渚アユム「愛日と花嫁」のあらすじ・ネタバレ感想|神様だって、救われたい。

コミック

渚アユム先生「愛日と花嫁」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


αの神様×過疎村に住むΩの青年 のお話。

<あらすじ>
「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」
突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁――「生贄」になることに…。
人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違い――?

 

こんな人におすすめ

  • 世界の民話や伝承に興味がある🌍
  • 人外BLが好き👼
  • オメガバに目がない💕

 

ネタバレ感想

①頑張り屋すぎる受けが痛々しい

農家、りんご、家族、収穫

人一倍働き者で誰にでも優しい村の青年・ルカはある日ヒートを起こしたのをきっかけに村を追放され、神・クロの生贄になります。

村でも、クロのもとでも、笑顔を絶やさず頑張るルカ。どんなに辛いことや困ったことがあっても、自分でなんとかしようとして、人に頼ろうとしません。
そんなルカにやきもきして、「お前みたいな奴を救うために俺(神)がいるんだ」と強引にルカを助けるクロ。(かっこいい…😭✨)

誰からも助けてもらえず頼られてばかりだった、そして村長の息子という立場ゆえに甘えることが許されなかったからこそ、懸命に1人で立とうとするルカの姿は、つい辛いことを抱え込んでしまう、頑張り過ぎてしまう読者のあなたに刺さるのではないでしょうか?💘

 

②愛する人を奪った人間を恨むも、愛する人のために人間を見捨てられない攻めのいじらしさ

ルカにはウェレという大好きな神がいました。けれど彼は人間に必要以上に恵みを与えすぎて、最後は人間に殺されてその亡骸まで人間に利用され尽くしてしまいました。

クロは人間を恨みましたが、ウェレが人間を愛していたから、憎み抜くこともできません。

折衷案として、困っている人間(ヒートを起こしてしまうオメガたち)だけを助けるというやり方に変えたクロ。それでもオメガたちの中でルカのように性格に難を抱えた者がいればつい救ってやろうとしてしまいます。

強面だけれどお人好しで、人間に優しいクロ。彼の不器用な優しさは作中でいろんな形で示されていて、それを見るたびに胸が締めつけられます😭

 

③救われたい二人が出会った時、運命が変わる

ウェレのことが大好きで、ウェレの「特別」になりたかったクロ。でもウェレは万人に平等に優しく、愛をみんなに分け与えすぎて死んでしまいました。クロはウェレ亡き後、平等に人を助ける代わりに、平等に人を見捨てることで、ウェレの代わりを務めているつもりでした。けれどクロが本当に望んでいたのは、「特別」でもあり「普通」だったのです。

ルカがクロを当然のように大事に思ったり、守ったり、一緒に何かを楽しもうと頑張ったりする姿を見て、クロは「普通」をくれるルカに心動かされます。

同じく、ルカはクロから、これまで当たり前に我慢してきたことを手放していいのだと教えられ、心も体も自由になっていきます。

普通に愛し愛され、自由に生きること。それをともに叶えられる相手を見つけた二人は、村の因習などの複雑で根深い問題をともに考え乗り越えて幸せになっていくのです…🥹✨

 

まとめ

我慢強すぎる村の青年・ルカは、オメガとして覚醒したことで神・クロの生贄に捧げられます。けれどクロは生贄を食べるわけでもなんでもなく、ルカを治療し、生きやすいように導いてくれます。そんなクロに懐くルカですが…。

絵が美しい!例えるなら種村有菜先生のような繊細で美麗な絵柄です。「アイドリッシュセブン」が好きな方は、「あっこのキャラあれに似てるかも…!🤭✨」と思うことがあるかも。私は思いましたw

世界の民話や伝承などを話のベースにしているので、そういった世界観の物語が好きな人にはたまらない一冊だと思います!
また、神さま攻めなので人間とは違う理で生きる彼らと受けがどう交わって幸せになるのかも面白い点だと思います。
濡れ場は相当えっちで、結腸責めが多数!潮吹きもあるので、楽しみに読んでほしいです💕

えっちなオメガバものでありながら、どこか昔懐かしい感覚を覚えさせられる俺様人外×健気な村人の一途で可愛いラブストーリー。ぜひ手に取って読んでみてほしいです!📖✨

愛日と花嫁
作者:渚アユム
「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁――「生贄」になることに…。人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違い――?

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