元ハルヒラ「人でない狼」シリーズのネタバレ感想|哀れな人狼の行く末は?

コミック

元ハルヒラ先生「人でない狼」シリーズを読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


街の警備隊長×森に住む人狼 のお話。

<あらすじ>
人狼のジェオと小狼のテオは、ある日森で友人を探す男・街の警備隊長ロッドと出会う。
病弱なテオの薬のためにジェオは人探しを手伝うことに。
そして森で忌み神にあてられたふたりはどちらともなく抱き合い、一夜を過ごすが…。

 

こんな人におすすめ

  • 半獣、モフモフが大好き🐺
  • 家族愛に感動したい😭
  • 中世ヨーロッパ×ファンタジーものに惹かれる🧚‍♂️

 

ネタバレ感想

人でない狼 1

人狼のジェオと小狼のテオが、森で警備隊長ロッドの人探しを手伝うお話です。

ジェオが、街を仕切るボス・カミオに「全員ジェオが勝手に殺した」と罪をなすりつけられ、大好きなロッドにこんなところを見られたくなかったのに…と涙を流す姿に泣きました。

ジェオは、本当は誰とも戦いたくなんかないんですよね。テオの肺の薬を買うためにお金が必要だから、暴力以外でお金を稼ぐ方法を誰も教えてくれなかったから、仕方なくやっているのに…。

優しいジェオの、病弱なテオのためといろんな苦しみを一手に引き受けて我慢しているジェオの思いが、つらそうな表情から一気に伝わってきます。胸が痛い。苦しいです。

ジェオとテオの前日譚

もっっっっのすごく好きです…!!!😭💕

狩りが下手なテオを慰めようとテオを舐めまくるジェオ、ふにゃふにゃ笑顔になって、「次はがんばる」って嬉しそうに舐めかえすテオ、天使…天使しかいない…ここは楽園…???(トリップ中)

元先生の描く動物って表情が豊かで、まるで人間みたいなんですよね。だから、すごく感情移入しちゃいます。ジェオがテオに「愛おしい」って思う気持ち、テオがジェオに「大好き」って思う気持ち、どちらもが痛いくらい伝わってきて…尊さのあまり泣いちゃうんですよ…😭

毎日毎晩読み返してます。読むたび2人への愛おしさで胸がはちきれそうになります…あああ本当にかわいいっ…😭✨✨✨

人でない狼 1
作者:元ハルヒラ
人狼のジェオと小狼のテオは、ある日森で友人を探す男・街の警備隊長ロッドと出会う。病弱なテオの薬のためにジェオは人探しを手伝うことに。そして森で忌み神にあてられたふたりは、どちらともなく抱き合い、一夜を過ごすが…。

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人でない狼 2

ジェオが街の人間に助けられながら、どうにか森に逃げ帰るお話です。

熊男とともに捕らわれた牢から逃げ出したジェオでしたが、森にたどり着く前に街中で行き倒れてしまいます。パン屋のヤリチン店主・リカルドに拾われて、ジェオは回復。
ロッドはジェオが心配で探し回りますが、ようやく再会したジェオから「あなたの親友はテオを襲おうとしたから俺が殺した」と告げられてしまいます。

テオの薬が買えないまま森に帰ることになったジェオですが、街では〝獣狩り〟として人狼たちを狩る計画が進んでいます。

ジェオをボディーガードに雇っていたカミオとリカルドには何やら因縁めいたものが見えましたし(カミオと会った時だけリカルドの表情が違っていたので)、リカルドとセフレのロン、ロッドの三人の関係性も気になります。テオの病は治るのか、ジェオとロッドは幸せになれるのか…不安でいっぱいです。

人でない狼 2
作者:元ハルヒラ
人狼のジェオは、森で友人を探す街の警備隊長・ロッドと出会い、恋をする。そして病弱な小狼・テオの薬を手に入れるため街へ出るが、その街を仕切るボス・カミオに気に入られてしまう。怪しげな取引の場でジェオは薬を打たれた影響で狼に変化し、人を襲ってしまい、その姿をロッドにも見られ、逃げ出すが…。

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人でない狼 3

獣狩りが行われ、ロッドとともに森を離れ「13番の街」に向かうジェオとテオのお話です。

ロッドは獣狩りを止めようとしますが叶わず、忌み神が現われたことをきっかけに、ジェオとテオを連れて他の街へ逃げます。しかし逃げた街でも人外や獣を嫌う人々から迫害され、そこは安住の地とはならず…。

今回はカミオの出番がほとんどありませんでしたが、ヤツは何か重要なキーを握っていそうな気がします。また、昔獣狩りが行われた理由、13番の街で今何が起こっているのかなども気になるところです。

ロッドは寡黙、ジェオは恥ずかしがり屋なので、二人とも表立って「好き」という感情を表さないのがもどかしいのですが、一緒に過ごす中で、二人がもっとお互いに心の底から安心して信頼し愛し合える関係性になれたらいいなと願っています。

人でない狼 3
作者:元ハルヒラ
森で警備隊長ロッドに恋した人狼のジェオは、彼を追うように小狼テオの薬を買いに街へ向かう。その行く先々で色んな人々に出会うが、結局薬を手に入れられないまま森に帰る。そんなジェオの元にロッドが獣狩りが行われるから危険だと伝えに来てくれる。

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人でない狼 4

ロッドとジェオが結ばれるお話です。

カミオや解放した獣(人外たち)がどこへ行ったのかの謎は明かされないままでした。森に戻ったのかな?世界の謎はそのまま残された形になりました。
ただ、元ハルヒラ先生の他作品を読むに、先生はご自身の作品の世界観を全て解説されることはほとんどなく、読者それぞれの想像で補う読み方を推奨されているように感じます。なので、本作も「あのキャラは死んだのかもしれない」「あの獣は森で救われたのかもしれない」など、あえて行間を作る描き方をされたのかなと思いました。

ロッドは理性的な人物なので親友の件があってもジェオを突き放すことはせず、二人は時間をともに過ごすほどより愛し合えたように思います。テオは最終巻までずっとかわいかったですね☺️♥️

人でない狼 4
作者:元ハルヒラ
互いを想いあう人狼のジェオと警備隊長のロッドは、人狼の謎を知るために謎多き13番の街を訪れていた。共に迎える静かな朝――、ずっとロッドとこうしていたいと幸せを噛みしめながらも、ジェオはこの街での人外の扱いの悪さに心を痛める。そしてジェオたちは因縁あるマヤコと再会し、一触即発なやりとりの末――!?

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まとめ

病気がちな弟テオを救うために、「人を殺したくない」と涙しながらも暴力の中に身を置く人狼ジェオ。彼の涙に胸が張り裂けそうになります。

「ジェオもテオもどうか最終巻まで幸せに生き抜いてほしい」と思いながら読み終えたのが1巻、4巻まであっという間でした。1巻での祈りが叶ってホッとしています。ロッドとの両思いというさらなる幸せのおまけ(いや、こっちが本題か😂)つきで、とってもハッピーです。

もし、行間を読ませたり、読者に想像させるタイプの物語が苦手な方は、元ハルヒラ先生の「マウリと竜」シリーズがおすすめです。こちらはどちらかというと毎話世界観の説明がしっかりされているので、読みやすいと思います。

以下、ネタバレ感想の記事です。少しでも気になった方は読んでみてくださいね。(私のオススメは「マウリと竜2」です。2単独でも読める作品なので、ぜひお手にとって見られてください🐉♥️)

「マウリと竜」のネタバレ感想はこちら⬇️

「マウリと竜2」のネタバレ感想はこちら⬇️