元ハルヒラ「マウリと竜」のネタバレ感想|神と人間の甘切ない恋物語

コミック

元ハルヒラ先生「マウリと竜」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


世界を巡り祝福を撒く神様×人間達 のお話。‪同設定他4編収録。‬

<あらすじ>
万能な力を持つ神が各地を巡り、土地を潤す時代。
村を訪れた竜に生贄として差し出された少年・マウリは、予想外にフランクな神に慈しまれ育ち、神は「めっちゃケナゲで可愛いじゃねーの」「つか、マウリが他の男に体を許すとかありえねーし(怒)」など、マウリにすっかりメロメロ。
他、意外と(!?)フランクで恋愛体質な「巡り神様」たちと人間が織り成す童話系BL!!

描き下ろしイラストも付いています💕

 

こんな人におすすめ

  • あったかくて優しいお話で感動したい😭
  • 竜、馬、鳥…などの、(獣姦ではなく)人外攻めが好き🐉
  • ファンタジーBLにときめく❤️

 

ネタバレ感想

表題作のほか、3作品が収録されています。感想は、各お話ごとに書いていきます!

表題作‪「マウリと竜」

気さくな竜神×隻眼で痩せっぽちの青年 のお話。

マウリを大好きな神様様がかわいいです。口調だけ見ると、神様っていうより近所のチャラいお兄ちゃんって感じです😂w

マウリが隻眼だった理由、胸が痛かった…。村の人も同じように隻眼がいた時、不思議に思ったんですが…神様が村と村の人々とマウリを助けてくれて本当に良かった。

チビが初めて喋った言葉が「マウリ」なの、可愛すぎて笑顔が止まらんです☺️デレデレしちゃう…☺️🌸

平和で優しい愛のお話でした。

 

「雨降らしの神様」

いじらしい白蛇神×思春期真っ只中の高校二年生 のお話。

普段は飄々として見える神様なのに、松里(受け)に嫌われたと勘違いして7日間も引きこもり、その間ずっと松里への贈り物を探していたのが愛おしすぎました。

「ピーエスピーだのが手に入らぬのだ 探してるのにどこにもなくてな」と泣く神様。

なんでそんな愛しいのかよ😭😭😭😭

背丈の大きな神様なのに、その泣いてる背中がすごく小さく見えて泣きました。

健気すぎる神様、いじっぱりの受け。最後はラブラブバカップルっぷりを見せつけてくれて、ニヤニヤしちゃいます🐍‬💕

 

‪「常春の狩人」

天涯孤独の旅人×春を連れてくる小鳥神 のお話。

小鳥verの神様が「ピパチュ?」って首傾げるの可愛すぎますね…☺️🦜💕

窮地にいた小鳥(見世物小屋で一体どんな拷問を受けていたのか…想像するだけでつらいです)を助け出してくれたジーン(攻め)、小鳥を労わる言動にキュンとするし、寡黙なジーンの一挙一動にあわあわする小鳥の初々しい反応に泣きます…🤦‍♀️

小鳥、嬉しいと足元からお花が咲くのがすごくすごくかわいくて…!!🥺🌸 ああ、春を連れてくる神様なんだなあと改めて愛おしく感じました。

そして、人の形を保っていられなくなるくらい、命がけでジーンを守った小鳥。その頑張りがあまりに純粋でいたいけで、号泣しました😭

小鳥の無償の愛、命がけの愛。

ただただジーンを守りたいという強い願いが、胸に痛いくらい深く刺さります。

鳥に戻っている自分を見て、ジーンに嫌われたと打ちひしがれて去ろうとする小鳥にジーンが言った「好きだよ ことり 一緒にいよう 今度は俺が君を守る だめかな」。

ジーンの真摯な想いが伝わってきて、胸が苦しいです。涙が止まらない。

よかったね、よかったねえ…と小鳥を抱きしめたくなります。最後の嬉しそうな小鳥とジーンに、胸が温まります。‬

春がもっと好きになりそうなお話でした。

 

‪「めぐりゆくもの」

マイペースで寡黙な馬神×面倒見のいい美人青年 のお話。

号泣した………。

自分でもびっっくりするくらい号泣しました。こんなすごい物語が待ってるなんて想像しなかったから…。

「スーホの白い馬」を思い出させる、哀しくて優しい物語です。

画像
スーホの白い馬
作者:大塚 勇三 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)
モンゴルに住んでいる羊飼いの少年、スーホは、貧しいけれど、よく働き、美しい声をした少年だった。そのスーホがある日つれて帰ってきた白い子馬は、だんだんと大きくなり、スーホととても仲良くなった。スーホは白い馬のために、白い馬はスーホのために一生懸命だったが…。
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スーホの白い馬
作者:大塚勇三
モンゴルに住んでいる羊飼いの少年、スーホは、貧しいけれど、よく働き、美しい声をした少年だった。そのスーホがある日つれて帰ってきた白い子馬は、だんだんと大きくなり、スーホととても仲良くなった。スーホは白い馬のために、白い馬はスーホのために一生懸命だったが…。

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正直に言うと、このお話はネタバレしたくないです。短編ながら、衝撃の展開があるから。

その驚きを、ぜひ体感してほしいんです。

きっとあなたは読んだ後呆然とするし、幸せな終わりのはずなのに心に穴が開いたような気持ちになるはずです。

キオ(2人が森で拾った少年)がキツネ(受け)とオルフェ(攻め)に出会えて、そして未練を残さず去ることができてよかったです。まるで本当の家族みたいな3人でした。

「魂はまた巡るもの」に、しばらく涙が止まらなかったです。どうか、キオがずっとずっと幸福でありますように。

感想を書きながら涙がおさえられなくて…今も胸が痛いです。

本当に本当に素敵なお話でした。‬

 

‪描き下ろし漫画「マウリと竜と温泉」

家族のために泥と傷だらけになりながらあんずを取るマウリ、愛だなあ…とその健気さにぐっときました🥺

その後、温泉でまったりしてるチビがものすごくかわいくて…!!しかも鳴き声「ちー」なのがもう!!たまらん!!!🤤🌸‬

うう〜チビかわいすぎます。一家に一頭ほしい。

あんずがおいしすぎてぺろっと食べちゃう神様もチビもかわいかったです。

家族みんな、お腹いっぱい食べて幸せに暮らしてね☺️🌸

 

まとめ

‪人外溺愛攻の甘いちゃBLかと思いきや、名作絵本「スーホの白い馬」のように痛々しくも温かい物語の連続に度肝を抜かれました。

全話ハッピーエンド。でも不思議なくらい涙が止まらない。

神話系絵本BLの名作です✨🏆✨‬

ぜひ!ぜひ!!読んでみてください。

マウリと竜
作者:元ハルヒラ
万能な力を持つ神が各地を巡り、土地を潤す時代。村を訪れた竜に生贄として差し出された少年・マウリは、予想外にフランクな神に慈しまれ育ち、神は「めっちゃケナゲで可愛いじゃねーの」「つか、マウリが他の男に体を許すとかありえねーし(怒)」など、マウリにすっかりメロメロ。他、意外と(!?)フランクで恋愛体質な「巡り神様」たちと人間が織り成す童話系BL!!

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