楢崎壮太先生「ねこねこハニー」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
正義感が強く鉄面皮な文武両道イケメン×凹むと猫に変身する家系の三兄弟末っ子 DK1同級生同士 のお話。
<あらすじ>
猫谷家の末っ子・亜以は、素直で頑張りやさんなごくごく普通の高校1年生。
そんな亜以には、実は…落ち込むと猫に変身しちゃう特異体質がありました。
絶対ばれちゃいけないのに、入学初日に不良に絡まれ猫になってしまった亜以を助けてくれたのは、無口だけど優しくてかっこいいクラスメイトの黒川くんで…!?
こんな人におすすめ
- 青少年たちの初々しい恋を見たい🥺
- 男子高校生が好き❤️
- 少女漫画のようなBLが読みたい📖
ネタバレ感想
ねこねこハニー
THE・少女漫画〜!!!
自己主張ができず気弱な亜以(受け)が、クールなイケメン同級生・黒川(攻め)の猛アタックで両片想いだと気づき、大団円😚❤️
心優しい亜以はずっと、猫に変身する姿を黒川に見せてしまい気味悪がられているのではないか?中学時代いじめられていた自分に友達はできるのか?と悩んでいて泣いてばかりいたので、その不安が解消されて安心しました😭本当によかった…😭
2巻ではいちゃいちゃする2人が見られるかな?と楽しみです🐈🐾
ねこねこハニー⑵
凹むと猫になる特殊体質のせいで他人から利用はされても愛されたことがない亜以。
黒川に愛されている自信が持てず、周囲の悪意に振り回されて何度も泣く猫verの亜以が痛ましく、辛かったです🤦♀️
黒川の中学時代の親友・原口が黒川への片想い&亜以への嫉妬で2人の仲を引き裂こうとするくだりでは、素直な亜以が心がズタボロに傷つき泣きじゃくるさまにこちらまで号泣してしまうほど…🤦♀️
でも最後は黒川が「俺を信じてくれ」とはっきり亜以に想いを伝えてくれて、ラブラブに☺️✨
1巻でもそうでしたが、最初から最後まで亜以がとことん可愛い一冊でした😚❤️
ねこねこダーリン
亜以のお兄ちゃん、沙衣のお話です。
沙衣は、家でも学校でもしっかり者の高校2年生。クールな沙衣の唯一苦手な相手が、幼馴染みのイケメン・善冶です。子どもの頃は仲が良かったのですが、善冶の飼い犬とのトラブルから疎遠になり、今では顔を合わすとケンカばかり。なのに、善冶からはなぜかうっとりするようないい香りがして…。
沙衣は善冶を避けていますが、善冶の方は恋心だと気づかずに沙衣をずっと負い続けてなんと10年。善冶の一途なところにはキュンとさせられるし、沙衣がクールな顔をして人間の姿のまま猫草を食べたりとどこか抜けているところにもクスリとさせられるしで、本当にかわいいカップルです。最後に、善冶の新しい飼い犬・ハルに邪魔されて終わったのには笑いました😂
ねこねこダーリン(2)+月刊ねこねこ『ねこねこ合冊版』
幼い頃に猫の姿になった時、猫アレルギーの善冶に「俺に触るな!」と激しく拒絶されたことをきっかけに彼を避け始めた紗以。けれどキスしたりして二人はいい感じ…?と思い始めた矢先、「(彼女と)付き合ってるって言ったらどうする?」と善冶に問われ、自分とは遊びだったんだと、あの紗以が泣くほど&猫化するほど傷ついてしまいます。そんな紗以を見た兄と弟は、全力で善冶から紗以をプロテクト!!ここの兄弟愛の深さには感動しました。
善治の気持ちもわかって、紗以も人間に戻って、さぁいよいよえっち…というところで、亜以に目撃されてしまい…!えっちないちゃいちゃは3巻に期待?かな?
月刊ねこねこは、猫谷三兄弟の子ども時代のかわいすぎる姿がたっぷり見られて顔が溶けました。小さな亜以は小学生の黒川少年に何度も助けられるんですが、黒川が猫好きなのは亜以がきかっけかも…と思ったり。ねこテントで寝ていた紗以と亜以がそのまま人間に戻ってしまって、テントがいっぱいになるのもかわいかったなあ。3兄弟がおたがいを思いやりながらすくすくと育っていく姿が尊くて…お母さんとお父さんのラブラブなんかもすごくほっこりしました。
ねこねこダーリン(3)
善治と付き合い出した紗以ですが、モテる善治の過去が気になり始め、また彼を避け出してしまいます。精神的に不安定な紗以は、猫と人間の姿を行ったり来たり。猫アレルギー対策をしてまで猫の紗以と触れ合おうとする善治が一生懸命すぎて、「本当にあのデリカシーゼロ男な善治と同一人物…?」と疑ってしまいます😂
一度は弟の玄太の邪魔が入っていい雰囲気をぶち壊される二人ですが、夏休み初めの鎌倉・江ノ島デートは初々しくてかなりときめき度が高かったです。
ねこねこベイビー
猫谷家長男・珂以が大学入学まもなく恋に落ちた相手は、美少女とみまごう美しさの杏。珂以がずっと告白しては振られ…を繰り返していたのは、この杏相手だったのでした。杏は猫に好かれる体質だから自分を好いているのではと、珂以を牽制。その間なんと1年。しかし、珂以は諦めずにアプローチし続け…!
クールに見える杏の不器用で不安定なメンタルというのが、この作品の見どころだと思います。えっちはなくキスだけですが、それでも二人の想いが通じ合ったのが分かる良いラストでした。
ねこねこケイヤク
留年中の年上同級生・小根森が気になる駒野ですが、中学からの友人・黒川(亜以の彼氏)とのやましい現場を目撃してしまい、苛立ちが大爆発。小根森を脅してセフレ関係になるも、キスを拒んだ小根森がそのまま突然猫(アメショー)に変身してしまいます。
駒野の勘違いっぷりが結構激しくて、いちゃいちゃシーンが終盤だけだったのが少ししょんぼり…。ねこねこシリーズはかわいく甘くあってほしいとつい願ってしまいます。
ねこねこケイヤク(2)
晴れて両想いになった駒野と小根森ですが、「小根森の飼い主」と名乗る杵淵が小根森を連れて行ってしまいます。杵淵と小根森の間に結ばれているのは、「愛玩契約」と呼ばれる、心身ともに飼い主に捧げるペット契約(選ばれしものだけが契約する)ものだそう。「猫也(猫になる人間)」の全てを決められるのが飼い主とのことでしたが、猫谷パパの「うちは契約の対象から外れている」という発言がどうにも意味深…。どうにか駒野は小根森を奪還し、一安心です。
今回新たに「飼い主」や「猫也」という新ワードが出てきて、ねこねこシリーズの世界がぐんと広がる感覚がありました。どうなっていくんだろう…と不安と期待半々です。
ねこのおやつ
駒野と小根森の本編後番外編です。無事に「愛玩契約」が解消した後の初デート、駒野も小根森もお互いに好きなことを隠さず言い合えるようになって感動です。えっちもさぞ盛り上がるだろう…と思ったら、予想外に「経験豊富なんじゃないか」と嫉妬して小根森が猫になったりと大波乱で笑ってしまいました😂
最初はあんなに駒野は嫌な奴だったのに、よくぞここまでの関係になったなあ…と感慨深いです。
ねこねこカーニバル
「黒川×亜以のぐいぐいくる黒川くんのお話」が爆裂かわいくて悶え死にました。屋上入口の怪談踊り場で猫から人間に戻った亜以。全裸にシャツ一枚状態で服を着たいのに黒川が目の前にいて…というお話なんですが、黒川よくぞ耐えた…!とスタオベしたいです。健全な高校生、大好きな恋人が眼の前、あふれる性欲…ちゃんと亜以の気持ちをおもんばかってくれる黒川に感動です。これからも亜以をよろしくね(親目線)
亜以に腹もふされる珂以もよかったなあ。紗以の後に私も順番待ちしたいです😂
ねこ先輩と猫かぶりくん
責任感が強くて優しい動物好きの高校生・可児は「良い人ぶってる」と幼い頃に陰口を叩かれたことがあり、それが原因で「いい子」と言われるのを嫌っています。こっそり保護動物のお世話をするボランティアをしていた帰り道、側溝にはまって泥だらけの猫を保護します。迷い猫かと検索しているうちに昼寝をしていると、気がつくと目の前には高校でも有名なイケメンの先輩、猫神でした。
夏休み明けに学校にいくと、文化祭実行委員に指名されます。委員長は猫神先輩。先輩から「可児くんが好きだから付き合ってほしい」「職権乱用で指名した」と言われ、ドギマギ。しかし、猫神先輩ファンの女子生徒たちから嫌がらせを受けて…。
猫神先輩が猫になったときに可児に甘える姿がかわいいし、昔可児をからかった子に関して「いいことしてからかうやつの方が人として駄目でしょ」とはっきり言ってくれるところもかっこいい。
可児がとことんお人好しで優しいところにも癒やされます。幸せになってほしいと心から思うキャラクターで、やっぱりねこねこシリーズが好きだなと改めて感じさせられました。
ねこねこスイーツ
モデルからタレントに転身しそこそこ売れているアラフォー芸能人である猫谷家3兄弟の叔父みつるは、台のスイーツ好き。癒しは時折持ってきてもらえる杵淵屋の和菓子とそこの跡取り・仁(小根森の飼い主)に会うことです。みつるは一回りも年齢の離れた仁にアプローチするのを悩んでいますが、仁はみつるに認めてもらいたい一心で日々商品開発に励むほど。両片想いなんですね。
みつるを好きな気持ちはうっすらと伝わってはいましたが、言葉に出さなかったために周囲を巻き込んで大変な大騒動に。結局えっちはお預け状態なので、まだ続くのかな?と思っています。仁の招き猫として、みつるがどんな宣伝をして行くのかも気になります。
そして、「ねこねこシリーズ」なんと10周年!おめでとうございます!
ねこねこダーリン 大学生編(1)
卒業旅行の回想で甘々シーンはあるものの、すれ違いが多めです。善治は紗以と違う大学に行ったのでなかなか会えなくなってしまったのですが、時間を作っては会いに来てくれます。男女にモテる紗以を心配して同棲の提案をする善治ですが、紗以の心の奥底には幼い頃に猫アレルギーのせいで善治に激しく拒絶されたトラウマが残っていました。さらに、善治は紗以との関係を「皆にバレても構わない」と言いますが、紗以にはまだそんな勇気はありません。
最後は売り言葉に買い言葉というか、普段は冷静な紗以が善治には感情をむき出しにしてしまい、気持ちが揺れるあまり猫になって土砂降りの外へと逃げ出してしまいます。不安なまま2巻へ…。
ねこねこダーリン 大学生編(2)
善治との別れを予感した紗以は猫になって大泣き。連絡が取れなくなった紗以に悶々とした善治は猫谷家を訪問し、紗以と腹を割って話をします。「善治とずっと一緒にいるために」紗以がたくさん考えていたのだと知り、善治は感激。同じく、アレルギー克服を善治が頑張っていることを知った紗以は、自分の身勝手な言動を反省します。
善治の誕生日を無事にお祝いして同棲が決まったところで終わりますが、同棲編もぜひ読みたいです。そして、注目すべきは亜以の成長っぷり。紗以への思いやりが深くて、兄弟愛の強さを感じさせられました。
ねこねこプチ集
作者の楢崎壮太先生がTwitter (X)に上げられていた漫画や宣伝などをまとめた総集編です。全93ページ・オールカラー、基本的にイラストです。最後に猫谷三兄弟の小さい頃の短編があり、三兄弟以外のキャラクターも出てくるので賑やかです。
まとめ
「凹むと猫に変身してしまう(通称:猫也)」という特殊能力を持つ猫谷三兄弟をメインに、彼らの周囲にもいる「猫也」をメインキャラクターにしたシリーズです。
不謹慎(?)ながら、猫になってしまった彼らが泣いたり落ち込んだりしている様子がかわいくて、「大丈夫だよ」と全力で抱きしめたくなります。猫好きなキャラとのカップルでは「猫に変身してしまう」のがいいことのように感じられるのですが、中には猫アレルギーのキャラや、猫也であるために恋愛を制限されるキャラもいて、特殊能力がよいことばかりに働くわけではないことが面白いです。
シリーズはなんと10周年を超え、カップルの数も年々増えていっています。なので、自分の性癖に合ったカプを探しやすいです。また、基本的に「ねこねこシリーズ」は1巻完結なので、その巻だけを読んでも理解できるのが、新しく読み始める人にとってもいいところだと思います。
そして、「ねこねこ」シリーズのいいところは、ただキャラクターたちがもふもふでかわいいだけではないこと。心理描写が丁寧で、キャラクターたちの繊細な心の動きをこまやかに追ってくれるのが素敵なんです。
猫好き、動物好きなあなたも、そうでないあなたも、楽しめること間違いなし!!ぜひ一度手にとってみてください!!🐈️♥️