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冴えない男子高校生の前に突然現れたのはイケメン人魚!?一風変わった同居生活で繰り広げられる、笑えてちょっぴり泣けるファンタジーブロマンスコメディ!「オレん家のフロ事情~人魚と過ごした49日」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:オレん家のフロ事情~人魚と過ごした49日|フジテレビの人気ドラマ・アニメ・TV番組の動画が見放題<FOD>
イケメン人魚×天涯孤独の冴えない男子高校生 のお話。
<あらすじ>
幼い頃両親と死別し、じいちゃんに育てられた趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)は、17歳の高校生。
親友の許聡健(シュー・ツォンジエン)と夜通しゲームに興じてそのまま学校に行った日、倒れたじいちゃんと、永遠の別れを迎える事になる。
ひとり、海で散骨していると、突風が吹き、目の前に見知らぬ男・李仁宇(リー・レンユー)が裸のまま立っていた!?
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- コメディブロマンス・コメディBLが好き🤣✨
- 台湾ドラマのゆるくてほっこりした雰囲気が好き🇹🇼❤️
- 「まさか!?」な日常を妄想したい💭
本作をもっとよく知るための小ネタ
①原作は、意外にもなんと日本漫画!
日本の人気漫画「オレん家のフロ事情」を台湾で実写化した話題作。台湾では、1ヵ月の視聴数が200万を越え、動画配信サービスLIVETVでは、デイリーのランキング1位を獲得しました。
②ロンジエとレンユーの中の人は、普段から仲良し
気弱な男子高校生・趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)役には、2017年韓国の「富川国際ファンタジー映画祭」の国際コンペティション部門に選ばれた映画「怪怪怪怪物!」に出演する、ケント・ツァイが、オレ様人魚・李仁宇(リー・レンユー)役は、2022年台湾の国会を舞台にゾンビパニックを描いたホラーコメディ「ゾンビ・プレジデント」に出演するハー・ハオチェンが演じます。普段から仲良しな2人の軽快な掛け合いに大注目!!
③尾ひれはなんと本物!?約30kgの尾ひれをつけての熱演
ぴったりとしたパンツだけを身につけたハオチェンが姿勢を固定し、さまざまな角度から3Dプリンターでスキャンすること丸1日。その後、2カ月の月日と総額100万ニュー台湾ドル(約410万円)を費やし、シリコン製の尾と足ひれが完成しました。その美しくリアルな出来に、ハオチェンは人魚役の説得力が増すとほっとした様子を見せました。
足ひれの重量は30キロ。ハオチェン自身の体重と合わせると100キロを超えるため、着脱には10人以上の人手を要し、初めての試着時には3時間もかかったそうです。ようやく試着が成功した瞬間、スタッフからは喜びの声が上がりましたが、疲れ切った顔でプールサイドに横たわったハオチェンは、一度身に付けるだけで一生を終えた気分だとこぼされたとか。
撮影中は、大勢の人の手を煩わすことのないよう、ハオチェンはできる限り水分を取らずトイレに行かないように心がけましたが、撮影は気温13、14度の冬に行われたため、スタッフからは常に生姜湯が提供されており、その利尿作用で何度かプールで粗相してしまったと明かしました。後に、代替品として利尿作用のないホットチョコレートを飲んで体を温めることにしたそうです。
引用:【最新ドラマin台湾】「オレん家のフロ事情~人魚と過ごした49日」のメイキング映像が公開! ハー・ハオチェンが男性人魚に変身|Cinem@rt記事一覧 | アジアをもっと好きになるカルチャーメディア
ネタバレ感想
第1話
<あらすじ>
趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)は、17歳の高校生。
幼い頃両親と死別し、じいちゃんに育てられた。
学校で友達と青春を謳歌するはずが、影が薄く、同級生から便利使いされている。
ー昔、じいちゃんから聞いた言い伝えがある。世界に見捨てられた時、海が奇跡を起こすと。見ての通り、俺は世界に見捨てられた。この十数年間、こんなふうに沈み続けてる。海よ、奇跡を起こしてくれるなら、Eカップの人形に助けられたい…。
そう思いながら海に沈んでいくジャオ・ロンジエは、目の前を通り過ぎた筋肉隆々の人魚を見てしまいます。
ー待て、海よ。何か間違えてないか?
時間は巻き戻って行き、ロンジエは走り去る半裸の男を見ながら、「何だ、ありゃ!?」と叫びます。
10日前のこと。ロンジエは今年で17歳。学校では特別影の薄い存在で、高校は友達とはしゃいで過ごす青春の日々…と夢見ていましたが、そんな生活とは無縁です。見知らぬ女子生徒に授業をフケてミルクティーを買いにパシらされ、先生に自分だけ罰を受けたりするような「特別悪いこと」も時々あります。そんな時は自分の首を絞めたくなるほどです。
帰宅したロンジエは風呂上がりで全裸の祖父を見て「服くらい着てよ!」と叫びます。筋トレに励み、日々の鬱憤を晴らしますが、なかなかうまくはいきません。
祖父は「仲良くするのも大事だが、自分らしくある方が大事だよ。まずは自分の思いを話してみろ」とアドバイスします。起き上がったロンジェは「リュードウタンが飲みたい」と言い、祖父に「俺に言ってどうする。今作ってやるよ…」と呆れられます。
ロンジエは最初から影が薄かったわけではありません。母は自分を産んだ時に死にました。父によると母は死んだ時に天にロンジエのことを頼みに行ったのだそうです。代わりに母は父とロンジエに毎日の焼香を命じました。
父はいわゆる「海バカ」です。仕事は漁師で、休日もロンジエを連れて海に出ました。泳ぎも教わる予定でしたが、父の船は嵐にあって戻りませんでした。ロンジエは泳げなくなり、学校では笑い物に。代わりに3キロ走らされました。授業参観にも運動会にも祖父が来る家の子になったロンジエ。そのうち周りとの違いが他にもあることに気づきます。親にわがままを言ったり、下校の時におやつをおねだりしたり…でも叶わないなら最初から願わないほうが痛みも少ないのです。そのままロンジエは大きくなりました。祖父は1人で孫を育てるために全てを注いでくれました。そこに不満はありません。祖父はロンジエが心を開ける世界で唯一の相手です。祖父が一緒ならロンジエは安心できました。安心しすぎて、優しい祖父に冷たい態度を取ることもありました。
「ツォンジエンの家で宿題をしてくる」と、夕食もそこそこに家を出て行こうとするロンジエ。祖父は担任の先生から「クラス全体の成績が下がっています。万年最下位のロンジエくんがクラスメートの宿題を手伝っているようです。ひどいことに全ての答えが間違っています」と電話があったと言います。勉強しろとは言わないが、自分が何をしているのか分かってくれと言う祖父に、「分かってるよ!」と捨て台詞を吐いて出ていってしまうロンジエ。祖父は1人ため息をつきます。
学校では、学級委員で人気者、しかも金持ちのジャン・ジャンが友達と水遊びを楽しんでいました。ロンジエを水風船の的にして大喜びする生徒たち。クラス対抗で水風船をぶつけ合う中、それぞれのクラスの生徒たちに水風船をぶつけられ、ロンジエは言葉もなくそこから立ち去ります。それをジョウ・ビーユー(女子生徒)が見つめていました。
クラスに戻り服を拭いていたロンジエは、「おじいさんが…早く!」と担任に急いで呼ばれます。
ロンジエの祖父はあっけなく亡くなりました。悲しみに暮れるロンジエは、祖父の遺言を海辺で読みます。「一緒にいろんなところへ旅に行こうと約束したろ?いつの日か俺たちは必ずまた会える」と書かれたその遺言書を紙飛行機にして海に飛ばすロンジエ。祖父の遺灰を鬱憤晴らしのように海に撒きます。「向こうで退屈に過ごせ!毎日退屈すぎて夢に出てきて!夢に出てこい!」と灰を撒いていると、灰が目と鼻に入ってしまい、咽せたロンジエは足をもつれさせて海に身投げ…しそうになりますが、謎の男に陸へと押し戻されます。
ロンジエの前には全裸の男が立っていました。しかも「お前は誰だ?なぜお前なんだ?この顔を見て上がってきた!」と問い詰められ、ズボンを引き剥がされます。慌ててダッシュで帰宅するロンジエですが、途中で自転車に乗ったビーユーにぶつかり、激怒されてしまいます。ロンジエは「崖で会った変態が俺に迫ってきて、ズボンを脱がされてそのまま逃げてきたんだ!」とまくしたてます。馬鹿にしているのかと殴られかけますが、「じいちゃんが証人だ」と遺灰を見せられ、ビーユーは拳を下ろします。
その時、ロンジエの携帯に電話が。ケーキ屋さんから祖父の誕生日祝いについての連絡が来た、もう要らないけど…と言うロンジエに、「私が食べる」とぶすくれた顔で言うビーユー。
祖父と自分の顔を描いた誕生日ケーキを前に落ち込むロンジエ。疲れを流そうとシャワーを出します。
風呂に潜ったロンジエに、「長く息を止められたら泳ぎを教える」と言う父。その次に目を開けたときは、相手は父ではなく祖父になっていました。「もう練習したくない。上達しても父さんは見てくれない」と言うロンジエに、祖父は言葉を失います。
そんなことを思い出しながらロンジエが風呂に潜って顔を出すと、なぜか海辺で見た全裸の男が浴室に立っています。叫び声を上げるロンジエを無視して男は浴槽に飛び込むと、「俺の尾ひれが戻った!」と大喜びします。男は尾ひれでロンジエの頬を殴打します。
目を覚ましたロンジエは、下着一枚のままベッドに横たわっていました。部屋は何者かに荒らされています。昨日の尾ひれのある男のせいだと浴室に飛び込みますが、そこには誰もいません。授業に遅れそうになり、慌てて走るロンジエ。しかし、今日から夏休み。ロンジエは「俺は馬鹿か…」と肩を落とします。
第2話
<あらすじ>
夏休みに入ったのに、間違って学校に来てしまった趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)は、同級生の机に落書きをして憂さを晴らす。
李仁宇(リー・レンユー)は、人間の数え方で183歳ぐらいになる人魚。
陸に上がると足になる尾ひれは、海では変化せず、趙龍傑の家のお風呂では、美しい青い尾ひれに変化する。
夏休みにも関わらず間違って登校してしまったロンジエは、「ミルクティーは自分で買え」「俺の名前はジャオ・ロンジエだ」などと全ての机に鬱憤晴らしに落書きして回ります。みんなが自分に謝ってくれる妄想をした後、全ての机を拭いて回ります。
「理解し難いからといって存在しないとは限らないものだ。俺は人魚。お前らの数え方では183歳くらいだ。これまで良い生活してきた。退屈なときはクジラと喧嘩して、負けたことはない。イルカで遠出したこともある。お前らが捨てる船は中を漁ってみても食い物はなくて、役立たずの石ころだらけだった。お前たちのことは何とも思ってない。お前たちは俺の友達を捕まえるし、海にゴミばかり捨てやがる。大きな船から油を垂れ流すし、空には煙も撒き散らす。もっとひどいのは俺を捕まえたことだ。サメを怖がるくせに俺を捕らえるとは!とにかくお前たちには全く興味がない。海が繋がってるって知ってるよな?俺が海の主だ。誰がお前らと…」
そこまで独白した人魚・リー・レンユーは、海の中にぼんやりと浮かんでくるロンジエの顔を思い出しながら首を傾げます。「待てよ。海よ、何か間違えていないか?」と問いかけるのでした。
海辺に佇むレンユー。海に足を浸しても、足は尾ひれに変わりません。途方に暮れるレンユーは、「人魚に戻って海に帰りたい、人魚に戻れ…」と歌いながら変わるのを待っていましたが、トンビに糞を落とされる始末。癇癪を起こしてしまいます。
帰宅したロンジエは家の掃除をします。物音がしたので慌てて武装して音の方に近づいていくと、レンユーが勝手に家の中のものを食べていました。「これが最終通告だ!出ていかないなら殴るぞ!警察に通報するぞ!」とロンジエは脅しますが、レンユーは優雅にケーキを鷲掴みにして食べ続けます。怒り心頭のロンジエはレンユーに飛び掛かりますが、頭突きされてしまい、ロンジエは一発で昏倒します。平気そうにケーキを食べ続けるレンユー。
レンユーは浴室でのんびり尾ひれを伸ばしながらケーキを食べています。その脇には、網でぐるぐる巻きにされたロンジエが伸びています。なかなか起きないロンジエに業を煮やしたレンユーはロンジエに水をかけます。目を覚ましたロンジエは「これは夢だ」と自分に言い聞かせますが、レンユーは浴槽から上がると「これは夢だ」と言い「そう、この顔だ」とロンジエの顔を掴んでじっと見つめます。
その時、ビーユーが「ケーキを食べにきた」と玄関のドアを叩く音がします。レンユーは「少しでも声を出したらお前の友達はこうなるからな」と干し肉を噛みちぎり、ロンジエを脅します。ロンジエは「人魚様、パンツを履いて」としか言えませんでした。
ビーユーは、最近ロンジエと距離ができているシュー・ツォンジエンに「来なさい。彼に謝ってよね」と言いながら、ツォンジエンの首根っこを掴みつつロンジエの家に入ろうとします。しかしそこには半裸のレンユーが立ちはだかっています。ビーユーに「ロンジエは?」と聞かれ、レンユーは「遊んでる」と言いながら妖艶に手についたケーキの生クリームを舐め取ります。レンユーはビーユーとツォンジエンが持ってきたロンジエへの荷物を「俺が渡しておく」と受け取ります。ロンジエが危険なのではと焦る2人。
ビーユーはツォンジエンから紙幣を巻き上げると、それで鍵を開けてずかずかと部屋の中に入ってきます。どの部屋にも誰もいません。部屋に水溜まりができていることに気づいたツォンジエンは、ビーユーを呼びます。不吉な水音がしたので、ビーユーは浴室のドアを開けます。そこには制服のまま風呂に浸かるロンジエと、全裸のレンユーが。「そこで何をしてるの」と詰問するビーユーに困ったロンジエがレンユーを見ると、「全部食っちまうぞ」と脅されます。困ったロンジエは「彼は僕のいとこだ」と言います。さっきは友達って言ったのにと怪しむビーユーに「遠縁だから友達みたいなもので…」としどろもどろに説明するロンジエ。「お母さんの親戚と今も交流してるの?そんな話は初めて聞いた」と疑うビーユーに、「母さんの妹の息子さんだよ。アイスランドに住んでる。台湾は初めてで今回1人で来たんだ」と作り話をします。ビーユーはケーキを食べに来たのにそんな気分じゃなくなったと吐き捨てます。「ツォンジエンから話がある」とビーユーは言いますが、ツォンジエンは逃げ出してしまいます。ロンジエが「もう出てって!帰ってこないで!」と半泣きで言うと、ビーユーは物を投げつけ、「バカにしないで」と激怒して帰っていきます。飄々としているレンユー。
レンユーは何度も風呂から出たり入ったりを繰り返しています。風呂から出た瞬間、尾ひれは人間の足に変化してしまいます。「原因は水質?」と頭を悩ませるレンユー。海に帰りたいんだと叫ぶレンユーにシャワーをぶっかけると、ロンジエは叫びながら夜の街を爆走します。「家族が全員死んだのに、神様は変な奴を送り込んで俺まで殺す気か?事故か何かで死ねば満足なのか?」と無我夢中で走っていると、ロンジエは本当に車に撥ねられてしまいます。
横たわるロンジエに息荒く近づく男。男はジャン・ジャンでした。はロンジエを見て「ジャオ・ロンジエ…」と言うなり、ひき逃げをします。
その様子を見ていたレンユーは、頭から血を流して倒れたままのロンジエを抱き起こし、額同士をくっつけます。すると、触れた場所が光り出します。
翌日、ビーユーは母を手伝って、実家のブースー雑貨屋の品出しを手伝うと、ロンジエの家に行きます。
目を覚ましたロンジエは自分が血だらけなことに驚きますが、傷口はどこも痛くありません。ビーユーから呼ばれて出たロンジエは、強制的に傷の手当てをされます。傷口を押しても痛くないと言うロンジエに違和感を覚えるビーユー。この傷はどうしたのかと尋ねられ、ロンジエは「車に撥ねられた!でもなぜか痛くない…」と首を捻ります。「いとこが来てからあんたヘンよ」と言うビーユーに、ロンジエは「あいつ実は人間じゃないんだ!人魚なんだ」と決死の覚悟で告白します。
第3話
<あらすじ>
趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)が周碧玉(ジョウ・ビーユー)に、李仁宇(リー・レンユー)が実は人魚だと言っても冗談だとあしらわれる。
お腹が空いたという李仁宇を連れ、趙龍傑はスーパーに買い物に行くことにする。
そこで偶然担任の先生・唐海良(タン・ハイリャン)に会い、食いちぎったタコの足を無造作に銜えた李仁宇を従兄弟と紹介する。
ビーユーにレンユーは人魚だと打ち明けたロンジエでしたが、冗談か頭の病気かと疑われ、怒って帰られてしまいます。
風呂で寝ているレンユーのエラを探すロンジエ。キスしかけたところで、レンユーが目を覚まし、「腹が減った」と手を伸ばしてきます。
ロンジエは警察に「家に人魚がいます。いや、全裸の変態がうちで勝手に入浴してます」と警察に電話をしようとしますが、イタズラ電話かと思われてしまいます。疲れているから歩きたくないと言うレンユーのために食事を買ってきてやろうとするロンジエですが、外に助けを求めに行くつもりだろうとレンユーに見破られてしまいます。
レンユーを台車に乗せて引きながら海岸線を歩くロンジエ。空腹だからお前を食おうかと脅すレンユーですが、「食べても美味しくないし、食べるつもりなら助けないだろ」とロンジエに正論を返されます。スーパーに着くとレンユーは手当たり次第に楽しげに物を買い、食べ始めます。「こいつを野放しにしてお巡りさんに捕まえて貰えばいいんだ!」と思いついたロンジエは、生きているタコに興味を示すレンユーを放置します。
しかしその時、担任のタン・ハイリャンと偶然会ってしまいます。話がくどくて、手が熱いのが特徴で、あだ名は「三蔵法師」です。生きているタコを食べながら、ハイリャンを「こいつは?」と尋ねてくるレンユー。ハイリャンは「くじけそうな時には助けが必要だろう?夏季補習が始まるから、レンユーも暇なら学校に来るといい」とおすすめします。ハイリャンから逃げるように会計を済ませるロンジエ。
生のままでいいと言うレンユーの言葉を無視してタコを料理するロンジエ。水気を切らないと油が跳ねるぞと祖父に言われたことを思い出します。加熱するとうまいなと言いながら魚を食べるレンユーに、「たくさん食べていいから、俺に付きまとう理由を教えて」と頼むロンジエ。
レンユーは「俺がここにきたのはお前のせいだ。人魚界には伝説がある。助けてくれた人の願いは必ず叶えること」と言います。俺は助けてないと言うロンジエに「それが変なのさ。海で泳いでいたらお前の顔が現れた。俺は岸に打ち上げられ、目の前にお前が。海に帰る鍵はお前だ。それか伝説にバグがある」と説明するレンユー。
「俺が鍵なんてそんなの困る」と叫ぶロンジエに、「淡水だったら尾ひれに戻るが、海水だと人間のままだ」とレンユーは凄みます。ロンジエは、「恩人の願いを叶えれば海に帰れるというのは真偽不明の伝説で、科学の進歩によって別の方法で帰れるかも」と言い、ネットで「拾った人魚に足がある。海に戻す方法は?」と掲示板に書き込んで回答を待ちます。
その中に、気になるものがありました。
「私は今年で75歳です。20歳の頃に人魚を助けたことがあります。2人で楽しい時間を過ごしましたが、人魚は陸上で幸せではありませんでした。彼と別れる前に海辺で口づけをしました。その直後、人魚の下半身は尾ひれに変わり、彼は海に帰っていきました。本当の話です」というものです。レンユーはロンジエにキスしようとしますが、拒絶されます。ロンジエにとっては、ファーストキスは命より大事なのです。キスしたら追い出せるならキスすべきなのかと思い悩むロンジエですが、レンユーも「この投稿は信じない」と態度を一転させます。
ロンジエは願いを考えることにします。「跪いてお茶を淹れて飲ませてほしい」と傲慢な態度でロンジエが願うと、レンユーは激怒してロンジエの茶をぶちまけ、「俺の足が尾ひれに戻って海に帰れるように願うべきじゃないか?」と声を震わせます。レンユーが跪いて淹れてくれたお茶をロンジエは飲みますが、レンユーの足は尾ひれに戻りません。きっと海に帰れば足は元に戻るのだと楽観的なレンユー。「俺はてっきり金や権力や女を望むのかと思ったが、無欲なんだな」と言うレンユーに、「しまった…」と呆然とするロンジエ。レンユーにありがとうと感謝されます。
ジャンは、ロンジエをひき逃げした時に外れた車の前部分を必死で直そうとしていました。ジャンの父はそれに気づき、「早く部屋に戻れ!二度と俺の車に触れるな!」と激怒します。
夏期講習に来たジャンは、ロンジエが学校に来ていることに困惑します。ロンジエはガオ・ウェイハオに「トイレに行こうぜ」と絡まれます。ウェイハオはロンジエとツォンジエンをいじめるのが好きな不良です。既にウェイハオの友人たちにカツアゲされているツォンジエンは、「金がないなら風呂に入れ」とゴミ箱に頭を突っ込まされます。金は祖父の葬式代に使ったからない、自分から「風呂」に入ると言うロンジエ。そこにジャンが来て「教室が臭くなるからやめておけ」とウェイハオと彼の友人たちを諌めます。ロンジエはジャンにありがとうと言います。ジャンはロンジエの体を異常に気にしますが、ロンジエは理解できません。そこにハイリャンが来たので、一同は解散します。
教室に戻ると、ハイリャンが「ボランティア精神のある者に学級委員を任せたい。補習期間も新学期も同じ生徒にやってほしい」と提案します。ハイリャンはジャンを司会に命じ、生徒たちはジャンが学級委員をやってほしいと言い始めます。ジャンは自分はもう何度も学級委員をやっているからと言い、ロンジエを推薦します。あっけに取られるロンジエ。
第4話
<あらすじ>
蒋江(ジャン・ジャン)が推薦したため、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)は学級委員長になってしまう。
クラスメイトは面倒な事を趙龍傑に任せきりで、幼馴染の周碧玉(ジョウ・ビーユー)が助け、やっという事を聞いてくれる始末だ。
そんな中突然、転校生として李仁宇(リー・レンユー)が現れる。
ジャンから学級委員に推薦されたロンジエ。しかし黒板に書かれた字は間違っています。ビーユーはウェイハオを推薦します。ウェイハオは「疲れるから嫌だ。投票するなよ」とにやつきます。
最初は誰にもロンジエに投票していませんでしたが、ジャンが投票したのをきっかけに、クラスのほとんどの生徒がロンジエに投票してしまいます。
「今週のプール掃除の当番とゴミ捨てはうちのクラスです」とアナウンスするロンジエですが、誰も聞いていません。しかもゴミ当番たちは「学級委員は奉仕の精神に溢れてるからやってくれるよな?」と強気。「みんなのためになるなら…」と受け入れてしまいそうになるロンジエですが、ビーユーが「人に押し付けるな」とゴミ当番たちを恫喝したため、当番たちはきちんと自分の役目を果たしてくれました。ビーユーにお礼を言おうとするも、ロンジエは言葉に詰まってしまいます。
1人でプール掃除をするロンジエ。そこにレンユーが来て、ロンジエを突然プールに突き落とします。「お前、心から願わなかったな?もう信用しない!」と激怒するレンユー。泳げないロンジエはプールで溺れてしまいます。怒り心頭のレンユーは勢いよく振り向くと、人魚になってロンジエをプールから助け出します。ロンジエは「帰るぞ」とだけ言い、2人はずぶ濡れのまま帰宅します。
夜の海に向かう2人。ロンジエは、自分はちゃんと願ったし、失敗した原因なんかわからないし、俺には関係ないことだと心の中で悪態をつきます。「誰がバカ人魚だ」と言い返され、ロンジエは驚きます。レンユーは心の声が聞こえるのです。ロンジエにはレンユーの心の声は聞こえませんが、レンユーにはロンジエの心の声が聞こえます。レンユーは「俺が海に帰るためにお前が必要なのは確かだ」と言います。レンユーの腹が鳴り、ロンジエは腹が空いたろうと案じます。
レンユーはテレビに夢中です。彼が解体したリモコンを直してやり、食糧は冷蔵庫にあるからと言って、ロンジエは夏期講習に向かいます。日本のアニメ(本ドラマの原作アニメ、日本語ver)を観るレンユー。
登校したビーユーは自分の教科書に「愛人の娘」と落書きされているのを見つけます。「あんたたちが書いた?」と昨日注意したゴミ当番の不良たちを睨みつけますが、「なんのことだか」「母親は愛人なんだな?怒るってのは認めたってことだ」「黙った ちまったぜ」と彼らは嘲笑します。チャイムが鳴ったので、ビーユーは黙って席に着きます。
ハイリャンは教室に入ってくるなり、「新しい仲間を紹介するぞ」とレンユーを新入生として紹介します。レンユーはロンジエの隣の席になります。レンユーはロンジエを見張るために来たと言い出し、ロンジエは面倒なことになったと焦ります。小テストが配られ始めた途端、「ジャンの答案を確実にウェイハオに伝えろ」と前の席からメモが回ってきます。その通りにしようとしたロンジエを見て、レンユーは「確実にって何だ?ウェイハオって誰だ?ジャンの答案をお前に伝えないといけないのか?」と堂々と言います。異変に気づいたハイリャン。
そこでビーユーが手を挙げます。落書きされた教科書を持っていき、「ファン・ガンヨウとチェン・アルションが私の教科書にこれを」と報告します。ハイリャンが2人を叱ろうとした途端、レンユーがロンジエの心を読みます。「ビーユーの母親は愛人じゃない。父親が…」とレンユーが言い出し、ロンジエは「それだけは言っちゃだめだ!」と彼の口を塞ぎます。ビーユーは不貞腐れて、テストを受け始めます。なぜ思ったことを口に出さないのか理解できないレンユー。ロンジエはレンユーがうざったくて仕方ありません。
帰宅するロンジエに声をかけるレンユーですが、ロンジエは徹底的に無視します。夕食にカップ麺を食べていれば奪ってくる上、風呂に入っていれば勝手に一緒に入ってくるレンユーに苛立つロンジエ。さらにはベッドで寝ていると一緒に寝てきます。
「人魚は謝ることを知らないのか?謝ったら許してやる!思っていることと言いたいことは違うんだ!なのに勝手にしゃべるなんて」と激怒するロンジエに、「なぜ思っていることを言わない?聞いている俺もつらいんだ。声に出されたくなきゃ考えるな」とレンユーも言い返します。
夜食にカップ麺を食べるロンジエに付き合おうと起き出したレンユーは、家の中を物色します。すると祖父と幼い頃のロンジエが一緒に写った写真をたくさん入れたアルバムが出てきます。「これは誰だ?」と尋ねるレンユーに、「じいちゃんだよ」とふてくされたように伝えるロンジエ。
第5話
<あらすじ>
周碧玉(ジョウ・ビーユー)は、家族の秘密を李仁宇(リー・レンユー)が知っている事で趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)に腹を立てたが、ある疑問が拭えずにいた。
一方、偶然部屋でじいちゃんの写真を見た李仁宇は、趙龍傑に10年前の出来事を打ち明ける。
8年前、ロンジエはビーユーと初めて会いました。ロンジエがビーユーの家の近くに引っ越してきたのです。
昼間から酒をかっくらうビーユーの母に面食らうロンジエの祖父。話題を変えようと「店名の不俗(俗っぽくない)雑貨店とは面白い名前ですね」と笑うと、ビーユーの母は「ダメ男に嫁いで”不”運という意味ですよ」と真顔で言います。夫は最低な人で、二度と男は信じるなと私は自分を戒めているんですと彼女は打ち明けます。ビーユーの父は外に愛人を作って、妻と子供を捨てたのです。ビーユーにはとても言えない、私の何が間違っていたのかと大声で泣きじゃくる母の声をビーユーとロンジエはしっかり聞いていました。ビーユーはその時、ロンジエに「このことを言ったら許さない」と釘を刺していたのでした。
場面は現代に戻り、ビーユーは「ロンジエは父のことを言いふらすようなおしゃべりじゃない」と考え込んでいました。
レンユーからアルバムを取り上げたロンジエ。レンユーは写真に写っていたのが彼の祖父だと聞いて妙な表情になります。
10年前、ロンジエの祖父は追いかける人間たちから密かに人魚を匿い、たった1人で海に帰したのです。岸に打ち上げられた時、レンユーはすっかり憔悴していましたが、海に戻してもらい、元気を取り戻したのです。ロンジエの祖父の顔を、レンユーはしっかり覚えていました。
「お前についての願い事を聞いた。だから海でお前の顔を見た」とレンユーは言います。その話を聞いたロンジエは、祖父の仏壇に線香をあげます。祖父に会いたいと願い、泣いてしまうロンジエ。「目から塩水が出てる!目に海があるのか!?」と大騒ぎするレンユーのせいで、気分は台無しです。
「じいちゃんに願い事はない。誕生日にも願ったことはない」と言うロンジエ。しかしふと「遺書に願い事が書いてあったが、忘れてしまった」と言い出します。
「じいちゃんが亡くなったら、お前は悲しむだろう。でもいつまでも塞ぎ込むな。一緒にいろんなところへ行こうと約束したろ。じいちゃんは抜け駆けして先にホテルを見たり観光地に行ったり下見をしておくよ。いつの光俺たちは必ずまた会える。その頃には全部うまくいっているはずだ。これからお前は頑張らないといけないよ。寂しくてもいい。孤独でも仕方ない。全て未来を楽しむ糧になる。誰がなんと言おうと関係ない。自分の方法で精一杯幸せに生きればいいんだ。愛してるよ。じいちゃんより」
遺書の全てを思い出したロンジエがレンユーに伝えると、レンユーは「幸せではない?」とロンジエに尋ねます。頷くロンジエ。
トイレに行きたいのに、顔面を使ってジェンガで遊ばれているロンジエ。心の声を聞いて、レンユーは「行きたきゃ行け」とジェンガをぶち壊します。
帰宅すると、「いじめられるがままなんてありえないだろ」と激怒するレンユー。しかし、「誰も俺を気に留めない」とロンジエはつまらなさそうに言います。「どうすれば幸せなんだ?」と尋ねるレンユーに、「じいちゃんが生き返れば幸せでたまらないよ」と返すレンユー。レンユーには瀕死のロンジエを助ける能力はありますが、その力を使えるのは一度限り。しかも死者には使えないのです。
「それ以外に欲しいものはないのか?学力とかお金とか権力でもいい」とレンユーは代案を出しますが、ロンジエは全く協力するそぶりを見せません。
レンユーには時間がありません。岸に上がってから49日以内に願いを叶えなければ、泡になって消えてしまうのです。ロンジエは「そんなの伝説だろ」と鼻で笑います。
レンユーはビーユーとの恋を成就させるのはどうかと問いますが、ロンジエは動揺して「水泳を教えてくれたら幸せだ」と言って逃げ去ります。
レンユーは家の壁にかかっている、「人生を幸福にする三原則」という掛け軸を読みます。「人に寛容に 己にも許しを 好機は逃すな 愛は待たない 執着を捨て 別れから学べ」とあります。考え込むレンユー。
ツォンジエンは友人とオンラインゲームをプレイしていますが、うまく立ち回れず「お前今日おかしいよ」と罵倒されてしまいます。ゲームをやめると、荷物を持って部屋を出ていきます。
ビーユーの店にレンユーとともに来たロンジエ。店番をするビーユーを慎重に見つめるロンジエですが、その一方でレンユーは荷物を持ったツォンジエンに挨拶をされます。レンユーはツォンジエンが捨てていった荷物の中身を見て、ケーブルを噛んでみますが美味しくありません。
ロンジエはビーユーに、父親のことをレンユーに話したと思われていることを弁解しようとしますが、彼女の冷たい態度に怯んでしまい、「俺は何も言ってない」としか言えません。ビーユーは怒って店の裏に隠れてしまいます。
第6話
<あらすじ>
趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)が、ためらいながら不俗雑貨店に買い物に行くと、周碧玉(ジョウ・ビーユー)は表情を変えずに、許していないが信じていると話す。
許聡健(シュー・ツォンジエン)は、高偉豪(ガオ・ウェイハオ)を呼び出し、1万5千ドルもの大金を渡すと、もう趙龍傑に手を出すなと念を押す。
ビーユーは裏から戻ってくると、果物と野菜を大量にくれ、「自炊もしなさいよ。あんたを許したわけじゃない。信じてるだけ」と突き放すように言います。オドオドと感謝するロンジエ。ビーユーは出て行こうとするロンジエを呼ぶと、さらにおまけをくれ、帰れと手で追い払います。どこか嬉しそうなビーユー。
レンユーはツォンジエンの捨てたゲーム機を見ていました。「村の希望」とパソコンには書いてあります。ツォンジエンが捨てていったとレンユーが言うと、ロンジエは何も言わずに先に帰路に着きます。
ツォンジエンは周りを気にしながら路地裏で電話しています。するとウェイハオが「学校では逃げるくせに週末に呼び出しかよ」と文句を言いながら現れます。ツォンジエンは「1ヶ月3000ドル。夏季補習と高三の前期、土日と連休を除いた5ヶ月分ある。ロンジエの分だ。もう彼に手を出さないでくれ」と頼みますが、ウェイハオは彼を受け取るだけ受け取って「気分次第だな」と言って去っていきます。
浴槽に浸かりながら、ロンジエの作った料理を食べるレンユー。ツォンジエンの話をしようとしたレンユーに、「その話題は禁止」と目配せするロンジエ。なぜ言葉が分かるのか、人魚の世界には階級はあるのか、性別はあるのかと矢継ぎ早にロンジエが尋ねると、レンユーは「人魚は難しく考えないし、金の概念もない。力に関して言えば強い者ほど権力がある」と言います。
「ツォンジエンと何があったんだ。お前が幸せなら俺は海に帰れる。奴が原因で不幸ならなんとかしないと」と言うレンユーに、ロンジエは「話したくない。俺は…」と黙り込みます。祖父が死んだ日、ロンジエは祖父と喧嘩したままツォンジエンの家で徹夜でゲームをして逃げました。ツォンジエンは悪くないのですが、早く帰らず祖父を救えなかったことを思い出すので自己嫌悪しているのです。
自分でどうにかすると言うロンジエに、「お前1人の幸せじゃない。俺の幸せがかかってるんだ。残り49日もない俺の命も!」と激怒するレンユー。
自転車で登校したウェイハオ。ウェイハオの自転車のタイヤをカッターで切りまくりパンクさせるツォンジエンですが、それをレンユーに見られてしまいます。内緒にしてと言われ、静かに頷くレンユー。
たった1人でプールの掃除をするロンジエのもとに、レンユーがツォンジエンを連れてきます。「お前を幸せにする。こいつに謝らせてお前が満足したら放す」と言うレンユーに「そんなのおかしいだろ」と反論するロンジエですが、レンユーは「おかしいのは黙ってるお前だ。お前もだ!」とツォンジエンに怒鳴ります。
レンユーはなかなか謝らないツォンジエンをプールに投げ込みます。ひどいと怒るロンジエもプールに投げ込むレンユー。泳げるツォンジエンはロンジエが泳げないことを知っているので、慌てて彼にビート板を投げ、彼を助けてやります。
ロンジエを助けてやったツォンジエンは、ロンジエに尻を差し出し「僕を蹴ってよ。許してくれるなら何度でも蹴って」と言います。言われたとおり一度、二度と蹴るロンジエ。プールから上がってくるツォンジエンにロンジエは「怒ってなんかない」と告げます。「じいちゃんは?」と問うツォンジエンは、「ごめん、ロンジエ」とロンジエに抱きついて泣き出してしまいます。仲直りした2人を見つめるレンユー。「人に寛容に 己にも許しを」というメモにチェックをつけます。
帰宅していたウェイハオは、自転車のタイヤが突然きかなくなり、車と衝突します。ロンジエがハイリャンに頼まれてウェイハオの入院している病院に行くと、なぜかツォンジエンがいます。見舞いに来たのだそうです。2人が病室に入ろうとすると、ちょうどウェイハオと母親が言い争っているところに遭遇してしまいます。「自分の職場に運ばれたから来ただけだろ。母親ぶりやがって!出ていけ!二度とくるな!」と激怒するウェイハオ。
2人はウェイハオの母にお見舞いの品を渡します。ウェイハオの母は「息子に友達ができて良かった」と微笑みます。「息子さんは正義感が強いので友達も多くて…」とロンジエが嘘をつくと、ウェイハオの母は「学校でも同じだと思ってたわ。あれじゃ友達なんてできない」と困ったように言います。ツォンジエンが「ウェイハオはなぜ悪態を?」と彼の母に尋ねると、「息子が中学の時、私との関係が壊れたの。隣のクラスの子が息子に怪我をさせられて救急に来た。私がその子の手当てをする間、息子は横にいた。手当が終わったらいなくなってた。その日以来会話がなくなったの。小さい頃、そばにいてあげられなかった。それでこうなったのよ。夫は胃がんで亡くなったわ」と打ち明けます。「来てくれて本当にありがとう。息子には友達が必要なの」と言う彼女に、曖昧に微笑む2人。
ウェイハオの病室に行くと彼の姿はなく、2人は退院したのかと勘違いします。しかしウェイハオから「尻が拭けないからトイレに来い」と言われ、激臭に耐えながらロンジエは彼の尻を拭いてやります。
第7話
<あらすじ>
自転車の事故で入院した高偉豪(ガオ・ウェイハオ)を見舞った趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)と許聡健(シュー・ツォンジエン)は、友情の証としてギブスに名前を書けと命令され、渋々書くことに。
学校の教室では、蒋江(ジャン・ジャン)が李仁宇(リー・レンユー)を食事に誘う。
ウェイハオに尻を拭かされるかと思いきや、片腕ではトイレットペーパーを補充できないから新しいものをくれという要求だったのでした。
クラスメートから見舞いの品だと言ってロンジエがお菓子などを渡すと、2人の子分さえ連絡をよこさないのに、どうせハイリャンが買ったものだろと見透かされてしまいます。
「後輪のトラブルで車に突っ込んだらしいね。次からは車に気をつけて」と言うロンジエに「前日にタイヤ交換をしたんだぞ!」とキレるウェイハオ。「今回のことは偶然じゃない。人為的な事故だ」とツォンジェンに凄むウェイハオ。ウェイハオは「校内外で俺は目立つから嫉妬されてるんだ。俺は強いからな」と言います。ウェイハオは見舞いに来るということはロンジエとツォンジエンは犯人じゃないはずだと言い、ツォンジエンはホッとします。しかし「友達として証拠を見せろ。映画だとよくギプスが名前だらけになってるだろ。書けよ」と脅されます。ツォンジエンが書きますが、字が小さいやら、サインペンで書けやらと注文が多いです。
「人を幸福にする三原則」をチェックするレンユー。レンユーに「いとことして委員長の分も仕事しろよ。教室の掃除、ゴミ捨て、プール掃除な!」とファン・ガンヨウとチェン・アルションが絡んできます。レンユーは「それは委員長の指示でお前らがやる仕事だろ。ウェイハオの見舞いだってクラス全員で行くべきでは?」と反論します。新入りのくせにといきりたつ2人に、「新入りだからこそ、ジャオ・ロンジエがどういう人間か分からせないとな」と立ち上がるレンユー。そこにジャンが割って入り、「委員長は見舞いに行ったんだから、残りの仕事はみんなで分担すべきだよ」と言います。ファン・ガンヨウとチェン・アルションはジャンを睨みつけて帰っていきます。ジャンはレンユーに馴れ馴れしく肩を組み、「こっちは詳しくないだろ?食事でもしながらいとこの話でもしよう」と誘います。乗り気のレンユーに困惑するジャン。
見舞いを終えて、「ウェイハオがあんな反応をするなら学級委員も悪くないと思ったよ」と上機嫌のロンジエ。ツォンジエンは「お前は何も知らないからだ。今から言うことは2人の秘密だぞ。ウェイハオの自転車は僕がパンクさせたんだ」と告白します。
「せっかくウェイハオと打ち解けたのに!僕もグルだと思われるだろ!」と頭を抱えるロンジエに、「僕がパンクさせたから打ち解けたんだ」と反論するツォンジェン。怒って先に帰るロンジエをツォンジェンは必死で追いかけます。
ジャンに奢られ、大量の食事をかっくらうレンユー。「飯は海が一番だと思ってたが、ロンジエのものよりここの方がいい」と大喜びのレンユーに、「気に入ったならまたいつても来てくれ。そういえばロンジエは最近どうだ?何か変わったことはあったか?」とジャンは尋ねます。レンユーは淡々と「先日車に撥ねられて死にかけた」と答えます。「そんなに重大な事故なら通報するだろ?相手は誰かロンジエは知ってるのか?」と焦るジャンに、「お前だろ。お前は気づいてなかったけど俺もその場にいた」とレンユーは答えます。「ロンジエには黙っていてくれないか。約束してくれたら週に一回ご馳走する」と頼み込むジャンに、レンユーは「俺は食べたい時に来る」と笑顔で答えます。また、「”好機を逃すな 愛は待たない”。これと幸せに何の関係が?」と尋ねるレンユーに、ジャンは「男が女に片想いしたらすぐ告白すべきだ。相手が受け入れればみんな幸せになれる…そんな感じかな?」と答えます。レンユーは早速ビーユーに会いにいきます。逃げ惑うビーユーを捕まえるレンユー。
帰宅したロンジエは自分の後に帰ってきたレンユーに驚きます。一体どこに行っていたのでしょう。
ロンジエは入浴するレンユーに「今日は良いことがあったんだ。嘘みたいだけどウェイハオが優しかったんだ。あいつ母親と仲が悪いみたいでさ。他人をいじめるのは愛情不足が原因かも。悪いこともあった。ウェイハオが事故にあったのはツォンジェンのせいだったんだ!」と興奮して報告します。静かなレンユーを奇妙に思うロンジエ。
レンユーは「ジャンに誘われて飯を食ってきた」と言います。「あいつ金持ちだろ!父親が村一番の船会社の社長なんだ。家も広かっただろ?」と興奮して言うロンジエ。「お前を幸せにする方法が分からないせいだ。ビーユーの店に行った。お前はビーユーを好きだろ?だから聞きに行ったのに怒られた」とふてくされるレンユー。何を聞いたのかと泡を食ったように尋ねるロンジエに、「ロンジエと交尾しないかって尋ねたら怒った」とレンユーは言い、ロンジエは激怒します。
ビーユーはレンユーの質問に怒って殴りかかり、頭突きもしましたが、レンユーが強すぎて歯が立ちませんでした。
ロンジエは風呂に入ろうとしていたのに服を着直し、ビーユーに謝りに走ります。ロンジエはビーユーに合わせる顔がなく、店の前の電柱の裏にもじもじと隠れます。走ってきたレンユーはビーユーに「ロンジエを見なかったか?あいつ”死にたい”って…。あいつが死んだらお前と交尾できなくなる」と言います。怒りのあまり駆け寄ったロンジエでしたが、ビーユーは怒ってレンユーにキャベツを投げつけると店の奥に引っ込んでしまいます。
帰宅すると、ロンジエは「誰が後尾の話をしろと頼んだ!?自分が正しいとでも?俺の心の声を聞いて勝手なことをするな!人魚はバカか!」と激怒します。「好きなら交尾するだろ。なぜ怒る?自分の気持ちに正直になることがなぜバカなんだ!お前が幸せになれば俺は海に帰れるんだ!交尾しないと幸せになれない!ビーユーと交尾しても幸せじゃないのか?」とレンユーは問い詰めてきます。言葉に詰まるロンジエ。
「俺を見ろ!幸せそうか?」と怒るロンジエに、「ビーユーと交尾してればそんな顔しない」とレンユーは言い返します。「お前が消えれば俺は幸せだ!」とロンジエが言うと、レンユーはもらったキャベツを外に出そうとします。怒り心頭のロンジエは「俺が出ていく」と外に出ますが、豆干をいじりながら椅子でくつろぐレンユーに腹を立て、「それはジャーウェイのだ!」と取り上げて家の奥に入っていきます。
第8話
<あらすじ>
高偉豪(ガオ・ウェイハオ)が退院し、学校に戻ってきた。
以前許聡健(シュー・ツォンジエン)が渡した用心棒代を返し、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)と許聡健は友達だから今後は必要ないと言う。
李仁宇(リー・レンユー)は、周碧玉に言った言葉で趙龍傑に無視されているのを悩み、唐海良(タン・ハイリャン)に相談する。
ビーユーのことを考えながら浮かない顔で登校するロンジエ。ビーユーに謝ろうとしますが、無視されてしまいます。
ロンジエを待っていたツォンジエンはウェイハオが退院したから早く行こうと言いますが、ビーユーのことで頭がいっぱいのロンジエはウェイハオに追いつかれてしまいます。早速金をたかるウェイハオに「友達と思った俺がバカだった」と思うロンジエ。しかしウェイハオはツォンジエンが払った用心棒代を返してくれました。「これからは友達だから払わなくていい。代わりに俺たちの間で隠し事はしないと約束してくれ」と言われます。ロンジエは「僕からもお願いが…夏季補習のあと、委員長を交代してくれない?」と言いますが、ウェイハオは考えとくと言ってさっさと登校します。
不機嫌そうなビーユーを伺うロンジエを不服そうに見るレンユー。「なぜ一日中俺を無視した?」とレンユーに尋ねられ、「心を読めばいい」と無視されます。ハイリャンがレンユーに「ここには慣れたか?不安なことがあれば言ってみなさい。力になれるかもしれない」と尋ねると、レンユーが「人は複雑だ。互いに好きでいるのになぜか交尾しない?ウェイハオの自転車はツォンジエンがパンクさせたのに、ロンジエと一緒に見舞いに行っている。全く意味が分からない」と言います。ハイリャンは困り、「人間同士は交尾とは言わない。また、ウェイハオのことは誰にも言うな。模倣犯が出たら困るし、あいつはツォンジェンに報復するだろうから。ロンジエが危険だ」と言いますが、その一部始終をジャンは聞いていました。
下校するビーユーに話しかけようとするロンジエに、ファン・ガンヨウとチェン・アルションが引き立て役になるためにバスケに混じれと言われます。困っていたロンジエを助けたのはウェイハオでした。ウェイハオに感謝するロンジエ。ウェイハオのギプスには「ウェイ・チェンルー」と書かれており、ロンジエが何組の子かと尋ねると、ウェイハオは嬉しそうに「母ちゃん」と答えます。
帰宅したロンジエは、家に誰もいないことに焦りを覚えます。ロンジエは慌ててビーユーの店に行くと「いとこは魚好きだから、交流のことを交尾って言っちゃったんだ!」と言い訳をします。ビーユーは「交流したければ自分で誘って!あんたは無関係。いとこに怒ってる」と言い、許してくれます。
ジャンの家でタダ飯を食らうレンユー。ジャンが置いて行った携帯の通知が鳴り、偶然画面を見てしまいます。レンユーはハイリャンから口止めされたことを思い出します。
ロンジエはツォンジエンの母から息子が家に行っていないかと電話を受けます。その時クラスのグループチャットルームの通知音が鳴ります。ツォンジエンがウェイハオの自転車をパンクさせている動画がアップロードされ、生徒全員が見てしまっていました。慌てて家を出ると、ルーイーにツォンジエンの行き先を尋ねたり、ツォンジエンに電話するロンジエ。走ってあちこちを探していると、ウェイハオに夕食を食べさせているツォンジエンを見つけます。
ロンジエはツォンジエンを許してほしいと必死で謝ります。ウェイハオはツォンジエンからすでに謝罪は受けたと打ち明けます。パンクさせたのも金を払ったのも全てロンジエのためだし、ロンジエは土下座までしてくれたから許してやるとウェイハオは言ってくれます。ウェイハオ、ツォンジエン、ロンジエは仲を深めます。
帰宅したレンユーは、家にロンジエがいないことに焦ります。雨の中、走り出すレンユー。
ロンジエは帰宅し、安心して入浴します。その間、レンユーはロンジエを探して町中を走り回っていました。雨のせいで足が人魚になってしまうレンユー。
雨が降り出したことに気づいたロンジエは、同じようにレンユーを雨の中探し回ります。倒れていたレンユーはすんでのところで車に轢かれかけますが、どうにか怪我をせずに済みました。
家の中を探せよと怒るロンジエに、ジャンの家でチャットを見てロンジエが心配になったのだとレンユーは怒り返します。レンユーが心配してくれたことをありがたく思い、お姫様抱っこで運ぼうとしますが、重すぎて運べないので台車で運ぶことに。
帰宅したロンジエを待っていたのは、ビーユーとツォンジエン。「ハッピーバースデー」と歌いながらケーキを持って出てきた2人は、レンユーを見て驚き、「なんで雨の中コスプレしてるの?」と首を捻ります。しかしロンジエの話を思い出したビーユーは「あの話、本当だったの!?」と衝撃を受けます。
第9話
<あらすじ>
嵐の中リヤカーで李仁宇(リー・レンユー)を家に連れ帰った趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)を、周碧玉(ジョウ・ビーユー)と許聡健(シュー・ツォンジエン)が待っていた。
趙龍傑の誕生日をサプライズでお祝いするためだった。
目の前に現れた李仁宇の青い尾ひれに戸惑いつつ、じいちゃんの恩返しで趙龍傑を幸せにするためにやってきたと知り、お風呂場で改めて皆で誕生日を祝う。
ツォンジエンはレンユーが本当に人魚だと知って大興奮。ビーユーはロンジエの祖父への恩返しに来たのだと理解し、「今は幸せ?」とロンジエに尋ねます。「誕生日を祝ってもらえて幸せだよ」と気恥ずかしそうに言うロンジエ。落ちていないケーキの一部にろうそくを立てて、改めて誕生日を祝う3人。
ロンジエは、「一つ目の願いはみんなが健康であること。二つ目の願いはみんなが志望大学に行けること。三つ目の願いはリー・レンユーが無事に海に戻れること」と願います。喜ぶレンユーはロンジエに飛びつきますが、ロンジエは「三つ目の願いはこの秘密がバレないようにすること」と言い直し、4人は風呂で水を掛け合って遊びます。
ツォンジエンはレンユーの体に興味津々。どこまでが人魚でどこからが人間なのか触って探します。
その隣室では、ビーユーが「君が好き」と書かれた箱をロンジエに誕生日プレゼントに渡します。ビーユーは「使い方を教えてあげる」と言い、箱の中に入っているワックスを手に取って髪を整えてくれます。近づく2人の顔。2人は笑い合います。
ロンジエの鼓動の速さを聞き取ったレンユーは「死ぬのか!?」と駆け込んできてしまい、雰囲気は台無し。照れたビーユーはツォンジエンを連れて帰ってしまいます。「雰囲気が台無しだ」と言い、怒って部屋を出るロンジエ。レンユーはロンジエの座っていたベッドの匂いを嗅ぎ、「発情したのか?」と尋ねます。
翌日、ロンジエはビーユーにもらったワックスで髪を整えようとしますがうまくいきません。あれこれと髪型を試してみて、ようやくうまくいきました。ツォンジエンにからかわれながらも楽しく投稿する2人。同級生の女子たちは意外にもイケメンなロンジエの素顔にどよめきます。ビーユーも変わったロンジエの姿を見て嬉しそうです。それを見て面白くないのがジャン。レンユーは「また機会があったら飯を食いに行く」とジャンに微笑みかけ、ジャンは引き攣った笑顔で返します。
ハイリャンから職員室に呼び出されたロンジエは、「毎年水泳大会が開催されているが、学級委員は責任者として参加を促したり、いい成績が取れるように頑張る必要があるんだ。もし誰も参加しなかったら…」と念を押されます。
クラスに戻ったロンジエに、レンユーは「水泳なんて退屈だろ。誰も出なくていい。もしお前が出て死んだら俺はどうなる」と言います。「お前が出ろ」とロンジエが言うと「いいぜ。リー・レンユーは人魚だってバレるけどな」と飄々と返します。泳ぎを教えてやってもいいとレンユーは言いますが、ロンジエはどうにも嫌そうです。ツォンジエンが「トラウマを克服したのか?ロンジエはお父さんが海で死んだんだよ」と口を挟んできたので、ロンジエは怒ります。ジャンはそれを小耳に挟み、ほくそ笑みます。
ロンジエが水泳大会について話そうとしますが、クラスはざわついていて誰も言うことを聞いてくれません。レンユーは超音波を出して全員を黙らせてくれます。年に一回の水泳大会は、個人は100mと200m、他は400nリレーがあります。誰も立候補しませんが、ジャンが個人は100mと200mに立候補します。他に誰も名乗り出なかったため、ジャンが「委員長がやればどうですか」と言い出します。クラス全員が「ロンジエ、ロンジエ…」と言い出し、ビーユーが耐えかねて「リレーに出ます」と立候補します。「女子がやるのに学級委員長はやらないんですか」とまたも煽るジャン。レンユーは「お前があの日ロンジエを車で撥ねたことは知っているぞ。車のナンバーも覚えてる」とジャンを脅します。ジャンは「俺はクラスの話をしてるんだ!」と発狂し、ロンジエはリレーの選手名に自分の名前を書き加え、ツォンジェンとウェイハオも選手として立候補してくれます。レンユーを睨みつけるジャン。
早くも後悔するロンジエ。ビーユーに声をかけられ、「守られてばかりは嫌だ。僕も君を守りたい」と思うロンジエ。ビーユーに感謝するロンジエに、「あんたが決めたんでしょ」と微笑むビーユー。ロンジエはビーユーに泳ぎを教えてもらうことに。
ハイリャンに「何か悩んでるようだな」と声をかけられ、「もし誰かが人を愛したらバカになるのか?」と尋ねます。ハイリャンは「愛する対象がなんでも人はバカになる。なぜなら無条件で尽くすのが愛だからだ。誰かを愛したら理性で判断できなくなるんだ」と説明します。「死んでもいいってことか!?」と不安がるレンユー。
授業が終わり、ロンジエはレンユーに無言で何かを懇願します。頷くレンユー。
第10話
<あらすじ>
水泳大会に向けて、李仁宇(リー・レンユー)が趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)の特訓を開始。
なかなか上達しないが、周碧玉(ジョウ・ビーユー)が教え始めてから、なんとか泳げるようになる。
どのぐらい泳げるようになったか知りたいと、人気のないプールで李仁宇と趙龍傑が一緒に泳ぐ。
人気がないことを確認し、プールに来たレンユーとロンジエ。レンユーは人魚の姿になり、悠々と泳ぎます。人魚流の泳ぎ方を教えられて困惑するロンジエ。「ビーユーの前でカッコつけたいだけだろ。やめておけ」と忠告するレンユー。
ロンジエの記憶の中で、彼の父との思い出を見たレンユー。「帰って基本の練習からするぞ」とロンジエに声をかけ、家に帰ります。水中で息を止めていられる時間をレンユーにはかってもらいますが、せいぜい7秒がいいところです。レンユーは「俺とは力の差がありすぎて教えにくい。同程度の奴を探して教えてもらおう」と提案します。
ジャンは取り巻きの女子生徒に囲まれながらプールで練習をしています。華麗に泳ぐジャンに黄色い悲鳴が上がります。
ロンジエはツォンジエンから泳ぎ方を教えてもらうことになります。ツォンジエンは「フォームはカッコ悪いけど、僕の泳ぎ方をマスターすればチームのエースになれる」と自信満々です。
レンユーになぜツォンジエンに泳ぎのコーチを頼んだのかロンジエが尋ねると、「他に泳げる奴を知らないから」と言います。泳ぐツォンジエンを真似て泳げそうかとレンユーがロンジエに尋ねると、「すぐは無理だよ、泳ぎ方はダサいし、ゴーグルはしてないし…」と言い訳ばかり。
そこに水着姿のビーユーが現れます。思わずツォンジエンも見惚れてしまうほどのナイスバディっぷり。ついロンジエはツォンジエンを目隠ししてしまいます。ビーユーは「レンユーに頼まれたから来たの」と言い、ビーユーに続いてロンジエも早速プールに入ります。
少し泳ぎが上達したロンジエはビーユーにハグしてもらい、天にも上る心地です。ビーユーと練習するのが楽しくてたまらないロンジエは、帰宅してレンユーと風呂に入りながらも笑顔が止まりません。ビーユーのことを考えて勃起してしまったロンジエに、「それは何だ?俺には何でついてない?何で硬いんた?」と質問責めにするレンユー。「お前と一緒に風呂には入らない!」とロンジエに嫌われてしまいます。
プールで泳ぐロンジエ少年のもとに、父が現れます。「父さん、海に行かないで」と言うロンジエに「安心しろ。いつもお前のそばにいる」と言うと、ロンジエを先に泳がせる父。顔を上げると、そこは学校のプールでした。海に沈んでいく自分を夢に見るロンジエ。悪夢にうなされるロンジエの息を確認するレンユー。「夢でも泳ぐなんてビーユーの特訓の成果だな。朝飯をくれ」と言われ、渋々起き出すロンジエ。
いつものようにカップラーメンを朝食にする2人。
休みの日にも学校のプールに向かい、泳ぎの練習をするロンジエ。ロンジエはレンユーを「もうすぐ大会だから、どれくらい泳げるか知りたい。競争しよう」と誘います。
人魚の姿になって、ロンジエの泳ぎを見ながら、手を取りながら泳いでやるレンユー。「もう少しで勝てそうだ」と笑うロンジエを見て、レンユーも楽しそうです。
しかしジャンが2人をひっそりと見つめていました。ジャンは更衣室に走ると、携帯をバッグから取り出します。泳ぎ終えた2人は帰宅してラーメンを食べようと話し合います。
ジャンが戻ってきた時にはプールには誰もいませんでした。代わりにハイリャンが何やら大きなボストンバッグを持ってプールに入ってきます。
帰宅したジャンは食欲がありません。父に「昔、父さんが海に出た時に人魚を捕まえたと聞いたことがあるけど…人魚はその後どうなったの?」と尋ねます。「知らんな。捕まったのか、逃げたのか、それとも死んだのか」と父は答えますが、ジャンのことをじっと見つめます。
プールでリレーの練習をする、ロンジエ・ツォンジェン・ビーユー・ウェイハオの4人。あれだけ練習したにも関わらず、ロンジエは泳いでいる途中で足が攣ってしまい、棄権してしまいます。ビーユーの練習がきつすぎたせいだと言うレンユーの言葉を聞き、素直に謝るビーユー。ロンジエは「俺を喜ばせたいなら2人をどこかへ連れて行け」と心の中でレンユーに頼み、レンユーはその通りにします。プールサイドで女子生徒に囲まれているジャンはレンユーの姿を目で追います。
ビーユーと2人きりになれて嬉しいロンジエ。
帰宅するレンユーを尾行するジャン。レンユーは気づいているのかいないのか、マイペースな足取りで夜の街を歩きます。
第11話
<あらすじ>
水泳大会前日、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)と周碧玉(ジョウ・ビーユー)はプールで2人、練習を重ねていた。
帰りがけに周碧玉は、李仁宇(リー・レンユー)が来てから趙龍傑が変わったから、彼の事は気に入っていると話す。
李仁宇の秘密を暴こうと、蒋江(ジャン・ジャン)は家に食事に来ないかと誘う…。
ビーユーは自分の指導が厳しすぎるのではと心配しますが、ロンジエは大丈夫だとフォローします。一緒に泳ぐことで仲を深めていくビーユーとロンジエ。
プールから上がるとビーユーが「バスタオルがない」と言うので、ロンジエは彼女に自分のタオルを貸してやります。互いに嬉しそうな2人。
レンユーはロンジエの家に戻り、風呂を入れます。ジャンはそれを追い、風呂場が見える小窓に移動します。風呂を覗いていたジャンに「風呂に入りたいのか?」と尋ね、驚くジャン。ジャンは慌てて「うちに食事を食べに来ないかと誘いにきたんだ」と苦しい言い訳をします。既に8品作ったからと言い、ジャンはレンユーを連れて自宅へ戻ります。
ビーユーと帰宅するロンジエ。ビーユーはレンユーのことが好きだと言います。焦るロンジエに、「彼が来てからあんたがよくなったからよ」と嬉しそうです。そういう意味なら俺もあいつが好きだよと答えるロンジエ。
ビーユーはロンジエとレンユーが普段何をしているのかと尋ねます。レンユーには性器がないから一緒に風呂に入っていると言うロンジエに、変なのと言うビーユー。
一緒に帰りながらもどこか照れくさそうな2人。「明日の大会、頑張ろう」と言うと、ビーユーは離れがたそうに帰っていきます。「君も俺を前よりよくしてくれたよ…君が好き!」と思わずビーユーの背中に叫んでしまうロンジエ。聞こえなかったと振り返るビーユーに、「ありがとうって言った」と慌てて訂正するロンジエ。実はビーユーは全て聞こえていたようで、はにかみながら帰っていきます。
ジャンは試しに料理に混ぜて魚の餌をレンユーに食べさせると、「うまい!」と大騒ぎしはじめます。海鮮スナックだと言い張るジャンの横で、レンユーは餌を爆食いします。ジャンの父は帰宅すると、ジャンに「友達は空腹のようだから料理を多めに用意してやれ」と言うと、レンユーを何度も見つめます。レンユーは餌に夢中です。
ハイビン漁業組合第12期理事長の賞状、模範表彰のトロフィー、漁業の光と書かれた書状…それらに囲まれながら、ジャンの父はある本を取り出します。そこには写真がはさまれていました。人魚を釣り上げた時の写真です。写っている人魚は明らかにレンユーその人でした。
いざ水泳大会の日。あと20分後に大会が始まります。緊張した様子で水着に着替えるロンジエたちのもとにハイリャンが訪れます。「先生がみんなに望むのは全力で泳ぐことだ!」と言い、暑苦しい円陣を組みます。その様子をひとしきり見ると、去っていくレンユー。ビーユーといられて嬉しいロンジエはにやにやと笑みが抑えられません。
大会になぜか現れるジャンの父。何か大掛かりな道具のようなものを持っています。
ジャンは更衣室に入ってくると「にわか仕込みの技術で勝てる?」と嘲笑します。「100mでも200mでも俺が優勝する。混合リレーがビリでもクラスとしては優勝だろ。だから負けてもいい。ファイト」とバカにするジャン。
ロンジエはジャンに詰め寄り、「なぜ嘘をついた?俺を車で撥ねたろ」と言い、みんなの前で水着を脱がせて「あそこが小さい」と笑いものにします。怒り心頭のジャン。ジャンは順調にどちらの種目でも1番を取ります。
いよいよ400m混合リレーの順番になりました。足が攣りそうで不安なロンジエに、「無理して勝たなくてもいい」と安心させるビーユー。緊張しているツォンジエンはもうすぐスタートにも関わらず下痢を我慢しているため、全力が出せなさそうです。
いざレースがスタートします。頑張るツォンジエンを見守る3人とレンユー。ウェイハオはトイレットペーパーを持って応援してくれます。トイレに行きたい一心で泳ぐツォンジエン。順調に泳ぐウェイハオに引き続き、ビーユーも快調に泳ぎます。いよいよロンジエの番が近づいてきました。レンユーは「自分を信じろ」とロンジエを一喝します。
第12話
<あらすじ>
冠英高校水泳大会の日、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)はクラスのアンカーで泳ぎ始めた。
順調に泳ぎ、皆を安心させていたが、ゴール直前に足が攣ってしまった。
しかしなんとか泳ぎ切り、クラスは3位に入賞する。
ロンジエは襲いながらも懸命に泳ぎ、ウェイハオとビーユーは大声で彼に声援を送ります。しかし泳いでいる途中でロンジエは足が攣ってしまい、ジャンはほくそ笑みます。不安がるツォンジエンに、「今度は自分でなんとかしないと」と言うレンユー。ロンジエはなんとか体勢を立て直し、片足で泳ぎ切ります。「父さん、母さん、じいちゃん。息を止めて泳げてるよ。俺はもう大丈夫。ずっと先いつかまた会ったら、教えてあげる。俺がどれだけ全力で、俺のやり方で幸せに暮らしたか」と心の中で呟きます。結果はどうにか3位に滑り込みます。嬉しそうな4人を見つめて微笑むレンユー。大喜びするハイリャン。ウェイハオとツォンジエン、ロンジエとビーユーはハグし合います。
怒りを抑えられないジャン。ジャンはレンユーに近づくと、彼をプールに突き落とします。レンユーの足はみるみるうちに人魚に。生徒たちは携帯でその様子を写します。早く上がれと焦るロンジエたちを見てほくそ笑むジャン。
ジャンの父は銃を取り出すと、レンユーに向けて発砲します。すんでのところで銃を避けるレンユー。ジャンの父は撃つのをやめません。ジャンは父を止めようとしますか、父はそれを振り切り、仲間に自分の邪魔をする者たちを排除させようとします。
銃を取り上げようとするロンジエを何度も殴打するジャンの父。怒りに震えるレンユーはプールから飛び出すと、「ロンジエを殴ったな!」と激怒します。
ビーユーは「ここは任せて」とロンジエとレンユーを外に送り出します。レンユーにはジャンの父の放った矢が突き刺さっていました。うまく走れないレンユーを支えながら逃げるロンジエ。
「冠英高校の水泳大会に人魚現る」とのニュースは一気に国内外に広がります。ミーハーなウェイハオはテレビの取材に嬉々として「人魚は同級生のいとこだよ!アイスランド人はみんなあんなみたい」と答えます。
登校したジャンは取材陣に取り囲まれ「父親のハイビン漁業組合ジャン・ションハイ理事長が現場で麻酔銃を使った理由はなんですか?なぜ大会に麻酔銃を?人魚が現れると知っていたんですか?」「君は同じクラスよね?一緒に逃げたジャオ・ロンジエくんもですよね?」と矢継ぎ早に尋ねます。ハイリャンはジャンを逃すと、人魚が出たのは誤解で、ふざけた生徒が人魚のような水着を着ただけだも答えます。と同時に「ロンジエ、レンユー、私はお前たちの味方だからな」とテレビを通じて伝えてきます。
隠れ家ではレンユーが昏睡状態で、ビーユーが密かに食料を持ってきてくれました。感謝するロンジエ。レンユーは事件からずっと目を覚ましません。ただの麻酔ならこんなに目を覚さないのはおかしいと言うビーユーに、「麻酔の量が多かったのか、もしくは毒だったのかも」とロンジエは不安がります。ビーユーは「本当に捕まえたいなら生け捕りにするはずよ」と安心させます。ビーユーと2人きりでドキドキしているロンジエの鼓動がうるさくて起きてしまうレンユー。
1日半ほど寝ていたレンユーは、反応がひどく鈍く、弱々しいです。ビーユーは「もう少し休ませたほうがいい。何かあったら電話して」と去ろうとします。「気をつけてね」とビーユーをハグするロンジエを見て微笑むレンユー。
レンユーはビーユーにもらったお菓子を食べますが、嘔吐してしまいます。「47、48、4…」と数えるうちに気を失ってしまうレンユー。
ションハイは「もう数人、港に送れ。今回は絶対に捕まえる。全員送り込め。念のため薬も持って行け」と誰かに電話していました。「捕まえて何をするの?」と尋ねるジャンに、「昨日お前が邪魔したから捕まえられなかったんだ!分かるか!」と激怒するションハイ。ジャンはションハイの書斎でハイリャンとのツーショット写真を見つけます。部屋には、「己の過ちを省みろ 人の非を論ずるな」と書かれた掛け軸が虚しく飾ってあります。
虫の息のレンユーは、「すまない。最後にまた失敗した。お前を幸せにできなかった」とロンジエに謝ります。「僕は幸せだよ」と必死に返すロンジエ。「49日の話を覚えてるか?49日以内にじいさんの願いを叶えないと、俺は泡になって消える。さっき数えたんだ。今日が最後の1日だ」と言うレンユーに、「俺は今幸せだよ!」とレンユーを抱きしめながら号泣するロンジエ。「幸せなら泣いたりしないだろ?ロンジエ、ありがとうな。お前と一緒にいた間、俺は幸せだった。俺がいなくてもずっと幸せでいろよ。ずっと幸せで…」と言うなり、レンユーの体の力が抜けます。「お前なんか要らない。お前なんか要らないから…海に帰れよ!」と泣きじゃくるロンジエ。
レンユーはロンジエの祖父と海辺に座っていました。「帰りたいのか」と尋ねる祖父に、「俺の家は二つある。どっちに帰りたいのか分からない」と答えるとレンユー。「ロンジエの世話をありがとうな。あいつの性格は…」と言い淀む祖父に、「俺は好きだ」と被せて答えるレンユー。祖父はレンユーに「ありがとう」と微笑みます。
「帰れよ。俺の願いは叶った」と嬉しそうな祖父の横で、レンユーは寂しそうな笑顔のまま目を閉じます。
海辺に1人取り残されたロンジエの祖父。空を見上げて微笑みます。
レンユーを抱きしめて泣きじゃくるロンジエでしたが、レンユーの足が尾ひれへと変身します。喜ぶロンジエ。その時、隠れ家である朽ちた灯台の外から「ロンジエ」と声がします。
第13話
<あらすじ>
弱り切った李仁宇(リー・レンユー)の足が、青い尾ひれに変わったのを見て、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)は海に帰れると喜んだ。
その時、趙龍傑を呼ぶ声がする。
担任の唐海良(タン・ハイリャン)が2人を助けに来たのだ。
ロンジエを呼んでいたのはハイリャンでした。レンユーを車に乗せてくれたハイリャンですが、彼は海ではなく学校に連れていくと言います。学校は1週間休校だから逆に安全だと言うのです。その言葉を信じるロンジエですが、ハイリャンは不気味な笑みを浮かべます。
レンユーをプールに浮かべるロンジエですか、レンユーは泳ぐどころか沈んでいきます。「腹が減った」とつぶやいた彼にホッとするロンジエ。「ようやく願いを叶えた」と虫の息で言うレンユーに、何度も頷き返します。レンユーのために何か買ってこようと、ハイリャンにレンユーを任せて外へ走っていきます。
ハイリャンはレンユーと2人きりになると「ようやく会えたね。困ったことがあったら先生に言えと言ったろう?」と微笑みます。「今困っているのは腹が減っていることだ」とレンユーが答えると、「先生の家に食べ物があるよ」と言いながらスタンガンを見せます。
10年前、ハイリャンは英語で誰かに電話をしています。今度こそうまくいくはずです、うまくいけば私の名前にしてくれるんですか…。そこにションハイから電話がかかってきます。電話に出るなり、「やりましたよ!」と英語で相手に叫ぶハイリャン。
ハイリャンは港に着くと、「人魚はどこだ?」とションハイを引き連れてレンユーのもとに行こうとします。しかし、2人の目を盗んでロンジエの祖父かレンユーを盗み出します。ハイリャンは「どこへ行った!?」と激怒します。
食べ物を両手いっぱいに抱えてプールに戻ってきたロンジエは、ハイリャンもレンユーもいないことに唖然とします。学校中を探し回るロンジエ。ハイリャンに電話しても留守電につながってしまいます。
ロンジエはビーユーの店に向かい、ウェイハオ、ツォンジエンに状況を話します。ウェイハオとツォンジエンは連れ去られたのではと推測し、ロンジエもションハイは捕獲のために大会に来たのだから、彼が連れ去ったのではとジャンの家に行くことにします。そこでビーユーがなぜハイリャンが居場所を知っていたのかとロンジエに尋ねますが、ビーユーは教えていないと首を横に振ります。嫌な予感を覚えたビーユーは、3人に先にジャンの家へ向かわせると、自分だけ一旦家へ戻ります。
ハイリャンの家では、レンユーが強化ガラスで作られた水槽に捕らわれていました。「ここから出せ」と叫ぶレンユーに、「君の皮膚やあらゆる部分が人々の病気を治癒したりできる。感謝するよ」と言い、水槽に何かを注ぎ込みます。徐々に意識を失っていくレンユー。
ションハイは後で落ち合おうとハイリャンと電話をします。それを聞いていたジャンはどうしたものかと思い悩みます。レンユーに与えた魚の餌の匂いを嗅いで吐きそうになるジャン。
先頭きってビーユーがジャンにションハイの居場所を尋ねますが、ジャンは「出かけた」としか言いません。ロンジエは思わずジャンの胸ぐらを掴んでしまいます。ビーユーは冷静に「レンユーと先生が行方不明なの。居場所を知っているなら教えて。お父さんには言わないから」と頼みます。ロンジエは床に膝をつき、「頼むから教えてほしい。レンユーを助けたいんだ」と懇願します。
ジャンは食事をご馳走してやった時に、レンユーが「お前いい奴だな」と微笑んでくれたことを思い出します。ロンジエを立たせると、ジャンはションハイとハイリャンのツーショット写真を見せます。「俺も知らなかったんだ。ハイリャンが首謀者だなんて。親父は呼ばれたんだ。分からないけど多分学校に行ったんだ」と言うジャン。大慌てで学校に向かおうとするロンジエたちを呼び止めるジャン。ジャンは父の車に全員を乗せると、学校へと走り出します。
学校のプールに着くと、ジャンはプールに併設されている実験室からハイリャンが出てきたところを見たとロンジエたちに言います。恐る恐る実験室に近づく一行。配電ボックスの近くでハイリャンがこそこそしていたと言うジャン。ウェイハオが配電ボックスの鍵をピッキングすると、鍵が開きます。ボックスの先は部屋になっており、人魚に関する研究書が置いてあります。床を見ると、何かを運び出したような跡があります。
車が走る音が外から聞こえたため後を追うと、ションハイのトラックが走っていました。それを追うジャンたち一行。
港に着いたションハイのトラックを見守るロンジエたち。トラックから降りてきたのはハイリャンで、「ジャンさんは流石だ!」と大興奮しています。ロンジエは昏睡状態のレンユーに心の中で「お前を必ず海に戻すからな」と呼びかけます。
第14話
<あらすじ>
唐海良(タン・ハイリャン)と蒋勝海(ジャン・ションハイ)が李仁宇(リー・レンユー)を連れ去った車を発見すると、趙龍傑(ジャオ・ロンジエ)たちは李仁宇を奪い返すために、蒋勝海の部下と闘う。
一方、絶対に海に返すと趙龍傑は李仁宇に心の中で話しかけた。
その思いが伝わり、李仁宇はこぶしで水槽をたたき割る。
ハイリャンがションハイの力を借りてトラックからレンユーの入った水槽を運び出していると、ビーユーがリュックから何かを取り出します。
ロンジエたちはビーユーが持ってきたおもちゃを振り翳し、ハイリャンたちの前に立ちはだかります。ツォンジエンが「通報しますよ」と脅しますが、「あれは海の生き物だから捕獲者のものだ」と主張します。
ションハイは「最近の若者は礼儀がなってない。なるべく優しく指導しましょう」と言い、部下たちにロンジエたちを襲わせます。
大乱闘の末、部下たちにコテンパンにされてしまうロンジエたち。ロンジエは「聞こえてるんだろ?返事をしてくれ!みんなで助けに来た!お前も頑張れ!海に帰りたいんだろ?永遠に帰れなくなるぞ!リー・レンユー!」と叫びます。レンユーは何度もガラスを殴り、ヒビを入れます。レンユーの渾身の一発で、ガラスが破壊されます。しかし、その瞬間、ションハイが麻酔銃を構えます。
トラックの中でレンユーは意識を失っていました。銃を構えたまま近づいたションハイを尾びれで蹴り倒すレンユー。降りしきる雨の中、ロンジエはウェイハオの力を借りて、台車でレンユーを助け出します。
ションハイに麻酔銃で撃たれてもなお、海へと台車を転がすロンジエ。ロンジエの意識も混濁してきました。必死のロンジエを見ながら心配そうなレンユー。
レンユーは、「ロンジエ、もういい。ここに置いていけ」と何度も呼びかけますが、ロンジエの耳には届きません。ロンジエは「必ずお前を海に戻す…!」と歯を食いしばりながら、砂浜を台車で押していきます。
2人の脳裏に過ぎるのは、ロンジエを幸せにしようとしたレンユーとのドタバタの日々。
波打ち際までやっとレンユーを連れてきたロンジエ。ロンジエは疲れたから少し休むと言ってレンユーの隣に倒れたまま、動くことができません。ロンジエが無理していることに気づいたレンユーは、力を使おうとします。「その力を使えばお前が…!」と必死で拒むロンジエに、レンユーは「お前は本当に頑固だ」と言いながら力を与えます。意識を失うロンジエ。
海辺で並んで座るレンユーとロンジエ。「俺がいなくなったあと、うまくやってるか?」とレンユーが尋ねると、「お前がいないことを除けば、いい感じだよ」とロンジエが返します。
ウェイハオは学級委員長になりました。ツォンジエンはモテ始めた…と思っています。ジャンはやっと免許を取りました。実験室は片付けられ、ハイリャンは免職になりました。ビーユーは…元気です。意味深に映る「恋人テレホンアプリ」。ビーユーとロンジエは手を繋ぐような関係になりました。
「今の自分が好きみたいだな」とレンユーが言うと、「お前のおかげだ」とロンジエが返します。
「じいちゃんへの恩返しで俺の前に現れたろ?俺もお前を助けた恩が残ってる。あの毒針痛かったんだぞ!」と言うロンジエに、「お前の最後の願いは、『リー・レンユー、死んだら許さない』」と言って笑うレンユー。ロンジエはレンユーと肩を組んで笑います。
砂浜をかけっこして遊ぶレンユーとロンジエ。海の方を見つめるロンジエの視線の先には、レンユーの尾ひれが波間から見えたり隠れたりしていました。
家で風呂に入るロンジエは、なぜか下半身が人魚になっています。「おい!リー・レンユー!いやだ!人魚になりたくない!」とロンジエは大騒ぎするのでした。
まとめ
人魚であるイー・レンユー役のハー・ハオチェンさんは、台湾ドラマ史上初の男性人魚を演じられたそう!無駄のないがっちりした美ボディが眼福すぎました😍❤️
そして、尾ひれがCGでないことも衝撃!相当に撮影はハードだったとか…。尾ひれをつけて学校のプールを泳ぐハオチェンさんは本物の人魚のようで、本当に素敵でした…!!🥹✨
ちょうどHIStory5を観た後だったので、ショーン・チャンさん(ジャン・ジャン役の俳優さん)が出てきてびっくり!悪役も似合いますねえ。台湾BLドラマではあまり「あのBLドラマに出てた人がこっちにも!」という経験がなかったので(タイBLドラマではあるあるですが)、面白かったです。
コミカルなブロマンス?NL?で、観ながらとても楽しい気分になれました🎵
ブロマンスやないやないか!!とちゃぶ台をひっくり返しそうになりましたが、楽しかったのでOKです。レンユー(人魚)×ロンジエ(主人公)のブロマンスかと思ってましたが、ロンジエ×ビーユー(主人公の幼馴染)でしたね。台湾ドラマって独特のほっこりさというか、ゆるさがあると思うんですが、本作でもそのコミカルでポップな演出がストーリーに合っていてすごくよかったです。
それにしても、人魚の尾ひれがかなりリアルだなあとは思っていたのですが、よもや本当に衣装だったとは…。驚きです。テレビ局の本作にかける本気度が垣間見えますね。
今回3人が見た「オレん家のフロ事情~人魚と過ごした49日」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨