「アマプラ同時上映会」第180弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
夢の中でだけ時空を超えて2つの世界が混ざり合う”609号室”が舞台のファンタジーラブストーリー、「609 Bedtime Story」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:609 Bedtime Story | 海外・アジアドラマの動画配信はTELASA(テラサ)-見逃し配信&動画が見放題
酒と女好きなパブ経営者×生真面目な経営者 のお話。
<あらすじ>
609号室で暮らすマムはパブの経営者。
酒と女遊びを繰り返していたある日、部屋で眠りに落ちたマムの前に見知らぬ男性が現れる。
初めて出会ったはずなのに「会いたかった」と言って強く抱きしめてくるその男性に困惑するマムだったが、2人はそのまま体を重ねる。
\ 国内最安の動画見放題サービス /
予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- SFが好き🚀✨
- マルチバースもの、パラレルワールドものに興味がある🪞
- ドラマはじっくり考察したい🤔💭
本作をもっとよく知るための小ネタ
①タイBLドラマ珠玉の名作「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」での共演後、数々の作品で息の合った演技を見せる人気俳優オームとフルーク待望の新シリーズはパラレルワールドで紡がれるラブストーリー。オームが演じるのはパブのオーナーで遊び人のマム。対するフルークは、現実世界とは別の世界で様々な重圧に耐えて生きる経営者のデューに扮する。時間軸が逆走する世界で出会った2人の、切なくも甘い物語が始まる。
②原作はサオワーイ・ランパン氏による同名の小説で、制作はALLTHIS entertainmentで、同社の初の制作作品である。
③最終話となる第11話は “Dream On(夢を見続けろ)” “Wake Up(目を覚ませ)” の2つのバージョンが存在し「自分で結末を選べるドラマ」として話題となった。2023年1月13日から23日の期間には視聴者投票が行われ、選ばれた “Wake Up(目を覚ませ)” バージョンから先に配信された。なお “Dream On(夢を見続けろ)” バージョンも翌週に配信となっている。
ネタバレ感想
EP0 Soecial Clip
マムとデューそれぞれの役を演じた、オーム・ティティワット・リットプラスートとフルーク・ナタット・シリポントーンが自分の役を解説します。
また、タンワーリン・スカピシット監督が、原作小説をどんなふうにドラマに落とし込んだかを説明してくれます。
マムの世界とデューの世界、それぞれの映像美も注目です。
ラストが選べるという斬新なBLドラマです。
EP1 パラレルワールドの始まり
<あらすじ>
パブのオーナーであるマムは、多くの女性と関係を持っている遊び人。
同じ店で働く親友のゲームやマネージャーのウィーにも止められない自由人だが、唯一、妹のミントには頭が上がらない。
そんなある日、体調を崩したマムはミントに店を休まされる。
マムはデューに出会ったことで愛を知り、美しい世界を知ります。
マムの世界 2022年11月1日
パブのオーナーであるマムは、多くの女性と関係を持っている遊び人です。マムの女遊びのせいで、親友のゲームとマネージャーのウィーが男に殴られ乱闘騒ぎになりますが、そこにマムが駆けつけ、相手の男と手下たちを叩きのめします。店の会議に欠席し、店に来た女性をお持ち帰りしたマムは唯一、妹のミントには頭が上がりません。
ゲームはマムの家に来て会議を済ませると、ウィーを口説きに行こうと楽しそうに準備を始めます。マムはゲームがゲイであることをまだ受け入れきれていませんが、親友なので受け入れたいと思っています。ゲームはマムが男を好きになるようにとふざけて祈ります。
ミントが車を運転していると、当たり屋がやってきて「警察は呼ばなくていいから治療費を2万バーツ払え」と怒鳴りつけてきます。ちょうどそこにマムが通りかかったので、覆面警察の演技をして当たり屋を追い払います。マムとミントは両親の命日に一緒に墓参りをします。ミントが両親に手を合わせている間も、マムの携帯はゆきずりの女性たちからの通知音が鳴り続けます。
マムはミントから特定の女性と付き合うように叱られます。
ウィーに書類を渡しに来たゲーム。ウィーは過去の帳簿がおかしいのでゲームと店のメンバー・ヌックの力を借りて修正したいと頼みます。その時、エーという男から電話が来ますが、ウィーは見なかったふりをします。それを見て不安を覚えるゲーム。
そんなある日、体調を崩したマムは店に来たミントに強引に休まされます。自宅である609号室に帰りベッドに倒れ込んだマムは、見知らぬベッドで目を覚まし、しかもそのベッドには見たことのない男・デューがおり、「マムさんが恋しかった」と言うなり、抱きしめてキスしてきます。そのままセックスしてしまうマム。「やけに長い夢だ」とぼやいていると、デューは「愛してます」と言います。そこに全身黒づくめで黒のヘルメットを被った男がやってきて、デューを撃ち殺します。驚愕するマム。
EP2 変わりゆく世界
<あらすじ>
夢で起きた生々しい出来事が忘れられないマム。
店の仲間に相談するが、ゲームにはからかわれ、ウィーには体調が悪いせいだと心配される。
早々に帰宅して眠りに就いたマムは、夢の中で青年と再会する。
部屋で目覚めたマムは、夢で起きた生々しい出来事が忘れられません。店の仲間に相談しますが、ゲームには「男とセックスしたのか」とからかわれ、ウィーには体調が悪いせいだと心配されます。料理長のトンはマムに魚のお粥を作ってくれますが、マムは食欲がありません。思い悩むマムに「この世で起こることは必然なんだよ。もしかしたら運命なのかもしれない。自分たちの心を永遠に変化させるために」と言うトン。
ふざけるように口説き続けるゲームに、ウィーは「俺をからかってるのか」と怒ります。ゲームは彼に本気だと伝え、改めて口説こうとしますが、ウィーは怒って彼を拒絶します。
マムを心配するミントは、彼に早く帰るように命じます。早々に帰宅して眠りに就いたマムは、夢の中でデューと再会します。デューはソファーで膝を抱えて泣きじゃくっていました。「マムさん、僕はどうしたらいいの?」とすがりついてきたデューのシャツの胸元は血に汚れていました。困惑したマムは突然消え、デューは1人立ちすくみます。
携帯の通知音で起こされたマムは、店によく来る美女・マナオの訪問で目を覚まします。マナオを抱こうとしてもデューの顔がよぎってしまい、抱くことができません。「ストレートの男がゲイになる」と検索エンジンで検索してみたりと混乱するマム。一心不乱にデューの似顔絵を描き終えると、ひと心地つきます。
店のメンバーたちに夢の内容を相談するマムに、ゲームは「夢に出てくる幽霊を店に連れて来て、出てくる理由を聞けばいい」とアドバイスします。コンケンから来た甥が幽霊を呼び出す装置(こっくりさんのようなもの)を置いていったらしく、マムはメンバーたちとそれを使うことに。マムは幽霊に何を望んでいるのか尋ねると、「僕マムさんのことが好き」と返ってきます。しかし、ゲームが故意に動かしていたと分かり、一同は解散することに。
「11月22日の夜バンコクで肉眼で流星群が見える。十数年に一度の現象」というニュースに大騒ぎする店のメンバーに呆れるウィー。昔の恋人とよりを戻したいと願うこともできると言われ、複雑そうな顔をします。
病を完治したかに思えたマムでしたが、小さな段差でこけたりとまだ体調は戻っていないようです。早々に帰宅したマムはまた夢の中でデューに会います。マムがデューに「君は俺の部屋に憑いた幽霊なんだろ?」と問うと、デューは「あなたが僕の部屋に来てるんですよ」と笑います。昨日会った日付を尋ねると、「11月21日」と答えるデュー。しかしマムにとっての昨日は7日なので、時を遡ってデューに会いに来ているようです。しかし、2日前に彼が銃殺された夢は、デュー自身は覚えていないようです。「部屋にいても退屈だから出かけよう」とデューを誘い出すマム。デューはマムが消えるのではとドアを開けるのを渋りますが、マムは強引に出ていきます。「あなたの世界にないものはありますか?」と問われ、「デューだ」と答えるマム。ちょうど空に流星群が見え、マムは急いでデューに願いごとをさせます。マムは「初めて会った日、君は殺し屋に撃ち殺されたから」とデューの身の安全を願ったと打ち明けます。するとデューは「あと2日で僕は死ぬんですね」と泣き始めます。「もし俺の時間が逆に進んでるなら、トラブルの相手を知れば運命を変えられるかも」とデューを慰めるマム。デューは叔父が親戚の会社を欺いたことを告白し、それが原因かもしれないと言います。
マムの部屋に来たゲームたちは、マムに連絡しても返事がないので心配して彼の部屋に来ます。するとマムが寝言で罵倒してきたので、呆れて帰ってしまいます。
マムはデューと街に向かって罵倒する練習をしていましたが、警備員が現れたので慌てて隠れます。しかしマムは「この世界では君しか俺が見えないはず」と言うと、警備員の前に飛び出します。マムの言う通り、警備員はマムの声は聞こえても姿が見えないようです。マムは万能感を感じ、6階の手すりに立とうとします。しかし足を滑らせて地面に落ちてしまいーー。
EP3 ザ・テスト
<あらすじ>
デューの正体が気になるマムは、自分の住むコンドミニアムで聞き込み調査を開始。
幽霊の噂や過去に何か事件が起きなかったかを人々に尋ねて回るが、これといった情報は得られない。
一方、ゲームはウィーが元恋人のエーにしつこく迫られている現場に遭遇。
デューの世界で6階から落ちたマムは、自分の部屋で目を覚まします。
仕事終わりにウィーの退勤を待っていたゲームは、ウィーがエーから電話を受けているのを見てしまいます。
ゲームは寝言を言っていたマムが幸せそうに見えたので、例の幽霊と一緒にいたのかもと笑います。
デューの正体が気になるマムは、自分の住むコンドミニアムで聞き込み調査を開始します。幽霊の噂や過去に何か死亡事件が起きなかったかを人々に尋ねて回りますが、これといった情報は得られません。警備員に金を渡してまで幽霊の話を聞き出そうとするマムに、マンションのマネージャーは「このマンションで死んだ人はいない。調査するのをやめてください」と頼みます。デューは幽霊ではなく異空間に住んでいるのではと考えるマム。
殺人事件を調べている様子のマムに、不審感を抱くミント。ミントはデューらしき親友と電話をすると、一緒に食事をしようと彼を誘います。
一方、ゲームはウィーが妻子持ちのエーにしつこく迫られている現場に遭遇します。ウィーはゲームを新しい恋人だと言ってその場を切り抜けようとしますが、エーが信じないのでゲームとキスします。エーは突然ゲームを殴り、エーは「俺とは別れられないからな」と捨て台詞を残して去っていきます。
店では女性客たちがマムに会いたいと大騒ぎしており、スタッフたちは困っていました。ミントに内緒でマムを出勤させるしかありません。ミントは友人のデューを連れて店を訪れます。店に着いたマムはデューと目が合い、驚きます。
ゲームはこれを機にウィーと恋人になろうとしますが、ウィーはエーから逃げるために引っ越すと宣言します。
EP4 交差する境界線
<あらすじ>
大企業の後継者としてプレッシャーに耐えながら生きているデュー。
ひそかに社内での不正を追及しようとしていたが、それを察知した人物から忠告めいた言葉を告げられる。
一方、大学の同級生であるミントは、恋人のデューと連絡が取れず寂しさを抱えていた。
デューの世界 2022年11月4日
床材市場のトップ企業の後継者としてプレッシャーに耐えながら生きているデュー。マーケティング分析が進まないデューを「母親の育て方が悪かった」「無能な経営者」だと罵倒する父。しかしそれは実は叔父に悪い情報を植え付けられたからでした。
デューはひそかに社内での不正を追及しようと過去の発注報告書を分析していましたが、それを察知した叔父から「成功したいなら自分の仕事だけしてろ」と忠告めいた言葉を告げられます。叔父は巧妙に悪事を隠し、逃げおおせるつもりです。
デューの母は「お父さんはあなたを愛しているから叱ったのよ」と電話してきますが、父は「お前が甘やかすからあいつは1人で何もできない」と激怒します。
デューは服飾ブランドを経営していましたが、本職を頑張らねばとブランドのSNSアカウントを消してしまいます。それを察知した大学の同級生であるミントは、デューに大丈夫かと心配の連絡をします。大学時代はデューが学年代表、ミントが副代表としてさまざまな活動をしました。デューはミントと付き合っていますが、ミントからお願いして付き合い始めたので、デューから返事がなくても仕方がないとSNSに投稿します。
ミントに好意を寄せているアンは、それを見て、デューへの怒りを抑えきれなくなり、デューの父親の会社へ乗り込むと言い出します。
実はミントは学生時代から50回以上もデューに告白を続けては振られており、それをアンは見続けていました。デューが息抜きに射撃場に来ていると、アンが追いかけてきて「ミントの恋人として役目を果たせ。そうでないと…」と脅します。
デューの世界 2022年11月8日
調査会議の結果、購入履歴に問題があると分かりました。
ミントはアンが会いにいったことをデューに謝る連絡をしていました。ミントはアンの友達・トゥーがアンの御用聞きをしているのを見て呆れます。さらにアンが「デューは男が好きだ」と報告しに来たので、「デューはあなたの悪口なんて言ったことがないのに」と激怒して去ります。アンは「デューがいなければミントは去らなかった。ミントはあいつの本性を知らないんだ」とやけ酒をします。
アンはデューの家を訪ね、「今度ミントを傷つけたら許さないと言ったよな?ミントを放置するな。お前がいるからミントは俺を見てくれない」と絡み、殴ろうとします。アンの友達・ジョーイはそれを遮りますが、「今度ミントを泣かしたら殴りにくるのはアンじゃなく俺だ」と言って去っていきます。
マムの世界
デューと目が合ったマムは衝撃を受けます。店に入ろうとしたマムは、ゲームから「ミントが来てるから店には来ないでくれ」と追い返されます。ゲームは「義弟になる男を撮っておいてやったぞ」とデューの写真をマムに送ったことをこっそり告げてやります。
ウィーを誘おうとするゲームですが、引っ越しの準備があるからと断られてしまいます。
デューはブランドの広告のため、インフルエンサー3〜4人を起用したいとミントに相談します。ミントは思い当たるところがあったようで、にやつきます。
帰宅したマムは、デューの人間関係を相関図にし、誰が彼を殺したのかと頭を悩ませていました。マムは「デューはパラレルワールドに存在するんです」とトンに電話で説明します。
EP5 パラレルワールドの相対性
<あらすじ>
デューが幽霊ではなくパラレルワールドの存在だと確信したマム。
その夜も眠りに落ちると同時に別世界の609号室へやってきたマムは、デューの手料理を食べて甘い時間を過ごす。
デューいわく、2人が会えるのは夜12時から1時5分までの決まった時間帯。
デューはインフルエンサーの件をミントに頼みます。実は、目標にした売上目標に届かなければ会社に戻ると父に約束したのです。ミントは目標を達成したら恋人になってと頼んだ後、もしそれがダメならずっと独身でいてと頼みます。
デューが幽霊ではなくパラレルワールドの存在だと確信したマム。その夜も眠りに落ちると同時に別世界の609号室へやってきたマムは、パラレルワールドの話をしようとしますが、デューがマムの体調を心配したため、話は途切れてしまいます。マムはデューの手料理を食べ、食事をしているうちに2人は自然とキスしていました。マムはデューと過ごしているこの次元では自分は不死身に違いないと言い、証明しようとしますが、デューは「高さは問題ではなく、条件は”時間”です」と言います。マムが来るのは決まって夜の12時で、1時5分に戻っていきます。つまり、その時間帯が未来と過去の繋ぎ目だということです。なぜ1時ではなく1時5分なのか、2人で検証することに。マムは目を閉じてみたり、ベッドで寝てみたりして元の世界に戻ろうとしますが、1時5分にならないと帰れないようです。心許せる人がいないデューにとって、この1時間5分は幸福なものでした。デューが言った通り、1時5分ぴったりにデューは自分の部屋に戻ります。
ゲームはウィーからキスされた記憶を反芻しては落ち込んでいました。引越し準備をしていたウィーは、「在庫の記入を頼みに来た」というゲームを部屋に入れてやります。ウィーにもたれて記入を待つゲームは嬉しそうです。「昨日のキスはあなたにとって特別な意味はないんだよね?」と確認するゲームに謝るウィー。「お前なら幸せな恋愛ができる。こんな状態の俺はやめておけ」と言うウィーに、ゲームは「俺はあの人じゃない」と微笑みます。思わず涙するウィー。
マムはトンにパラレルワールドに生きるデューが殺されないようにしたいものの、彼と今後も会い続けることへの不安を吐露します。デューと一緒にいると、発言も心も行動も自制できなくなるのです。「俺は男なんか好きじゃない」と自分に言い聞かせるマム。
デューの世界
叔父・プラティンの署名を解析した結果の発注書(2021年)が届き、デューは翌日父に話をしに行こうとしますが、飲酒運転をしていたアンに「浮気してるだろ」と難癖をつけて車で追突されかけます。アンは「これが最後の忠告だぞ。他に恋人を作ったらお前を殺す」と言って去っていきます。
EP6 欠けたピース
<あらすじ>
報われない思いを抱えたアンは、ミントを泣かせたり他に恋人を作れば殺すとデューを脅迫する。
そのポケットには拳銃があった。
一方、マムはデューを忘れようと店のショーを熱心にこなしていたが、仲間の姿を通じて自分の本心に気づき、再びパラレルワールドに行くことを決意。
アンはミントを食事に誘っており、泥酔したアンは男にぶつかられて銃を抜きます。ミントはそれに驚き、アンの手から銃を取り上げます。「アンを病院に連れて行くべきよ」とジョーイに意見するミント。ジョーイは、アンはデューと別れるべきだと助言します。罪悪感から、ミントからの電話に出られないデュー。ミントは銃を車のサイドボードにしまいます。
デューはマムが来るのを心待ちにしていましたが、今日もマムは来ません。デューは父から「交際する女性は慎重に選べ」と小言を言われます。かつてデューの誕生日パーティーの際に、ミントは「お試しでいいから交際してみない?」とデューに頼んだのでした。デューはミントへの好意だけなのだと今になって気づき、マムへの感情こそが恋愛感情なのだと気づきました。
ゲームはウィーがエーから逃げてばかりなのが不安だとマムに吐露します。マムは「時には問題から目を背けることも大事だ」と言います。デューを断って数日が経っていました。しかし、店の裏手でスタッフ同士がラーメンを一つの丼からすすりあっているのを見たマムは、デューに会いに行かなくてはと思い立ちます。
デューの世界
ミントに電話しかけていたデューでしたが、マムが現れたため電話を切ります。「自分を誤魔化せない。愛してる」と告白するマムに、「僕も」と返すデュー。「何日も会いに来なくて悪かった。もうこんなことはないようにするよ」と言うと、マムはデューにキスします。シャンパンで乾杯したり、ドリームキャッチャーを吊るしたり、熱帯魚の世話をしたり、じゃれつく2人。
またセックスしたいとねだるマムをいなしたデュー。マムから消える瞬間までキスしていたいとねだられます。
ミントがデューの部屋を訪ねてきて、飲み干した後のシャンパングラスを見て「誰が来ていたの?」と詰問します。なかなか人を部屋に上げないデューを不審に思ったミントは、「好きな人がいるなら言って。浮気してるでしょ!」と怒ります。この部屋に引っ越してきた時、ミントは引っ越しの手伝いをしながら「他の人を家に連れ込まないでね」とデューにお願いしていたのです。その時にデューはミントを安心させようとスペアキーを渡していたのでした。さらにデューは「恋愛する以上は浮気をしない」と誓っていました。
泥酔したアンを介抱するジョーイ。ジョーイはアンの拳銃を探し、どこにもないことに気づきます。ジョーイからの電話にも出ず、拳銃を持ったまま車の中で考え込むミント。拳銃を持ったまま、彼女はどこかへ向かいます。
11月17日の日付で、「こちらの世界に戻ると苦しくなります。ミントの気持ちには答えられないと伝えられなくて」と日記を書くデュー。ドアをノックされてデューが開けると、ミントが銃を構えていました。
EP7 沸点
<あらすじ>
ミントの頼みでファッションブランドのモデルを務めることになったマム。
ミントの態度を見て、マムは妹がそのブランドのオーナーに好意を寄せているのだと見抜く。
その夜、早々に帰宅してデューに会いに行ったマムは、彼に恋人がいることを知る。
ミントは発砲する妄想をしましたが、警備員に声をかけられて我に帰ります。ジョーイから銃のありかを尋ねられたミントは、明日ジョーイに持って行くと連絡します。ミントはコンケンに暮らす兄に電話をします。
マムの世界 2022年11月14日
今後ショーは1回にして早く帰ると言うマムに驚くスタッフたち。マムは店に来たミントにメイクアップされ、服を着替えて何枚もの写真を撮ります。爪を切ってヤスリまでかけてくれる人は誰なのかとミントにからかわれるマム。マムはミントこそ大事なクライアントのために必死みたいだとからかいます。
帰宅したマムはすぐに就寝し、デューに会いにいきます。「恋人がいる人を好きになったのは悲しいけど、君を愛してる」と告げるマム。「彼女を裏切りたくない」と言うデュー。マムは「好きな飲み物は甘酸っぱいノンアルコールだけど、気にいるものがない」とマムにこぼします。マムは自分の世界に来てくれたら気にいるものを作るのにとぼやきます。デューに「あなたに言った最後の言葉は何でしたか?」と問われ、「”あなたを愛しています。マムさん”だよ。あの時は驚いた」と答えるマム。デューはマムに気持ちを伝えて死ねたことに安堵します。
2人は時系列を整理することに。
マムは11月6日にデューに初めて会い、最期は11月24日でした。しかし、デューがマムに初めて会ったのは24日。つまり、お互いの世界は反対に時間が流れているのです。6〜24日の間は会えますが、その後は二度と会えません。犯人を見つければ、24日にデューに何も起こらなければまた会えるかもしれないと言うマムに、「周りに影響は出ませんか?」と不安がるデュー。今のところ、一番疑わしいのはプラティンです。デューの家から20分のところにある叔父の家にマムは忍び込み、不正の証拠を見つけ次第帰ろうと約束します。
報われない思いを抱えたアンは、泥酔してミントに会いにいきます。ジョーイはミントに一途なアンをどうしても好きになれないかと相談しますが、ミントは何度振られてもデューが好きなのだと言い返します。デューが他の誰かを愛しても愛し続けられるのかと問われ、悩むミント。
店の前で車を修理しているウィーに、「壊れたものは修理しても元には戻らないよ。断ち切らないと」とアドバイスすると、家まで送迎してやるゲーム。眠そうにしているゲームを見たウィーは、居眠り運転を心配して家に泊めてやります。「俺を叱ってくれるウィーさんが好きだよ。俺を本気で気に留めてくれる人なんてこれまでいなかった」とウィーに感謝するゲーム。一つのベッドに横たわりながら、暴走するのをこらえるゲームを見て、ウィーは「頬にならキスしてもいい」と許します。
翌日、マムは仕事を休んで夜に備えていました。ミントから「SNSでの広報が成功したからオーナーが食事を奢りたいって言ってる」と言われますが、マムはあっさりと断ります。
しかし開店前にトンが急遽夜遅くしか出勤できなくなったことが分かり、同じくらい料理のうまいマムが呼び出されます。慌てて調理をするマム。しかし彼が調理をしている間に、人相の悪い男たちがマムのバイクのブレーキが効かないように細工をしていました。気づかずにバイクに乗ったマムは、家に帰る途中に車と衝突しそうになり、ブレーキをかけられずに撥ねられてしまいます。
EP8 宿命
<あらすじ>
バイク事故に遭ったマムは病院に搬送される。
何者かがブレーキに細工をしたのが原因だった。
入院生活を余儀なくされ、パラレルワールドでの犯人捜査ができないことに焦りを募らせるマム。
デューの部屋で彼手作りのエビのお粥を食べたり、彼にキスしたりといちゃつく2人。
マムの世界
バイク事故に遭ったマムは病院に搬送されます。何者かがブレーキに細工をしたのが原因でした。マムはなんと店に向かうミントの車と衝突しかけたのです。
入院生活を余儀なくされ、パラレルワールドでの犯人捜査ができないことに焦りを募らせるマム。一方、デューはなかなか来てくれないマムを思って不安に陥っていました。
父と叔父の言うとおりにしていたデューは、注文キャンセルが続き、何十億もの損失が生まれたことを父に激怒され「お前には二度と期待しない」と言われていました。そんな中、プラティンが怪しい男たちと会っている写真を受け取ります。デューは腹心の部下・ヌンにキャンセルした大口顧客がどこの商品を購入したかを調べさせます。ミントから電話がかかってきますが、デューは電話を消します。
デューの母は「私も昔は会社の仕事を手伝ってたから知ってる。ヌンに聞いたの、2人で逃げましょう」と誘いますが、デューは父を放っておかないと断ります。
デューはプラティンから会社の業績不振の責任を押しつけられそうになり、代わりにプラティン派の役員の息子が推されます。デューはキャンセルした大口顧客4社のうち、3社は再契約済み、1社は新たなプロジェクトを提示済みだとアピールし、危機を回避します。なぜこれまで動かなかったのかと問われたデューは、これまで悪い噂を流され面会が叶わなかったのだと言い、その悪い噂を流した者もその証拠も出すことができると言います。それを聞いた黒幕である叔父のプラティンは、デューの口を塞ぐことを決意します。
ヌンから「家族が対立していてはいけない」と注意され、口をつぐむデュー。
マムの世界
マムはやっと目を覚まし、ミントは慌てて駆け寄ります。バイクに細工をする男たちを監視カメラが捉えていました。男たちは以前女絡みでマムに恨みを持って殴り込んできた者たちでした。退院は約3日後、CTなどの検査が出てからになるようですが、マムは居ても立っても居られません。
男たちを見つけたゲームたちは店のメンバー一同で殴りかかります。ミントもそこに駆けつけ、男たちに殴りかかります。
息抜きに射撃場に来ていたデューを見つめる謎の男。男はプラティンから「今夜デューを殺せ」と指示されていました。
提案に興味を持つ企業が8社に増えたとヌンに報告されるデュー。そこに「ダーが事故に遭ったのにプラティンと連絡が取れない」とイブという女性が駆け込んできます。血が足りないと言われ、病院で輸血するデュー。ダーは従姉妹で、プラティンの娘です。プラティン夫婦は、お互いに「あなたは仕事ばかりで家族を顧みなかった」「お前は遊んでばかりだったろう」といがみ合います。プラティンはデューに、「ダーを助けてくれてありがとう」と感謝します。デューは「もうギャンブルは止めませんか?借金を返す方法は僕も考えますから」と言って去っていきます。プラティンは暗殺の指示を取り消します。
ミントから差し入れの菓子を食べたかと電話があったものの、デューは疲れ切っていたので「話は明日に」と言って切ります。
デューが帰宅するのを、男がじっと見ていました。男は拳銃を持ったまま、デューの部屋に入ってきます。
EP9 出会いの日の別れ
<あらすじ>
入院中のマムはミントの恋人がデューだと知って驚く。
そして退院の日、デューを撃ち殺した犯人の正体に気づき、強い衝撃を受ける。
犯人がデューを殺す動機は1つしかない。
「これからも来てくれますか?」と尋ねるデューに、もちろんだと答えるマム。キスする2人に、ヘルメットを被った黒ずくめの男が銃を向けます。
マムは病院でもデューに会いに行けるかを試しましたが、不可能でした。早く彼に会いに行かねばと焦るマム。
その頃、デューは間一髪でプラティンにより暗殺を中止され、命を取り留めていました。
マムが「デューに会いに行かねば」とゲームにこぼすと、彼は「ミントの彼氏と同じ名前だな」と笑います。以前写真を送ったから見ろと言われ、嫌な予感を覚えるマム。写真には自分の知るデューその人が写っていました。
ゲームは写真を見ると、夢で会いに行く人がデューという名前だとはミントに言わないでくれと口止めします。
ゲームと付き合うことにしたウィーは、2人でエーに会いにいきます。エーは「俺たちは一緒に起業して5年も一緒にいたじゃないか」と情に訴えようとしますが、「あなたは”長男だから仕方ない”と言って結婚と引き換えに僕を捨てた。自分の選択に責任を持って」と彼の手を引き剥がします。
「闘いの後はエネルギーを補充しないと」とアイスを買ってくるゲーム。唇についたアイスを取ろうとしたゲームに、ウィーはキスします。
デューを守りたいけれどミントを裏切りたくないと葛藤するマム。マムは自分の部屋に帰りたいと言いますが、ミントは自分の身の回りのこともできないくせと自分の部屋に来るように言います。
そして退院の日、ミントは黒い服を、ゲームは黒いヘルメットを買ってきて、それを見たマムはデューを撃ち殺した犯人は自分だと正気づき、強い衝撃を受けます。
初めて会った日、デューは様子が変でした。あの前日何かアクシデントがあったに違いありません。犯人がデューを殺す動機は1つしかありません。ミントです。ミントをデューが殺したので、マムはデューを殺したに違いありません。
そう考えたマムは、残酷な運命を変えるために再びパラレルワールドへ。
その日はデューにとってはマムと初めて出会う日でした。戸惑うデューにマムは優しくキスをして、「今は信じなくてもいいけど、俺たちがいる世界はパラレルワールドなんだ。時空が違う。時間が逆に進んでいるんだ。俺と出会った日に君は俺に殺された。君の世界にいるもう1人の俺に。ミントは俺の妹だ。なぜ君を殺すのかは分からないが、デューの世界で11月23日に起こるミントの死が絡んでいるはず。絶対にミントを殺すな」と言います。
2022年11月6日、デューはマムから妙な警告を受けたと日記に記します。11月17日、21日とデューは運命を変えようと決心します。
11月22日、酒を飲んでいたアンに会いに行くデュー。明日までミントの身の安全を守ってほしいと伝えます。
11月23日、ミントはアンの父が紹介してくれたクライアントが良かったと感謝を伝えます。
ミントの電話はずっと無視しているデューですが、アンから電話があったので慌てて出てしまいます。するとミントはアンがデューと電話していることに気づき、激怒。「デューの居場所を教えて」とデューの会社の近くで暴れます。ミントを迎えにきたデュー。「浮気してるよね?」と問うミントに、デューは「好きなだけ罵って。でも今日は家に帰って」と説得します。「明日家に行って全部話すから」と言うデューに、「私たちに明日はない」と激怒し、車道に走り出してしまうミント。ミントは車に轢かれそうになります。
マムの世界
「あちらの世界に行って運命を変える。これが最後のチャンスだ」と言うマムの言葉を、ミントは信じます。
デューは間一髪でミントを助け、ミントの代わりに自分が車に撥ねられます。
EP10 パラレルワールドの終着点
<あらすじ>
“出会いの日”が過ぎてパラレルワールドに行けなくなり、気力を失ったマム。
そんな中、ミントから友達の誕生日パーティーを手伝ってほしいと頼まれる。
その友達とはマムの世界のデューだった。
マムの世界
2022年11月26日
“出会いの日”が過ぎてパラレルワールドに行けなくなってしまい、気力を失ったマム。
そんな中、ミントから友達の誕生日パーティーを手伝ってほしいと頼まれます。その友達とはマムの世界のデューでした。
ミントはマムの部屋に携帯を忘れ、デューの携帯で「携帯を持ってきて」と頼みます。マムは思わずデューを2人きりの時に呼んでいた「おちび」と愛称で呼んでしまいますが、デューはマムと初めて会ったという顔をしています。店員とぶつかったデューをとっさに支えてくれるマム。デューはときめきます。
希望を取り戻したマムは、店に直行します。大喜びするゲームと店の面々。デューとの新たな関係を築くため、彼の誕生日に歌と花束を贈ることに。ヒゲも剃って、髪も整え、別人のようにみちがえりました。
2022年12月9日 デューの誕生日会当日、マムは店内の飾り付けを張り切っていました。ミントもいつもより着飾っています。店に来たデューは「これまでと雰囲気が違いますね。魅力的です」とマムを褒めます。照れるマム。マムはデューのために紫の百合をあしらったノンアルコールカクテル「リリー・イン・パラダイス」をふるまってやります。「ずっと探し求めてた味だ」と言われ、マムさ嬉しくなります。
ミントは「好きな人を次元を超えて助ける話を聞いて影響を受けたの。もう一度だけデューに告白してみようと思う」と嬉しそうに言い、マムは何も答えることができませんでした。
マムはミントからねだられた片思いの曲を歌ってやります。自分の世界のデューを見つめながら2人の思い出を反芻するマム。マムは用意した紫の百合の花束をミントに持たせてやり、デューにプレゼントさせます。ミントはマムの目の前で告白し、デューは「付き合おう」と了承してしまいます。呆然とするマム。1人、店の裏手で涙するマムをトンが慰めてくれます。
店の戸締りをするウィーをゲームが迎えに来て、水族館に招待します。ゲームはウィーがエーに「結婚したかった」と言っていた理由を尋ねます。結婚という形で愛する人を周りに認めてほしかったと言うウィーに、ゲームは跪いて「まだ心の準備ができていないなら待つから、僕と結婚してほしい」と乞います。キスで答えるウィー。
マムはコンケンに帰ると言い出し、店のメンバーは衝撃を受けます。店の権利もミントに移します。デューに会いにいき、「デューなら最高の恋人になれるから」と背中を押すマム。部屋も引き払い、マムはコンケンに拠点を移します。
6ヶ月後、マムはコンケンのバーで弾き語りしていました。美しい女性に口説かれても、スタッフに対応させます。ゲームから電話があっても、マムは出ようとしません。トンからの電話にはかろうじて出ましたが、基本的には音信不通です。「いつもの気まぐれとは違うみたい」と不安がるゲームたち。
バーに顔を出すデュー。「ミントと結婚してもいいですか?ミントがあなたに聞けと」とデューが言うので、マムはミントを呼んで祝福します。結婚の話が出たのは、デューの両親がミントたちを急かしたからでした。
ミントが好きなのにと泣きじゃくるアンをなぐさめるジョーイ。ジョーイは「当てつけに俺と結婚する?」とふざけます。
ある日、デューはミントに頼まれ、マムが住んでいた部屋を新しく借りたいと言う人に説明する仕事を買って出ます。部屋の掃除をしていると、マムの手帳が出てきます。そこには「2022年11月6日 あの子が初めて現れた日だ」「2022年11月24日 おちびを助けられるかわからないけど、パラレルワールドの話はできた」などのメモが書かれていました。読んでいるうちに、デューの脳裏にはマムと愛し合った記憶が次々と浮かんできます。
いつの間にか眠っていたデューは、「会いたかったよおちび」とささやくマムにキスされていました。
セックスを終え、デューは「いつコンケンから戻ってきたんですか?」と問います。「日記を読んだなら違うと分かるはず。マムに電話してみて」と言われ、電話にマムが出たので衝撃を受けます。目の前にいるマムは、デューを撃ったマムとは別のマムです。マルチバースでは並行世界は一つではなく、多次元が重なり合っています。ある条件が揃うと電子の電気反応が起こり、目の前のマムとデューは会えるのです。マムは「不思議だよな。どんな宇宙でも俺たちが会うのはいつもここだ」と微笑みます。マムは「戻ってきてごめん。でももう帰ってこないよ。日記帳は破り捨てて、忘れるんだ」とデューを説得します。デューはこの感情を1人で抱き続けろと言うのかと涙し、マムはデューを抱きしめます。「俺たちは会ってはいけなかった。部屋は売れ。この部屋でデューに会ったことは俺の宝物だよ。愛してる」と言って、マムは消えていきます。1人取り残されるデュー。
EP11.1 夢を見続けろ
<あらすじ>
結婚式を控えて幸せいっぱいのミント。
一方、デューはパラレルワールドのマムが忘れられず、彼と会い続けるために自ら609号室を買い取る。
デューと音信不通になり傷ついたミントは、マムが暮らすコンケンの実家へ。
「この部屋を売れ。自分の生活に戻るんだ」とささやくマムの幻想を見ながら、デューはミントに修繕が必要だからと部屋の内覧を先延ばしにしてもらうように頼みます。
母に似顔絵を描いてもらっていたデューは、自分が思ったよりも張り詰めた顔をしていたことに気づきます。
結婚式の招待状のデザインを決めることになり、嬉しそうに写真を撮るミント。マムの部屋は「修繕が済んだら伝える」と言うデュー。デューはマムの部屋に来て、またマムと会います。なぜ来たのかと問うマムに、「昨日のことは夢じゃなかったと証明したくて」と言うデュー。マムはデューが戻ってくるか賭けてこの部屋にいたと言います。目の前のマムはコンケンにいるマムはデューを愛しながらも身を引くつもりで、もし愛し合えば2人とも悪者になると言うとデューを抱きしめます。
ウィーを家まで送ってやるゲーム。ウィーがおやすみのキスを頬にすると、ゲームは帰っていきます。ウィーのアパートのエントランスに、酔って怪我をした状態で転がっていたエー。ウィーはエーの手当てをしてやります。エーにキスされるがまま流されてしまうウィー。
デューはオフィスに近いからとマムの部屋を買い取ります。デューは夜は1時間だけマムに会う生活を続けることにしました。
ゲームはウィーがエーを部屋に持ち帰る姿を見ており、むしゃくしゃして酒を浴びるように飲んでいます。それを見たウィーは注意しますが、ゲームは無視して席を立ちます。
デューと式場について相談したいミントですが、デューは仕事にかこつけて全く電話に出ようとしません。アンとジョーイを誘ってやけ酒をするミント。ミントはステージに上がると、「結婚します」と大声で叫んで騒ぎます。ゲームはそれを撮してマムに送ります。
ウィーはゲームが拗ねている理由が分からないようでゲームに絡みますが、ゲームは「触らないで。売れ残るから」と嫌がります。
デューと音信不通になり傷ついたミントは、マムが暮らすコンケンの実家に戻ります。デューはミントかマムかを選べないと苦しみます。デューの両親はミントとの結婚に親族全員を呼ぶと大騒ぎ。
マムはミントが「音信不通はやめて、お願いよ」とデューに泣きながら電話しているのを聞いてしまいます。ミントはすでに親族への招待状は出したようです。部屋を売った代金をもらったマムは「これで終わり」とつぶやきますが、ミントから部屋を買ったのはデューだと聞いて「お前たちうまくいってないのか?」と尋ねます。ミントが口ごもったので、マムはデューに会いにいきます。
デューは別時空のマムにギターを弾いてもらい、幸せな時間を過ごしていました。そこにマムが入ってきて、別時空のマムを探しながら「デューにつきまとうな!妹の幸せを邪魔するな!」と激怒します。「すまない、忘れようとしても無理だったんだ」と言うと、消えていく別時空のマム。マムはデューを殴ると、「もうパラレルワールドのマムとは会うな」と激怒します。デューは「誰も騙したくないし、ミントを悲しませるつもりもなかった。ごめんなさい」と泣きじゃくります。マムは「誕生日パーティーでミントの告白を受け入れたのも、結婚しようと決断したのも君自身だ。俺は死ぬほど苦しみながら君への気持ちを断ち切ったんだ。分かるだろ?だから頼むよ、幸せになってくれ」と頼みます。デューは涙し、立ち尽くします。
「あの野郎、なんであんなことを」と吐き捨てるマムに「誰でも指図されたら嫌だよ」と言うトン。
「ずっとよそよそしいのはなぜなんだ」と問い詰めるウィーに、ゲームは「元彼とよりを戻してもいいから俺を捨てないで」と縋りつきます。ウィーはエーとキスしましたが、「あなたはもう大切な存在じゃない」と突き放していました。「人生のパートナーは本気で俺を愛してくれる人がいい」と言うウィーに、「俺のことだよね?」と大喜びするゲーム。
ウェディドレスを着たミントは、デューに試着しないのかと連絡します。デューは1人で水族館をぼんやりと散策していました。デューは「どうしても君と結婚できない。君だけじゃなく誰にも嘘をつきたくない」と言い、ミントを振ります。ミントはアンとジョーイに車を出してもらい、ウェディングドレス姿で「独身継続よ」と爆走します。
「自分の心をかき乱す人と自分を幸せにしてくれる人が同一人物だなんて不思議だよな。この世界がどんな試練を与えてこようとも、常に選択肢がある。そして今日一緒にいたい人を選んだ。この先どうなるのか俺にも誰にも分からない」と言いながらギターをかきならす別時空のマム。「デューに伝えたい。愛してると。全ての瞬間をデューと共に過ごしたい」とつぶやくマムの声が聞こえていたのか、デューは部屋の前で泣きじゃくります。
EP11.2 目を覚ませ
<あらすじ>
デューへの想いを断ち切るため、遠い街で働いていたマム。
しかしゲームたちの必死の説得で元の店に戻ることに。
久々のマムの歌声に客は大盛り上がり。
デューは手帳を見つめると、ミントに電話して、「話がある」と言って、仕事終わりの彼女を迎えにいくと告げます。
デューへの想いを断ち切るため、遠い街で働いていたマム。しかし店の一同が押しかけてきて、「マムがいなくなったから女性客が激減して店が潰れそうだ」とSOSを出します。ゲームたちの必死の説得で、マムは元の店に戻ることに。部屋も元の部屋を使うことになります。
久々のマムの歌声に客は大盛り上がり。ショーのあと、マムに声をかけてきたのはデューでした。マムは結婚式について先送りにするのはよくないとデューに意見します。しかしデューは「ミントとは友達に戻ることにしました」と報告してきます。デューがミントにそう伝えると、ミントは「こんな日が来ると思ってた。何があってもあなたは私の一番大切な人よ」と微笑んでくれました。デューはマムの歌を聴きたかったのに残念だと言って帰っていきます。マムはデューを見送り立ち尽くしますが、ゲームたちに「追いかけろよ」とせっつかれます。デューが店の外に出ると、土砂降りです。マムは「ゆっくりしていけよ」とデューに声をかけます。酔い潰れてしまったデューが目を覚ますと、マムがデューの聞きたがっていた歌を目の前で歌ってくれました。マムは鉢植えを持ってきたミントに、パラレルワールドで付き合っていた相手はデューなのだと明かします。「自分の役割に徹するつもりだった」と言うマムに、ミントは「この期に及んで人の幸せは考えないで。自分の幸せを考えて。妹が逃したんだから兄さんが捕まえないと」と微笑みます。
デューはミントと店で待ち合わせをします。そこにマムが訪れ、ミントの席に座ります。ゲームたちは連携して「任務遂行」と言い合います。そこにミントから「行けなくなった」と連絡が入ります。ミントは車のタイヤをパンクさせます。ミントもゲームたちと連絡を取り合ってなんらかの任務を遂行中のようです。
酔ってふらついているデューを送っていってやると誘うマム。車を見ると、パンクしています。マムのバイクで送ってもらうことになります。
カフェにデートに来たマムとデュー。デューは服のブランドは畳むことになってしまったものの、新作の構想があるのでまたモデルを頼みたいと言います。マムは「デューに関するものはなんでも好きだ」とアプローチします。「こういう言葉には慣れない」と言うデューに、マムは「毎日会ってたら慣れる」と言います。
デューは母に「期待を裏切っても愛してくれる?」と尋ね、母は「あなたはいつでも私の誇りよ」と返します。「僕が男性を愛しても?」と尋ねるデューに、「そんなことで私の期待が揺らぐと思う?自分が何者で、何が望みかを理解してこそ、最高の人生になる。大事なのは強くあること。希望通りの人生を生き、なりたい自分になるために、強い心を持つのよ」とデューを励まします。
マムがバイクで通りを走っていると、1人の男性が車が動かなくなって困っていました。彼を会社まで送り届けてやるマム。男はデューのお父さんで、マムはガラの悪い格好で会ってしまったことに焦ります。デューの父親がマムに会いたいと言うので、デューも含めて4人で会うことに。「何か希望があれば言ってくれ」と言うデューの父に、マムは「デューが好きです」と告白します。うろたえる父に、「デューに彼自身の望みを選択できるようにチャンスをください。僕のことに限らず全ての事柄において自分の道を決める自由を」と頼むマム。「人生は俺たちのものだ」とマムは言いましたが、追い出されてしまいます。
店でマムがその話をしていると、デューと彼の両親が訪ねてきます。マムの歌が聴きたいというデューの両親のために、マムは舞台に上がります。「この世界がどんな試練を与えてこようとも、僕らは僕らのままだ。常に選択肢がある。そして今日、僕はその人と生きることを選びたい。未来に何が起きるかは誰にも分からない。だけど、今ここでその人に愛してると伝えたい」と言って、マムは歌い始めます。「この花束を誰に渡すか、お前が選びなさい。お前の人生だ」とデューの父親は紫の百合の花束をデューに渡します。
自分や他人の考える枠からはみ出すのは想像以上に難しいことです。でもその困難を経て、誰を大切にすべきかデューは理解しました。「僕も愛してます、マムさん」と言うと、デューはマムに花束を差し出します。デューを抱きしめるマム。
609号室でキスし合う2人。部屋を出ると、手を繋いで歩き出します。
609 Documentary
<あらすじ>
もっと深くドラマの魅力に迫る特別映像
幸せや困難は人それぞれ違っている。自分が幸せになれる人生を歩むと決めても、社会から見て”正しい”人生を歩むと決めた人もいますが、彼らは苦しんでいます。でも本当は選ぶ余地などないのかもしれません。選択者は自分自身か、それとも他の誰かなのか。
自分たちが伝えているのは本当か嘘か、現実か夢か、その答えは誰か分かりません。それがこのドラマなのだと語る監督。
マム役 オーム
Q.目が覚めてパラレルワールドにいたら?
なぜこの状況に陥ったのか、原因を探ります。日時の違いを確認します。個人的には結構怖いことだと思います。
デュー役 フルーク
その世界に自分は存在しているのか気になります。ネットやSNSで検索すると思います。
Q.パラレルワールドとは何だと思う?
ミント役 エミー
人は自分の人生の中でいろんな役を演じています。そういう意味でパラレルワールドはたくさん存在すると思います。
Q.目が覚めた時に自分がもう1人いたら?
ウィー役 プラスター
脳が勝手に考えてるか、潜在意識なのだと思うだろう。
ゲーム役 ポテー
僕だったらすごくびっくりすると思う。自分で理論や学説を調べて脳の中で何が起きたか相談すると思う。
Q.パラレルワールドとは何だと思う?
アン役 ケンジ
世界は複数存在すると思うけど、並行して存在することはありえないと思う。パラレルワールドは実在するように見えるのは、あくまで人間の一方的な視点から見た場合で、いわゆる「投影」だと思う。鏡のようなものをパラレルワールドだと思い込むのではないか?
Q.パラレルワールドは実在すると思う?
トン役 トム
個人的にはあると思う。仮に存在するなら行ってみたいし、別の自分を見つめたい。それによって自分が成長できるから。人によって好む世界は違う。
Q.パラレルワールドのドラマはどのように生まれたの?
アピラック・チャイパンハー
必要なのはイメージした世界観をどうやって伝えるかということだった。新しい世界を表現するための練習を自分自身で試した。
撮影監督 ポール
空想の世界を目に見える世界に作り出す作業はまさにパラレルワールドの創造です。
このドラマでは二つの世界を生きるため、俳優たちに自分の演じる役の背景やキャラクターの直面する状況を考えてもらった。そうすれば役を自然に演じられるようになる。
なので、ワークショップはかなり時間をかけて行い、歩き方や声のトーンはどうか、よりどころになるイメージを掴んでもらった。
撮影中にオームの誕生日を出演者とスタッフたちで祝うシーンもありました。
2022年2月3日 俳優全員が参加し、式典をとりおこない、ファンの人々も大勢集まりました。
原作者 サオワーイ・ランパン
妹がパラレルワールドを扱う作品にはまっており、妹に読んで欲しくて書いた。自分の趣味でサスペンス要素を入れてみた。書いている間は特定の俳優さんをイメージしなかった。
脚本担当 ゲームガーン
とても大変だった。特にそれぞれのキャラクターが魅力的だった。エピソードを加えて、キャラクターに深さを出すようにしたが、原作の良さを無くさないように、大筋には手を加えないようにした。
小説の構造を理解するのに3ヶ月はかかった。ストーリーを理解できるよう何回も変更した。この作品はBLドラマというよりSFドラマの形式に近く、核は人間ドラマ。
ZebraHood
ソラウィット・ティティパワット
スウィジャック・ナロンマノップ
この作品のテーマ曲を作曲・アレンジした。「609」はドラマのテーマ曲で、監督が送ってくれたあらすじを読んで、ストーリーや配役を考えて作った。主人公が夢見ている感じと、時間はないけど一緒にいたいという気持ちを入れました。監督は「韓国の曲みたい」と喜び、褒め称えたとか。
私たちの行動は知らない人にまで影響を与えています。私たちはよく考えて行動すべきなのです。
まとめ
パラレルワールドのBLものって実は初めて見ました。タイムスリップものは読んだことがあるんですが、パラレルワールドものは小説や漫画でも読んだことがなくて。だからこそすごい衝撃でした!こんな面白い世界があるの!?って。まさかマムとデューが時間を逆に生きているとは思わなかったし、しかもラストが2種類あるんですよ!?バドエンとハピエンと…。なんて贅沢な…!!面白すぎて一瞬も見逃せない作品でした。
「夢を見続けろ」エンドでも、「目を覚ませ」エンドでも、どちらでもミントは悲しい結果に終わってしまいましたね…。正直、「目を覚ませ」エンドの方が、タイトル的に悲恋で終わるのかと思ったんです。「マムと生きるのは現実的ではない」みたいな意味なのかなと。ではなく、パラレルワールドのマムと生き続けるという意味での「夢を見続けろ」だったんですね…。「夢を見続けろ」エンドは誰も幸せにならないので、見ながら胸が苦しかったです。でも、パラレルワールドの面白さを堪能するという意味では「夢を見続けろ」エンド推しかな。
デューの世界では、デューはマムに銃殺されて、2人の世界の交流は終了となるわけですが…デューの世界で、デューはミントを救いましたよね。ということは、デューの世界でデューは殺されなかったんでしょうか?もしくは、デューの世界でデューは死んでしまった?だからマムともう会えないんでしょうか。会えるのは、自分の世界のマムと、また別時空のマムだけ。そう考えると納得いく気がします。
「わざわざ時空を越えさせなくても、ただ、妹の彼氏を兄が寝取る話」と言われればそうなのかもしれません😂
今回3人が見た「609 Bedtime Story」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨