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胸キュンが止まらない!体育教師とピュアなヤンキーのもどかしすぎるラブコメディ、「佐原先生と土岐くん」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:佐原先生と土岐くん | ドラマシャワー | MBS 毎日放送
お節介な体育教師×ピュアなヤンキー のお話。
<あらすじ>
喧嘩っぱやいヤンキーの土岐くんは見かけによらずピュア男子。
ロクに授業にも出ず喧嘩と説教を繰り返していたある日、唯一自分と向き合ってくれた担任で爽やかイケメン体育教師の佐原先生に恋してしまう。
ヤンキーな土岐くんが学校に通う理由は、佐原に会いたい!ただそれだけ。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 不良が恋をきっかけに変わるお話が好き🫶
- 学園ものが好き🏫
- 青春の甘酸っぱさ、初恋の初々しさにときめきたい😆
本作をもっとよく知るための小ネタ
①ヤンキーのピュア男子が一目惚れするほどの爽やかイケメン体育教師の佐原一狼役には、ジュノン・スーパー・ボーイ・コンテスト出身にして、スーパー戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」で主演のラッキー/シシレッド役で本格俳優デビュー、近年ではNHK大河ドラマ「どうする家康」で結城秀康を演じるなど俳優として演技の幅を広げている岐洲 匠。
佐原先生に一途に思いを寄せるピュアなヤンキー土岐 奏役には、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループ「WATWING(ワトウィン)」のメンバーにして、TBSドラマ「君の花になる」8LOOMの一之瀬栄治役や映画『サバカン』の金山役など映画ドラマにも出演し、音楽のみならず活躍の場を広げる八村倫太郎。
引用:佐原先生と土岐くん | ドラマシャワー | MBS 毎日放送
②監督は本宮ひろ志の同名漫画を、市原隼人主演で実写映画化した『喝 風太郎!!』や、テレビ東京「なれの果ての僕ら」、「ゲキカラドウ2」など映画・ドラマと幅広く手掛ける柴田啓佑。コメディタッチの作品を得意とする柴田監督と若手人気俳優の岐洲匠と八村倫太郎がどんなケミストリーを生み出すのか楽しみな組み合わせとなっている。
引用:佐原先生と土岐くん | ドラマシャワー | MBS 毎日放送
③実際、現場の雰囲気も良かったのかなと思いました。
八村:超最高! いい人しかいなかったですね。
岐洲:(ロケ地が)長野だったこともあって、合宿生活みたいに、皆で大浴場に入った後で掘りごたつのある部屋に集まって、本読みをしたり、お菓子を食べたり、ゲームをして遊んだりしていました。
ネタバレ感想
第1話
<あらすじ>
土岐奏は問題ばかり起こすヤンキー高校生。
この日も、他のヤンキーたちとの喧嘩が原因で、教頭先生らから厳しく叱責を受けていた。
そこへ突然、体育教師の佐原一狼が現れ事態の仲裁に入る。
土岐奏は問題ばかり起こすヤンキー高校生。河原でぼうっとしていると、そこを縄張りとする別のヤンキー生徒たちに絡まれ大喧嘩になります。
学校に呼び出され、教頭に叱責を受けていると、「理由を聞かずに怒るのは良くない」と体育教師の佐原一狼が庇ってくれます。土岐は佐原が頭の傷に優しく絆創膏を貼ってくれたことで一目惚れします。
翌日、珍しく登校した土岐は周りに怯えられながらも席につきます。同級生の利瀬が無邪気に話しかけてきますが、土岐は佐原を探していました。すると教室に突然佐原が入ってきたので、土岐はパニックに。なんと担任の女性教師が産休に入ったため、佐原が臨時の担任になったのです。
嬉しい気持ちを隠しながら帰宅していた土岐ですが、またヤンキーに絡まれ、一網打尽にしてしまいます。しかし喧嘩した場所が学校に程近い場所だったため、佐原に「なぜ喧嘩した!」と怒られながら追いかけられることに。佐原に捕まり、タバコを取り上げられ、代わりに飴を渡されます。「口寂しくなったらいつでも俺のところに来いよ」と言われ、身悶える土岐。
翌日から土岐は着崩していた制服をきちんと着て登校するようになります。佐原に褒めてほしい一心です。しかし当日中間テストの期日が発表され、赤点を取れば補習決定になってしまいます。慌てて勉強しようと土岐は職員室でテストの範囲を尋ねようとしますが、気後れしてしまい聞くことができません。そこに現れた佐原は自分が勉強を教えてやると言い出します。
佐原に指定された空き教室に来た土岐は、3年の藤堂慎治を佐原に紹介され意気消沈。慎治は佐原の名前が一狼であることや、この学校のOBで、学生時代は成績優秀だったことなど土岐の知らないことをたくさん知っており、土岐は顔面蒼白に。佐原が席を外したので、土岐は慎治に佐原について知っていることを吐けと脅します。慎治が「いっちゃんのこと好きなんだね」と笑うと、「好きで悪いかよ」とふてくされる土岐でした。
第2話
<あらすじ>
佐原一狼(のおかげで、ようやく学校に通い始め、少しずつ友達も増えてきた土岐奏。
しかし、相変わらずテストの結果は芳しくなく、唯一高得点を取れたのは、佐原が担当する保健体育のテストだけだった。
そんなとき、清笠高校では体育祭の季節が近づいていた。
佐原への愛で保健体育以外も赤点を免れた土岐。佐原に頭を撫でて褒められ、恥ずかしくて逃げ出してしまいます。
学校にまじめに通うようになり、土岐は学校には意外といいやつがいると知り始めます。初日に馴れ馴れしく声をかけてきた利瀬に「友達になってください」と頭を下げると、利瀬は笑って了承してくれました。
慎治にお礼に行こうとすると、利瀬曰く彼はバスケ部のエースらしく、女子にモテモテなのだと言われます。慎治には2年に弟がいるようなのですが、本人は話してほしくなさそうです。利瀬も意外に女子人気があり、土岐は佐原に認められるためにもっとモテたいと思うようになります。
そんな中、体育祭で借り物競走への立候補者がおらず、佐原が困っていました。土岐はそれを見て立候補。しかし実はこの借り物競走には「好きな人」という札が入れてあり、それを引きたい人にとっての告白イベントになっていたのです。そうとは知らなかった土岐は取り消したいと思いますが、一度決まったことは覆りません。
その頃、佐原は教頭から水泳部の顧問をやってくれないかと再三頼まれていましたが、丁寧に断っていました。
帰宅する佐原に偶然を装って近づく土岐。佐原は途中まで一緒に帰ろうと言ってくれます。どうやらこの告白イベントは佐原の高校時代にもあったらしく、高校三年生の時に…と言いかけて佐原は「忘れた!」と口をつぐんでしまいます。
いざ体育祭の日、佐原は駐車場の警備で立ちぼうけしながら、借り物競走で「好きな人」を引いてしまい、逡巡の末に紙を丸めてしまったことを思い出します。すると突然土岐が怪我した足を引き摺りながら息も絶え絶えに登場し、「ゴール、しようぜ!」と借り物競走の紙を見せてきます。そこには「好きな人」と書かれていました。言葉を失う佐原。しかしコースの外に出てしまえば失格です。佐原は苦笑しながら土岐をおぶって保健室まで運んでやります。
佐原は自分も「好きな人」の紙を引いたけれど、勇気が出なくて紙を食べてしまったと打ち明けます。そんなに嫌だったのか…とぼやく土岐。
第3話
<あらすじ>
清笠高校は文化祭の季節。
2年C組では男子生徒全員で「白雪姫」の公演を行うことが決定した。土岐奏が引き当てた役はなんと主役の白雪姫。
佐原から高校時代に好きな人がいたと聞き、どんな女性を好きだったのか気になって仕方ない土岐。慎治は土岐に英語を教えていた時に佐原の名前が知りたいと言われ教えたが「狼」の字が書けず漢字の授業になったと笑い、「その真っすぐさをそのまま受け止められたらいいんだけどね」と意味深に言い、佐原は気まずそうな顔をします。
文化祭では男子生徒だかで「白雪姫」を演じることになり、なんと王子様役は冴えないクラスメート。佐原は面白がりますが、土岐は「ファーストキスなのに!」と怒り狂います。
昼休みもそのことで頭がいっぱいの土岐でしたが、資料室から何やらあやしげな物音が。中に入ると、男子生徒が窓から身を乗り出しているではありませんか!自殺するつもりだ!と思った土岐は慌てて男子生徒を羽交い締めにします。すると男子生徒は写真が窓辺に落ちたから取ろうとしただけだと弁明。土岐は写真を確認すると、取ってやります。
男子生徒は藤堂拓也と名乗り、土岐は慎治の弟だと気づきます。拓也は慎治と違って内気そうで、土岐が写真をまじまじと見るので自分が撮ったのだと教えてくれます。「俺は写真について何もわからないけど、いい写真だと思う」と写真を褒めつつ、拓也は慎治と似ていないなと世間話をします。すると突然拓也の表情が曇ったので、土岐は余計なことを言ったかと焦ります。
文化祭当日、なんと劇の直前になって王子役の男子生徒が腹痛で倒れてしまいます。可愛らしい白雪姫に扮した土岐の姿は、拓也がカメラにばっちり収めてくれています。
そこで王子様の代役を務めることになったのが、なんと佐原。いよいよ最後のキスシーンで壇上に寝転びながら、土岐は王子様役の登場を待ちます。なぜか佐原が登場したことに混乱する土岐に「目を閉じなさい」と言うと唇を近づける佐原。しかしその時足が滑り、本来はキスをする「ふり」のはずが、本当にキスをしてしまいます。劇は無事に終わりましたが、土岐はあまりの気まずさに顔が見られず、逃げ出してしまいます。
資料室に逃げ込んだ土岐でしたが、大暴れしたため、積んであった資料が落ちてきてしまいます。その中には、佐原の新聞記事のスクラップがありました。「日本の水泳界期待の新人 高校では全国優勝 大学ではオリンピック代表候補」と書かれたその記事に衝撃を受ける土岐。
第4話
<あらすじ>
文化祭のあと、土岐奏は偶然資料室でスクラップブックを見つける。
そのスクラップブックには、高校時代の佐原一狼が水泳で全国大会に出場し、大学ではオリンピック代表候補に選ばれたという輝かしい記録が残されていた。
しかしそのことについて興味津々で佐原に尋ねてみると、佐原は急に態度を一変させるのだった。
なんと佐原もファーストキスだったことが分かり、喜びと驚きで混乱する土岐。
先に帰ろうとした佐原を呼び止め、土岐は資料室で見つけたスクラップを彼に見せます。自分は佐原の活躍を知らなかったから…と嬉しそうに言う土岐を横目に、佐原は腰のあたりをさすります。腰が痛いのかと土岐が不安げに話しかけると、なんと佐原は「お前には関係ない」と手を跳ね除けて帰ってしまいます。「いつも優しく触れてくれる佐原の手に初めて拒まれた」とショックを隠せない土岐。
校内を歩いていた土岐は、拓也から呼び止められ、「白雪姫」の最後のキスシーンの写真をもらいます。大喜びの土岐に、「写真をあげる代わりに、あの人(慎治)に”次のバスケの試合には出るな”と伝えてほしい」と頼まれます。兄弟ならば自分で伝えたほうが早いのではと不思議がる土岐ですが、拓也には言えない事情があるようです。
拓也は普段風景しか撮りませんが、慎治だけは撮るのだと言います。それは幼い頃に彼から「バスケをしてる時の写真を撮ってくれ」ととお願いされたから。それから毎日撮っているのだそうです。写真の中には腰を庇って辛そうにしている慎治が写っています。そこに慎治が現れて「拓ちゃん!」と声をかけますが、拓也は一目散に逃げて行ってしまいます。
慎治から拓也のことを聞くことにした土岐。
拓也の旧姓は藤村。慎治と拓也は血のつながった兄弟ではありません。両親同士の仲がよく幼い頃から幼馴染でした。拓也の両親は、彼が7歳の誕生日にプレゼントを買った帰り道に亡くなりました。それ以降は藤堂家に引き取られたものの、今は拓也は叔父のところに身を寄せているようです。拓也は両親が亡くなったのをきっかけに、誰かに迷惑をかけるのを恐れて友達も作らないようになってしまいました。
拓也が家出したのは自分のせいだと言う慎治。実は「拓也を弟と思ったことはない」と友達に言うのを拓也が聞いてしまったのです。本当は恋愛対象として好きなんて、とても言えません。慎治は「懐かれてる土岐が羨ましい」と悔しそうに言います。
土岐は拓也が慎治を心配して、次の試合には出ないでほしいと言っていたと伝えますが、慎治は「気持ちを伝える理由にはならない」と突き放します。
自分の気持ちから逃げるなと怒る土岐に、「土岐の真っすぐさはすごいけど、今は押しつけにしかならない」と言い返す慎治。土岐は何も言えずに去っていきます。
佐原はそれをじっと遠くから見つめていました。
いざ試合当日、腰を庇う慎治を見つけた佐原はなぜ腰を痛めたのかと尋ねます。捻挫した足を庇っていたら腰が悪くなってしまったと経緯を話す慎治。それと同時に「俺は試合に出る。拓ちゃんに試合を見てほしい。それが俺の存在意義だから」ときっぱり言い切ります。
しかし佐原はそれに特に何か言うことはなく、自分の友達(本当は自分のことですが)も慎治と同じように周りからの期待に応えなければと頑張り続けて、周りだけでなく自分の声にも気付けなくなってぼろぼろに壊れてしまったのだと体験談を話します。
それを聞いて慎治は何があっても試合に出たいと躍起になっていたことを反省し、「土岐に酷いことを言った」と後悔します。慎治を責めない佐原。佐原は「歩幅が一緒とはかぎらない。土岐にならなくていい」と慰め、慎治は今回の試合を休もうと決意します。
バスケットコートに向かう慎治に、バスケ部員や女子生徒たちが「頑張れ」と声援を送ります。辛そうな慎治。そこに土岐が現れ、突然慎治に頭突きをかますと逃げ出します。逃げ切ったと思う土岐でしたが、あっさり佐原に捕まってしまいます。
第5話
<あらすじ>
土岐奏はケガを隠す藤堂慎治にわざと頭突きをして、慎治がバスケの試合に出場できないように仕向けた。
保健室に運ばれた慎治は、そこで義理の弟の拓也と再会を果たす。
一方、佐原は大胆な方法で友人をかばった土岐を湖畔に連れ出した。
責任感の強い慎治は欠場を言い出せないのではないかと心配した土岐は、あえてみんなの前で派手に暴れ、慎治に頭突きをかまして失神させます。佐原に「お前が悪者になっちゃうだろ」と言われても、「悪者上等」と胸を張ります。
土岐の優しさに触れた佐原は土岐に「お前の手を叩いた俺を殴れ」と言うと一発頬にいいパンチをもらい、すっきりした顔で「昔話をしようか」と隠していた過去を打ち明けてくれます。
気を失っていた慎治は、拓也に揺り起こされて目を覚まします。どうしてここにと問う慎治に、「俺、慎治を説得できなかった」と土岐に謝られて慌てて駆けつけたのだと拓也は言います。
慎治は拓也が家族になろうと頑張っていたのに、自分のせいで拓也を傷つけてしまったと謝ります。
幼馴染の時も拓也は特別な存在だったけれど、兄弟になったらもっと距離が近くなって幸せになれると思っていたのに、兄弟になったらどんどん距離が空いてしまって…と慎治は後悔します。拓也は自分にとって幼馴染以上の存在で、泣いて笑ってずっとそばにいてほしいと頼む慎治。
拓也は「プロポーズみたい」と笑いながらそれを承諾。「よかった…」と拓也を抱きしめて泣きじゃくる慎治を抱きしめ返しながら、「俺の前では泣き虫だな」と笑う拓也でした。
人気のいない湖畔まで来ると、佐原はようやく過去の話を始めます。佐原は卒業式の後に水泳部の後輩に告白して振られたのだそうです。初恋でした。佐原は心のどこかで受け入れてもらえると期待していましたが、その甘い期待は裏切られました。それ以来、恋をするのはやめたのだそうです。
後輩の「尊敬する先輩像」を壊して失望させてしまったので、水泳選手としては立派でいたいと、佐原は夢中で水泳に励みました。しかし、過労で体を壊し、後輩からは二度目の失望を向けられることに。「そんな惨めで情けない自分を認めるのがすごく怖い」「腰が痛むたびに思い出す」と涙する佐原。
佐原の背中に抱きつくと、土岐は「なんで心の距離が縮まらないんだって思ってた。誰にだってダメな部分の一つや二つあるに決まってる。俺は幻滅なんかしねえ。腰、痛えか?」と優しく尋ねます。土岐の優しさに救われる佐原。
佐原は土岐に「信頼してなかったらこんなこと話さない」と言い、土岐は「もしかして俺のこと好き…!?」と言いかけますが、佐原は慌てて「声でけえよ」と彼の口を塞ぎつつも「とっくに気づいてると思ったんだけど」と笑います。佐原にとっては「好き」という言葉はとても重いものです。なかなか簡単に口にはできません。「時間はかかるかもしれないけど俺から(好きと)言わせてくれ」と頼む佐原。土岐はそれを聞くと、「いくらでも待っててやるよ。その時が来たら誠心誠意応える」と胸を張ります。
翌日、登校した土岐は慎治のファンたちから怒られるだろうとビクビクしながら校内を歩きますが、むしろ親しげに挨拶されるだけで首を傾げます。どうやら慎治が事情を説明してくれたからのようです。
一方その頃、水泳部の顧問になりたいと佐原は申し出るも、「新任の先生に任せるつもりです。佐原先生の後輩のようですが」と言われ振り返ると、そこにはその彼が立っており…。
佐原は驚愕の表情で「猫戸…」とつぶやきます。
第6話
<あらすじ>
文化祭が終了し、高校2年の土岐奏は進路を考える時期に差し掛かっていた。
周りの友人たちが夢に向かって具体的な進路を決めている中、土岐は未だに自分の将来についての明確な答えを持っていないことに焦りを感じ始めていた。
そんな中、清笠高校に新任の教師、猫戸湊がやって来る。
利瀬のバイト先で慎治の誕生日祝いをする一同。慎治はMBAを目標にプロのバスケ選手になりたいらしく、拓也は大学で写真を学び、利瀬は警察官を目指していると言い、自然と土岐は将来何になりたいのかという話に。ちょうど進路希望アンケートも学校から配られており、必ず回答しなければいけません。
利瀬も一緒に慎治のお祝いをしようと誘う土岐ですが、この後もバイトがあるそうで。慎治曰く、利瀬は母親が病気で、治療費が高いので自分の身の回りのことは自分でしたいとバイトを詰め込んでいるようです。そして警察官は収入も安定しているので選んだのだとか。
翌日登校すると、新任教師の猫戸が女子生徒に大人気。猫戸は佐原の水泳部の後輩なので気にならないのかと利瀬に問われ、「待つと決めたから」と佐原との約束を思い出します。
一方佐原の方は猫戸の存在に動揺しきりで、「なんで教師になんてなってるんだよ」と悪態をつくものの、心は晴れません。猫戸のことを考えないように自分に言い聞かせても気はそぞろで、朝礼のためにクラスに来たのに必要なものを全て職員室に忘れてきたりと心ここにあらずです。
佐原を心配した猫戸から飲み物を貰うも、投げ捨てようとするのを土岐に阻止されます。どうかしたのかと土岐に問われ、口籠る佐原。「平気じゃないけど言いたくない、だろ?」と心のうちを当てられて驚く佐原に、「俺は今最強の男だから」と胸を張る土岐。飲み物を捨てるなら俺にくれと土岐から絡まれ、いちゃつく2人を物陰から覗き見る猫戸。
猫戸は水泳部の先輩である長谷川に会いに行き、散々探し回った佐原が母校にいたと報告します。灯台下暗しだねと驚く長谷川。そして「猫戸は頑張りすぎるから無理しないでね」と労わります。
屋上でぼんやりしていた土岐は進路希望アンケートが今日までだと気づき、慌てて教室に向かおうとします。すると教室に向かう階段に具合の悪そうな猫戸がうずくまっていることに気づきます。大丈夫かと声をかけた土岐に返事をしようと立ち上がった猫戸は立ちくらみ、それを庇って階段から転げ落ちてしまう土岐。血まみれで地面にうずくまる土岐を見て猫戸と同級生たちは大パニックになりかけますが、血ではなくトマトジュースだと分かり安堵。
保健室で寝ていた土岐を起こす佐原。佐原は土岐が握りしめていた進路希望アンケート紙に「大人」と書いてあることに笑います。しかし土岐は大真面目で、「佐原を色んな意味で支えられる大人になりたい」と真剣に言います。
佐原は真面目な顔になり、高校時代に好きだった人は猫戸だと打ち明けます。それを保健室の扉越しに猫戸は聞いていました。
突然キレる土岐。気持ちを克服できてない佐原にキレているのではなく、猫戸にまだ未練があるのではと勘ぐった自分にキレているのだと説明します。
突然佐原は土岐の膝を借りて膝枕をし、「昨日は動揺してたけど後ろめたい感情はない」「こうして俺が俺でいられるのはお前のおかげ」と土岐に感謝します。猫戸はそっと去っていきます。
「また弱ってたら元気もらっていいか?」と笑う佐原に「いくらでも注入してやるよ!」と背中に張り手をかます土岐。
調子の悪そうな猫戸を気遣う佐原。猫戸は「佐原先輩が好きだった…って言ったらどうしますか?」と窺うように尋ねてきます。
第7話
<あらすじ>
高校時代に振られた相手である猫戸湊からの予想外の告白に、佐原一狼は心が揺れ動く。
水泳の全国大会で優勝し、将来を期待されていた高校時代の佐原を見ていた猫戸は、自分の存在が重荷になるだろうという理由から、佐原の告白を受け入れることができなかったと言うのだ。
佐原の卒業後も佐原が大学でケガをしたという知らせに心を痛めるなど、猫戸の心の中にはいつも佐原がいて……。
高校時代、尖っていた猫戸は佐原を苦手だと感じていました。しかし練習でもマネージャーの長谷川に動画を撮ってもらい泳ぎ方を研究したり自主的に走って筋トレしている佐原を知り、見方を変えていきます。自分は凡人だからと見えないプレッシャーと戦う佐原を慕うようになり、長谷川の卒業後は積極的に佐原をサポートするようになります。
そんなある日、長谷川と仲良さげに電話をする佐原を見て、長谷川が好きなのかと勘違いする猫戸。体育祭でメモを飲んだのは長谷川がいないからだと思い、「秘密があるなら何でも言って欲しいです。全部受け入れるから」と言います。それを鵜呑みにした佐原は卒業式後に猫戸に告白しますが、「先輩の好きと俺の好きの原理は違う」と断ります。実はそれは嘘だったのです。
その頃、保健室で目を覚ました土岐は嫌な予感を感じて佐原を探し回ります。その時、偶然にも猫戸と二人きりで空き教室で話をしている佐原を見つけ、その教室へと向かいます。
教室の扉を開けたまま、猫戸に「なぜ嘘を?」と追求する佐原。土岐は慌てて扉の影に隠れます。
猫戸は「水泳のために努力する先輩の重荷になりたくなかった。頑張りすぎる先輩を知っていたからこそ、大学での故障を聞いた時は辛かった」と打ち明けます。その時、突然土岐が佐原の背中をぶっ叩き、親指をグッと立てて幸運を祈ると、走り去っていきます。
佐原は猫戸に向き直ると、「俺もお前も遠回りしすぎたのかもな。もう責任感じなくていいんだよ」と彼を慰めます。「彼のこと、特別なんでしょう?追いかけたらどうですか」と猫戸に背中を押され、土岐を追いかける佐原。
土岐は佐原を見ると、「信じてっからいいんだよ」と拗ねた表情。「猫戸のことは断ったって顔見れば分かる」と言う土岐を、佐原は大事そうに何度も頭を撫でてやるのでした。
第8話
<あらすじ>
ある日、怪我をして登校した土岐奏。
彼は他校のヤンキーに絡まれたが、佐原一狼との約束を守るため、応戦せずに我慢をしたのだった。
しかし、再びヤンキーが学校に現れ、土岐は一人で立ち向かおうとする。
長谷川に会いに行き、「自然に先輩を好きでいられる土岐くんに嫉妬した」と涙ながらに告白する猫戸。長谷川は「二人が両片思いなことも、卒業後ぎくしゃくしてるのも、全部なんとなく知ってたよ。頑張ったね」と慰めてくれます。
幼い頃にいじめられていた土岐は、ある日河原で自分を救ってくれた高校生に憧れ、彼と同じ高校に進みました。そして今、佐原と同じ大学へ進学しようと願書を手に決意を固めていました。しかしそこに他校の不良の影が…。
翌日、土岐の登校する姿に違和感を感じた佐原は彼に話しかけます。すると突然土岐がその場にくずおれてしまいます。保健室に連れていくと、土岐の体には殴られた跡が。
「昨日、他校のやつに絡まれてサンドバッグになった」と信じてもらえないかもしれないけどと前置きしながら話す土岐。佐原は「お前に何かあったら正気でいられない。他校の奴らのこと、何かあったら俺に相談しろ」と頼みます。
その後授業に戻ろうとする土岐でしたが、保健室の前で女子生徒たちが「他校の生徒が校門から中を覗いていて怖い」と噂しているのを聞いて、過去の自分のツケだからと一人で決着をつける覚悟を決めます。窓から脱走しようとしていると、利瀬が現れます。「しんどい時はしんどいって言っていいんやで」と優しい言葉をかけられるも、「佐原に迷惑かけたくない」と飛び出していく土岐。
不良たちの前に立ちはだかると、「願書を返して欲しい」と頼む土岐。場所を河原に移すも、土岐は全く反撃をしないので、昨日と同じように殴られるばかりです。そこに佐原が颯爽と現れます。殴られていた土岐が見上げると、そこには土岐を背中で守るように振り返る佐原の姿が。それを見た瞬間に、自分が小学生の頃に助けてくれた高校生が佐原だと気づく土岐。
佐原のおかげで不良たちは逃げていき、土岐はかつてと同じように「めちゃくそイケメン野郎!」と褒め言葉か罵倒か分からない言葉を佐原に投げかけます。
「あの時あんたが助けてくれたから俺はここにいる」と感謝する土岐に、佐原は逆だと言います。テストの点数が悪い土岐を見かねて勉強を教えた佐原に、「あんたすげーな。先生になればいいのに」と幼い土岐は言ったのです。それを聞いた佐原は「水泳ができなくても必要としてくれる人がいるのかも」と思い、教師を目指したのでした。「俺にとってはお前が、お前にとっては俺がヒーローなんだよ」と笑う佐原。そして佐原は「好きだ」と告げてきます。ようやく言えたと嬉しそうな佐原に返事をしようとする土岐ですが、「返事は今じゃない。全身全霊でやり遂げるんだろ?お前が見つけたやるべきことをやり遂げたら返事を聞かせてくれ」と口を塞がれます。
高校3年間を終えた土岐。佐原から「土岐、恋人になってくれますか?」と問われ、「佐原が好きだ!」と飛びつきます。「長いこと待ったんだから覚悟しとけよ」と佐原にキスされ、嬉しさのあまり笑ってしまう土岐でした。
まとめ

かわいかったー!!😭💕原作未読なので、原作とドラマの違いは分からなかったのですが、キュンとさせられるシーンが多くて嬉しかったです。
主役の土岐がとにかくハッピーオーラを撒き散らしている男なので、辛い気持ちや悲しい気持ちになるシーンが少なくて、そこにも救われました。もちろんシリアスな作品も素敵なんですが、しんどいことの多い日々の中で、この作品は癒しになる存在でした。

とてもコンパクトにまとまっていて、分かりやすくキュンとさせられる、いい脚本だったと感じました。
最終回の展開が、ちょうど同時期に見ていた「ジャックフロスト」と同じだったねと3人の間で話題になりました。「実は初対面だと思っていたよりもずっと昔に主役カプは出会っていて…」という展開、BLではあるあるなんですね。自分の知らなかったあるあるを知られて面白かったです。

嫌な人、悪い人がほとんど出てこない作品なので、安心して観られるのが嬉しいポイントでした。特に猫戸のエピソードは絶妙で、彼なりに佐原の幸せを願ったからこそ身を引いたものの、佐原は無邪気に自分との幸せな未来を期待してくれる土岐のような人を求めていた(もしくは猫戸に振られたことでそういう人を求めるようになった)というのが、二人の悲しいすれ違いというか…猫戸がただの嫌な当て馬キャラではないところが好きでした。彼にも幸せになってほしいです。
今回3人が見た「佐原先生と土岐くん」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
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