「アマプラ同時上映会」第236弾!
当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨
私たちが自分探しをする中で取ってしまう極端な行動を浮き彫りにするユーモア満載の私的な作品、「オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~ シーズン1を観る | Prime Video
性的指向に悩むゲイの大学一年生と、一匹狼な同級生 のお話。
<あらすじ>
主人公は、アイダホ州出身の元高校フットボール選手でホームカミングキングのベニー。
大学進学を機に新たな環境へと飛び込むが、自身のセクシュアリティを隠しながら「男らしさ」を演じる日々に葛藤する。
そんな中、アウトサイダーのカーメンと親しくなり、彼女と共にキャンパスライフを乗り越えていくことに。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- ゲイのカミングアウト問題をコミカルに描いた作品が観たい🏳️🌈
- アメリカ人大学生の「イケてるヘテロの言動」の常識を知りたい🇺🇸
- 大学生たちの乱れまくった恋模様にドキドキハラハラしたい😂
本作をもっとよく知るための小ネタ
①本作は、アメリカの俳優・コメディアン・コンテンツクリエイターで、特にSNSやYouTube上での風刺的なスケッチコメディで知られているベニート・スキナーが、自らの大学時代の経験をもとに制作・主演するコメディドラマ。
引用:オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~ – 海外ドラマNAVI
②チャーリーXCXが本人役でゲスト出演するほか、音楽エグゼクティブプロデューサーも担当。また、ベニーの母でコニー・ブリットン、ベニーの父役でカイル・マクラクランが登場する。さらに、カイア・ガーバー、ミーガン・フォックス、ルーカス・ゲイジらが豪華ゲストが出演。
引用:オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~ – 海外ドラマNAVI
③A24とジョナ・ヒルの制作会社Strong Baby Productionsが制作を手がける。
引用:オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~ – 海外ドラマNAVI
ネタバレ感想
第1話 ラッキーボーイ
<あらすじ>
イェーツ大学に入学したばかりのベニー・スカンロン。
オリエンテーションで出会った同級生カルメンと、彼はすぐに意気投合する。
この出会いが恋に変わるのか、それともベニーの抱える“ある秘密”が2人の距離を阻むのか。
映画「ジャングル・ジョージ」でブレイダン・サンダーが裸でぶら下がるシーンばかりを繰り返し観ようとするベニー少年に、「やめろ」と避難する男友達たち。
時は流れ、イェーツ大学の入学初日を迎え、緊張した面持ちで鏡に向かって自己紹介の練習をするベニー。
寮についたカルメンは同室のヘイリーを探します。ヘイリーは二人の部屋につける棚を継父に買ってもらったそうですが、重くて運べないからと目についた男性に声をかけます。
寮の前まで両親に送ってもらったベニーは、姉のグレイスが彼氏ピーターの影響で激ヤセして美人になっていることに衝撃を受けます。グレイスは弟が同じ大学に入ってきたことをうんざりしており、「お父さんの言いなり?自分の意志がないのね」と皮肉を言います。ピーターは夏にホークスワーク銀行でインターンをしたと自慢します。
寮の部屋についたベニーを名残惜しげに見送る母。ルームメイトはローイング部だからかまだ到着していないようです。
大学生活が始まりました。「性的少数派同盟」という看板を見て立ち止まり、オリエンテーションが行われるコンラッド広場はどこかと尋ねるベニー。慌てて広場に向かうと、ケビンとコートニーという先輩が仕切っています。コートニーに煽られてダンスする一同。その時、ベニーは近くの小道を歩いていくイケメン同級生・マイルズに心奪われます。
ケビンは「大学は夢が叶えられる場所だ。隣の人に夢を語って」と促します。「アメフト部出身、首席で卒業、恋人はチア部でしょ」とカルメンに言い当てられるベニー。ベニーには夢がないそう。二人はテンポよく自己紹介をしあって意気投合します。
その時、カルメンの携帯にティムが「一生忘れぬ友との記憶を失った夜」とSNSに投稿したという通知が来ます。カルメンは「寮で飲み会があるから来ない?」とベニーを誘います。
カルメンへの手土産に酒を買ってほしいとグレイスに頼むベニー。ピーターにいい女はいたかと問われ、カルメンのことを話すと、「今夜ベーダー寮に二人で来い。今夜で大学生活が決まるんだ。ヤれる側の男になれ」と言われ、にわかに緊張するベニー。グレイスとともに去っていくピーターですが、通りすがりの女子生徒の尻に見とれていると「3Pする?興味があるの」とグレイスに言われ、ピーターは「さすがグレイス」と喜びます。
部屋で一人になったベニーは、鏡を前に「今夜お前はヤるんだ」とコンドームを手に決意を固めます。
6ヶ月前アイダホ、ベニーは女子生徒とセックス寸前でしたがコンドームを強引に破いてその機会をあえてふいにしたのでした。
カルメンはヘイリーに「今夜男とヤるなら…」と体のケアをされそうになります。ぐずぐずしているカルメンに「まさか高校時代の彼氏と別れてないの?」と呆れるヘイリー。実は正式には別れていません。
「男を捕まえないとダサいと思われるよ」とヘイリーに言われ、「今夜はヤるわよ」と無理に気分を盛り上げるカルメン。
部屋でパーティーが始まり、カルメンはベニーを迎え入れます。ベニーに色目を送るヘイリー。ヘイリーは自称DJの芋っぽい男に誘われますが難なくかわします。カルメンはオリエンテーションで隣にいた「いとこが元囚人」だと自慢する男に絡まれますが、ベニーに「姉貴の彼氏にパーティーに誘われてるから行かないか?」と誘われ、彼とともに部屋を出ます。「いとこが元囚人」の男は「入学初日にヤれない男はゴミだって兄貴に言われた」とベニーに不安そうに打ち明けるのでした。
パーティーに向かうベニーとカルメン。カルメンの携帯にまたティムの新規投稿の通知が入り、カルメンは「一生忘れぬ友との記憶を失う夜」とティムと全く同じ文言でベニーとのツーショット写真を投稿します。パーティー会場に着くと「女一人だけかよ」とピーターに文句を言われますが、後からヘイリーが友達を連れて現れたおかげでどうにか会場に入れる…と思いきや、ベニーはグレイスから「あんたは”グレイスの弟”なのよ。勘違いしないで」と釘を差されます。ピーターはパーティー会場で3P相手を探すようにグレイスを促します。
ゲームをしながら酒を飲み進めるベニーとカルメンですが、カルメンがゲームに強すぎて全く勝負になりません。
ベニーはピーターに好意を抱いていますが、それを悟られないように必死です。
ピーターとヘイリーにそれぞれ目配せされ、キスするベニーとカルメン。二人とも嫌々なのがモロバレですが、カルメンに促されてベニーの部屋に移動することに。構内バス停の時刻表を見て「バスがない。解散する?」と言うベニーに、構内カートをかっぱらって寮まで戻るカルメン。爆速で走るカートに大はしゃぎのベニーは帰り道にマイルズを見つけてドキリとします。
部屋に着くと、カルメンとぎこちなくセックスしようとするベニー。しかしなかなか勃起しないので、トイレに篭ってマイルズのセクシーなターザン姿を思い浮かべることに。「早く勃起させて」と脳内でカルメンが急き立ててきます。勃起できたので慌てて部屋に戻り、カルメンにフェラしてもらっていると、ルームメイトのトレイが間の悪いことに「荷物を取りに来た」と現れてしまいます。
気が削がれた二人は服を着てお互いの話をすることに。カルメンは無関心の親のもとで育ち、「フェラで妊娠すると思ってた」「”あばずれ”なんて言葉、言ったことがない」と笑います。カルメンには仲の良い兄がいたそうですが、早くに亡くなったようです。逆にベニーの両親は過保護で、「勉強も運動も完璧にって求められた。でも僕もそれを求めてたから」と困ったように笑います。
ベニーに抱きしめられて寝ていたカルメンは、ティムがまた写真を投稿したという通知を見て携帯を床に投げ捨てます。
同じ頃、グレイスは3Pを終えて「長過ぎる」とピーターに文句を言っていました。
翌朝起床したカルメンがベニーの卒業式の写真を飾った写真立てを見ていると、突然ベニーが声をかけます。驚いたカルメンは写真立てを割ってしまい、さっさと部屋に帰ろうとします。ベニーはそれを制して「一緒に朝食を食べよう」と誘います。
食堂へ行く道すがら、どの生徒にも「あの二人、ヤったのね」という目で見られる二人。二人は自慢げです。道中でピーターとヘイリーに「よくやった」と称えられる二人。
食後、「授業の後に合流しよう」と約束して二人は別れます。ベニーは「いとこが元囚人」の男が即興劇サークルのオーディション会場に入っていくのを見て興味をそそられます。
経済学の講義を受けるベニーですが、途中でマイルズが「ここは映画学の講義?」と入ってきたので集中力が削がれてしまいます。ベニーは突然、教授から「あなたは4年間ここから出られない。それが嫌なら自分で現状を変えるのよ。今までたったの一度でも自分で何かを決断した?いつまでそこに座ってるの?自分の頭で決断しなさい」と叱咤されているような気分になります。ベニーは席を立ち、映画学の教室へ移動します。そしてマイルズの後ろの席を陣取ります。マイルズに微笑みかけられ、にわかに緊張するベニー。
同じ頃、カルメンはティムのSNSフォローを解除していました。
第2話 あの子は誰?
<あらすじ>
ベニーとカルメンはロックバーに集う新入生たちに合流するため、偽のIDを求めて大学中を探し回る。
ロックバーにはセクシーなマイルズも来るのだ。
ベニーはピーターに何とか手配してもらうものの、カルメンに頼まれたパーティー好きなルームメート、ヘイリーは失敗してしまう。
カルメンは文学創作の授業で友人を作ろうとしますが、前日のパーティー中にベニーのミスで目にビールは入ってしまい結膜炎ができており、それに怯えた生徒からは全く仲良くしてもらえません。
マイルズが微笑みかけてくれたので何か言おうとするベニーですが、隣の男子生徒に話しかけられ遮られてしまいます。「好きな映画で人生が分かる」と豪語する教授に当てられ、周りに合わせて「ゴッドファーザー」と答えるベニー。マイルズは「ゴッドファーザーPART2」と答え、生徒たちに感嘆されます。
ベニーは授業後に経済学のマクレラン教授に映画学のクラスと被ったから別のコマで授業を受けたいと申し出ます。水曜の朝に空きがあると言われ、それを受講することに。
サークル紹介の会場に来たベニーとカルメン。二人はたまたま見つけた金髪美女と同じサークルに入ろうとふざけ、彼女がどんな人物なのかを想像で話し合います。「高齢者と交流を」というサークルの前で彼女が立ち止まったので、ベニーは「うちのあばずれの姉もあそこに入ってるよ。父の遺産狙いで早死にを願ってる」と軽口を叩きます。他の生徒へと次々に標的を変える二人。
カルメンと文学創作の授業で隣の席だった男子生徒が現れます。彼は授業に興味がなく、教授がセクシーで楽単だからと言います。「週末に試合があって宿題がままならない」とカルメンに宿題を写させてほしいと暗に頼んできますが、カルメンは気づかないふりをしてやりすごします。
体育会系の男たちが集団で動いているのを見て「あいつらはいつも群れてる」と毒舌を吐くカルメン。
そこにカルメンと同じ高校出身の美女・エミリーが登場。「今夜新入生がロックバーで飲み会をするらしいから一緒に行かない?」と声をかけてきます。無理をして参加しようとする二人。「未成年だから、偽のIDを手に入れておいてね」と言われます。
構内のカフェに並ぶ二人。「新入生15」という名前のスペシャルドリンクはゲイっぽさを強調したレシピにしたと店員に言われ、あえてコーヒーを選ぶベニー。そこにグレイスが現れ、カルメンの結膜炎がひどいとこきおろします。マイルズが「新入生15」を買っているのを見て話しかけますが、グレイスから「映画学なんて取ってるの?」と言われ、「選択科目だしやめるかも」と口走ってしまいます。マイルズもロックバーに行くそうで、ベニーとカルメンは偽IDをゲットするために別行動をすることに。
ヘイリーは「沈黙は加害に加担してるのと同じ」とSNSではやっているアクションをカルメンに映させ、投稿します。カルメンはヘイリーに偽のIDを調達してもらえないかと頼みますが、ヘイリーは「私のIDはいとこが3ヶ月かけて手配したのよ。部屋で0次会をするからくれば?」と誘ってきます。
ベニーはジムで筋トレをシていたピーターに「カルメンとまた一緒にいたみたいだな。まだ最初の週だから束縛されるなよ。印象が悪い」とアドバイスされます。偽IDを手配してもらえないかとベニーが頼むと、ピーターは「デイヴィッド・マクドナルド」という名義の偽IDを「4年間これにお世話になった」と快く貸してくれます。カルメンのものも調達してやろうとするベニーですが、ピーターは呆れたように「男たちと行け」と言います。
自称DJのクリスに「一緒に0次会に行かない?」と連絡するベニー。すぐに快諾してもらえます。
ボランティアで老人に会いに行くと言うグレイスは今夜のディナーの予定をピーターに尋ねます。ピーターは「アメフトの最後の仮想ドラフトで忙しい。女同士で遊べよ」と呆れたように言い、ふてくされているグレイスに「ミミは違った」と言いながらも彼女をなだめます。
グレイスはセクシーな看護師のライリーを老婆に紹介されます。老婆は子どもも孫もいるそうですが、家族に不満があるようで大学生との交流を求めているようです。三人の背後ではヘイリーのチャレンジを女子生徒がやっており、ペンキを飲んでしまいむせているのをライリーが心配そうに見つめます。
カルメンから「偽IDを調達できなかった」と連絡が来て、つい「俺も」と言ってしまうベニー。一緒に違うことをしないかとカルメンに誘われますが、ピーターから「束縛されるな」と言われたのを思い出し、「用事がある」と嘘をついてしまいます。
ベニーの部屋に来たクリスはカルメンとセックスしたかを興味津々に尋ねてきます。「ヤってないけどパイズリさせた」とベニーが言うと、大興奮。
「あのDJが0時会をやるらしいよ」とヘイリーは言うと、「一緒に来てもクラブに入れなくてかわいそうだから」とカルメンを置いて着飾った女子生徒たちを連れて出かけていきます。
「偽IDを手配できない?」と創作文学の授業で隣席だった男子生徒に連絡するカルメン。「今夜課題を手伝える?」と言われ、快諾。
「ベニー、後で会えないかも。図書館で別の男と会うの。嫉妬しないでね」と連絡して図書館に向かうカルメン。
課題を一緒にやろうとするカルメンですが、男子生徒は100%カルメンが課題をやってくれるものだと思っていたようで、「IDは後で渡す」「小便」とだけ言って席を立ってしまいます。その隣の机では、女子生徒がヤクを吸引してラリっています。
男友達たちとアメフトの仮想ドラフトを楽しむピーター。友人のゲイブから「今この時も新入生とヤる機会を逃してるんだぞ」と苛立ったように言われますが、ピーターは「グレイスには俺しかいないし、何より”おしゃぶり上手”だからな」とフェラの真似をします。はしゃぐ友人たち。「巨乳の新入生はどうした?」とゲイブに問われ、「カルメンか?お膳立ては済んでる」とにやつくピーター。そこにカルメンの創作文学の隣席の男子生徒・ピーターソンが現れ、大はしゃぎする一同。
ピーターソンに「課題終わったよ。IDは準備できた?」とメッセージを送るカルメンですが、返事はありません。ヘイリーが「最高の仲間たち」とベニーたちと一緒にパーティーで盛り上がっているのを投稿で見てしまい。カルメンは気落ちします。
クリスが男友達たちとノっている曲で全く盛り上がれないベニー。クリスにニッキー・ミナージュ「Super Bass」をリクエストすると、ラップを高速で言い立て、引かれてしまいます。グロッキーな女友達を介抱するヘイリーは「こんな状態じゃロックバーに行けない。カルメンは?」と問い、ベニーにカルメンの居場所を聞くと部屋を出ていきます。
ロックバーの前で並んでいると、マイルズに親しげに声をかけられるベニー。マイルズもベニーも偽IDであっさりバーに入ることができましたが、慌ててかけつけたカルメンは偽IDが通用せず、一人ですごすごと帰る羽目に。そんなカルメンの後ろ姿を見たベニーは、マイルズに呼ばれるのを無視して彼女を追いかけ、「腹は減った?」と尋ねます。
二人はピザやの駐車場に座り込み、ピザを食べます。「ピーターソンはシャイだけど根はいい人」と言うカルメン。しかし「続きをできる?」とピーターソンから連絡され、「ピーターソンは私に課題をやらせて消えた。私に魅力がないから」とカルメンは落ち込んだ様子でベニーに言います。ベニーはそれを否定し、カルメンは「なぜ私に構うの?」と尋ねます。ベニーはカルメンをなだめるようにキスします。「一緒にいると楽しいから。一緒にいたい人は君だけだ。0次会は男だけの予定だったし、高校時代の延長みたいな感じだった」と弁解するベニー。「昔みたいに馴染めない」とつぶやくベニーに、「安心した。高校時代の私は何者でもなかったの。初めはマイケルの妹で、妹でもなくなった」と返すカルメン。その時、ピザ屋に入ってきた車から「Super Bass」が流れ、二人はそれに合わせて踊りだします。
寮に戻って目を冷やすカルメンは、ベニーとおやすみのやり取りをします。そこでピーターからフォローリクエストが来ているのを見て、リクエストを承認。ピーターはカルメンのセクシーな投稿に「いいね」を押していきます。ほくそ笑むピーター。
部屋でチキンを食べながらパソコンを眺めていたベニー。そこにマイルズが尋ねてきて、ベニーは動揺します。
第3話 黒と黄色
<あらすじ>
秘密結社に目をつけられたベニーは、不安を拭ってくれる親友のカルメンも彼らの目に留まるよう奮闘する。
幸い週末に開催されたテールゲートでカルメンは一気飲みを披露する。
ピーターはハイになった先輩から衝撃的な知らせを聞き、グレイスは留学から戻ってきたミミと再会する。
マイルズから「何を観てたの?ゴッドファーザー?」と問われ、「実はゴッドファーザーは好きじゃない。実は”ジェニファーズ・ボディ”が好きなんだ」と吐露するベニー。マイルズは「俺もだよ。”どっちもいける”。いいセリフだよな」と言い、硬直するベニー。「また会おう」と言われたので、「絶対遊びに行こうな」とぎこちなく了承するベニー。マイルズから何度も食事に誘われますが、そのたびにベニーはカルメンを誘い「用事がある」と嘘をつき続けます。
そんなある日、ベニーに「ベニー・スカンロン様 フレッシュ&ゴールド(F&G)に君を招待する。見張っているぞ」という古めかしい手紙が届きます。「F&G」とネット検索すると、「マイアミの真摯クラブ」「大学の秘密結社」「憧れの的」「将来は高収入」「選ばれた者だけ」と書かれており、ベニーは興奮します。
カルメンは「マイケル、君が亡くなって一年だ。どこにいる?会いたい」という男友達たちからのコメントを見つめます。「マイケル、あなたは死んだ」とコメントを書こうとしてやめるカルメン。そこにベニーが来て「何か特別なことはなかった?」としつこく尋ねます。カルメンが何もないと言うと、ベニーは「テールゲートの前に食堂に行かない?」と誘います。カルメンは「食欲がないし、やることがあるから。後で会おう」と沈んだ様子です。
食堂に来たベニーはカルメンはいないのかと食堂の職員たちに尋ねられます。「一人で食事をしているなんて恥ずかしすぎる」「食べ方が女々しい」と周囲に言われているような気持ちになるベニー。そこにマイルズが現れ、隣に座るなりF&Gの封筒をリュックから取り出します。「君にも来た?」とベニーが問うと、「義理の兄が会員だからかも。ピーターが仕切ってるらしいよ」と答えるマイルズ。ならば、カルメンには届いていないのはおかしいと思うベニー。マイルズに触れられて過剰に反応してしまったベニーは、慌てて食堂から出ていきます。一人取り残されたマイルズも周囲からの冷たい視線に耐えかねて、あたかも作業しているかのような素振りをします。
ピーターから「手紙は届いたか?」と自慢げに問われるベニー。グレイスは「私に感謝しなさいよ。私は新たなキーパー(F&Gの代表)の彼女よ」と高飛車です。前任もテールゲートには来ますが、勧誘を指揮するのは新たなキーパーだそう。「なら私も入れて」とグレイスはピーターに頼みますが、「新入生しか入れられない。あの頃、お前はミミやラジオ仲間とつるんでただろ」となだめます。「カルメンも招待してくれない?」とベニーは頼みますが、グレイスは「おこぼれで入ったくせに他にも招待しろって言うの?」と憤り、「俺達の目に留まる機会はテールゲートが最後だ」とピーターも拒否。「テールゲートで目立てばいいってこと?」とベニーが問うと、「出遅れてるから相当頑張らないとな」とピーターは言い放ちます。
投稿するコメントをずっと考えているカルメン。ヘイリーはおしゃれな服を引っ張り出し、「キャンパス・クチュールに撮られたい。テールゲートでイケてる人は撮られるの。私はママのせいで4回も高校を転校したせいでベストドレッサー賞をもらえなかったの。今度こそインパクトを与えたいの。秋のファッション特集に載れるかも」と興奮しています。そこにベニーが現れ、「テールゲートに行かなきゃ!」とカルメンを急き立てます。カルメンはダサいTシャツ姿で参加しようとしますが、ベニーがそれを押し留めます。
「時期キーパーの彼女なんてほぼ会員同然だよ。ミミとテールゲートに行かなくて嬉しいだろ?F&Gの卒業生と会うからテールゲートで会おう」と言うピーターを見送るグレイス。グレイスにミミから「戻ったよ」と連絡が来たので、テールゲートで待ち合わせをすることに。ピーターは「最後のテールゲートだから華やかにしないと」と意気込んでいます。
いざテールゲートに繰り出すベニーとカルメン。大麻ブラウニーをクリスに差し出されますが、がっつくカルメンとは対照的にベニーは及び腰。以前大麻でラリった表紙にアメフト部の友人たちにカミングアウトしてしまったことがあり、もう失言したくないのです。
ピーターはF&Gの会合に赴き、ヤクを吸っているOB・チャーリーに声をかけます。チャーリーは「今年を無駄に過ごすな。ここは楽園だ」と言い、ホークスワース銀行へのピーターの内定は難しいと言い切ります。「成績が悪い上に社内にコネもない」と言うチャーリーに「でも、次のキーパーは俺ですよね?」と縋るピーター。チャーリーは「お前が?キーパーは大物から大物に受け継がれるんだ…ハイになっちまった。悪いな。とりあえず今日を楽しめ」とピーターの肩を叩いてどこかへ去ります。
ミミと再会するグレイス。「異国っていいよ。モントリオールはおすすめ。音楽もアツくて番組に出す人を見つけたの。また一緒にラジオ番組をやらない?」と誘うミミに「忙しくて」と断るグレイス。ミミは「ピーターの子守も大変ね。火曜の深夜2時から4時まで放送してる。気が向いたら出てよ」と肩をすくめます。
F&Gのバッジをつけた男子生徒を見つけたベニーは、彼らにカルメンを売り込もうと声をかけます。「キングスカップ」という飲み比べのゲームをするところだったようで、長々と説明されます。ベニーはカルメンに「秘密結社に招待されてて、君にも入ってほしいんだ。この場がアピールする最後のチャンスなんだ。君が必要なんだ」と頼みます。「エドワード40ハンズ」というイベントが開かれるようで、カルメンは「兄が地元の大会で2位になった」とやる気を見せるので、それに挑戦することに。
ミミと一緒にいるグレイスを見つけたピーターは、ミミに「牛の鼻輪か?似合ってるよ」と侮蔑。「まだつるんでるのか?彼女はレズビアンじゃない。構うな」とグレイスに絡む酔いどれのピーター。「介抱してくる」と言うグレイスに、「あなた変わったわね。それでいいの?」と言うと去っていくミミ。グレイスはキャンパス・クチュールのカメラに撮影されます。
エドワード40ハンズが開幕します。ピーターたち男子生徒をはるかに引き離し、大量の酒を一気飲みするカルメン。やったわ!と瓶を打ち鳴らしてしまい、手が血だらけに。マイケルが事故死した時のことを思い出し、カルメンは失神寸前に。しかし興奮した客たちは血を見たことでより大騒ぎし始めます。
千鳥足のピーターを介抱するグレイス。「内定が駄目になった。別れるか?」と言われ、「そばにいるわ」と答えます。
カルメンは救急車で運ばれ、ヘイリーが付き添うことに。一人になったベニーにクリスが大麻ブラウニーを差し出します。
大麻ブラウニーでハイになってしまうベニー。マイルズから「一日中君を探してた。遊ぶ約約束は口先だけ?」となじられ、「固い友情も口先の約束から始まるものだ」と答えるベニー。話しているうちに情緒不安定になったベニーは泣き出し、マイルズにハグを求めます。のどが渇いたからと近くの店に入ると、そこではいかにもゲイっぽい男性が店員をしていました。飲み物を購入した時に彼と目が合い、まるで「あなたはゲイでしょ」と見透かされている気分に。ベニーは慌てて店を出ます。
「”トワイライト”を愛するミミのパンク音楽。今日は友達のために一曲」と流れる音楽をこっそり聴くグレイス。かたわらのベッドではピーターが全裸で爆睡しています。
寮に戻ったベニーはまだマイケルへのコメントで悩んでいました。ノックもせずに部屋に入ってくるベニー。「大麻ブラウニーを食べちゃった。マジで最悪だよ。効果はいつ消える?みんなよくやるよ…」とげっそりしているベニーを笑うカルメン。「ヘイリーは?」と問われ、カルメンは救急車で出会った男とワンナイトセックスをしているようだと答えます。「実は話してなかったけど、今日は兄さんの命日なの」と打ち明けるカルメンに、「テールゲートなんかに連れ出してごめん」と謝るベニー。「失望させたね」とうつむくカルメンに、「君は伝説だよ」とふざけるベニー。「ひどい妹だけどね…マイケルをしのぶ投稿をまだしてないの」と言うカルメン。
「必要ないよ。自慢の妹だって思ってるはずさ。大麻ブラウニーを5個も食べて、一気飲みで圧勝し、名前を連呼されたんだよ。誇らしいよ」とベニーが笑うと、「最高の追悼になったかな。全部兄さんとやってたの。今日はあなたとだけど。あともう一つあるの」とカルメンは言います。
「”スラットスレイヤー”、最高のゲームよ。ヤリマンを殺すのよ」とベニーと一緒にゲームをするカルメン。「君がF&Gにいないなんて」と嘆くベニーに、「今は考えたくない」と返すカルメン。なんと全面クリアし、大喜びする二人。
「ヤリマンを皆殺し!マイケル、見てたかな?愛してる」とカルメンは写真つきでコメントします。
そこにヘイリーが帰宅し、アナルセックスは思ったより良くなかったと報告します。そして今気づいたように「あ、またパイズリしてた?みんなにパイズリしてもらったって話してたじゃん」とベニーに言います。「どういうこと?」とカルメンが尋ねますが、ベニーはおろおろしどおし。そこに、F&Gの招待状が部屋に投げ込まれます。
第4話 ドカン!と拍手
<あらすじ>
ベニーのついたウソがカルメンの耳に入り、2人の関係は一変する。
しかし、テールゲートで人気者の地位を確立したカルメンは強気の姿勢を崩さない。
その頃グレイスは、大学で開催されるチャーリーxcxのライブに向けてスタッフとして奔走していた。
「見えを張るために嘘をついたわけ?私に嘘ついて開いた会の話よね?他にも嘘を?」とベニーに詰問するカルメン。ベニーは何も言えずすごすごと帰っていきます。ヘイリーは「みんな見て、嘘つきの童貞よ」とうなだれるベニーの姿を配信します。
「今日はどこかに出かけようよ」と誘うグレイスに、「俺はもう終わりだ。他の銀行なんて嫌だ」と駄々をこねるピーター。その時部屋のドアがノックされ、そこには宝箱が。「俺がキーパーに選ばれたんだ!俺達が王者だ!」とおお喜びするピーターに「ライブの仕事をするの。チャーリーxcxの。彼の世話役よ」と報告するグレイス。「キーパーになったからこれから1週間は忙しくなる。他の人に代わってもらえよ。俺達は世話をする側じゃなくされる側なんだよ」とピーターは言い、セックスしはじめる二人。
F&Gにスーツ姿で来たベニーは「僕にできることは?」とカルメンに声をかけますが、「時間をちょうだい」と突き放されます。「入会に支障が出るかもな。ピーターは僕らを恋仲だと思ってるし」と脅すベニーに、カルメンは「今後は全力で否定するわ!この招待状は私が自分の力で勝ち取ったものよ。テールゲートでの一件以来人気者になったから!ビールも一気飲みできない坊やのくせに。コネが必要なのはあなたの方ね」と怒ります。
そこに仮面を被ったピーターが現れ、「お前たちに入会する資格があるか見極めてやる。その前に枯れの親父で弁護士のハーヴィーが作った動画を見てもらおう」と高速で禁止事項を流し、「名目上我々の分類は”慈善団体”だ。だから2年に1度は炊き出しをする。去年揉め事が起きた影響で今回の入会試験は完全に男女別で行う。この1週間がお前達の人生を変える!俺達F&Gは地球上で最も絆の強い団体だ!」と演説します。演説を終えたピーターはカルメンに近寄ると「君はほぼ決まりだ」と腰を抱いてささやきます。
チャーリーxcxのライブチケットを購入してガッツポーズをするカルメン。ヘイリーはチャーリーxcxにカルメンと一緒に行けることに大喜び。そこにF&Gの女子生徒が訪ねてきます。
チャーリーxcxのチケットを取ろうと奮闘していたベニーはF&Gの男子生徒に簀巻きにされて連れて行かれます。
「地獄の1週間の始まりだ!」と雄叫びをあげるピーター。「ヴェロニカのせいで物理的な苦痛は禁止に。精神の方をいじめるわ。でもこれを乗り越えた先に一生の絆が生まれるの。姉妹になれる」と言う女子生徒。
ベニーの方は下着一枚になり、「ゲイじゃない!」「感謝します!もう一回どうぞ!」と復唱させられ、なぜか小便をかけられます。
「これで体の直す部分を教えてあげる」とペンをふりかざされたカルメンは、「自分で分かる」と体に落書きをはじめます。「変わった子ね」と女子生徒は笑います。
ベニーたちは全裸で森を疾走させられ、マイルズから協力しようと言われたベニーは妙な気持ちになりながらも了承。ピーターは自分のキーパーの仕事を手伝うようにグレイスに電話しますが、彼女は「チャーリーxcxのリハーサル中なの。私やっぱりやることにしたわ。私、忙しいから」と電話を切ってしまいます。プライドが傷ついたピーターはあたかも自分の要求が受け入れられたようなふりをします。
ダンス動画を撮らされるカルメン。踊りの出来で脱落者を決めるのだそうです。カルメンとエミリーだけが残され、リーダーのエスターから「二人は優秀よ。他はカス。ライブ前にイタリアンを食べるから来ない?」と誘われます。
ベニーは歩きながらマイルズとお互いの両親の話をします。マイルズは母の再婚前はロンドンにいたらしく、継父は不動産業を営んでおりあまり仲は良くないようです。「生還できたら今夜のライブに行かないか?」と誘われます。マイルズはチャーリーxcxのファンのようです。一番乗りで生還する二人。
集合は17:30と聞いていたのに、なぜかすでに集まっているエスターたち上級生とエミリー。乳糖不耐症でチーズは食べられないとカルメンが言っても、「摂食障害の高校生じゃあるまいし」と馬鹿にされます。さらに、「雌犬」とバカにされたので「あばずれ」とふざけ返すと、「汚い言葉」と引かれてしまいます。ヘイリーから電話が来ますが、カルメンは無視。ライブチケットが足りないと言われたので、彼女の分を譲ることにしてしまいます。結局チーズパスタを大量に食べさせられ、ふらふらと帰寮するカルメン。ヘイリーはライブが楽しみだと着飾って用意していましたが、カルメンは「思わず他の人に譲ると言ってしまって」とろくに誤りもせずに部屋を出ていきます。
ベニーは生還記念にとピーターにビール6本と金魚10匹を配られ、一気飲みするように強制されます。マイルズはベジタリアンなので金魚を飲めず、ベニーは彼の分も飲んでやります。大喜びするピーターたち。
グレイスはチャーリーxcxから依頼されていた物の確認を無意味に繰り返し、スタッフたちに呆れられます。楽屋に到着したチャーリーxcxは「コカインはないわけ?」とグレイスに言って彼女の顔を引きつらせます。そして、マネージャーのブランドンに「私が大学なんかで歌いたいとでも?」と激怒。グレイスはチャーリーxcxから皮肉で言われた「オシャな楽屋ね」という言葉を反芻して喜んでいました。
ヘイリーはクリスにチケットを融通してもらい、ライブに参加。最前列に躍り出ると、そのままの勢いでステージに上がったヘイリーは「あなたがいなきゃ私、自殺してたわ!」と叫びます。しかしあえなくグレイスに外へほっぽりだされます。
ベニーもカルメンもライブ会場に来ており、視線が合いますがわざとそらしあいます。「最高の1週間だった」とノッているマイルズの横で、「気持ち悪い」と吐きそうなベニー。
「次の曲に入る前に強力して。この中の誰かさんが秘密を隠し持ってるからそれを暴露するのを手伝って。私が”ベニー”と言ったら、みんなは”男が好き”と言って」とチャーリーxcxが言っているように聞こえ始めるベニー。ベニーもカルメンも「すぐ戻る」と言い残して会場を後にします。
トイレで顔を合わせた二人。魚を嘔吐するベニー、チーズでお腹を壊して個室にこもるカルメン。ベニーはマイルズに連れられて寮に戻ります。
妙な物音に気づいて楽屋を覗いたグレイスは、スタッフがコカインを吸って気ぐるみでセックスしているのを見てしまいます。呆れてコカインと取り上げるグレイス。
同じ頃、ピーターはキーパーの証である仮面をつけて鏡を見ながら「お前は立派だ」と言いつつオナニーをしていました。
すると、「ピーターの野郎、大はしゃぎだったな。OBが推すから負け犬野郎がキーパーになっちまった」「内定の件、聞いたか?妥当だよな。哀れだからそのままにしとこうぜ」とF&Gの同級生たちが話しているのが聞こえてしまいます。グレイスに電話をするピーターは「今すぐ折り返せ!俺だぞ!」と留守電に激怒。
カルメンがようやくトイレから出ると、エスターたちから「退屈だから帰るわ」とメッセージが入っていました。
ライブを終えたチャーリーxcxに「コカインを用意しました」と報告するグレイス。チャーリーxcxは「さっさとバスを用意して!あなたもバスで飲む?」と誘ってきます。
ライブ会場を出たヨレヨレのカルメンはヘイリーを見つけます。「やめて。ごめんなさい」と言うカルメンに、「惨めなあなたを笑うこと?みんないつになれば私の魅力に気づくの?」と叫ぶヘイリー。「鍵を開けておいてよブタ女!」と叫ぶヘイリーは警備員に連れられていきます。
ベニーはマイルズに寮に連れて帰ってもらいます。同室のトレイが部活の遠征でいないと言うと、マイルズが「僕のルームメイトは最悪なんだ。泊まってもいい?」と尋ねてきます。マイルズから襲われるのではと不安になるベニーでしたが、彼はあっさりと寝てしまいます。
ボロボロのカルメンは寮から出てきたピーターに会い、「どこに行くんだ?」と尋ねられます。「分からない」と答えるカルメンは、彼に自然とついていきます。
第5話 ハロウィーンの怪物
<あらすじ>
ハロウィーンが近づき、カルメンと仲たがいしているベニーはマイルズと接近していく。
悪い女になったヘイリーと仲直りするカルメン。
グレイスはピーターに助手扱いされていると抗議する。
カルメンはピーターの部屋の洗面所を借りると、ミント水を陰部に塗りつけます。そしてピーターの前に進み出ると、「あそこがヒリヒリするの。今ヤるのは無理。ミントの香りではあるけど」と彼にフェラをしてやります。すぐにイってしまうピーター。
帰ろうとしたカルメンは「スラットスレイヤー、あなたもやってるの?」とゲームのパッケージを拾い上げます。楽しく対戦を終え、「このことはベニーに言わない方がいい」と言うピーター。「どうせ彼とは微妙な関係よ」と言うカルメン。キスして別れる二人。ピーターとはゲーム友達になりました。
ベニーはマイルズと山小屋でセックスをします。「ずっとこうしたかった」とマイルズに言われ、性急に服を脱がせ合います。しかし突然ベニーの胸から血が!
「セックスした途端、死ぬ。暴力的な作品であっても厳格な倫理があるものだ」と教授が説明し、ベニーは白昼夢を見ていたことに気づきます。隣の席のマイルズとセックスすることしか頭にないベニー。「映画祭に向けた企画書を提出すること。あと2ヶ月もないからな」と教授は念を押します。
グレイスはチャーリーxcxの会社から大学アンバサダーとして新人の宣伝をする仕事をもらい、大喜び。エスターたちはチャーリーxcxとのコネを羨ましがります。ハロウィーン・パーティーには来るのかと問われ、ピーターとカップルコーデで行くと答えるグレイス。「彼が卒業したら一人ぼっちだもんね」とエスターに当てこすられ、グレイスは黙ります。
毎晩ピーターとゲーム対戦をしているカルメン。ベニーとはほとんど会っておらず、新しい友だちを作ろうと奮闘中です。ただ、ピーターは友達ではないとカルメンははっきり突き放します。テリー6969という対戦仲間があまりにも暴言がひどいので、彼が殺人鬼になったら私達に取材が来るだろうなと笑うカルメン。
その頃、ピーターを尋ねたグレイスは「俺の顔色を伺うからノッてやってただけなのに、衣装を選んでやったなんて調子に乗るな」と言われ、「会議で忙しいのかと思ってたらゲームしてたのね。一人でパーティーに行けば?」と怒ります。「私の学生生活はあなた中心だった!3Pも課題もやってあげてライブも諦めそうになった!」と激怒するグレイスに、「最近の話ばかりか?」と呆れるピーター。グレイスは「私達、別れた方が良い」と言って部屋を去ってしまいます。痴話喧嘩の一部始終をカルメンは聞いてしまいます。
ベニーはマイルズにF&G発足のドキュメンタリー映画を作ろうと提案。「ハロウィーンウィーク・エンドはどうする?」と問うベニーに、「化学専攻の学生たちがパーティーが開くんだ。一緒に衣装を選ばないか?」とマイルズに言われて、二人は一緒に衣装を選ぶことに。
「今年は散々だ。お情けでキーパーになったし、内定もなくなった。グレイスも…。今から来ないか?イかせてやる」とゲーム中に言い出すピーター。カルメンはノリノリでピーターとセックスします。セックス後も沈んだ様子のピーターに、カルメンはわざとヘッドホンをつけて話しかけます。「何が不安?お情けでキーパーになったこと?仕事が見つかるまで親に頼ればいい」と慰めるカルメンに、「親は俺が通ってた男子校の教師なんだ。金持ちじゃない。みんな俺が無職だったら気にする」と吐露するピーター。「私は違う。私の親は悲しんで、私を避けてる」とカルメンがうなだれると、「君は特別だ」とピーターはささやきます。「あなたもね」と見つめ返すカルメン。二人はキスします。
ヘイリーと衣装を買いに来たカルメンは、彼女に謝ります。ヘイリーはカルメンを許し、「捕まえられて、悪い女としての自覚が芽生えた。いい子のままじゃ、友達は冷たく、雑誌に載らず、恋人もいないし、チャーリーにもあしらわれた!リンパが腫れてもハロウィーン・ウィークは諦めない」と主張します。そこに「テリー6969」と待ってる。「パーティーは来る?」とピーターから連絡が来て、ヘイリーにそこのことを打ち明けるカルメン。ヘイリーは「仮装で彼を落とそう」と急に元気になります。
図書館で自習していたベニーは「僕が選んできた。ルイスとクラークだよ。後で迎えに行く」とマイルズに衣装を渡されます。「彼は看病してくれたし毎日誘ってくる。僕を見つめっぱなしだし、森で話したルイスとクラークのことも覚えてた。僕らの秘密だよ。カップルコーデだし。今夜は安心してキスができそうだ」と部屋に貼ったセクシーポスターのミーガンに話しかけるベニー。「ゲイだって公表してないから、その場の勢いってことにできるしね」と言う妄想上のミーガン。
グレイスはミミの家に「トワイライト」のキャラの仮装のまま訪ねます。しかしミミは恋人のロニーや彼女の仲間とディナーをしており、グレイスは明らかに浮いています。「彼と別れたから一緒に過ごそうと。あなたの好きな日だから今年も一緒に祝いたくて」と言うグレイスに、ミミは「もう大人だからね。成長したの」と笑います。「いつの間に恋人が」と言うグレイス。「あなたが立派な彼を支えてる間に」と返され、グレイスはすごすごと帰ります。ロニーは料理がうまくできないとキッチンで癇癪を起こし、ミミになだめられていました。
パーティー会場に来たヘイリーとカルメン。ベニーは会場でヘイリーと踊るカルメンを見つけて話しかけますが、「楽しんで」としか言えません。
歩きながらピーターの仮装動画を見ていたグレイスは、お揃いの衣装を来たエスターたちに「パーティーに来ないの?」「それ何の仮装?私のおば?」「一人で過ごすのはやめときなよ」と口々に非難されます。その場に取り残されたグレイスはウィッグを外して歩き出します。
ヤク入りの酒を飲んだマイルズは「出会えてよかった。君のことが大好きだ」と言うと、ベニーの尻を叩いてどこかへ去っていきます。
「華麗なるギャッツビー」の仮装をしているピーターにトイレに誘われるカルメン。彼と激しいキスを繰り返すも、ピーターから「グレイスと距離を置いてるとは知られてないから、俺が先にトイレから出ればバレない」と言われ戸惑います。「華麗なるギャッツビー」の服に着替え直したグレイスは、ピーターとのカップルコーデに。二人はキスして踊りだします。それを見つめるカルメン。
ゲイの同級生から何の仮装かと問われたので「マイルズと”ルイスとクラーク”をやってるんだ」と答えるベニー。すると「カップルコーデなのね」「見直した」と言われます。
戻ってきたマイルズは「ルームメイトは遠征中?」とベニーにしなだれかかります。「月曜まで帰らない」とベニーが言うと、「寮に戻って君の部屋を使っていい?彼女と」と女子を引き連れながら問われます。いいよと答えたベニーは、カルメンと目が合います。「愛してる」と言うカルメンに「僕もだ」と答えるベニー。二人は半泣きで抱き合います。
第6話 栄光の瀬戸際
<あらすじ>
ベニーの失恋を乗り越える手助けに没頭することで、カルメンは自分自身の失恋から目を背ける。
一方、ピーターとの関係に悩みを抱えるグレイスはジャネットにそれを打ち明け、“他の男に乗り換えろ”と説得されるのであった。
そしてラストでピーターが起こす行動には、視聴者のみんなもドン引き必至。
「おじがゲイよ」と言うカルメンに、「僕もそうとは限らない。それにキスしたいのはマイルズだけなんだ。それにまだ希望がある。彼も今そうなのか調べてるのかも」と無駄にあがくベニー。「嘘の理由はこれ?」と言われ、「ごめん」と謝ります。「彼の衣装を着てもキスには発展しなかったし…」と落ち込むベニーに、カルメンは「この道の達人の私が思う失恋克服の近道は別の男で上書きすることよ。マイルズの存在を”削除”するの」と胸を張ります。帰りかけたベニーはカルメンの話を聞こうとしますが、カルメンは「私の話は重要じゃないから」と断ります。
その時、ピーターから「今話せる?」とメッセージが。カルメンは一旦携帯を脇において「途中までヤったゲイの友達を恋愛面でサポートする方法」とググります。
部屋の前で女子生徒とキスしていたマイルズは「近いうちに映画の件で話し合おう」と言って帰っていきます。乱れたベッド。ゴミ箱にコンドームが捨てられているのを見て、それを取り出すベニー。そこにトレイが帰宅し、「抜く時はゴムつける派なんだ?」と言います。
経済学初級のテストの成績はB。教授のマクレランに「僕はビジネス専攻に向いてないかもしれません。B評価なんて人生で初めてなんです。これは辞めろというサインですか?」と訴えます。しかしマクレランからは「大半の学生よりは優秀よ」と言われ、すごすごと引き下がります。
教室を出たベニーはカルメンに「キスの準備だけじゃ足りないと思う。相手はその先もしたがるだろうから。まずはケツ穴の洗浄をしないと」と言われます。二人が歩いていると、ピーターとグレイス・マイルズと彼女のキスシーンを目撃してしまい、落ち込んでしまいます。
カルメンの部屋に来たベニー。ヘイリーはキス中毒で、誰彼構わずキスを求めに出かけているようです。それから毎日、カルメンとベニーは「ゲイらしさ」の勉強をします。ゲイ専用のマッチングアプリに登録してみたり、ドラァグ番組を見てみたり、ゲイっぽい歩き方を研究したり。
カルメンは同じ授業を受けているゲイの同級生に、「最近ゲイだと自覚した友達」の相談をしたいと言いますが、「ベニー以外ならいいわよ」と言われてしまいます。その時、ピーターから「どうした?」とメッセージが入り、表情が暗くなるカルメン。しかし同時に、ベニーの代わりに登録していたゲイ専用のマッチングアプリにも「1時間後でどう?」とメッセージが来たので、授業をほっぽりだしてベニーに会いに行きます。顔写真はないのでどんな男かは分かりませんが、腹筋とペニスはいい感じです。「ゲイだと認めたら戻れない」と言うミーガンを説き伏せ、ゲイとして歩み出そうと決意するベニー。
夜の構内を歩いていると、さまざまな人に声をかけられる妄想がベニーの頭をよぎります。「メッセージに返事を返してくれよ」と言うマイルズのことも無視します。
いざ相手の家に行くと、「かわいいね。でもアプリと印象が違う」と言われます。ベニーは「実はやり取りしてたのは友達なんだ。失恋の克服を手伝ってくれてる」と打ち明けます。相手は自分も初恋相手に失恋したものの、今は彼と結婚してオープンリレーションシップを築いているのだと言います。そこに彼の結婚相手が登場し、「浮気は公認だけど、家に連れ込まないでいって約束したでしょ!」と大喧嘩に。ベニーは「ちゃんと話し合った方がいい」と言って
ベニーはカルメンの部屋を訪ね、「僕はバイセクシャルかも。女とヤれるか試したい」と言います。「ぴったりの女がいる」と言うカルメン。ピーターからのメッセージにはまだ返事ができません。
ピーターはグレイスといちゃつきながら、候補者たちのプロフィールを見て「こいつは奨学金を借りてるからだめ」など独断と偏見で入会させる生徒を厳選していきます。グレイスはカルメンを「この子はナシね」と言いますが、ピーターは言い淀みます。「1週間してない」とグレイスはピーターをセックスに誘いますが、「そのうちな」とピーターは言葉を濁します。
「復縁してからすごく優しいの」と老婆に相談するグレイス。しかし老婆からは「そいつはEDだし負け犬で、恋人を大事にしない。どうして別れないの?」と不思議がられます。「無理よ」とうつむくグレイスに、「ライリー、グレイスとデートできる?」と尋ねるグレイス。ライリーはもちろんと言い、「前から君に惹かれてた」とグレイスを事務所にいざない、彼女と激しくキスをします。しかし、グレイスはライリーに食事デートに誘われても拒絶します。
オンラインにならないカルメンのことが気になるピーター。テリー6969にカルメンとの関係を尋ねられ、「俺は4年生だ。新入生とヤっても交際はできない。それに俺の彼女はエロい。付き合ってない女とはヤれるのに、付き合ってる女とはヤれないなんて…」とぼやきます。テリー6969は医者にEDの薬をもらえと促します。
「勃起を助ける薬がほしい」と医者に頼むベニーとピーター。ふたりともバイアグラを飲めばと言われてしまいます。ただ、ピーターは抗うつ剤を飲んでいるので、併用は避けた方が良いと言われます。二人とも、試しにとバイアグラを処方してもらうことに。病院でうっかりエンカウントした二人。二人ともなぜ病院に来たのかはひた隠しにします。ピーターはバイアグラを飲むため、抗うつ剤を捨てることにします。
エミリーとキスしてもバイアグラが効かない(勃起しない)ことに焦るベニーは、クンニの最中に「君は美人だ」と言うなり部屋を出ていってしまます。帰寮途中にF&Gの男子生徒たちに襲われ、気がつくとピーターに「入会おめでとう」と祝福されるベニー。「順当にいけば今年の”皇帝”になれる」と言われますが、よく意味が分かりません。「お前の相棒だ」とピーターにマイルズを紹介されます。「今年の合格者は二人だけだ」と言うなり、「ラーのペニスをしゃぶれ」と金色のペニスにフェラさせられるベニー。マイルズがフェラする姿を見ながら、ベニーは興奮します。
「会いたい」と自撮り写真を送ってきたピーター。カルメンはピーターに会いに行くと、「くたばれ!家族の話もしたし、セックスやタチアナの仮装もしたのに、コケにされた」と激怒します。「F&Gの入会試験に落ちたから怒ってるの?」と尋ねるピーターに、「そんなのどうでもいい!ゴミのように扱われたからよ。将来性もないのに足を引っ張るゴミ!あなたと違って私には未来がある!なんで勃起してるの?信じられない」とさっさと退散するカルメン。
それと入れ替わりにグレイスがやってきて、「今すぐヤろう」と誘います。セックスするも、ピーターだけがイって、グレイスはイけません。
「ライリーだ。さっきはすごかった」とメッセージをもらい、ため息をつくグレイス。ゴムを捨てて戻ってきたはずのピーターはまだ勃起中。「まだカチカチなのね」とグレイスが言うと、「復縁したのが嬉しくて」と返すピーター。
すぐさまゲームを始めたピーターですが、ゲームオーバーになってむしゃくしゃしたので一服しにいくと外に出ていきます。その間、捨てられたゴムを確認するグレイス。ゴムの中はカラです。「嘘つき」とつぶやくグレイスがゲームの画面を見ると、「イったのは一回よ。フレンドは解除する」とカルメンからのメッセージが表示されていました。
「親父が家を買ってくれた」と自慢げに話すF&Gの同級生たち。極太のコンドームとホットドッグを宅配してもらっています。「俺達の未来は明るいな」「でもピーターだけは別。そうだろ?」と笑い合う二人に舌打ちするピーター。部屋に戻ると、F&Gの秘密のホームページにカルメンには「ヤリマン孤児」、ベニーには「腰抜け」とメモを書き足します。
「マイルズを諦めたいのに擬似フェラを見せつけられて勃起して、女とヤろうとクンニしても勃起しなくて、惨めだったよ。でも君の言葉を思い出したんだ。”克服するには別の男”。将来男とする近道はその人と仲良くなって学ぶこと」と言うと、ベニーはオープンリー・ゲイの同級生であるジョージに「今度一緒に遊ぼう」と誘いにいったとカルメンに報告します。
「どうしてここまでしてくれるの?」と問うベニーに、「協力したかったの」と言うカルメン。「バイセクシャルじゃない。僕はたぶん…」と言いながら、タバコをくゆらすベニー。「二人で男とのセックスを語れる」と笑うカルメン。
カルメンは「F&Gには入れなかった」と報告し、ベニーは「あいつらはクソだよ」と顔をしかめます。「今回の件、無理させてたらごめん。別の男で上書きするのが近道って私は言ったけど、あなたを使って私も上書きしてた」とカルメンは謝り、「君の失恋って?」とベニーは問います。「ピーターと寝た」と言うカルメン。
その頃、ピーターは「大学中にさらしてやる」と、ピーターとカルメンの悪口を書きまくった個人情報を大学の掲示板にアップロードし終えていました。
学生全員に、アップロードの通知音が鳴り響きます。
第7話 ブラック・パレードにようこそ
<あらすじ>
カルメンはベニーとグレイスについて行き、アイダホで感謝祭を迎える。
そこで待ち受けていたのはカラオケとケンカと過去の亡霊だった。
“自分は変わっていない”と、父親を前にしたベニーは昔の自分に戻ってしまう。
「死んだ兄の話ばかり」「スカトロ女」「ヤリマン孤児」と自分の写真の横に書かれた言葉を読み上げ、「アプリの自己紹介にするわ」と呆れるカルメン。グレイスは「その話ばっかりね!ネットいじめは初めてなわけ?」とバカにしてきます。「ご家族との感謝祭が楽しみ」と言うカルメンに、グレイスは「ピーターが来なくなったとママたちに伝えてないでしょ?話を合わせよう。咽頭炎ってことで」と勝手に話を作ります。ベニーは毎週末に両親と電話しているらしく、グレイスは自分にはヨガの誘いしか来ないのにと憤慨します。「”腰抜け”も作り込み?」とベニーが問うと、「F&Gの別の誰かの仕業かもしれないでしょ!情報漏洩の件は一旦置いておいて」とグレイスは声を荒げます。
「じゃあ僕の話にも合わせてくれ。僕はローイング部」とTシャツを見せるベニー。
ベニーたちの実家に着くと、父のジョンが出迎えてくれます。ジョンは先祖の話を書きたいと作家の夢を語り、後から出てきた母のキャサリンは護身術を習っているのだと技の一部を見せてくれます。カルメンは帰省するための飛行機が欠航したためベニーについてきたという設定です。実家に足を踏み入れると、そこには真新しいテレビが鎮座しています。部屋の壁はどこもかしこも塗り直されて明るい印象に。
ベニーが戸惑う中、ジョンは「クルセイダーズの監督になった。明日にでもみんなに挨拶を。そういえばなぜローイング部に転向した?ヤワになったのか?」と問うてきます。ベニーはローイング部の方が強豪なのだと言い、ジョンから褒められます。
キャサリンは庭のサークル内に入れている6匹のチャウチャウを紹介しながら、「定年後も働いたほうがいいとバーバラに言われたの。バーリーががんで死んでアシュリーが…とにかく1匹引き取ったら妊娠しててこんなことに」と言います。カルメンはグレイスと同じベッドで眠るように指示するキャサリン。
二階へと上がっていると、壁にはグレイスとベニーの幼少期からの写真がずらりと飾られていることに気づくカルメン。
「カルメン、いとこたちが来たらメガネストラップ事業の話には乗らないで」と言うグレイスに、「来ないよ。モルモン教徒の恋人の家族と過ごすらしい」と返すベニー。グレイスはホッとした様子です。
グレイスの部屋はド派手で、カルメンは尻込みします。
ベニーに呼ばれてグレイスの部屋がイメージと違うと笑うと、「昔のグレイスは違ったんだ」と言うベニー。「自分を偽ると楽ね。ローイング部の嘘は必要なかった。何をしてもご両親は自慢に思うよ」と言われ、「理想に沿わなきゃだめなんだ」と言うエニー。「うちは死んだ兄さんの写真ばかりだよ」とカルメンが言うと、「お兄さんは幸運だよ。ご両親を落胆させずにすんで。僕が変わると親は悲しむ」とベニーは言い張ります。「ジョージに返信しなきゃ」とカルメンが言うと、「駄目だ、ここに来たら僕は昔に戻っちゃうんだよ!」とベニーはお手上げの様子です。
「ピーターのことをグレイスに話さなきゃ」と言うカルメンに、「やめとけ。グレイスも両親もピーターの本性を知ると驚く。黙って過ごそう」と言うベニー。「罪悪感もあるしクルーズに招かれなくて”ヤリマン孤児”の気分」と言うカルメン。
最後に会った時にキスをした高校の友達との写真を慌てて隠すベニー。枕元の「ルイスとクラーク」の写真立ても急いで倒します。
グレイスから今夜映画に行くかと誘われますが、ベニーは「高校の友達から、感謝祭の前のバーの集まりに誘われてる」と返します。グレイスは高校の友達が大嫌いです。ベニーは映画に行くことに。
一人きりの部屋で、写真立てを見ながら友人とキスしたことを思い出すベニー。
ランニングから帰ってきたジョンは勝手にベニーの服に着替えると、「ビジネスはピーターに教わってるか?なにもかも順調だな?今や父さんはお前のチームの監督だ」と自慢げに言います。映画を見るよなと尋ねられますが、ベニーは「友達と会うから」と断ります。
ベニーはグレイスも誘ってバーに行くことに。
キャサリンの料理を手伝おうとしていたカルメンは、メイクの試供品を見つけます。メイクのやり方が分からないからグレイスにあげるつもりだと言うキャサリンに、カルメンは使い方を教えてあげます。「グレイスとはこういうことはやらないの。私と合わないみたい」と言うキャサリン。そこにグレイスがやってきて「派手ね」とだけコメントします。
バーに来た、グレイス、ベニー、カルメンの三人。大人気のベニーとは正反対に、グレイスは「うわっ”ディスグレイス”じゃん」と噂話をされています。
「大学はどうだ?ヤったか?写真の子は巨乳だったな」「寂しかったぜ、ゲイじゃないけど」と言う同級生たちにつられて、下品にも「ヤったぜ」「おっぱい最高!」とふざけるベニー。視線の先には、キスした彼・サミーがいます。サミーから「謝りたくて」と声をかけられますが、ベニーは逃げてしまいます。
サミーが帰り支度を始めているのを見て、ベニーは「僕が腰抜けだった」と謝り、近況を尋ねます。サミーは「あの日はごめん、勘違いしてたんだ」と謝ります。実はサミーにキスされる寸前、ベニーは「やめろ、ホモ野郎」とサミーを突き飛ばして逃げたのです。ベニーは「君は何も勘違いなんかしてない。僕がビビったんだ。まだ模索中で大学はうまくいってない。ストレートの男に恋しちゃうし。君のことをずっと考えてたよ」と言います。視線の先には男子トイレが。ベニーはトイレに先導します。
「今のベニーは私の兄みたい。遺品に囲まれて息子びいきの親と暮らすとうんざりしてくる」と言うカルメンに、「分かる」と同調するグレイス。アイダホに来たのは、両親がクルーズに行ってしまったからです。
「今のあなたは馴染めてない。F&Gっぽいのは格好だけ」と言うカルメン。グレイスは「ディスグレイスじゃん」と揶揄する声を聞いて、「黙れ」と一喝。グレイスはカルメンに「あんたはやばい女ね。話せてよかった」としみじみと言います。
「中3の時に全裸の写真を男に送ったの。それを彼は野球チームの全員に見せた。それで”ディスグレイス(恥さらし)”って言われるようになった。でも今日はバッチリキメて見返しに来たの」と言うグレイス。グレイスは「”腰抜け”はまだしも、”ヤリマン孤児”は具体的すぎる。何があったの?」と問いますが、カルメンは答えられません。
カラオケ大会が開かれ、最初は田舎者の音痴っぷりを冷やかすつもりだったグレイスは、カルメンに誘導され、中高時代に好きだった歌を熱唱します。
トイレでサミーとキスするベニー。サミーと一緒にトイレにいたことを友達に「ホモか?」とからかわれ、キャサリン直伝のパンチでかれを叩きのめし、大喧嘩に。
翌日、ジョンは「私がどれだけ恥をかくか分かるか?みんなにお前を会わせるつもりが、あざを作って帰るなんて。注意で済んでラッキーだったと思え。逮捕されたら将来はどうなる?」と激怒。「ビジネス専攻はやめたんだ。嫌いだから」と言うベニーに、「それが何だ?人生は好きなことだけじゃない。計画性を持て!ピーターには内定があるぞ!」とグレイスを差します。「ピーターの内定は嘘よ」と言うグレイス。「なぜ嘘を?」と困惑するジョンに、「あなただって嘘をついたでしょ。定年じゃなくて解雇された。勝手に壁の色を変えるし、監督といっても5人いる副監督の一人だし!」と怒り出すキャサリン。「舵手なのも嘘だ。父さんがスポーツをしろと言うから」と言うベニー。
「気ままで楽な人生だな」と皮肉を言うジョンに、「私達だってそうでしょ!二人が生まれる前に一度離婚してる」とキャサリンが言い出し、ジョンは怒って席を立ちます。
「会えて良かった」「冬休みは実家に?」とサミーとメッセージのやり取りをするベニー。そこにキャサリンが来て、あざが出来た理由を尋ねます。ベニーは「サミーがホモ野郎と言われたから」と言い、キャサリンは傷ついたサミーを守ったことを褒めます。「父さんはいろんな秘密を抱え込んでた。特にあなたの前では完璧でいようとするのに耐えられなくて。完璧じゃなくていいのよ」と言うキャサリン。ベニーは「母さんはすごいよ。自慢の母親だ」と彼女を抱きしめます。
ベニーたちが家族写真を撮っている間、ピーターのもとに「F&Gの情報漏洩の件で学部長がお呼びです。迅速な対応を要するため都合を聞かせてください」とメールが届きます。「まじかよ」と焦るピーター。
第8話 裸の皇帝
<あらすじ>
期末試験と人間関係の試練、その両方が一同に襲い掛かる。
ウソばかりつくベニーを糾弾するカルメン。
とある発見をしたグレイス。
図書館で作業をしているベニーとカルメン。「監督/脚本:ベニー・スカンロン」というフォントを見せて自慢げなベニーは「傑作だぞ」と嬉しそうに動画を再生します。「RIBS(揶揄)」というタイトルです。カルメンがバスタブに浸かったり、花輪を被って出てきたりする動画ですが、ベニーは「映画学の教授と学生に見せるよ。いずれ映画祭に出すかも!」とノリノリ。しかしカルメンの反応が芳しくないので、「失敗リストに”映画”を加えよう。”経済学”と”マイルズ”も、F&Gもだ」とふてくされます。F&Gはベニーが自分から辞めました。「辞める瞬間を見たかったな。試験の後にお祝いする?」と誘うカルメンに。「試験後はジョージと遊ぶんだ」と胸を張るベニー。カルメンの携帯に通知が来て、「あなたのお姉さん、面白いわ」と言うカルメン。しかし、ピーターと寝たことがバレれば終わりです。
「私の友達は兄さんを通してできたの。死後にみんな離れた。だから同じことが起きるかも」と不安がるカルメンに、「絶対に起きないさ。”真実が全員を殺した”」と言うベニー。
期末試験が始まりました。
選択肢の中に「僕はストレートのふりをしていたがついにそれをやめる」という一文があるような錯覚に陥るベニー。
D.転校してマイルズと縁を切る、E.まだF&Gを辞めてないとカルメンに言え、エセ友野郎!と選択肢が叫んでいる気がして、解答用紙から目を逸らします。
グレイスは古典絵画に描かれた夫婦が自分とピーターであるように見えてきます。「お似合いだと言われるし彼とは別れない。絵になる二人よ。でも彼は”タチアナ・デル・レイ”(ゲーム野中でのカルメンの使用キャラクター)と絶対ヤってる。それともゲームの中でヤっただけ?そういう文化があるのかも?」と考えるグレイス。
哲学のテストで、最終設問が「グレイスに真実を伝えないの?グローバル正義とは?」に見えてくるカルメン。
「女性の社会進出が資本主義に与えた影響は?」という設問を見て、「どうでもいい、この後どうせ俺は退学だ。内定も学歴も失った。最高の一年になるはずだったのに」とやけくそになるピーター。
「ベイリック学部長どの、心より謝罪します」と緊張した面持ちのピーター。「反省のふりはやめて。”乳首がデカすぎ””ママがブス””ヤリマン孤児”、これで胸を張れるの?我々の行動規範を逸脱してるわ。この2週間、私が何をしてたと思う?あらゆる報道機関への電話対応よ。この意味が分かる?この大学が全国的に話題になってるのよ。今までになく大勢の関心が集まってる。今年の”大学トップ50”に選ばれるのも夢じゃない。このスキャンダルで私は本物の学部長になれた。あなたの経歴は素晴らしいものね。これから私達が正当に評価される時代がやってくる!」とベイリックは興奮します。
「僕への処分はなしですか?」とピーターが問うと、ベイリックは「F&Gは不滅」と言います。大喜びするピーター。「俺の勝ち組人生は終わらない!まだまだ進むぜ」と同級生とはしゃぎます。「ニューヨークへ行ってホークスワースで働くんだ!皇帝(シーザー)の儀式は任せるよ。今回の儀式はマスクなしで公衆の面前でやってくれ。俺達の天下は続く!」と同級生と雄たけびを上げるピーター。
グレイスを呼び出して話をしようとするカルメン。グレイスはピーターが突然ニューヨークへ行くと言い出したと報告します。そこにヘイリーが来て、「服を貸した時に薬を抜き取った?」と問います。カルメンは「薬ごと洗濯しちゃった」と謝ります。「そのせいで私は生物物理化学の試験で失敗するわ!私はADHDなのよ!もう絶交よ」と怒るヘイリーに、カルメンは「代わりの薬をなんとか用意するから」と言います。「さすがね、タチアナ・デル・レイ」と言うヘイリー。グレイスはその瞬間に顔色を変え、出ていきます。
カルメンはグレイスを追おうとしますが、ヘイリーに急かされてエミリーに向精神薬を持っていないか聞きに行きますが、彼女は交通事故のPTSDのための薬しか持っていませんでした。走り出すカルメン。
ジョージに会いに来たベニーはサミーからペニスの写真が送られてきたと報告。ペニスの写真を送り返すのは自分らしくないと言う紅ーに、ジョージは「自分らしさって?」と尋ねます。
そこにF&Gの先輩たちがやってきて、ジョージと友達なのかと尋ねます。ベニーは「いいえ」と言ってしまい、ジョージはため息。「長いことF&Gに来てないから辞めたのかと思ってた。でもいい知らせだ。一番イケてる新入生を皇帝に指名するんだが、お前が選ばれた。スピーチに暗記は駄目だぜ、ゲイっぽい」と言うと、先輩は去っていきます。
「御社は僕を使えない人間と評したが、それは間違ってます。僕は勝者だ。アプリの案が3つあります。”飲んだの何時?”飲酒の記録用、”サメ銀行”高金利の口座で利益は海洋保全に、最後にゲイ用の配車アプリ」と自分を売り込むピーターに、ホークスワース銀行の重役チャーリーは「気に入った。お前はうちにぴったりだ。勇気、根性、決断力が揃ってる。他人がなんと言おうが俺がお前を入社させる。今度のサンタコンに来い。そこでみんなにお前を紹介する」と息巻きます。
中庭に一人でいたマイルズにADHDの薬を持っていないか尋ねるカルメン。マイルズは「ベニーは僕のこと何か言ってた?ハロウィーン以来、返信がないんだ。二人で課題の映画を作る約束だったのに。数少ない友達だから不安なんだ」と言い、カルメンは「分かるわ。私も二人失いそう。兄が私の親友でいてくれたのは私がかわしそうだったからよ」と言います。「君は人気者だよ。心配しなくていい」と励ましてくれるマイルズに、「直接ベニーと話してみたら?」とアドバイスするカルメン。「そうだね、儀式で会う予定なんだ」とマイルズが言うので、「彼は辞めたのに?」と問うカルメン。「それはない。彼が主役なんだから」とマイルズに返され、カルメンは困惑します。
「今日は記念すべき日となる。この儀式は元来身内に見せるものだ。だが今日秘密を公表する。今日俺達はF&Gの存在を世間に公表し、世界一有名な秘密結社になる。素顔で出るぞ?」と言う先輩に、戸惑いつつも流されるベニー。「僕に怒ってる?原因は分からないけど君と話し合いたい」と呼び止めるマイルズに、「忙しかっただけだ。それに恋人でもないのにそんなことする必要ある?」と言うベニー。マイルズから「でも唯一の親友だ」と言われ、ベニーは困惑します。
カンペを見ながら皇帝の儀式を行う一同。「ビールで洗礼を行う」とベニーが言い、見守っていた観客も大騒ぎ。
「見ろよ、スカトロ女だ」と戸惑った表情のカルメンを指差す先輩。その瞬間、ベニーは「僕は一体何を?」とハッとします。「僕は辞める」と言って立ち去るベニーに、「消えろ!恩知らずのクソ野郎」と罵倒する先輩。ベニーはカルメンを追いかけ、彼女の部屋に行きます。
「私の友達でしょ?何してるの?」と怒るカルメン。「僕もあいつらが嫌いだ。辞めたかった。でも新しい自分への変化が怖くて、前と同じ環境がほしかった」と言い訳するベニー。「私を中傷した連中よ!私のことは大事じゃないわけ?嘘つきとは友達でいられないわ。当然ゲイの嘘は許してる。でも他の嘘は別よ」と言うカルメンに、ベニーは「僕はどうしようもない臆病者だ。さっきF&Gを辞めてきたんだ。君の前ではどうしてもあれを続けられなかった。自分がストレートの完璧野郎だっていう演技さ。演じてる時の方が楽だからそれが日常に。もう誰にも好かれない」と泣き出してしまいます。カルメンは「私は好きよ。それに私の方がクソよ。グレイスに真実を言えてないし、ヘイリーとライブに行く約束を破った。マイルズに”ベニーと直接話せ”と」とつぶやきます。「お互い親友としてクソすぎるな」と笑うベニーに、「今、私を親友って言った?」と嬉しそうなカルメン。
帰ってきたヘイリーに薬を調達できなかったことを謝るカルメン。ヘイリーは試験はできたから許してあげると言ってくれます。ヘイリーにパーティーに誘われ、二人は行くことに。
グレイスは久々に露出の少ない格好でミミに会います。「こういう場は初めてだから恥をさらしたくない」と言うミミに、「この間の私みたいに?」と皮肉を言うグレイス。「ロニーが元カノを三人も連れてきた時?」と言われ、グレイスは「最低の女ね」と苦笑します。「サボテンが落ちただけで緊急セラピーを受けてたし、先週はお金をせびらえた」と言うミミに、「クズな女を見ると元気がでる」と言うグレイス。「来期もラジオ番組を?」とグレイスが問うと、「当然よ!今までどこに行ってたの」とミミはグレイスを抱きしめます。
ゴーカートでパーティー会場に乗り付けるベニーたち。ヘイリーは念願のキャンパス・クチュールに撮影してもらえます。パーティーを楽しんでいると、ピーターがやってきます。「女はゼロ?比率が合わない」と追い出そうとするグレイスに、ピーターは「今週は思いもよらぬ試練にぶつかり続けたよ。だが学部長は俺を見逃した。処分は一切なし!しかもホークスワースに入れるぞ!」と高らかに言うピーター。「私たちは終わりよ」とグレイスが言うと、「また別れるのか?後悔するぞ。お前は空っぽの人間だ」と侮辱するピーター。
「あの悪口は許せないわ」と横からカルメンが言うと、ピーターはカルメンを指さして「ヤったぞ」とグレイスに言い放ちます。グレイスは「知ってるわ。新入生に手を出すくらい必死だったの?恋人だった自分が恥ずかしい。知能は小学5年生、しかもED。それで金融マンになるつもり?計算が必要な仕事よ。できるの?あなたは頭が悪いのよ。認めたら?今後はショーガールみたいなまつエクをせずにすむ」と吐き捨てます。
「スピーチは終わりか?お前らは全員負け組だ。俺は勝ち組だ。ベニーはF&Gだから勝ち組だな?」とベニーに言うピーター。ベニーは「ついさっき辞めたよ」と言います。「皇帝に指名してやったのに?」と戸惑うピーターに、ベニーは「ピーター、あんたと同じ末路はごめんだ」と言います。「俺を見下してる?」とピーターは呆然とつぶやきます。
会場に戻ると、グレイスは「何回ヤったの?私があんたと同じ立場なら絶対報告してた」とカルメンとベニーに言い、怒って去っていきます。カルメンは落ち込んだ様子でトイレへ。カルメンを追いかけるベニーですが、途中で誤ってジョージの肩を掴んでしまいます。「話しかけないで。あなたは悪人よ。当然友達じゃない。一生言わないつもり?”僕はゲイだ”と」と言われ、凍りつくベニー。トイレで泣きじゃくるカルメン。
外に出ると、マイルズがベンチに座っています。「最悪の日だった」と言うカルメンに、「僕もだ。ローマ人の格好をしてビールかけをして、今はひとりぼっちで座ってる」とマイルズは苦笑します。「なぜF&Gに入ったの?らしくない」とカルメンが問うと、マイルズは「僕の疑問はそれ以前だよ。なぜこの学校に?地元で進学すればよかった」と後悔している様子です。「F&Gが大学のすべてじゃないわ。私はあなたを歓迎する」と言うカルメン。マイルズはカルメンにキスし、それをベニーは見てしまいます。「最低の友達だ」と怒るベニーに、「私がヤリマンだとでも言いたいの?」と怒るカルメン。「略奪女め!」とベニーが罵ると、カルメンは「男とヤれない嫉妬?」と激怒。そこにグレイスが通りかかり、「なんですって?」と聞き返します。さらにマイルズも現れ、ベニーは顔面蒼白に。
まとめ

ああー!!いいところでシーズン2に!!
ベニーがなかなか大学でカミングアウトできないことに、もどかしさを覚える時もありました。特に、オープンリー・ゲイのジョージに対して、ゲイとして恋愛相談をしているくせに、F&Gの先輩には「友達じゃない」と言ったりとか。自分がジョージだったら許せないだろうなと思います。でも、同時に自分がベニーであったら、十数年かけて作り上げてきた嘘をそんなにすぐには崩せないよな…とも思えて、どちらの気持ちにも共感できるからこそ辛かったです。
マイルズは、ただ人との距離感が近いだけでゲイじゃないんですよね。ベニーの片思いだけでも切なかったのに、最後にまさかのカルメンとのキスはしんどすぎました。カルメンの恋愛に口出しする権利はないけど、ベニーの恋が敗れたばかりだからこそ、複雑な気持ちになってしまいましたね。
登場人物全員に幸せになってほしいという気持ちでいっぱいです。特にベニーとカルメン!グレイスも!ピーターはシーズン2でどうなるのか、動向が楽しみです。

頭が悪いと周りにひそかに馬鹿にされながらも、持ち前の行動力でいわゆる「勝ち組」人生を突き進んでるピーターが意外性抜群で面白いです。グレイスを「お前は空っぽだ」と馬鹿にしたり、自分の添え物扱いしたりと「有害な男性性」のお手本みたいな人物なんですが、こういうはっきりした悪役がいるからこそ、ストーリーの本筋が明確になるというか。ムカつくんだけど、「こういう嫌なやつ、いるいる」と共感できる興味深さがありました。
それにしても、ピーターの悪行は当然裁かれるべきなのに、個人情報が流出したにも関わらず「話題になった」と喜んでる学部長は登場人物の中で一番ヤバいと思いました。

ベニーの嘘つきグセはまさかのお父さん譲りでしたか〜。ジョンが過剰に完璧な自分を見せつけるから、自然とベニーも「お父さんのようでなければ」と完璧な自分を演じるようになっちゃったんですね。うーん、悲しい負の連鎖。
グレイスは両親の愛を感じておらず寂しそうでしたが、ジョンの「かわいがり」を一心に受けたベニーが本当の自分を見失っているところからして、ジョンの悪影響を受けなかったことだけは良かったなと思いました。とはいえ、グレイスは両親に愛されないことで自己肯定感が下がり、ピーターのような精神的DV彼氏に粘着されているのですが…。
ジョンがどうしてあんな嘘をついてまで「完璧な父親」であろうとするのかが疑問です。そりゃ誰だって完璧な親にはなりたいけど…嘘をつくのはやりすぎですよね。キャサリンはありのままの自分と子どもたちを受け入れて愛そうとしているのに、特にジョンが家族の中でから回っている感じ。キャサリンは自分にも子どもたちにも素直なのはいいことですが、グレイスと自分は合わないなんて本人の前で言うのはやめてほしいですよね…。カルメンと仲良さそうなキャサリンを見つめるグレイスの眼差しが寂しくて、泣きそうになってしまいました。
スカンロン家はどうなるのかなあ…。
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