タイBLドラマ「Our Days 恋するシェアハウス」(2022)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|大学進学を機にシェアハウスで暮らすことになった男子6人の物語

ドラマ

「アマプラ同時上映会」第92弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

ある誤解から出会った二人の再会は、シェアハウス!?恋に友情にバンドにバスケ…“大人になるって難しい”僕らのシェアハウスストーリー!「Our Days 恋するシェアハウス」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:Our Days 恋するシェアハウス(韓流・アジア / 2022) – 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル

音楽にしか興味のなかった留年生(新入生)×バスケへの情熱を失った気難しい新入生 のお話。

<あらすじ>
大学進学のため、バンコクに出てきたモンは同郷の友人のアパートを目指すが、間違えて別の部屋に入って寝てしまう。
部屋の主・ソーと酒を飲んだモンは、酔ったソーにキスされる。
驚いたモンは慌ててその場を立ち去るが、2人は同じ大学の新入生同士だった。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 生真面目で頑固な受けにそそられる😡✨
  • 懐が深く、優しすぎるくらいの攻めが好き🥹💕
  • トラウマや欠点を克服していく成長物語に感動する😭✨

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

タイ最大のメディア・エンターテインメント企業「GMM Grammy」の子会社である「Atime26」が制作するBLドラマ。そのため、「Atime26」に所属する若手俳優が多数出演している。

 

ネタバレ感想

第1話 新たな出会い

<あらすじ>
大学進学のため田舎からバンコクに出てきたモンは、同郷の友人・ポンドを頼り、彼のアパートを目指す。
深夜、ポンドの留守中に部屋についたモンは、疲れて眠ってしまう。
翌朝、目の前には見知らぬ若い男がいて…。

深夜、ファイサイタイの駅で列車を待っている間、「ポンドと食べなさい」と母に食事を渡されるモン。弟のミッキーは「必要になるかもしれないから」とバスケットシューズを渡してくれます。笑顔の2人に見送られ、列車に乗ります。

駅に着いたモン。ポンドからのチャットには「ラチャダー11丁目 灰色のビル4階 左側の部屋」とだけ書いてあり、タクシーで指定された場所まで向かいます。ラチャダーピセーク11で降りたモンは、「パウおじさんがいるはず いなくても鍵は開いてる」と追加でポンドがチャットを送ってきたことを確認します。部屋に入ると、楽しげな家族写真や真新しいギターが置かれた広々としたスペースになっていました。モンは誰かいないかと探しますが、人は見当たらず、ダイニングテーブルに腰を下ろした瞬間に眠くなってしまいます。

テーブルで眠るモンを困ったように見る男。モンは目を覚まし、「ポンドの友達のモンです。しばらくお世話になります。パウおじさんですよね?」と挨拶しますが、彼は「僕はソーだ。ここにはパウもポンドもいない。ここは俺の一人暮らしの部屋だ。住所合ってる?」と逆に尋ねてきます。間違っているはずがないと頑なな姿勢のモン。モンはポンドに電話しますが、電源が切れているようです。モンは出て行こうとしますがちょうど腹が鳴り、ソーは自分の朝食を振る舞ってくれ、さらにはおかわりまで作ってくれようとします。「よかったら事情を聞かせて。どうしてこの部屋にやってたのか」とソーに尋ねられ、モンは口ごもります。
モンの脳裏をよぎったのは、バスケットボールのゴール、バスケットボールのユニフォームを着て項垂れる自分の姿です。

制服を着たモンは部屋で椅子に座っています。学生たちから趣味や将来の夢はあるかと尋ねられますが、全てに「ない」と答えて質問者たちを困惑させます。「コミュニケーション・アーツ学部を志望した理由は?」という質問にも、「単なる偶然です」とそっけない答えをします。隣席以降の学生たちは「僕はシャイ。愛称はシャイニーです。特技はバレーボール!親友ときました」「僕はスマイリー。この学部は僕たちの夢で」と続けていきます。疎外感を覚えるモン。

ソーは部屋で友達とセッションしていましたが、友達が突然楽器を放り出し「新入生オリエンテーションに行かないと」と言い出します。ソーは「ガキじゃあるまいし、興味ないから行かない」と言いますが、友達は「どうせ俺たち先輩が金を支払って酒を飲むんだから行こうぜ」と誘います。冷蔵庫からゼリーを取り出すと友達は一口食べてしまいますが、「おい!それは俺のじゃないんだよ!話せば長くなる」とソーが言い出し、友達は「お前一人暮らしだろ」と首を傾げます。

「登校初日に迷子になるなんてバカだな。下手したら死んでたぞ」と言うポンドに、「どこのラチャダーか言ってくれ!お前のせいだ。いい人でよかったよ、今も荷物を置かせてもらってる」と激怒するモン。ラチャダーという通りは二つあると主張するモンに首を傾げるポンド。フェイムという新入生が「環状道路に西と東と名前をつけて呼んでいるようだ」と言うので、モンはやっと納得します。

ポンドは大学で早速作った友人たちに高校の同級生であるモンを紹介します。ジェアブとタイガー、学年2位の成績で入学したフェイムの3人です。「衣装に着替えて15分後に戻ってきてください。衣装を忘れた人は覚悟してくださいね」というアナウンスを聞いて、焦るモン。入学式のメールに何か書いてあったようですが、モンは見落としていました。

ソーの部屋に戻ってきたモンは、「迷惑だろうから荷物を取りに来た」と酒を飲む彼に言いますが、ソーは「迷惑じゃないよ。ポテトをたくさん作って食べ切れないから食べてくれない?」と誘ってくれます。「オリエンテーションつまらなかったか?」と気を遣って尋ねてくれるソーに、「楽しかったよ。ただ、ちょっと…上手く言えない。ピ ティラット大学を志願したのが間違いだったかも」と答えるモン。「一緒に酒でも飲めば仲良くなれるって。悩みがあるなら酔えばいい」と言うソーに、「人生にはもっといい楽しみ方がある」と言いながらも缶ビールを一気飲みするモン。「バンコクで暮らせるのか不安だったけど、今はそんなに悪くないかもって思ってる。あなたのおかげだ」と感謝するモンに、「君に会う前は大学なんてどうでもいいって思ってたけど、今は失敗したかなって思ってる」と返すソー。酒でむせるモンをソーは笑います。酔い潰れていたソーとモン。モンは先に起きて「もう行くよ。寝た方がいい」と座り込むソーに声をかけ、彼を担いでベッドに向かいます。ソーは何事かひとりごとを言うと、突然モンにキスをします。思わずソーを突き放し、唇を拭うモン。

翌朝ベランダで起きたソーは、見知らぬバスケットシューズ(モンのもの)が落ちていることに気づきます。
オリエンテーション中の大学に来たソーは、友達のタンから「グループに送られたメール見た?新入生への連絡が書いてある。今日は動物コスプレだ。俺が友達で良かったな」と言われます。ソーはゾウの顔が描かれたパンツを履かされ、絶望的な顔になります。
そこに現れたのは、ウサギの耳をつけさせられたモンとオウムの着ぐるみを着たポンド。ソーはモンを見つけて笑顔になりますが、モンは彼を見て顔をこわばらせます。ゾーから話しかけられても完全無視のモン。ソーはなぜモンが怒っているのか理解できず、彼を追いかけます。「昨夜何をしたのか覚えてないのか?僕に構うな」と激怒するモンに、「会いに来ただけだ。君は知らないうちにいなくなってた。僕が何をした?」と尋ねるソー。「僕にキスしただろ。覚えてないのか?」と言われ、ソーは「冗談だろ?てっきり夢だと思ってた。酔ってて…無意識だったんだ。ごめん」と素直に謝ります。しかしモンは「僕を助けてくれていい人だと思ったのに見損なったよ。酔ってれば何をしてもいいのか?」と冷たい目でソーを見て去っていきます。

翌日、モンは新入生オリエンテーションをブッチします。本当は新入生オリエンテーションに行きたいポンドはモンに気を遣い、「サイアムスクエアを案内してやるよ」と提案してくれます。モンは「お前は行け。俺は気が乗らないからいい」と拒絶します。
その時、「嘘つき野郎!ペテン師め!」と大声がして2人はびくりと体を震わせます。パウおじさんがオンラインゲームに熱中している声でした。

ベランダで居眠りするパウおじさんを横目にオンラインゲームに熱中するモン。家にタイガーとジェアブが尋ねてきて、学部生限定のTシャツをプレゼントしてくれます。全く嬉しくなさそうなモン。
「俺たち貸し家を見つけたんだ。いい家だし、大学に近くて家賃も安い。でも俺たちだけじゃ支払い切れないんだ。でもチェンマイ出身の俺たちには知り合いがいないから他に頼めなくてさ」と言うタイガーとジェアブ。モンは奇声を上げるパウおじさんに嫌気がさし、ポンドと出ていくことにします。パウおじさんは「お前の母さんたちには話しておいたからな」と快く追い出してくれます。

タイガーとジェアブが待つ家に向かいながら、ポンドに「パウおじさんも理由の一つだけど、友達が欲しいんだ。お前も彼らと一緒に暮らしたいんだろ」と言うモン。家のテラスでは女性が1人で携帯をいじっており、「女性が一緒とは聞いてない」とモンは困惑します。ポンドは女性に近づくと、「新しく家を借りるものです。家主の奥様ですか?」と尋ねます。女性は呆れたようにポンドを無視します。フェイムは「俺の彼女に構うな」と後ろから出てくると、「俺も一緒に住むんだ」と飄々と言います。「ここは暑い。涼しいところがいい」などとわがままを言う彼女の尻に敷かれている様子のフェイム。「フェイムがここに住みたがる理由が分かる」と言うポンド。声がでかいと罵り合うタイガーとジェアブ。
5人は自分たちの住む家をうっとりと眺めます。「誘ってくれてありがとう。ここで俺たち5人は生まれ変わるんだ。生まれた日は違ってもこの5人で同じ日に死にたい」と感傷的なことを言うポンド。「いや、6人だ」と言うフェイム。そこに現れたのはソー。「さあ、パーティーの始まりだ」と言うジェアブに連れられて行くモンの表情はこわばっています。

いざ飲み会になり、モンは怒りを露わにしながら飲みます。ソーは萎縮してしまい酒をなかなか飲めません。酒を飲みすぎて真っ先に潰れるモン。フェイムから「部屋割りを知ってるか?お前はモンとポンドと一緒。俺はジェアブとタイガーと一緒」と言われ、顔がこわばるソー。替わってほしいと頼みますが、ポンドから「モンは意外といい奴なんだ。嫌いじゃなければあいつをベッドに連れて行ってくれ」と頼まれてしまいます。
モンは「ソーの馬鹿野郎、お前は嫌な奴だ」と言い、なぜか自分からキスをします。その一部始終を見ていた一同は「どういうこと!?」と衝撃を隠し切れません。

 

第2話 バスケをやめた理由(わけ)

<あらすじ>
同級生6人で共同生活を始めたモンたち。
ポンドは酔って昨晩の出来事を覚えていないモンに、ソーにキスしたことを謝るべきだと言う。
気まずくなったモンはソーを避けようとするが、ソーはモンにつきまとい…。

目を覚ましたらモンが目を覚ますと、ベッドにポンドと雑魚寝していました。ソーはソファで眠っており、彼が目を覚ました途端、2人はばっちり目が合ってしまいます。
「僕に構うなって言っただろ」と拒絶するモンに、「あの家は大学から遠いし、頼まれたから引っ越してきた」と言うソー。そして、「まさかお前忘れたのか?」と言われ、ポンドにも「昨日の夜だけどお前…ソーに謝るべきだ」、フェイムには「ソーにキスした、でいいだろ。彼にセクハラしたんだぞ」と言われ、モンは意味が分からず焦ります。ジェアブは「俺も女がたくさんいる前でタイガーにキスした。最悪だ」と言います。ソーは「俺もお前も怒ってないんだから水に流そうぜ」と言いますが、モンは立ち直れません。

その後は、各自が自分たちの部屋を飾り付けていきます。疲れた5人にソーは夕食ができたと声をかけます。モンは彼の言葉を無視して部屋に篭り、バスケットシューズを見つめます。「俺の部屋に忘れていったろ?バスケットボールやるのか?」と尋ねるソーを無言で睨みつけるモン。

翌日、寝過ごしてしまい慌てて大学に向かうモン。ソーが「50バーツで乗っけてやるぞ」とバイクに跨りながらふざけるのを無視して通り過ぎようとしますが、ソーは「無料でいいから!機嫌を直してくれよ。俺はすまなかったって思ってる。許してくれ。お前と出会うまでは授業に出るつもりなんて全くなかったけど、大学に行くと決めて引っ越してきた。友達になってくれ。償いたいんだ。お前が嫌なら酒もやめる」と頼みます。モンは「勝手にしろ。キスのことはお互いにもう忘れよう」と言い、1人で学校へ歩いていってしまいます。

世話役のエミーからおいしいラーメン屋さんの情報を教えてもらい、楽しい気分のポンド。大学に行くのになぜ起こしてくれなかったのかと怒るモンに、ポンドは「ソーに頼んだ」と言い、配布資料を渡してくれます。モンの世話役はタン先輩ですが、彼のそばにソーがいるのを見て、モンはエミーに世話してもらいたいと言い始めます。困惑するポンド。
モンはエミーに履修科目について尋ね、主要科目は必須で、選択科目は好きなものを選べると教えられます。ソーはエミーの高校時代の同級生らしく、ソーと同じものを選べばとアドバイスされます。
帰宅すると、シェアハウスの全員とも受ける授業が同じだと分かります。ポンドのおかげで履修する授業が決まったものの、体育でバスケットボールをすることに決まってしまいます。「初級コースだから心配いらない。昔のようにやればいい」と言うポンド。ソーが「俺が選んだんだ。シューズを持ってたろ」と言うと、モンはブチ切れそうな表情でソーを睨みつけて自室に篭ってしまいます。ポンドは「高校の時にバスケでいろいろあったんだ。それしか言えないけど…気にするなよ」とソーを慰めます。
バスケットシューズを見ながら、バスケットボールをしていた高校時代のことを1人で思い出すモン。

翌日、体育の授業が始まるのにモンは現れません。1人だけ卓球に変更したようで、「こうだと決めたら譲らない奴なんだよ」とポンドは呆れたように言います。1人だけあぶれたモンに「普通は2人で履修登録するものだ。なぜ1人で?」と先生に訝しまれます。そこにソーが現れ、「僕も履修します」と言い出します。モンとペアを組んでくれと言われ、ソーは先に卓球台へ向かいます。それなりに楽しくラリーを続ける2人。
授業を終えて、モンが「なぜ卓球に変えた?」と尋ねると、ソーは「君に償いたくて。バスケで何が合ったのか知らないが、勝手に登録して申し訳なかった。これ以上嫌われたくない。友達でいたいんだ」と答えます。

体育館に戻ったモンの足元に転がってくるバスケットボール。ボールを探しにき男・タックは「こんなところにいたのか。バスケを辞めて卓球に転向したのか?よかったな。卓球は個人競技だから、ポジション争いはない。そうだろ?そうだ、バスケチームを作った。試合もある。暇なら応援に来てくれよ」と挑むように言って去っていきます。教室に戻ろうとするモンに、「サボろうぜ」と強引に誘うソー。ソーは甘いものはいろんな良い効果があると言ってカフェでドリンクを奢ってくれます。
モンは「さっきの男はタック。ライバル校の選手で何度か会った。俺もずっと昔は選手だった。でもバスケは永遠にやめた」と言います。

1人で作業をするタックに友人が「お前に客だ」とソーを紹介します。ソーは笑顔でお茶を差し出し、タックは「俺は興味ない」と去ろうとしますが、「違うよ。君に聞きたいことがあるんだ。モンのことなんだけど」と慌てて繕います。

夜のグラウンドでバスケットゴールを見つめるモン。幼き日、父にゴールの仕方を教えてもらったことを思い出します。「毎日練習すれば上手になる。将来試合に出る時はコートサイドで応援するぞ」と父は笑顔で言っていました。
そこにソーが現れ、バスケットボールをモンに渡します。モンはソーにボールを返します。「モン、逃げるな。3年の時に補欠でいるのが嫌になってバスケを辞めたんだろ。気持ちはわかる。俺は音楽をやってるんだ。何度も辞めようと思ったけど諦めずに乗り越えてきた。それは好きだから。お前も同じだ。前にお前に何が好きか聞いたよな。答えなかったのは答えがないからじゃない。大好きなものを捨てたからだ。万年補欠で選手になれなくてもバスケはやれるだろ?お前はバスケが好きだ。だからここにいる。靴だって持ってきたし。人生は限られてる。嘘をつき続ければ後悔することになる」と言うソーに、モンは「お前、しつこいぞ。僕はもう辞めたんだ。友達になりたければ僕の気持ちを尊重しろ」と吐き捨てて去ります。
帰宅したソーは、シェアハウス前のゴミ箱にこれみよがしにバスケットシューズが捨てられているのを見つけます。

ソファーで寝ていたソーは起き出すと、モンの寝ている部屋のドアを開けようとしますが、思いとどまります。ドアを開けると、ポンドしかいません。モンはどこかと尋ねると、「ホアヒンの実家だ」とポンドは答えて二度寝します。

実家で掃除機をかけていたモンは、チャットの通知音を聞いて顔を顰めます。
「帰るなら連絡してよ。母さんは出掛けてるんだ。バスケットシューズは使ってる?」と言うミッキーに、「大学が楽しくないわけじゃないけど、いろいろあるんだ」と答えるモン。「兄さんが大学に入って父さんは喜んだだろうね」と言われ、壁にかけられた父の写真を見つめながら考え込むモン。
父がいた頃、家族でバスケの試合を観て楽しんだものです。

弟の代わりにゴミを出しに行くと、靴が捨てられていました。モンは父にまた補欠であったことを伝えたときのことを思い出します。「バスケを辞めたら父さんは怒る?」と尋ねるモンに、「コーチに怒る。息子の才能が分からないのかと。父さんにとってはお前が一番だ。選手になれないことなんてどうでもいい。お前の好きなことができるなら、それが父さんには一番嬉しい」と父はバスケットシューズを渡してくれたのです。

モンは慌てて携帯を見ます。ソーから「何も知らずに口出ししてごめん」という連絡が来ていました。シェアハウスに戻っていくモン。シェアハウス前のゴミ箱にあったゴミはなくなっていて、モンは意気消沈します。庭でギターを弾くソーに、モンは「僕も言いすぎた」と謝ります。靴箱には捨てたはずのバスケットシューズが。ソーは「捨てる場所が違ったのか放置されてたぞ。捨てたければ正しいゴミ箱に入れておけ」と言い、モンは「捨てるはずないだろ」と言って部屋の中に戻っていきます。訝しげにモンとソーを交互に見るポンド。

翌週から、モンはバスケットシューズを履いてバスケの授業に出始めます。面白くなさそうにバスケットゴールにシュートするタック。バスケへの情熱を少しずつ取り戻していくモン。

 

第3話 バスケはチーム戦だ

<あらすじ>
学部対抗の新入生スポーツ大会が開催され、モンたちもバスケのチームを作って参加することに。
しかし、メンバーは未経験者ばかりで、しかも初戦の相手は強豪の工学部だった。
コーチ役のモンは特訓を始めるが…。

エミーは「新入生スポーツ大会があるからあなたも出てよ。身長も高いでしょ」とバスケットボール大会にソーを誘います。コミュニケーション・アーツ(コムアート)学部には経験者が1人もいないそうで、エミーはポンドとモンも誘います。ジェアブ、タイガー、フェイムは先輩からサッカーに誘われます。

バスケットコートに一人で来たモン。チームメイトでスポーツ奨学生のシャイニーとスマイリーから突然ユニフォームの採寸をされます。2人とも「西の雌トラ」と呼ばれていたそうです。スマイリーはバレーボールの地区大会で優勝したことがあると胸を張ります。もう1人は、最高得点で入学した、国際物理オリンピック代表のクンです。ソーは身長だけはあるもののノーコンで、期待できません。

エミーが言うには、初戦の相手は工学部で、コムアート学部はこれまで負けっぱなし。しかも相手チームにはバスケのスポーツ奨学生であるタックもいます。チームでの戦略を尋ねるモンですが、「コムアートスタイルよ」としか言いません。エミーはバスケをしたことがないようです。モンは自分がコーチを兼任したいと言い出し、エミーは工学部に勝ったらみんなに酒を奢ると宣言します。モンは「戦略とポジションは既に決めてあるが、基礎からやらないと」と、早速全員に走り込みをさせます。早速クンはバテてしまいますが、モンは有無を言わさず練習を続行します。
さらに明日は土曜日ですが、モンはコートを予約したから練習のために来いと命令します。絶句する一同。
試合は水曜日だから時間は無駄にできないと言うモンに、「真剣なのはいいが協調性を持て。みんなが君のようにバスケのことだけは考えられない」と苦言を呈するソー。モンは逆ギレし、コートの予約は取り消せとポンドに言って立ち去ってしまいます。ソーはモンを追いかけようとしますが、ポンドは「あいつ昔からああいう奴なんだ。ごめんな」とモンの代わりに全員に謝ります。

1人でシュート練習をするモンのそばでギターの練習をするソー。「メンバーに八つ当たりして反省してるんだろ。でも謝り方が分からない。ポンドが代わりに謝ってたから大丈夫だけど、二度とするなよ」と言うソーに、「ただの親善試合だって分かってるけど、僕の性分なんだ。戦うなら絶対に勝ちたい。でもバスケはチーム戦だ。なのに思うように練習が進まないわ僕がいない方がチームはうまくいく」と苦悩を吐露するモン。「どうしてそんなにバスケが好きなんだ?」と不思議そうなソーに、「唯一の特技だからだよ。試合に勝つと嬉しくて…心が舞い上がる」とモンはつぶやきます。「俺にバスケを教えてくれよ。お前のその感じてる感覚を俺も感じてみたい」と言うソーと、1on1を始めるモン。
試合の日までメンバー全員で基礎体力をつけつつ、シュート練習や戦略の勉強をします。

いざ試合当日、タックから「どんな試合になるか楽しみだな」と言われ、「僕らが勝った時の君の顔を見るのが楽しみだ」とモンは喧嘩を買います。「忘れたのか?バスケはチーム戦だ。いい選手1人だけじゃ勝てないんだぜ」と言われ、「高校時代に僕のチームに負けたお前のチームは、お前1人のチームだった」と返すモンに、やめておけとでも言うように彼を呼び戻すソー。モンは「ポンドか僕にボールを集めろ。それが作戦・コムアートスタイルだ」とメンバーに言い渡します。

いざ試合が始まります。目にも止まらぬ速さでタックはファーストダンクを決めます。
ソーも果敢にゴールを責めますが、うまくシュートできません。モンも何度もタックからパスを奪われます。

試合を鑑賞するジェアブ、タイガー、フェイムの横に来たミッキーは、「ホアヒンのお菓子・アヒルのゼリーを一緒に食べないか」と誘います。

試合を見ていた先輩たちは、タックがいい動きをしていると賞賛します。それと同時に、いい動きをしているコムアート学部の11番は誰だと騒ぎ始めます。ナロンコーン チョンプラジット高バスケ部卒業のようだと言う1人に、エカチャイ大学のスポーツ奨学生であるセイントと同学年じゃないかと話題になります。

試合を見ていた金髪の男は「偵察ってバレたら大変なことになるぞ。タックも上手いがお前の足元にも及ばない」とティムに言われるも、「コムアートの11番がいい動きをしている。ヤツも大学チームに入れる。その気になれば…」と何かを言いかけます。

試合途中の休憩時間、疲労困憊のチームメンバーを無言で見つめるモン。ソーは「みんなベストを尽くしてる。心配するな」と慰めます。モンは「心配してない。まだ体が戻りきってないけど、点差はたった10点だから逆転の可能性は十分ある」と言います。

その後、モンが目覚ましい活躍をし、何度もシュートを決めます。32対27と僅差まで追い詰めたコムアート学部。シュートを妨害された時に、モンは着地で足を捻ってしまいます。足の違和感のため、シュートもうまくいかなくなってしまうモン。
エミーはタイムを取り選手交代をしようとしますが、モンは痛みを押し殺して試合を続行させようとします。モンは「みんなよくここまで頑張った。みんなのために勝たせてあげたい」と言いますが、ソーは「お前、何様だよ!みんな自分のためにここにいる。お前のためじゃない。お前は怪我をした。これからは俺たちに任せろ」と啖呵を切ります。メンバーたちも、「モンほど俺たちは上手じゃないけど、あとは任せてほしい」と言います。モンはあとはクンに任せると言い、自分はベンチに残ることを選択します。

2階で偵察していたティムは帰ろうとしますが、金髪の男は「コムアートが諦めたようには見えない」とじっと試合を見つめます。点差は51対43と開いてしまいますが、メンバーの1人も負ける気はありません。エミーは嬉しそうです。「スポーツは何よりの薬ね」と言う彼女に「毒にもなります」と返すモン。「勝ち負けなんて関係ない。最後まで諦めないことが大切よ。ここまでこれたのはあなたのおかげ。終わりが近づいたらまたあなたに出てもらうからね。準備はいい?」と言われ、モンは頷きます。

休憩時間になり、瀕死状態のクン。クンの代わりにモンが再出場することになります。怪我をしているとは思えない鮮やかな活躍で、51対49まで追い上げました。タックは同じチームの選手に、モンを狙ってコートから追い出すようにそそのかします。「インチキで勝つくらいなら負けた方がマシだ」と断られたタックは、自らモンを潰すことに。

試合時間残り30秒。時間稼ぎかとタックを煽り、彼のボールを奪うことに成功します。残り1秒、ソーに渡ったボールが見事にバスケットゴールにシュートします。51対52でコムアート学部が勝ちました。大喜びするコムアート学部の一同。
ソーとハグした後、「仲良くなる気になった?」と笑われ「バカ言うな」と突き放すモン。「俺がシュート下手なのを知っててゴールさせるとは。少しは褒めてくれよ」と言うソーに、「ボールを待ってたらな。オリンピック並みだ」とモンはふざけたように褒めます。

金髪の男に「なぜ工学部は負けたと思う?あの11番が何者か知ってるんだろ?」と尋ねるティム。金髪の男は「俺の元彼。…冗談だよ」と笑います。

 

第4話 笑顔を見せて

<あらすじ>
ソーのブザービーターで工学部に見事勝利したコム・アート学部。
しかし翌朝、モンの足首は目を覆いたくなるほど腫れていて、次の試合の出場は絶望的だった。
モンは医師から安静が必要だと言われるが…。

試合の翌朝、モンはソーに「朝食ができたぞ」と起こされますが、足の痛みのせいでソーに押し倒されるような形になってしまいます。足の形が変わるほど腫れているモンの足首を見て、ソーもタイガーも衝撃を受けます。ジェアブやフェイムも「ヤバいぞ」と騒ぎだし、「大袈裟だ」と言っていたモンもようやく病院に行く気になります。

いざ病院に行ったモンは、医師から「バスケの試合なんて絶対無理だ。大学も休んだ方がいい。完治には2週間はかかる」と笑われてしまいます。
ミッキーはモンの世話をするために学校を休むと言いますが、モンは「俺を休む口実にするな」と怒ります。ソーが試合と授業に出るために大学に行くと言うと、モンも「試合を見るだけなら先生もいいと言った」と屁理屈を言って大学に行きます。
必ず優勝カップを持ち帰ってやると言うソーですが、直後の医学部との試合では45対26で惨敗してしまいます。ため息をつくモン。

好物の飴を舐めながら渋い顔のモンに、「笑う練習をしてみろよ」と言うソー。モンは「生まれつきこういう顔なんだよ」と威嚇します。ソーは「もらった分、買って返すから」と飴を取ります。
ミッキーはモンの世話をすると言いながら、都会でのショッピングを楽しんでいて、モンのことは二の次です。ソーはモンの世話を焼き続けています。
世話代だと飴を食べ続けていると、モンは「お前のせいで飴がなくなる。今日中に買ってこい」と傲慢に言い渡します。気むずかしすぎるとキレるソーに、ミッキーは「子供っぽいことをするのはソーさんにだけだよ。もしかして兄さんとソーさんって…」とふざけて笑います。飴を売っている店はホアヒンにあるらしく、バンコクでは売っていないそうです。すぐに見つけてやると意気込むソーを見送るミッキー。

ミッキーはモンに「バンコクに来てから変わったよね」と絡みます。そこに来客が。コムアート学部が工学部に買ってからモンは人気者らしく、エミーとタンが贈り物を代わりに持ってきてくれたのです。
ミッキーがこっそりシェアハウスの前に置かれていたバイクに跨り自撮りしていると、工学部のキューがやってきて「俺のバイクだ」と言います。慌てて降りたミッキーは家族に工学部に入れと言われているのだが…とアドバイスを求めます。有名ミュージシャンになってキャーキャー言われたいという夢はあると言うミッキーに「その夢は俺が叶える」とふざけるキュー。

スーパーで飴を探し回るソーですが、求めているのと同じ味はありません。疲れ切ったソーに、「これを探してるの?売ってる場所なら知ってるぜ」と飴の包み紙を見て声をかける金髪の男性。彼に連れられていくと、なぜか屋台で食事を食べさせられます。その後連れて行かれたお菓子屋でやっと見つけましたが、売り切れだから次の入荷まで2〜3日待ってくれと言われてしまいます。意気消沈するソー。ただの友達にそこまでしないだろうと言われ、ソーは口ごもります。「ここまで来たなら手ぶらで帰れないだろ。俺の家に来いよ」と誘われ、ついていくソー。もう夜の10字を回りましたが、帰ってこないソーを心配するポンドたち。
金髪の男はセイントと名乗り、飴を箱で渡してくれます。「見返りは何にしようか」と言う彼に、ソーは「俺はここでライブをしてるから値段が分かったら連絡してくれ」と言って名刺を渡します。「嬉しいか?あんたの友達も?」と尋ねるセイントを置いて、ソーは逃げるように帰ります。

モンはリビングで寝落ちており、ソーは彼の前に飴のボックスを置くとそっとその場を立ち去ろうとします。「お前の飴だ。これで笑えるか?」と言うソーに、モンは一つ飴の包み紙を剥くと彼に無理やり食べさせて笑います。

翌朝、ソーはバンドの練習を見たいと言うミッキーとモンを連れて練習に向かいます。
居酒屋でソーたちのバンド・ウォンウィエン・ヤイの演奏を見て、うっとりするクン。「愛というのは一度育ってしまうともう元には戻れない」とドラムを叩くエミーを見つめてクンは微笑みます。横で笑うモンを見て、「お前が笑うなんて久しぶりだな」と揶揄うポンド。ソーの歌声を聴いていると、モンは自分が自然と笑っていることに気づきます。

店から撤収しながら、タンは「誰のことを歌ってるんだ?酒を辞めたのも彼のためなのか?残り時間は多くないんだからさっさと覚悟を決めろよ」とソーに追求します。
キューに絡むミッキー。キューはうっとおしげです。

ポンドとソー、モン以外全員が酔い潰れてしまい、エミーに寄りかかられて嬉しそうなポンド。ソーは店の外で1人で飲んでいたポンドに近づきます。ポンドは飴の礼を言い、「君は責任感があるんだな」と褒めます。「飴のためにホアヒンに行くつもりはなかったけど、君のためなら考えてもいい」と言うソー。そして「俺、実はお前が…」と何かを言いかけた瞬間、セイントが現れます。
セイントの名を聞いた瞬間、モンの目が見開かれます。「バスケを再開したのに足首のことは残念だったな。前にも言ったが、あの飴は食べすぎるなよ。欲しいならいつでも言え」と言って去っていくセイントに、モンは何も応えません。

 

第5話 友達なんだから

<あらすじ>
勝利の祝杯をあげた翌朝、シェアハウスにいたソーはポンドからモンとセイントの関係を聞きだそうとするが、モンの前では彼の名前を出さないほうが良いと忠告される。
その話を聞いたソーはぼんやりと料理し続け…。

タクシーで家に戻るモンとソー。ソーが「あのセイントって奴、友達なのか?」と尋ねても、モンは「どうしても記憶から消してしまいたくて、すっかり消えたと思っていたのに、全然消えていなかったことに気づく。そういう経験ってあるか?僕はただ…」と言ったきり、ソーの肩で寝始めてしまいます。

帰宅してもソーはなかなか寝付けず、そのまま朝を迎えてしまいます。ミッキーはホアヒンに帰り、二日酔いのポンド以外は大学に行ったようです。ソーが「セイントって奴のこと知ってるか?2人に何かあったのか?」とポンドに尋ねると、彼は「モンが黙ってるのに俺が話すわけにはいかない。でも高校時代は仲が良かったよ。モンがバスケを辞めた理由にも関係してる。昔のモンは今ほど気難しくもなかった。セイントと気まずくなってから笑わなくなったんだ。モンの前でセイントの話題は避けた方がいい」とアドバイスします。ソーはポンドの話を聞いてから上の空。

モンが飴を好きになったのは、高校時代に人気者のセイントがよく飴をくれたからです。「思ったことないか?何のために生きてるのかって」と言うセイントに、モンは「ない。バスケもあるし、君もポンドもいる。バスケチームに入れよ」と誘います。「君のポジションを奪いたくない」と拒絶するセイントに、モンは「家に帰りたくないならウチに泊まっていけよ」と提案します。
翌日、セイントはバスケチームに入ります。驚くモン。

当時のことを思い出しながらモンは、飴を舐めます。「授業が終わったらすぐに帰ってこい」とポンドからチャットが入り、違和感を覚えます。ソーはぼんやりと料理を作り続けています。豪勢すぎる料理が食卓に並び、「なんであんなことになってるんだよ」と気味悪がるポンドたち。ジャンケンでモンがソーに事情を聞くことになりますが、モンは何も聞き出せません。結局、モン、ポンド、ジェアブ、フェイムの4人で食事を食べ切ることに。
モンは食後にソーを酒に誘いますが、ソーは「酒はやめた」としか言いません。「今までおせっかいを焼かれたから今度は僕の番だ。今の君は誰が見てもおかしいぞ。僕にだけは言ってくれ」と言うモンに、ソーは「何でもないよ」とだけ言います。

「問題発生だ」と半泣きのフェイムに連れられて、一同はドライブすることに。「もう30分も走ってるぞ。どこに行くんだ」と尋ねても、「さあな。天国に行くのも悪くない」と答える始末。道の脇に急停車したフェイムは、「実家にいた時は早朝から配達仕事をして、その後学校に行った。配達先は遠いが俺は級長だから遅刻はできない。それでついたあだ名が”スピードの神様”だ。バンコクではそんな運転はしないけどね。ホアヒンまで3時間か。90分あれば十分だ」と言うなり、フェイムは爆走し始めます。

乗り物酔いして嘔吐するジェアブとタイガー。本当に90分でホアヒンに着いてしまいました。
フェイムに悩みを尋ねるソー。「みんなでドライブがしたかっただけだ」と言う彼に、「この広大な海に比べたらちっぽけなもんだ」と返すフェイム。悩みがないと言う2人は明らかに様子がおかしく、モンとポンドは顔を見合わせます。泥酔しているフェイムは「そろそろ帰るか」と海に向かって歩き始め、ジェアブとタイガーは慌てて彼を止めます。明日の授業は自主休講することになりそうです。

翌朝、モンは実家に二日酔いのソーを連れて行き、母と弟に渋い顔をされます。実家で「お前を待ってる」と書かれた自分のシャツを見つけ、無言でクローゼットに戻すモン。
目を覚ましたソーはモンの実家の中を歩き回ります。置いてあったピアノを弾いていると、モンの母からスープを飲むかと声をかけられます。モンの母は「ポンド以外の友達を連れてきてくれてよかった。ねえあなた、モンをどう思う?」と突然ソーに尋ねます。ソーは「地元の友達がいるのでは?」と尋ねると、母は「セイントのこと?昔はよく泊まったりしてたけど、いつの頃からか来なくなってしまったの。彼に会うことがあればよろしく伝えてね」と言います。「モンはバンコクではどう?彼女や好きな人はいる?これは個人的な意見だけど、モンは年上と付き合うべきね」と言われ、口籠るソー。

ポンドの家でゲームをするフェイムとポンドですが、フェイムは「つまらないゲームだ」とコントローラーを投げ出す始末。厳しいポンドの母は礼儀正しく挨拶をしたフェイムに好感を抱いたようです。

海に来たモンとソー。「僕に悩みがある時は君に話す。君が悩んでる時は僕に話す。それが友達って奴だろ」とモンは言いますが、ソーは「君は悩んでても僕に話してくれなかった。この悩みを話したら君は僕を友達だと思ってくれなくなる」と答えます。「昔はセイントとすごく仲が良かったんだ。バスケを辞めた理由がセイントなんだ」と打ち明けるモン。

高校時代、セイントは素晴らしいプレーでモンの成績を塗り替えていきました。「俺のせいでチームを辞めるなら俺が抜ける」とセイントは言いましたが、モンは「お前のせいじゃない」と言って退部したのです。

「妬みだよ。セイントは入部してすぐにスター選手になり、僕は補欠になった。それでも彼は親友なんだから喜ぶべきだった。でも、僕にはバスケの他には何もなかった。だから耐えきれなくなってバスケを辞めてしまった。友人に嫉妬する自分に耐えられなかった。でも結局は…分かるだろ?バスケも親友も全て台無し。友達をやめたくなった?今の話はポンドにも言ってない。怖いんだ、嫌われるのが」と言うモンに、ソーは「それだけか?俺は何とも思わない。誰にだって欠点はあるものだ。そういう欠点も受け入れられるのが友達なんじゃないのか。違うか?」と返します。

「君の番だ。僕の欠点を話しただろ。次は君だ」と言うモンに、ソーは「俺は…お前には話さない。あえて言うなら、秘密好きなところだ。あとは詮索好きなところ。嫌なら友達をやめてくれ。今は言えない。でも時が来たら話すよ」と返します。

「何が人間を男にすると思う?女性をどれだけ尊敬し?どれだけ信じられるかだ。私を見ろ、ポンドの母親を敬ってるぞ」と酒を飲んで大声で演説するポンドの父は、母から諌められ「お前が賭博をするのを知ってるぞ!警察にチクってやる!」とポンドたちの前で大喧嘩を始めます。
それを見た後、「俺も歳を取ったら誰かにそばにいて欲しい。いてくれるだけでいい。それだけで十分なんだよ」と言うフェイム。「俺の彼女を知ってるだろ?いつも喧嘩をふっかけてくる。俺がニヤニヤして耐えてれば満足なのさ。いつまでそんなことを続けるんだろうと思ってた。でもお前の両親を見ていて気づいたよ。俺も抵抗すべきだとね。俺が一緒に歳を取っていきたいのは彼女だけだから」と言うと、フェイムはポンドたちに感謝します。

ポンドは「お前たちは友達だし、秘密を打ち明けておきたい。実はものすごく好きな人がいるんだ。初めて会った時に運命の人だとわかったんだ」と言い、「エミー先輩だろ」と全員から返され困惑するポンド。「エミー先輩も知ってるって」と言われ、ポンドはどうすればいいんだと頭を抱えます。

「俺たちいろいろあったよな。でも時間は巻き戻せないし、待ってもくれない。帰ろうぜ」と乾杯をするフェイム。

翌日、ソーが運転してバンコクまで帰ります。運転するソーにお菓子を食べさせてやる助手席のモン。
フェイムと彼女の仲は随分良くなったようです。エミーとポンドの仲も順調です。
モンは1人で淡々とバスケの練習を続けています。

 

第6話 あの日の約束

<あらすじ>
セイントは強豪バスケ部に入部早々、先輩を差し置いてエースとなっていた。
スター選手のセイントのもとには毎日多くのファンレターやプレゼントが届き、先輩たちはそんなセイントを妬ましく思っていた。

セイントと1on1をするモン。セイントのシャツの背中には「国の代表になれよ」とモンからのメッセージが書かれています。ボールを追いきれず転んだモンに、「大学の大会で会おう」と声をかけるセイント。

同じバスケットボール部の友達のティムはセイント宛のファンからのプレゼントを持ってきて、「自分で取りにいけよ」と文句を言います。セイントはファンもファンからの贈り物にも興味はないようです。
セイントに嫉妬する先輩たち。コーチはセイントの父親で、しかも先発メンバーに選んだのです。セイントはファンからの差し入れを先輩たちにプレゼントします。
セイントは父であるコーチから練習が休みの日くらい家に帰ってこいと言われますが、ほとんど無視して去ります。
ティムは父と疎遠かつ先輩たちからも疎まれているセイントを心配していますが、セイント自身は特段気にしていない様子です。セイントの所属するチームは毎年優勝する強豪校。4年連続の優勝を今年も目指します。セイントはタックを敵対視していますが、タックは仲間に恵まれていないと指摘します。

ルームシェアをする仲間たちとゲームで対戦するモン。フェイムに負けて不貞腐れています。
モンの足の怪我は随分治ってきました。「セイントに嫉妬したことを悔やむくらいなら、コートで会えるよう練習した方がいい」とバスケットボール部の入部申込書を差し出すソー。

セイントは母に「あんな父親なんていない方がマシだ」と愚痴を言っていました。「モンと最近会ったわ。彼もバンコクにいるんでしょ?」と尋ねられ、無言になります。

高校時代、1人で飴を舐めながらバスケ漫画を読んでいたセイントに声をかけたのはモンでした。バスケを一緒にしないかというモンの誘いを断るセイント。「今は下手だけどいつかチームに入りたいんだ。一緒にどう?」と引き下がられ、セイントはしぶしぶ参加します。
女子生徒に声をかけては無視されているポンドを見て、彼女を作る気は無いのかとモンに尋ねるセイント。モンは笑って首を横に振ります。

セイントが試合で得点を入れても、ベンチのモンは笑顔で喜べません。結局その年はチョンプラジット高校が初優勝を飾りました。2019年 プラチュアップ キリカン県大会 と書かれた横断幕に載る自分とセイントの写真を見て何かを思うモン。モンはコーチに退部を申し出ます。セイントは「自分のせいで部を辞めるなら自分が辞める」と言いますが、モンは「君には関係ない」と突き放します。翌年もチョンプラジット高校が優勝を飾りましたが、その横断幕にはモンの姿はありませんでした。
卒業するセイントに告白しようとする、1年生のオリーブ。しかし「好きな人がいるんだ」とセイントは振ります。そこにモンが現れ、「なぜ彼女に嘘をついたんだ」と彼を責めます。セイントはモンに卒業メッセージを自分のシャツに書いてもらうと、自分もお返しにとモンの背中に書き始めます。モンは「これが最後だ。これからは僕は普通の大学生になる。もうバスケはしない。でも思い出に残る方法で蹴りをつけたい」と言います。セイントは「補欠が何だ。バスケしたいんだろ。大学でバスケを始めればいい」と言いますが、モンは弱気です。「遊ぶだけじゃつまらないから賭けをしよう。どうせ今日で卒業だ」と1on1を始める2人。「約束通り、大学で会おう。お前を待ってる」と言って手を差し出してくるセイントですが、モンはその手を取れません。

大学のバスケ部に入部届を提出しにきたモン。リュウコーチはモンの入部届を見て、練習をサボったり単位を落としたら退部だとだけ言います。チームに入っていいとは言われたものの、あまりに簡単すぎて拍子抜けするモン。
そこにタックが現れます。モンはタックの補欠のようです。「高校時代の定位置だ」と煽るタックを睨みつけるモン。
タックはモンの実力を知るためにトライアウトしたらどうか、コーチが選手にしたいならそうしたらいいと提案します。1on1を部員にも見て貰えばいいと言うタックに賛同するコーチ。

モンはタックとの1on1に自信が持てませんが、ソーから「俺たちがいる。練習相手になるよ」と勇気づけられます。モンの練習相手になるポンドですが、足を挫いてしまい、フェイムの世話になります。モンは練習後、ソーに「君がいなければバスケに戻ることはなかった。君は既にヒーローだよ」と感謝します。そこにセイントが現れ、自分が練習相手になると言い出します。卒業式の日に賭けをしたこと、約束したことを覚えているかと言うセイント。タックを倒したければ俺と練習すべきだと言います。
「ここまで来たのに逃げる気か?」と煽られ、モンは黙ったままです。しかしソーはセイントと練習した方がいいと進言します。モンはセイントにボールを渡し、1on1を始めます。

セイントは試合中に突然「何か買ってきてくれ」とモンに頼み、ソーと2人きりになります。セイントが「モンはお前の言うことは聞く。実は俺、モンのことは高校の頃から…」と言いかけると、ソーは「モンのことが好きだ」と被せるように言います。セイントも「俺もだ」と笑い、「モンは俺の言うことは聞かない。代わりに伝えてほしい。”タックに勝つにはディフェンスが鍵だ。絶対に恐れるな”と」。モンは自分に自信がなくパスに頼りがちで、工学部との試合の時だけ違っていたとセイントは分析します。飴は俺の奢りだからと言い、セイントは帰っていきます。
帰ってきたモンに、ソーはセイントからと言わずに彼からのアドバイスを伝えます。

タックとの1on1の日がいよいよやってきました。家でギターの練習をしていたソーに、「タックが勝ったよ。でも入部は許可された。タックの補欠だけど、もうくじけたりしない」と伝えるモン。「この間の言葉はセイントに頼まれた?」とモンに尋ねられ、ソーが頷くと、「だと思った」と言うモン。モンはチームのユニフォームを着た写真をソーに撮ってもらい、セイントに送ります。

 

第7話 君が好きだ

<あらすじ>
モンたちのクラスのドラマ講座試験の課題が「ロミオとジュリエット」に決まった。
ポンドは自分が演出と脚本を担当するからリポートではなく劇をやろうとルームメイトを説得し、数日後、脚本を書きあげるが…。

バスケのチームウェアを着たモンは「君を見た日から君のことが忘れられなくなった。君が好きだ。僕と付き合って欲しい」とキューに言い、そのシーンをエミーが撮影しますが、彼女は気に入らないようです。モンは疲れ切っていて「僕の下手な演技を見てたろ?主役なんてできるはずがない」とソーに愚痴を言います。ソーは演技以前に脚本が悪いと悪口を言いますが、なんと脚本を書いたのはすぐ隣にいるポンドだと気づき気まずげな顔をします。

バスケ部に入部したモンのためにソーは健康志向のメニューに食事を切り替えます。さらに、朝練にも付き合い始めます。楽しげな2人。

クラスのドラマ入門で中間試験課題のくじ引きをするポンド。引き当てたお題は「ロミオとジュリエット」。レポートと劇はどちらがいいかとシェアハウス内で多数決を取ったところ、モンはレポートの方が楽だと言いますが、ポンドは演出と脚本がしたいのだと熱弁を振るいます。ポンドは最近はBLが人気だからとロミオもジュリエット(ではなくジュリアン)も男の設定にします。ポンドはソーを呼び、彼の演奏で自分たちの作品の質を上げようと提案します。実はポンドは脚本が本気で書きたいわけではなく、エミーの真似をしたいだけなのでした。

帰宅してから、ピアノを弾くソーがかっこよかったと感想を述べるモン。モンの頭を撫でると「熱があるのか?」と言いつつも嬉しそうなソー。ホアヒンの実家にピアノがあったが、誰が弾くのかと尋ねるソー。「今はミッキーだが昔は父さんが」と答えるモン。ソーは「また弾いてみろよ。俺が教える」と乗り気です。
ミッキーはキューにピアノを教えてやってよと頼みますが、キューは嫌そうに顔を歪めます。ミッキーを街へと遊びに連れて行ってやるキュー。ソーはモンに気があるのかと尋ねるミッキーに、キューは「あいつはモンが好きだけど…逆はどうなんだよ」と言葉を濁します。

ソーの家で、ソーにピアノを教えてもらうモン。右手のパートはどうにか弾けましたが、左手のパートはソーに弾いてもらわないと無理です。でもソーは自分を信じてやれと背中を押します。
リラックスモードのソーの母親とかち合ってしまうモン。ぎこちないながらも彼女と会話を交わしますす。
エレベーターで帰ろうとするモンに、ソーは「感情を込めて弾くといい。例えば好きな人のことを考えるとか。わからなければ今のままでいいよ」とアドバイスをします。モンは「分かるさ。君が好きだ」と言って去っていきます。驚愕したまま立ち尽くすソー。

いざ舞台が始まります。ジェアブとタイガーがロミオとジュリアン役を演じ、モンがそこで結婚行進曲を弾きますが、明らかに失敗してしまってとても聞けたものではありません。

袖で片付けるモンに、「俺が誤解させてしまったのなら許してくれ。君のような友達がいるだけで嬉しいんだ。でも何て言うか…」と言葉を濁すソー。モンは「僕こそすまなかった。伝えたかったから言っただけだ」と去勢を張ります。ソーがいなくなってから1人で涙するモン。ソーも1人で考え込んでいました。

 

第8話 愛って何だ

<あらすじ>
ソーにフラれたモンは、仲間の待つシェアハウスには帰りたくなかった。
バスケ部の先輩の住む寮に泊めてもらったモンは、翌朝大学には向かうものの授業には出ず、校内を彷徨っていた。
そして、部の練習にも遅刻し…。

シェアハウスではなく自分の家でピアノを弾いていたソーは、モンとの思い出を思い出して頭を抱えていました。
落ち込んでいる様子のモンを元気づけようとするバスケ部のパドロム先輩。モンはシェアハウスではに帰るのが嫌で、無理に先輩の家に泊めてもらったのでした。パドロムは家賃が払えないのだろうと思ったようで、「俺も地方出身だから金欠の気持ちは分かるよ。少なくて申し訳ないけど」と1000バーツ恵んでくれます。

モンは大学に行きますが、授業をサボってしまいます。ジェアブが彼を見つけて話しかけようとしますが、ポンドは「ああいう時のあいつは俺でさえ拒否するから話しかけない方がいい」と、タイガーとシェイムを連れて昼食へ向かいます。

バスケ部の練習にも遅刻するモン。練習には何度も遅刻しているようで、パドロムから「またか」と苦言を呈されます。「何か悩んでいるなら話を聞くが、チームの和が乱れるから遅刻はやめてくれ」とアンパオ先輩からも言われます。そこにタックが入ってきて、「彼は補欠なんだから相談なんて乗らなくていい。構ってちゃんの赤ん坊と同じだな」と煽ります。怒りのあまり立ち上がるモンを宥めるパドロム。「このままでは練習になりません」とコーチに相談するアンパオですが、顧問は「落ち込んで泣くよりスポーツで汗を流した方がいい。モンにはプレーさせた方がいいんだ」と主張。

しかし結局、コートの上でモンはタックを殴って暴力事件を起こしてしまいます。タックは「欲しければ奪い取れよ。甘やかされて生きてきたから、愛されてると思っていい気になってる。思い上がるなよ」とモンを煽ったのです。コーチは「うちは強くはないが態度の悪い規律に従わない奴はクビにするからな」と2人を叱ります。

酒を飲んだくれて眠っていたソーの家に来たタンとティム。一体何日前に取ったのか、腐ったピザを食べようとするソーを制して手作りの食事を食べさせるタン。「お前とモンのことはみんな知ってる」と言う2人に、「あいつのことが好き。以上だ」と言うソー。「お前の留学が問題なのか?彼がどう思うか考えたのか?」と問うティムに、「続けられないなら始めない方がいい」と答えるソー。「逃げるのは向き合ってない証拠だ」と言うタンの言葉から逃げるようにソーは食事を貪ります。机の上には、SAUインターナショナルカレッジ音楽科の願書が置かれていました。

バスケットコートで1人ぼんやりとするモンのもとに、セイントがやってきます。「大きな喪失に直面すると人は5つの階段を登る。否認、問題ないふりをする。次は、怒り、腹を立てて周りに当たり散らす。次は何だと思う?」と言う彼は、一緒にバスケットしないきと誘いますが、モンは空を見つめ続けます。セイントは誰かに電話をかけると「どうやら重症みたいだ」と言います。

シェアハウスに帰ったモンはポンドが何かを作ってくれると言うので任せますが、出てきたのは以前ソーの家に行った時に初めて出てきたインスタント麺でした。「愛って何だと思う?」と尋ねるモンに面食らうポンド。

翌朝、バスケットコートに向かうとセイントが寝こけていました。「どうしてここで寝てる?」とモンが聞いても、彼は答えません。喉が渇いたから飲み物を買ってきてくれとモンを使い走りさせると、セイントは何も言わずに帰ります。
夜遅くまでコートにいるセイントに付き合ってバスケの練習をするモン。「愛って何だ」と問うモンに、セイントは「それが悩みなのか?お前がそんな気持ちを持つとは意外だった」と返しますが、モンは泣き出してしまいます。「こんな思いをするなら忘れた方がいい」と言うモンを、「話したければいつでも聞くから。”涙を流す価値のある人間は決して誰かを泣かせない”って言葉を知ってるか?」と勇気づけるセイント。「君にそんな一面があるとは」と笑うモン。「俺と君はチームが違う。今はポジション争いをしなくていい。昔ならできなかったことが今ならできる。また友達に戻れないか?」と言うセイントに、「君は今でも友達だよ」と笑って返すモン。「大学の対抗戦で必ず会おう」と約束し、セイントは先に帰ります。

大学で自習していたタックはモンに呼び出されます。「お詫びだ。ただ君は殴られて当然だけどな。お互いに間違っていた。よければ僕を殴れ。終わりにしたい」と飲み物を差し出すモンに一度は踵を返すタックですが「意外と寛容なんだな」とモンに煽られ、タックは思い切り殴ります。

練習前、またコーチに呼び出された2人。「俺がいつ戻れと言った?」と激怒するコーチですが、「僕のしたことは間違っていました。二度としないと誓います」とモンが謝ったため、許されます。「技術があっても規律に従わない者は要らないと言ったのに」と言うアンパオに、「先輩たちが卒業して以来、あいつらしか使える選手がいない!戻ってきてくれて助かったよ」と本音を言うコーチ。

練習を見にきたセイントにモンのことを感謝するポンド。モンはソーの腕とみまごうほどの朝食を作り、ルームメイトたちに振る舞います。

 

第9話 大人になるということ

<あらすじ>
シェアハウスを出ると言って鍵を返したソーは、「ここが嫌になったわけではない」とだけ言い、理由を明かそうとしない。
その頃、モンの弟・ミッキーはクラスメイトからバンドを組んで学園祭に出場しようと誘われる。

ポンドにシェアハウスの鍵を返すソー。「いつでも帰って来い」と言うポンドに「もう帰らない。新しい人に貸してくれ。家賃は今まで通り払うよ。ここが嫌になったわけじゃない」と微笑みます。ポンドは何があったのかと問い詰めますが、ソーは笑顔で無言のままです。
その夜、ポンドはモンの安らかな寝顔を見つめて思い悩んでいました。セイントは1人でバスケットコートで練習しています。

翌日、ミッキーは「配達があるから一緒に送っていく、すぐに起きなさい」と母に急かされますが、「自分で行ける」と反抗的な態度を隠しません。学校では友達であるキャンプの宿題を代わりにやってやり、感謝されていました。そこに別の友達が来て、ビラをうやうやしく見せます。文化祭でバンドを組もうというお誘いです。キーボードをやってくれと頼まれるもの、放課後は塾があるからと断ります。しかし話は勝手に進んでいき、アオムという同級生にドラムを頼むことになります。アオムは「忙しい」と一刀両断します。

早速、放課後に練習することに。バンド名を決めることになり、ミッキーは兄の友達のバンド「ウォンウィエン・ヤイにちなんで、ウォンウィエン・レク」はどうかと言い、採用されます。プレイリストの中から演奏する曲を選びます。ミッキーは母が帰宅するまでに帰らねばと、慌てて練習を切り上げて帰ろうとします。しかしメンバーたちは「いつまでも母親の言うことを聞いているいい子じゃダメだ」とミッキーを唆します。夜遅くに帰宅したミッキーは「キャンプの家で課題をしていた」と嘘をつきますが、塾をサボったこともすぐにバレてしまいます。ミッキーは正直にバンドの練習をしていたと言います。母は心配したのだと言いますが、ミッキーは自分を子供扱いするなと怒り、「何もかもが自分でできるなら好きなようにしなさい」と母は怒ります。

ミッキーはキューの家に逃げ込みます。家出だとすぐにバレて「面倒を起こすな。少しは常識を持て。お前はまだ1人では何もできない」と家に帰されそうになりますが、ミッキーは「僕は子供じゃない」と抵抗します。キューは「自分や自分の行動に責任を持つのが大人だ」と説得します。すると突然ミッキーはキューにキスをします。「まだ子供だから何も分からない」と煙に巻くと、彼はどこかへ立ち去ってしまいます。ソーに電話したキューは「ミッキーが現れたら問題を起こさないように面倒を見てくれ」と頼みます。実際、ソーの家にミッキーは来ており、ソーの冷蔵庫から勝手に酒を出して飲もうとします。2〜3日家に置いてくれと頼んでくる彼に、しぶしぶ頷くソー。シェアハウスを出た理由を尋ねるミッキーは、「モンが好きでしょ?喧嘩したの?」とニヤニヤと笑いながら尋ねてきます。ソーは「少しは頭を使え。バンコクで頼れるのは俺だけなんだろ」と怒ります。ソーにモンから電話がきますが、ミッキーは出ないように頼みます。

シェアハウスではミッキーの行方を全員が血眼になって探していました。捜索届を出すべきではと言うジェアブですが、モンは母が嫌がるからと拒否します。タイガーはソーも一緒に攫われたのではと不安がります。ソーとミッキーが一緒にいるのではと勘繰るモン。

ソーが起床すると、ダイニングテーブルにモンが座っていました。「弟はどこだ。弟のバッグがそこにあった。家出だって分かるだろ!なぜ黙ってた!」と詰問するモンに、「じゃあ追い出せば良かったのか!」と攻撃的に返すソー。コンビニから帰ってきたミッキーは険悪な2人を見て部屋に入れません。30分以上経ってもミッキーは帰ってきません。
モンは「聞きたいことがある。正直に言ってくれ。僕のせいか?好きになって悪かった」と率直に謝りますが、ソーは「勘違いしないでくれ。お前の気持ちは嬉しいが…」と言葉を濁します。「前に戻れないか?家に戻ってきてくれ。授業にも」と頼み込むモン。

ミッキーはバンコクの街中をうろついており、そこにたまたまキューが通りかかります。「無計画に家出して飽きた。やっぱり何もできない子供だ」と言うミッキーに、キューは母が再婚して義父とうまくいかず自分も家出をしたことがあると打ち明けます。自分で生きていけると過信していたけれど金は底をつき、人に借りた金もなくなり、最後にはプライドを捨てて母に謝り帰宅したのだそうです。「プライドで腹は膨れない」と笑うキュー。「昔は大人になりたかったけど、今は子供に戻りたい。でも時は巻き返せない」と言うキューに、「今を楽しむべきってこと?」と返すミッキー。ミッキーはモンに「夜までには戻る」と電話をすると「1人だとバンコクはつまらないから一緒に観光してよ」とキューを誘います。

ソーからインスタント麺を出されたモンは少しだけ口に入れると、「これ以上ここにはいられない」と言って出ていきます。

キューと遊んだミッキーは「皆のところに帰る」と満足気に言います。
スーパーの前で座り込んで酒を飲んでいたモンに近づくソーは「そろそろミッキーが帰って来るらしい。酔った姿は見せない方がいいぞ。酒を飲んだところで問題は解決しない」と説教をします。

そこにタンからソーへ電話がかかってきます。病院に向かうモンは、腕を怪我したキューを見つけます。ミッキーも左手を折ったようで、ギプスをつけめいます。キューは「急に子供が飛び出して…俺のせいだ」と謝りますが、ミッキーが「バンコクに出てきた僕のせいだ」と庇います。モンは「今日は泊まって明日帰れ。お前も俺も碌な息子じゃないな」と言います。母はミッキーを叱ることなく、ただ食事を食べなさいと促します。

実家までモンたち兄弟を送り届けたソー。モンは「しばらく実家にいる。バスケの練習についてはコーチに相談する」とソーに伝え、「あの時何を言おうとしたんだ」と尋ねます。ソーは「実は…大学へは入学する気はなかった。それなのに行ってみたいと思った。理由はお前だ。知ってるだろ。俺はお前たちよりひとつ年上だ。どうして大学に入学する気がなかったか分かるか?いつまでもタイにいられないからだ。1ヶ月後に留学するんだ。父親が向こうで働いてて、母親ももう行った。けど、お前にしたことの責任をとりたかったし、俺も楽しんでた。ただひとつだけ問題がある。留学とはいえもしかしたら戻らないかもしれないんだ。だから、忘れてほしい。お前自身のために。同じ気持ちには俺はなれない」と伝えます。

 

第10話 時間は止められない

<あらすじ>
腕を骨折したミッキーはキーボードが弾けなくなり、学園祭までに治るかはわからなかった。
そんなミッキーと実家の海辺で語りあうモンのもとに同じく帰省していたセイントが現れ、急きょ一緒にバンコクへ帰ることに。

学校に戻ったミッキーですが、右手を怪我してしまったためキーボードを弾くことができません。「治ったら戻ってきて」とは言われたものの、学園祭までに完治するかは分かりません。

ミッキーを送迎するモン。途中で海に寄り、「明日バンコクに帰る」と告げます。ミッキーは「バンコクでただ試したくなっただけ。これまでは好きなことをする兄さんが羨ましかった。僕は大切な息子として家で守られてるのに。でもこれからは良い息子に戻るよ」とモンを安心させます。モンは「自分らしさは良し悪しだ。人それぞれある」とミッキーを諭します。「どうして時間は止められないんだろう」と言うモンに、「止められないのも良いことだよ。時間はたいていの傷を治してくれるだろ。体を治してくれるものは食べ物もある。僕はピザが食べたいな」とねだるミッキーのもとに近寄ってきたセイントは「俺はペパロニがいい」と笑います。

セイントは「母さんに会いにきたら、ミッキーが骨折してモンが帰ってきてるって聞いたから。実際はお前の方が重症そうだ」と揶揄うように言います。「間違った相手を好きになったんだ。どうにもならない人を。愛なんてもうたくさんだ。僕にはバスケがある。それで十分だ」と言うモンに、「また誰か現れるさ」と慰めるセイント。明日バンコクに帰ると言うモンに、セイントは「今日にしよう。俺が乗せていくから無料だぞ」と車の鍵を見せます。

セイントの車でバンコクに帰るモン。これは彼の父の車ではないかと言うモンに、父の車に乗るくらいならバスに乗ると吐き捨てるセイント。バンコクに来てからセイントと父の仲は悪化したようです。実を言うと自分のパートナーの車だと打ち明けるセイントにモンは笑います。そんな時、セイントは「行きたい場所がある」と突然言い出します。

2人が来たのは屋内のバスケットコート。「高校時代は悩みもなくよく笑い合ってたけど、歳を重ねると心配事ばかりだ。時間は止められないが、昔に戻ることはできる」とセイントはモンにボールをパスして自分に渡すように言います。1on1でばてたモンは「バンコクに帰りたいわけじゃない」と打ち明けます。

バスケットコートを出ると、モンは「高校時代、僕は君に嫉妬してた。バカだったよ。才能もないのに君の能力を羨んで。卒業式の日に『代表チームに入れ』って書いたけど、入ってたら君を憎んでたと思う」と自嘲すると、セイントは「分かってたよ。でも昔のことはどうでもいい。今はどうだ?」と返します。「いつかは大学を出て普通の人間になる。でも普通の人生もいいものだ。みんなが特別なら誰も特別じゃなくなる」と言うモンに、セイントは「俺にとってお前は特別だ。お前がバスケを始めた理由だから」も返します。「楽しい時はそうそう訪れるものじゃない。楽しめる時は楽しんだ方がいい」と警備員に酒を振る舞おうと言い出したモンに苦笑するセイント。

翌朝モンはセイントの部屋で目を覚まします。部屋の中を物色するモン。昨晩はかなり泥酔していたようです。セイントの家にある漫画を読みながら粥をご馳走になります。「コーチに1週間の休みをもらった。どうせ補欠だし誰も困らない。長居したら迷惑か?」と尋ねるモン。セイントはティムに「悪い、車をぶつけた」とチャットを送ります。2人はベッドで並んで漫画を読みます。高校の時のように。
2人でバスケットコートに行くと、夕食をかけて戦うことになります。どうせ負けると弱気なモンを焚き付けるセイント。

車をぶつけたことについては、ティムは快く許してくれたようです。セイントが病気だと嘘をついたせいかもしれません。明日は練習試合です。遅刻をしないようにと釘を刺されます。

セイントの家で夕食のピザを食べる2人。セイントは「疲れ果てた時にこれを見る。俺の人生の目標を思い出すために」と高校時代のシャツを持ってきます。

シェアハウスではモンのお土産をポンドとフェイムが食べていました。モンは帰宅してすぐに大学以外のどこかへ出かけたようです。モンはセイントの高校時代のシャツに「MVP 最も優秀な人」と書き足します。セイントは「もうひと勝負しようぜ」とバスケットコートに誘います。「なぜ俺を抜けないか分かるか?お前は目の前の俺を見ようとしてないからだ」と言うセイント。どうにか彼を抜いてゴールを決めると、セイントはにやりと笑います。夜になり、「ヘイ・デイ」にやってきます。2人がバンコクで再会した店です。他の店がいいと言うモンに、バンド演奏は週末しかやってないから大丈夫とセイントは背中を押します。

セイントは突然「お前が好きなのはソーなんだろ?何が問題なんだ?ソーもお前に気がありそうだったのに」と尋ねてきます。「誰にも話してないのに。君しか知らない」と呆然とするモン。「君は僕が男を好きだと知っても嫌じゃないの?」と不安がるモンに、「意識してそうなったわけじゃないだろ」と答えるセイント。そこに女を連れたソーがやってきます。ソーと目が合うモン。セイントは「店を出よう」と言いますが、モンは「ここでいい。今日は酔うまで飲むんだろ」と自暴自棄です。

ソーは女から「あれがあなたの元彼?あなたが振ったんでしょ?」と質問されていましたが、貝のように何も答えず、そのうちに彼女の頬に無言でキスをします。それを見ていたモンはひどく傷つき、セイントは「帰ろう」と強引に彼を連れ出します。自己嫌悪に陥るソー。

バスケットコートに来たモンとセイント。モンはさめざめと泣いています。「悔しいけど良かったかも。もう忘れるべきなんだ」と言うモンに、「ソーのどこがいい?」と尋ねるセイント。「分からない。会ったばかりの頃はむしろ嫌いだった」と泣きじゃくるモン。セイントはおもむろに体を起こすと、「言いたかった。ずっとお前が好きだ」と告白します。モンは何も答えません。「今言うのは卑怯だよな。でもバスケを始めた理由がお前なのは本当だ。今続けてるのも、やめずにいられるのもお前が理由だ。ずっと待ってた。もう少し待ったって同じことだ。お前のことが好きだから。俺はいつまででもお前を待ってる」とセイントは言うと、涙を流すモンの肩にそっと手を置きます。
セイントは先に帰り、モンはバスケットコートで1人泣き続けます。帰宅したらセイントは高校時代のシャツを見つめます。

 

第11話 友達でいられる?

<あらすじ>
セイントの告白に「友達でいられるか?」と答えてしまったモンは、シェアハウスに帰ってポンドに相談しようとするが…。
一方、ソーは親友のタンから、一生に一度くらい自分の心に従ってみろと助言される。

告白したセイントに「僕たち、友達でいられるか?ごめん。俺のことを憎んでる?」と返すモン。セイントは「好きになった俺が悪い。こういう気持ちは止められないし、強制もできない。報われることも…でも後悔はしてない」と言います。セイントは涙を流しながら、「友達ではいられるけど、俺は嫌だ」と去り行くモンに告げます。

シェアハウスに戻ったモンはポンドに「僕と友達をやめようとは思わなかった?」と尋ねますが、ポンドは「最悪なのはお前が何も言わないことだ。頼りないと思ってるんだろうが、俺は親友だ。お前の役に立ちたいんだ」と胸を張ります。「こういうのは意思の問題じゃないよな。男を好きになるって…」と言うモンに、思わず吹き出すポンド。恋愛ではなく薬物の問題かと思っていたポンドは薬物依存症のビラをもらってきていたのでした。思わず気が抜けるモン。

ソーの部屋に来たタンは「俺の彼女に何をした」と激怒し彼を殴ろうとしますが、彼女本人(ソーのいとこ)に止められます。ソーはゲイなんだからと言われ、拳をおさめるタン。
3人で彼女の食事をとった後、なぜ彼女を利用したのか説明させられるソー。「続けられないと分かっていて始めるのは愚かだ」と言うソーの頬を彼女は殴ります。「これはモンの代わりよ。今の彼は私と同じ気持ちのはず。長距離恋愛はいつかダメになる。確かに私とタンも何度も別れたけど、後悔はない」と言われ、タンからも「深く考えずに自分の心に従ってみろ」と追撃されます。ソーは突然立ち上がると、大学へ向かいます。

ソーは授業中の教室に入るなり「モン」と呼びかけますが、モンはおらずポンドが対応します。「これ以上モンを傷つけるな」と怒るポンドに、「モンが好きだ」と告白するソー。体育館で練習していたモンに抱きつき告白するソーですが、間違えて違う生徒に愛の言葉を言ってしまいます。ソーは改めて「お前が好きだ」とモンに面と向かって言いますが、モンは「分かったから出て行ってくれ。練習がある」とそっけない態度。しかしそこでタックが「言いたいことははっきり言え」とモンを煽ったおかげで、モンは「ソーが好きだ!それで満足か?」とはっきりした告白の答えをもらえます。
一方、ポンドはずっと片想いしていたエミーがバスケ部のコーチに片想いしているとこっそり知ってしまいひどく落ち込みます。
練習を終えてくたくたのモンをジェアブとタイガーは支えながらシェアハウスまで連れて帰ってくれます。

ソーの手作りの料理に久々に舌鼓を打つ一同。ポンドが落ち込んだ様子で帰ってきたので、モンはシェアハウスに入ったのはポンドのおかげだから元気付けたいと言います。モンは自分が奢るからパーッと飲まないかと提案します。落ち込んでいたポンドでしたが、最後は泥酔してしまいます。

モンとソーは2人で抜け出して話をします。「今の大学に残れないわけじゃないけど、外国の大学に行きたいんだ」と打ち明けるソー。「好きではないと言ったことを怒ってる?俺を忘れて欲しかったんだ。でも結局戻ってきた。時間は残ってないのに」と言うソーに、モンは「怒ってない。僕は運がいい。好きな人に好かれてるんだから。残り時間は少なくても思い切り楽しめばいい。それで満足だ」と答えます。「卒業したら戻ってくる。待つとしても2年だ」と言うソーに、「長いな。約束はできない」と答えるモン。モンの唇にソーはそっとキスします。

翌日、バスケ部でエミーに「表情が変わった」と褒められるモン。シェアハウスでもソーとモンのいちゃつく様子を他のメンバーは嬉しそうに見つめます。ヘイ・デイで恋の歌を演奏するソーを幸せそうに見つめるモン。
「出発はいつ?」と尋ねるモンに「来週だ」と答えるソー。

 

第12話 運命を信じる?

<あらすじ>
モンたちの大学選手権初戦の相手はセイントのアケチャイ大学に決まった。
しかし、嘘をついて練習を休んだことが発覚したセイントはレギュラーから外されてしまう。
モンはそんなセイントにある提案をする。

大学バスケットボー競技会の初戦は、セイントのいるアケチャイ大学に決まりました。勝ち上がりは絶望的だと頭を抱えるモンたちメンバー。
セイントは嘘をついて練習を休んだことが父であるコーチにバレてしまい、レギュラーメンバーから外されてしまいます。試合に参加できずふてくされるセイントに、ティムは「なぜバスケをするんだ?また練習を休めばいよいよクビになるぞ」と心配します。しかし「仮病を告げ口したのは誰だと思う?」と尋ねるセイントに、「なぜ告げ口したと思う?」と逆に尋ねるティム。「俺がバスケをする理由はモンだよ。彼がいなければバスケなんてやってなかった。満足したか?」と言うセイントに、ティムは「俺がバスケをやってるのはお前がいるからだ。勘違いするなよ、お前の嘘に失望したんじゃない。尊敬していたお前に失望したんだ。お前のことが好きだから。でもお前にとってバスケはその程度のものだったんだな。好きにしろよ。お前がいなくてもチームは勝てる」と告げて去っていきます。

バスケコートでぼんやりしているセイントのもとにモンとソーがやってきます。セイントもモンも補欠です。「補欠でも約束だ。うちが勝ったら友達に戻って欲しい。君が勝ったら君の好きなようにしたらいい」と提案するモン。

16日はバスケの試合日、19日はソーの出発日です。ソーに甘えるモン。「僕を馬鹿だと思う?幸せじゃないのは自分が嫌いだからだ。自分が嫌いだからだ幸せになれないと思ってる。そのせいでますます自分が嫌いになる。負のスパイラルだ」と言うモンに同調するソー。「幸せになる機会は多くないけど、幸せになる資格はある」と言うモンに、「もしうちが負けてセイントが君を望んだら…」と心配するソー。「セイントとコートで向き合って決着をつけられるという天の采配を感じるんだ」とモンは言います。

試合を見にきたポンドはエミーが嬉しそうにコートを見ているのを見て落ち込みます。ミッキーも見にきました。タックの両親は息子の顔写真のついたTシャツを着て張り切って応援しており、タックも両親のためにピースしたりと親孝行しています。
モンは緊張していますが、先輩に鼓舞されます。

モンは先発メンバーとして出ることになりました。アケチャイは去年も一昨年もその前の年も優勝した強豪校ですが、33対21でモンの学校が勝っています。
アケチャイの4年生メンバーはセイントが嫌いだが彼がいないと勝てない、彼をメンバーに入れてくれとコーチに嘆願しますが、コーチは「1人のメンバーに頼らないと勝てないチームは負けて当然だ」と突き放します。
コーチに「俺を早く投入しろ」と言うセイントですが、コーチは「お前が才能に鼻をかけて好き放題するなら父親として見て見ぬふりはできない。今日負けたらお前のせいだと覚えておけ」と釘を刺します。
セイントは改めてコーチに試合に出させてくれと頼み、最後の最後にセイントとモンはコート上で激突します。

セイントが入ったことで、アケチャイに流れが移りました。59対60にまで巻き返されてしまいます。しかしソーは「モンが負けるはずがない」と信じます。セイントとモンの一騎打ち。ボールがセイントの頭上を飛んでいきます。
61対62でアケチャイが勝ち、セイントは「約束を覚えてるよな」と試合後にモンに話しかけます。「俺がお前に望むのは、お前と友達に戻りたいってことだ」と言うセイント。拍子抜けするモン。
本当に良かったのかたティムに尋ねられ、「愛ではずっと負けてる。何を求めてるのか気づいたんだ。モンとの友情だけは二度と失いたくないって。それに、お前との友情も」と答えるセイント。ティムを連れてセイントはラーメンを食べにいきます。
モンはセイントとの試合を振り返りながら、「全てを失った」と言います。ソーは「お前は幸せだ。お前を気にかけてくれる奴がいる。セイントの気持ちが今は分かる」と言い、モンは「好きなら口説いてこい」と挑戦的に言います。

その夜、ヘイ・デイでソーの最後の演奏が行われました。モンやポンドたちも見にきました。ソーはタイを離れることに今は未練がある、うまく言えないからあとは歌いますと言って歌いはじめます。

演奏後、ソーの家に来たモン。モンのためにインスタント麺を作るソーに、モンは「なぜ僕が好きなの?」と尋ねます。ソーは「考えたことがない。間違えてうちに来た時からこいつは誰なんだと思いつつ…でもかわいかったんだ。運命なんて信じてなかった。もう二度と会うことはないと思ってた。でも違ってた」と言い、モンは彼にキスします。2人はそのまま体を重ねます。

翌日、ソーは旅立ちました。ネットのおかげで頻繁に顔を合わせられたものの、そのうち2人は別々の道を歩むことに。
バスケのチームは試合に負けたものの誰も諦めず、メンバーたちは熱心に練習しています。ポンドは学年が上がってから後輩によくモテています。
人は人生と共に変わっていくものだと海辺でしみじみとモンは思うのでした。ふと横を見ると、空を見上げるソーが立っています。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

ヘイ・デイでの演奏シーンは「2gether」を思い出させますね。ソーが楽しげに演奏する姿、かっこよかったです!
それにしても、モンとソーは絶対両思い一直線じゃん!と思いながら見ていたら、まさかのソーの留学問題が出てきてびっくりでした。セイントもよもやモンのことは好きだとは思わず…。
単純な三角関係の恋愛ものかと思いきや、予想外の展開があちこちにあって面白かったです!

小錦あや
小錦あや

ゲイとノンケのこじれた三角関係、カミングアウトの苦悩、友情のすばらしさ…とタイの学園BLの王道コンテンツがこれでもかとてんこ盛りでしたね。だからと言ってつまらないというわけではなく、スポーツ青春ものだからか、目新しさがありました。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

最後までモンのことが好きになれずに終わりました。ソーもなぜモンのことを好きなのかよく分からないし。なので、ソーとの恋が成就しても「ふぅん…」という感じでイマイチ盛り上がらず。しかも結局2人は別れてるっぽいですよね?ラストシーンはまたくっつくって匂わせなのかなあ。
話の途中からモンの気難しさはだいぶ鳴りを潜めましたが、それでもソーに対して無理難題をふっかけて、それを弟のミッキーに「あれは甘えてるんだよ」なんてフォローさせるのが…何とも言い難い傲慢さを感じて…。
それに、セイントの父親も責任転換がひどくないですか?メンバーの采配は自分の仕事だって言っておきながら、チームが負けたらお前のせいだって息子に責任をなすりつけるんですよ?それこそコーチが背負うべき責任じゃないですか?
いろいろな点で、本作は自分には合わなかったなあと思いました。

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