「アマプラ同時上映会」第191弾!
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虚勢を張って生きてきた主人公が大切な人との出会いを通して愛に向き合う姿を描いた、「エゴイスト」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:鈴木亮平×宮沢氷魚共演『エゴイスト』が、U-NEXTで6月10日(土)より独占配信決定! | U-NEXT コーポレート
オネエなファッション誌編集者と純朴なパーソナルトレーナー のお話。
<あらすじ>
14歳で母を失い、田舎町でありのままの自分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。
今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。
そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- つらい展開やバッド・エンドもどんと来い👍️✨️
- 鈴木亮平、宮沢氷魚さんの迫力ある演技が見たい👀
- ドキュメンタリー映画が好き🎬
本作をもっとよく知るための小ネタ
①エッセイスト・高山真氏の自伝的小説を、「トイレのピエタ」の松永監督が映画化したのが本作。
②監督デビューをしてから約10年。あらゆる経験を本作に注いだそうで、「全シーン、ワンシーンワンカットで撮影をした。完成した作品の4分の1くらいはシナリオにまったくないシーンで、その場で作っているもの。(監督として)ドキュメンタリーとフィクションを行ったり来たりしている経験が、この作品には生かされている。セリフを言ってもらうところと、キーワードを言ってくださいと指定して、あとは即興芝居でやってもらうシーン。その両方が今回はありました」と松永監督は語る。
引用:映画.com | 鈴木亮平&宮沢氷魚の恋人役で大事だったのは「相性とバランス」 「エゴイスト」松永大司監督が明かす
③観客からは「鈴木亮平さんは、2019年に東京国際映画祭で監督から『亮平と一緒にやりたい企画がある』と言われたそうです。鈴木さんをキャスティングしたのはなぜですか?」という質問が上がる場面もあり、松永監督は「亮平と出会ったのはすごい昔。僕が監督になる前、彼が俳優になる前からの友人でした。彼が役者として表に出している面と、プライベートで僕に見せる面、それらが必ずしも一緒ではないことを知っています」と告白。「僕がキャスティングする上で大事にしているのは、ないものを引っ張り出すことはできないということ。その人が、役として必要な要素を持っているかどうか。それを引き出すのが、僕にとっての演出。鈴木亮平が浩輔に必要な要素を持っているかどうか、それが(鈴木をキャスティングした)大きな理由です」と語っていた。
引用:映画.com | 鈴木亮平&宮沢氷魚の恋人役で大事だったのは「相性とバランス」 「エゴイスト」松永大司監督が明かす
ネタバレ感想
女性誌の撮影現場でスタッフにライトの明るさを指示する編集者の斉藤浩輔 。ゲイ仲間との飲み会に向かうと、マッチョな友人のヤスを全員が羨みます。浩輔も体型維持に悩んでいると話すと、友人に24歳の新人パーソナルトレーナーがいるから紹介すると言われます。自分たちの若い頃なんてパーソナルトレーナーなんてホスト感覚だったよねと話す友人たち。そのうち「マッチョよりも中年太りの方が間口が広くなってモテやすくなる」と話題は移ります。
ーー憎むほど嫌いだった故郷の田舎から逃げるように18歳で東京に出た僕にとって、服は鎧だ。
浩輔は田舎に帰省すると、すれ違った中年男性を「こいつはブタ一号」と心の中で命名します。
中学生の頃、同級生たちに「オカマのババアの香典返しなんていらねえよ」と香典返しをびりびりに破かれ、紙飛行機にして飛ばされたことを思い出す浩輔。自分や母をバカにしたブタたちからブランドの服が守ってくれます。
帰宅した浩輔は仏壇に手を合わせます。「中学の同窓会の連絡が来てるぞ」と父・義夫から言われますが、「仕事で出られないから捨てて」とにべもなく言います。義夫は「忙しいなら無理に母さんの命日に帰ってこなくていいんだぞ。それにそろそろいい人でもいないのか。母さんも孫の顔を見たがってるぞ」と言いますが、浩輔は「いい人がいればね」とあっさりとかわします。
浩輔がレンタルジムの前で待っていると、龍太が「待たせてすみません」と笑顔で走り寄ってきます。「きれいな顔してるね」とトレーニング中に龍太を褒める浩輔。トレーニングが終わると、食事のアドバイスをしたいから喫茶店に行こうと誘われます。龍太は独学で筋トレの勉強をしたらしくで学校で本格的に勉強するため、お金をためているのだろうです。パーソナルトレーニングの他に深夜のバイトをしていると言う龍太。高校を中退したと言う龍太は、浩輔が高給取りなのではと羨み、14歳の時に母が病気をしてから彼一人で支えてきたのだと話します。いずれはパーソナルトレーナー一本でやっていきたいと話す龍太を眩しく見つめる浩輔。帰り際、「今日は俺が払います」と強引に払おうとする龍太。浩輔は言葉に甘えますが、龍太は慌てるあまり小銭を床にばらまき、さらにカウンターに思い切り頭をぶつけてしまいます。苦笑する浩輔。帰り道にあった寿司やのメニューを見つめる龍太。母に買って帰りたかったようですが、お金が足りないようです。
映画「Wの悲劇」が映画史においてどれほど重要だったかを語る友人を前に、浩輔は携帯に夢中。龍太とやり取りしているのです。食べたものを龍太に報告しなければならないので、写真を撮っていたのでした。「どんな子だったの?可愛い?」と問われ、浩輔は「ピュアな子よ。彼がいいって言いそうなものだけ連絡するわ」と言います。友人たちは「それって嘘じゃない」と囃し立てますが、浩輔は「傷つける嘘と傷つけないための嘘があるのよ」と説きます。ドラァグクイーンのマネをして、夜の街をおもしろおかしく騒いで歩いていきます。
トレーニングの日、浩輔はまた龍太と一緒に歩いて帰っていました。また寿司屋の前を通ったので、浩輔は龍太を呼び止めて店内に入ります。お土産の寿司を買うと、「お母さんに渡して」と強引に差し出します。嬉しそうな龍太を見て、浩輔も思わず笑みがこぼれます。駅まで歩いていると、突然龍太が浩輔にキスしてきます。「どういう意味?お寿司のお礼?」と困惑する浩輔に、「斎藤さんは魅力的です」と笑って去っていく龍太。
そのまま浩輔の部屋に来た龍太は、部屋に入るなり浩輔に激しくキスをします。浩輔を抱く龍太。事後は二人でシャワーを浴びます。龍太は浩輔のバスローブを貸してもらうと、豪華なクローゼットを見たり、アート作品をじっくりと見てまわります。伏せられた写真立てがあったので何かと龍太が尋ねると、浩輔は「中学の頃に死んだお母さん。だからお母さんにいろいろやってあげられてる中村くんが羨ましい」と笑います。
「また1週間後に」と約束して部屋で別れる時、お互いに名前で呼ぼうと約束しあいます。浩輔は「浩輔さん」、龍太は「龍太」。浩輔はベランダに出て龍太の後ろ姿を見送り、龍太も振り返って浩輔に大きく手を振ります。思わず笑ってしまう浩輔。
ーー私の中に夜がある。小さな頃から私の中で私の心を見据えてきた暗い暗い夜が。
「夜へ急ぐ人」を派手なコートを来て鏡の前で熱唱する浩輔。
龍太とじゃれあいながらトレーニングをしたり、帰り道に手を繋いだりといちゃつく二人。次は浩輔のバスルームで浩輔が龍太を抱きます。また浩輔は龍太の母にお土産を買い、龍太に強引に渡します。帰り際に龍太は浩輔にキスをして去っていきます。幸せの絶頂の浩輔。
友人のコータとケーキを食べに来た浩輔は、「龍太はセックスが丁寧すぎる時があるのよ。がっついてほしいっていうか」と愚痴を言います。
龍太とトレーニングの後、二人はまた歩いて帰ります。しかしこれまでは龍太の方からじゃれついてきていたのに、浩輔が手を繋ごうとすると「昼間はだめでしょ」とふざけた口調ででもはっきりと拒絶します。また浩輔の部屋でセックスする二人。帰り際に浩輔がまたお土産に羊羹を渡そうとすると、龍太は「もう会いたくないんです」と言い出します。「僕と寝たりするのが嫌なの?お母さんにいろいろやってあげるのが嫌だったの?」と尋ねる浩輔に、「浩輔さんのことは好きです」と返す隆太。「俺、高校辞めてからずっとウリやってるんです。ずっとちゃんとできてたのに、浩輔さんに出会ってから割り切れなくて苦しいんです。俺、なにもないからこの仕事でしか母さんを養えない。だから、ごめんなさい」と言って龍太は逃げるように去っていきます。浩輔は龍太にすぐさま電話しますが、出てもらえません。
龍太はその足でウリに向かいます。浩輔は呆然としたまま夜を迎え、ぼんやりとウリ専ボーイのサイトを見つめます。
客の男に「色が白いんだね」と体を撫で回される龍太。翌朝も浩輔の気は晴れないままです。龍太の電話は彼が客とセックスしている最中もずっと鳴り続けていました。龍太は次々と客と寝ていきます。中には常連のお客さんもいます。浩輔はサイトを長いことスクロールし、一人の写真に目を留めます。
龍太が指定されたホテルの部屋に向かうと、そこには浩輔がいました。困惑する龍太を部屋に入れると、「電話にも出てくれないし会ってくれないからこうするしかなかった。5分だけ話させて。僕は君が好きだし、お母さんのために頑張ってる君も好き。だから僕にも手伝わせて」と頼みます。龍太は「迷惑かけたくない。会いたくなかったよ。会わなかったらこんな辛くなかった。今まではちゃんとできてたんだよ」と拒絶します。「僕が買ってあげる。月20万円、君の専属の客になる。それしか払えないしけた客だけど、それ以外は龍太が他の仕事で稼ぐのはどう?そんなの無理で割に合わないって言うなら君の前から消えるよ」と言う浩輔。「龍太、一緒に頑張ろう」と浩輔が言うと、龍太は泣きながら浩輔を抱きしめます。
家で筋トレに励む浩輔はトレーニングの途中に龍太に連絡します。龍太は昼間に大型ごみの廃棄の仕事をしており、合間に浩輔に会いに来ていました。深夜のバイトもして忙しそうな龍太ですが、「お袋に本当の仕事を言えるのが嬉しい」と浩輔にこぼします。浩輔も微笑みます。汚れるにも関わらずブランドのジャケットを龍太にプレゼントしたりと献身的な浩輔。龍太は厨房の仕事をしたりと働き詰めです。
ある日、龍太の実家に浩輔は龍太と一緒に訪ねることに。「恋人」として紹介されるされるわけではないのですが、さくらんぼや葛切りなどたくさんのお土産を持っていきます。龍太の母・妙子は龍太を味噌を買いに走らせると、浩輔をお茶でもてなします。家族構成など当たり障りのない話をする二人。しばらくして三人で夕食を食べ始めます。「彼女がいるに違いない」と浩輔を質問責めする妙子を諌める龍太。龍太は妙子に浩輔からもらったジャケットを自慢して、浩輔は嬉しさのあまりジャケットを着た龍太と妙子の写真を撮ります。妙子が三人で撮ろうと言うので、三人で写真を撮ることに。食事を終えると、龍太は物陰から浩輔を呼び、こっそりキスします。焦りながらも嬉しい浩輔。妙子は足が悪いながらも二人を見送ります。家の前で別れる三人。龍太は妙子とともに家に残り、浩輔に手を振ります。
帰宅した浩輔は妙子からもらった余った煮物を机の上に置いて、家着に着替えます。
また龍太には慌ただしい生活が始まります。浩輔の家に弁当を持ってきたものの、つい寝てしまう龍太。浩輔はその手から箸を抜くと、洗い物で荒れた手にハンドクリームを塗ってやります。帰り際に封筒に入れた20万円を浩輔が渡すと、龍太は「いつもありがとう。必ず返します」と約束します。龍太を見送る浩輔の顔には笑みが浮かんでいます。浩輔の家を去った龍太の携帯が突然鳴ります。
病院に呼び出された龍太と浩輔。「ヘルニアで手術することになった」と落ち込んだ様子の龍太の腕を抱いてやる浩輔。
帰宅した浩輔は亡き母・しず子の写真を見つめます。しず子は「コウちゃんが大人になってお嫁さんをもらうまで元気でいないとね」と言っており、浩輔は「お医者さんになってお母さんの病気を治すから」といつも母を励ましていました。
病院に着た浩輔は中庭のベンチに座っている龍太に声をかけます。妙子は来週退院とのことですが、病院に来る頻度は前より高くなりそうです。浩輔は金の入った封筒を龍太に差し出し、「稼いでますから」とふざけます。
病院の帰りに、浩輔は龍太を中古車屋に誘います。軽自動車に試しに乗り込んだ二人。浩輔は「車を龍太名義で買おうと思うの。足の悪いお母さんをあんな遠くの病院まで歩かせるの辛いでしょ。もし不安なら龍太も月々ちょっとずつ出すのはどう?二人で頑張ってみようよ、お母さんのために」と言います。龍太は「ありがとう」と頷きます。
浩輔の部屋に来た龍太は、浩輔の出してくれた高い酒を一気に飲み干します。浩輔は「母親が病気になってから家族三人で海近くの旅館に泊まったの。子どもだから嬉しくてずーっと母親に話しかけてさ、翌日すっごい景色がきれいな岬に行って、ずーっと海を眺めてたんだよね。で、風が母親の病気を持っていってくれないかなあって思ってた」とつぶやきます。それを動画に撮る龍太。「浩輔さんは天国ってあると思います?もしかしたら天国で亡くなったお母さんに会えるかもしれないよ」と言う龍太に「目に見えるものしか信じない。僕は超現実主義だから」と返す浩輔。
翌朝、浩輔が目を覚ますと珍しく先に龍太が起きてコーヒーを淹れていました。「来週納車だよね?そしたら海に行こうよ」と言う龍太。浩輔は龍太の運転を不安がりながらも了承します。龍太を見送る浩輔。龍太は突然「俺のこと好き?」と言い、浩輔が「うん」と返すと「やっぱりね」と言ってキスして去っていきます。
龍太が力仕事をしている間、浩輔はまた撮影の仕事で慌ただしくしていました。仕事を終えてため息をつく龍太。
実家にいた龍太は朝なかなか起きてこないので、妙子が声をかけます。同じ頃、浩輔は納車された車の助手席に乗ってドライブを楽しみにしていました。座席の位置を調節し、龍太に電話をかけます。するとなぜか妙子が出て、「龍太は亡くなりました。起こしに行ったら、布団の中でもう息してなくて…」と言ってきます。そのまま龍太の葬儀に向かう浩輔。浩輔は参列しますが、他の参列者にぶつかった拍子に泣きじゃくってしまいます。別室で呆然としたままうなだれる浩輔。浩輔は妙子に「ごめんなさい」と何度も謝ります。「あなたに謝られたら龍太が悲しむ。あなたが家に来てくれた日、私龍太に聞いたの。あなたの大事な人なんでしょって。龍太が答えに詰まってたから、相手が男とか女とかどうでもいいじゃないって言ったの。大事な人ができたってことが大事じゃないって言ったら、龍太はあなたみたいに何度も何度も謝ってた。でも、龍太は言ってたの。”俺、浩輔さんに救われた。この世界は地獄だけじゃなかったんだ”って。本当にありがとうございました」と言う妙子。
実家に帰った浩輔はしばらく海を眺めた後、母の仏壇の前で考え込みます。「ちょっと探し物してて。俺しか分かんないやつだから」と言う浩輔に、義夫は「今日は泊まるか?じゃあ晩飯作るよ」と言います。一緒に夕食を食べながら、浩輔は「お母さんが病気になった時大変だった?」と尋ねます。義夫は「一回だけ別れてくれって大声で泣き叫んだことがあってな。”あなたに迷惑をかけたくない”って。でも”俺が嫌いなら別れてやる”って返したよ。出会っちゃったんだからしょうがない。俺も母さんもぼろぼろ泣いたよ」と語り、浩輔は「初耳だ」とぽつりと返します。
妙子の家に近所に寄った浩輔はお線香だけでも上げたいからと家に向かいます。浩輔は妙子に「僕のわがままなんです。龍太くんが頑張ってきたこととか、僕が毎月龍太くんを通してお母さんの何かしようとしてたこととか、そういうの全部なかったことにしたくないんです」とお金を渡そうとします。妙子は「ごめんなさい」と言いながらお金を受け取ります。「ごめんなさい」は辛いからお互いに言わないようにしようと言う二人。
友人たちと飲みながら妙子の生活費を援助していることを打ち明ける浩輔。友人たちからは「ちょっと…」と心配されますが、浩輔はふざけるばかりで意見を聞こうとしません。妙子の家に足繁く通い、通院を手伝ったり、一緒に夕食を食べたり、龍太の部屋を掃除したりする浩輔。自分も早くに母を亡くしたことを妙子に話します。妙子は龍太の父は彼が中学時代に自分たちの家出浮気した挙げ句、新しい女と駆け落ちしたのだと話します。離婚した頃に妙子は体を壊し、龍太は高校を中退して働き始めたのだそうです。その後も元夫からの金の無心は続いていたようです。妙子は浩輔に「龍太の部屋に泊まっていったら?」と提案します。
妙子は「あなたは立派な体をしてるわねえ。私は龍太を丈夫な体に産んであげられなかったけど、トレーナーの仕事とか始めたじゃない?きっと誰かをサポートするみたいなことがしたかったのね」と嬉しそうに浩輔に話します。龍太の部屋に入った浩輔は、彼がつけていた浩輔のトレーニングの記録を見つけて涙します。
翌日、妙子の腰をマッサージしてやる浩輔。妙子は「そろそろ龍太の部屋を片付けないと。欲しいものがあったら持っていってね」と浩輔に言います。「浩輔さん、龍太の代わりに私の白髪を染めてくれない?」と言う妙子に、いいですよと快諾する浩輔。帰り際、浩輔は妙子のお金を渡すと、「よかったら僕の家に一緒に住みませんか。何かあった時に誰かいた方がいいじゃないですか」と提案しますが、妙子は「罰が当たります」と頭を下げます。
八百屋に入ると、梨をいくつか買う浩輔。その足で妙子の部屋に向かいますが、全く返事がありません。隣の住人が「一週間前から入院してるらしいですよ」と教えてくれ、浩輔は慌てて病院に向かいます。大荷物で病室に現れたので、他の病人たちは「息子さん?」と大騒ぎ。妙子は「息子がお世話になった人です」と訂正し、「ごめんなさいね、連絡しなくて。教えると心配すると思って」と浩輔に謝ります。浩輔がどうかしたのかと尋ねると、妙子は「散歩しましょう」と浩輔を中庭に連れ出します。遊ぶ子どもたちを見ながら、「かわいいわね。膵臓がん、ステージ4だって。腰が痛かったのはそのせいだったみたい」と呟く妙子。「龍太に無理させちゃったの僕のせいなんです。お母さんの病気にも気付けなかった。ごめんなさい」と謝る浩輔に、「あなたは謝るようなことしてないわ。ね?私、あなたのこと大好き。勘違いじゃなければ、龍太も私のことも愛してくれたでしょ?」と言う妙子。「僕は愛が何なのか分からないです」と顔を歪める浩輔に、妙子は「私たちが愛だと思ってるならそれでいいんじゃない?大丈夫」と何度も浩輔の手を撫でます。自販機で水を買うと、派手におつりをこぼしてしまう浩輔。お釣りを拾いながら、あふれる涙を止められません。
病室に来た浩輔は花束を買ってきます。「息子さん?」と他の病人に尋ねられ、「そうよ。自慢の息子なの」と答える妙子。浩輔はアイブローペンシルで眉毛を書き足しながら思わず泣いてしまいます。妙子は「天国では浩輔さんのお母さんが龍太の面倒見てくれてるわね、きっと」と笑います。「そうですね」と笑い合う二人。冷凍庫にしまっていた妙子の煮物を解凍し、一人で黙々と食べていく浩輔。
苦しげな妙子の手をさすってやる浩輔。「ねえ、まだ帰らないで」と頼む妙子に、急いで「はい」と返してやります。何度も妙子の小さな手をさする浩輔。二人の繋いだ手は赤く夕日に照らされていました。
まとめ
噛み締めるほどにしみじみと良さを感じる、いい映画でした。
天国を信じない、愛が分からない浩輔が、龍太と妙子に出会って、彼らの人生をかけてそれらを教えられていくさまが感動的で…。
浩輔も龍太も妙子も、それぞれの持ちうるものを懸命に与え合い、励まし合い、生きていた。それこそ愛だと思います。
浩輔をエゴイストだと言う人もいるかもしれない。けれど、私は彼の与えたものも与えられたものも愛だと信じてやみません。
龍太が死んだのがあまりにも唐突で…けれど、人の死はこんなふうにいつだって呆気なく儚いものなのだとも思います。生きることも死ぬことも同じくらい私たちの身近にあるのだと突きつけられたように感じました。本作では死があまりにも鮮烈だからこそ、同じくらい、生も、眩く尊く感じさせられました。
映像も音楽も良かったですし、何より鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんの演技が何よりも素晴らしいです。鈴木亮平さんはおねえ言葉(時々仕草も)なゲイ、普段は敏腕編集者という役どころがばっちり板についていて感動しましたし、宮沢氷魚さんの、天使のような小悪魔のような、どちらもの面を感じさせる絶妙な陰も言うことなしでした。二人ともまるで当てがきされたかのように役柄にお二人の風貌や演技のやり方がハマっていました。
今回3人が見た「エゴイスト」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨
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