クレア・ロンドン「片付け魔と散らかし屋に留守番はできるか」のネタバレ感想|正反対の二人、まさかの化学反応!?

小説

クレア・ロンドン「片付け魔と散らかし屋に留守番はできるか」 を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


散らかし屋×片付け魔 のお話。

<あらすじ>
片付き、全てが整った変化のない生活が好きなマーティン。
一方同じマンションに住む、物がちらかった自由な暮らしが好きなラス。
二人は友人たちの忠告でそれぞれマンションの留守番募集に参加するが、あまりに違う相手の部屋にどちらも拒否感を示し……。

 

こんな人におすすめ

  • 正反対の二人が衝突しながらも恋していく様子が見たい👀
  • 片付けるのが苦手、もしくは片付けるのが大得意🧹
  • ストイックな受けが奔放な攻めに乱されてるのを見ると燃える🔥

 

ネタバレ感想

①片づけ魔vs散らかし屋の描写が面白すぎる!

片づけ魔のマーティン(受け)は、病的なほど綺麗好き。家具が親友に数センチ動かされただけで気になってしまうほどの神経質っぷりです。アンティーク家具の買い付けが仕事ですが、趣味の一環でもあります。センスのいい調度品に囲まれ、完璧な暮らしをする独身貴族。マーティンからはそんな洗練された雰囲気を感じます✨

一方で、散らかし屋のラス(攻め)はこれまた病的なほどのゴミ屋敷(笑)に住んでいます。何でも探し出さないとどこにあるか分からないし、オリジナルの調味料を風呂で発酵させたりとやりたい放題。掃除という言葉と最も縁遠い男です。独創性が求められる、フリーランスの料理人という仕事と聞いて、思わず納得しました🧑‍🍳

すごい!と思ったのが、マーティンの整然と片付いた部屋、ラスのゴミだらけの部屋、それぞれがまるで映像として目の前に浮かんでくるような、作者の描写力。ラスの部屋を描写したページからは、異臭が漂ってくるような気さえします(笑)

 

②絶対合わない二人が、まさかの化学反応を起こす

偶然にも、お互いの部屋を留守番することになった二人。それを読んだ時、私は真っ先に思いました。「この二人、絶対合わない!絶対喧嘩する!」と(笑)

マーティンはラスを「小汚い部屋の臭い男」、ラスはマーティンを「小姑みたいに神経質なヒス男」と互いに毛嫌いして、喧嘩別れするのでは…と思っていたのですが、意外や意外。
最初は確かに、「何なんだあいつは!」と互いに憤りはするものの、むしろあまりにも相手が理解を超えた生き物すぎて、二人は逆に「面白い」と思い合うようになるのです!
この展開は想像しておらず、「まさか!」とニヤニヤしてしまいました😆💕

愛と憎しみ、好きと嫌いは紙一重と言いますが、マーティンとラスもまさにそうだなと感じます。

 

③ストイックな受けが乱される姿にドキドキ!

攻め受けという性的役割の存在を忘れるほど、率直に、物語としてとても面白くて、没頭していたのですが……。いざ、ベッドイン!となった時に、マーティンが色っぽくラスを誘うのに、ラスと同じく私の喉も大きくごくりと動いてしまいました💋 なんてえっちなんだ、マーティン…!他の男にそんな姿は見せないで!!

普段はきっちりとおしゃれなスーツを着込み、禁欲的に仕事をこなすマーティンが、ラスの前では奔放に乱れる姿は、ドキドキが止まりません…!!あまりにも、良すぎる…!!🤤✨

ストイックな受けが好き、いかにも男性然としてかっこいい受けが好き、という方々にぜひ読んでいただきたいです!!💕

 

まとめ

同じアパートメントに住む、散らかし屋×片づけ魔 のお話です。

神経質なほど部屋に思い入れを持ち、徹底的に片づけているマーティン(受け)。ゴミの山の中で生活する、自由気ままで奔放なラス(攻め)。
正反対の二人が、偶然にも互いの部屋を留守番することになったところから、恋の歯車が回り始めます⚙️✨

「この二人が分かり合えるはずなんてない!」「部屋が綺麗すぎる!/汚すぎる!」と、読みながらドキドキハラハラしてしまうこと、間違いなし。

ストイックなマーティンが、ラスの腕の中でだけ、いじらしく、しかし同時に奔放に、性の悦びを謳歌している様子はあまりにも妖艶で、生唾を飲み込んでしまいます…!!
短編でもしっかり濡れ場が読みたい!!という方に、ぜひおすすめの一冊です📕✨

片付け魔と散らかし屋に留守番はできるか
作者:クレア・ロンドン
片付き、全てが整った変化のない生活が好きなマーティン。一方同じマンションに住む、物がちらかった自由な暮らしが好きなラス。二人は、友人たちの忠告でそれぞれマンションの留守番募集に参加する。

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