夏乃穂足「飼い犬に手を咬まれるな」のネタバレ感想

小説

夏乃穂足「飼い犬に手を咬まれるな」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


御曹司の飼い犬として躾けられた少年×完全無比な御曹司 のお話。‬

新しく雇われた庭師の息子に「おまえが忠誠を誓えば、俺が一生犬として飼ってやる」と告げた13歳の御曹司・一稀(いつき)。

従順に懐く猛(たける)が可愛くて、一稀は勉強や精通、自慰まで教え込んでいくが、一稀に手を出した不良を猛が暴力でねじ伏せた時─彼の歪んだ執着に怯え、猛を拒絶してしまう…。

そんな別れから10年、若き総帥となった一稀は、パーティーで猛と再会して…!?

電子版には、電子限定の書き下ろし番外編「飼い犬の咬み癖は矯正できるか」が収録されています。口絵・イラストも収録されていますよ。

 

こんな人におすすめ

  • 濃厚な主従関係モノが読みたい
  • 松本清張が好き
  • 高嶺の花、高慢なツンデレ受けが好き

 

ネタバレ感想

面白かったポイントを3つに絞ってお話します。

①文章からにじむ気迫がすごい

この作品の何がすごいって、文章の吸引力がすごいです。

凄みのある文章、作者の魂から生み出された文章とはこういうものだと痛感させられます。読んだ人は絶対分かるはず。

どんなささいなシーンも無駄ではない、全てがこの物語のキーなんだという気迫が感じられる文章でした🔥

②非日常なのに、徹底的にリアル

何気ない一文から感じる気迫にも圧倒されるんですが、それ以上に引き込まれたのがストーリーの面白さ。

どう考えても非日常なんですよ。なのに、ものすごく生々しいんです。

登場人物が流す血の熱さやズキズキと体中に響く痛みなどが、まるで自分が今まさに体感しているように感じられます💥

それに、大企業社長の受けがスキャンダルで足元をすくわれていくさま、攻めに性的に狂わされていくさまが、ものすごく緻密に描かれています。

絶対に日常に起こり得ないことなんですけど、明日の朝刊にでも載りそうなくらいのリアルさで描かれています🗞

③予想を裏切る展開の連続

まず最初に、親の過剰な期待のせいで自我を持つことができず苦しんでいる主人公が「人間の犬」を飼うところにゾックゾクします。

犬として躾けられた少年のそれまでの半生も想像を絶するんですが、その後の主人→犬の愛し方がヤバい🤭

そして、少年を犬として愛しながらも彼の暴力性に怯え(そうしつけたのは自分なのにw)、「これからは人間として生きろ」と突き放す主人公の人間臭さ…そしてそれに絶望する犬の少年…。

まとめると「え〜?予想できる展開じゃない?」と思うかもですが、本文を読んでるとそうはならないんですよ!!ぜひとも本文を読んで、予想を裏切られる楽しさを体感してほしいです!💪🔥

最近は優しく甘い作品ほど売れ筋になりがちですが、ストイックなほど人間の闇を描こうとする作者の姿勢に大興奮しました!!🥺✨

ラストまで全く勢いは衰えず、読むほど「そうくるか!?」とアドレナリンがドバドバ出ます🔥

 

ちなみに、電子限定版SSは超〜〜〜甘々えちえちでした😚❤️

愛憎渦巻く本編から一転、すべてが終わった後の幸せいっぱいな2人に頬がゆるみます。くあ〜〜〜これは悶え死ぬ…///

そして、あとがきを読んで、本作がどれほどの苦しみの末に生み出されたものかを知りました。号泣です。

本編読後、ぜひあとがきまで読んでほしいです。よりこの物語への愛着と尊敬の念が生まれます。先生書いてくれてありがとう。すごく面白かったです!!😭✨

 

まとめ

倒錯的SM話かと思いきや、親子二代にわたり愛憎に狂った男たちの人生録でした。

感動で号泣し、凄艶エロに度肝を抜かれ、恐怖に鳥肌が立つ…作者の魂の炎を感じる、圧巻の傑作です🏆✨‬

 

この記事を書いた人

たこわさ
たこわさ
夜明けの腐女子。樋口美沙緒先生「パブリックスクール」・葵居ゆゆ先生「愛傷コレクション」・伊勢原ささら先生「嫌われ魔物の大好きなひと」が愛読書。スパダリ執着攻め×一途健気受けが死ぬほど好き。