ローズ・ピアシー「わが愛しのホームズ」のネタバレ感想|もしシャーロック・ホームズとワトソンが恋仲だったら?

小説

ローズ・ピアシー「わが愛しのホームズ」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


シャーロック・ホームズとワトソン のお話。

<あらすじ>
ベーカー街221Bの下宿で、シャーロック・ホームズとともに暮らすワトソン博士は、ホームズに対する秘めた想いを抱えたまま毎日を過ごしていた。

そんなある日、美しい夫人がホームズの元を訪れ、同居女性の不可解な言動について調べてほしいと告げる。

事件の解明が進む中で、ワトソンは自分とホームズの関係に向き合うこととなる―。

 

こんな人におすすめ

  • シャーロックホームズが好き🕵️‍♂️
  • クラシカルなミステリーが好き❤️
  • 匂わせ系カプが好き❤️

 

ネタバレ感想

本作は「パスティーシュ」と呼ばれる、先行作品の模倣作…いわば公式二次創作のような作品だそうです。延々と語られる、ホームズへの叶わぬ恋に苦しむワトソンの独白は、完全に俺得すぎました😭最高です😭

濡れ場はないけれど、2人の視線や言葉だけで燃え盛る愛が感じられる…奥ゆかしい恋物語🥺❤️

そして、本作の原題「My Dearest Holmes」、シャーロックの口癖 “Elementary, my dear Watson”に引っかけてるのがニクい!!小粋!!😆

しかし1988年に刊行された本が、約30年の時を経て日本語訳され、今自分の手元にあるのだと思うと感慨深いですね…ホームズはいつも、鮮やかに私たちの心に生きている…🕵️‍♂️✨

あと、覗き魔のシュタイラー氏のくだりはぞっとしました。本家本元のお話にもこういう人物って出てきそうだな〜と思いながら読みましたw

 

雑学

・ブランデー

ウイスキーとは別物。ブランデーは白ワインを熟成させたもの。ウイスキーはトウモロコシなど穀物を発酵させたもの。ワトソンがよく気つけに飲んでいる。

・物故する

人が死ぬこと。

・けん責

失敗や不正などを厳しく咎めること。

・壜

・携帯用フラスク

hip flask。スキットルのこと。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=791139

・メランコリー

憂鬱なこと。

・隠棲

人里離れてひっそりと暮らすこと

マントルピース

暖炉の焚き口を囲む装飾枠。

・ドレッシングガウン

屋内でくつろいだり化粧時に着用する、ベルト等で巻いて留める膝丈程度のゆったりとした上着の事。

ショール・カラー(へちま襟)のものが多く、シルク・サテン等の肌触りの良い生地で作られ、日本語では化粧着に相当。ナイト・ガウンとも呼ばれる。同タイプで、風呂上がりに着用するタオル地のものは、バスローブ(bathrobe)。

・安楽椅子

ひじ掛けつきで柔らかくゆったりとした休息用のいす。

・ギリシャ風のe

3みたいな文字

https://www.fbc.keio.ac.jp/~tyabu/enders/greek.pdf

・ペルシャスリッパ

ホームズはスリッパにたばこの草を入れておき、そこからとってパイプに詰めて使っていたらしい。

https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/society/pipe/chronicle/2005/04/02.html

英国館で再現されたホームズの部屋にペルシャスリッパが。

https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/rua-rua-blog/entry-11382707578.html

・ブライアー

ツツジ科の常緑低木。古株の塊状の根から良質のタバコパイプが作られる。

・クレーパイプ

土でできたパイプのこと。土っぽい臭さがあるらしい。実際に吸った人の感想👇

https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/pescatora-01/entry-12065287484.html

・カフェ・ロイヤル(ロワイアル)

かなり古くからあるホテルのよう。アフタヌーンティーが有名らしい。

ドミノ・ルームはレストランのこと?同性愛者の社交場?

https://www.google.co.jp/amp/s/tabit.jp/archives/5066/amp

・オーヴァル競技場

ロンドンにある競技場はロンドン・スタジアムくらいしか見つからなかった。オーヴァルという名前の競技場は北アイルランドにあるみたいだけど

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=2769141

・ジョージ王朝風

ジョージアン様式の建築のこと。シンメトリーで整然とした外観。

👇イギリスの建築史を垣間見られて勉強になる

https://www.houzz.jp/ideabooks/75517621/list

・無辜(むこ)

何の罪もないこと。

・ウイスキー・アンド・ソーダ

ハイボールのこと。

・ケトナー

分からなかった💔ケトナーズタウンハウスというホテルはヒットしたけどまだ新しそう。

https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g186338-d15277581-Reviews-Kettner_s_Townhouse-London_England.html

・キュラソー

キュラソー とは、酒の一種。リキュールに分類される。中性スピリッツやブランデーに、オレンジの果皮の香味成分と、糖分を加えたもの。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=114498

・リピンコットマンスリーマガジン

分からなかった💔架空の雑誌?

・時宜にかなう

あることを行うのに適当な時機のこと。

・ストランド・マガジン

かつてイギリスで出版されていた月刊誌。ジョージ・ニューンズ(1851-1910年)により、家族で愉しめるように一般大衆向けに創刊され、18911月から19503月までの60年間発刊した。

ストランド・マガジン - Wikipedia

・回顧

過ぎ去った出来事をあれこれ思いかえすこと。

・シャトーラフィット

シャトー・ラフィット・ロートシルトは、メドック地区ポーイヤック村にある著名なボルドーワインのシャトーの名称、および同シャトーが生産する赤ワインの銘柄の名称である。現在メドックに4つある第1級格付けワインの中で、シャトー・ラフィット・ロートシルトはしばしばその筆頭に挙げられる。

シャトー・ラフィット・ロートシルト - Wikipedia

・クラレット

「クラレット」とは、英語で、フランスのボルドー産の赤ワインのこと(またはその濃い赤紫色のこと)を指す。

フランスワインの基礎と最新ワイン事情 WineMart(ワインマート)
ワインマート、毎日役立つフランスワインの最新情報をお届けします

・グロヴズナー・ホテル

分からなかった💔

・「ギリシャ語通訳」

兄のマイクロフトが初登場する記念すべき作品で、マイクロフトの人物像、またマイクロフトが所属するディオゲネスクラブとその情景、性格も初めて描かれている。

グラナダ版 『ギリシャ語通訳』 : (1) - The Game is Afoot
―グラナダ版『ギリシャ語通訳』”TheGreekInterpreter”(1)―BBC版”TheAbominableBride”「忌まわしき花嫁」の初TV放送日が近づいてきました。未だご覧になっていない方は首を長くして待っていらっしゃる事と...

・ボーヌワイン(コナンドイルとの面会時にワトソンが飲んでいた)

・緑色のカーネーションを胸に刺す(若者の流行)

同性愛者の目印。

ジャケットを楽しむための小粋なアイテム。胸元を彩るブートニエールとは。 | MUUSEO SQUARE
ジャケットスタイルが気になる季節。手持ちのジャケットに小さな彩りを加えるだけで、身につける気分も変わってくるアイテム。それがブートニエール。起源はどこにあるのか、どう楽しむのが粋なのか、ブートニエールを愛用する倉野さんがご紹介。

・登攀

クライミングのこと。

・カメオ出演

カメオ出演は、俳優や歌手、監督、漫画や小説などの原作者、時には政治家やスポーツ選手などがゲストとしてほんの短い時間、映画やドラマ、アニメ、舞台に出演すること。遠目からでもはっきりと分かる装飾品のカメオからそう呼ばれるようになった。

・パスティーシュ

作風の模倣のこと。音楽・美術・文学などにおいて、先行する作品の要素を模倣したり、寄せ集め、混成すること。

 

雑学〜地理編〜

・ピカデリー(ワトソンが序盤に飲んだくれてた場所)

ピカデリーは、ロンドン・シティ・オブ・ウェストミンスターにある通り。ベーカー街から車で10分くらい。

・キャンバーヴェルグローブ(マリア・カークパトリックの居住地?)

キャンバーウェルグローブは、イングランド、ロンドンのキャンバーウェルにあるサザーク自治区の住宅街。ベーカー街から車で20分ほど。

・リージェント・サーカス(キャンバー〜への移動途中)

車で8分ほど。移動距離の中間地点くらい?

リージェント・ストリートあたりのこと?

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1750518

・カンバーウェル・グリーン

分からなかった💔

・ケンジントン(寄り道)

ベーカー街から車で14分ほど。荘厳なビクトリア様式の建物と大使館がある高級感あるエリア。

・ケンジントン・チャーチ・ストリート(モーリス宅からの帰り道)

ケンジントンチャーチストリートは、英国ロンドンのケンジントンにあるショッピングストリートで、A4204に指定され、伝統的にアートショップやアンティークショップで知られています。ベーカー街から車で12分。

・キャベンディッシュ・スクエア(ロバートの居住地)

ロンドンのウエストエンドにあるメリルボーンのパブリックガーデンスクエアです。ベーカー街から車で5分。

・マイリンゲン(大陸での滞在地?)

マイリンゲンは、スイスのベルン州にあるインターラーケンオーバーハスリ行政区の自治体。

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Meiringen

 

まとめ

「四つの署名」と「最後の事件」を軸に、ワトソンとホームズの秘められた関係が浮き彫りに!🥺💕

史実、原作に忠実に作り込まれたミステリーに感激します😭

ホームズとワトソンの親密なやりとりに萌え悶える一冊📖✨

わが愛しのホームズ
作者:ローズ・ピアシー
ベーカー街221Bの下宿で、シャーロック・ホームズとともに暮らすワトソン博士は、ホームズに対する秘めた想いを抱えたまま毎日を過ごしていた。そんなある日、美しい夫人がホームズの元を訪れ、同居女性の不可解な言動について調べてほしいと告げる。事件の解明が進む中で、ワトソンは自分とホームズの関係に向き合うこととなる―。
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