蒔舞「ロスト・コントロール~虚無仮説〜」シリーズのあらすじ・ネタバレ感想|トラウマ持ちのFBI捜査官

小説

蒔舞先生「ロスト・コントロール~虚無仮説〜」シリーズを読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


事件最優先の俺様上司×実母に虐待されていたFBI捜査官 のお話。

<あらすじ>
FBI捜査官の藍沐恩(ラン・ムゥウァン)には二つの悩みがあった。
ひとつはとある過去により、局内の心理評価がパスしないこと、もうひとつは金髪碧眼のワンマンな上司・ハイエルのことだ。
相棒でもあるヘテロなハイエルに、藍は秘かに想いを寄せていた。

 

こんな人におすすめ

  • 本格的なサスペンスもの、刑事ものが好き🔫
  • ノンケ×ゲイのお話が好き💕
  • 攻めと受けの心理戦にワクワクハラハラしたい💥

 

ネタバレ感想

1巻

失踪した少女リディア、”貯蔵室の怪人”トビー、忽然と消えたティム・エレル、闇の武器売買商売をやっているコリンズ、立て続けに起きた銀行強盗事件、ナンバーの入っていない銃を持った女性……点と点がつながって線になっていくさまが面白すぎます。

1巻では、リディアの失踪事件や銀行強盗事件は、ナンバーの刻印されていない銃が街にばらまかれたことと何か関係があるのでは?というところで終わりました。

それにしても、リディアを誘拐した小児性愛者トビーが「彼女の幸せのためにやったんだ。あの子は今、世界で一番幸せな女の子だよ」「知ってる?あそこの湖はなんでも浄化できるんだよ……」と夢見るように言っていたのが気持ち悪くてたまらなかったです…。トビーの生い立ちもあまりに不幸でしたが、リディアに何の罪があるというのかと、胸が痛くてたまらなかったです。

トビーがどうやってリディアを誘拐したかもまだ明らかになっていないし、2巻ではどんなふうに謎が明らかになっていくのかワクワクです!

ロスト・コントロール~虚無仮説1〜
作者:蒔舞
FBI捜査官の藍沐恩(ラン・ムーウァン)には2つの悩みがあった。ひとつは、FBIに提出する心理評価審査がパスしないこと。もうひとつは、密かに想いを寄せる上司で相棒のハイエルのことだ。

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2巻

ティムを殺したジュリア・ピータース、彼女と親友だったハイエルの妻、妻を殺された復讐を企てるコリンズ…。またも無数の点と点が繋がって線になるような物語展開でした。

誰よりも藍を守りたいと思いながらも、亡き妻との約束のせいで「愛してる」とは言えないハイエルが焦ったくもあり、その愚直さが愛おしくもあり。

自殺願望ありとカウンセラーたちに言われうんざりしていた藍ですが、事件を経て過去の自分を殺し生まれ変わるさまは鮮烈で…ドキドキハラハラさせられました。

番外編では俺様なハイエルのかわいい嫉妬も見られて、ニヤニヤしちゃいました😏💕

ロスト・コントロール〜虚無仮説2〜
作者:蒔舞
FBI捜査官の藍沐恩(ラン・ムーウァン)は先の誘拐事件で深く傷つき、その心の傷を誤摩化すため上司で相棒のハイエルとのセックスに救いを求めてしまう。ハイエルが未だに亡き妻を愛していることを知りながら彼と夜を重ねる藍。だが、未来を描けない今の関係を、胸に秘めた恋情ゆえに思い悩み……。

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まとめ

過去と現在の大小さまざまな事件たちが複雑に絡み合い、FBI捜査官たちのトラウマをえぐっていくさまが鮮やかでした。悩み苦しむ攻め、受けの心理描写に魅せられます。

グロい描写はないのですが、何の罪もない少女が誘拐され殺害されたりと、苦しくなる展開も多かったです😢

でも、魅力的なキャラクターしか出てこないので、この後何十冊でも続編を読みたいです。「ロストコントロール〜虚無仮説〜」の世界観にずっと浸っていたい!!

yoco先生の美麗な挿絵も素敵でした。

サスペンスBL好き、心理描写の丁寧なBLが好きな方にはぜひ読んでいただきたい名シリーズです!!🏆✨