伊勢原ささら「ダブルキャラにご用心!」のネタバレ感想|嫌味な辛口批評家は、実は片想いの相手だった!?スパダリリーマン×小説家志望の貧乏派遣社員のドタバタラブコメ❤️

小説

伊勢原ささら先生「ダブルキャラにご用心!」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


大手IT企業のエリート正社員×ホラー小説家志望の子会社派遣社員 のお話。

<あらすじ>
『チャッピー』というハンドルネームで、サイトに小説を発表しているホラー作家の卵・優太は、自分にばかり辛口の批評をしてくる投稿仲間の恐怖皇帝からの厳しすぎるコメントで心に傷を負い、寝不足のまま派遣の仕事に向かう途中に体調不良で倒れてしまう。
それを助けてくれたのは仕事先で見かけ、密かに憧れていた人物・本郷だった。
本郷は優太のことを知っていると言い、さらにはなかなか体調が戻らないのを心配し、一緒に会社を休むと優しくささやいてきて…!?

 

こんな人におすすめ

  • 二面性を持つキャラが好き🎭
  • 雑草魂たくましい元気な受けが好き💪
  • 俺様に見えて実は繊細な攻めが好き👑

 

ネタバレ感想

1巻

オリジナルホラー小説で作家を夢見る派遣社員の森野優太(受け)は、小説投稿サイト内でいつも「恐怖皇帝」というハンドルネームの男にメタクソに批判されています。そんな「恐怖皇帝」と初のオフ会をすることになるも、彼を迎えにいく途中で片想いの相手である本郷博幸(攻め)に会ってしまい…というお話でした。

優太はかわいくて華奢な小動物系の青年で、対して本郷はがっちりとした体躯の王子様系の青年。しかもどこか芋っぽくて不遇な優太に対して、本郷は趣味から住むところ、身のこなしまで全てが高品質で洗練されており、優雅で、二人は何もかもが正反対です。

しかしなぜか本郷は本社にバイク便で届けに来る子会社勤務の優太のことを前々から可愛いと思っていたようで、二人は出会ったその日になんと半分セックスのようなことまでしてしまいます。
3巻完結だからとはいえあまりの本郷の手の早さが気になります。本郷は優太への恋心は本気だと言っていましたが、事実なのか…。優太は恋に奥手な童貞処女なのに、本郷が好きすぎるあまりに彼に言われるがままセックスの真似事までしてしまい…後でもし本郷が裏切った際に、優太が傷つかないかが心配です。

ダブルキャラにご用心!1
作者:伊勢原ささら , 花小蒔朔衣
『チャッピー』というハンドルネームで、サイトに小説を発表しているホラー作家の卵・優太は、自分にばかり辛口の批評をしてくる投稿仲間の恐怖皇帝のことが大嫌い。その日も、恐怖皇帝からの厳しすぎるコメントで心に傷を負い、寝不足のまま派遣の仕事に向かうことになった優太は、出勤途中に体調不良で倒れてしまう。それを助けてくれたのは仕事先で見かけ、密かに憧れていた人物・本郷だった。

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2巻

「恐怖皇帝」が実は本郷その人だったと分かり、優太は本郷を「詐欺師」だと糾弾。「博幸さんは死んだ」と自他に言い聞かせて彼を着信拒否するも、本社勤務の男から理不尽なクレームをつけられているところを本郷に救われ、さらに彼が悪意なく毒舌を振るっていたことが分かり、見直す…というお話です。

自分の作品をこっぴどく批判してくる男と憧れの男が同一人物であることが分かったら、たしかにショックだとは思うのですが…このショックの大きさは、受け取り手によって捉え方が随分変わるかもしれないと思いました。
私も一次創作で小説を書いたことがあるのですが、文章を生み出すのって想像するよりずっと大変だし、さらに賞を獲ろう、プロになろうと思うなら、より一文一文に込める思いは強くなるし、すごくしんどいことだと分かります。でも、創作をしたことがない人やあまり身近に例がなかった方は、もしかしたら、「たかが文章一つにそんなに怒ることかな…?」と首を傾げてしまうかもしれません。

あとは、優太がたびたび本郷に対して「死んだ博幸さんで○○を言って」とお願いして、本郷もそれを聞き入れてやるんですが、これってすごく残酷なことじゃないですか?いやいや、本郷は死んでないよ!目の前にいるよ!
本郷も言っていたように、優太の前で猫を被っていたのは彼に好かれたいからですし…。そもそも優太だって本郷の前で分厚い猫を被っていたのに。本郷は優太が猫を被っていたことは一度も責めないのに、優太ばかりが「詐欺師」とか「博幸さんは死んだ」なんて言うのは、ちょっと言い過ぎじゃないか!?と思ってしまいました。

ダブルキャラにご用心!2
作者:伊勢原ささら , 花小蒔朔衣
憧れていた本郷と思いがけずデートのような一日を過ごせた優太は、甘く熱烈な口説き文句に陥落し、唇を許しさらには巧みな指によっていかされてしまった!今から恋人同士だねと本郷に囁かれ、恋にトラウマがあり一生孤独だと決め込んでいた優太は舞い上がってしまう。そんな中、大っ嫌いな恐怖皇帝もふくめた投稿仲間とのオフ会をすることになった優太は、当日、待ち合わせ場所に本郷の姿をみかけて……!?

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3巻

優太は本郷の二面性を受け入れられず苦しんでいましたが、本郷が作品執筆よりも優太の日本恐怖小説大賞の下調べの手伝いを優先したことを知り、彼の献身に心を打たれて付き合うことにする…というお話です。

3巻の序盤では「博幸さんと同じようには好きじゃない」「今のあんたを好きになったら博幸さんを裏切ってる気分になる。でも前のあんたに戻っても、今のあんたがいなくなるのは嫌だ」と本郷にはどうしようもないことで怒りをぶつけていた優太ですが、本郷が(去年最終選考まで残ったため)一次選考スキップのシード権を手放してまで優太の原稿の下調べの手伝いをしてくれたことで、心が動いたようです。
最後は本郷のことを「皇帝」ではなく「博幸さん」と呼んで、ラブラブになっていました。

本気で作家を目指しているならどんなに好きな人のためであってもシード権を手放すのは愛ではないという意見もあると思うのですが、優太にとってはそれは犠牲ではなく愛だと感じられたのでしょう。

しかし、サイトの共同管理人であるアリゲーターさんと要蔵(ゆん)さんが付き合い始めたのは予想外でしたね。しかもアリゲーターさんは普段はあんなにべらんめえ口調というか、サバサバした江戸っ子みたいな話し方をするのに、要蔵さんを「ダーリン」と甘く呼んだりしていて、乙女だー!!と胸キュンしちゃいました。二人とも幸せでいてほしいなあ。

ダブルキャラにご用心!3
作者:伊勢原ささら , 花小蒔朔衣
本郷が、恐怖皇帝だと知ってしまって優太は大ショック!一方の本郷も優太がチャッピーだとは知らなかったようだった。毒舌の恐怖皇帝と優しい本郷のダブルキャラを受け入れられずに、優太は彼を詐欺師呼ばわりし、大嫌いだと言ってしまう。

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まとめ

ホラー小説家を目指して小説投稿サイトに自分の小説をアップし続けている森野優太(受け)は、いつも辛口批評してくるサイト管理人「恐怖皇帝」を苦手に感じていました。しかし彼が実は自分の憧れであり片想い相手の本郷博幸だと分かり、驚愕して…。

優しくて甘々な王子様の本性が、実はホラーうんちく好きの傲慢男だと分かってがっかり…で話は終わらず、むしろその傲慢男は自分がなぜ嫌われているのか分からずグイグイアプローチしてくるという、ちょっと抜けた2枚目が攻めのお話でした。
受けは伊勢原先生らしい(?)、ザ・受け!という雰囲気の、可愛い系青年。しかし中身はかなり雑草魂がたくましく、割と大雑把でワイルドな感じです。不憫な可愛い系受けは伊勢原先生の作品でよく読んできましたが、一口で不憫可愛い系受けといってもいろんなキャラがいるのだなあと思いました。

好きな人の前ではつい猫を被ってしまったり、いい顔をしてしまいがちなあなた。本作を読むと、つい共感してしまうかも?
二面性のあるキャラが好きな方にぜひともおすすめしたい一冊です📚✨