雪代鞠絵先生「Fly me to the Moon」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
天涯孤独の少年・悠は、バイトの帰りに偶然知り合った弁護士・浅羽と、週に1回おいしいご飯を食べに行く不思議な関係になる。
寂しさや辛いことさえも受け入れて、ひとり慎ましく暮らしてきた悠は、浅羽の優しさに触れるうち、次第に彼を好きになってしまう。
しかし、浅羽が悠に優しくするのには理由があって!?
こんな人におすすめ
- 不憫で健気な小さい子を応援したくなる📣
- 頑張り屋の青少年の努力は必ず報われてほしい😭
- 人間臭いスパダリ攻めが好き❤️
ネタバレ感想
①1冊で3度美味しい!豪華に3編収録
1冊の中に ①出会いから両想いまで編 ②同棲中の危険な事件編 ③悠(受け)に対しては余裕がないモテ男浅羽(攻め)編 の3編が収録されていて、1冊で3度美味しい最強の構成です📖✨
全オタクが大好きな「推しカプのその後」をたっぷり堪能できるのもポイント😚❤️
好き同士になって終わりじゃなく、2人が歩んでいく人生をしっかり見つめられるので読み応えがあります。
②音楽にまつわる構成がオシャレ
3編のタイトルがそれぞれ曲名と同じになっています。
曲を流しながら読むと、まさにぴったりの世界観…より心に文章が染み込んでくる感じがします😌✨
小粋な計らいに胸キュン!!
③人間臭いイケメンの攻めがカッコいい!ひたすら健気な受けが可愛すぎる!
浅羽も悠も、個人的に性癖ドンピシャです。
スパダリながら、悠と13歳差ゆえに大人らしい振る舞いをしなければと独占欲に悩む浅羽。
素直で健気な性格ゆえに他人からの悪意への耐性がなくいじめられ続け、さらに初恋ゆえに右も左も分からない悠。
どちらも人間臭くて、愛おしい…🥺
紙の中の世界で、2人がちゃんと生きている感じがします。
まとめ
孤独と貧困を独力で何とかしようとしていた悠(受)が、罪滅ぼしを理由に浅羽(攻)に救助されるお話です。
「孤独な子どもは、甘いもので寂しさを紛らわせがち」なのだそうですが、悠はまさにそうで、プリンやチョコといった甘いものばかり食べては痩せ細っています。
浅羽に保護された後も自力でなんでも解決しようと限界まで抱え込む姿は痛々しく、何度も泣かされました🤦♀️
あ、あとがき後のミニ書き下ろしSSでは、浅羽に小脇に抱えられて歯医者に行く悠が可愛すぎて笑ってしまいましたww 悠は健気可愛いだけじゃなく、ゆるキャラっぽい可愛さもあります。
読後、悠が孤独を癒すために食べていた、大好きな「ふわふわプリン」…夜空に浮かぶ月のように真っ黄色なプリンが食べたくなります🍮
静かな夜に一人でじっくり読みたい、涙したい、慈しみたい…そんな気持ちになる名作です📖✨