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イタリアの観光地チヴィタ・ディ・バニョレージョを舞台に、ゲイカップルの結婚式をめぐる大騒動を描いたオフ・ブロードウェイの大ヒット舞台を、イタリアコメディ映画界の重鎮アレッサンドロ・ジェノベージが映画化!「天空の結婚式」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:Amazon.co.jp: 天空の結婚式(字幕版)を観る | Prime Video
両親にカミングアウトしていない売れない役者×カミングアウトしたが母に絶縁された役者 のお話。
<あらすじ>
ベルリンに暮らすアントニオは、役者仲間で恋人のパオロにプロポーズし、2人は結婚を決意する。
しかし、パオロはゲイであることをカミングアウトして以来、母親とは疎遠状態になっていた。
一方のアントニオは両親にカミングアウトと同時に結婚の意志を伝えるため、イタリアで村長を務める父と母のもとに行こうとするが……。
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予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- イタリアでのゲイの恋愛事情が知りたい🇮🇹
- ちょっとおかしい友人たちにクスリ、でも家族愛にホロリともしたい😢💕
- ニューヨークの大人気ミュージカルを体感したい🕺💃🎵
本作をもっとよく知るための小ネタ
①共同脚本も務めたアレッサンドロ・ジェノヴェージ(イタリア語版)監督によれば、脚本を書き始めた時点ではイタリアにはまだ同性婚を認める法律がなかったので、初稿はその状況を反映し、何とかしてイタリアの不条理な状況を明らかにしたいという声明だったが、2016年に下院議会で同性カップルの結婚に準ずる権利を認める「シビル・ユニオン」法が可決されたことを踏まえ、脚本を大きく修正する必要があったとのことである。
②Rotten Tomatoesによれば、7件の評論のうち高評価は71%にあたる5件で、平均点は10点満点中5.7点となっている。
③原作は、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでロングラン上演された大ヒット舞台「My Big Gay Italian Wedding」。
ネタバレ感想
「出会いを覚えてる?僕ははっきり覚えてる。めったに感じないような熱い視線と、相席していい?の一言。あれは殺し文句だ。久しぶりに笑ったよ。なぜかあの時あのまま別れたけど、あんな素敵な出会いはこれまでもこれからもなかった。よくやく勇気を出して君にメールして、キスをした。こんなキスをするのは君が初めてだ」と回想しながら、彼や彼の友達と一緒に遊んだ記憶を思い出します。
「あのカフェで君と出会ってから、一緒に歳をとりたいと思った。君は口の悪いナポリ人だけど、君のおかげで僕は自分をさらけ出せるようになった。そんな心地よさに感謝すべきなんだろうか?ずっと一緒にいようと言ったかな?君と一生を共にしたいんだ、パオロ。結婚しよう」とアントニオはキッチンでパオロにプロポーズします。「明日君らと一緒にイタリアに行ってもいい?ご両親に会いたいんだ。結婚式はベルリンかイタリアか決めないといけないし、引き出物の手配も…」と言うパオロに、アントニオはこれからオーディションだからと逃げようとします。旅行は明日なのに仕事はどうするのかと言っても、パオロは「俺はバイトだから」とついてこようとします。
アントニオは重い口を開き、「3年前、ゲイだってことを母親にカミングアウトした君は絶縁状態になっただろ」と言います。パオロは「両親に黙ってる気か?ベルリンはゲイにはいい街だけど、隠れゲイでいるやつとは暮らせない。結婚するんだろ?」と脅し、アントニオは渋々「両親に結婚の報告に行こう」と了承します。
アントニオが家を出ると、不審な女が後をつけてきます。女は強引に彼にぶつかると「久しぶり」と言って付き纏います。「君とは3年前に終わって、今は婚約中なんだ。僕はゲイだ」と言いますが、彼女は「一時的なものでしょ?彼に私と寝たってバラすわよ」と脅してきます。「あなたのそばにいたいの」と追い縋る彼女に「君が誕生日に死ぬ気だったし、泥酔してたから寝たんだ。病院に行ったほうがいい」と言って電車に飛び乗るアントニオ。
パオロがシャワーを浴びていると誰かがチャイムを鳴らしたので、ベネデッタがドアを開けます。ドアを開けるとドナートという男がネット広告を見て部屋を借りたくて連絡したと語りかけてきますが、ベネデッタは声から何まで父そっくりだと感激し、すぐに部屋の中へ彼を招き入れます。
ベネデッタはなぜかドナートが飲んでいる精神安定剤をほしがり、何粒が飲みます。
シャワーを終えたアントニオがドナートに挨拶します。ベネデッタはあなたを父にそっくりと言ったでしょうと笑うアントニオに渋顔のベネデッタ。ドナートは南部のバーリから来たらしく、仕事は長距離バスの運転手をしているのだそうです。アパートではなくて間借りを選んだのは経済的理由と、「人生の微妙な時期に来ているから誰かが必要」なのだそうです。女装していた現場を外出から帰ってきた妻と娘に見られてしまい、帰りづらくなってしまったのだそうです。ドナートはゲイではありませんが、女装をすると気分が良くなるのだとか。
パオロは自分は役者でカフェでバイトもしていると打ち明けます。ベネデッタは金持ちだから働く必要がないのだと言い、パオロたちと一緒に帰省するために旅の準備をしてくると立ち去ります。
帰省中の留守番はドナート1人で頼むとパオロは言いますが、彼は「情緒不安定で何をしでかすか分からんぞ」と脅し、挙げ句の果てには「君たちと一緒に行く」と言い始めます。「1人なんてあんまりだ」とぶつくさ文句を言いながら薬をがぶ飲みするドナート。
イタリアに着いたアントニオは呆れ果てて、「ゲイの恋人に女装好きのおっさん、親は腰抜かすよ」とパオロに吐き捨てます。
小さな村の村長であるアントニオの父は、15人の難民を村に受け入れるかどうかを村民たちと話し合います。地盤工事の費用を捻出しろと言われても皮肉で返し、観光資源を使って仕事を捻出して金を儲けようと提案します。自分はこの村の出身ではないがみんなは村長として受け入れてくれたのだからうまくいくはずだと言います。
「瀕死の町」と呼ばれる母の出身の村(父は母のために移住し村長となったそう)へと向かうアントニオたち。復活祭が近いため、受難を演じるため扮装する村人たちとすれ違います。イエス様の役はアントニオがやると聞いて、ベネデッタは興奮します。アントニオの両親と握手し合う4人。
アントニオの母・モニカはアントニオが婚約者と遊びに来たと思い、アントニオとベネデッタのためにベッドをくっつけておいたと嬉しそうに見せます。ベネデッタは部屋に置かれた電子ピアノを見つけるなり歌い出し、モニカは面食らいます。パオロがアントニオの婚約者であるような雰囲気を嗅ぎ取ったモニカは、パオロには冷たい態度をとります。
いざ夕食になり、ベネデッタは兎肉は好きだけどこんな調理法はイヤだとモニカの料理にケチをつけます。強い酒がほしいと言い出し、ロベルトが自家製のくるみ酒やイモムシ入りのテキーラがあると言います。ヴィーガンだから生き物が入ってるのはダメと言うベネデッタ。
ドナートは兎ならなんでもおいしくいただくと食べ始めますが、ロベルトはその馴れ馴れしい態度が気に食わなかったようで「打ち解けすぎたようだ。敬語に戻してくれ」と硬い顔で言い放ちます。手首に巻いている包帯をめざとく見られ、「労災ですよ。バスの運転をしているうちに…」と苦しい言い訳をするドナート。モニカは「あの人たち、何なの」とアントニオに耳打ちします。
パオロはこの村は難民受け入れに消極的とか、と話を振ります。仕事は息子さんと同じくミュージカル役者志望でと言うと、ロベルトは「ミュージカルは大嫌いだ。あんなものはゲイがやるものだ」と吐き捨てます。
突然ドナートが吐き気を催し、ロベルトは「まだ弾が残ってたか」と笑います。「兎は普段はしめ殺すが、撃つのも一興だ」と楽しげに言うのを、ベネデッタは軽蔑した表情で見ます。
アントニオは「毎年復活祭に帰省するけど、今回は大事な理由がある。パオロと僕は愛し合ってる。結婚するつもりだ」と両親に告げます。ロベルトは笑い出し、「今のは冗談だろ?」とバカにします。「愛し会えて幸せなんだ。だから喜んで欲しい」と言うアントニオ。モニカは分かっていたと言います。自分だけが知らなかったことにショックを受けるロベルトに、アントニオは「大した問題じゃないと思ってたから言わなかった」と申し訳なさそうに言います。そこにフランチェスコ・パルミサーニ修道士が現れ、アントニオを祭りに連れて行きます。
祭りに参加するアントニオの両親に、パオロは懸命に話しかけます。「僕は愛し合ってるんです」と言っても、モニカは「明日話しましょう」とだけ言い、ロベルトはパオロを見ることもせず、2人は足早に去って行きます。
洗礼も受けたことがないのに昔からイエス様が好きなのだと言うベネデッタに、自分も洗礼を受けたことはないと返すドナート。気が合うから子供でも作る?とふざけるベネデッタ。
翌朝、ロベルトとモニカの間にも奇妙な空気が流れていました。パオロに好みも聞かず、勝手にコーヒーを注ぐモニカ。出て行こうとするロベルトに、モニカは「話があるの」と引き留めます。「ゲイだろうと私の愛は変わらない。息子が選んだ人なら間違いないわ。結婚しなさい」と言い、アントニオは喜びのあまり彼女に抱きつきます。「でも結婚には条件がある。ご両親は式に参列できる?ため息の出るような式にしたいの。私の夢だった。式のことは彼・エンツォ・ミッチョに任せるわ」とテレビの中の男を指差すモニカ。「まだあるわ。結婚式は村で挙げて。式はあなたがして。村長なら法律を遵守すべきよ」とロベルトに話を振る言うモニカ。「人権を守ってきた村長が息子の人権も守れないの?同性愛への偏見だわ」とモニカが言うと、「お前たちは幸せでも私は喜べない。公の場で2人を祝福する気はない」とロベルトはきっぱり。「だったらよそで寝るのね。息子を認めない人とは暮らせないわ。役場に部屋があるでしょ」とモニカが言うと、「そこまで大事にする必要が?馬鹿馬鹿しい」と吐き捨ててロベルトは立ち去ります。
モニカはアントニオとパオロを引き連れて教会へと足早に向かいます。フランチェスコが村長の代わりに祝福してやろうと言いますが、アントニオは「破門されますよ!どうしてそこまで」と焦ります。それでもフランチェスコは鷹揚に笑い、「愛を信じるから」と言います。「正気でない者が革命を起こす。考えすぎたら何も変わらん」と言うフランチェスコに賛同するパオロとモニカ。アントニオも頷きます。フランチェスコは翌日、みんなの心に響くミサをしようと言います。
「今は受難の時。みんなで愛の力を信じて団結しよう。愛はことあるごとに対立し、その1番の原因に私たちは気づかない。その原因は私たちの心の奥底にある偏見や恐れだ。私たちは得体の知れない相手を恐れ、考えもしない。相手も同じことを欲していると。つまり誰かを愛し、愛されることだ。みんなが幼い頃から知ってるアントニオはパオロという男性を愛している。一体誰が間違ってると言える?真実の愛なら正当でしかありえない。だからこの件に関して私は全責任を負い、喜んで2人の結婚式を行う。4月25日、インマコラータ教会で」とフランチェスコが説教すると、ロベルトは「参加を強制するのか?」と焦ったように尋ねます。「参加しなくても罪ではない。あるのは責任だけだ。君のモットーは”どんな人も歓迎する村”だ。だから村長に選ばれた」とフランチェスコが言うと、「私が歓迎するのは観光客や難民だ。ゲイのことは歓迎しない。私だけが悪者か。いいさ、憎まれ役は引き受けてやる」とロベルトはぶつぶつ言いながら教会を出て行きます。
教会に来ていたアントニオのストーカーである元カノ・カミッラは、「なぜ結婚式をすることを教えてくれなかったの」と言い出します。カミッラは立会人をしたいと言いますが、アントニオはベネデッタにもう頼んだからと言い、彼女を帰らせようとします。しかし彼女は「ベルリンに帰ってもやることがないから」と村に居座るつもりのようです。アントニオたちが去っていく背中を、カミッラは爪を噛みながら睨みつけていました。
昼食を食べながら、モニカはパオロに母親に連絡するように指示します。「この結婚は私にとっても賭けなのよ。何を犠牲にしてるか分かって欲しいの。彼女にも覚悟してもらわないと」と言って部屋に戻るモニカ。ドナートもついていくと言い出し、ベネデッタはドナートが心配だからついていくと言い、パオロは呆れ果てます。そこにロベルトが現れ、「みんなに一言謝りたくて来た。今朝の失言を許してほしい」と言います。アントニオは許しますが、ロベルトが復活祭だから仲直りしようとオリーブの枝を差し出しても、モニカは「式をする気がないなら出て行って。家の鍵を置いていって」と冷たい態度を崩しません。
エスポジトと書かれた表札の家のベルを押すパオロは、同行者たちに余計なことは言わないようにと念を押します。すぐにパオロの母は出て来たので、パオロはアントニオの地元で結婚式を挙げるから参加してほしいと頼みます。アントニオは自分が話をつけると言いますが、パオロは来るはずがないと怒ります。アントニオはパオロの母の家に招待状を投げ込みます。先にベルリンで結婚式を挙げればよかったと喧嘩する2人を前に、ドナートが自分がパオロの母に女装して出席すればいいと提案します。ドナートは熟女ならお手のものだと乗り気です。
ロベルトはフランチェスコにアントニオが小学校の頃に狩りではなく新体操をやりたいと言った頃からゲイではないかと疑っていた、アントニオの結婚の話は今や村じゅうの噂だと話しかけます。フランチェスコは見守ってあげないと、なぜ2人の結婚を喜べないんだと諭しますが、ロベルトは嫌なものは嫌なのだと頑として言い張ります。「無理なことが可能になることもある。例を見せよう。山羊だよ。この結婚をどう思う?」とフランチェスコが山羊に話しかけると、「ベーネ(いいね)」と返します。ロベルトは呆れて帰ってしまいます。
アントニオたちが家に帰ると、モニカがエンツォとテレビ番組の撮影をしていました。結婚式をプロデュースする番組なのだそうです。アントニオは身内だけでいいと言うにも関わらず、モニカは370人は招待する最高の式を挙げようと言い出します。今更引けなくなり、パオロは自分の母も出席すると言ってしまいます。
エンツォは村じゅうを巻き込んで大掛かりな式をします。困惑するロベルト。いざ結婚式の日になり、正装になったアントニオに「なぜ結婚するのを秘密にしてたの?」と飛びかかってくるカミッラ。パオロは「何しに来た?なぜ隠れた?」とカミッラに激怒。モニカも来てカミッラに何をしているのかと問いただしますが、彼女は「顔を見に来ただけ」だと言い張ります。モニカは昔からカミッラが癪に触って嫌いだったとパオロに毒を吐きます。昔2人は恋人で、一緒にベルリンに行ったのだと聞き、パオロの顔がこわばります。カミッラは押しが強く、「男には女が必要」と言う言葉の通り、アントニオのその座を狙っているのだとモニカは解説します。「あなたはアントニオに愛されてる。求婚されたんだから!あなたとカミッラじゃ月とスッポンよ」とモニカに勇気づけられるパオロ。
村の会議で、家屋が倒壊したから安全対策をしなければと議題が出ます。すぐさまロベルトは教会の点検をしたのは2年前だから当分使用禁止にすべきだ、息子の結婚は延期にしろと言い出します。番組が放送されれば話題になる、ゲイの結婚式をやればいい宣伝になると村人たちは沸き立ちます。ホテルの主人は番組のおかげで予約が入ったから、村をもっとゲイにフレンドリーな雰囲気にしようと言います。ロベルトは「ここをゲイの集落にするのは構わんが、いかなる許可も与える気はない」ときっぱり言い放ちます。
飾り付けられた祭壇を見て回るモニカたち一行。パオロに「お母さんは来るわね?」と最終確認をして、来なければこうよと中指を立てます。
その夜、モニカは役場のロベルトの部屋へ向かいます。モニカはアントニオが小さい頃一番好きだった絵本の名前を尋ねます。ロベルトは「親指トム」と言いますが、モニカは「シンデレラよ。シンデレラの王子様に恋をしてたわ。あなたの思い違い」とぴしゃりと言います。「2人の幸せを願うなら式をしてあげて。出席しなければあの子は一生傷つくわ」と言うモニカに「でも親子の絆は変わらん」と言い返すロベルト。「でも夫婦の絆はおしまいよ。あなたは変わった。他人のような男を愛せる?明日欠席したら離婚を請求するわ」と言うと、モニカは帰っていきます。
夜、アントニオの部屋の下にカミッラが来ます。部屋まで来ると言うので、アントニオはしぶしぶ彼女の元へ。カミッラは「愛は一方通行じゃダメだって分かった。二つだけお願いがある。これを最後にするから。一つ目は、どうかキスして。もう一つ目は、式の立会人をさせて。このままじゃ終わった気がしない」と言い縋ります。キスをした後、パオロが窓から自分たちを見つめているのに気づくアントニオ。「縁は切れてたし、彼女も諦めてると思ったんだ。もう何ヶ月も付き纏われてるんだ」と言い訳するアントニオに、「縁の切れた女が式の前の晩にキスをねだるか?最後に寝たのは?」と激情を隠せないパオロ。「女なんかに興味はないし、君以外の男に興味はない」と謝り、パオロにキスするアントニオ。パオロは「もう邪魔されたくないから彼女を俺の立会人にする」と決めます。
翌日の女装のために髭を剃るドナート。ギターをかき鳴らして歌を歌うベネデッタは女装を練習をしたドナートを見て、「母にそっくり!私が求めてたのは父じゃなくて母だったのよ!キスしてもいい?」と迫ります。「君と私じゃ結ばれないよ」とドナートは断りますが、「女装してる方がずっといい。一生ありのままで暮らせばいいのよ。女装のままで。一生私がセットしてあげる」とベネデッタはプロポーズし、2人はキスします。
そこにアントニオが現れ、「なんでキスしてるんだよ!」と困惑。ベネデッタは母の写真を見せて、ドナートが母にそっくりだと証明します。
さらにモニカが走り込んできて、「教会が燃えてる!」と叫びます。慌てて教会へ向かう一同。駆けつけたカミッラを見て、アントニオは「君は最低だ!」と飛び掛かりますが、パオロが「中に人がいる」と叫び、炎の中に駆けていきます。アントニオも後から向かい、炎の中からロベルトが助け出されます。炎を背景に立ち尽くすロベルト。
翌日、ロベルトが式を執り行いました。なんとパオロの母・アンナも参列しており、パオロの隣には女装したドナートがいましたが、みんな元はドナートだとすぐに分かったようで、その方が涼しいだろうと言い、その姿のまま参列させます。パオロは本物の母が来たことに感激し、彼女にキスします。
ロベルトは「私は息子に寛容を教えたが、言うは易し行うは難しだった。ここにいる全員に謝ります。特に息子のお前に。至らぬ父親を許して欲しい」と謝り、婚礼を進めようとしますが、突然カミッラが「アントニオはみんなの愛を裏切ってるわ。不実な男に騙されないで!アントニオはパオロに値しない。1年前、あなたと同棲中にアントニオは私と寝たの。みんな彼の卑劣さを知るべきよ!彼に人を愛せるはずないわ!」と叫びます。パオロに本当かと尋ねられ、頷くアントニオ。倒れそうなモニカ。「”愛してる”も言えないのは、愛してないのと同じだ」とアントニオをビンタすると、母を連れて帰ろうとするパオロ。アントニオは「愛してるよ」と言い、パオロにキスします。
最後に山羊が「チャオ」と鳴きます。
まとめ
モニカが「あなたのお母さんも呼ばないと結婚させない」と言うのはあまりにおせっかいが過ぎる…と最初は思っていましたが、結局そのおかげでパオロとお母さんは和解できたわけで、何が良いように運ぶかはわからないなあと思いました。
あと、旦那さんであるロベルトへの「息子の結婚を許さないと私もあなたを許さない」という一貫した態度もカッコよかったですね。素敵な強い女だ✨
アントニオ、最低の男だ…。カミッラが一方的に悪いような言い方をしてたけど、違うじゃん!彼女をいいように利用してたのはお前じゃん!クソ男!
しかし、カミッラはなぜみんなの前でアントニオを糾弾しておきながら、あれほどアントニオを追いかけたのか不思議でなりません。浮気男だと分かっていても好きなのかな。
最後に「愛してる」とアントニオが言ったら、パオロが許した風なのが気に入らないなあ。こんなことで浮気を許すの?結婚したところで、アントニオは絶対また女と浮気するよ…。なんか最後の最後に、ロベルトが嫌っていたミュージカルの嫌なところ(歌と踊りで強引にハピエンにする)が見えた感じがして、ミュージカルへの皮肉かな?って思いましたね。
カミッラは最後の最後まで爆弾みたいな子でしたね。一番好感度が落ちたのはアントニオ。どんな理由があっても恋人がいるのに元カノと寝るのはダメでしょ…とドン引きしました。逆に好感度が上がったのはロベルト。いくら愛する奥さんに離婚をチラつかせられたからとはいえ、きちんとみんなの前で息子に謝って、式もしてくれて、いいパパだなとニッコリ。
しかし、ドナートとベネデッタの恋は予想もしませんでしたね。年齢差もあるし、ベネデッタは個性(独特の執着?)の強い人だから、誰とも合わないような気がしていましたが、予想外に凸凹が合う人に出会えるなんて。人生って面白いですね。
今回3人が見た「天空の結婚式」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。
ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨