映画「映画ギヴン 柊mix」(2024)のネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|これは淋しかったこどもたちが大人になる途中の話。

映画

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キヅナツキのBLコミックを原作とするテレビアニメ「ギヴン」シリーズの続編となるアニメーション映画2部作の前編、「映画ギヴン 柊mix」

全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:映画 ギヴン 柊mix』公式サイト

バンド「shy」のドラム担当×同バンドのボーカル&ベース担当 のお話。

<あらすじ>
高校生の上ノ山立夏は、佐藤真冬の歌声に衝撃を受け、中山春樹、梶 秋彦と組んでいるバンド「ギヴン」にボーカルとして真冬を加入させる。
真冬加入後初のライブを成功させ、立夏は真冬への想いを自覚し、ふたりは付き合い始める。
その頃「ギヴン」が落ちたコンテストに受かった真冬の幼馴染み・鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh〈シー〉」はデビューが決まっていた。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 「ギヴン」シリーズのファンだ📕
  • 寡黙な執着攻めが好き💬
  • 太陽のように眩しい受けを泣かせたい😢

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

①――今までのアニメや映画で2人についてあまり語られていなかった分、本作の収録を始める前と終えた後で自身が演じるキャラの印象に変化はありましたか?
坂:玄純は本当に見えていない部分しかなかったので、台本を読ませていただいて、こんなに人間臭いのがわかったし、一番ドロドロとしたものを抱え込んでいるんだなと思いました。もちろんみんな、何かしら抱えているものはあるんですが、他のキャラクターと比べてもドス黒いものを抱えています。そういう部分もあり、僕自身もTVシリーズの台詞の意図を、「ああ、そういう意味があったのかも」と再発見することがとても多かったです。
今井:僕は一貫して、柊は分かるようで分からないなという感じでしたね。でも、収録前の方がこの役は演じやすいかな?と思っていたのですが、そんなことはなかったです。喋りやすいキャラではあるんですが、人間味がありすぎてアニメのキャラクターとして演じづらいというか。

引用:「映画 ギヴン 柊mix」今井文也&坂泰斗インタビュー

②――印象に残っているシーンがありましたら教えてください。
原作を読んで印象に残ったという意味では、金色の折り紙のシーンです。現在の柊と玄純の関係性にも繋がっていて、かつ象徴的なシーンなので本作でも柱になるシーンとして、大事に思っています。
金色の折り紙のうつくしさはもちろんなのですが、玄純の手元の黒い折り紙はコントラストを出すためにアニメではあまり使わない数値的にぎりぎりまで純度の高い黒を、色彩設計さんとご相談の上使っています。「スクリーンに穴が空いているみたいに見える黒色」を一緒に目指してもらいました。

引用:【スカルプターズ・ムービー】映像に落とし込む。『映画 ギヴン 柊mix』橋本能理子監督インタビュー!

③――そんな『柊mix』を経て、今回はどのような演技プランで取り組まれたのでしょう?
坂 この作品全体を通して言えることではあるんですけど、意味のあるセリフに大きく意味を持たせないようにはしています。
アニメーションで我々ができることって声だけなので、声の強弱だったり、含みを持たせたりすることは可能なんです。でもこの作品の色として、それはしていなくて。みんな普通に生活している中で、意味のあるセリフを立たせようとしないじゃないですか。意味合いとしてめちゃめちゃ重要なセリフだけど、そこにどのように重きを持たせるのか、については逐一確認してやらせていただきました。
今井 台本を読み解いていく中で、彼らのキャラクター性がわかるなとか、こういう意味合いで言っているんだろうな、みたいなところは、やっぱりある程度汲み取って読むところもありました。でも、僕も坂さんと同じく、あまりわかりやすくやりすぎないということには気をつけていました。それこそ今回は一旦の締めくくりとは言っているものの、我々がその締めくくりとしてやる必要は本当に何もないと思うんです。どうしても劇場で顔がアップになったり、何か決めなきゃいけないところも、アニメとしてのキメというよりは、生きている人間として、ということを大事にしていました。だからわりと収録のときはスムーズでしたね。

引用:『映画 ギヴン 海へ』で今井文也&坂 泰斗が感じたこと「人間って変わるんだな」

 

ネタバレ感想

屋上に向かう階段でギターの練習をする高校生・佐藤真冬に上ノ山立夏が近づきます。

幼稚園。配られた折り紙の色が気に入らないと喧嘩し始める子どもたちを横目に、八木玄純は黒い折り紙を「一枚あればいい」とぼんやり思ます。しかし、横から同級生の鹿島柊が「お前、金色をもらったことないのかよ!」と驚いたように話しかけます。
二人は高校生になり、柊と玄純は真冬と立夏を誘って一緒にスタジオを借りて練習することに。しかし、立夏と柊は壊滅的に馬が合わず、「お前が俺に合わせろ」と喧嘩ばかり。とはいえ、音が合う時は驚くほど合うのです。

真冬になぜ柊たちのバンド「syh」のサポートをするつもりになったのかと問われ、「俺は売れ線に走ったバンドが嫌いだったけど、あいつらの音は単純に”いい”んだ。デビューは決まったのにサポートのギターが抜けることになったから、俺が期間限定で誘われただけで」と話します。
実際、柊には華があり、立夏もそれに惹きつけられたのでサポートを受けることにしたのでした。

「syh」で演奏の練習をしていると、立夏の所属するバンド「given」のリーダーである中山春樹が現れます。ドラマーの梶秋彦はヴァイオリン関係で忙しいようで、立夏は最近自分たちはバラバラだとぼやき、柊といるのは楽しいけれど自分のバンドを売りたいと本音を吐露します。春樹はレコード会社から「given」がデビューの誘いを受けたと話し、立夏は大興奮します。自分は秋彦にデビューの意思を確認するから、立夏は今後の進路やどこまで音楽がやりたいかを真冬に確認してくれと春樹は頼みます。
立夏は自分の進路について悩みます。「今、生き方を決めることに不安はなかったのか」と柊に尋ねますが、柊は「別に」とどこ吹く風。先にデビューが決まっていた柊を羨んでいた立夏は興奮します。
立夏に呼び出され、デビューの話を聞かされる真冬。真冬は「後で考える」と踵を返してしまいます。愕然とする立夏。

毎日スタジオに入ってデモを作る柊に呆れる玄純。柊はそうすることで玄純を自分の人生に縛り付けておけることに安堵を覚えていました。玄純はいつも柊に興味がなかったり話を聞いていないようで、いつもそばにいてくれ、欲しい言葉をくれるのです。玄純の優しさを感じるだけでずっと十分だと思っていた柊でしたが、真冬に「さっさとシズちゃんとくっつけよ」と煽られ、初めて玄純のことを好きかもしれないと気づきます。

柊は立夏から真冬からデビューの意思決定をごまかされたと相談を受け、爆笑。そして急に真面目な相談をしたいと言い出し、「吉田由紀…真冬の幼馴染の歌った音源をお前に送った」と言うと、由紀との思い出を話し始めます。もともとは由紀、柊、玄純の三人でバンドを組んでいたのだそう。これまで柊が立夏に送っていた音源はすべて柊の作ったもので、由紀が歌ったものは封印していました。由紀は自分と比べられないほどすごい男だったと語る柊は、正式にギターが入ればその由紀の完成途中の曲は二度と日の目を浴びないだろうから、立夏に続きを作ってほしいのだと頼みます。歌詞を書いたことも他人の曲の続きを作ったこともない立夏は断りますが、柊は「とりあえずデモを聞いてくれ」と頼みます。
立夏は真冬の元カレの曲なんて聞きたくないと思いつつプレイボタンを押し、その圧倒的な才能に衝撃を受けます。

柊は玄純と二人で帰りながら、由紀が自殺した日のことを思い出します。「あいつはあの夜も普通の人間なら超えない白線を軽々超えてしまっただけなんだろうな。俺は由紀のことが未だに分からない」とぼやく柊。

真冬にデビューの相談をしたいと呼び出された玄純。「お前、怖いんだろ。お前みたいに待ってたらほしいものが手に入るやつとは違う。俺はなりふり構ってられない。柊がやるって言うならやるんだ。人生くらい捨てられる。お前、いい身分だな」と言う玄純に、「どうして柊に告白しないの」と問う真冬。「柊は由紀が好きだったんだと思う。崇拝っていうか。だから、俺は長期戦で構わない」と玄純は答えます。「上ノ山と一緒に生きていく覚悟か執着がないならバンドなんてやめておけ」と言う玄純。
ーー柊は由紀に見出されて開花した。柊は才能があって素直でまぶしい、汚したい。ひねくれきって無関心だった自分にとって柊は特別だった。大事に大事にしてきた…。
そう振り返りながらも、「俺はクソ野郎だな」と自嘲する玄純。

秋彦の部屋に遊びに来た春樹は、デビューの話をしようとしますが、キスで後回しにされてしまいます。

由紀のデモを聞き、「やりたくねえ、けど…」と腹をくくって続きを作り始める立夏。翌日、「デモを作った」と柊に聞かせにいくと、「お前の音楽じゃない」と驚愕する柊。「そう作った」と答える立夏。
立夏はデモの続きを作る難しさを姉の弥生に愚痴っていると、「絵画の修復みたいね。由紀って人を誰より理解しないといい修復はできない。でも、昔の恋人が書いたラブレターみたいなものでしょ、地獄みたい」と笑われます。

由紀のことを考えなくなかったにも関わらず、彼にデモ曲にハマっていく立夏。真冬に「given」のミーティング日程を問われ、「最近「syh」のサポートで忙しいんだ。後で連絡する」と答える立夏。真冬は拗ねた後、どこか複雑そうな表情になります。

自分の作ったデモを1、2日で完璧に仕上げてくる柊と玄純に驚愕する立夏。「この音楽を完成させたい」という情熱が強くなります。「レコ初ライブに間に合わせるぞ」と柊に言われ、燃える立夏。
練習の帰り道、「syh」デビュー曲のMVに出演してほしいと柊に頼まれる立夏。そこに真冬が現れ、柊たちは一緒に夕食を食べようと誘いますが断られます。真冬は「みんなに置いていかれるみたいで怖い」と秋彦に相談しに行き、「俺は音楽で飯を食いたいし、”given”のメンバーと一緒にいたい」とデビューしたい気持ちを隠さない秋彦に、「ただ楽しくて音楽を見てやってたけど、音楽がきっかけで全部だめになった時のことを思い出して、音楽から逃げられなくなったらまた失うかもしれない」と不安を吐露する真冬。「今度レコ初ライブを見に行ってみたら?」と秋彦は提案します。

真冬の様子が変だと相談する立夏に、柊は由紀が死んだ日に真冬が彼と音楽のことで大喧嘩していたことを話します。由紀が音楽に没頭するのを真冬はそばで見ているだけで、混ぜてほしいとは言ったことがありませんでした。「真冬は音楽に由紀を取られたと思って嫌いだったんだろうと思ってたけど、いつの間にかバンドを始めててびっくりしたよ」と言う柊。最近「syh」の活動にかかりきりで真冬に全く構っていなかったことを思い出す立夏。

玄純と二人きりの帰り道、柊は真冬のためにと始めたバンド活動でまた真冬を一人にしてしまったと後悔します。「本当に蚊帳の外にいるのって俺だよ。お前も由紀のことが好きだったから。お前は由紀にバンドに誘われてからずっと楽しそうだった。お前、なんで今さら由紀の曲をやりたいんだ?今の寂しいんだろ」と言う玄純に、「俺はお前が好きなんだけど」と告白する柊。しかし玄純は、「じゃあ、どうしたい?ほら、俺と具体的にどうこうしたいとかないだろ。普通好きってこれを挿れることまで含まれるけど。お前が境界線を守るなら俺も大人しくしてるけど。どうする?お前が決めていい」と股間を押し付けると、一人で帰っていきます。帰宅した柊は、「俺はただずっと寂しかったんじゃないか。それを玄純に寄りかかって甘えてたのかもしれない。由紀に憧れてた。あいつとどうにかなりたいなんて思ったことはない。由紀と真冬の二人で世界で完成してて、由紀は聖域だったから。客席から眺めているだけで十分だった。玄純の隣で」と思い返し、涙します。泣き疲れ、何度も玄純との過去を思い出す柊。

秋彦の部屋で彼といちゃつく春樹。そこに立夏が訪問してきます。二人に「syh」のメジャー初ライブのチケットをプレゼントする立夏に、秋彦は「俺達もメジャーデビューしたいなあ。真冬を音楽で引っ張ってくれよ」とせっつきます。春樹も「俺達全員、今年が卒業年なんだよ。いずれにせよ環境は大きく変わる」と言います。

立夏からデモの最後を変えたから聞いてほしいと音源を送られる柊。それを聞きながら「由紀が書きたかったこの曲の続きが分かっちゃったかもしれない。上ノ山が、由紀が、真冬に向ける眼差しが、俺と同じように平凡に真冬を好きだっただろうこと。なんで気づかなかったんだろう?同じ特別で玄純のことが好きだったのに」と涙します。柊は夜中に起きだすと、玄純の家に押しかけます。「俺がシズを好きなんだ!」と言うと、玄純にキスする柊。
ーー最初から、金色の折り紙たった一つで自分を神様にしてくれる。欲しがられる優越感。この男のものになりたい。
そう思った柊は「ほしいって言えよ!あげるから」と玄純にすがりつきます。玄純はがむしゃらに柊を抱き潰します。
翌日、柊の寝顔を見ながら「許された。最高だ」と思う玄純。目を覚ました柊に、「柊、好きだ。死ぬまでそばにいさせて」と告白します。「いちいち重いんだよ!」と突っ込みつつ、嬉しそうな柊。

「syh」のMV撮影は順調に修了し、練習しながら立夏は「柊の歌い方とか音が変わった気がするんだけど…。そういえばお前、自我薄くね?なんでバンドやってんの?」と玄純に尋ねます。玄純は「柊を愛してるから」とだけ答えます。「余計なものが増えて音楽がぶれたらとか考えないのか!?」と問う立夏に、玄純は「俺はお前よりはるかに真剣に音楽をやってる。俺は柊のために音楽をやってるし、それ以外に何も無い。だから音楽にブレも迷いもない。俺は柊を信じてる。俺はお前や真冬みたいにはなれないけど、お前らの苦しみとは無縁で、それが俺の強みだ」と微笑みます。「極端な奴だな」と圧倒される立夏。

真冬は自宅で眠りながら由紀たちがどこかへ行くのを止めようと叫ぶのに声が出ないという悪夢を見ます。立夏と出会ってから頭に渦巻いていた音が全く聞こえなくなっていることに気づきます。そして、どうやって歌うのか、いつから歌っていないのかも分からなくなっていました。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

玄純のドドドド執着、最高でしたね〜!!辛抱たまらん!!という感じで、玄純を抱き潰すところはエッチ過ぎました。あと、柊への重い愛を隠さないところもいいですよね。最後に立夏が玄純の愛を垣間見て後ずさりしてる感じの演出だったのも良かったです。
圧倒的な光属性に見える柊が、実は由紀や真冬に対して劣等感というか、どこか暗い気持ちを抱えているところもギャップ萌えです。柊があれほど玄純や真冬に「求められる」ことに快感を覚えているのは、彼の生育環境かなにかに理由があるのかな?そこが気になりました。原作を読もうかなあ。

小錦あや
小錦あや

立夏と真冬の関係に関しては、暗雲が立ち込めた状態で終わってしまいましたね。続編が楽しみです。
真冬が由紀と音楽の何が原因で大喧嘩をしたのかが分からないのですが、デビューすることで「音楽から逃げられなくなる」と真冬が思い詰めているのは意外でした(副業としてミュージシャンをされている方もたくさんおられるので)。もしや、由紀と喧嘩した理由にデビュー云々の話が関わっているのかも?

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

秋彦と春樹は、今回どっしり構えたお兄さんカップル的ポジションでしたね。二人の間には恋愛的波乱はなく、穏やかに付き合っているようでした。それにしても、秋彦が「俺はそういうの(付き合う上でのいざこざ)を飲み込むつもりでいるけど」と春樹と末永く付き合っていくつもりだとさらりと告白するシーンが素敵だったな。春樹は秋彦がそこまで考えていると思っていなかったからか、心底驚いている様子で…意外と秋彦の方が恋愛を長い目で見ているというか、一人の人とじっくりしっかり付き合うタイプなのかなと感じました。

今回3人が見た「映画ギヴン 柊mix」は、Amazonプライムビデオ、Huluで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:映画 ギヴン 柊mix』公式サイト

 

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