映画「フリーク」(2016)のネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|ドラァグクイーンの光と影

映画

「アマプラ同時上映会」第220弾!

当サイトの運営者3人が、Amazonプライムビデオでアニメやドラマ・映画を同時視聴する企画です🎬✨

もしあなたが「Ugly Betty」を気持ち悪いと感じるなら、何も見なかったことにしてくださいーー、「フリーク」

全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:Amazon.co.jp: フリークを観る | Prime Video

生活に苦しむドラァグクイーンがもがきながらも夢を目指す お話。

<あらすじ>
努力家でありながら脆い心の持ち主であるランダルは、生涯の夢を追い求めながら、ドラァグクイーンというペルソナの陰に隠れた内なる悪魔と向き合っている。

 

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予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • ドラァグクイーンの普段の生活を垣間見たい👠
  • 我が道を突き進む、芯のある主人公が好き👣
  • 別人になりたいと思うことがある💭

 

ネタバレ感想

「あなたが何を考えているかは分かります。”なんて変人なの?”。私がどれだけ心の中で傷ついたか、私が隠す全ての理由があなたなら分かるでしょう。あなたは見ることができるでしょう。でもそれができないから、あなたは私にとって役に立たないのです」と鏡に向かってにこやかに話すランドール。その手には台本が。メイクはひどく崩れていて、目も当てられません。

固定電話に、留守番電話がかかってきます。
「こんにちは、ランドール。Top of the Line Tempsのオリビアです。6ヶ月の任務が与えられました。常に電話のタグで遊んでいます。残念ながらそれは他の人に譲らなければなりませんでした。携帯電話を持ってきてください。そうすればこうしたコミュニケーションの誤りを避けることができるので。来週の予定も決める必要があるのでできるだけ早く折り返しお電話ください」というメッセージを聞くと、ランドールはため息をつきます。気を取り直し、鏡に向き直ります。

「こんにちは、ランドール・オブライエンです。私は次の役割のために本を読みます、フリーク。あなたが何を考えているかは分かります…」とランドールが自分の世界に入りかけたとき、また電話が鳴ります。

「このメッセージは、ランダル・オブライアンに宛てたものです。ダーラです。アメリカン・エキスプレスから再度リマインドです。クレジットカードの支払いが5ヶ月も滞納されています。1-800-430-1000 内戦1487までお電話ください」
メッセージを聞き終わると、ランドールは多能している請求書を無理やり机の引き出しに押し込み、再度鏡の前に立ちます。台本を読み始めようとすると、また電話が鳴ります。

「ランドール、あなたのエージェントです。昨日あなたが遅刻したことについて、キャスティングが私に小さなメッセージを残しました。一度だけ言います。怒らないでね坊や、この仕事を予約しなければ私達は終わってしまうからです」
そのメッセージを聞いた途端、ランドールは限界だとでも言うようにベランダに走り出します。カーテンを急いで開け、ベランダに走り出たランドールは、台本を読み上げ始めます。
そこに、近所に住む役者のデールが台本のようなものを読みながら通りかかりますが、ランドールの鬼気迫る様子にぎょっとします。

「こんにちは、デール。リハーサル中だったの!それは何?」とにこやかに話しかけるランドール。デールは「スクリプト。私が出演しているCWのパイロット版だよ」と返します。「あらそうよかったわね。足を骨折した」と言うランドールに、「なんて変人だ」と吐き捨てながら去っていくデール。ランドールをもう一度振り向いて見ると、バカにしたように笑って彼は去っていきます。

ランドールの心の中で、聴衆が彼を馬鹿にするように笑う声が響き渡ります。頭を抱え、部屋に戻って声を締め出すランドール。

「ランドール、お母さんだよ。覚えてる?そうは思わないね!でも思い出させるために電話してるのよ。あなたには母親がいることを。それにあなたはソフィアのことで彼女を恥にさらしているわ!我慢できない…」と聞いた瞬間、ランドールは固定電話を放り投げ、壊してしまいます。

ぼんやりと「英」と書かれた額入りの文字を見つめるランドール。やけに時計の音が気になります。「今日は吹かないでね、キッズ!この仕事を予約しなければ私達は終わってしまうからね!」という声が頭の中でこだまして、ランドールは慌てて外に飛び出します。

数時間後、帰宅したランドールは何度も読み返したしわくちゃの台本を床に投げ捨て、つけていたかつらをむしり取ります。慈しむように壁掛けのかざりをさすると、固定電話を元に戻します。その瞬間、電話が鳴り、ランドールは反射的に受話器を取ります。

「ランドール、あなたのエージェントです」との電話に、「これはあなたが私を落とすことを意味していると思います」と返すランドール。しかし、「いいえ、おめでとう。あなたはその役割を果たしました。あなたは本当に素晴らしい変人です」と言われ、ランドールは歓喜します。

「3ヶ月も撮影していたなんて信じられない。はい、リムジンはもうすぐです。また近いうちにお会いしましょう」とランドールが電話しながら外に出ると、「おい、リーガン。引っ越しするって聞いたんだけど。番組出演おめでとう」とデールが話しかけてきます。「あなたがやったパイロット役はどうなったの?」と問うランドールに、「うまくいかなかったんだ」と答えるデール。先を急ごうとするランドールに、デールは「いつか一緒に出かけることもできるかも」と声をかけます。「もしかしたらね」と笑い、ランドールは仕事に向かいます。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

生活に困窮しているドラァグクイーンのソフィア(ランドール)が、家族にも理解を示してもらえず追い詰められている様子が苦しかったです。最後はソフィアが一発逆転の成功を収めたことでハピエンになっていましたが、あえて鬱々とした「生活」を見せるというのもありだったかなと思いました。
軽視されていた主人公がデールという色男?を振るのは、同監督の短編映画「ナルシスト」も同じ展開だったので、既視感を感じました。

小錦あや
小錦あや

ソフィアにとって、ドラァグクイーンとして成功することこそ、自己実現のために必要不可欠なことだったのでしょうね。
ドラァグクイーンを生業にしたいと思いながらもオーディションには落ち続け、クレジットカードの支払いも半年近く滞納し、母には「ドラァグクイーンなんてやめてくれ」とお説教の電話を受ける日々の中で、ソフィアは気が狂いそうなほど追い詰められます。
それでも、彼女がどうしても手放さなかったのは、「ソフィアであり続けること」。
ランドールとしてアルバイトをして金を稼ぐとか、ランドールとして「もう女装はやめた」と母に嘘をついて表面上だけでも仲直りするとか、そういう選択肢は彼女の中にはハナからありません。
自分はランドールではなく、ソフィアなのだ。ソフィアとして、生きていくのだ。彼女からはそういう覚悟をひしひしと感じられて、ドラァグクイーンとして生きるとはこういうことなのだと矜持を見せられたように感じました。

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

ドラァグクイーンを主役にした作品は古今東西いろんなものを見てきましたが、ドラァグクイーンとして食べていけない時代を丁寧に描いているところが個人的に好感を覚えました。ドラァグクイーンはとても華やかで、生まれたときから今まで四六時中美しい姿のままのように錯覚してしまいますが、そんなわけないんですよね。家族との不和や、なかなか才能を認めてもらえず生活苦に陥ったり、そういう「陰」の部分があるからこそ、彼女たちは一層光の中で輝くのだと改めて感じさせられました。

今回3人が見た「フリーク」は、Amazonプライムビデオで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

引用:Amazon.co.jp: フリークを観る | Prime Video

 

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