miso先生「鵺の啼く夜に」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
黒崎組組長の次男でありαのマオ、彼に忠誠を誓い、目的のためならカラダを使うことも厭わないΩの八坂、そんな2人に瀕死のところを拾われたαのニシキ。ニシキはマオ達のただならぬ絆を目の当たりにしながらも、八坂に惹かれていく。
三人の行き着く先は、果たしてー?
こんな人におすすめ
- 裏社会モノが好き😎
- 自分のオメガバース観をめちゃくちゃにされたい💥
- ダークなお話が好き❤️
ネタバレ感想
この作品は本サイトの運営メンバー、あや(闇の腐女子) と たこわさ(光〜夜明けの腐女子) の2人ともが読んでいたので、対談形式で感想を書いていきます!
一番印象的なシーンは?
八坂の「信じられるのは血よりも濃い愛だけだ」ですね!!
八坂の口から愛なんて言葉が出るとは…と驚いたし、マオへの愛は八坂の魂をどこまで深く縛りつけているんだろうとその後の展開が恐ろしくなりました。
八坂がΩじゃないと分かるシーンです。あれはほんっっとうに予想外でした!!!
八坂のマオへの狂信っぷりが衝撃でした。マオのために俺はΩになる、と命を賭して生きる八坂…凄まじいです。
一番しんどかったシーンは?
一番しんどかったのは、番外編「β君の憂鬱」です。
ニシキが仕切ってるデリヘル店の店長は彼氏がいるんですけど、その彼氏が小悪党なんですよね。ヤクザが仕切ってる薬をちょろまかして稼いでるんです。
それに目をつけた八坂が、彼氏をボコボコにした後、店長に言うんです。「こいつを愛してるなら命だけは助けてやってもいいよ。でも借金300万肩代わりしてね」って。
でももし借金肩代わりするなんて言った日には、たぶん死ぬまで搾取されるか一緒に殺されるかのどっちかなんですよね。
八坂の恐ろしさを知ってる店長は、借金は肩代わりできないって彼氏の前で言うんですけど、それを聞いた瞬間に八坂はニシキに彼氏の腕を折らせてどこかへ運んでいくんですよ……。
無表情で人の腕を折るニシキも怖いけど、「愛してる 助けてくれ」って店長に泣きながら訴える彼氏を突き放させて、より自分に恐怖で服従させる八坂も怖くて、震えました……。
幼い八坂が縛られて、餓死寸前の状態までネグレクトされてたシーンは吐きそうになりました。miso先生の絵の味がおぞましさを増幅させてましたね…。
表情も見えないたった1コマなんですが、心がガッと掴まれて動けなくなる感じがしました。
激推しのシーンは?
ニシキが「八坂さんのこと俺にください」ってマオに土下座するシーンですね。
マオのことを好きな八坂ごと愛おしいと、マオに面と向かって言うってすごい覚悟ですよね。
ニシキの必死な形相に、この人は本気で八坂を愛してるんだなあってキュンとしました。
私は最後の、マオにニシキと八坂が首筋を噛んでもらうシーンですね…。読みながら、感動で鳥肌がとまらなかったです。
しかもね、八坂とキスしながらニシキが泣くんですよ…。
モノローグの「俺達は皆 不完全で 不確かで 歪で 乱れあってやっと一つになる」も素晴らしかったです。
呪いでお互いを縛らなければ生きていけない男達よ…と愛おしさで泣けてきます。好きだ…。
まとめ
愛と憎しみが渦巻く闇の中。その深淵を覗いてみませんか?
血と暴力と愛にまみれた、極彩色のオメガバースBLです!!