鈴木はこ「ドラマみたいな恋じゃなくても」のネタバレ感想|遊び人×童貞処女 の手取り足取りアナルセックス・レッスン❤️

コミック

鈴木はこ先生「ドラマみたいな恋じゃなくても」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


本命がほしい遊び人ゲイ×初心な童貞処女のゲイ のお話。

<あらすじ>
ゲイでライターの須藤銀治は、男にモテるが決まった恋人はおらず、いつもワンナイトやセフレばかり。
三十路を前にして、そんな“遊び人”は卒業し、真面目な交際相手を見つけようと決意する。
しかしある日の夜、ノンケだと思っていたルームメイトの皆元チヒロからゲイセックスに慣れたいと相談されてしまい!?

 

こんな人におすすめ

  • 遊び人が本気の恋を探すさまを見たい🎭
  • モテないことを自覚して傷ついた経験がある💔
  • 心から好きな人とのセックスする推したちを見届けたい👀

 

ネタバレ感想

ドラマみたいな恋じゃなくても

社内ライターの須藤銀治は、遊び人のゲイ。ちゃんと長く付き合えるパートナーがほしいと思いながらも、これまで恋愛と向き合うことを避けてきたために勇気が出ずにいました。そんな中、先輩社員からルームシェア相手を探しているという友達・皆元チヒロを紹介されます。

チヒロは、長いこと女性と付き合ってはセックスできない(女性に勃起しない)自分を不完全だと卑下していましたが、自分がゲイだと分かってからは「自分の居場所はここなんだ」と安心していました。しかし、いざゲイバーで相手を探してみてもゲイ受けしない外見の自分はあぶれてしまい、感じの悪い男に無理やり「今日はあんたでいいや」と連れ出されたところを親友の沖(銀治の先輩社員)に見られたことで惨めになり逃げ出します。
男に慣れたいチヒロは遊び人の銀治に「セックスの練習」を頼み、根気強く優しく付き合ってくれる彼に「銀治に触られると自信がつく。肯定されてるような気持ちになる」と好意を覚えていきます。

チヒロは普段、すごくマイペースな人間なんです。あけっぴろげで、この人って誰の目も気にしないで生きてるんだろうな…と思わせるような、そういう天然な人間なんですが、セクシャリティに関する部分は(誰だってそうかもしれませんが)人一倍ナイーブなんです。特に、女性からはある程度モテていたであろう彼は、いざゲイの世界に来てみると、「ここが自分の居場所だ」と思うのに、誰にも愛してもらえない現実にぶち当たります。本当は内気なチヒロは誰にも自分から話しかけられず、さらに彼の外見がいかにもヘテロっぽいせいで、ゲイバーでは誰にも声をかけてもらえず、孤独を感じることになります。
自分がやっと自由に、本来の自分で生きられると思った世界に飛び込んだ瞬間、自分が園世界ではどうでもいい存在だと扱われる…そんな地獄を想像して、私は涙が溢れました。
誰にも愛されないくらいなら一人で生きると自分の世界にこもることだってできたのに、チヒロはそうはしませんでした。セックスがうまくなって男慣れすればいいんだと前向きに考えたんですね。
ゲイ受けしないと自覚しているからこそ、銀治にアプローチするのはチヒロは相当怖かったはずです。しかもアナルを自分で開発した経験もなく、生身の男にいきなり自分の恥部を曝け出すこと自体、相当の恐怖も覚悟も必要だったと思います。
それでも本当に好きな人と愛し合いたいからとセックスに踏み出すチヒロの勇気に、私は何度読んでも感動させられます。

銀治については、「今まで一人の人と長く付き合ったことがない」というだけで、相手には困った経験がないんですよね。それに、結局恋人となるチヒロにも、チヒロの方からアタックされているので、銀治がそのチヒロのアプローチを素直に受け入れるかどうかがキモというくらいで、あまり葛藤はないんです。
銀治が本作の主人公ではありますが、実質の主人公はチヒロではないかなと思います。

 

1週間毎日エッチ

来週から復職するチヒロは、「来週から銀治といちゃつく時間が減るから、これから1週間は毎日エッチをしよう」と提案します。

「チヒロさんはよく悩み、自己解決が早いが、解決方法が突飛すぎる」という銀治の独白に笑いました😂 チヒロっぽい😂

仕事の時間帯が異なる二人はこれから起きる時間と帰る時間が逆転してしまうのですが、それについて銀治が「チヒロさんのおかえりが少なくなるのは寂しいな。でも、会社帰りのチヒロさんにおかえりってするのは楽しみかも」と語っていて、ラブラブじゃん〜銀治めっちゃチヒロのこと好きじゃん〜とにやけてしまいました。

ただ、なぜいきなりチヒロが1週間連続エッチを提案したかというと、「エッチ中の方が銀治が好きとよく言ってくれるから」らしく、銀治が「好きだから何も心配しないで」と赤面しながら伝えていたのはめちゃめちゃ良かったですね…。遊び人時代はクールを気取って言葉少なだった銀治ですが、素直なチヒロと付き合うようになってから変わったのかも。嬉しい変化ですね。

 

描き下ろし

チヒロの古くからの友人であり、銀治の会社の先輩である沖の独白です。
沖は彼女に振られてぼろぼろになったチヒロに寄り添いたいと思いながらも、チヒロとの心の距離を感じて寂しさを感じていました。

「チヒロはあけすけに見えて秘密主義だ。悩みがあるなら俺に言えばいいのに。チヒロは一人で悩んでる。俺があいつと同じ場所に立つことはできない。チヒロと同じものを見て、共感して、寄り添ってくれる…そんな友達がチヒロにいたらいいのに」と沖はぼろぼろのチヒロを見ながら思います。

当時のチヒロはあまりにも憔悴していて、そんな存在は求めていなかったかもしれないし、心の奥底では求めていても自覚はしていなかったかもしれません。
それでも、数年後に銀治という恋人兼友達の存在ができてよかった、チヒロと同じものを見て、共感して、寄り添ってくれる人間がチヒロのそばにいてくれてよかったと心から思います。銀治、チヒロを愛してくれてありがとうね。

 

電子特典マンガ「朝チュン風景」

「朝ごはんできたから食べよう」と呼びにきたチヒロの頬にはおべんとうがついており、銀治はわざとかと疑いつつもそれを唇で取ってやりますが…。

銀治からの突然のほっぺちゅーに真っ赤になったチヒロが慌てて逃げ出すのがかわいすぎて…!!(身悶え)
「さじ加減が難しすぎる」とやれやれ顔の銀治が面白いです😂さすが遊び人、慣れてるぜ…。

 

まとめ

ワンナイトばかりの遊び人ゲイ・須藤銀治は、会社の先輩からルームシェアする相手を探しているという皆元チヒロを紹介されます。チヒロはゲイだと自覚したばかりらしく、銀治に「セックスの練習相手になってほしい」と頼んできますが…?

「ちゃんと長く付き合えるパートナーがほしい」と思いながらも、いつもの悪い癖で、恋愛に正面から向き合えない銀治。
しかし男とのセックスは初体験のチヒロの初々しい葛藤や行為に触れているうちに、だんだんと自分の気持ちに素直になっていきます。
チヒロもまた、銀治にリードされながらも、ぎこちなく自分の恋愛観と向き合い、銀治とセックスの「練習」だけでなく本気の恋をしたいとまっすぐに挑んでいきます。

遊び人と処女、正反対の二人がセックスを通して「本気の恋」を知っていくさまは、いたいけで、かわいらしくて、ドキドキワクワクさせられます。
ぜひあなたも、二人の男たちが右往左往しながらも恋に頑張る姿に元気をもらいませんか?

ドラマみたいな恋じゃなくても
作者:鈴木はこ
ゲイでライターの須藤銀治は、男にモテるが決まった恋人はおらず、いつもワンナイトやセフレばかり。三十路を前にして、そんな“遊び人”は卒業し、真面目な交際相手を見つけようと決意する。しかしある日の夜、ノンケだと思っていたルームメイトの皆元チヒロからゲイセックスに慣れたいと相談されてしまい!?

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