J.L.ラングレー「狼を狩る法則」を読みました!
「狼を狩る法則」シリーズの第一巻です。
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
メイトを渇望する獣医×ゲイの大学教授 人狼同士 のお話。
<あらすじ>
人狼で獣医のチェイトンは「メイト」に会える日を子どもの頃から楽しみにしていた。
そんなある日診療所に一匹の狼が運び込まれ、自分の心と体の共鳴から、チェイはドアの向こうに運命の相手がいると確信する。
しかしそこにいたのは傷を負った美しい男だった—。
こんな人におすすめ
- ネイティブアメリカンと白人との間の深い溝を知りたい✏
- 可愛い見た目で意外と豪胆な受けに、ギャップ萌えしたい❤️
- リバもばっちこい!!🧑🏼❤️🧑🏿
ネタバレ感想
①ホモフォビア、白人嫌いの両親・友人との闘い
チェイ(攻め)とキートン(受け)は喧嘩をしつつもスムーズに愛を深めていきますが、そこで壁になるのがチェイの両親(特に母親)と友人のレミです。
チェイの母は自分たちと同じ種族から恋人を選んでほしかった、白人は嫌いだとキートンを前に平気で言うし、レミもキートンを前にホモなんて気持ち悪いと公言します。
なぜ人は偏見を捨てられないのか。ただ愛し合いたいだけなのに、なぜそれが他人に非難されなくてはいけないのか。読みながらとても苦しいです。
私はゲイを侮辱するレミが苦手でしたが、キートンはレミに対して決して声を荒げたり暴力沙汰を起こしたりしません。ただ、自分のせいでチェイが傷つくのではと身を引こうとするだけです。
さらにキートンは人狼として目覚めたばかりのレミを教育する係にもなってやったりと、憎しみに愛を返してやるのです。レミを苦手だと思うほど、キートンの寛大さ、器の大きさには敬服してしまいます。
②リバだからこそ感じられる愛し合い方が萌え
私が本作で一番好きなシーンは、チェイがbottom(受け)になるシーン!!
キートンはチェイにセックスでの役を尋ねられた際、元彼との最低なセックスライフの鱗片を話すわけですが…ただ犯されるだけだったキートンに、チェイは愛し愛される喜びを知ってほしいと全身全霊でセックスします。
チェイが受けになるシーンでは、キートンに気持ちよくなってほしいと懸命に頑張るチェイがかっこよくもかわいらしくて、胸がいっぱいになります😭✨
攻めがわざわざ受け役にならなくてもセックスの辛い思い出は上書きできるんじゃない?と思う方もいらっしゃると思いますが、実際にゲイの方々は両刀(攻めも受けもできる)方が多いと聞くので、よりリアルな感じがするのと、キートンが受けてきた心の傷をどうにか癒やしたいとキートンが頑張る姿がたまらないので、私はこのシーンがダントツ好きですね…💕
ちなみに、本作は基本シリアスですが、キートンの実家へ行くのに潤滑剤を4本も持ってくチェイには爆笑しました😂
③「まさか」「そんなはずは」の連続!!
本作はチェイとキートンという運命の番同士が白人やゲイへの偏見を乗り越えてハッピーエンドになる物語…と思いきや、そんな簡単な話ではありません。
キートンはチェイと付き合いはじめてから、3回も何者かに命を狙われます。車を故障させられたり、銃撃されたり。そして同じ頃、なぜか実兄オーブリーが姿をくらましていて…。
次々起こる事件や波乱の展開に、「まさか」「そんなはずは」と何度も思わされて、感情がジェットコースターのように目まぐるしく動きます。
あと、キートンの命を狙っていた犯人は超、超、意外すぎました!!犯人が分かった時、思わず声が漏れてしまうくらいw ぜひとも皆さんにも、本編で「嘘!?」とびっくりしてほしいですw
まとめ
ゲイ嫌いの親友、白人嫌いの母…そして三度も命を狙われる恋人。
匂い立つような濃厚な濡れ場!息詰まる衝撃の展開!
最後の大団円には思わず笑みが溢れます。キートンの愛犬・ピタと2人、手のかかるレミという弟子とで、みんな仲良く末長く幸せに…!!!😭👏✨
愛と血と感動に溢れる、サスペンスBLの名作です📖✨
続巻、第二巻の短編「恋する狼」のネタバレ感想はこちら⬇️