冥花すゐ先生「イトウさん」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
<あらすじ>
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男””イトウ””。ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
支配と被支配の学園SM [Cage] も同時収録。
こんな人におすすめ
- ノワール系BL作品を読みたい!
- 愛憎入り混じる、ドロドロした物語に興奮する🥺✨
- 生と死、人生について考えさせられたい
ネタバレ感想
キョウスケ(受)がイトウさん(攻)に
「海がキレイであったかいところに行こう」「オレ本当に行きたいよ」「先に行って待ってるね」
と語りかけるシーン、あまりにドラマチックで辛くて、嗚咽が止まりませんでした。
2人が生きてきた過酷な半生を思うと胸が苦しいです。どうか、どうか幸せになってほしい。
薄汚い街でおっさんの汚いちんぽをしゃぶり、殴られ、仲介に抜かれた後の僅かな金で暮らす生活…精通前からそんな世界で生きねばならなかったキョウスケが、イトウさんが話す2人の未来図にどれほど幸福と希望を感じていたか…。
2人が誰にも害されず、静かに愛を育む未来を想像したいです。
そして、同時収録の「Cage」、初BL、初投稿作でよくぞここまで描ききった!!と振り切った愛の描写に絶句します。
殺人、洗脳…無法地帯で自分だけの愛を探す愚かな下僕と誇り高き主人のお話でした。
おぞましい愛憎が、画面に叩きつけられるように描写されます。
快楽が痛みを薄めたものなら、至上の快楽は、ここにある。
まとめ
なんて暴力的で残酷で美しい物語だろうか…消えそうな命の灯火を描くのが、巧すぎます。
温かみと闇深さが混じる独特の絵柄、背筋凍る展開、有無を言わさず心が世界観に引き込まれました。
甘さとおどろおどろしさが絶妙な名作📕💥