韓国BLドラマ「ひかり男子高生徒会」(2021)の全話ネタバレ感想・あらすじ・評価・動画配信|人気恋愛シミュレーションゲームを原作にした、高校生の日常を舞台にキラキラした学園ライフや恋の物語を詰め込んだ青春ラブストーリー!

ドラマ

今回観るのは、人気恋愛シミュレーションゲームを原作にした、高校生の日常を舞台にキラキラした学園ライフや恋の物語を詰め込んだ青春ラブストーリー、「ひかり男子高生徒会」

全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:ひかり男子高生徒会 (韓流・華流) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA

無愛想な副生徒会長×自主的ボッチな臨時生徒会メンバー のお話。

<あらすじ>
「友達なんていらない」と“自主的ボッチ”で高校生活を送っていたテギョンは、このままではいけないと担任の先生に友達の作り方を相談する。
先生はそんなテギョンに、自身が担当している生徒会への参加を提案するも、副会長のシヌから猛反対を受ける。
テギョンは期間限定の“臨時”生徒会メンバーとして生徒会活動に参加することになるも、シヌだけはテギョンのことを絶対に認めようとはしないのだった…。

 

\ 人気作品見放題!14日間無料体験 /

\ 140,000本以上の映画・ドラマ・ アニメ・ バラエティが見放題 /

 

予告編・予告動画

 

こんな人におすすめ

  • 韓国BLが好き🇰🇷✨
  • 学生もの、青春ものに惹かれる📝💕
  • 犬猿の仲だった2人が惹かれ合う展開に弱い🥹💕

 

本作をもっとよく知るための小ネタ

YouTubeなどで大ヒットを記録した「不良に目をつけられた時」の制作会社が贈る、新たなBLドラマ。人気恋愛シミュレーションゲームを原作とし、高校生の日常を舞台に、キラキラとした学園ライフと甘酸っぱい恋の物語をギュッと詰め込んだ青春ラブストーリー。

本作の主演、イ・セオン(旧芸名:ユン・ヨンビン)は、K-POPの人気オーディション番組「プロデュース101」SEASON 2などに出演。その他のメインキャストには、「スタートアップ:夢の扉」「浪漫ドクター キム・サブ2」「一度行ってきました」など、既に俳優として地上波ドラマにも出演しているカン・ユソク、そして、「不良に目をつけられた時1&2」に出演のチェ・チャニ、コ・ウジンを抜擢。

③従来のWEBドラマのイメージを覆す「A-TEEN」の爆発的大ヒットと「おうち時間」が増えたことで、韓国では若者を中心に、手軽に楽しめるWEBドラマが人気急上昇!現在では、WEBドラマがK-POPアイドルや若手俳優の登竜門として定着し、WEBドラマで“自分だけの推し”を発掘し、その後の活躍を見守るのも楽しみの1つになっている。更に、高校生や大学生の今を描き出すWEBドラマには、学生ならではの言い回し、ファッションやメイク、登場人物たちの持ち物や恋愛スタイルまで、“最旬の韓国”がふんだんに盛り込まれている。

 

ネタバレ感想

第1話 このままでいいのかな?

<あらすじ>
ひかり男子高2年のウ・テギョンは孤独を好む“自主的ぼっち”。
友達はいなくてもいいと思っていたが、ふとした瞬間に“このままでいいのかな?”と感じるように。
担任に相談したところ、生徒会に入るよう提案され…。

花火を楽しむ友人達の写真を撮るテギョン。
驚いたことにこの中に僕の初恋の人がいるー。

2年前、高校2年生のテギョンはひとりで高校に登校していると、担任のソ・ヘッピッから挨拶されますが、目礼だけして去ります。ヘッピッの差し出した手を握った女は、「あの子は”自主的ボッチ”で有名ですよ。私も彼を気にしていたんですが、友達は必要ないから気にしなくていいと言われました」とにこやかに彼に話しかけます。
「友達なんていらないってさ」と大声で笑う男子生徒を振り返ると、「僕に何か言いたいことがあるの?」と真っ向から対峙するテギョン。彼の隣にいた生徒が「こいつ冗談きつくて」とかわりに謝ると、「なぜ君が謝るの」とテギョンは不思議そうな顔をします。「友達だからだろ。お前には一生分からねえよ」と男子生徒に吐き捨てられ、首を傾げるテギョン。

テギョンが教室に歩みを進めていると、「今年も同じクラスだな」と男子生徒に呼び止められますが、テギョンは彼が誰なのか分かりません。「演奏会の感想文を書いたか?」と他の男子生徒が彼にもたれかかり、テギョンは「演奏会の感想文だって?」と繰り返します。男子生徒は「春休みの宿題だっただろ。グループトークで伝えたぞ。招待されてないのか?」とテギョンをかわいそうなものでも見るように尋ね、「後で招待しておくよ」と言うとそそくさと立ち去ってしまいます。

いつも通りの道がなぜか違う道に感じる、そんな日もあると思いつつも、自分は今のままでいいのかとテギョンは1人で昼食を食べながら悩みます。
テギョンの前に飲み物を置いてやるヘッピッ。「豆が嫌いなんだな」と話しかけてくる彼に「食べないだけです」と答えるテギョン。ヘッピッは「僕も食わず嫌いでずっと食べなかったけど、ある日食べてみたくなって食べたら…最悪だと思ってたからそれよりはマシだったけど、変わらずまずかった。この話の教訓は、なんでも一度やってみようってことだ。なんでもいいから挑戦してみろ。面白いことが起きるかも」とテギョンにアドバイスします。絶対にやらないことか…とテギョンが考えていると、「ひかり男子高2年1組」のグループチャットに招待されたという通知が携帯に届きます。

その時、目の前でディルドがシヌの持った荷物から落ちたため、テギョンは慌てて拾って彼に渡そうとします。しかし足がもつれて、彼のお尻にそれをブッ刺してしまいます。
「痛かったよね。大丈夫?見せて」と親切心から話しかけたテギョンでしたが、「前を見て歩け」と激怒されてしまいます。やっぱり友達なんていなくていいと思うテギョン。

近くでバスケをしていた男子生徒の手からボールが飛んできて、テギョンの頭に激突。怪我したら大変なことになってたんだからこいつに謝れと言うと、生徒会長のダオンは爽やかに去っていきます。「会長って最高だよな。器が大きいし、怒った姿を見た人はいないとか。生徒会に入りたかった」とぼやく彼らを見て、あんな友達ならほしいかもとテギョンは思います。

テギョンはいつもの自分なら絶対にやらないことに挑戦しようと思い、友達がほしいがどうしたらいいかとヘッピッに尋ねます。ヘッピッは「生徒会に入らないか?」と誘います。キム先生の休職後、ヘッピッが担当しているのだそうです。役員は20人いるけれど覚えるべきは3人で、明るくて親切で面倒見がいい会長のシン・ダオン、学校のことならなんでも知っているムードメーカーの2年生のナムグン・シウン、その2人をコントロールする大物が2年生の副会長ノ・シヌです。ヘッピッは誰もいないだろうが見学しに行こうとテギョンを誘います。生徒会室に行くと、ちょうど3人がいました。

シヌは長いこと考えた末、テギョンの生徒会参加には反対だと言います。ダオンとナムグンは賛成です。シウンはシヌは一度決めたら譲らないぞと頭を抱えます。テギョンは反対の理由が知りたいと尋ねますが、「理由を言う必要が?無理にこいつと仲良くする必要はない。出て行ってくれ」と喧嘩腰です。ヘッピッは「全員の賛成がないと役員にはなれないんだ。シヌと話してみるよ」とテギョンを宥めます。
テギョンは理由を聞くまで動かないとシヌを凝視。シヌは「まず時期が悪い。正式な募集期間に申請して入るのがルールだ」と言いますが、ナムグンは「僕は会長に言われて期間外に奉仕部長になったけど」と笑います。ナムグンは顔が広くて有名だったから会長の権限でスカウトしたんだと説明するダオン。「今回は先生がスカウトしたから特別に認めてもいいんじゃ?」とダオンは言いますが、シヌは「人数の問題もある。生徒会の定員は20名だ」と続けます。ヘッピッは「去年忙しそうだったから定員を増やそうと思ってたんだ」と微笑みます。「生徒会は商店街の組合じゃないんだぞ。犬でも牛でも入れるのかよ」とキレるシヌ。「もういい」と立ち上がったテギョンは「僕を嫌う人は僕も嫌いだ」とシヌを睨みつけます。

 

第2話 生徒会室のタニシ姫

<あらすじ>
副会長のノ・シヌに生徒会に入ることを認めてもらうため、テギョンは生徒会室の掃除を始める。
1人で掃除を頑張るテギョンに会長のシン・ダオンは優しく声をかける。
情報通のナムグン・シウンもテギョンに意味深なことを言う。

テギョンを追いかけたヘッピッは、「みんなに先に話すべきだったな」と謝ります。シヌは悪いやつじゃないと言われますが、そうは思えません。友達もいないのに生徒会なんてやっぱり諦めますと頭を下げると、ヘッピッは「変わりたいと言ってただろ。だから僕のもとに来た。感動したよ。せっかく変わったんだからもう少し努力してみたら?」とアドバイスします。
なぜ急に自分を変えようと思ったのか、テギョンは思い出せません。ヘッピッは変わった君を応援すると手を差し出してくれ、テギョンはその手を握り返します。

生徒会室に来たダオンとナムグンは部屋が綺麗になっているのを見て「タニシ姫がいるのかな」とうそぶきつつ、本を飲んでいたシヌに「努力を認めてやるべきでは?」と話しかけます。「勝手に来て掃除しただけだろ。見るからに面倒なタイプだ。僕はあいつが嫌いだ」と突っぱねるシヌ。いつもは他人に無関心なのになぜそこまで嫌うのかと不思議そうなダオン。「最初に反対したから今更引けなくなったんだろ?」とシヌを揶揄う2人。

テギョンは朝早く来て毎日生徒会の掃除をしますが、会長と鉢合わせしてしまいます。筋肉痛に苦しむテギョンに「手伝おうと思って来たんだ。先に始めたら怒るからな」とにこやかに話しかけてくるダオン。ただ待っているのも暇なので掃除を始めると、次に来たのはシヌでした。「タニシ姫は人間に見つかったら逃げる。僕に見つかったから出ていけ」と命じるシヌに、「君には感情がないの?僕は朝から一生懸命掃除してる。タニシ姫のように奉仕してるのに君は僕を好きになるとかなりそうとかそんな気はしない?」と尋ねるテギョン。シヌは「お前を好きになることはない。まだ話が?文句が?」と跳ねつけます。「君の髪に蜘蛛が…」とテギョンが言うと、急に怯えるシヌ。テギョンは思わず笑ってしまいます。「君っていつもそんなに耳が赤くなるの?」とテギョンが言うと、シヌは「お前なんか大嫌いだ」と言い捨てて部屋を出て行ってしまいます。次に来たのはナムグン。「あいつを目覚めさせたら大変なことになるぞ。気にするな、いいことだ」と嬉しそうな彼に、「何の話かさっぱりわからないよ」と困惑するテギョン。「龍を目覚めさせるのはお前の役目なのだ」とふざけるナムグン。

「新しいパシリ?じゃなくて新役員に?」と尋ねるナムグンに、「シヌの意向通り、テギョンは1ヶ月間臨時役員ということに」と3人の前でダオンが言い渡します。シヌは偉そうに「1ヶ月の行いを見て最終的に判断する。掃除を手伝うなよ」とダオンに念を押します。「条件付きとはいえなぜ認めたんだ?」とダオンに問われ、「掃除係が必要だからだ」と答えるシヌ。「一緒に活動すればすぐ仲良くなるよ」とダオンは言ってくれますが、シヌは「1日でも掃除をサボったらクビだからな。机の上にホコリがあるし、ゴミ箱が満タンだった」とテギョンをいじめます。

テギョンが「臨時役員も楽じゃない」とぼやきつつゴミを運んでいると、ダオンが半分持ってくれます。「ゴミ捨ては2人でやろうね。早く正式な役員になれるといいな」と言ってくれ、頷くテギョン。
「去年ひかりハウスで奉仕活動をした?」と問われて頷くと、「どおりで見覚えがある顔だと思った!絵本の読み聞かせをしてたよな」と嬉しそうなダオン。自分を覚えていてくれた人は初だとテギョンが嬉しそうに言うと、「僕は記憶力がいいんだ。助けが必要な時は僕を呼ぶといい。必ず正式な役員になれるから心配するな」とダオンが握手をしてくれます。シヌに嫌われているからとテギョンが俯くと、「シヌは優しくていい奴だ」とダオンは庇います。テギョンは「いい人は誰のこともいい人だと言うから信じられません」と言いますが、ダオンは「シヌは僕よりいい奴だよ」と言い出します。「仲良くなれば分かるよ。でも僕より仲良くなるなよ」と言われ、困惑するテギョン。

本当に記憶力がいいんだなと生徒会室でテギョンがぼやいていると、気配を消して昼寝していたナムグンが「なんのこと?」と突然話しかけてきます。教室はロッカーの陰、体育の授業中は休憩室で昼寝するのが趣味なのだとか。ナムグンは悩み事かと尋ねてきて、「俺に何でも相談するといい」と胸を張ります。「シヌの好きなものは?」と尋ねると、「好きなものはない。気難しい奴だからな。でもシヌはお前が気になってる。俺を信じろ」と笑顔で言うナムグン。そこにシヌが来て、ナムグンを引っ張り出そうとします。ナムグンは臨時役員も連れていこうよと言いますが、「どうせ臨時だ」と吐き捨てます。

テギョンが空き缶を手にしてシヌの閉めた扉に投げつけようとした時、「ダオンはどこ?」と可憐な少女が尋ねてきます。電話にも出ないし…とぼやく彼女に「ここは男子高だよ。女子は来ちゃダメなんじゃ?」と尋ねるテギョン。「私は毎日ここに来てる。あんた役員のくせに私を知らないわけ?…なぜダオンの香水の香りがあんたからするの?」と問い詰めてきます。

 

第3話 誰にでも優しい彼

<あらすじ>
生徒会長のダオンの弱点は、頼まれたら断れないこと。
今日もダオンを頼って友人たちが生徒会室にやってくる。
一方、あからさまにテギョンを避けようとするシヌに対し、テギョンは諦めずにどこにでもついていく。

「会長」「会長」「会長」と、寄せられる声に疲れてきているダオン。ダオンが3人と一緒に生徒会室にいると、「会長!スジンは好きな男がいるって!」とジェミンという男子生徒が泣きながら駆け込んできます。ダオンは無視できず、駆け出したジェミンの後を追いかけます。
「会長の弱点は断れないことだ。悩みや相談を何でも聞いてしまう。ちなみにスジンは僕に惚れてる。僕はなんでも知ってるんだ」と笑うナムグンの顔を二度見してしまうテギョン。
ダオンはスジンのことを調べたらジェミンに連絡するからと請われるがまま自分の電話番号まで教えてしまいます。「またカモにされてるの?」とソヒに言われ、困惑するダオン。テギョンは臨時役員として紹介され、ソヒは「ダオンに片想いして3年のイ・ソヒよ」と自己紹介します。ソヒはひかり女子高生徒会長で、生徒会の用事でよく来るのだとダオンは説明します。みんなソヒがダオンのことを好きだと知っていますが、ダオンだけが知らないふりをしています。
「2人はどこで知り合ったの?」とダオンがテギョンに聞いてきたので、「あなたを探してた時、ここで」とソヒは簡潔に言うと、ダオンが元気なのを確認したからもう帰ると笑顔で去っていきます。
「”長居する必要はない”なんて言ってたけど、昨日は会長を探して大騒ぎしてた。いつ恋人になるんだ?」とナムグンが尋ねると、ダオンは「ソヒは妹同然だから」と曖昧な態度。「断れない優しい男は始末が悪い!」と怒るナムグン。「テギョン、ソヒはどうだ?少し口は悪いがいい奴なんだ。仲良くなれそうか?」と尋ねるダオンに、困惑しつつ頷くテギョン。するとシヌが「集中できない」と突然怒って部屋を出て行ってしまい、ダオンはテギョンに後を追うように指示します。

ダオンはため息をつくと、「仲良くしてほしいのに」とぼやきます。「心配ないよ」と平気な顔で言うナムグンに、ダオンは不思議そうな顔をします。

シヌの後をついていくテギョン。「お腹空かない?じゃあ後で一緒に…」とあの手この手で誘いをかけますが、「嫌だ。行かない」とばっさり切り捨てられてしまい、「遠回りせずに気になってることを聞くよ。なぜ僕を嫌うの?理由があるでしょ」と尋ねます。しかし、「理由なんかない」とだけ言ってシヌは立ち去ります。

食事を食べるシヌに飲み物を差し出し、「なぜ嫌うの?」と再度尋ねるテギョン。「最近ある人からタメになる話を聞いたんだ。”ふだんの自分なら絶対にやらないことに挑戦してみるのはどうかな?”初対面が微妙でも意外と楽しいかもよ」と手に書いたメモを見ながら言いますが、シヌは怒って「じゃあな」と食事の途中で立ち去ってしまいます。

トイレで小をしているシヌの背後に立つテギョン。「何が望みだ」とうろたえるシヌに、「何度も聞いてる。なぜ僕を嫌うの?理由を知りたいんだ。もしかしてあの日君のお尻に…いや、つまりあの部分にあれをあんなふうにしたから、だから嫌うの?理由を教えてくれたらもう追い回さない」とテギョンは丁寧に尋ねます。「その態度がムカつくんだ。馴れ馴れしくするな。お前の顔なんか見たくない」と言うシヌを前に、テギョンは無言で去ります。

シヌは次にテギョンに会ったとき、彼を呼び止めようとしますが、テギョンは目を伏せて先に生徒会室に入ってしまいます。
5人でお菓子を食べていると、ダオンが「テギョンは放課後何をするの?うまいものを食べに行かないか?友達に頼まれた合コンがあるんだけど2対1は嫌だから誰かと行きたい。ナムグンは徹夜明けだし、シヌは合コン嫌いなんだ」と誘ってきます。テギョンが「経験がないし、イケメンでもないから無理です」と断ると、ダオンは「イケメンだよ!かわいい系かな。僕はお世辞は言わない。だよな?」とシヌに話題を振ってきます。シヌは驚いて咽せてしまいます。
「難しく考えず、ただ楽しめばいいんだよ。嫌なら1人で行くけど」と言われ、「行きます」とテギョンが答えると、なんとソヒまで「私も行く」と言い出します。

「だから連れてきた。”友達が欲しい”と言うから…」とダオンがソヒを女性陣(ひかり女子高生)に紹介すると、ソヒは「私は友達がいないの。よろしくね」とにやつきます。ダオンは「おわびに僕が奢るから好きなものを選んで」と微笑みますが、ソヒは奢る必要なんてないからと、勝手に割り勘だと決めてしまいます。

食事を始めると、ソヒはダオンといちゃいちゃし始め、女性陣は険悪な表情に。「先輩も食べますか?」と料理を差し出されますが、テギョンは「要らない」と冷たい言い方をしてしまいます。テギョンは寡黙なタイプで女性にモテるんだとダオンはフォローしますが、女性陣は「先輩みたいな優しくて面白いイケメンこそモテますよ」と色目を使います。テギョンはトイレに立つと、後から追ってきたダオンに「とてもつまらないです」と正直に言います。ダオンは合コンは初めてですが、友達の集まりには断りきれずによく行くのだと言います。「断ればいいのに」と言うテギョンに、「人助けはいいことだ」と返すダオン。他に問題はないかと尋ねられ、テギョンは「少し寒い」と返します。すると、席に戻る時に「こっちの方がエアコンが当たらないから」とソヒの隣の席と交換してくれます。感謝するテギョン。しかしその後、ジニョンという女子生徒が寒いと言うと、上着を貸してやるダオン。
電話番号を教えてと頼まれた時も、断りきれずに教えているのをテギョンは見ていました。店の前でぼうっとしていたのでダオンにどうしたのか尋ねられ、「曲を聴いていたんです」と咄嗟に答えます。
ソヒと3人で帰っていると、彼女が忘れ物をしたと言って途中で引き返してしまいます。彼女を待っている間、テギョンは「なぜ電話番号を教えたんですか?一番好きな人だけに教えるべきでは?」とダオンに尋ねます。「かわいそうじゃないか、断れないよ。傷つけるのも傷つくのも嫌なんだ。いいことじゃないだろ」と答えたダオンは、「見つけた」と先ほど店で流れていた曲を見せてくれます。「誰にでも優しくするのは、いいことなのかな…」と考え込むテギョン。

ダオン先輩、すごく優しかったねと言い合いながら帰っていた女子生徒たちの前に現れたソヒは、「ダオンの電話番号を今すぐに消して」と恫喝します。

「今日は助かったよ。お礼に今度奢る」と言ってくれるダオンに、「断らなくてもいいのは、いいことだからですか?」と尋ねるテギョン。ダオンは笑ったものの、テギョンは誰にでも優しくするのがいいことか分からず、笑えませんでした。

1人で帰っていたテギョンは、シヌが他の高校の生徒たちに取り囲まれているところに出会します。「ムカつく野郎だ。秘密をばらされてもいいのか?」とシヌを恫喝している男子生徒の前に立つテギョン。「彼氏かよ」とバカにする彼に、「彼氏でも友達でもない。それじゃ僕たちはこれで」とテギョンはシヌの手を取って歩き出します。男子生徒は突然テギョンを振り向かせると、思い切り殴りつけます。シヌが「こいつに触るな」と凄むと、警察が駆けつけてきます。シヌが慌ててテギョンに声をかけますが、テギョンは意識を失っていました。

 

第4話 少し近づいた距離

<あらすじ>
中学の友達に絡まれたシヌを助けたテギョンは、帰り道に寄ったコンビニでシウンに会う。
何でも答えるというシウンに、シヌの秘密を聞き出そうとするが…。
その後帰宅したテギョンに、シヌから電話がかかってくる。

警察が行った後、テギョンはシヌに「僕に何か言うことはないの?」と淡々と尋ねます。シヌは「あいつらは中学時代の友達だ。余計なことはするな」とつれない反応です。
シヌと一緒に帰りながら、「そんな風に一線引いていると疲れない?僕も同じように”友達なんて要らない”と思ってたけど、友達もいいものかもと思い直して生徒会に入ったんだ。僕を嫌わないでよ、意外といいやつかもよ」とアピールするテギョン。「今日僕は君を助けたけど、今も僕のことがムカつく?さっきは”こいつに触るな”って言ってくれたけど」とテギョンは言いますが、シヌは「ムカつく」とだけ言って帰っていきます。

シヌと別れた後、ドラッグストアで水を買っていると、ナムグンが「一緒に払って」と飲み物を差し出してきます。合コンはどうだったかと尋ねられ、最悪だったと答えるテギョン。ナムグンは女の子は会長目当てだから当然だなと笑います。テギョンはシヌが中学時代に何かあったのかと尋ねます。「仲良くなったらシヌに直接聞いてみろ。シヌはお前のことを気に入ってるから。人を嫌いになるには好きになるのと同じくらいエネルギーを使うからな。でも下手に助けようとはするなよ」とナムグンに言われ、一部始終を見ていたのかとテギョンは驚きます。ナムグンは殴られたら痛いだろと当然のように言い、自分のような美しい顔を守るには警察を呼ぶのが一石二鳥だと主張します。そこで警察を呼んだのがナムグンだと気づくテギョン。

帰宅したテギョンは買ったばかりの携帯の画面が壊れてしまったことに意気消沈します。すると突然シヌから電話がかかってきました。「携帯は弁償する。今日はありがとう」と言うと、シヌは電話を切ってしまいます。シヌは逡巡した挙句、テギョンの電話番号を保存します。最悪な1日ではなかったなとテギョンは振り返ります。

翌日、生徒会室を掃除しているとダオンの模擬試験の成績表が捨てられているのを見つけます。全てA判定の結果を見てさすがだと簡単するナムグン。持って帰ったらご両親が喜ぶだろうにとテギョンが差し出すと、ダオンは微妙な表情を浮かべながら受け取ります。
そこにシヌが来て、テギョンはおずおずと「おはよう」と挨拶をします。シヌも同じように返してくれ、ナムグンは「2人はいつの間に仲良くなったんだよ。俺は知らないぞ」と不貞腐れます。ダオンは先生に呼ばれていると出かけ、ナムグンも俺もと続いて出かけます。

テギョンは腹が鳴ったので、一緒に売店に行かないかとシヌを誘います。お菓子を買って半分シヌにあげようとしますが、シヌはただ散歩についてきただけだからいいと断ります。変なシヌに首を傾げますが、シヌはテギョンの傷を気にしているようです。テギョンはすぐに治るといい、その場で別れます。

テギョンが下校していると、ソヒが誰かに電話していました。「会長を探してるんでしょ?生徒会室にはいないよ。今日は先生について忙しいと言っていたから、多分電話しても出ない。急ぎなら職員室に行くといい。待つなら生徒会室でも」と言うと、ソヒは「私の電話にダオンが出ないなんてどうして分かるのよ」と反発しつつも頷きます。

図書館でテギョンが自習していると、ダオンがやってきて答えを教えてくれます。ダオンは答えがはっきりしている数学が好きなのだと言い、テギョンは数学と体育が苦手だと正直に言います。ダオンはそんな正直なテギョンが好きだと褒めます。そこにソヒが現れ、ダオンとテギョンの間に強引に座ります。テギョンは気を利かせて先に帰ろうとしますが、ダオンはテギョンと大事な用事があるからとソヒに生徒会室で待っているように命じます。ダオンは「これが大事な用事だよ。傷が残ったら困るから」と、テギョンの傷に絆創膏を貼ります。
そこに絆創膏を持ってきたシヌがひっそり現れますが、ダオンがテギョンに週末トッポッキを食べてカフェに行こうと誘っているのを見て、箱を握りつぶしてしまいます。

ソヒが生徒会室で待っていると、ナムグンから「会長はテギョンと一緒に帰ってたよ」と言われ、慌てて後を追いかけます。楽しげに2人で帰る様子を見て嫉妬の炎を燃やします。

 

第5話 気まずい2人

<あらすじ>
廊下で会ったシヌに避けられていると感じたテギョンは、ダオンにそのことを話す。
するとダオンはシヌがてれてるだけだと言う。
いつもどおり生徒会室に集まった4人。

校内でシヌと目が合ったテギョンは挨拶しようとしますが、シヌは目を逸らしてしまいます。生徒会室に来なかったのも忙しかったからだと言われますが、テギョンはまた避けられているのではと違和感を感じます。
生徒会室でゴミの分別をしていたテギョンをダオンが手伝ってくれます。シヌと仲良くなった気がしたのにまた距離を感じると相談すると、ダオンはシヌは照れているだけだから積極的に誘ってみるといいとアドバイスしてくれます。
テギョンはダオンの成績表を見てご両親は喜んだのではと言いますが、両親は何の反応もしてくれなかったけどそれが当然なんだと彼は寂しそうに言います。
ダオンはテギョンの傷が痕に残らなさそうなのをほっとしたように見つめます。

生徒会室ではシヌ以外の3人が集まって勉強していました。携帯の画面が壊れているのに直さないテギョンを見て、買い換えたらと言うナムグン。どうせそんなに使わないし勉強に集中できていいと言うと、ダオンが「偉い」とテギョンの頬を撫でてくれます。それに嬉しくなるテギョン。生徒会室に入ろうとしばらく悩んでいたシヌは勇気を出して入室します。
シヌに頑張って散歩しようと話しかけるテギョンですが、シヌは「勉強に集中したいから」と反応は芳しくありません。
しばらくすると数学でわからない箇所が出てきて悩み始めるテギョン。それを見たダオンが「君だけに教えてあげる」と教え始めますが、シヌは「カフェじゃないんだからうるさくしないでください」と突然怒り出します。俺のゲームの音の方がうるさいだろと怒るナムグン。テギョンは気まずい雰囲気に黙りこくります。
その時、ダオンが先生から図書館の本の整理を頼まれて、テギョンとシヌに行ってくるように頼みます。

ダオンはソヒにお菓子やパンを奢り、テギョンと先に帰ってしまったことについて謝ります。約束を忘れていたのと、携帯が充電切れで連絡もできなくてすっぽかした件についてです。「ずっと待ってたのか?」とダオンに問われ、「待たずに友達と遊びに行ったわ」と強がるソヒ。
ソヒはテギョンはどんな人なのかとダオンに尋ねます。ナムグンは「すごくかわいくて、妙な魅力がある」と言い、ダオンも「テギョンはすごく正直でいい子なんだ」と頷きます。男同士で魅力を感じるなんておかしいと鼻で笑いながらも、ダオンがそこまで褒めるなんて珍しいと思うソヒ。テギョンと仲良くしたいなら手を貸すぞとダオンに言われ、見当違いな提案にソヒは苦笑します。
ダオンが給食係だからと席を外すと、ナムグンは「会長は誰にも親切だって知ってるだろ。テギョンは会長に懐いてるし、会長もそんなテギョンを可愛がってるだけだよ」とアドバイスします。

テギョンは図書館で本を整理しながら、シヌに「今日何か嫌なことがあった?それとも僕が何か嫌なことをした?また元に戻っちゃったよね」と尋ねますが、シヌは「さっさと片付けるぞ」としか言いません。
給食係のダオンはテギョンがシヌと仲直りできたかを心配し、2人には特別大盛りにしてやるとサービスしてくれます。しかしシヌが「多すぎる」と言ったので、テギョンは「文句ばかり言いやがって」とつぶやきます。シヌはそれを聞き逃さず、喧嘩腰に。
シヌとテギョンをナムグンは散歩に誘いますが、2人とも「行かない」と冷たく言い放ったため、ナムグンは大騒ぎ。そこにダオンが来て、テギョンにだけ飲み物をプレゼントします。これまで毎日俺にくれてたのにと騒ぐナムグンを宥めるダオン。
数学の補習は今日から俺が教師役をやるよと言われ、嬉しがるテギョン。シヌはそれを聞いて突然席を立ち、散歩に行こうと引き止めようとしたダオンの手を振り払います。その拍子に熱いシチューがダオンの体にかかってしまいますが、シヌは呆然と立ち尽くすばかり。テギョンは「僕に文句があるなら人に当たらずに僕に言え。僕が嫌いなのは分かるから好きになるように努力してみろよ。僕も努力するから」とシヌの胸ぐらを掴んで怒ります。

 

第6話 友達が出来た

<あらすじ>
週末に2人でカフェに出かけ、より親しくなったテギョンとダオン。
ダオンに片思いするソヒは、そんな2人を道端で偶然見かける。
翌週、テギョンが教室の片づけをしていると、なぜかシヌが重い物を代わりに持とうとしてくる。

週末にダオンとカフェに出かけて一緒に勉強るテギョン。テギョンはシヌの様子が変だと相談します。
テギョンの代わりに生徒会室を掃除したり、テギョンが飲み物を買おうとしていると飲み物をくれたり、テギョンのズボンのチャックが開いていることを教えてくれたり…。ダオンは不器用なシヌは謝る機会を探っているのだと言います。
一緒にケーキを食べていると、生クリームがついたからと手で拭ってくれるダオン。週末外出したのは久しぶりだとテギョンはダオンに感謝します。趣味は何かと問われ、テギョンは音楽鑑賞、ダオンは絵を描くことだと答えます。今度描いてほしいと頼むと、ダオンは快く引き受けてくれます。テギョンがインディーズバンドが好きだと言うと、ダオンは自分もマイナー曲が好きだから隠れた名曲を教えてあげるよと言ってくれます。
共通点を見つけたり、もっと知りたいと思うし、近づくのが楽しい…こういうのが友達なのかと知るテギョン。友達ができて嬉しいとはにかむテギョンに、ダオンは美味しいマーラータンのお店があるから一緒に行こうと誘ってくれます。

ソヒが女友達たちと歩いていると、ダオンがテギョンと2人で歩いているのを見かけてしまいます。複雑な心境のソヒ。

翌日学校に行くと、生徒会役員たちはヘッピッから「音楽室にするために来週から工事に入るから掃除してくれないか」と荷物だらけの美術部屋を見せられます。シヌはテギョンの代わりに荷物を運んでやったりと甲斐甲斐しく世話を焼きますが、テギョンは自分の仕事を奪っていると感じて不機嫌です。そんな2人の様子を嬉しそうに見守るダオン。
そんな時、テギョンがたまたま手に取った絵がダオンの描いたものだと分かります。芸術祭の大賞をとった作品で、「家族の肖像」というタイトルです。ダオンは「適当につけたタイトルだ」と言いますが、テギョンは納得いきません。
絵をまとめて運ぼうとしたテギョンはよろけ、シヌに支えられます。驚いて倒れてしまうテギョン。倒れたテギョンを手を差し伸べて起こしてくれるシヌ。
2人でゴミ捨てに行ってきてくれとナムグンに頼まれ、テギョンは「嫌いでも好きになる努力をしてと言ったことを気にしてる?」とシヌに尋ねます。シヌは「嫌ってない。避けてごめん。テギョン、僕を殴れ」と謝ってくれます。テギョンはデコピンしてシヌを許し、シヌは動悸がひどくなるのを感じます。

3人でダオンを待っていると、彼の携帯がずっと鳴っています。テギョンはダオンを探すことにしますが、「その気にさせておいて”いい友達でいよう”なんてひどい。他の人にもそういう態度はやめて」と振られているダオンを見つけてしまいます。好きな人にだけ優しくすればこんな問題は起きないとテギョンはアドバイスしますが、ダオンは「今は考えが整理できないからまた今度ね」と立ち去ってしまいます。

待っているナムグンとシヌのもとにソヒが現れ、「最近もダオンはテギョンの面倒を見てるの?」と尋ねます。「補習もしてやってるよ」とナムグンが言うと、「なんで臨時役員にそこまで?」とソヒは嫌悪感をあらわにします。しかしナムグンに「部外者なのになんでそこまで?」と言い返され、黙ってしまいます。

部屋を片付けたお礼にヘッピッが焼肉を生徒会役員たちにおごってくれます。ナムグンがにんにくをてんこ盛りにした焼肉を作ると、「愛してるゲームをしよう」と提案します。”愛してる”と言われて笑った方が負けというゲームです。ダオンはテギョンに、テギョンはシヌに、シヌはナムグンに言っていくと、ナムグンは思わず笑ってしまいます。辛いと苦しむナムグンに笑う一同。シヌは笑うテギョンを見て微笑みます。
テギョンは両親に友達と夕食を食べて帰ると電話し、喜びを噛み締めます。そこにダオンがやってきたので、テギョンは「ダオンさんにとってそれが”いいこと”なら、先ほどのことは忘れます」と言い、ダオンは「会長」ではなく「ダオンさん」と呼んだことを喜び、これからもそう呼ぶようにと微笑みます。
テギョンはダオンへの好意が膨らんでいくのを感じていました。シヌも含めて3人で星を見上げながら、ダオンとは友達ではなくそれ以上になりたいと考え始めます。

 

第7話 小さな嫉妬心

<あらすじ>
晴れて正式な生徒会役員になったテギョンは、生徒会のみんなから祝福される。
しかし、そこにソヒがやってきて、ダオンとテギョンの間に割って入ろうとする。
ダオンに懐くテギョンを見るシヌの表情も複雑で…。

顔に生クリームをつけた状態で、テギョンは立ち尽くしていました。こんなことになったのはーー。
6時間前、ナムグンから「今日何を食べたい?」と尋ねられ、ピザが食べたいと答えたことから始まりました。図書館にいるとダオンから、「お気に入りのケーキ屋さんがあるんだ。君の好きなケーキは何?」と尋ねられます。最後にシヌから「パーティー用の帽子で嫌いな色はある?今日の6時に生徒会室に来い」と言われ、バレバレすぎる誘いに困惑するテギョン。
真っ暗な生徒会室に入り困惑していると、「生徒会役員就任おめでとう!」と弾幕や飾り付けまでされた部屋で、クラッカーを鳴らし、ケーキを持ってきてくれる3人。「どんなにきつくても辞めるのは許さないぞ」と言うシヌに、テギョンは「頑張って入ったんだから絶対辞めない」と頷きます。
ナムグンに「ケーキは投げないと」とそそのかされたシヌはテギョンの頬にケーキをくっつけますが、テギョンがフリーズしてしまったので申し訳なさそうな顔になります。ナムグンは横で爆笑していました。

なごやかに食事会が始まろうとした時、ソヒが自分も祝いたいからと参加してきます。サプライズプレゼント贈呈式です!とナムグンが箱を渡してくれ、中身を見ると「生徒会最強のかわい子ちゃん」と書かれたパーカーでした。落ちてきた紙を元に戻そうと手を伸ばしたテギョンは、ダオンに傾いだ体を支えられます。さすが会長はイケメンとナムグンがふざけると、テギョンも頷きます。複雑な表情のシヌ。ソヒはイラついた様子で写真を撮ろうと促しますが、ハートを作ろうとしたテギョンに自分の手を添えてハートを作ったので、ソヒの怒りは最高潮に。

写真を確認した後、飲み物を飲もうとしたテギョンは空だということに気づきます。ダオンが飲み物を買ってこようと言うのでテギョンも手伝おうとしますが、ソヒから阻止されてしまいます。
テギョンが来てもう1ヶ月も経つなんてと感慨深げなダオンに、ソヒはテギョンのことが本気で好きみたいとかまをかけます。そして自分にだけは嘘をつかないでと念を押します。

ダオンがいなくてつまらなさそうなテギョンの靴紐が解けているのに気づいたシヌは、わざわざ跪いて紐を結んでやります。もしやケーキ投げの謝罪のつもりかとテギョンは言い、シヌは謝りたい時に優しくなるんだなと勘違いします。
ダオンが戻ってきて会が和やかに再開すると思われましたが、ダオンがテギョンに飲み物を渡そうとするのをソヒが強引に割り込んで阻止します。さらにはダオンに急用が入って先に帰ることになってしまいました。
ダオンが荷物を忘れていったのでソヒが持っていくと言いますが、テギョンが「僕が持っていく。もう疲れたから帰りたい」と言い出します。険悪な雰囲気のテギョンとソヒ。シヌが勇気を出して「帰るなよ、一緒に2次会に行こう」とテギョンの手を握りますが、テギョンは「ごめん」とその手を振り解き、帰ってしまいます。

ダオンに荷物を渡したテギョンは、急用がなんだったのか尋ねます。母と夕食が食べられるのかと期待して慌てて帰宅したダオンでしたが、ただの頼み事でした。無関心な両親には慣れてるつもりだったのに、家に僕の居場所はないんだと笑うダオン。両親のがっかりする顔を見たくないという気持ちだけで頑張れると打ち明ける彼は、こんなことは他の人に初めて話したと笑います。テギョンは「僕にだけはなんでも言ってくださいね、ダオン兄さん」と微笑みます。
その時、ダオンはソヒから「テギョンのことが好きなように見える」と言われたことを思い出します。

 

第8話 合宿に出発!

<あらすじ>
雨に濡れて風邪をひいたダオンに、テギョンは薬を届けに行く。
ひかり高生徒会は合宿に行くことになり、出発の朝ソヒに会ったシウンは妙なときめきを覚える。
バスで隣同士に座るダオンとテギョンが気になるシヌ。

2021年度ひかり生徒会合同合宿では、ひかり女子高と一泊二日の合同合宿を行います。ナムグンは彼女を作るぞと気合を入れています。呆れるシヌをナムグンは「交際未経験者はこれだから」とバカにしますが、テギョンは自分と同じだと嬉しがります。
「あの日、会長には会えたか?雨がひどかったけど濡れなかったか?」と尋ねるシヌに「僕はね」と言うテギョン。
ダオンはテギョンに傘を貸すと、「僕は雨に濡れるのが好きだから」と走って帰っていったのでした。
遅刻してきたダオンは顔色が悪く、テギョンは心配になります。自習中に数学のテキストを開くと、ダオンからの「難しい問題があったらいつでも聞きに来い」というメモが挟まっていたため、テギョンは生徒会室にダオンを探しにいきます。ダオンとソヒが楽しそうに話しているのを見てしまい、テギョンは薬と傘を生徒会室の前に置いて黙って去ります。ソヒがそれを見つけて幽霊かもと笑いますが、ダオンはテギョンだとすぐに分かり、微笑みます。家まで送ってとねだるソヒのお願いを聞いてあげるダオン。

合宿当日、美少女の後ろ姿を見て他人と勘違いしたナムグンはナンパしようとしますが、相手がソヒだったので悲鳴を上げます。
テギョンが合宿用の備品を山のように抱えていると、シヌが荷物を持ってくれます。何か文句があるのかと勘違いするテギョンに、シヌは不服そうです。
ダオンを凝視するテギョンを注意するソヒ。バスの中ではダオンがテギョンの隣席に座ります。シヌはナムグンの隣席に。
テギョンは初めての合宿だから楽しみだとダオンに打ち明けると、ダオンはテギョンの薬のおかげで風邪が治ったと感謝します。2人をじっと見つめるシヌ。テギョンにシートベルトを締めてもらい、ダオンはドギマギしています。

お土産屋さんに行きたいと強引にダオンを誘うソヒ。隣に来たシヌに、宿舎に真っ直ぐ行かずにお土産屋さんに行こうと誘うテギョン。シヌが素直に頷いたのでテギョンは驚きます。
シヌがかわいいガラス細工を見ていたので、似合わないけどかわいいよとふざけるテギョン。シヌは不服そうに別の場所に移動してしまいますが、テギョンはそこに売られていたミサンガが気になります。

夕食はバーベキュー。ダオンは学生たちにあちこちから呼ばれて忙しそうです。ナムグンが肉を食べるので、慌てて肉を食べ始めるテギョン。誰も奪わないからゆっくり食えとシヌが飲み物を差し出してくれます。ソヒはシヌとテギョンにいつ仲良くなったのと敵意のこもった目で言ってきます。テギョンの口元にタレがついたので、シヌは拭くようにと世話を焼きます。それを遠くから見てしまうダオン。

食後、急いで食べたせいでテギョンは気分を悪くしてしまいます。何かあったら呼べよとシヌが優しくしてくれるので、「会長に言われても納得できなかったけど、シヌは優しい」と納得するテギョン。しかしシヌは「俺は優しくない。好きな人には優しくする」と答えます。「僕を好きってこと?」とテギョンに言われ、「”好き”にはいろんな意味があるだろ!…でもお前には親切にしたい」とシヌは答えます。

シヌが去ると、今度はソヒが現れ、「あんたムカつくのよ」と喧嘩を売ります。「あんたといる時のダオンを私は知らないから腹が立つ」と言うので、「会長は君の所有物じゃないよ」とテギョンは苦言を呈します。「僕は会長が僕にしてくれるように親切にしたいだけだ」とテギョンが言うと、ソヒは「ダオンは誰にでも優しいのよ。あなたが特別な存在だからじゃない。意味はないの。彼にとっての特別は私だけだから」と言い捨てて去っていきます。

宿舎に戻ったテギョンはモヤモヤした気持ちのままドアで思いきり額をぶつけてしまい、流血の事態に。シヌが慌てて止血してくれますが、ダオンが飛んできて消毒しようと提案します。ダオンの手を押し留め、シヌは自分がやると言います。

 

第9話 思いが交錯する夜

<あらすじ>
頭をぶつけてケガをしたテギョンを、シヌとダオンが手当てしてくれる。
ダオンのことで元気がないソヒと、暗い様子のシヌをさりげなく励ますシウン。
シヌに呼ばれたダオンは、テギョンに対する率直な気持ちを話す。

部屋でシヌがテギョンの額の傷を手当てしてくれます。ダオンの手当てが下手くそだと文句を言うテギョンに笑ってしまうダオン。シヌは「俺は下手だからあとは頼む」と落ち込んだように去ってしまいます。でもシヌも手当はうまいよなとフォローしてくれるダオンを見て、やはりダオンは優しいと再認識するテギョン。

ダオンにとって自分はなんなのか、自分が怪我してもあれほど心配してくれるのかと悩むソヒ。ダオンにとって自分は妹に過ぎないんだと落ち込むも、ナムグンが下手くそなフォローをしてくれるので強気を取り戻すソヒ。ナムグンからお菓子を奪うと去っていきます。
ソヒが去ると今度はシヌがやってきてため息を吐きます。「口に出さないと何を望んでるのか分からないぞ、そのうち望みが自分でも分からなくなるからな」とアドバイスして、自分用に取っておいたお菓子をくれるナムグン。

ダオンはテギョンの額の傷を手当てすると、これからはテギョン専用の救急グッズを持ち歩かないとと笑います。どうして怪我をしたのかと尋ねられ、頭を撫でたり頬を触ったりは誰にでもしないのになぜ自分にはしてくれるのかとテギョンは尋ねます。「僕が弟みたいだからですか?」と問われ、ダオンは「一緒にいて楽な弟だから。それに…僕の大好きな弟だ」と答えて部屋を張ります。

シヌはダオンを呼び止め、テギョンは無事か尋ねます。シヌが人に世話を焼く姿を初めて見たとダオンは笑うと、「テギョンを気に入ったんだな。仲良くしてくれて嬉しいよ」と微笑みます。シヌは「そうは見えない。ダオン兄さんは嘘が下手くそだ。長い付き合いだから分かる」と真正面から反論します。ダオンは「実はテギョンが苦手だ。素直過ぎて接し方が分からない。僕はいつも自分を誤魔化してるから難しいんだ」と告白します。シヌは、「解決法は正直になること。そして、まさかと思っていることは本当だ。僕がそうだった」と言い、ダオンは「なぜ答えを教えてくれるんだ?」と真剣に問います。「僕が教えなかったら気づかないだろ?答えを知ればダオン兄さんもテギョンも幸せになれるし、見ていてもどかしいから」と言うと、シヌは去ります。

シヌがぼんやりと景色を見ていると、「テギョンへの恋心はいつからなの?あなたが男を好きでもダオンが相手じゃなきゃどうでもいい。私が力になってあげようか?このままテギョンを諦められるの?何もせずに奪われてもいいの?」とソヒが畳み掛けてきます。「会長もテギョンも所有物じゃない」と言うシヌに、「一生後悔するといいわ。私は追いかける」とソヒは馬鹿にします。「諦めるかどうかは僕が決めるよ。自分の立場は分かってる」と言い捨てるシヌ。

いつの間にか眠っていたテギョンのそばで、ヘッピッが居眠りしていました。心配で付き添っていた彼もいつの間にか寝てしまったようです。「正式な生徒会役員になって合宿に来た心境は?」と尋ねられ、「先生は誰かを好きになったことがありますか?片想いで、相手がどう思ってるか分からないんです」と質問し返すテギョン。「相手も言えないだけじゃないか?悩んでるだけじゃうまくいかない。正直に気持ちを伝えれば相手も応えてくれるんじゃ?」とヘッピッはアドバイスしてくれます。

外が俄かに騒がしくなり、テギョンも外に出ます。みんな海辺で花火の準備をしています。シヌが砂浜にひとりでぽつんと座っているので、みんなに混ざらないのかと尋ねると、「俺はなんでも下手だからな」と返されます。「傷は大丈夫か?ちゃんと前を見て歩けよ」と言うシヌに、「初めて会った時も”前を見て歩け”と僕に言ったよね。確かにあれはいい出会いじゃなかった」と返すテギョン。「悪い出会いじゃなかった」とシヌが言うので、「良かったの?お尻のアレが…」とテギョンは驚いたように返してしまい、シヌに逆ギレされます。
「交際未経験なんでしょ?誰かを好きになったことはある?好きな人と両想いになるのは難しいことだよね」とテギョンが言うと、シヌは無愛想に「お前には教えない」とだけ返します。
そこにナムグンが来て、「初恋は2種類に分類される。後悔するか、しないか。初恋を実らせるために必要なのは?告白だよ!告白するには?勇気が必要だ。何もせずに後悔するならぶつかってみてから後悔する方がいい。恋愛の達人からのアドバイスだ」と言うだけ言って、彼はみんなの元へ混じりにいきます。
シヌは宿舎に戻って寝ると言い出し、テギョンは花火に混じりに行くと宣言します。
「一目惚れしたことがある」とテギョンを見つめながらつぶやくシヌ。

ナムグンの言っていたことを思い出し、宿舎でひとりぼんやりするテギョン。ダオンは話があってテギョンを探していたと言い、テギョンは自分も話があったと返します。ダオンに手を出させると、土産物屋で見つけたミサンガを渡します。「ダオンさんに似合いそうだと思って…たいしたプレゼントじゃないけど」と言うテギョンに、自分のことが頭に浮かんだなんて初めて言われたから嬉しいと微笑むダオン。毎日身につけるよと喜んでもらえました。
テギョンは「ダオンさんを思い浮かべるのは特別なことじゃないんです。ふとした瞬間に、いつも…頭を撫でてくれることも、僕にだけ心を開いてくれるのも嬉しい。自分の居場所がないと言っていましたよね。僕がその居場所になりたいです。僕はダオンさんの居場所になれませんか?」とダオンの手を握ります。「テギョン、僕も…」とダオンが言いかけたところで、学生から呼ばれてしまい、「ペンションの人が呼んでるから後で話そう」と切り上げられてしまいます。

テギョンはその日、いつまでも起きて待っていました。夜遅くにダオンが雑魚寝しているみんなの元に戻ると、テギョンは眠った後でした。「遅くなってごめん」とテギョンにつぶやくダオン。

「ダオン先輩はゲイなの?ソヒがかわいそう」と噂話をする女子生徒たち。それをソヒが聞きつけます。「散歩してたらテラスで話してる人がいて、ダオン先輩がテギョンさんと一緒だったの。それで…見つめあってたのよ。どう見ても恋人同士って感じだった。ずっと手を握って話してたわ。ダオン先輩も嬉しそうだった」と言うと、ダオンの手を握っているテギョンの写真を見せます。
ソヒは写真を自分に送るように言い、ダオンに確かめなくてはとつぶやきます。

 

第10話 ブレスレットの意味

<あらすじ>
シヌはテギョンに初めて会った日のことを思い出す。
それはテギョンが生徒会にやって来る前の出来事だった。
ダオンがつけているブレスレットを発見した友人は、男にもらったことは言わないほうがいいと言う。

テギョンと出会うずっと前のこと。
登校していたシヌは手を怪我している用務員に「僕が代わりに運びます」とゴミを率先して運ぶテギョンを見つけます。
自習室にまで押しかけてきてゲームの人数合わせに来てくれと同級生に頼まれても、「僕には友達なんて必要ない」とはっきり断るテギョンを、シヌはこっそり見つめていました。初めて人と親しくなりたいと思った瞬間でした。
数日後、テギョンとすれ違う時にわざと肩をぶつけてみるシヌ。テギョンは「前を見て歩いて」としか言わず、シヌはそれ以上でテギョンに近づくことができませんでした。
過去を思い出しながら、土産物屋で見ていたかわいいキーホルダーを握りしめるシヌ。やたらとテギョンのことが気になるとつぶやきます。

早速ミサンガをつけて登校したダオンは、それは誰からもらったんだと同級生たちにからかわれます。男からもらったと正直に答えると、「男同士で贈り物をするのは変ってわけじゃないけど、シヌは中2の時に男にブレスレットをあげて噂になったぞ。それで友達に避けられたんだ。でもシヌは噂を否定せずに一匹狼を貫いたんだけど…。でも男からもらったなんて言わない方がいいぜ」「ダオンがそっち側の人間でも否定はしないけど、俺のことは好きになるなよ」と嫌なことを言われてしまいます。ダオンはすぐさまミサンガを外します。テギョンはダオンがミサンガをつけていないことに気づき、落胆します。

ひとりで生徒会室にいたシヌはテギョンがこないのかとため息を吐きます。

自販機の前にいたダオンに「新しいのが人気ですよ」と声をかけるテギョン。ダオンはおごってくれ、あとで話があるから補習のために生徒会室に来てくれと言われます。喜ぶテギョン。ナムグンがシヌとダオンをカラオケに誘いますが、ダオンはテギョンと補習があるからと断ります。ダオンがシヌに何か言いかけたところで、テギョンが現れます。シヌは気を利かせて席を外します。
ダオンは話は補習後にしようと言い、テギョンを隣に座らせて親切に勉強を教えます。生徒会室の中を伺うシヌを見たヘッピッは、テギョンとうまくやっているかと尋ねます。シヌが痩せたように見えたので好きな人でもできたのかとふざけるヘッピッ。「君は最初は無愛想に見えたけれどそのうち繊細な奴だとわかったよ、好きな人には優しくするんだろうね」と笑うヘッピッに、「僕の好きな人は僕が好きじゃないかも。他の人を好きだったらどうすれば?」と尋ねます。「隣にいればいい。その人も好きな人のことで悩む時が来るはずだ。その時ただ隣にいてあげて。シヌのベストを尽くせば後悔せずに済む。恋には2種類ある。後悔するか、しないかだ。勇気が必要だよな」と言われ、ナムグンにもその話をしたかと尋ねると頷かれます。思わず笑うシヌ。「頑張れ」と背中を押すヘッピッ。シヌは微笑みます。

補習を終えて話を待っているテギョンですが、ダオンはメールの返信に忙しそうです。テギョンは強引にその手を止めさせます。「ミサンガ、毎日すると言ったのに…僕もそういう人たちの1人だったんですか?特別な人ではなかったんですか?」とテギョンがダオンの手を握ると、そこに昼間ダオンに絡んでいた同級生たちが入ってきて、2人の親密な様子を凝視します。
思わずテギョンの手を強く払いのけてしまうダオン。同級生たちは変な笑いをしながら去っていき、テギョンは無言で立ち上がります。謝るダオンに、「悪いのは僕ですから。思ってたよりダオンさんを好きなのかも」と言うと、テギョンは荷物をまとめて帰ります。

ゲームで遊んでいたナムグンは、落ち込んだ様子のテギョンに偶然会います。「今度は深刻な悩みなんだ。告白して振られかうやむやにされた。みんなに尽くす姿が辛そうに見えたんだ。だから特別な存在になれなくてもいあと思って好きになったけど、今は僕に向き合ってくれないことがすごく辛い」とナムグンに相談すると、彼は「相手が誰だか見当もつかないけど、その人は心の準備ができてないだけじゃないか?」と返ってきます。じゃあ待った方が良いのかと尋ねると、「待つかどうかはお前次第だ。待っても変わらないと少しでも思ったら諦めたらいい。人はそう簡単に変わらない。でも相手を把握していれば心を動かせる。変わらない人なら仕方ない。お前の思いは正解だ。それに勇気も出した。次に勇気を出すべきなのは相手の方だ!」と勇気づけてくれます。

そこにソヒが現れ、「ダオンはどこ?デートの約束をしてるんだけど」と刺々しくナムグンに尋ねます。「なぜテギョンに意地悪を?」とナムグンが苦言を呈すると、「あいつは何か言ってた?あの2人には何かあるんでしょ?私は3年も前から好きなのに、あんな陰気なやつに仲を引き裂かれたくない!みんなテギョンの味方をするのね!ゲイなの?」とソヒは激怒。ナムグンが「お前の被害妄想だ」と宥めますが、「ダオンの人生を壊してるのはテギョンなのよ!あんなやついなくなればいい、顔も見たくない」と吐き捨てます。ナムグンは「お前は会長の何も分かってない。子供みたいに駄々をこねるのはやめろ。生徒会の仲間を悪く言うのも許せない。無理なことを言うな」と釘を刺します。
しかしソヒは「ダオンのことなら誰よりも分かってるわ」と言うと、携帯を取り出します。

テギョンが帰宅していると、公園でシヌが猫の餌と水を器に盛っているのを見かけます。猫の姿は見たことがないが、毎日なくなっているからと餌をやり続けているようです。シヌの家はファヤン洞と公園からかなり遠いのに、わざわざ寄っているのだそうです。「猫を待たせなくないから」と言うシヌに、「僕みたい」とつぶやくテギョン。
ダオンと補習をしていたけれど問題が難しすぎて頭痛がするからサボっちゃったとテギョンが言うと、シヌは「頭痛がするなら我慢しちゃダメだ。サボれて偉い」と褒めます。すると突然シヌは「渡したいものがある」と絆創膏の箱を渡してきます。もう傷は治ったと言っても「どうしても渡したかったんだ。数が残らないようになる」と言ってきます。「心配してくれてありがとう」とテギョンが引き止めると、シヌは帰らないととその手を振り切って帰ります。シヌの意外な一面を見た日でした。

テギョンからもらったミサンガを握りしめながら帰っていたダオンはジョンウから「グループトークを見てないのか?」と電話を受けます。鳴り止まない携帯の通知音に立ち尽くすダオン。

 

第11話 すごく心配

<あらすじ>
ダオンとテギョンが恋仲だという噂が広がり、校内のあちこちでひそひそ話が聞こえてくる。
居心地が悪いダオン。
テギョンはダオンを心配して3年生の教室を訪ねるが、ダオンの姿が見えない。

登校したダオンは「誤解だよな」と同級生に言われますが、「なんでうっとりした表情してたんだ?あの手は?みんなにも弁明すべきじゃないか?」と執拗に揶揄われます。
職員室で疲れ切っているダオンに、ヘッピッは飲み物を差し入れてくれます。顔色の悪いダオンを心配するヘッピッ。
遠くから生徒たちが「ダオン先輩、カッコよくて憧れてたのに、親切なのは下心があるかららしいよ」「テギョンを気に入って生徒会に入れたらしい」と噂するのをダオンは聞いてしまい、ますます顔色が悪くなります。

生徒会室に来たテギョンはダオンを待っていました。携帯にたくさんのメッセージが来ていることは分かりますが、画面が割れていて全く読めません。同級生から「生徒会に入って愛と友情を手に入れるとはな」「男子高で恋愛とはいい度胸だ」とゆうべから出回っている画像を見せられます。「会長の親が知ったら大変なことになるぞ。うちの財団の理事長だからな」「”恥晒し”ともう外国に追い出されたんじゃないか」と笑う2人。テギョンは慌ててダオンを探しに行きますが、2人は「テギョンも会長もゲイだったのか」「俺は気づいてたぜ。会長から色目を使われたことがある」と笑い合います。そこにナムグンが現れ、「会長のことを俺よりよく知ってるんだな?色目を使ったか会長本人に聞いてみるよ」と脅すと、すごすごと引き下がります。

ダオンを探し回るテギョンは生徒たちに面白おかしく噂されます。ダオンの同級生たちに彼の居場所を聞くと職員室だと言われ、自分のせいかと問うてしまうテギョン。「写真のことなら彼の親が揉み消すから大丈夫だよ」と言われ、複雑な心境に。
シヌが生徒会室に行くと、ナムグンが「12時間経ってもまだ燃えてる。ひかり女子高の生徒にも広まってる。会長は人気者だからこういう時に困るな。写真は合宿の時のものだから、生徒会役員だろう。会長を憎む人なんていないのに」とぼやきます。ソヒがテギョンと会長の仲に嫉妬してやったんじゃとシヌは勘ぐり、会長が来たら教えてと言って去ります。ナムグンは「俺の出番かな」とつぶやくのでした。

登校したソヒはダオンが男子と手を握っている写真は本物かと生徒たちが噂しあっているのを聞いてしまいます。さらにはダオンに付き纏っているソヒは彼への片思いをこじらせてゲイだと噂を流したのではとも噂が広がりはじめます。そこにナムグンからソヒに電話がかかってきます。

テギョンは授業が終わった後、職員室の前にずっと立ち尽くしていました。シヌが「まだ待つ気か?」と尋ね、寒いからと自分のブレザーを着せ掛けてくれます。「あまり心配するな」と頭を撫でようとして、その手を押し留めて帰ります。

ひかり男子高のグループトークでは写真のことで大賑わい。シヌはグループトークから退出します。
ナムグンはソヒを呼び出すと、「話があるのはお前だろ。あの噂を知らないはずがない。会長の様子がどうなのか気になるのが普通だろ」と言います。「電話に出ないから忙しいのかと…」と言うソヒに、「いつものソヒなら会長を探してるはずだ。会長から直接本当のことを聞かないと納得できないやつだからな。でもお前は心の準備をしてたみたいに見える」とナムグンは持論を展開します。「会長の親を知ってるだろ?このことがバレたら会長は姿を消すかもな。お前とももう会えないだろう。写真を広めた奴は後悔するだろうな」とぼやきます。

ダオンは忙しそうなヘッピッを手伝おうとしますが、「勉強しないで早く帰りなさい。…時には弱音を吐いてもいいんだよ。人間は完璧ではいられないし、その必要はない」とアドバイスされます。ダオンは「大丈夫と答えるのが癖になってるみたいです」と苦笑すると、職員室を出ます。

構内で教師に呼び止められるダオン。「今日一日中お前の話で持ちきりだった。ちゃんと一線引くべきだ。親御さんの耳に入ったら大変なことになる。理事長から連絡はないか?ずっと優等生だったのに、今更問題を起こすなよ」と怒られてしまいます。
テギョンはダオンに話しかけますが、「また今度話そう」と疲れたように返されてしまいます。「僕と話をする気はあるんですか?合宿の日以来おかしいですよ。僕のせいですか?っだ気持ちを伝えたかっただけで困らせるつもりはありませんでした。僕は待つつもりです。でも逃げられたら何もできません。ダオンさんは僕のことが心配じゃなかったんですね。僕はダオンさんのことが心配で何も手につかなかったのに…。僕の独りよがりでした」と言うテギョンに、「そうだな、僕は君の心配をしなかった。ごめん」と短く返すダオン。
「僕が間違ってました。ダオンさんはいつも平気なフリをする優しい人だと思ってましたが、嘘をつくことしかできない悪い人です。それでも好きでした。ダオンさんだから」と言うと、テギョンは去ります。
期待が大きいと傷つく。その事実をテギョンはしばらく忘れていました。生意気にも自分がダオンの居場所になれるかもしれないと思っていた…。
テギョンは帰りながら泣きじゃくります。

帰宅したダオンは暗い部屋で、学校のグループトークを見つめます。「ダオン、どうなんだよ」と問い詰めてくる同級生たちに、「そんなんじゃないよ」と返答しようとして、携帯の電源を落とします。
テギョンの言葉を思い出し、ダオンは暗い部屋で顔を伏せて泣きじゃくります。

テギョンが家の近くまで来ると、シヌが「心配で待ってた。大丈夫か?」と駆け寄ってきます。首を横に振り、「勇気なんて出さなきゃよかった」と辛そうなテギョンに、「お前はよく頑張った。ナムグンが言ってただろ、勇気が必要だって」と慰めるシヌ。「泣いてもいいぞ。席は外せないけど見ないフリしてやる」も言うシヌの前で号泣するテギョン。シヌはゆっくりと近づき、テギョンを抱きしめ、背中をさすってやります。
「僕の家に来るか?行こう」と真剣な顔でテギョンを誘うシヌ。テギョンは驚いて涙も止まってしまいます。

 

第12話 友達の家

<あらすじ>
シヌの家に上がらせてもらったテギョンは、シヌと2人で素直に心の内を語り合う。
シヌの机にあったキーホルダーを見つけたテギョンは…。
一方、ダオンに関する噂話を否定して回るソヒ。

シヌの家に来て思う存分泣いたテギョン。「ダオンさんを恨むな。傷つくことはないよ。ダオンさんは初めて正直になったんだ。僕は中学生の時、好きな人がいた。友達に話したら変な目で見られたよ。相手が男だったから。その時分かった。話しちゃダメなんだ、正直になっちゃダメなんだって。今きっとダオンさんも同じように思っているはず。失望を恐れる人だから余計に難しいんだ。閉ざした心を開くには勇気が必要だからな。今のはダオンの友達としての言葉だ。テギョンの友達としては、ムカつくやつだよな。思いきり憎め。お前が楽になるまで」とシヌは言ってくれます。テギョンは「君は僕の友達なの?なんだかそう聞くと変な気分になった」と苦笑します。「君はさっき”閉ざした心を開くには勇気は必要だ”と言ったよね。君は勇気を出して心を開いたの?」と問うテギョンに、シヌは笑います。

シヌの部屋を見ていたテギョンは、お土産物屋で彼が見ていたキーホルダーが机の上にあることに気づきます。「気に入ったから自分用に買った。気に入ったか?」と尋ねてくる彼に、「かわいいね」と返すテギョン。「ならやるよ。食べるぞ、ラーメンは伸びたらまずい」と料理をしながらあっけなくシヌはテギョンにキーホルダーをくれます。

一緒にラーメンを食べながら、テギョンは「さっき僕が泣いたことは…」と言いかけ、シヌは「見なかったことにしてやる」と言ってくれます。「ありがとう。君がいなかったらあのまま倒れてたかも」と感謝すると、シヌは冗談言うなと苦笑します。シヌの両親は祖父母の家に泊まるようなので、テギョンはもう遅くてバスもないし泊まっていいかと尋ねます。友達の家に泊まってみたかったからよかったらと言うテギョンに、シヌはあっけに取られつつもOKを出します。

食後は2人で映画を見ます。テギョンは好きな映画のジャンルを一緒に言おうと言いますが、シヌだけが「ロマンス」と大声で言ってしまい、恥をかきます。テギョンは騙してごめんと言いつつ、「スリラー映画が好きなのかと思った」とふざけます。テギョンもロマンス映画が好きなので、共通点があったねと微笑みます。
突然落ち込んだ様子のテギョンにどうしたのかと尋ねるシヌ。「共通点を見つけてもっと知りたいと思って近づくのが楽しい…それが友達だってダオンさんから学んだんだ。君とこうしてると思い出す。ありがとう。友達になってくれて」とテギョンが言うと、シヌも「ありがとう」と真っ直ぐにテギョンを見つめ返します。そのうち、テギョンは座ったまま眠ってしまいます。自分の肩に寄り掛からせるように眠らせると、テギョンも静かに目を閉じます。

「ダオンとテギョンは仲がいいだけよ。微笑ましいと思って私が撮った写真を誤解した人が広めちゃったの。ダオンはあり得ない噂だから黙ってるだけ」とダオンの同級生たちに話すソヒ。同級生たちは「たしかに弁明する方が変だよな」「でも生徒会室でも手を握ってただろ」と噂は白熱するばかり。そこにダオンが現れ、「何が面白いのか知らないが迷惑なんだ」と一刀両断。ソヒは「気にすることないわ」とダオンを慰めますが、ダオンは「余計な話をするな。お前が何か話すと余計に噂が広まる。もう休み時間が終わるから帰れ」と言い置いて去ります。

生徒会に集まるテギョン、ナムグン、シヌの3人。ダオンはその様子を遠くから見て、生徒会室には入らずに帰っていきます。

夜間自習室でテギョンが勉強していると、「ひかり男子高の王子様たち」とナムグンが過剰に美化した自分と適当に書いたテギョンの絵を見せてきます。テギョンは笑うとシヌの顔を付け足して、隣席のシヌに見せます。シヌはふっと笑うと「勉強しろ」とテギョンにメモを突き返します。
そこに監督官としてダオンがやってきます。ナムグンはダオンに気づいて手を振りましたが、ダオンに気づきそうになったテギョンの視線を阻止しようと、彼の顔を両手で自分の方に慌てて固定します。シヌはトイレに行ってくると言って急いで教室を出ると、ダオンを追いかけます。「なぜ避けるんだ?」とシヌが尋ねると、「試験前で忙しくて。テギョンを頼むよ」とダオンは当然のように言います。「俺がテギョンといたらダオンさんは嫉妬するのが普通だろ?俺たちは恋敵だ。ダオンさんはいつも自分を後回しにしてる。人目を気にして好きな気持ちを隠し続けるのは辛くないか?テギョンは一日中ダオンさんを探してたんだぞ。ダオンさんを心配して食事もしてない。ダオンさんは?避けてただけだろ!そういうのは卑怯だと思わない?ダオンさんがいたから生徒会に入って、懐いて、好きになった。ダオンさんもテギョンと同じ気持ちだろ!違う?もしかして、噂を気にしてる?」とシヌは一気に言い切ります。拳を握り、「違う」と絞り出すダオン。「違うなら向き合えよ。会って話せばお互いに…」とシヌは言いますが、ダオンは「自分で決める」と言って去ってしまいます。

生徒会室に来たダオンはテギョンに貸した折りたたみの傘を見つめます。「僕は好きだよ」と声をかけるナムグン。「本当にダオン兄さんを思う人は、どんなダオン兄さんのことも好きだし尊重するよ。そうじゃない奴は捨てちゃえ!僕がいる。僕は好きな人が苦しむ姿は見たくない。生徒会のみんなが僕にとっては大切だけど、その中で一番ダオン兄さんが好き!それを忘れたらナムグンは寂しいからね」と言うと、ナムグンは去っていきます。ロッカーには傘の他にも、テギョンの補習ノートが何冊も溜まっていました。
補習ノートにメモをつけていくダオン。

携帯をぼうっと眺めるソヒ。「写真、お前のせいだろ」と軽い調子で言うナムグン。「ダオンには言わないで」と言うソヒに、「言わないよ。自分で直接会長に言うべきだ」とじっと彼女を見つめてナムグンは言います。黙りこくるソヒ。

翌日、ダオンはノートを片手にテギョンを待っていました。「会長、手伝ってほしいことがあるんだけど」と話しかけられましたが、「大事な用事があるからごめん」と断ります。テギョンを見つけると、ダオンは「もうすぐ試験だろ?補習できなかったら君の苦手な部分をまとめておいた。参考にしてくれ」とノートを笑顔で差し出します。「ずっと避けてたのに突然現れてそんな話を?他に言うことは?返します。必要ありません」と冷たく言い放つテギョン。打ちひしがれたように踵を返すダオンの腕を、シヌが握ります。「追いかけろ。そうでないと僕が奪うぞ」と言うシヌに、ダオンは「ああ、テギョンを頼む」と頷きます。「一度奪ったら返さないぞ。いいのか?」とシヌは重ねますが、ダオンは頷きます。テギョンを追いかけるシヌ。

ダオンが寂しそうに階段を登っていると、「大事な話がある」と同級生のジョンウに呼び止められます。「テギョンと手を握ってる写真だけど…」と言われ、「知ってるよ、お前の彼女が撮ったんだろ?」と言うダオン。ジョンウは「口止めされてたんだけど、あの写真を流出させたのはソヒなんだ」と爆弾を落とし、ダオンは言葉を失います。

 

第13話 味方になるよ

<あらすじ>
写真の流出が原因でダオンとソヒの関係がこじれてしまう。
2人の間に入ったシウンが取った行動は…?
ダオンはテギョンに会うため意を決して食堂に行くが、テギョンのそばにシヌが楽しそうに一緒にいるのを見つける。

「お前がやったと正直に話せ」とナムグンがソヒを説得している時、生徒会室にダオンが入ってきます。「写真を流出させたのはお前か?どうして?」とダオンがソヒに尋ねると、「テギョンと噂になればもう仲良くしないだろうし、噂なんか弁明すれば消えると思ったから」とソヒは言います。ナムグンは「ソヒは深く考えずに…」とフォローしようとしますが、ダオンに籍を外せと言われてしまいます。
「ただの親切を勘違いしてテギョンはあなたを好きになった。断れないあなたを助けるためにやったの。私が止めなかったらもっと親密になって大事になってたはず。そうなる前に目を覚まさせてあげたのよ。ダオン、あなたのために…。あなたを助けてあげたかっただけよ、あなたは噂を気にするから…」と言うソヒに、「お前の言葉はもう信じられない。僕のためならあんなことはしない。もうお前とは会わない。おかげで気づいたよ、噂なんかもう気にしない」と言って生徒会室を出ていくダオン。「もう会わないってどういうこと?」とソヒは追いすがりますが、ダオンは手を振り払って職員室に向かいます。ナムグンはソヒを生徒会室た入れると、山のような限定品のお菓子を彼女に与えて慰めます。「誰よりも会長のことを思ってたのにどうして?」と尋ねるナムグンに、「テギョンをダオンから引き離したかったの。他に方法がなかったの」と答えるソヒ。「あの日、俺が”無理なら諦めろ”と言ったからイライラしたんだろ?ごめんな。お前は本当に会長のことを思ってやったんだろ?俺はお前の言葉を信じてるから。会長はお前を信じてた分、裏切られたはずだ。しばらくそっとしておいてやれ」とナムグンは泣きじゃくるソヒの背中を撫でてやります。

生徒会室に行き荷物を取ると、テギョンを探しにいくダオン。売店にいると男子生徒に教えられ、すぐに向かいます。
売店ではテギョンが辛いラーメンを一気喰いしており、その前でシヌが顔を顰めていました。辛いものを食べるとエンドルフィンが分泌されて気分がスッキリするんだと解説するテギョンに、飲み物を差し出してやるシヌ。
テギョンとシヌが仲良さげに話しているのを見たダオンは、背中に背負った荷物を一瞥すると、踵を返します。
「まだ気分がスッキリしないからもう一個食べようかな」と席を立とうとしたテギョンをシヌは呼び止め、「一緒にカラオケに行こう」と誘います。「夜間自習をサボったら減点されるよ」とテギョンは言いますが、シヌは「1日くらいいいだろ」と笑います。そこにナムグンが現れ、自分もカラオケに誘えと駄々をこねます。
3人でカラオケに行くことになりますが、ナムグンオンステージ状態です。あっけに取られるテギョン。
テギョンが失恋の曲を歌うのを聞いて、シヌは「どうやったらテギョンを笑わせられる?」とナムグンに尋ねます。シヌはノリノリのラップを披露し、テギョンはあっけに取られます。「シヌは本当にお前のことが好きなんだよ。お前を笑わせようと努力してるんだ」とナムグンに耳打ちされ、テギョンは微笑みます。

ダオンはシヌに何度もメッセージを打っては消し、「テギョンはどうしてる?」と尋ねます。元気にしてるよとカラオケの写真を送られホッとするダオン。自分がイケメンなお陰で1時間も無料でサービスしてくれたなと恩着せがましく言うナムグンに、「空いてたからだろ」「僕らだけだったね」と息ぴったりに突っ込むシヌとテギョン。「俺はお邪魔かな」とナムグンはふざけますが、テギョンは本気で意味が分からないようです。
テギョンは「おかげで気分が良くなったしよく眠れる」とシヌに感謝し、「夜間自習をサボらせちゃってごめん」と謝ります。シヌはサボりたかったからいいのだと言い、「なぜ優しくするか聞かないのか?」と尋ねます。「理由はないんだ。誰かがお前のことを理由なんかなく正解だと、好きだと思ってる。だからダオンさんも…」とシヌが言いかけると、テギョンは慌てて耳を塞ぎ、「今日は僕だけの友達でいてよ」と頼みます。頷くシヌ。
そこにシヌの同級生が現れ、「こいつダオンさんと噂になってた奴だろ!2人でデートでもしてたのかよ」とふざけますが、シヌは堂々と「カラオケの帰りだ。お前も帰れよ」と追っ払います。
テギョンは「僕と一緒にしてからかわれても平気なの?」と尋ねますが、シヌは「平気だ」とテギョンを家まで送ります。

翌朝、ダオンは朝早く来て職員室の床掃除をしていました。ヘッピッに「この間のお礼に」と飲み物も差し入れます。ヘッピッは「ダオンは本当に優しいな」と感心しますが、ダオンは「優しさで大切な人を傷つけてるのかも。正しいことをしてると思ってたけど間違いだったのかもしれないと混乱しています。自分がよくわかりません」と不安げに打ち明けます。「ダオンはダオンだ。難しく考えず、誰かを傷つけたら心から謝ればいい。間違ってたら直せばいい。ダオンはそのままで素晴らしい存在だ」とヘッピッは微笑みます。

「今日は猫に餌をやりに行く日だよね。僕も一緒に行くよ。あの近くに携帯の修理店もあるから、そこに寄りたいんだ」とテギョンに言われ、了承するシヌ。テギョンが去った後、ダオンがシヌの前に現れます。

ひかり女子高では、ダオンが遊び人だという噂が広まっていました。いつも一緒にいるソヒも遊ばれてるみたいとバカにする女子生徒たちにソヒは近づくと、「私が遊ばれてるなんて初めて聞いたわ。ダオンを悪く言わないで。あの人はあんたたちが見下せる相手じゃないわよ」と吐き捨てて去ります。

ダオンはシヌを生徒会室に呼び出すと、「助言してくれたのに無視して悪かった。隠してた本心がバレたと思って焦ったんだ。僕は人目を気にして気持ちを隠し、向き合うのを避けてた。シヌの言うとおりだよ。正しいつもりでいたけど間違ってた。言われたとおりテギョンと向き合う。僕でもなく、他の誰かのことでもなく、テギョンのことだけ考える」と宣言します。「テギョンの心が離れてしまっていたら?」とシヌが尋ねると、「それでもいい。テギョンが傷ついた分、僕も傷つくべきなんだ」とダオンは誠実に答えます。
「その方がテギョンもダオンさんを忘れられる。きちんと整理すべきだ。今は僕が何を言ってもダオンさんを思い出すから。そういうのは嫌なんだ」とシヌはダオンをまっすぐに見つめて言います。

携帯を修理したテギョンは、ずっとシヌが何十件とメッセージをくれていたことを知ります。「嫌ってはいない うまく話せないだけだ」「雨が降ってる 濡れるなよ」「お前に渡したいものがある」「テギョン 早く帰ってこい 心配させるな」「泣くな テギョン」…ずっとシヌは自分のことを考えて話しかけてくれていたのだと、テギョンの心に彼の言葉が一斉に届きます。そこにシヌがやってきます。「メッセージが読めなくても、いつか伝わると思ってた」と言うシヌに、「ずっと僕のことを考えてたの?」と問うテギョン。「昨日も今日も、きっと明日もお前のことだけ考える」とシヌはまっすぐにテギョンを見つめて言います。

 

第14話 どんな服がいい?

<あらすじ>
“ひかり王子コンテスト”の準備のために一緒に買い物に行くことにしたテギョンとシヌ。
どんな服を着ていくか聞くシヌに、テギョンは不思議なことを言う。
仲よく話す2人を後ろからただ見つめるだけのダオン。

「ひかりの日 計画!」と書かれたホワイトボードの前で、ヘッピッとテギョン、シヌ、ナムグンが一斉に指差し合います。テギョンを指したのが2人、テギョンはシヌを指し、シヌは遅ればせながらテギョンを指し、ナムグンが「ひかり王子コンテストに出るのはテギョン!」と大喜びします。自分がトイレに行っている間に相談したんだろとテギョンに睨まれ、シヌはつい謝ってしまいます。

「ひかり王子」とは、「ひかり財団主催のイベントひかりの日、その中で最も多くの寄付金が集まるのがひかり王子コンテスト」だそうです。一番イケメンでかっこいい人を選ぶのですが、毎年生徒会からも1人出場するのです。去年は会長が出場して優勝して大盛り上がりだったと言われため息をつくテギョン。衣装は私服だと言われ、服を選ぶのも人前に出るのも自信がないとテギョンは後ろ向きです。ナムグンはシヌをマネージャーにつけるから大丈夫と背中を押します。少し表情が和らぐテギョン。

明日12時にKショッピングモールで昼食も一緒に食べつつ服を探そうと提案するテギョン。何を着ていくのかとシヌに問われ、「”クアンク”スタイルで行く」と答えるテギョン。適当な服という意味らしく、シヌは意味が分からないと首を傾げます。
激辛のインスタント麺を持ったまま、2人の後ろ姿をぼんやりと見つめるダオン。ナムグンが一緒に生徒会室で食べようと誘ったので、ダオンはほっとしたように微笑みます。

チャットルームを抜けろとシヌに言われながら、抜けないよとふざけた顔の返信をするテギョン。シヌはどの服を着ていくか悩み、「クアンク」の意味を調べます。「着飾ったような着飾っていないような」と意味が出てきて、シヌは余計に意味が分からなくなります。
テギョンはシヌからきた「早く寝ろ」というメッセージをすぐに読んでしまい、待ってたと思われたかもと恥ずかしさでもんどりうちます。
「デートを成功させる方法」をググるシヌ。「話す時は目を見つめること、頷きながら共感するのがポイント」というのを見ているうちに、いつの間にか寝落ちしており、うっかり寝坊してしまいました。

遅れてごめんと謝るシヌに、「これがシヌの”クアンク”なのか。おしゃれじゃん」とからかうテギョン。昨日選んで…とシヌが言うと、「昨日のうちに選んだんだ?」とまたテギョンはからかいます。

服を選び始めますが、どれを合わせてもシヌはテギョンと目を合わせて頷くばかり。「マネージャー業は面倒?」とテギョンが尋ねると、うっかり頷いてしまい、「じゃあもう帰ろうか」と言われてしまいます。昼食も一緒にとる約束だろと慌てて遮り、ことなきを得ます。
テギョンが欲しかったブーツを見つけて「今回のコンセプトには合わないかな?」と尋ねると、シヌはまた頷くばかり。「嫌なら帰れよ。手伝ってくれるはずなのに役に立たない」とテギョンを怒らせてしまい、シヌは謝ります。疲れてるなら1人で買い物をするとテギョンは言いますが、「一緒に行く!お前と一緒にいたい」と大声で返してしまい赤面します。
シヌは「お前にあげたくて。緊張せずに頑張れ」と箱を取り出します。蓋を開けると、先ほどテギョンが欲しがっていたブーツです。「さっきの服は全部似合ってた。お前は小顔で色白でイケメンだから…その、帽子を一緒に選んでくれ」とシヌはおどおどと言います。頷くテギョン。

テギョンはシヌに帽子を選んでやり、「かわいい」と写真を撮ろうとします。シヌは「一緒に撮らないか?」と誘い、2人で撮ることに。テギョンは早速「シヌが選んでくれた」とツーショット写真をナムグンに送ります。嬉しそうなナムグンは「ひかり王子コンテストにテギョンが出ることになったんだ。シヌをマネージャーにした」とその写真をダオンに見せます。
「テギョンとは話した?いつ話をするつもり?」と尋ねるナムグンに、「早く話をしたいけどなかなか会えなくて」と寂しそうな顔をするダオン。ダオンは試験で忙しいしテギョンと学年も違うしねとナムグンは慰めますが、シヌとは同学年でいつも一緒にいるから喧嘩してもすぐ仲直りしてると聞いて、ダオンは突然荷物をまとめて出て行ってしまいます。

あちこち見て回ったので優勝しないととガッツポーズをするテギョンに微笑むシヌ。2人の前に突然ソヒが現れます。
テギョンとソヒが向かい合って話すのを心配そあに見つめるシヌ。ソヒは「ごめんね。私の方が好きになったのにダオンは私よりあなたの方が好きそうでイライラしたの。ダオンは私の所有物じゃないのに…」と謝り、テギョンは「僕も君と共通点があるから気持ちは分かるよ。会長のことが好きだもの」と返します。「私にはもうダオンを好きになる資格はないわ」と落ち込むソヒに、テギョンは「君の自己紹介を聞いた時から、なんて正直なんだろうと思ってた。君と仲良くなりたかったんだ。君は僕が知ってる人の中で一番勇気があってかっこいいよ。だからいつか友達になろう」と微笑みます。ソヒは「今から友達よ」と笑い、「ひかり王子コンテストに出るとナムグンから聞いて、あなたに似合いそうだと思ったの」とプレゼントを置くと去っていきます。
「会長は今何してるのかな。ソヒもしばらく会ってなくて連絡もないみたい。何かあったのかな?元気にしてるか心配だよ」とシヌに言うテギョン。

ソヒはダオンに会いに行き、「あなたを怒らせてから眠れなくて食事もできない。好きだという理由で傷つけてごめん。あなたの好きな人を傷つけてごめん。私を恨んでも嫌ってもいいから、”もう会わない”なんて言わないで…」と泣きじゃくります。ダオンは「”もう会わない”とは言わないよ。でも、すぐには元には戻れない」と返します。ソヒは微笑むと、「テギョンに会いに行くの?テギョンはいい人ね。あなたが好きになるだけある」と言います。「テギョンはいい奴なんだ。だからもう一度始めてみる」とダオンはソヒに宣言します。

「1日歩き回って大変だったよね。靴、大事にするよ」とテギョンがお礼を言うと、シヌは改まったように「知ってると思うけど僕は感情表現がうまくない。だからお前みたいに素直な奴が最初は不思議で気になって、ずっと見ていたいと思ったんだ。それで…僕は…マネージャー失格じゃないよな?」と言います。自分を責めるような複雑そうな表情のシヌに、「当然だよ。いつも僕の隣にいて世話を焼いてくれないと困る。だから心配せずに帰って休め。クビにしないから。今日は楽しかったよ。また学校で」とテギョンは微笑んで去ります。「いつも…」とシヌは嬉しそうに言葉を噛み締めます。

テギョンが帰宅していると、途中でダオンに会います。「元気か?」と問われ、表情をこわばらせるテギョン。

 

第15話 ひかり王子コンテスト

<あらすじ>
自分の心に素直になったダオンと、一緒にベンチに座って話すテギョン。
ダオンから渡された物を家に帰って見てみると…。
“ひかり王子コンテスト”の当日、テギョンは用意しておいた服がなくなっていることに気づく。

「元気か?」と問われ、頷くテギョン。「僕は元気じゃない。本当に好きな人と離れたから。遅くなったけど伝えておきたかった。ごめん、テギョン。君を好きなのに怖がって逃げてばかりいた。好きになってくれた人を失望させて苦しめて…僕はバカだったよ」とダオンは反省します。
「僕がダオンさんを好きになっ