タイBLドラマ「Manner of Death/マナー・オブ・デス 」のネタバレ感想|謎の塾講師は殺人犯!?法医学者の推理サスペンス

ドラマ

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大人BL×クライムサスペンスの融合で話題を集めるタイ発の法医学BL、「Manner of Death/マナー・オブ・デス」

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登場人物とあらすじ

引用:Manner of Death/マナー・オブ・デス | FODプレミアム・フジテレビ

謎めいた塾講師×正義感の強い法医学者 のお話。

<あらすじ>
法医学者であるバン(トゥン)は、仲の良い友人である教師・ジェーンが不可解な死を遂げたためその現場に向かい検視に立ち会います。
そこで、第一発見者でありジェーンの恋人と思われていたテーンと出会い、この事件の真実を突き止めようと動きだすバン。
しかし、なぜか警察はジェーンの事件を自殺と早く片付けたがり、またバン自身も何者かに命を狙われ始め…。

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 ネタバレ感想

第1話

<あらすじ>
タイ北部の町ウィアン・パー・モークに越してきたバンは医師で法医学者。
かつての友人ジェーンと久しぶりの再会を喜び合う。
そんなある日、エム警部に誘われ出かけたバーで泥酔したバンはそこで偶然出会ったテーンにキスをしてしまう。

バンは31歳の学校教員の殺害現場に呼び出されていました。
事件の5日前、医師で法医学者のバンナキットはタイ北部の町ウィアン・パー・モーク(山に囲まれた霧の町)に越してきました。
とある市場で股から血を流しながら悶絶・気絶し死亡した女性の遺体を、バンは研修医のオートに指導しながら解剖していきます。
彼女は子宮から多量に出血しており、他の臓器には損傷はなく血液就下は子宮からのみ。子宮を摘出して検査する必要がありますが、腕や胴体など体中にある内出血が気になります。特に怪しいのが何箇所もある咬傷痕。さらに腕にはいくつもの注射痕があったため、SM愛好家かもしれないと、バンはオートに薬物の尿検査と血液検査を指示します。

仕事を終えたバンとオートが医局に戻ると急患が。慌てて出て行く看護師を尻目に、バンは被害者は薬物中毒だろうと検討をつけます。
そこにウィアン・パー・モーク・ニュースというマスコミの記者パットが現れ、バンに取材したいと申し出ます。いずれ警察には話すのだから自分にも話してくれ、礼は弾むという彼に困惑し、とりあえず名刺だけ貰うバン。

バンが一人卒業した大学のカフェで景色を見つめながらコーヒーを飲んでいると、エム警部とガン警部補に声をかけられます。エム警部にもっと新しい世界を知ったほうがいいとお節介を焼かれ、「今日は先約があるので明日に」と笑顔で返します。

バンはかつての友人ジェーンと久しぶりの再会を喜び合います。ジェーンは薬物中毒らしき女性・ナッティーの担任で、彼女を助けられなかったことを悔いていました。バンから15年前に貸した「人魚姫」の本を返すジェーン。愛のために死ぬなんてバッドエンドは嫌だと悲しげなジェーン。

翌日、院長の誕生日パーティーに女装しろと迫る女医と看護師にバンとオートは焦ります。医局で踊って遊んでいると、院長からパットという記者が「新入りの法医学者がインタビューを断った ナッティーの死に隠された秘密とは?」という投稿をしており、院長から「彼には気をつけろ」と命じられます。

ジェーンは普段通り授業を行いますが、ナッティーの空席がどうしても気になります。そこにパットが現れ勝手にナッティーの机や教室の写真を撮ります。無礼な彼に憤るジェーン。

その晩、バンはエム警部に誘われバーに出かけます。そこで思わず瞠目するようなイケメンとすれ違い、息を呑みます。エム警部の友人・バスの店らしく、エム警部は「あれ」を出してくれとラオカーオという強い酒を出させてバンを酔わせようとします。そこにナットという女性が現れ、「カイ先輩も一緒だから来て」と呼ばれて席を外します。一気に強い酒を何杯も飲み干したバンは泥酔。先ほど偶然出会った美青年・テーンを見つけると、勢いのままに絡みつきキスをしてしまいます。キスした途端気を失ったバンを、テーンは介抱します。

バンが起きると、彼は自宅のソファに半裸で寝ており、目の前にはお粥が用意されていました。警部は泥酔した彼の動画を撮ってオートに送りつけていたようで、羞恥のあまり「消せ」と焦るバン。
オートは、ワシニーとナッティーの薬物検査の結果が出たと話題を無理やり変えます。 メタンフェタミン(覚醒剤の成分)が検出されたらしく、バンは予想通りだと解剖を進めます。

オートに不注意で服を汚されたバンは医局に「独身だから口説いて」Tシャツしか着替えがなく、女性に声をかけられまくり困惑します。どうにか服を買った彼は、市場でプードに出会います。
彼がつけている限定モデルの時計をテーンもつけており、バンは「どこかで見た覚えがある」と朧げな記憶を手繰ります。プードはかつてジェーンが好きだったようですが、急ぎの用事があるからと早々に立ち去ります。

院長の誕生日パーティーで女装させられたオート。彼を見て笑っていると、その背後にテーンを見かけ、バンは何とも言えない気持ちになります。
バンに声をかける美女・ルン。彼女はスパのオーナーでジェーンの姉、バンとは10年ぶりの再会です。
院長の誕生日ということで、町のVIPが勢揃いしています。警察の幹部や議員、刑事…プードもその一人です。ジェーンを伴って現れたテーンは、一緒に塾を運営している講師だと紹介されます。ジェーンと仲良さげに手を握る姿を見て、心が痛むバン。

女装させられたオートは看護師らと共にダンスさせられ、複雑そうな表情をしています。笑いつつ飲み物を補充していると、テーンに再会します。「人は酔った時の自分の行動を覚えているか」「記憶を失うほど酔ったことがあるか」と問われ、「人によりますが、私は泥酔しても全て覚えています」と困ったように答えるバン。「あなたは覚えていますか?」と尋ねるバンに、「もちろん」と不敵に返すテーン。
そこにジェーンを無理やり引っ張るプードが彼らのそばを通っていきます。慌てて二人の後を追うテーン、それを写す謎の男。
「何があったの、放っておけないよ」と言うテーン、涙するジェーン。バンは一部始終を見て、プードに寄り添います。プードは「何があったのか」と尋ねるバンに「ちょっとな」としか答えません。

テーンは「秘密を守ってやるほどプードが好きなのか?」とジェーンを問い詰めますが、彼女は「いずれ分かる時が来るわ」としか言いません。

バンは帰宅するとジェーンに大丈夫かと電話をかけます。ジェーンは「実はその…」と言いかけますが、「私はあなたが言うように責任感が強いみたい」とはぐらかします。明日ジェーンの好きな店でご馳走するよと約束するバン。
テーンとキスしたこと、ジェーンとテーンが仲睦まじくしていたことが頭をよぎり、バンは着の身着のままベッドの上で体を丸めます。

目覚めると、バンは「凶悪な塾講師が検察官を暴行」とテーンがネットニュースで悪者に仕立て上げられていることに気付きます。
その後、すぐにエム警部から電話で呼び出しを受け、無惨にもパーティーで会ったドレス姿のまま浴室で首を絞められ遺体となって見つかったジェーンと対面します。

 

動揺のあまり息を吸うのもままならないバン。遺体の写真を撮り、死斑、死後硬直のチェックを行います。角膜混濁はなし、死後6〜8時間…つまり深夜1〜3時頃にジェーンは殺されたようです。縊死の場合、索状痕は一つしか残りません。鬱血と点状出血があることを確認するバン。

警察は第一発見者はジェーンの恋人であるインカムウィアン氏(テーン)、朝8:12に遺体を発見したと通報があったと言います。ジェーンの背を見ると注射痕らしきものがあり、遺体の状況から自殺ではないようだとバンは警察に進言します。殺人事件の8割は身近な人物が犯人です。テーンの仕業ではと訝しむバン。

オートに服を汚された日、服を買ったバンはうっかりオートを服屋に置き去りにしてしまい、後から拗ねられます。院長のパーティーで自分がサクラになって花輪を首にかけてやると提案するバンに、お札で作った首輪にしてくれと言われ快諾するバン。しかしパーティーではテーンの出現に気を取られその存在をすっかり忘れ去っていました。

 

 第2話

<あらすじ>
友人ジェーンの突然の死を自殺に見せかけた他殺ではないかと考えたバン。
第一発見者でジェーンの恋人テーンを疑いエム警部にも調査を依頼する。
自らもジェーンの病歴を調べる中、バンの元に突然謎の警告メールが送られてくる。

ルンは昨日のドレスのまま慌てて現場に駆けつけ、妹の遺体を見て泣き崩れます。
警察はバンにジェーンの首に巻き付いていた縄に梁から吊ったような跡があることを指摘。さらに彼女の部屋からセルトラリン(抗うつ剤)とジアゼパム(催眠鎮痛剤)の空き瓶が発見されます。しかし発見されたのは空き瓶だけです。

テーンは「彼女はうつ病だった」と口を挟みますが、「ジェーンに自殺の兆候はなかった」とも言います。塾の授業があるからと現場を後にするテーン。またもや記者のパットが現場を無断で撮影し警察に追い出されます。

塾ではテーンが授業を行っていますが、生徒のナームは「若い女性教員が自殺」というニュースをスマホで見て、ジェーン先生がまさかと騒ぎ始めます。

バンは解剖室に横たわるジェーンの遺体を前に悲しみを抑えられず、思わず涙します。オートに写真撮影を任せ、淡々と解剖して行くバン。看護師に尿検査を指示します。オートは経過の異なる内出血を確認し、頸部の内出血は索状痕によるもの、肩の内出血は咬傷痕だと言います。ナッティーのものよりも痕は薄いものの、咬傷痕は同じです。
「目の溢血と顔面蒼白な点から窒息死ではないか」と死因を探るオートに、「それが全てではないが縊死の多くは頸動脈の圧迫による無酸素脳症が原因だ」と答えるバン。頸部には注射痕があり、自殺だとは思えないと言うバン。警察からは尿検査で睡眠薬の服用が分かったためそれ以上の捜査は求められていませんが、バンは腕の注射痕に違和感を感じ、独断で毛髪での薬物検査を行います。

ガン警部補はジェーンの死亡推定時刻を午前2時頃だと断定。エム警部はジェーンの着信履歴を見て、パット・テーン・プード・バンの4人に容疑者を絞ります。

バンはジェーンが亡くなった日の夜に何の電話をしていたのかとエム警部に事情聴取されます。「ジェーンの顔にあざがあったことを心配して電話したが、彼女は大丈夫だと言っていた」と話すバン。バンを慰めるエム警部。
担当医が故人と友人の場合、他の医師に依頼することもできますが、エム警部はバンを信じていると言います。
バンは手がかりになるものはないかと尋ねますが、エム警部は着信履歴だけだと言います。バンはテーンが現場でもじっと見ているだけで様子がおかしかったと言い、エム警部に話を聞いてもらえないかと頼みます。

ナームは「ジェーン先生が自殺なんてするかしら。次は誰なの…」とナーバスになっています。友人のソラウィットは「お寺にお参りに行って気分を晴らそう」と提案します。宿題をするために一足先に帰ろうとバイクに跨ったソラウィットは、突然数人の青年たちから「ポーンの女に言い寄るな!ナームに近寄らないと約束しろ!」と暴行を受けます。ソラウィットは「彼女は僕の友人だから無理だ」と断ると暴行は激しさを増しますが、ナームが慌てて止めに入ります。
「こいつがいいのか」と言うポーンに、「彼は友人よ。こんなことするならあんたなんかとは付き合わない」と突き放すナーム。彼女でもない女性に手を出したことが気まずかったのか、ソラウィットを殴った青年はポーンを殴ると去っていきます。

ルンは「いくらうつ病でも妹が自殺したなんて信じたくない」と憔悴しきっていました。「彼女は他殺かもしれない。何かあればすぐに連絡する」と言うバンに「何でも言って、力になるから」と縋り付くルン。

テーンは改めてエム警部から遺体の発見状況について説明を求められていました。テーンがいつも通り朝の8時に彼女を迎えに行くと、電話に出ません。テーンは戸締まりを頼まれていたので鍵の隠し場所を知っており、その鍵で家に上がり込みました。そして遺体を発見し、警察に電話しました。

「戸締まりを頼むなんておかしい」と言うエム警部に、「疲れていたら戸締まりを頼みたくもなるでしょう」と淡々と答えるテーン。バンは事情聴取を立ち聞きしていましたが、テーンはそれに気づいており彼を呼び止めます。テーンは「事件を複雑化させることが不安」だと言い、「この町ではあなたはただの新参者、気をつけてください。忠告ですよ」と意味深な目つきをして去っていきます。

バンはジェーンの診療記録を漁ります。たしかにファーイという担当医が抗うつ剤を処方していました。バンがファーイにジェーンの治療経過を尋ねると、「良くなってきたから減薬したの。完治とは言い切れないけれど」と言われ、余計なぜ突然自殺したのか分からなくなります。「血流感染症については?」と尋ねると、ファーイは去っていくテーンの背中をみて言葉を濁します。

バンのもとにソラウィットが訪ねてきて、昨晩バイクで転んだと言います。「何だか息苦しい、脚もうまく動かせないし、頭がくらくらする」と言われ彼の服を脱がすと、ナームによって腹にきつく巻かれた包帯のせいだと分かりました。傷の手当ては忘れずにとだけ告げ、彼を診療室から送り出します。

警察署では、エム警部が逃走し続けていたパットに事情聴取していました。「仕事が忙しい」と嘯くパットに、エム警部はなぜジェーンと親しい間柄ではないのに何度も電話をかけたのか、なぜ事件現場にいたのかと尋ねます。ガン警部補は、ジェーンの死は警察と担当の法医学者しか知らないはずなのになぜ知っていたのかと言いますが、「僕を疑うのはやめた方がいいですよ。この町には他に調べることがあるのでは?」と挑発的な態度を取ります。
エム警部は「あなたは知りすぎている。気をつけてください」と言いますが、パットは「よく分かっていますよ」と笑みを崩しません。

バンの勤務する病院で子供が注射されていました。自分が幼い殺されていたのと同じように騙し打ちで注射する看護師に笑っていると、突然謎の「ジェーンは自殺だ これ以上首を突っ込むな」という警告メールが送られてきます。添付されている写真はバンがファーイと話している様子を隠し撮りしたものでした。慌ててあたりを見回すバン。

その頃、テーンはジェーンが生徒と共に写った写真立てを眺めていました。塾に向かったバンは、直接テーンに「ジェーンの事件について知りたい」と探りを入れます。
「ジェーンは自殺だと思いますか」と尋ねるバンに、「検査結果を待たなければ分からないのでは」と笑顔でかわすテーン。「ジェーンがあなたに鍵を閉めさせたのは、面倒だったからか、閉められなかったからか」「第一発見者が犯人である確率は高い、しかもあなたは最後に会った人物だーあなたは誰より疑わしい」と言うと、「犯人だと決めつける理由はそれだけですか?」と挑発するテーン。
「ではなぜ葬儀にも出ないんですか?親しかったのでは?」と言うバンに、テーンは「ジェーンの葬儀は一晩だけではありませんよ」「あなたは僕に会いたくてたまらなかったようだ」と顔色ひとつ変えません。

エム警部はジェーンの話を聞くためにパット兄弟の豪奢な邸宅を訪ねていました。「ジェーンになぜ電話をかけたのか」と尋ねるエム警部に、「騒ぎを起こしたので謝りたくて」と答えるパット。ガン警部補は「あなたとテーンさんが殴り合いになったことについてですか?何があったのか教えていただけますか?」と探りますが、パットの兄は凄まじい形相で弟を睨みつけています。パットは「彼女に俺が話しかけるのが気に入らないと言われて、それで…」と言葉を濁します。

バンが自宅で横たわっていると、窓の外を人影が走って横切ります。嫌な予感に怯えるバン。病院の監視カメラをチェックすると、全身黒づくめの男がバンの診察室の前をうろうろしていました。そこに看護師のファーが「バン先生にお客さんです」と声をかけます。

ソラウィットが治療の礼にお粥を差し入れてくれますが、彼は顔に酷い傷を負っていました。「これはタットのせいなんです。でも怖いのは彼じゃなくて、ポーさんとその手下のダム兄貴が…逆らったら殺されるからやられてるしかなくて。ダム兄貴は怪物みたいなんです。黒い服を着ていて、誰もその顔を見たことがないって…顔を見たら命を奪われるんです」とソラウィットは言い募ります。「映画じゃあるまいし」とバンは笑い、彼を送り返します。

検査結果をバンに持ってきたオート。通常では考えられない量のジアゼパムが検出されたこと、胃袋の解剖をしたが薬は全くなく、抗うつ剤の薬を大量服用した可能性はないことをエム警部に告げるバン。可能性は、注射器で注入したというただ一つのみです。
毛髪からメタンフェタミンも検出されており、「ナッティーと同じケースですね」とガン警部補はこぼします。エム警部は報告書の作成をバンに依頼します。

日中外を歩いていると、どこからか監視されているような気配を感じるバン。そこに黒いシャツを来たテーンが「財布を落としましたよ」と差し出してきます。やけに嬉しそうなテーン。バンが帰宅すると、背後から突然黒ずくめの男が襲い掛かり「首を突っ込むなと言っただろう!これが最後の警告だ!」と叫びます。彼に殴られ意識を失うバン。

翌日、「強盗に襲われた」と入院したバン。ジェーンの薬物検査結果を見ていたオートは、ジアゼパムを大量服用したのに自ら首を吊るなんて不可能だとファーイに言います。ファーイも「あれだけの量なら体に力すら入らないはず」と同意。
バンが目を覚ますと、テーンが「早く良くなりますように」とメモを貼り付けたサボテンをサイドボードに置いているところでした。彼に抱き起こされそうになり、気味悪げに距離を置くバン。
テーンは「まだ僕が犯人だと?僕は殺してない」と言いますが、バンは「犯人の95%は反抗を否認し、殺人の80%は痴情のもつれだ」と言い返します。
「ジェーンが原因ですか?」と尋ねられ、「真実を葬りたい人間がいる」とだけ答えるバン。「なぜそこまで?」と不思議そうなテーンに「彼女は友達だから。僕が法医学者になったのは、”死人に口なし”の言葉が間違いだと証明するためだ。ジェーンのためにも僕は真犯人を必ず見つけ出す」と意気込むバン。テーンは「僕も手伝います。僕も真犯人を知りたいんです」とバンに一方的に握手して去ります。

テーンと入れ替わりにプードがバンの病室に入ってきます。バンはプードにジェーンの担当になってから災難続きだと愚痴を言いますが、プードは「それでも諦めないんだな」とため息。バンは「お前が俺でも諦めないだろ?彼女には大量のジアゼパムが注射されてる。犯人は身体機能が停止した彼女の首を吊ったんだ」と推理しますが、プードは「頼むから早くこの件から手を引け。俺が調べてやるから」と言います。「それでも俺がやりたいんだ」と言うバン。

その晩、点滴されるバンのベッド脇に黒ずくめの男が銃を構えて立っていました。拘束されていることに気づき大声を出そうとするバンを脅し、「警告は終わりだ。諦めないならお前の周りの人間がどうなるか…」と言った男は点滴に何かを注射します。口に詰め物をされたバンはゆっくりと意識を失います。

 

第3話

<あらすじ>
警察がジェーンの死を自殺にしようとしていることを知ったバンはSNSに他殺をほのめかす投稿をする。
そんな中、ジェーンの恋人がテーンではなくプードだと聞いたバン。
真相を確かめるべくプードに連絡を取るが、ようやく繋がった電話に出たのはバンを襲った謎の男たっだ。

ジェーン死亡の20分前、隠されていた鍵を使って彼女の部屋に入ったのはプードでした。彼は忍び足で部屋の奥深くへ進んでいきます。

目を覚ましたバンはミダゾラム(麻酔導入薬)の空き瓶がベッドサイドに捨てられているのを見つけます。麻酔薬だったのは不幸中の幸いで、薬が違えば死んでいたかもしれません。

ファーに「昨夜部屋に入った者がいるか」とバンは尋ねますが、「誰も来ていませんよ」と困惑した様子で返されます。
警察では彼女のSNSに「私は決めた」「別れを…告げる準備」など、自殺を仄めかすような投稿が目立っていることから自殺ではと推測されていました。
エム警部は証拠品からジェーンが首を吊っていた縄をこっそり取り出します。

監視カメラを見ると、白衣を羽織った黒づくめの男が病院に侵入・走り去っていく姿が写されており、バンはため息をつきます。
そろそろバンは退院するようです。自分で運転して帰らなければとファーに軽口を叩いていると、テーンが「伝言を頼んだんですが」と飄々と現れます。バンは必要ないと固辞しますが、テーンは家まで送ると聞きません。バンは呆れて自分の車のキーを彼に渡し、送ってもらうことにします。テーンは自分の贈ったサボテンを律儀に持ち帰るバンにほくそ笑みます。

バンが「代行費は払わないぞ」と言うと、テーンは「あなたが安全なら構わない」と微笑みます。「よく知らない他人によくそこまで尽くせるものだ」とバンが言うと、「もう知り合いでは?先生と出会えて嬉しいです」と言われ、毒気を抜かれます。
しかし家に戻っていくバンを見送るテーンの目は鋭く、誰かが運転するバイクの後ろに速やかに乗り、去っていきます。

翌日、バンのもとにエム警部が現れます。検死結果の報告書を求められ、あと1〜2日はかかると言いますが、「事件の捜査結果が出るので急いでください。現場状況や捜査内容をまとめ、死因は自殺だと断定しました。あとは先生の報告書のみです」と急かされます。
バンは「血液中のジアゼパムの数値を見たでしょう!?ジェーンの死が本当に自殺なら首を吊る必要がない。ロープの摩擦の痕 跡はどう説明するんです」と反論しますが、「うつ病が自殺の原因です。首を吊ったのは失敗を恐れたのでしょう。摩擦跡などありません。勘違いでした」「警察を疑う時間があるなら報告書を急いでください」とエム警部は全く聞き入れません。
バンはジェーンの自殺説に納得できませんが、院長は「事件を断定するのは警察であって我々ではない。警察がそうしたいなら我々は何もすべきでない」と叱責されてしまいます。

ソラウィットはナームが謎の男に送迎されていることを不審がります。
バンへのお土産にタロイモのカオトムマット(お菓子)を買っていたソラウィットは、ナームがやつれていることを心配します。しかしお金がなかったので後で払うと言うと、ナームが無言で1,000バーツもの大金を差し出します。ナームは何も言わず、話を濁し去っていきます。

バンはSNSに匿名で「ジェーンジラーは自殺ではない」と投稿。事件関係者たちはそれを見て唖然とします。
エム警部に投稿について「これはあなたが投稿したものでは?」とバンに詰め寄りますが、バンは「私ではありません。警察より正義を愛する者の仕業では?」と笑顔でシラを切ります。バンを睨みつけるエム警部。

プードはバンを呼び出し「なぜ忠告を聞かないのか。俺が調べると言っただろう」と怒りますが、バンは「警察がまともに動くなら検事のお前を訪ねない。僕が警察に圧力をかけたら潔くお前にバトンを渡す」と返します。プードに「後は俺に任せろ」と言われ、頷くバン。

「ジェーンもカオトムマットが好きだった」と言うバンに、ソラウィットは「皆ジェーン先生が好きでした。先生の恋人はすごく悲しんでいるはずです」と言い、バンがそれはテーンのことかと尋ねると、「先生の恋人は検事さんなんです。名前は忘れたけれどすごく男前で、クラスの女子が騒いでいました」と言われ困惑します。真相を確かめるべくプードに連絡を取りますが、電話は繋がりません。

バンがプードに電話をしても出ないのだと彼の兄に相談しますが、「どうせ女のところだ。テーンに聞いてみろ」と言われます。

その足でバンはルンのもとに向かうと、彼女はジェーンとプードの仲を知っていました。プードはよくジェーンの家に泊まりに来ており結婚するはずだったようですが突然喧嘩別れしたようだとルンは言います。ジェーンは部屋に閉じこもるほど悲しみ、「うつ病の原因はそれかもしれない。でもどうしてプードに聞かないの?」と尋ねられ、彼が何度電話しても出ないことを明かします。バンはプードとテーンが殴り合った場面を思い出していました。

バンがエム警部からの電話に出ると、プードが愛車を残して蒸発したと言われます。車には不審な指紋や血痕はないようです。
エム警部は特殊な事件に関わっていたり恨まれていたのではないかと聞き込みして回りますが、「彼は真面目で誠実な人間で、ジェーンの事件以外に関わっているものはない」と言われます。

バンがプードにまた電話すると、ようやく繋がった電話に出たのはバンを襲った黒ずくめの男でした。「俺の言うとおりにすべきだったな」と言われ、バンはテーンが関係しているのではと疑い、サボテンを彼に返すと「友達を、プードを返せ!彼に何かあったら全部君のせいだ!」と激昂します。

テーンは困惑しますが、バンは「プードが姿を消す直前まで一緒にいただろう。ジェーンの時と同じだ。覚えておけよ、どこにいても僕が必ず探し出す」と言い捨てて去ります。テーンはジェーンのことをプードと話していただけでしたが、謎のメモと返されたサボテンを見て苦しげに顔を歪めます。

帰宅したバンは玄関の鍵が壊されているのを見つけ、近くにあった木の棒を片手にそろりそろりと室内に入ります。そこにはまた黒ずくめの男がおり、「もう生かしておけない」と銃を構えられます。すると突然テーンが現れ男に殴りかかり、バンは男をガラスの破片で刺し、テーンは銃を奪って男を脅します。男は慌てて走り去って行きました。

テーンの怪我の手当てをするバン。「先生いい香りがする」と茶化され、気まずい顔をするバン。バンはテーンにお礼を言いますが、テーンを犯人だと疑わないことはやめない、タイミングが良すぎると言います。テーンがバンを追ったのは贈ったサボテンを返すためだったらしく、「返されても受け取りません」と笑顔で返されます。バンは「手当ても終わったしもう帰っていい」と言いますが、テーンは「一人で家にいて怖くないんですか。今日は泊まります」と笑顔で迫ってきます。

バンの家でソファで一晩明かしたテーン。車のキーを人質に病院まで送ると言われ、バンはしぶしぶ了承します。寝不足のバンをオートは気遣います。エム警部からしつこく連絡があった報告書はどうするかと問われ、このまま提出したら事件解決になってしまうから待たせておけとバンは指示します。

ソラウィットはナームが隈を作って迎えを待っているところに遭遇し、何かあったら危ないからここにいると心配します。たまたま見た彼女の腕には注射の痕があり、驚愕するソラウィット。ナームは慌ててそれを隠し、去ります。

オートにメラトニンの新薬が出たから、それで睡眠不足を解消しろと気遣われます。テーンがまたバンの迎えにきており、オートはなぜ急に親しくなったのかと二人の関係を訝しみます。テーンはバンがまた襲われることを心配しているようで、しばらく送迎させてくれと頼んできます。
バンが家で寝ていると、窓の外で物音がします。またテーンはソファで寝ていましたが、慌てた様子の彼を「猫ですよ」と宥めます。連日眠れていない様子のバンに、テーンは自分の家への引っ越しを提案します。「このままでは倒れてしまうし、僕の家に来ればあいつは追ってきませんよ」と言われ、嫌がりつつも結局押し負けて彼と同居することになったバン。

予想外の豪邸に驚くバン。テーンはスープを作ってもてなしますが、相当まずかったようで作った本人も飲んで顔を顰めます。バンは料理上手なので、台所の位置を尋ねると自分が作ると手際良くチャーハンとスープを作り始めます。嬉しそうなテーン。
美味しいと言われ、バンは満足げです。「あなたを誘ったのは正解だった。家賃の代わりということで取引しませんか?」「毎食俺に作らせるつもりか」と軽口を叩き合う二人。

その夜、他の部屋を片付けていないからとテーンの寝室に案内されるバン。家主を一階のソファに寝かせるのは忍びなく、寝室に布団を敷くと言われますが、バンは同じベッドを使うのでも良いのではと提案します。

添い寝、一緒に寝る、カップル

テーンのいる塾に何者かの影がみえかくれします。そこにはマスクを外した黒ずくめの男がおり、テーンと対峙します。

パットはパソコンに何かの部品を取り付け、画面を楽しげに見つめています。

 

 第4話

<あらすじ>
テーンの家で同居生活をはじめたバン。
たわいのない会話でお互いの距離が縮まる中、バンは偶然テーンが隠し持っていた拳銃を見つけてしまう。
一方、SNSの投稿が話題となり警察は早急にジェーンの件を終結させようとする。

テーンとプードが喧嘩していた時、勝手に写真を撮っていたパットを阻止しながらもジェーンは密かにSDカードを彼のポケットにねじ込んでいました。

バンが毎食料理を作るので、テーンは外食でもいいのにと言いつつも嬉しそうです。テーンは料理を作らないらしく、調味料も材料も不足しています。それでも美味しそうにチャーハンを頬張る二人。

SNSでは「ジェーンジラーは自殺ではない」という投稿をきっかけに「ジェーンジラーに正義を」というページが出来ており、ファーイはパットの仕業ではと言いますが、ファーは「事件をよく知っている人に違いない」と反論します。警察の動向を見守る四人。

一方警察ではエム警部がトーン署長から「あの件は片付いたはずなのに!恥をかくのは私なんだぞ!さっさと終わらせろ」と叱責されていました。
市場でガン警部補と会ったバンは、ジェーンの事件はバンの報告書待ち、プットの失踪は特に進展なしだと言われます。エム警部には報告書をせっつかれますが、バンは「その方がいいかも。僕は警部が担当しない事件を担当しますよ」と挑発します。

キッチンに物が増えていくことに嬉しげなテーン。「料理ができる男は3割増しでモテるから練習すべき」と言うバンに、「今で十分でしょう?」と反論するテーンですが、バンは「魅力が足りない。だから恋人ができないんだ」と笑います。テーンは「先生がいれば恋人はいらない」と真顔で迫ります。

辛党のバンのためにポップコーンに唐辛子をたくさんかけたと言われ、食べ物にこだわりはないがガパオライスが好きだと言うバン。テーンは母が唯一作れてよく振舞ってくれた、カイヤッサイというオムレツが好きなのだそう。母のカイヤッサイが好きと言う彼に、「初めて笑顔を見た」と楽しげなバン。テーンの父には女がたくさんおり、彼の母は愛人だったのだそう。親族が揃ったのは母の葬儀の時だけだったと淡々と語るテーンの手をバンは握り、「一人は寂しくないのか?」と尋ねます。見つめ合う二人。

バンはテーンの話を聞いた翌日、彼にプレゼントを贈ります。小包を開けるためのハサミを探していた時に、偶然彼がテーンが隠し持っていた拳銃を見つけてしまい動揺します。
トウガラシの苗を贈り、テーンは「あなたがお腹を壊すくらいたくさん育てます」と意気揚々。

ソラウィットがバイクで走っていると、体当たりするように近くを走っていくバイクとすれ違い肝を冷やします。
しばらく走ると脇道にタットがバイクごと横転していました。血まみれの彼は「家に送ってくれ」と言いますが、タットにバイクごとを蹴り倒されたせいで治療のため病院に行く予定だったソラウィットは先に病院に行こうと助け起こします。
肩近くの傷(かつてバンが自宅で黒ずくめの男に拳銃を突きつけられた時に反撃した位置と酷似)は化膿しており、ファーイは「長い間放置していたでしょう」と眉を顰めますが呼び出されたためバンに処置を代わってもらいます。バンの顔を見ると途端に顔を曇らせるタット。細菌に感染しているから注射をしなければと言うバンに抵抗し、恐怖のあまり叫び声をあげます。タットは何度もバンを振り返り、ソラウィットに家へ送ってもらいます。

バンを待ち伏せしていたパットは「ジェーンジラーに正義を」のページを見せ、「この投稿をした人に取材したいんです」と笑顔で迫ります。「僕じゃありません」とだけ言い残し、笑顔で去るバン。

テーンの家に帰宅すると、バンは昔ジェーンと山に登り星空を見たことを話します。バンがどうやってジェーンと親しくなったのかと尋ねると、テーンは「周りが思うほど親しくはありません。僕らは人に教えるのが好きで意気投合して塾を開いたんです」とはにかみながら言います。
ジェーンに会いたいと溢すバンに、「自分を危険に晒さないで。先生は何も知りません。この町は小さい。どんな些細なことでも町のみんなが知ってる。あの投稿をしたのが先生だと気づかないとでも?」と苦言を呈するテーン。
バンはパットが訪ねてきたことと取材を断ったことを告げ、「犯人もプードの行方もわからないし、僕が動いたら犯人も黙っていないはず。また誰かが姿を消してしまうかもしれない」と憂えます。テーンはバンが独断で動かなかったことを讃えます。

翌日、バンのもとにエム警部が訪れ「これほど報告書が遅れるのは職務違反では?」と詰め寄りますが、「結果を捻じ曲げるのは違反ではないんですか?」と飄々と返します。
「証拠に基づいて捜査を行い、葬儀も済んで親族も受け入れているのに、一体何を待っているというんです?」と言われ、「警察がもっと確かな情報を掴んだら提出します」と返すバン。「報告書の提出を渋っていることを院長が知ったらどうなると思います?ご存じでしょう。我々警察のやり方を。明後日報告書をいただきに参ります」とバンを脅して、エム警部は去っていきます。

バンは警察の強硬な態度に業を煮やし、一度は断ったパットのインタビューを受ける決心をします。「インタビューは録画する」と言うパットに、「身近な人を巻き込みたくないから顔出しはしない」と条件を突きつけるバン。パットはそれを聞いても満足そうです。

テーンの家で、母と彼のツーショット写真を見つめるバン。バンが電話しても出ず、遅くに帰宅したテーンは、「今日はあなたと初めて会った「ザ・ミスト」に行っていた」と言い、距離を詰めてきます。「不意打ちにキスされた。なかなか積極的でしたね」と楽しげに言う彼に、「覚えてるよ。僕は酔っていたけど君は素面だったのだから拒否してくれて良かったのに」とバンは言いますが、「それが僕のマナーです。僕のマナーをテストしてみせんか?」と笑顔で近づいてきます。
バンが「店では何を?」と無理やり話を変えると、「店の管理ですよ」と端的に答えます。昼は塾講師、夜はバーの管理と秘密が多いなと何かを匂わせるバンに、テーンは「全てを話す必要はないでしょう?あなたが知らないこともあるけれど、今は秘密です」と言い、その場を後にします。

毎朝バンの体臭を嗅いでは「いい匂い」とうっとりするテーンに、バンは焼きたてのパンを押し付けます。今日は病院まで送れないと言うテーンに、バンは「今日は用事があるから問題ない」とコーヒーを啜ります。「まさか新しい事件でも?」と不安がるテーンに、「言わなきゃダメかな。全てを話す必要はないんだろ?秘密だ」と笑顔を見せるバン。

テーンはプードの兄に呼び出され、「あの日プードとどこに行った?」と詰問されます。「バーの話をしてすぐ別れました」と答えるテーンに、「殴り合いをした以来だろ?仕事の話だけとは思えないな」と疑うプードの兄。「信用がないのか、僕の顔が嫌いなのか」と言うテーンに、プードの兄は「両方だ」と吐き捨て、「プードを無事に連れ戻せ。このぐらいのことはできるだろ?分かったらさっさと行け」と高圧的に命じます。

バンはパットの家に呼ばれ、インタビューを撮影されます。バンは「注目を浴びられるからこんなことをするんですか」と尋ねますが、パットは「あなたは現実を知らない。雇われて働くより多く稼げます」と答えます。「でもそれ以上はないでしょう?」と言うと、「それ以上ですよ。あなたが思っている以上に多くのものが得られるんです」と子供に言い聞かせるように言われます。
バンは「僕はあなたが嫌いだ」と言いますが、「前から知っています。あなたは質問にはっきりと簡潔に答えればいい。声は変えますからご心配なく」と言い、インタビューを始めます。

「事件についてご存知のことを聞かせてください」
「警察によって事実が捻じ曲げられています。証拠の全ては殺人事件を示しています。ロープの不審な摩擦の跡、彼女の首に残るもがいた跡…これらの証拠があるの警察では自殺として処理されようとしている。真実を追求せず、この事件が司法制度のよって歪められようとしている」
パットとバンのインタビューは静かに進んでいきます。

ガン警部補とエム警部はSNSに「ジェーンジラー事件の真実を知る者の証言」という動画が載っていることを知り、驚愕。その時、エム警部にトーン署長から電話がかかってきます。

テーンも家でその動画を見ており、「話をしないはずでは?どんなに危険か分かっているでしょう!?」とバンを責めます。「先に言わなかったことは謝るよ。でも僕にどうしろっていうんだ?ジェーンの死を無駄にするつもりか?警察が慌てて終わらせようとしているのに、こうして圧力でもかけないと報告書がどうであれ自殺として片付けられてしまう!公正な判断を受けられない!」とバンは反論します。
「君の本心が分からなくなってきた。ジェーンを思うならもっとできることはあった。一体ジェーンに何をしてあげた?」と逆にテーンを責めるバンに、テーンは「そうですね、何もしてあげられなかった。今日は出かけます」と冷たい表情で足音荒く家を出ていってしまいます。

パットは家で「ジェーンさん、ありがとう」とSDカードに向かって笑顔で感謝していました。その中身を見て満足げなパット。

動画が公開された翌日、トーン署長の部屋にルンが殴り込んで来ます。「事件の隠蔽を放っておくんですか!?公正に捜査してください。労力の無駄になるわ。これ以上失望させないで!」と彼女は激怒。トーン署長は「我々は全力を尽くしているし、部下にもしつこいほど言っています。心配しないでください」とエム警部に同意を求めます。「見守ることにしますわ」と怒り心頭のまま去っていくルン。

翌日出勤したバンは、オートから「あの証言はでっちあげです。我々は事件の事実を捻じ曲げたりしません。事件の解決に尽力します」とトーン署長が会見を行っている動画を見せられます。パットは「つまりあれは殺人事件だったんですね?」と問いかけますが、署長の横に立つルンは質問を無視し、「事件が公正な判断を受けられたら妹もきっと安らかに眠れると思います」と涙声で言います。
「報告書を提出できますね」と嬉々として言うオート。エム警部はやむなく、死亡理由の部分を「自殺」ではなく「他殺」に書き換えます。

バンはテーンに電話をかけ謝ろうとしますが、先に彼から謝られてしまいます。「先生が言ったことは間違っていません。先生を一人で戦わせてしまった。先生に危険が及ぶから僕は怒ったんです。何かあったら必ず言ってください。僕もできる限り協力します」と優しく言う彼に勇気づけられたバンは、「新しい情報があったら教えてくれ。信じていいんだね?」と明るい声で返します。

「プードの件で何か新しい情報は?」と尋ねるバンに、一瞬表情を歪めるも、「特にありません」と淡々と返すテーン。テーンは寂れた家屋に車を走らせると、その家の中から出てきて周囲をやけに気にしているプードと対峙します。

テーンの家では、バンが市販のガパオライスを発見します。「あなたの好物を買ってきました」とメモが置かれたそれを無視することができず、口をつけるバン。

 

 第5話

<あらすじ>
テーンへの疑いが拭い去れないバンだったが、自分を守るという言葉に心が揺れる。
そんな中、バンはテーンがタットと一緒にいる現場を目撃してしまいテーンを問い詰めるが…。
一方、ソーンは日に日に様子がおかしくなるナームを心配する。

ジェーン死亡の1時間前、パットはジェーンに渡されたSDカードの中身を確認していました。そこにはとある店とぼやけた女の写真が。

バンはテーンのいない間、家の中を密かに調べ回ります。テーンはバンが何かを嗅ぎ回っていることを知っており、銃の隠し場所を頻繁に変えていました。

ジェーンの検死報告書を書くバンに、テーンは「先生の力になりたいから見せて欲しい」と懇願しますが、バンは「遺体の個人情報だから」とにこやかに断ります。しかしテーンは「遺体から薬物が検出されたんですね?」と核心を突く質問をします。バンは戸惑いながらも「毛髪を調べて分かったんだが、覚醒剤”アイス”が出た」と答えます。

「殺人にせよ”アイス”にせよ、必ず裏があります。脅迫が怖くないんですか?」と険しい顔をするテーンに、「検死結果をヤツらの思い通りに改ざんするつもりはない。僕がこの町に越してきた理由の一つはこれなんだ。僕がバンコクで法医学者として働いていた時、死者は常に公正な判断を受けていた。でもある時、提出した報告書が警察によって改ざんされ犯人は罪を逃れてしまった。それ以来、僕は警察を信用してない。腐敗した警察から逃れるため越してきたけれど、結局どこも同じだ」と飄々と話すバン。
テーンは「頑固ですね。でも心配しないで。正義を貫いてください。もう誰にも手出しさせない。僕が守ります」とバンの背に手を当てます。「かっこいいな、スーパーテーン(スーパーマンをもじって)だ」と茶化すバン。

ある日、テーンがバンの贈った唐辛子の苗に愛おしげに水をやっているのを見たバンは「新しくできた家族だから”弟くん”だな」とふざけます。「じゃあサボテンは”兄”ですね」と笑うテーン。「コイツだけじゃ寂しそうだ」と言うバンに、「実は家庭菜園や花壇を作ってみたいと思っていたんです。時間がないのと僕がやってもうまくいかなくて」と言うテーン。バンはテーンの昼食用にカイヤッサイを手渡すと、出勤していきます。喜びで顔を綻ばせるテーン。

一人でぼんやり宙を見つめるナームに、市場に何か食べに行こうと話しかけるソラウィット。ナームの手首に高価そうなブレスレットが光っています。ナームは「予定がある」と断りますが、ソラウィットは「悩み事があるなら聞くよ。最近変だ」と心配します。「ソーソー 9」のナンバーの黒塗りの車が到着すると、ナームは車に吸い込まれていきます。
後日、欠席するナームがソラウィットは心配でなりません。

エム警部に報告書を提出したバンは、「これで満足ですか?公正な判断をお願いしたい」と嫌味を言います。

家ではテーンが「バン先生に怪しまれてる。調査を頼んだ件はどうだ?」とタットに言いますが、「難航してて情報はまだ何も。町で”アイス”を見かけません。誰も売ってないし売っていても買わない。ジェーンさんはよそで買ったのかも」「あの人はそんな人じゃない」と言葉を交わしていました。

それを偶然見かけたバンは何を話していたのかと尋ねます。
「タットは後輩なんですよ」と言うテーンに、「タットはダムの手下だ。僕を襲ったのは彼かもしれないんだぞ。近づかないで欲しい」とバンは苦々しく言います。
「タットはバイクで走り回る程度のヤツです。考えられません」と軽口を叩くテーンに、「表向きはそうでも本性はわからない。君が心配なんだ」と不安げなバン。テーンは「実は彼に”アイス”の調査を頼んでいたんです」と真相を話します。
「君に話すべきじゃなかった。気をつけないとプードのような目に遭うかも」と後悔するバンに、「あなただけを危険に晒したくない。僕は消えませんよ。約束します」と笑顔で言うテーン。

ウィアン・パー・モークの町中を走る一台の黒塗りの車から、中年の男が降りてきます。それに発信機のようなものをつける謎の人物。

学校を欠席したナームをタットと捜していたソーンは、「(ナームは)いつもはここにいるんだ」と美術室にタットを連れてきて不安げに話します。「いないじゃないか」と不満げなタットですが、二人が室内を見回すと床に倒れたナームが。

ナームは意識不明の重体で、すぐに救急車で病院に運ばれます。脈拍30 血圧75-40 血中酸素飽和度60%ー心停止した彼女にバンが心臓マッサージを施し、速やかに除細動器を使います。バンは病院に訪ねてきたエム警部に「警察がここまで見て見ぬふりをするとは!麻薬の蔓延を知らないというのか!?」と激怒しますが、エム警部は「”アイス”の事件は皆無でした。現状たったの2件なのにそれを蔓延と言うんですか?」と馬鹿にしたように言います。「蔓延してから動くなら税金の無駄遣いだ」と言うバンに、「先生、無礼では?」と詰め寄るエム警部。「患者の回復を待てば新たな情報も得られるはずです」とガン警部補が宥めどうにかその場は収まりますが、二人の対立は激しくなるばかりです。

ナームの世話をしていたファーは彼女の身体に咬傷痕を見つけ、慌ててオートからバンへ伝言を頼みます。病室にはナームの通う学校の校長がおり、彼女の容態をバンに尋ねます。ナームは薬物を過剰摂取していますが、搬送が早かったことからどうにか一命は取り留めました。ただ回復時期についてはバンにも分かりません。

ソラウィットがナームの見舞いに来ます。彼女の身体についたやけに多く新しい咬傷痕と注射痕に困惑するバンとオート。

帰宅し、バンが「テーンに薬物と噛まれた痕はジェーンと同じだ。君の考えは?」と意見を求めると「セックス絡みでは?」と答えられます。しかしジェーンにはセックスも薬も縁がなかったはずです。「ナームの意識が戻ったら話を聞いてみるよ」と言うバン。
そこに突然パットが現れ、「今日は僕の誕生日だから祝いたい気分なんです。協力してもらった投稿で注目されたけど、そのお祝いもまだでしたし」と胡散臭い笑顔を浮かべます。なぜ自分の居場所を知っているのかとバンは尋ねますが、煙に巻かれます。勝手に酒を注ぐ彼を怪しむ二人。

杯が進むと、パットは「なぜニュースページを作ったと思います?先生と同じ理由です。母は騙され、妹は襲われ、父は交通事故で死亡…権力の頂点って何でしょう?犯人が分かっていても誰も捕まらない。こんな事件ばかりです。権力も信用も人望も全てお金次第で手に入る。僕はお金のためにこんなことをやってるんです。プード検事だって…」と言い、バンは「プードが何を?」も身を乗り出します。
パットは「彼はお金や権力が欲しくて、恋人を売ったんです。かわいそうに」と笑います。テーンは突然狼狽し、「酔われたようですね。帰った方がいい」と早口で言います。パットは「信じないならそれでいい」と笑って帰っていきます。

ソラウィットはタットに「もう少しでナームが死ぬところだった。ナームはどこから麻薬を持って来たんだろう?」と真夜中の病院のベンチで話し込んでいました。「なぜ知りたがる?」と尋ねるタットに、「警察に知らせて捕まえてもらうんだ!」と答えるソラウィット。しかし、「それができるならとっくに捕まってるさ」と馬鹿にしたように言うタット。タットが何か麻薬について知っていると思ったソラウィットは、「警察がダメならニュースのページに投稿するよ。ダム兄貴の仕業なの?だから言えないの?」と言いますが、タットは「お前付き添いなんだろ?病室に戻れよ。そういえば…幽霊は怖くないか?ここらは出そうだよな」と言い、意地の悪い顔をして先に一人で帰ります。

酔い潰れたバンにテーンは「あなたは酔うと雰囲気が変わります」と言い、バンは「どんなふうに?」と至近距離でテーンを見つめます。「誘惑してる」と笑うテーンに「してないよ」とかわすバン。「(酔っても)全て覚えてるんですか?」と問われ、「誘惑なんてしてない。僕みたいな人間がするはずない」と片眉を上げるバンに、「これが誘惑じゃないなら?」と返したテーン。バンはテーンに口付け、勝ち誇ったように笑います。「酔ってますよね?」と言うテーンに、「今回は酔ってないよ」と言い、さっさと2階に向かうバン。

パットは麻薬の売買をしているであろう黒塗りの車に密かに発信機をつけ追跡し、夜道を一人車で走っていました。車が停められた家の写真を撮ったパットは黒ずくめの男に背後から襲われ、男から逃げる途中に何度も銃で撃たれ死亡。パットは車道に向かって走っていたため、偶然通りかかった車の前に飛び出し、黒ずくめの男は遺体を一瞥しただけで引き返していきます。

翌朝、パットからの着信履歴を見て不審がるバン。彼に折り返し電話をしますが、彼は出ません。バンが「ジェーンからプードの話は?」とテーンに尋ねると、「覚えているのは浮気の話です。彼は検事なのだから酔っぱらいの言うようなことをするはずがない」と返されます。

その時、エム警部からバンに電話が入ります。拳銃で撃たれた傷により死亡したパットの遺体をバンとオートは解剖します。撃たれたのは三箇所、一つは貫通し、あとの二つは体内に残っています。バンは銃弾を取り出します。
オート曰く、遺体は死後約7時間が経過。左肩には打撲痕があります。「亡くなる少し前まだ一緒に飲んでいたんだ」とバンの憔悴した様子に、オートは「ジェーンさんの事件と何か関係が?」と尋ねます。言葉を濁すバン。
バンがパットの胃袋を調べると、SDカードが発見されます。

市場で食事を買おうとしたソラウィットは、タットに食事を奪われます。怪我の治療をしていないという彼に、ソラウィットは我流で手当てをしてやると言って聞きません。注射も怖いのにダム兄貴のところで役立ってるの?と軽口を叩くソラウィットにイラつくタット。
きちんと毎日手当しないと腕を切断しなきゃいけなくなるよと世話を焼くソラウィットに、タットは連絡先を交換してやり、「出張で手当しろよ」と言います。

 

 第6話

<あらすじ>
バンは、SDカードのデータを確認できず手がかりをつかもうとテーンとパットの家に忍び込む。
しかし、ノートPCを持ち出す直前鉢合わせたエム警部に没収される。
さらに、事情を聞き出す前にナームも謎の車の迎えで退院してしまう。

診察室に怯えるような表情で訪ねてきたジェーン。

バンはパットの胃から取り出したSDカードを持ち帰り中身を確認しようとしますが、データは壊れているようです。バンはプードも殺されていたら自分のせいだと己を責めます。テーンは「プードの死はジェーンの死と関係ないかも」と慰めますが、バンの表情は曇ったまま。

テーンは「SDカードの内容を知る人物がパットだけなら、彼の家に行ってみましょう」とバンを誘います。
周囲に気をつけながらパットの家に忍び込む二人。2階から物音がしたためそちらへ向かうと、そこには部屋じゅうに散らばった資料が。棚の中からノートPCを見つけ出し持ち出そうとするも、うっかりバンが足を挫いてしまいもたもたしていたせいでエム警部たちに鉢合わせ、「警察の職務を妨害するのは違反ですよ」と没収されてしまいます。

テーンは「この件はあまりに危険すぎます。もう十分でしょう」とバンの手当てをしながら宥めますが、「何が十分だ!警察がどれほど腐っているから君も見ただろう!危険と言うなら僕一人でやる。君まで巻き込みたくないから守らなくていい」と突き放します。
テーンはバンに言い聞かせるように、「あなたが望んでいなくても、僕はあなたを一人にしない。どんなに危険でもあなたを守ります」と告げ、バンは口をつぐみます。

バンとテーンは、テーンの仲間のエーという男に会いに行きます。テーンがSDカードを渡すと「SDカードは僕の専門じゃないが、中のデータは取り出せそうだよ。全部は無理だけど」と請け負ってくれます。

イライラしているバンを労わり、菓子を買ってきて振る舞ってくれる朗らかなファー。二人が談笑していると、オートが「103号室の患者(ナーム)の意識が戻りました!」と医局に駆け込んできます。薬物をどこで手に入れたのかと尋ねると、「友達からです」。体のあざはどうしたのかと尋ねると、「恋人が暴力を振るうので」。バンはナームに「ナッティーやジェーン先生の遺体についていた傷と同じものがついていた」と彼女の証言が大事だと話しますが、ちょうどエム警部が来て話が中断してしまいます。

エム警部はナームに薬物の入手ルートを質問しますが、「友達の友達、不良グループからもらいました」と言われ、「それはあり得ない。ヤツらは大麻かヤーバーぐらいで、”アイス”なんて手に入れられない」と断言。ナームは狼狽えます。

ナームは早々に退院し、バンが必死に追いかけますが、また黒塗りの車に乗せられ連れていかれます。ナーム眼鏡の男ーソンチャイ議員の手を嬉しそうに取ります。ソンチャイ議員は人身売買に徹底反対の姿勢をとっていることで有名です。

バンは家で犯人のプロファイリングを行います。テーンは「ジェーン死亡前に遡って考えましょう」と提案。まずプードとジェーンが破局、その後、ジェーンは血流感染症とうつ病の治療を行います。
「気になるのはSDカードですね。中には誰にも見られたくない重要な情報があったのかも」と推測するテーン。「もしかして彼は僕にSDカードを渡したかったのかも。死ぬ前に彼は僕に何度も電話をかけてる。ジェーンの件以外で重要な情報などないはずだ」とバンも推測しますが、テーンの顔が険しくなります。
「もしジェーンの件なら黒幕がいる。きっとこの事件は権力者が関係しています。だから警察が慌てて収束させようとするんだ」と言うテーン。

庭を眺めるバンは、「穏やかな生活と幸せを見つけに故郷に戻ってきたのに疲れるばかりだ。でもここがいい。少なくともバンコクとは違いここでは誰かと競わなくて済むし、毎日が同じじゃない。君は家族は無関心で冷たかったと言っていたけれど、僕の家族は熱いくらいで、物心ついた時から兄と競走馬みたいに競わされてた」と言います。テーンは「簡単に諦めない理由が分かりました」と苦笑。「幸せは見つかりましたか?」とテーンが尋ねると、バンは「まだだな」と即答。「あなたの幸せを絵にするとしたら?」と問われ、「僕の幸せは緑に溢れた自然の中にあるんだ。静けさを味わう…そんな感じかな。ここは緑が多すぎる。鮮やかな花でもあったらいいのに」と答えるバン。「君は?」と問われると、テーンは「頑固で自ら危険に飛び込んで正義をとても愛していて貫こうとするものーーこんな感じが幸せかな」と答え、バンは「何だそれ」と笑います。

その晩、ソンチャイ議員はナームとベッドを共にしていました。強張った表情のナームに「少しは笑ってくれよ。美人が台無しだ。警察や医者に何か話した?」と尋ねる彼に、「話してません。迷惑はかけません」と答えるナーム。「いい子だ。あとでご褒美をあげよう。何がいい?」と彼女の脚をさすりながら問うソンチャイ議員。ナームは「家に帰りたい。私はいつまでここにいたら?」と縋りつきますが、ソンチャイ議員は「今君が外に出たら警察や病院で質問責めにされるだろう?私がいいと言うまで出てはいけないよ」と笑います。絶望するナーム。

一方、警察署ではエム警部とガン警部補はノートPCに残された投稿前の「中絶は罪なのか?」という記事を見つけます。
バンが帰宅しようとしていると、ソラウィットが声をかけてきます。「しばらくカオトムマットの差し入れがなかったね」とからかうバン。
ソラウィットはナームの退院を知らなかったようで、「電話をかけても繋がらない」「なぜそんなに急いで退院を?」と困惑します。バンはナームの連絡先を教えてもらい、ソラウィットはナームの家に行ってみると去っていきます。

エム警部は「家族の相談お受けします」と書かれた病院に行き、「責任者と話したい」と受付に言い、診察室をくまなく見て回ります。一室ではちょうどファーにより手術が行われており、彼女は驚いて入室してきた警部の顔を見つめます。

タットとナームの家に来たソラウィットは、「バイクが置いたままってことはどこかで倒れてるんじゃ」と心配し、柵を乗り越えて勝手に家に上がり込みます。近所の子供から「まだお姉ちゃんは帰ってきてないよ」と言われ、さらに不安が募るソラウィット。

翌日、バンが出勤すると「警察も無能ではありません」とエム警部の名前で書かれたメモが貼られた封筒が置いてあり、中には「違法中絶クリニックに関する資料」が入っていました。患者リストの中にはジェーンの名前が。

バンは警察署に赴き、拘束されたファーと面会します。エム警部も同席します。ファーは「間違ったことはしていません。子供を育てられない人を助けただけですから」と反省していません。
バンはジェーンについて聞きたいと言い、ファーは「彼女は私のクリニックで中絶しました。泣いている彼女を連れてきた男はプードです」と告白します。「ごめんな」と言う彼を振り切るように手術台へ向かったジェーンの姿をファーは見ていました。

4月にプードとジェーンが破局。その後ジェーンの妊娠が発覚したため中絶。
8月、中絶が原因と思われる血液感染症にかかり、うつ病を発症しファーイが担当。
怒りのあまりプロファイリングしたコルクボードを殴りつけるテーン。驚くバン。

その夜、「何なんですか?もう待てません!説明してください。今してくれないなら自分で答えを見つけます。僕が何を言いたいか分かるでしょう?」と電話の相手に激怒するテーンの声を聞き、バンは目を覚まします。テーンは「お客さんにウソをつかれてつい」と言いますが、バンは不信感を募らせます。

全部は取り出せませんでしたが、エーはSDカードの一部を修復してくれたようです。帰宅し、怯えるバンに「真実を受け入れなければ」と背中を押すテーン。
そこには裸のジェーンが狂ったように笑いながらソンチャイ議員に抱かれている映像が入っていました。

花屋で足を止めたテーン。「うちの庭は緑ばかりで色が足りないと言っていたから」と花を買いたかったようです。花を見て顔を綻ばせるテーンの写真を撮り、「こんな笑顔見たことない」と笑うバン。二人は花を背景には一緒に写真を撮ります。ピンクの百合を買おうとするテーン。花言葉を知っているかと問われ分からず尋ねると「教えない」と意地悪をされます。充実していく花壇。(ピンクの百合の花言葉は、”富と繁栄””虚栄心”)
「君は何でもできるんだな」と笑うバンに、嬉しそうなテーン。

 

 第7話

<あらすじ>
ジェーンの身に起きたことを知り衝撃を受けたバンとテーン。
さらなる情報を得るためにパットのノートPCを取り返そうと考える。
そんな中、タットとテーンに疑念を抱きダムの存在も気になるバンはソーンからタットの身辺を聞き出す。

パーティーの日、ジェーンはプードと「なぜあんなことを?彼らの影響力は分かってるだろ?」「分かってるわ!あなたが私を売るほど強大だとね!」と言い合いをしていました。「戻って謝れ。無意味だ」と言うプードに、「世間に公表して正義を問うわ。あなたは彼らが怖いようだけど私は怖くない。自分の心配でもしたら?今後彼らの後ろ盾がないとあなたの立場も危ないわ」とジェーンは睨みつけます。「あなたは他人の権力に縋る腰抜けよ!」と言われた途端、プードはジェーンを殴りつけ、そのプードをテーンが殴打します。

ソンチャイ議員とトーン署長は密室でジェーンを含めた複数の女たちと、”アイス”を使った強制SM乱交パーティーを行っていました。ジェーンが中絶したのはおそらくプードの子ではありません。
「SDカードのデータを全て取り出せたらもっと何かあるかも」「あのノートPCさえあれば…」とバンとテーンはパットのノートPCを取り返そうと考えます。

警察署ではソラウィットとタットが、ナームが何者かに病院から連れ去られ何日間も行方不明だと言いますが、「連絡が取れないだけで捜索願なんて大袈裟だ」とバカにされます。通りかかったエム警部も同意。そこにバンが訪れ、パットの検死報告書を渡すついでに「ここの警察は上からの指示がないと動かないよ」とエム警部を挑発します。

病院を出てから行方不明のナームはどんな車に乗ったのかと尋ねるソラウィット。バンが「黒いワゴン車」と言うと、ソラウィットは「ナンバーが9の車でしょう!絶対そうだ」と確信。
タットは「その車なら俺が探してやる」とソラウィットに約束します。

翌日、テーンが珍しくバルコニーで料理をしている姿を見つけるバン。ゴミ箱には大量の失敗作が入っていることに気づき、苦笑いします。貴重な成功作かと思われたフライドチキンも中は生で、バンは苦笑、テーンは気落ちします。

その後、二人は気分転換にドライブへ。バンはナームがパットのようになるのではと心配していました。真実を隠したい警察の仕業なのか、ジェーンを殺した犯人の仕業なのか…。
すると、パットのノートPCの在り処を知っていると言うテーン。「兄さん」という表示名からの電話を無視した彼が気掛かりなバン。

バー「the mist」に来た二人。ここの店の料理は何でも美味しいからとたくさん注文したテーンに、「カイヤッサイがない」と笑うバン。「カイヤッサイはあなたのがいいです」と口説くように言われるも、「気に入ったんだな」とふざけるバン。
先ほど電話に出なかった「兄さん」はテーンの腹違いの兄らしいのですが、「出ても頭の痛い話ばかりだから出たくない」と沈鬱な表情で言います。

店で女性を口説いていた男と喧嘩するタットを見つけ、「あいつはいつもあんな風に誰にでも喧嘩を売るのか」と狼狽するバン。「あれは彼の仕事ですよ。酔っ払いが暴れたりしたら彼が対処するんです。彼はポーさんの手下ですよ」と微笑むテーン。タットはテーンの手下だと思っているバンは、「タットも君もポーさんの手下なら”ダム”を知ってるだろ?彼が全ての事件の犯人かもしれない…調べてもらえないか?この町は小さいから、権力者だって数人だろう?」と頼みます。顔を引き攣らせながらも了承するテーン。

翌朝、身支度していたテーンの時計に見覚えがあることに気づくバン。プードが「親父が買ってくれた」と自慢していた限定モデルです。

タットとテーンに疑念を抱きダムの存在も気になるバンは、下校中のソラウィットを捕まえてタットについて質問します。
あまり親しくないけどと言いつつ、「タットはダム兄貴とポーさんの手下だと思う。家はウィアン市場の裏で、夜はバーで働いてるみたい。だから昼過ぎに起きるんだ」と話すソラウィット。「なぜ怖いダム兄貴の手下と知っていて仲良くなったんだ?」と尋ねるバンに、「以前は勘違いしてて…ダム兄貴はともかく、タットは悪い奴じゃないんです。何か気になるなら僕が聞きますよ」と協力的な姿勢を示してくれます。
バンは「タットはいい奴じゃない。近づきすぎないように気をつけてくれ」とだけ言います。

警察署では、パットのノートPCをガン警部補が調査していました。しかし全て見てみても一般的なニュースや文章ばかりです。エム警部は発着信履歴を洗い、「見つけたぞ」と「ルンティワー」(ジェーンの姉 ルン)に電話をかけます。

「ソーソー9」のナンバーの黒いバンを追跡するタット。止まったバンの周りをうろうろしていると「後をつけてきたな」と男に怒鳴られますが、ソンチャイ議員に仲裁されます。ソンチャイ議員からも同様の質問をされ「ここに用事があってたまたま一緒になったんです」と言い訳しますが、「では一緒に入ろう」と建物の中に案内されます。

そこではエム警部がルンに、パットの亡くなる前日に10万バーツを入金したことを尋問していました。エム警部が理由を尋ねると、ルンは彼はジェーンの事件の重要な証拠を握っている、入金したらそれを渡すと言ったんです。でも渡される前に彼は亡くなってしまった。まるで犯人は彼が証拠を私に渡すのを知っていたようです。彼を口止めするために殺したのでしょうか?と言います。
「ではパットさんの死と妹さんの事件には関係が?」と言うエム警部に、「そうだと思います。なぜジェーンの事件は広がっていくのでしょう…」と不可解そうなルン。「私にできることがあればいつでも言ってください」と縋ります。

2つの事件に関連があることは分かったものの、パットのノートPCからは何の情報も出てきません。深夜、エム警部のもとにトーン署長から電話が入り「ノートPCを今すぐ持ってきてくれ」と言われます。トーン署長は例のSM部屋で半裸の女性に囲まれており、「明日家まで持ってきてくれ。警察署には行かないから」と告げます。エム警部はそこでノートPCを調べるのをやめてしまいます。

その夜、バンとテーンは顔を隠し、エム警部の自宅に向かいます。バンのスマホが鳴ってしまい、エム警部に気づかれそうになります。エム警部の車にノートPCがあるのを見つけたテーンは、窓ガラスをぶち破りノートPCを奪って逃げ出します。それに続くバン。慌ててエム警部が外に出た時には、二人は逃走した後でした。

帰宅すると、二人は早速ノートPCを開こうとします。犯行後の余韻で熱い手が触れ合い、二人はキスします。その夜、バンはテーンに激しく抱かれます。
ベッドにノートPCを持ち込み中を確認しますが、目ぼしい情報は見つかりません。無駄足かと思われましたが、何か収穫があったようでバンは満足そうにテーンの肩に頭を預け二度寝し始めます。

添い寝、一緒に寝る、カップル

翌朝、ソラウィットとタットが二人で朝食をとっていると、スマホを見ていたソラウィットが突然「パットさんは死んでない!」と声をあげます。「ジェーンジラーは殺された 新たな証拠を近日公開」と書かれた投稿がニュースページに掲載されていました。

トーン署長はノートPCが盗まれたことに激怒。エム警部に「早く犯人を捕まえろ」と叱責します。
その頃、バンはルンと食事をとっていました。「これ、あなたでしょう?」と最新のニュースページの投稿を見せられます。「ジェーンと親しかったのはプードとあなただもの。でも本当に聞きたいのはパットさんのことよ。亡くなる前に事件の重要な証拠があると言ってたの。バンが持っている証拠と同じじゃないの?どうやってそれを手に入れたの?」と問われ、「教えられません。彼はそれで殺された。もし証拠をルンさんに渡せばあなたの身が危険になる」と頑なに断るバン。ルンは「手伝えることがあるなら言って。ジェーンのためなら何でもするわ」と言い、バンは沈鬱な表情でそれを受け止めます。

その晩、バンが夕食にカイヤッサイを作っていると、テーンから「仕事が片付かないので帰りは遅くなる」と電話が入ります。気をつけてと言うバンに、あなたが心配だから早く帰ると甘く言うテーン。

バンはテーンに差し入れをしようとカイヤッサイを弁当に入れて店に行きますが、そこでテーンが「俺の手下に何をした!?」と激怒しながら男を足蹴にしているのを見てしまいます。その傍らにはタットもいました。言葉を失い、家にとんぼ返りするバン。

テーンが帰宅すると、家は真っ暗です。どこから見つけてきたのか、バンは無表情で「君が”ダム”だったんだな」とテーンのこめかみに拳銃を突きつけます。

タットが黒いバンを追った日の夜、ソラウィットとタットは一緒に夕食をとっていました。
ソラウィットがなぜ電話に出なかったのかとタットに尋ねると、タットは車を追っていたのだと答えます。「車の人に捕まったのかと思った」とふざけるソラウィット。
「俺が払う」と店員に金を差し出したタットからいい香りが漂い、ソラウィットはどうしたのかと尋ねます。「マッサージオイルの香りだ。ルンさんのスパだよ」と言うタットに、「あそこは美人が多いらしいね。本当にマッサージだけなの?やっぱり悪い奴だな。バン先生の言うとおりだ」とニヤけるソラウィット。
「車を追ってたらルンさんのスパに入って行ったんだよ」と言うタットを信じていないソラウィット。「嫉妬したんだな」とニヤけるタットに、「バカなこと言うな」と戸惑うソラウィット。

 第8話

<あらすじ>
テーンは自分が“ダム”だと気づいたバンに問い詰められ、プードに頼まれてバンを脅したことを白状する。
テーンがウソをついていたことを知りショックを受けるバン。
一方、テーンもバンを傷つけ2人の関係が崩れてしまったことに苦悩する。

プードはテーンの助手席で「ジェーンが死んだなんて信じられない」と呆然と呟きます。「誰がジェーンを殺したんだ?」「言えない。お前の想像以上に深刻な状況だ。首を突っ込むバンが口封じに殺されないか心配だ」と会話する二人、プードは「バンに諦めさせるために、俺は拉致されたと思わせさせよう。しばらく隠れ家に身を隠す。俺がいない間、バンを頼む」とテーンに乞います。了承するテーン。

タットはテーンに彼の自宅へ呼び出されます。タットのこめかみに銃を突きつけるバン。
「プードを殺しただろ?」と決めつけるバンに「彼は生きていますよ。本当です」とテーンは答えますが、「白状しろ。なぜプードの時計を君が持ってる?」と腕時計をテーンに投げつけるバン。テーンは腕時計は間違いなく自分のもので、父が自分とプードに贈った唯一の物、つまりプードと自分は兄弟だと言います。全く信じようとしないバン。
タットは「本当です。バーも半分はプードのもので、名義はテーン兄貴のものなんです」と言い募ります。

銃を突きつけるバンに近づくテーン。そこに「兄さん」からテーンへ電話が入ります。「嘘をついていないと証明します」とスピーカーで「兄さん」であるプードとバンの安否について話し始めるテーン。
バンはこれまでずっとテーンに嘘をつかれていたことにショックを受け、泣きながら自宅に戻ります。

翌日バンはエム警部に、プードとパットの事件について捜査に進展はあったかと尋ねに行きます。トーン署長が何者かと深刻そうに話をしているのが見え、引っ掛かりを覚えるバン。エム警部はノートPCがなくなった事件については進展があり、犯人が誰か知っているとバンに笑いかけますがバンは微笑み返し去ります。

医局で心ここに在らずなバンに、オートが「血液検査の結果、肝臓の数値が異常に高く…」と相談します。「全てを聞きにこなくていい」と激昂するバンに鼻じらむオート。
そんな時、テーンがバンを訪ねてきますがバンは無視。オートにファーイが担当医であることを確認し、再検査するよう進言します。
その時、テーンにポー(プードの兄)から電話が入ります。

ポーから「プードの件はどうだ」と尋ねられ、「手がかりはある」と答えるテーン。しかしそれがポーの逆鱗に触れたようで、「茶番はやめて電話に出させろ!親父のリゾートに隠れてお前に食い物を運ばせてるだろ!」と叱責されます。テーンは「プードの計画だから深く走らない」とあくまで知らぬ存ぜぬを通そうときますが、「ジェーンの事件がらみだろ?隠れたらかえって怪しまれる。あいつに早く戻って説明するよう伝えろ。でないと俺が乗り込むぞ」と脅され、「今回はプードの首を引っ張ってきます」と冷たい目で意気込むテーン。

その頃、タットは黒いバンのナンバーの写真をソラウィットに見せ、「この車はお前の学校の近くを毎日通ってる」と報告します。車の持ち主はどうやら権力者のようだが行方は分からないから探るとタットが言うと、ソラウィットは自分も行くと言って聞きません。

プードの家に行くと、思わず殴りかかってしまうテーン。しかし喧嘩の最中にプードが突然苦しみ出したため、薬を飲ませます。
「俺を殺すのか?バンは諦めそうか?」と尋ねるプードに、「自分の卑劣な行為を説明しろよ!ジェーンをソンチャイ議員とトーン署長に差し出しただろ?」と憤るテーン。

バンが職場から帰ろうとすると、オートが「一緒に食べませんか」と贈り物を差し出してきます。食欲のないバンはそれを断り帰宅しますが、車のブレーキが効かず事故を起こしてしまいます。

入院するバンを見舞いに来たテーンは、「あなたの傷ついた姿を見たくないのに、あなたは頑固すぎて心配で目が離せない。どこへも行かせたくない。ごめんなさい、守ってあげられなくて。全部僕のせいだ。あなたのような勇気が僕にはない…せめてあなたの勇気の半分が僕にあればこんな目に遭わせずにすんだのに」「どうか僕にもう一度あなたを守らせてください。僕の頑固な愛しい人」と彼の手を握って号泣します。

店で一人酒を煽るテーンは、楽しげに食事を共にしたバンや初めて彼とキスをした時の幻想を見ては苦しみます。
失意の中、自宅に戻るテーン。玄関はなぜか開いており、テーンは銃を構えながら入室します。黒いマスクの男は室内を荒らしており、テーンは肩を負傷しつつも一度は男をねじ伏せます。しかし突如反撃され、彼を取り逃します。

翌日、バンは退院。木に衝突したおかげで軽傷で済んだようです。病室に来たエム警部はバンにブレーキホースを差し出し、「車を調べさせましたが、ただの事故ではないようです」と言います。「ここに戻って日が浅いのに大変な目に遭われますね。今後は言動を控えないと次はこの程度の事故では済まないでしょう」と脅す彼に、「事実を受け入れない人がいるんだ」と言いつつも動揺するバン。

エム警部にトーン署長から電話が入り、「始末をつけたか?」と尋ねられます。彼がまだだと答えると、「ぐずぐずするな、私の言うとおりにしろ」と急かされます。ガン警部補にはトーン署長からの要求を隠すエム警部。

バンが帰宅すると、自宅内はひどく荒らされていました。慌てて警察に電話しようとしますが、突然顔に大きな怪我をしたテーンが後ろから現れ、「電話しないで。まだ犯人が中にいるかもしれない」とバンの片手を掴みます。
「手を離して帰れ!何かあっても警察に通報する」と激怒するバンに、「あなたを一人にできません」と懇願するテーン。その後部屋を整理し始めたバンに、「通報しないんですか?」とテーンが尋ねると「警察には”ダム”の内通者がいるかもしれないからな」と鼻で笑われます。テーンは「ダムはそんな奴じゃありません」と静かに反論しますが、バンは「でも犯罪に手を染めてるだろ。特に君のお兄さんたちは…」と話を聞こうともしません。

「ポーさんはそうですが、プードはそこまで悪くない」と言うテーンに、「僕はもう目に見える物だけじゃ信用できない。君の家を荒らした犯人は何を探しに来たんだと思う?」とバンは尋ねます。「おそらくSDカードかノートPCでは?隠してあるので心配いりません」と答えるテーン。
でも頬に怪我をしていると指摘するバンに、「話さなければならない大事な話がある」からバンを連れてこいと言うプードと殴り合いをしたことを気まずげに告白するテーン。
「いつ行くんだ?」と前のめりなバンに、「信用してくれるんですね」と微笑むテーン。

バンは「まだだ」と居心地の悪そうな顔をしますが、「信用を取り戻すにはどうしたら?」と尋ねられると、「スマホを貸して。僕たちのスマホをリンクした。今後は嘘をつくのが難しくなるよ」と勝ち誇った笑みを浮かべます。テーンが「いいですね、あなたと繋がって一つになったみたいだ」と軽口を叩くので、バンは心底嫌そうな顔をします。

ソラウィットとタットは黒い車が来るのを待っていました。タットのバイクで後をつける二人。車は山道に入って行き、一軒の家の前で停まります。タットが家を撮影していると、黒ずくめの男に発砲されます。タットはソラウィットを逃すため囮になり、囚われてしまいます。車道に飛び出したソラウィットは車に撥ねられ、黒ずくめの男はそれ以上の追跡を中断します。

テーンはプードがいるのは父親が物置に使っていた古いリゾートだとバンに説明しながら、プードのもとへ向かいます。テーンたちの父の稼業はグレーゾーンのビジネスだそう。その時、バンに急患の連絡が入り病院へ向かいます。手術台にはソラウィットの姿があり、バンは衝撃を受けます。
手術が終わるのを待っていたテーンのもとに、プードから「俺がバンに会いに行く。もう待てない」と焦った声で連絡が入ります。テーンは「プードに呼び出されたので先に行きます」とバンに連絡を入れ、プードのもとに向かいます。嫌な予感を嗅ぎつけるバン。

オートが看護師と142号室の患者は咳が…と相談していると、バンが急用だから車を貸してくれと焦って話しかけてきます。
テーンがプードの住む家へ足を踏み入れると、そこには床に倒れたプードの姿が。慌てて心音を聞きますが、既に彼は心肺停止していました。テーンは救急に電話をし、心臓マッサージを施しますが彼はぴくりとも動きません。「プード兄さん…目を覚ませよ…」と、プードの遺体の上で泣き崩れるテーン。
部屋には注射器が落ちており、それを拾った途端、テーンはエム警部に銃口を突きつけられます。その背後にはトーン署長がおり、その場で手錠をかけられるテーン。
バンはテーンが動いた場所をスマホで確認しながら現場へ向かいます。