直木賞作家である一穂ミチ(『スモールワールズ』『ツミデミック』)のBL代表作、待望の実写化!「ふったらどしゃぶり」。
全話のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:ふったらどしゃぶり | ドラマ特区 | MBS 毎日放送
彼女とセックスレスな営業マン×片思い相手がセックス嫌いな総務部員 のお話。
<あらすじ>
家電メーカーの営業部で働く、萩原一顕は、同棲中の彼女・水谷かおりとのセックスレスに悩んでいた。
ある日、会社で同期会の幹事を任され、店の候補を自分宛にメールしたつもりが、誤って“誰か”に送ってしまう。
届いた相手は、一顕と同じ会社の総務部で働く同期の半井整だった――。
予告編・予告動画
こんな人におすすめ
- 一穂ミチ先生のファンだ📚
- セックスレスというテーマに興味がある🛌
- 会社員BLが好き👔
本作をもっとよく知るための小ネタ
①WEB小説マガジン「fleur フルール」(KADOKAWA)での連載を経て2013年に文庫化、2018年に新書館ディアプラス文庫として新装版が発売された、大人の愛と性に迫った一穂ミチのBL代表作。
②家電メーカー・伊坂堂の総務部で働く、半井整役には、2018年放送の「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」でルパンレッドを演じ、日曜劇場「下剋上球児」や現在放送中の土ドラ10「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」に出演中で、2025年4月よりミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』に出演が控えるなど話題作に多く出演する注目の俳優・伊藤あさひが決定。
整と同じ会社の営業部に勤務する、萩原一顕役には、7人組ダンス&ボーカルグループ「原因は自分にある。」のメンバーで、ミステリ・ミュージカル 『ルームメイトと謎解きを』主演、来年公開の映画『BATTLE KING!! Map of The Mind-序奏・終奏-』出演など、ドラマ・映画・ミュージカルと俳優としても幅広く活躍中の武藤潤が決定。
演出は、ドラマ「メンタル強め美女白川さん」や「墜落JKと廃人教師」シリーズ、「ジャックフロスト」、「顔に泥を塗る」などで監督を務めた、高橋名月。本作がメイン監督として初めての作品となる。脚本は、ドラマ「ロマンス暴風域」や「往生際の意味を知れ!」、「君には届かない。」を担当した、開真理とのタッグで描く。
③役作りで大事にしたところは、武藤「僕は、今まで舞台経験が多いので、舞台とドラマの芝居の違いや細かいニュアンスを学んでいる最中。よりリアリティーのある、自然体のお芝居をしようと意識しています。会社にいるときの一顕、恋人のかおりといるときの一顕、整といるときの一顕…。いろんな一顕を演じていくので、その演じ分けを見ていただけたら」。伊藤「整は、大切な存在である同居中の和章には嫌われたくなくて顔色をうかがう。でも、和章以外の人からは何を思われてもいいと思っている人間なんです。そんな整の行動で一顕を翻弄させたいと意識して演じています。セリフの言い方をマイルドにして、普段喋っている感覚に近いような雰囲気で、間も大事にして…」
引用:BLドラマ『ふったらどしゃぶり』伊藤あさひ&武藤潤インタビュー。美しい世界観で描かれる究極の愛の形 | ユーウォッチ
ネタバレ感想
第1話
<あらすじ>
家電メーカーの営業部で働く、萩原一顕は同棲中の彼女・水谷かおりとのセックスレスに悩んでいた。
ある日、会社で同期会の幹事を任され、店の候補を自分宛にメールで送ったはずが…誤って“誰か”に送ってしまう。
届いた先は、同期で総務部に勤務する半井整だった―。
家電メーカーの営業部で働く、萩原一顕は同棲中の彼女・水谷かおりに夜のお誘いを断られて悩んでいました。昔は二人のベッドの間に隙間などなかったのに、今は机一つ分も離れています。いつから雨を一人でやり過ごすようになったのかと思いを馳せる一顕。
そんな中、幹事を任された同期会の店候補を自分のメールアドレスに送ったつもりが、別のアドレスに送ってしまいます。そのメールは同期で総務部の半井整のもとに届いていました。幼馴染の藤澤和章と暮らす整は、彼に片思いしていますが、思いが叶うことはありません。
出社した一顕は、同僚の篠宮成から束縛系の彼氏の愚痴を聞きます。しかし篠宮自身は彼氏が浮気していないかを携帯でチェックしているらしく、「携帯の中にその人の情報は全て入ってるから」と自信満々に言います。そして一顕の彼女はネイリストゆえにモテるのではと話し、一顕はかおりは自分が浮気するとは思わないのかと考えます。そこで、整からそっけない返信をもらいます。
和章から「今度自宅に取材が入る」と言われ、同期会があったから良かったと嘯く整。和章は編集に整を紹介すると言いますが、整は「居候を紹介しても仕方ない」と突っぱねます。和章のことを思いながらベッドでオナニーする整。
一顕は帰宅したかおりから爪が伸びているからと爪の手入れをされますが、その合間に彼女にキスすると「うちはそんなサービスはやっていないので」と冗談めかしてかわされてしまいます。風呂でオナニーする一顕。
母のことを思い出して半狂乱になって手を洗っていた整は、一顕からメールが来たことに気づきます。マメにやり取りするようになる二人。一顕はかおりを心配させないようにと整とのメールをあらかじめ彼女に見せていましたが、かおりは整との浮気は全く考えていないようです。「私は”彼氏の携帯を見ない女”だから」と言うかおりの言葉を聞いて、「◯◯する女と◯◯しない女、と分けるとしたらどう分けますか」と一顕は整にメールします。整は「人前で化粧する女としない女、かな。あなたがどう分けるのか気になる」と返信します。「やれる女とやれない女」と返す一顕に笑う整。
会社のカードを破損させた一顕は整に再発行してもらいにいきます。会社に支給されたカード入れを使えと言う整に、彼女にもらったカード入れだからと断る一顕。「次壊したら実費請求だから。でもそのカード入れはかっこいいと思う」と返す整。なぜか整が気になる一顕。
第2話
<あらすじ>
萩原一顕からの誤送信メールがきっかけで、何気ないやり取りをするようになった半井整。
同じ電器メーカーで働き、職場でも話をする2人だが、お互いにメールの“相手”だとは思わずにいた。
同棲中の彼女・水谷かおりや友人らとバーベキューに行った一顕は、友人の結婚を聞くが、セックスレスである現実を突きつけられたように感じる。
整は和章に「もう疲れた」と突き放され、「もう言わないから」と追い縋る夢を見て、飛び起きます。カーテンの外にどんな空が広がっているのか、整と和章の部屋からはそれが曖昧です。整は携帯を取り出すと、一顕に「じゃあ男もやらせる男とやらせない男ってことでしょうか」と返します。一顕はぼんやりとかおりを見つめた後、「そうだと思います。野生の動物でも大抵メスに選ぶ権利がありますしね。オスは体の色を変えたりしてようやくメスに振り向いてもらう」と返します。整はそれに「人間の場合は繁殖目的以外にも理由はあると思いますけど」と返します。「あなただったら男をどう二種類に分けますか?」と一顕に問われ、(何かを試されている気がする)と考える整。
バス停でバスを待つ一顕は、整から「据え膳を食う男と食わない男」と返され、思わず「自分のこと?」と聞き返しそうになりますがすんでのところで止まります。
会社に着いた一顕は総務部から新しい名刺をもらいますが、苗字の「萩原」が「荻原」にまちがえており、整に訂正してもらいに行きます。整は緊急用の名刺プリンターで急いで数枚擦り直してくれ、さらには丁寧に謝罪してくれます。同期会の幹事業も手伝うことはないかと気遣ってくれる整に遠慮しつつも、「この人セックスしなさそう」と思う一顕。
かおりの友人たちとバーベキューをしていると、友人の一人が「俺、結婚するわ」と言い出します。悪気なく「お前はかおりちゃんとどうなの?妊娠でもしないと結婚しないつもりか?」と言われ、この状況で妊娠したら奇跡だよと心の中でつぶやきます。
整は一顕が妙に自分にビビっていることを思い出し笑いし、和章に「俺って近寄りがたいのかな?改善した方がいい?」と尋ねます。和章は「職場で好かれる必要なんてない。今のままの整が好きだよ」と言うと、椅子のデザインを思いついたからと自室にこもってしまいます。その時、一顕からメールが届きます。一顕は自分がかおりと一年もセックスレスであることを赤裸々に打ち明けます。
いざ同期会の日、一顕は篠宮から「一番の出世頭はこいつだよな。ヘッドハンティング来てるらしいよ」と暴露されて慌て、飲み物をもらう整の背中を追いかけます。一顕からの長文メールを見つめる整に、声をかける一顕。微妙に一顕から敬語を使われることに違和感を覚える整。一顕の手が綺麗だという話から、彼女がネイリストであること、彼女と仲がいいことを整は知りますが、一顕は微妙な表情です。
レストランから出ると、外は土砂降り。にも関わらず、整は一人で傘もささずに空を見上げています。慌てて傘をさしかける一顕に、「うち、駅直結のマンションだから雨の音って久々に聞いたから」と言う整。一顕はメールで雨の音だけ流している動画のURLを送ってあげようとしますが、整は「そこまでしてくれなくていい」と言うと、二次会も行かずに帰ってしまいます。
帰宅した整は、もう取材の人は帰ったのかと和章に尋ねます。「外にいさせて悪かった」と謝る和章。整が一顕の惚気が聞けて楽しかったと言うと、和章は「くだらない」と吐き捨てます。
和章には嫌いなものがたくさんあります。白や生成り以外のタオル、飲み会、無地以外の服、そしてセックス。
和章はかつて、「整のことが好きだよ。整の望む関係にはなれないけど、他の誰かと結婚したり付き合ったりしたいとは思えない。それじゃダメか?」と整に尋ねました。風呂場で倒れてしまう整。慌てて駆けつけた和章に「飲みすぎた」と整は謝り、和章は「水を持ってくる」とキッチンに走ります。
和章とはずっと続くはずです。でもそのずっとは優しく拒まれ続ける「ずっと」で…。
そう思った瞬間、整は「俺とセックスしてくれ。そうじゃなきゃ和章の一人でするところを見せてくれ。ちゃんと出すまで。それもダメなら俺がするところを見てて」と口走ってしまいます。和章は整から手を離して後ずさると、「整の口からそんなこと聞きたくない。ちゃんと服を着てあったかくして寝てくれ」と言うと、風呂場を出て行ってしまいます。
第3話
<あらすじ>
ついに「セックスしたい」と和章に迫った整は、例のごとく拒絶されてしまい、1人取り残されたような気持ちでいた。
そのことを、間違いメールの相手に吐露するも、その相手である一顕もまた、彼女・水谷かおりとの出会った頃の楽しい時間を思い出し、やるせない気持ちになる。
そんな中、休日出勤した一顕は会社で偶然整に会い、同期会の店まで一緒に傘を返しに行くことに。
同期会の翌朝、かおりは「彩子さんとご飯を食べた後、実家に泊まってくる」とそそくさと支度をしています。一顕が二日酔いではと心配したかおりが作ってくれた梅おにぎりを頬張りながら、一顕は整からのメールを受信します。そこには、ゲイであることのカミングアウトと、和章に迫ったけれど拒否されて生殺し状態な自分は一顕と同じ境遇だということが綴られていました。
起床した整に「鎌倉のアトリエに行ってくる」と何事もなかったかのように言う和章。整は声を荒げてしまいますが、結局はいつものように和章を送り出します。
メールをやり取りしながらも、一顕は「真剣に話し合うべきだと思っているのに踏み出せない」と不安を告げ、整も「相手を困らせると分かっていて敢えて言ってしまう」と吐露します。
3年前のことを思い出す一顕。一顕はその頃はじめてかおりに仕事で出会い、ネイリストの夢を見て脱サラする彼女をまぶしく思ううちにいつしか惹かれていました。これまではお互いの思いに正直に生きてきたはずなのにと不安に沈む一顕。
経理でパソコンの入れ替えのため立ち会いをする整。休憩所で休んでいると、一顕が「休日出勤ですか?」と声をかけてきます。一顕は同期会で店から借りた大量の傘を返しに行くところらしく、整は手伝うと声をかけます。
道すがら、一顕は整の使うバッグを「似合ってる」と褒めます。整は「友達のデザイナーが作ってくれた」と言い、そのデザイナーとルームシェアをしており長い付き合いなのだと話します。一顕に彼女かと尋ねられ、口籠る整。
店に傘を返し終えると、突然雨が降ってきます。二人は近くの小さな美術館に飛び込みます。
一顕は「法悦 生涯を神に捧げた女性が天に召される瞬間を描いた」と説明が書かれた彫刻に目を奪われます。
整と並んでベンチに腰を下ろすと、一顕は整にメールを打ち始めます。「生涯、性の葛藤からは逃れられないという重圧を感じた」と書くと、「あなたにも見てほしい」と文面を締めてメールを送信します。すると整の携帯から同時に着信音が鳴ります。「すごい偶然」と二人で笑うと、一顕は新着メールに「今、木彫りの像を見ました。とても身につまされるというか…」と書かれていることに衝撃を受けます。二人は顔を見合わせます。一顕から「この間話してた雨音のサイトです」とすぐさまURLつきのメールが届き、「今かよ」と笑ってしまう整。
第4話
<あらすじ>
悩みを打ち明けていたメールの“相手”が会社の同期だったことに気づいた、一顕と整。
気まずくなるかと思いきや…一顕は整を食事に誘い、悩みを打ち明けられる関係になっていく。
相変わらず、お互いのパートナーにはその悩みに気づいてもらえず、もやもやした感情が続き…。
ーー東京の地下は深い。透明な箱の中の蟻の巣のように、東京の地下を断面で見たらきっと穴だらけに違いない。もしかしたらびっくりするほど近い距離に似たような誰かがいるのかもしれない。
「ってことを六本木に来ると思うんですよね。大江戸線、めっちゃ深いじゃないですか」とふざけつつ、焼き肉奉行をする一顕に、「そうやって一方的なセックスしてるからレスられるんじゃない?」と鋭く突っ込む整。一顕はたじろぎつつも、整はずっと男性が好きなのかと尋ねます。整は男性を好きになったのは和章が初めてだと言い、自分の過去について言及します。整は大学三年生の時に両親を事故で失い、その時に支えてくれた和章を好きになったのだと言います。しかし一顕は「重い」と一刀両断。帰りしな、整はもう一顕から連絡が来ることはないと予期しますが、一顕は意外にも「今週水曜日のノー残業デーに飲みにいきましょう」と誘ってきます。
水曜日、食後に繁華街を二人で歩いていると、整は平岩という大学時代の旧友に声をかけられます。平岩は親しげに整に連絡先を聞きますが、整はやんわりと距離を置き、平岩は去っていきます。
整は消臭剤を自分にかけてもらうように一顕に頼み、和章が嫌がるからやりはじめたものの、自分は和章にそばにいてほしいだけで何も望んでいないのだと言います。お前はどうだと問われ、一顕はかおりに優しくするのは優しくしてほしいからかもしれないと思います。
帰宅した一顕はかおりから週末に、妊娠した彩子の家に一緒に行こうと無邪気に誘ってきて、不安定な気持ちになります。
一方、整はまた和章に彼の嫌いなテレビがほしいとわがままを言うものの、「やっぱりいらない。本当に俺がほしいものはわかってるだろ」と当たり散らしてしまい、その勢いで足の爪を椅子にぶつけて割ってしまいます。
翌日足を引きずって社内を歩いていると、一顕にめざとく見つかり、彼女のネイルサロンで補修ができるからと紹介されます。かおりのネイルサロンに行った整は彼女の技術に感動しつつも、「あいつはいい奴なのに、あんたは何とも思ってないんだろうな。ひどい女」と心の中で吐き捨てます。かおりはお代はいらないからと笑顔で整を送り出します。
後日、整は和章のブランドのストームグラスを一顕に贈ります。実はかおりが一顕に贈ってくれたカードケースも和章のブランドのもののようです。
週末、彩子の家に遊びに行ったかおりと一顕。料理に足りないものがあるからとかおりと彩子の夫・麻生は買い出しに行きます。彩子は実は試験管の中で受精させたのだと言い、麻生は射精障害で膣の中で射精できないのだと打ち明けます。なぜそんな告白を自分にするのかと問う一顕に、彩子はかおりに夜の営みのことを相談した時に「私も彼氏とセックスしてませんよ!男の部分出されると引いちゃって」と笑って言われたのだと言います。自分と一顕は同じ地獄にいるもの同士でしょうと笑う彩子。彩子は続けて「でもあの子は子どもが好きだから排卵日くらいはセックスさせてくれるわよ」と言います。絶句する一顕。
和章からテレビを贈られて言葉少なに感謝する整。しかし甘えようと手を伸ばしても、するりと離れられてしまいます。
一顕はその夜、かおりに「しよう」と誘いますが、「今日はもう遅いから今度ね」と笑って断られてしまいます。一顕は「何でもいいから返事が欲しい」と整にメールをして、起きていた整は「電話して」とメールに自分の電話番号を書いて返信します。
第5話
<あらすじ>
セックスレスの彼女・かおりと関係を持とうとし、拒絶された一顕はショックのあまり整に電話をかける。
どしゃぶりの雨が降る中、ホテルに向かった2人は、一線を越えることに少し迷いを感じながらも、心を埋めるように身体を重ねていく。
一顕が帰宅すると、かおりは実家に帰っていた。
一謙からの電話で「きつい。つらい」と弱気な本音を聞いた整は、彼に会いに以前二人が行った美術館で待ち合わせることに。和章から外出の理由を聞かれ、とっさに「会社でシステムトラブルがあって」と答えて飛び出します。顔を合わせた二人。一謙は「半井さんとセックスしたいです」と言い、整は了承します。
ラブホテルで一謙は「挿れて出して終わりじゃなくて、普通にやりたい」と優しく整を愛撫してセックスします。整は「この体が要らないなんて贅沢なやつがいるんだな」とつぶやき、一謙は泣きそうに。整は「萩原は汚くも悪くもないよ」と慰めます。
事後、整はホテル代を渡してクールに去ろうとします。そして「俺はただ秘密がほしかっただけ。和章も俺に秘密があるから」「これで俺たちの関係は変わらないから。別れるとかなしな」と念を押します。一謙は整の手を引き、「帰したくない」と懇願。整は「俺たちどうしたらいいの」と一謙の腕の中で困惑し、一謙は「ここに来るまでの間にタクシーで聞きました。”ふったらどしゃぶり”って、俺たちみたいですね」とつぶやきます。
帰宅するとかおりは実家に帰っており、整は和章に「トラブルは大丈夫だった?」と心配されます。お互いに今の関係を壊さないようにと気遣う二人。
後日、整はデスクにIDカードを忘れて閉じ込められたからと終業後に一謙を呼び出します。お礼にコーヒーを奢るから助けてと言う整に、「コーヒーじゃなく半井さんがほしい」と真面目に言う一謙。整が「お互いの関係を壊さないのが条件だろ」と言うと、一謙は「分かってるけど、あんたの顔を見たら止められない。あんたは秘密を持てたらもう用済みなんですか?」と半泣きでその場を立ち去り、整は苛立ったように壁を殴りつけます。
一謙が帰宅するとかおりが家におり、一謙はどこか気まずい気持ちで風呂へ。するとその最中にかおりはスマホを見たようで、一謙のスマホとかおり自身はなくなっていました。
一謙は慌てて整に「かおりにバレた。この後俺のスマホから連絡があったら…」と公衆電話から連絡しますが、なぜか一方的に電話を切られてしまいます。実は整のスマホで電話を聞いていたのは和章だったのです。和章は怒りを押し殺したような表情で震えます。
第6話
<あらすじ>
「何も壊さない」とは言ったものの、ふとした拍子に一顕のことを考えてしまう整。
帰宅すると、同居人の和章から鎌倉に引っ越さないか提案される。
鎌倉に引っ越したら、一顕との関係も振り出しに戻れるのではないか…そんなことを考えていた中、和章から「同僚の萩原からの電話に出た」という事実を聞かされ…。
家に携帯を忘れてコンビニに来てしまった整は、帰り道で「セックスして情が移るなんて陳腐だ」と自嘲します。
その頃、帰宅した一謙はストームグラスが粉々に割られているのを見つけ、顔を歪めます。
帰宅した整に、和章は「鎌倉に引っ越す」と宣言。今とは通勤時間がかなり変わるため渋る整に、「仕事なんて辞めていいんじゃないか」と言う和章。さらには「電話が鳴ったから取ったら、”バレた”とか”まずい”とか俺の知らない話ばかりしてた。萩原って誰?」と問い詰めてきます。整は「今はただの同僚。でも和章に嘘ついて家飛び出してサルみたいにセックスしたよ」と開けっぴろげに言います。和章は激怒し整の携帯を壁に投げつけます。そして「セックスできれば誰でもよかったのか?」と言いながら整にキスし、服をたくしあげます。整は「今は和章とだけはしたくない。もう元に戻れなくなる」と拒絶。和章は「どこに戻れるって言うんだ?」と呆然と言います。
翌日、整は一謙から昼に呼び出され、昨日は大丈夫だったかと尋ねられます。整はどこか他人事で、首のキスマークを見つけられても「嫉妬させるのって古典的だけど効くみたい」と飄々としています。しかし手首が赤く腫れているのを見た一謙は整が虚勢を張っているのだと見抜きます。一謙は「俺のいないところで泣くならせめて俺のせいであってほしい」
と言いながらも、「今後は二人で会わないようにしよう」と言います。整は一謙に「ごめんな」と何度も謝り、去っていきます。
一謙が自席に戻ると、バイク便が届きます。送り主はかおり。荷物の中身は一謙の携帯でした。かおりからはチャットで「仕事の後会いたい」「つーか男かよ」と連絡が入っていました。
喫茶店でかおりと待ち合わせた一謙は、開口一番謝ります。かおりは「男の人としたとか無理。触られたくない」と言いますが、「触られたくないのは前からだろ」と一謙は反論。「させなかったからやけになって男の人とやったの?」と返され、一謙は「俺はかおりの飼い犬じゃない」と怒りを露わにします。
かおりは「誰と付き合っても、関係が長くなるほどセックスしたくなくなる」のだと打ち明けます。あの日、一謙が出て行ったのを追いかけて謝らなければと思いながらも、追いかけたらセックスしなくてはいけないのだと思うと体が動かなかったと言います。かおりは一謙が整に一度もかおりを悪く言わなかったことを褒めます。そして「一謙から言って」と促します。一謙は「好きな人ができたから別れてください」と言い、かおりは笑顔で去っていきます。
一謙は帰宅すると整に電話をかけますが、整は自分の携帯のSIMを壊し、ただの機械の塊にしてしまっていました。ぼんやりと携帯を見つめる整。
第7話
<あらすじ>
かおりと別れた一顕だったが、あの日以来、会社で整とは顔を合わせなくなっていた。
一方、和章は家に帰ってこず、整は一顕への気持ちは寂しさからくる一時の気も迷いだったと思い込むようにしていた。
そんな中、整は同級生の平岩と久々に会い、一顕が平岩と繋いでくれたことを知る。
会社では一謙と整はほとんど顔を合わせることはなくなっていました。
会社ではことさらかおりと別れたことを言わずにいた一謙ですが、突然引っ越したりといつもと様子が違う彼を同僚たちは心配します。引き抜きの話もあり、一謙は悩みますが、そこに整の同級生の平岩が通りかかり、一謙は慌てて声をかけます。
整は一謙が別れて落ち込んでいるらしいと同僚から聞き、なんとも言えない気持ちになります。
そんな時、自分のデスクに平岩の名刺が置いてあり、彼と焼肉に行くことに。平岩は一謙から「半井さんはあなたと話したいはずだから」と言われて連絡したのだと言い、整は一謙の優しさを感じます。
帰宅した整は和章が嫌がるからとかけていた消臭スプレーを忘れていたことを思い出します。和章は騒動が起こってから家に帰ってきません。
やっと家に帰ってきた和章と話し合う整。和章は幼い頃から整のことが好きでしたが、整の両親が事故にあった日、和章は車に乗った整の両親に声をかけ、その直後に事故に遭ったので、死の責任は自分にあると思い続けており、整を純粋な気持ちで好きではいられなくなったと打ち明けます。自分のせいで整の両親が死んだにも関わらず、整が自分に依存してくれるのが嬉しく、どうしたらいいか分からなくなったと。
整は自分のことが好きならこれから言うことを信じてほしいと前置きし、和章が声をかけてもかけなくても未来は変わらなかったし、整にかけてくれた優しさのぶん、自分を愛してほしいと頼みます。
降り始めた天気雨を見つめながら、整は一謙に会いたいと思います。
平岩に会った一謙は今度三人で食事に行こうと誘われます。焼肉屋の前を通ると、整のことを思い出す一謙。整の連絡先を取り出すと、迷った末に削除します。
篠宮から、事業部の近藤さんが寿退社するから飲み会の幹事をしてほしいと頼まれた整。一謙が得意だろうと言い返す整ですが、「その頃にはもういなくなってるかもだから」と言われ、心がざわつきます。
飲み会のメールを作りながら、今月17日に閉館するという一謙と一緒に行った美術館のことを思い出す整。
美術館に来ていた一謙は突然のどしゃぶりに困惑しながらも走り出そうとすると、傘を差し向けられます。傘の持ち主は、整。傘を持たないのではなかったのかと一謙が問うと、引っ越しするから買い替えたのだと整は答えます。長い話になるけどと言う整に、いくらでも聞くと笑う一謙。「荻原が好きだ」と整が言うと、一謙も「俺も」とはにかみ、キスします。「とりあえずメアド教えてください」と言う一謙に、整は笑いながらキスするのでした。
まとめ

原作既読です。しかしドラマが始まってすぐに気づきました。自分が読んだ内容を全く覚えていないということに😂 ある意味で毎話とても新鮮に見られて楽しかったです!
原作もこんな終わり方だっけな…そもそも美術館って出てきたっけ?とあやふやな記憶をたぐりつつ…。登場人物全員に幸せになってほしいと思う作品でした。

原作未読なので、まっさらな気持ちで視聴できました。かおりの「付き合いたての頃はいいんだけど、付き合いが長くなるとセックスしたくなくなる」のは、その考えに合うパートナーじゃないと彼女自身もとても辛いだろうなと感じられて苦しかったですね…。正直、いくらセックスレスだとしても浮気をするのは良くない。なので、一謙がお互いさまといった感じの雰囲気を出しているのは違うんじゃないか?と思ってしまいました。とはいえ、彼が煮詰まっていたことも分かってはいるんですが…いややっぱり不貞は良くない。そんなに辛いならもっとかおりと向き合えよ!と思ってしまいました。かおり、好きなキャラクターだったなあ。

原作未読です。個人的には和章が一番好きなキャラクターで、整の両親が事故死したのは自分のせいだと誰にも言えない罪悪感をずっとひとりぼっちで抱えていたところや、両親の死によって整が自分だけに依存してくれるようになったことに仄暗い悦びを感じてしまい、それにもまた罪悪感を覚えているところに、和章の人間臭い愛情を感じて、心臓を掴まれたような気持ちになりました。自分が和章の立場だったら…と考えてしまいましたね。