「陳情令」スピンオフドラマ第1弾「生魂」のネタバレ感想|隕鉄が起こす怪異事件

ドラマ

「陳情令」のサブキャラクターに焦点を当てたスピンオフ映画第1弾、「生魂」を観ました!

個人的な感想も交えながらがっつりネタバレしちゃいます!☺️✨

スピンオフドラマ第2弾「乱魄」のネタバレ感想はこちら👇です。

登場人物とあらすじ

引用:生魂 | 映画 | WOWOWオンライン

“鬼将軍”こと温寧を主人公に、彼が巻き込まれた奇怪な事件の顛末 のお話。

<あらすじ>
扶風城の町にやって来た“鬼将軍”こと温寧。
かつて不夜城と呼ばれるほどにぎわっていたこの町は、なぜかすっかり荒れ果てていた。
聞けば、夜に明かりをともすと悪鬼に襲われてしまうため、人々は日が暮れると真っ暗な家に閉じこもるようになったという。

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こんな人におすすめ

  • 「陳情令」が好き⚔
  • 温氏傍系(温寧・温苑)推し
  • 家族愛モノに弱い😭

 

 ネタバレ感想

「明かりを消せ」と鐘を突く男の声が町に響き渡ります。
ある家では、少女が「寒い」と咳き込んでおり、兄が薬湯を飲ませて看病していました。死んだ母が「死後の世界は扶風城とは正反対で夜も明かりがついているし寒くもない」というので、妹は羨ましいと泣きます。部屋中には御札が張ってあります。
彼女の兄は「兄さんは外にいるから炉を焚け、叫び声が聞こえたら火を消せ」と妹に言い、妹はそのとおりにクローゼットの中で火鉢を使います。嫌な気配がして兄が木の門を閉めると、なぜか内側の閂が目の前で抜かれます。後ずさると、彼の背後には赤い衣の男が立っていました。
兄は慌てて「火を消せ!」と叫び家の外に置いていた藁の山の中に隠れますが、男は妹が入っているクローゼットを開けようとしていました。妹を守ろうと兄が家の外で慌てて焚き火をすると、男は兄の背後に回り、兄の口から赤黒い生気のようなものを吸い取ってしまいます。
妹は「お兄ちゃん」とクローゼットから這い出ますが、そこには赤衣・白目の男が座っており、妹に牙を剥きます。

「扶風城 明かりを灯すなかれ、夜泣きお化けが血肉を喰らい、生魂を奪う」と町では童謡が歌われています。

廃墟と化している扶風城の町。「非業の死を遂げた者よ、来世に向かうがいい、人々が二度と苦しむことのないよう守っておくれ」と老婆は焚き火をしながら懇願しています。

かつて不夜城と呼ばれるほど賑わっていたこの扶風城は、なぜかすっかり荒れ果てていました。街に着いた鬼将軍・温寧は、首のおぞましい模様を見て「お化けだ!」と子供たちに泣かれます。
「いつまで悪鬼に悩まされるんだ」と身寄りのない子供の死体を取り囲み噂をする男女たち。
「血肉を失っているが傷口がない」と温寧が死体を検分していると、「扶風城では夜に明かりを灯すと悪鬼に襲われてしまうため、人々は日が暮れると真っ暗な家に閉じこもるようになった」と男に言われます。しかし男は温寧の首の模様を見るなり悲鳴をあげ、人々は散り散りに逃げてしまいます。「化け物は一つだけ、小心物だ」と皮肉げにつぶやく温寧。

その夜、温寧が火を灯して悪鬼を待ち構えていると、同じく夜狩で妖気を追ってきた藍思追が現れます。魏無羨に心酔する温寧は、藍思追に藍氏の家訓を学びず柔軟な判断ができるようになれと忠告します。

「血肉が少しも残っていない、”何か”が七孔より潜り込み血肉を食い尽くした。骸に霊識があれば探れる」という温寧の言葉を受けて、藍思追が愛用の琴で霊識をします。
「空っぽで、霊識はないようです。無惨に死ぬと怨念を生むけれど、霊識も怨念も残っていない。実に奇妙だ」「魂を吸う妖獣の仕業かもしれない」。妖獣の線で探ろうと話す二人。

扶風城の住民の大半がすでにその妖獣の仕業で亡くなっているようで、藍思追は墓に行き霊識をします。誰かが怨念を誘発し霊識を奪い取っているよう…まるで陰鉄と同じです。でも陰鉄は既に破壊されたはず。どういうことかと二人が首を傾げると、森の奥から嫌な物音がします。

そこには老婆がおり、彼女は「来ないでおくれ」と逃げ惑います。姑蘇藍氏の門弟ですと藍思追が名乗ると、老婆は縋るように振り向きます。夜中なのに彼女が外にいたのは、扶風城を守る仙門・簫氏のお墓に供養に来て平穏を願っていたからだそう。昔は不夜天の灯籠作りを一手に引き受けていたけれど五十人が今や一人もいないとか。
簫氏は、去年七月の灯籠祭で屋敷が突然大火事に見舞われたのだそう。その日から化け物騒動が起き始め、人々は簫氏の魂を鎮めるため簫氏一族郎党の衣冠塚を立てたのだそうです。

「簫氏の惨事と関係が?簫氏が途絶えてから屋敷を訪れた人はいないと?」「いたけれどあの夜を堺に屋敷の門は開かなくなったんだ。しかも中からひっきりなしに扉を叩く音が聞こえてくる。誰も近寄れない。どうか往生して人々を苦しめないでほしい」と温寧と老婆は話します。

簫氏の屋敷へいく二人。屋敷の門には嫌な気配が満ちており、二人は陣を結んで突破します。
屋敷に咲いている赤い花がなぜか二人の方を向きます。ふと温寧が花に目をやると、きらきらと光る毒粉のようなものがあたりに立ち込め、温寧はとっさに藍思追を突き飛ばしたものの自分は失神してしまいます。

夢の中で温寧は両手両足を縛り付けられており、「俺は温寧だ。これが俺たちの宿命なんだよ。お前のような怪物はただの生きる屍だ!生きて何が楽しい!」と叫びます。人を殺す気分はどうだ?と笑う自分そっくりの男。「お前も俺と同じ傀儡だろう、魏無羨に操られる傀儡だ!」「そうじゃない、違う!私は傀儡じゃない!」と叫ぶ温寧。ふと気づくと藍思追が温寧に呼びかけていました。

屋敷の奥に男が慌てて逃げていくのが見え、二人は追いかけます。這いつくばって逃げる男は「何もしてないから殺さないで」と怯えます。
「悪鬼に閉じ込められました。どうか出してください」「悪鬼とは?」「私欲に塗れ恩を仇で返した悪鬼です。あいつが一族を皆殺しに」「あいつとは?」「しーっ!!」。男があたりを見回すと、どこからか悪鬼の呻き声が聞こえてきます。「私を苦しめに来たんだ、見逃してくれ」と怯えだす男。
「(悪鬼は)赤い衣を着ている?名前は?」「姓は周、名は子殊」。
温寧は藍思追と目を合わせます。男は簫氏の二若君・簫憶。簫憶は藍思追が火を灯すと怯えます。周子殊は簫氏を裏切り一族を皆殺しにし、簫憶だけを生かしたのだそう。なぜ周子殊は簫氏を滅ぼし終えたのになお扶風城を滅ぼそうとするのか?と温寧は首をかしげます。

1年前の扶風城は賑やかで、簫氏は扶風城に居を構え100年が経とうとしていました。簫氏と扶風城は一蓮托生。花灯籠といえば簫一族。温氏を支え、不夜天の名を揺るがぬものにしました。貴賤を問わず灯籠作りを名誉としていた簫氏は、毎夜、扶風城で灯籠祭りを開催し、絶技を誇る職人たちが己の腕を披露しました。その時の扶風城はこの上なく華やかな街でした。

簫氏の長女・簫情(簫憶の姉)は世にも美しい女。簫情は簫氏の誇りでしたが、簫憶は役立たずの庶子。主母に嫌われ辛い日々でした。庶子のくせに灯籠を作るなと他の子供達に落書きされては、灯籠作りなど夢のまた夢だと侮辱される日々。庶子は尊卑の別も分からないかと顔に落書きされ、先生も寝て見て見ぬ振りをします。
簫情は「于良たちは横暴ね、あなたにも手を出すなんて、父に言いつけるわ」と言ってくれますが、「叔母上は于良従兄上をかわいがってる。灯籠師にさせたいんだ。追い出されるのは私だろうからいいんです」という簫憶に、またいじめられたら言ってと簫情は言ってくれます。姉上は素晴らしい人だ、本来ならこの世で一番右手な男に嫁ぎ幸せになる人だったのに…奴(周子殊)が簫府へやってきた…と簫憶は語ります。

「走馬灯を飛ばせる」と言う周子殊。「見たことがないな、やってみろ」「我が天法で万物を操る。陰陽の精神よ我が声を聞け、放て」。
灯籠を飛ばす周子殊に簫氏宗主も子供たちもうっとりと見入ります。
「走馬灯が飛んだからどうだというのだ、灯籠を作る腕も大したことはない」とぶすくれる于良。しかし簫氏宗主は周子殊を素晴らしいと絶賛。

周子殊は寒門の出ながら見識は広く、簫情を魅了。傑出した才で簫氏の灯籠師となり、すぐに簫情と灯籠を作る資格を得ました。まさにそれは沖天の勢いでした。二人は仲睦まじく寄り添い灯籠を作ります。
美しい絵だと感嘆する簫情に「大昔、西域に宝の隠された場所があって、その地の砂は金色で、湖の水滴をたらすと真珠になったそう。天空には浮かぶ都城がありまるで夢や仙境の如き場所だ。いつか君を連れていきたい」と口説き、唇を重ねる周子殊。しかしそれは彼が本性を装う手段でした。

周子殊は「情殿をたらしこみやがって!さっさと屋敷から出ていけ」と于良たちに池に突き落とされたあと、すさまじい表情で彼らをみつめ、黒い煙の塊を手から出し、彼らを操りだします。彼らは自ら池に入ってしまいます。それを見ていた簫憶は息を呑みます。その時初めて邪術使いだと簫憶は気づいたのです。あの邪術が陰鉄に関わるのだと後になって気づきました。

「そのことを誰かに話したのか?」「いいえ、誰に話せると?どうせ信じない。灯籠師が邪術を使うなんて。庶子の戯言に誰も耳を傾けない。奴に悟られないよう恐怖に震えていましたが看過は出来ません。なぜなら姉は周子殊に嫁ぐことになったのです」と、簫憶は温寧に語ります。

「于良従兄上が死んだ理由は足を滑らせて池に落ちたのよね?」「周子殊に殺されたんだ。奴の本性は残虐この上ない」「人となりは私が一番知ってるし、婚儀は間近なのよ。あなたも良くしてもらってるはずなのに。彼を貶めないで」。
簫情にどれだけ話しても、彼女は周子殊を信じきっています。証拠が必要だと思った簫憶は、周子殊が外に出た際に彼の部屋に忍び込みました。ある巻物に挟まれた書付には陰鉄に関することが書かれていました。

「才能をみこんだのに邪術などに手を染めて甥の命も奪いおって!陰鉄の欠片をどこで入手した?」と怒る簫氏宗主。「彼の命は助けて」と懇願する簫情に、「陰鉄が世に現れればまた混乱を招く。七月七日に各世家の審判を仰ぐ。地下牢に入れておけ」と簫氏宗主は言い渡し、周子殊は簫憶を睨みつけます。

しかし七月七日当日、簫憶は簫情に「周子殊が苦しんでいるから助けて、見逃してくれたら改心すると言うから」と泣きつかれます。従兄上からずっと助けてあげてたでしょう、周子殊が死んだら自分も生きていけないと言われ、守衛をおびき出してしまう簫憶。
しかしその後、簫憶が門弟に導かれ屋敷に行くと、周子殊は簫氏の屋敷で邪術を使い、全員を互いに殺し合わせていました。

簫情を捜す簫憶。周子殊から「書付を返せ、盗んだのはお前だな」と言われ「死んでも渡さない」と言う簫憶。「なぜ騙したの」と周子殊をなじる簫情に、「簫氏だって仁義や道徳を説くが結局陰鉄がほしいんだろう。簫氏の者は皆殺しだ!」と簫情を突き放す周子殊。全部自分のせいだと簫情は後悔します。「私を愛しているなら陰鉄の書付を返してくれ、そうすれば命は見逃す」と言われますが、あなたは残虐よ!と彼女は周子殊に突進。彼女は周子殊に突き飛ばされ、炎の中で生きながら身を焼かれます。
悲鳴をあげる姉を見ていられず、簫憶は周子殊に掴みかかろうとしますが、首を絞められただけで生かされてしまいます。

「姉上、姉上」と突然走り出し涙する簫憶。姉の最期が忘れられない、あれほど救われない炎と叫び声と周子殊の罪と…奴は悪鬼です、悪事の限りを尽くした人じゃないと言う簫憶。
簫憶の体は傷だらけです。邪術を修練するために書付の在りかを教えろと周子殊は毎日簫憶に迫っているのだそう。姉の元にいけると最初は思いましたが、天下が乱れることを思うと在りかを言うことはできませんと言う簫憶。

「周子殊は陰鉄を持っているのになぜ書付を必要と?」「邪術を極めていないんだろう」と話す温寧と藍思追に、「敵を討ってください、後生ですから」と懇願する簫憶。
簫憶は書付の場所に二人を案内します。そこにひっそりと近づく悪鬼となった周子殊。書付は簫情の大切にしていた花灯籠(鳥型)に隠してありました。「大切なものに隠すとは奴は思い浮かばないだろう」と言う簫憶。

書付を見た温寧と藍思追は「魏先輩の書付がなぜここに?」「かつて金光瑶が金鱗台に隠し持っていた。その後、書付の行方は誰も知らなかったが周子殊が持っていたか」「周子殊の邪術とは陰鉄の術ですね」「この書付からして奴は隕鉄を再生し傀儡を操る気だった。だが簫氏は滅びたのになぜまだこの書付を?」と疑問を抱きながら話し合います。灯籠を指でなぞり、棚に大切にしまう簫憶。

突然屋敷に周子殊が現れ、簫憶は慌てて隠れようとし、二人は簫憶を守って周子殊の黒い霧のようなものと戦います。藍思追は愛刀を簫憶に飛ばし、周子殊を刺させます。周子殊は簫憶を指差し、呻きながら死にます。

「私は殺してない」と怯える簫憶。温寧は周子殊の握っていた螟虫の臭いを嗅ぎます。そして彼が腰から下げていた巻物を見ると、そこには「元年七月七日簫情に贈る」と添えられた簫情の絵姿が。
「周子殊が簫情を愛していないならなぜ絵姿がある?しかもなぜ扶風城で騒動を起こす?何か隠していないか?」と簫憶に尋ねる温寧。簫憶は「騙していました」といい、真実を話し始めます。

「書付を取り戻さないと、一緒に逃げよう」と簫情に懇願する周子殊。周子殊は簫情と一緒に駆け落ちするつもりだったのです。
周子殊は簫情を復活させるために大勢を殺したし、書付を渡していれば一族は死ななかったと後悔する簫憶。

「扶風城の騒動は解決。下手人の周子殊は死亡」「人が干からびるなんてありえないぞ」と掲示板を見て騒ぐ民達。民はいつ明かりをともせるだろうと温寧に尋ねる藍思追。周子殊は陰鉄を一体どこに隠したのか、まず彼の躯を葬らなければと言う温寧。

通りを歩いていると「一生ついてくる気?」「僕に嫁いでよ、姉さんが好きなんだ」「馬鹿ね、兄弟の好きは夫婦の好きと違うのよ」と話す姉弟のそばを通る二人。

温寧は周子殊を簫氏一族郎党の墓に一緒に埋葬します。簫の若君は生きているから石碑から名を除こうと藍思追が石碑に刻まれた名前を追うと、簫憶の名前がないとつぶやきます。温寧が慌てて周子殊の体を見ると、簫憶に見せられたのと全く同じ傷痕がついていました。
「姿絵を贈っているなら虐殺する時間はない、簫憶は周子殊に罪を着せている」と推測する温寧。簫憶は簫情のことを男女として好きだったのではと墓石を見ると「趙憶」と書かれています。簫氏に次子はおらず、趙憶はただの家僕。簫憶こそ一族を皆殺しし、周子殊は彼の悪行に気づいた男でした。
周子殊を傷つけないでと庇った簫情を簫憶は自分の手で殺してしまい、必ず復活させると誓ったのです。

「簫情を生き返らせたいならまだ逃げずに屋敷にいるはずだ」と言う温寧。屋敷の澄懐軒を捜す藍思追。人は見当たりませんが結界はあります。藍思追は自分のせいで人を殺し手がかりも失ったと自分を責めますが、温寧は「いずれ簫憶は周子殊を殺していただろう」と彼を慰めます。

最期に周子殊が指差した先を見る温寧。錯覚…とつぶやき、東屋に向かいます。庭全体の配置を考えると、東屋は蓮池の中に立てられ庭の象徴でもあり、奇妙な点はないという藍思追。柱の一つに妙な装飾があり、その柱を回すと床の一部が開いていきます。「周子殊の残した手がかりだ」と地下に入っていく二人。

地下室には赤い婚礼服を来たまま横たわっている躯が。骸は本物の簫情のようです。趙憶は人の顔の皮を剥ぎ取っていたらしく、骸の傍らには何枚もの人の顔の皮が置いてありました。
陰鉄を探せと温寧が言った瞬間、藍思追が赤い霧に扉に叩きつけられ、温寧はまた夢の中に引きずり込まれます。
地下室に赤い服を着た美しい身なりの趙憶が現れます。藍思追が剣を取ろうとするも、趙憶は邪術で彼を夢の中に送り込みます。夢の中で温寧はもう一人の自分に斬りかかられます。「魏無羨のせいで傀儡にされたのに憎くは?さっさと死ね」と言う夢の中の温寧。

すると夢の中に魏無羨が現れ、不敵に笑っていた温寧を切り裂きます。「鬼将軍と呼ばれれば傀儡になるのか?大切なのは自分をどう見るかだ。お前は常人と違うが、愛し愛される価値がある。生ける屍のわけがない。自分の心に従い自分の人生を捜すんだ」。「魏の若君」とつぶやいた瞬間、温寧は目を覚まし、藍思追の夢を鎖で叩き解きます。

外に出ると、そこには趙憶がいました。陰鉄の欠片で邪術を練る趙憶。
陰鉄を渡せ、自滅するぞと言う温寧に、非情な鬼将軍に渡せるかと趙憶は笑います。温寧と藍思追の攻撃は趙憶に簡単に弾かれてしまいます。黒い霧は次々と人型になって二人に襲いかかり、人型はどれだけ倒しても立ち上がります。温寧も藍思追も人型に何度も吹き飛ばされます。
「自滅するのはお前たちだ。私は被害者だ。なぜ首を突っ込む!目をつぶって扶風城からさればいいものを。民がどうなろうと関係あるまい、価値のない命と阿情を引き換えて何が悪い!」と叫ぶ趙憶。
怒り狂った温寧の体の鎖が全て外れると、彼の攻撃力が格段に上がり、人型が次々と粉砕されます。人型の頭部が弱点だと気づき次々壊していく温寧に趙憶は慄きます。

温寧はいよいよ趙憶本人に攻撃しはじめ、彼を覆っていた防御を己の鎖で締め付けることで破壊する温寧。しかしそこに残ったのは黒い靄だけ。全ては幻術だったのです。
地下牢に走る二人。趙憶は陰鉄の力で簫情を復活させようとしていました。「最期の機会なんだ。阿情が復活すれば罪も認めるし言うことも聞くし陰鉄も渡す、少しでいいから猶予をくれ」と土下座する趙憶。
「家族も情人も死んで生きてどうなる?生きる屍も同じだ、復活の術などない」という温寧に、「お前だって夷陵老祖に復活させられただろう」といわれ、「魏の若君と含光君こに救われたのだ」と言い返す温寧。
「嘘だ、信じない」と趙憶は復活させようと執着します。ふと彼が振り返ると、そこには簫情が「阿意」と言いながら立っていました。趙憶はよろよろと歩み寄り、「やっと復活させられた、手に入らないものを望まず君の笑顔を見ず愛さなければよかった。君の家屋まで殺すつもりはなかった、時を戻したい」と泣きます。温寧は驚きながら簫情を見つめます。「許してくれるか?」と泣く趙憶は簫情に抱きつき、その瞬間、彼女の光は光の粒になって消えていき、温寧は目を伏せます。「行くな、阿情」と泣き崩れる趙憶。

「お前のような極悪人を愛するものか」と叫ぶ藍思追と、「陰鉄を返せ、姑蘇で管理する」と言う温寧。
「裁かれる義務はない」と自害しようとする趙憶に、「死ぬのは簡単すぎる。生き続けろ、永遠にな」と術をかける温寧。
大勢殺めた趙憶を傀儡のように生かして昼夜罪と向き合わせてこそ正しい罰だという温寧。趙憶は温寧がされたのと同じ刑(夢の中で攻め続けられる)を受けます。

「この陰鉄は呪われているんですかね?なぜ陰鉄を手にしたものは飲み込まれるのでしょう?」「呪われているのは陰鉄ではなく、人の欲望と私心が世を乱す原因だ」「陰鉄は叔父さんが持って、私は若くて意思が固くないから」という藍思追に「私も若いぞ」と怒る温寧。

 

まとめ

たこわさ
たこわさ

温寧は「陳情令」ファン人気がとても高いですよね。本国では「天使」と呼ばれているとか。
本作中では彼が魏無羨をどれだけ崇拝しているかがあちこちに見て取れました。
温寧は魏無羨を目指してあちこちで活躍していくんだろうなあ、あと陰鉄は意外と頻繁に現れるものなんだなと知りました。

小錦あや
小錦あや

私は結構温寧と藍思追が好きです。なので、二人が力を合わせて戦う様は爽快でした。特に藍思追はあのちびっこの頃を知っていたので、大きくなったねえと叔母さん目線で見てしまう感じw

逆襲のゆりこ
逆襲のゆりこ

温氏、金氏亡き後も決して天下泰平というわけではないんですね。陰鉄の欠片を手にするには魏無羨レベルの天才でないと無理と思っていましたが、こうしてどこぞの邪術師が手に入れてしまうこともあるんだなあ。困ったものですね…。
やっぱり邪術は悪だな、と思いました。

「陳情令」はBL小説「魔道祖師」シリーズの実写ブロマンスドラマなのですが、スピンオフドラマやコンサートがたくさんあります。
当サイトでは日本で視聴可能なすべての「陳情令」・「魔道祖師」関連作品のネタバレ感想記事を書いています!
以下は、「陳情令」のスピンオフドラマ・コンサートのネタバレ感想記事一覧です♪

 

「魔道祖師」シリーズはアニメ化もされています!
以下は、アニメのネタバレ感想記事です。

もちろん、原作小説のネタバレ感想も書いているので、こちらもぜひご覧ください♪

今回3人が見た「生魄」は、WOWOWでのみ無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨

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