墨香銅臭先生「魔道祖師」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
眉目秀麗な生真面目優等生×天真爛漫で破天荒な天才 仙師を目指す者同士 のお話。
<あらすじ>
かつて「悪の道に堕ちた」と人々から恐れられた魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、すべてを失い非業の死を遂げた…はずだったのだが、13年後別人の体に召喚され、思いがけず現世に蘇る。
正体を隠し過去と決別しようとするが、よりによって少年の頃から文武を競い合った宿命の相手、藍忘機(ラン・ワンジー)と再会してしまう。
前世の記憶の中では衝突してばかりいたはずなのに、なぜか彼はそばを離れようとせず―。
こんな人におすすめ
- 中華BLの金字塔となった名作を読みたい📖
- 中国の時代劇に興味がある🇨🇳
- 世界観が徹底されている作品に惹かれる❤️
ネタバレ感想
1巻
「魔道祖師」って魏無羨の二つ名だったんですね。
あと魏無羨が藍氏の服のことを「喪服」、藍忘機のことを「万年喪主」と呼んでるのに爆笑しましたw そんなふうに見てたのかww
江澄の性格はツンデレっぽいな!とアニメとドラマを観て思ってたんですが、「江澄にとって最も耐え難いのは負けて後塵を拝することで、勝てるという確信がなければ、藍忘機と戦うつもりはなかった」という一文を読んで、江澄は自尊心の強い男なんだな〜と初めて彼の性格が分かった気がしました。
世家公子の風格容貌格づけで魏無羨が4位、江澄は5位というのも面白かったw
藍忘機の背中に三十本以上もついた戒鞭の跡の理由が気になります。一体誰につけられたんだろう…?
あと、藍忘機にも江澄にも、予想以上に早い段階で魏無羨だって気づかれてたんですね。
陳情令と魔道祖師を比較すると、陳情令では過去に起こったはずのことが魔道祖師では未来(現在)で起こってたりして、事件が結構前後してますね。それでも辻褄が合うんだろうな。
暁星塵と宋嵐は親友だったはずなのに、宋嵐はまたも盲目に、しかも舌まで切り取られていて、「暁星塵に殺された」ってどういうこと…??
問霊での「う、し、ろ、に、い、る、ひ、と」にゾッとしました😨
2巻
薛洋が暁星塵を何年間も騙し続けさせていた悪行、そして親友の宋嵐と阿箐を殺させたこと、どちらもがあまりに卑劣で許せなくて涙が止まらなかったです。
最期に、くり抜かれた両目から血の涙を流しながら「もう勘弁してくれ」と苦しみ、自害し、魂さえ残らないほどこの世を忌んで去っていった暁星塵のなんと哀しいことか…。
でも最期に薛洋が固く握っていたのが暁星塵に貰った飴というのが何とも言えない…苦々しい気持ちにさせられました。薛洋は心底人間を憎んでいるのと同じくらい暁星塵とただ平穏に生活していきたかったのかも…と。
陳情令で蒔花女の園に立ち寄った時に花の雨が降ってたのは、魏無羨に怒った蒔花女による花の暴風雨だったんですねw
酔っ払った藍忘機が魏無羨の手に抹額をぐるぐる巻きにしてるのは笑いましたw しかも手を舐められたら嬉しくて何度も捕まりに来たりとか…もーー!!ラブラブやんけ!!
鬼腕の正体は聶明玦、肝心の頭は金光瑤が持っていそうということ、さらに金光瑤がどれほど腹黒くいろんな人の前で演技してきたのか、どれほどおぞましいことをしてきたのかが判明しましたね。しかし同時に莫玄羽が夷陵老祖だとばれてしまった…!でも今回は藍忘機も味方だから心強いですね😭
蓮花塢が滅びていくのを見るのが辛いです…。
3巻
陳情令で見たよりもずっと、温晁たちが酷い死に方をしていてスッキリしました(おい)
江澄が乱葬崗から戻った魏無羨に、「戻ればそれでいい」を嬉しそうに小さく何度も呟くシーン、めちゃくちゃ号泣しました。江澄はいつも言葉は荒いけど、魏無羨をずっとずっと心配してたんですよね。
「彼が他の誰かと帰るとしてもあなたとではない」って言葉にも、魏無羨は自分たち江氏のものだって気持ちが強く現れてて、愛だ…って泣けてきます。
幼い藍忘機が幽閉されているお母さんに会いたくて、彼女の死後も母がいた小屋に通い続けていたと知って胸が張り裂けそうでした…。
「一本の小道、一頭のロバ、そして三人の人影。黒ずくめの男が白ずくめの女を軽々と持ち上げると、抱きかかえてロバの背中に乗せ、そして今度は小さな子供を高く持ち上げて、自分の肩に乗せた。」
まさに魏無羨の幼少期が彼自身と藍忘機で再現されてるじゃないですか…それを喜ぶ魏無羨が可愛くて死にそうです。泣いてしまう。魏無羨ったら本当に甘えん坊なんだから。
金氏の夜狩で魏無羨に情熱的な口づけをしたの、藍忘機だなコレ!?!?!?
「兄上、私は、ある者を雲深不知処に連れ帰りたいのです」「連れ帰り……隠します」「しかし、彼はそれを望まないのです」プロポーズやんけ…。
蘇渉を操っていたのが金光瑤と分かってワクワクが止まりません!!
殺された温氏一族が最後の力を振り絞って子弟たちを助けてくれたことがあまりにも優しさに溢れていて泣いてしまいました…。
いちいちさりげなく腰に手を回したり、お姫様抱っこしたり、魏無羨の隠れ蓑になってあげる藍忘機にほっこりします☺️❤️
4巻
魏無羨が幼い頃に江厭離に抱き留めてもらった木に登って落ちるシーン(藍忘機に抱きしめてもらうシーン)、最高でした。「ありがとう」に泣いちゃう。「もしこいつが受け止めてくれたら 俺は…」俺は何なんだろう?好きになる?
「江おじさん、虞夫人、俺です。眠りを妨げに来てしまいました。でも本当に、どうしてもこの人を連れてきて、二人に会わせたかったんです。さっきの二拝は天地と両親への拝礼として、まず二人に、俺の隣にいる人を認めてもらいたいんです。最後の一拝はとりあえずお預けってことで…)」はもう結婚ですね!ハッピーウエディング忘羨!!
酔った藍忘機が魏無羨の幼少期の武勇伝を真似したがるのが可愛すぎる…。
堀に「藍忘機ここに参上」って書いたのには爆笑しましたwww
不夜天から魏無羨を逃げ出させ、洞窟の中に隠したのは藍忘機だったのか…「失せろ!」は魏無羨の中の黒い気に対してかな。先輩33人に重傷を負わせるってすごい。
観音殿での「お前とヤりたかったんだ!!」の言い合いはアホすぎて笑いましたwww 二次創作ではなくこれが原作とはwww
江澄は何度も雲夢双傑の話をしますよね。きっとずっと夢見てたからこそ苦しいんだろうな…江澄に幸せになってほしい…。
結局聶懐桑が一流策士だったというオチ…!!!!まさかすぎました。
藍忘機が「ありがとう」「ごめん」が嫌いなのは、それを言った後いつも悪いことが起きたから、と聞いてなんとも言えない気持ちになりました。これは魏無羨も同じかもしれない…温情から最期に「ごめん、それとありがとう」って言われてましたもんね。
藍忘機の胸についた温氏の焼きごては、藍忘機が魏無羨を失った悲しみから自らつけたんですね…なんという錯乱っぷり…。
魏無羨には言ってないけど、本当は江澄が金丹を失ったのは彼を温氏の追っ手から守るためだったと知って泣きました。きっと化丹手のことを江澄は知ってただろうし、囚われたら最悪どうなるか分かってたはず。なのに魏無羨を救わずにはいられなかった…江澄の不器用で懸命な…まさに江氏の家訓を体現したような心意気に涙が止まりません。江澄、誰がなんと言おうと、あなたが大好きだよ。
まとめ
全身全霊 江澄推しになりました。
メインカプは藍忘機×魏無羨だと分かっていますが、江澄、あまりにも境遇がしんどすぎる…。だって彼の周りには誰も彼を支えてくれる人がいないじゃないですか。
魏無羨は藍忘機という夫も名声も愛も生まれ変わって手に入れたけど、江澄は両親にさえ愛されず、ずっと比較されてきた義兄弟に両親も姉も奪われて、金丹だけは自分の修練の賜物だと思ってたのにそれさえ義兄から貰ったものだなんて…気が狂いそうになりながらも全ての苦しみを飲み込んで耐えて江氏宗主としてやっていかなきゃいけないわけですよ…あまりにもかわいそうすぎませんか…。
江澄に幸せになってほしい。読後ただそれだけが心残りです🤦♀️