映画「カラオケ行こ！」のネタバレ・あらすじ・感想・評価・動画配信｜歌ヘタやくざが中学合唱部男子に弟子入り！？

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変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流をコミカルに描いた和山やまの人気コミックを、綾野剛主演で実写映画化！「カラオケ行こ！」。

全話のネタバレ・あらすじ一覧を掲載しています。

早速見てみましょう！

登場人物とあらすじ

引用：映画『カラオケ行こ！』公式サイト

歌ヘタやくざと中三合唱部部長 のお話。（攻め受け不明）

＜あらすじ＞
中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。
戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。
組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。

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本作をもっとよく知るための小ネタ

①映画「リンダ リンダ リンダ」の山下敦氏が監督を、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜紀子氏が脚本を手がけています。
②聡実役の齋藤潤さんは、撮影時、実際に変声期でした。さらに中学3年生なのも聡美くんと同じ。
③原作マンガは2019年8月に行われたオリジナル同人誌即売会・COMITIA129にて頒布された和山やま先生の同人作品を単行本化したものです。

 

 ネタバレ感想

豪雨の中行われた、全国合唱コンクール。なぜ全国3位という結果に終わってしまったのか、ピッチがずれていたのだろうかと相談しにきた後輩の和田に、森丘中学三年生の合唱部部長である岡聡美は「俺のせいちゃう」と言います。部長のソプラノは完璧だったと焦る和田。

いざ学校へ帰ろうとした時、顧問の桃ちゃん先生がトロフィーを忘れたことに気づきます。この会場に詳しいのは顧問よりも自分だからと言い、聡美は控え室に取りに向かいます。その途中、背中に刺青が浮き上がって見えるずぶ濡れのヤクザに「カラオケ行こ」と誘われ、恐怖のあまりついて行きます。

ヤクザは祭林組の若頭補佐の成田狂児と名乗ります。彼の所属する組の組長が誕生日に毎年カラオケ大会を行っており、最下位の人には自ら刺青を彫るという風習があるそうです。自分がコンクールを見た限りでは聡美が一番歌がうまかったから、歌を教えてほしいと言う狂児。狂児は十八番の「紅」を歌いますが、裏声はひどいものです。聡美はとりあえずチャーハンを食べ、「手は上げないほうがいい」とだけアドバイスして帰る。

翌日、快晴。学校に亀の柄の傘をさした男が校門前に現れ、騒然とします。「あれ、聡美くんの傘ちゃう？」と合唱部副部長の中川に言われ、慌てて傘の元へ行くと、傘をさしていたのは狂児でした。頼むから歌を教えてほしい、できないなら合唱部の練習を見させてほしいと言う狂児に、聡美は合唱部で配られた心得ノートを差し出し、「帰ってください」と追い返します。

「映画を見る部」で友人と古い洋画を見ていると、ギャングが出てきます。これって今で言うヤクザよな、南銀座にヤクザの溜まり場あるやん、いや入ったことないわ殺されるわ…などと軽口を叩いていたのですが、帰宅時にたまたま南銀座を通りかかり、聡美は思わず立ち止まってしまいます。そこに不運にも狂児が通りかかり、聡美くんを探し出す才能があるんかもと笑顔で近づいてきます。狂児はノートをくまなく勉強したが、高音を出すための手の位置が分からないと聡美に聞いてきます。

カラオケに行く二人。ノートの教えの通りに歌う狂児ですが、聡美は途中で演奏を止めてしまいます。ノートに書いてあるのは合唱部用の歌い方だからカラオケには関係ないと打ち明けると、狂児は絶望します。そんなに真剣に読むとは思わなかったと申し訳なくなる聡美。

狂児曰く、今まではダントツで歌の下手くそな「浪速のハイエナ」と呼ばれる兄貴がおり、彼が組長のお絵かき（刺青）の犠牲になっていたのですが、兄貴が「たんぽぽ音楽教室」に週四で通うようになり、危機感を感じて狂児も練習しようと思ったのでした。そんな時、聡美の天使の歌声に出会いました。天からのお告げだと思ったのです。
聡美は狂児が本気で勝ちたいなら「紅」ではなく音域に合った歌に変更すべきだとアドバイスします。狂児はずっと「紅」で勝負してきたことと、カズコという人物に由縁があり未練があるようです。
車で家の近くまで送ってくれる狂児。家にちゃんと帰ったか不安だから、着いたらLINEしてと言う狂児の言う通りに連絡する聡美。連絡すると「よくできました」と返事が来て、思わず聡美は「なんやねん」と独り言を言ってしまいます。

聡美は「映画見る部」の友達に「狂児」なんていうヤクザおるかな、嘘くさいわと相談します。友達は上の空で、「愛いうんは、与えるもんらしいで」とひとりごちます。

合唱部で練習後、後輩の和田は「手え抜いて歌わないでください」と激怒します。中川は彼を宥めようとしますが、和田の怒りは静まらず、「この合唱部は終わりや」と叫び、音楽室を走って出て行ってしまいます。
指揮を務める教師は聡美が声変わりを迎えているのだと顧問に指摘し、ソプラノで歌えるのは合唱祭が最後かもと言います。

声変わりを気にする聡美。合唱祭は男女共にソプラノのソリパートがあり、和田は聡美の補欠になります。

カラオケ店で狂児と待ち合わせる聡美。「皆お待ちかねやで」と言われ個室に入ると、ヤクザが勢揃いしています。狂児の話を聞いて、みんな歌の評価が欲しいと集まったのです。中にはハイエナの兄貴もいます。あまりの恐怖に、狂児の腕に縋り付き「帰りたい」と言う聡美。「一言でいいから言ってやって」と言われ、歌を聴いていく聡美。だんだんと辛辣になるアドバイスに怒るヤクザたちですが、聡美が「録音して自分の声を聞いてみて」「バラードをやめてノリ系の歌にしてみては」と言葉を尽くすと、真剣に聞いて引き取ってくれました。

帰りの車の中、聡美の肩に血がついていたのでダッシュボードの中に入っているウェットティッシュを使ってくれと言う狂児。開けてみると、なんと詰めたての大人の指が入っています。狂児いわく、その指は組長に嫌われている麻薬中毒のヤクザのものらしく、勝手に指を詰めたのだそうです。どうでもいいから忘れていたと笑う狂児。聡美は怯えるあまり、「もう無理です」と叫んでしまいます。狂児はあっさりと受け入れ、仕方ないなと諦めます。

最後に、狂児は本名なのかと聡美が問うと、狂児は運転免許証を差し出します。やさぐれた父親が、母親の書いた「京ニ」という出生届を「狂児」と書き換えたところから、人生の歯車が狂い始めました。カラオケ屋で組長にスカウトされ、人生の歯車が噛み合った気がしたと言います。聡美は大丈夫だと言う狂児。

翌日、「映画を見る部」の友人が、映画を見ながら、「行かなくてええの」と尋ねてきます。合唱部には自分の代わりがいると答える聡美。
その時、聡美のLINEに音叉を持った狂児の写真が届きます。「魔法の棒、買うたで」というメッセージの後に、すぐに狂児から着信が。使い方がわからないのに音叉を買ったらしい狂児は「溺れる者は藁をも掴むって言うやろ」と笑います。聡美は「怖い思いするのは嫌やけど、狂児さんだけやったらええで。カラオケ行こ」と初めて自分からカラオケに誘います。

クレイジーケンバンドの「タイガー＆ドラゴン」が狂児の音域に合っていると勧める聡美ですが、組長の持ち歌なので危険だと言う狂児。組長のお気に入りである西野カナや北島三郎の曲を歌おうとした若手は、前奏が流れた瞬間、破門されたそうです。
聡美がお勧めする曲はどうもしっくりこない狂児。狂児のために選曲したリストをあげて、一曲一曲説明する聡美。狂児は嬉しさのあまり「かわいいなあ」と思わず聡美の頭を撫でます。とっさに小指を隠す聡美を笑う狂児。

聡美にお勧めされた曲を練習する狂児。しかし曲の間に必ず「紅」を挟んできます。呆れる聡美。狂児のために、「紅」の英語歌詞を訳してあげる聡美。その間、狂児は音叉に縞模様を描いて遊んでいます。
大事な人が消え去って、心が紅に染まるー。狂児がこの歌にこだわるのは愛したカズコが消えたからではと問う聡美。狂児はカズコは母親で、女性から詰められた時に「カズコの思い出が…」と言うと大体のことは切り抜けられると大笑いします。

和田は「映画見る部」に殴り込んできて、ビデオデッキを壊してしまいます。反省する和田。慰める中川。

聡美は商店街の奥にある古物屋で、古いビデオデッキを購入します。財布をまさぐっていたところで、ヤクザが走ってきて、聡美に絡んできます。怯えて体がすくんでしまい、何もできない聡美。そこに突然狂児が現れ、ヤクザと親しげに話し始めます。話の途中でヤクザに殴りかかり、ヤクザは昏倒。狂児は仲間を呼び、ヤクザを片付けておくように頼みます。ビデオデッキを買ってくれる狂児。

先ほどのヤクザはダッシュボードの中に入っていた指の持ち主だと言われる聡美。あいつと会うなんて才能があると言われ、複雑な心境です。ビルの屋上で狂児と缶ジュースを飲んでいると、スナック「カツ子」という看板を狂児が指さします。そこが来週、組長の誕生日が行われる決戦会場です。奇しくも、組長の誕生日と合唱祭は同日です。お互い決戦の日やなと言う狂児。

聡美はソプラノが綺麗に出ないと不安をこぼしますが、狂児はアホやなと笑い飛ばします。「綺麗なもんしかあかんかったら、この街は全滅や」とコーヒーを飲む狂児の言葉を聞いて思わず微笑む聡美。

帰宅すると、聡美の両親は合唱祭のためにとお守りをくれます。先生から教えてもらったと言われ、渋面を作る聡美。「次に会う時、元気をあげます」と狂児にLINEを送ります。

合唱部の練習に復帰した聡美。和田は聡美が出るなら俺は休むと言い、中川と聡美は慌てて追いかけます。中川と聡美が付き合っているのではないかと和田は勘ぐり、自分だけがいつも置いてけぼりだと叫びます。それを見ていた狂児は、聡美も隅におけないと笑います。聡美は激怒し、「こっちはヤクザのおままごとと違って、真剣に三年間合唱やってきてんねん！三角関係とか思ったんやろ狂児のドアホ！」と言い放ち、学校に戻ろうとします。「元気くれるんやなかったの」と呼び止める狂児に、お守りを投げつける聡美。すぐに狂児からLINEが届き、「ごめんな、聡美くん普段丁寧やのに怒るとフリーザみたいやな☺️」と言われ、「本番まで一人カラオケしてください」と思わず返してしまいます。本番まで頑張ろうな、と返され、毒気が抜けてしまう聡美。

合唱祭の日、学校に向かっていると、狂児と通ったカラオケ屋の前で彼の車が他の車にぶつけられて大破しているのを見てしまいます。血に塗れたスーツ姿の手が見えて、聡美は血の気が引いていくのを感じます。しかも、現場には狂児の縞模様の音叉が落ちていました。

会場で部員たちと声の調整をしながら、聡美は「歌えません」と告白します。LINEに電話しても繋がらず、スナックカツ子まで走っていく聡美。「狂児はどうしたんですか」と聡美が叫ぶと、組長は「あいつは地獄へ行った。俺の誕生日に死ぬなんて罰当たりな奴や」とタバコを吸います。
「所詮ヤクザやな。誰が死んでもどうでもいいんやな。お前らみんな狂児と一緒に地獄に落ちてまえ！」と帰ろうとする聡美に、名前も名乗らんとどこ行くつもりやと組長に呼び止められます。狂児への鎮魂歌に歌えとマイクを渡されます。

合唱祭では、和田が「逃げた部長のぶんまでやったるわ」と中川に啖呵を切っていました。

「紅」を歌う聡美。何度も声を裏返らせながら懸命に歌う姿に、組長は涙。「ええもん見せてもろた」と頭を撫でてくれる狂児に思わずビンタしてしまう聡美。
トイレに行っている間にえらいことなってるやんと笑う狂児。カラオケ前の車と血まみれの男は、例のヤク漬けのヤクザだったようです。突然車に突っ込まれたものの、聡美のお守りのおかげで命拾いしたと言います。「聡美くんを置いて死なれへんしな」と言うと、聡美は泣きます。聡美の肩を抱く狂児。

合唱部の卒業式、「部長よりいい部長になります」と涙する和田に微笑む聡美。みんなで集合写真を撮ります。
「映画見る部」の友人は、カセットテープを全て巻き戻したと聡美に報告します。来年は廃部だろうと言い、南銀座も三、四年後にホテルができるので今の街並みはなくなると続けます。ヤクザの人に聞かんかったん？と尋ねられ、聡美は「カラオケ大会が終わってからLINE繋がらんようになってん」とこぼします。「幻やったんやない」と言われる聡美。

南銀座に向かう聡美。スナックカツ子もビデオデッキを買った古物屋も、閉店の張り紙がされています。

あんたが去った時、俺は振りかえられへんかった。ハートがめちゃ痛い。追いかけ続けてしまいそうで怖い。あんたの幻見てもうて、真実見つけに真っ暗な街を走ったんや。記憶の中のあんたは、俺の心の中で光ってるで。ぴかぴかやーー。

狂児のために訳してあげた「紅」の歌詞を反芻しながら、狂児と行った屋上で物思いに耽る聡美。狂児の名刺を取り出し、「おったやん」と微笑む聡美。

建設中の聳え立つホテルの前で、腕に「聡美」と刺青を入れた狂児は「今度は負けられへんからな。なあ、聡美くん、カラオケ行こ」と電話しています。

 

まとめ

今回3人が見た「カラオケ行こ！」は、Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXTで無料視聴できます。

ぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨