樋口美沙緒「パブリックスクール〜ツバメと監督生たち〜」のネタバレ感想

小説

樋口美沙緒先生「パブリックスクール〜ツバメと殉教者〜」を読みました。

登場人物とあらすじ、どんな人におすすめなのかなど、ネタバレ感想とともにご紹介します。

あらすじと登場人物

最終学年が始まり、アルバートを寮代表に新体制が発足。恋人スタンとともに監督生を務める桂人は、寮の運営や大学受験の準備に多忙を極める毎日だ。

そんな中、全11寮のトップが一堂に会する寮代表会議が開催。そこで初顔合わせしたのは、ブルーネル寮の寮代表アーサー―スタンの過去と才能を知る、新進気鋭のヴァイオリニストだった。

彼はスタンに、音楽の道への復帰を迫り…!?

出典:徳間書店

 

本作はシリーズものの第2巻です。前作は、「パブリックスクール〜ツバメと殉教者〜」。パブリックスクールシリーズは樋口美沙緒先生作品の中でも熱狂的な人気を誇る大人気シリーズです。

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ちなみに、スタンが攻め、桂人が受け。アルバートは攻めの弟です。

1巻で様々な苦難に直面したスタンたち。スタンと桂人は困難を乗り越え、恋人になり、順風満帆…に見えたのですが、2巻ではさらなる試練が2人を襲います。

 

こんな人におすすめ

  • 人生を変えるようなBL小説が読みたい
  • 魂が震える文章を読みたい
  • 家族愛、恋愛…愛全般について熟考したい

 

感想

本作中で一番好きな桂人のセリフは、p339「きみが世界をどんなに排除したって…関わってやるからな!きみが孤立を望んでも、ヴァイオリンの向こうに人間がいる、繋がる人間がいるから音楽は存在するんだ!」。桂人の愛の炎の強さに、涙が溢れます。

感動、泣く、女性、本

スタンの「いつか、愛されることもある。愛されるときが、ちゃんとくる。愛するときも。」。前作中で読んだ時は桂人を愛せないスタンの懺悔という印象が強かったけれど、本作中での印象は全く違った。永遠の約束がなくても、一筋の希望の光を信じて進めば未来は拓けるんだ…。

最後のえっちが最っっっっ高に好きです!!!!!スタンの演奏聴いて欲情するのも前立腺が勝手に膨らむのも「俺の可愛いツバメ」(きみは大切なものの前ではこんなに弱くなるんだね)も、スタンが剥き出しの自分で桂人を愛する様も桂人が心底幸せそうに愛を返す様も愛おしくて死にます…。

相変わらずメンベラーズは何万手先を読んでるんだ!?天才棋士か!?って感じで最高にだったし、アルビーは大型犬だったし、アーサーは難攻不落の自由人かと思いきや桂人の可愛い弟分になってて、まったくスタンは気が気じゃないわね!!!ってなりました。皆大好き。

p449「愛してるという言葉は同時に、愛してほしい、にも聞こえた」には、呼吸を忘れるほどハッとさせられました。大切な人に愛してると言い募るほど、なぜ満たされず飢えた気持ちになるのか…今やっと分かりました。

 

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特典SSは「元寮代表のひそやかな約束」。

メン様にとって桂人が「世界一美しくて、一生甘やかしてあげたい男の子」だなんて、メン様と桂人大好きな私には1年間の祝日が全部押し寄せてきたレベルの喜び…桂人が嬉しそうにニールって呼ぶの可愛かったなあ。5億回再読します。

 

まとめ

桂人との「それなりの幸せ」を諦め、周囲に促され音楽の道を歩むスタン。亡き母への愛憎半ばな思いを受容れた姿は神々しかったです。凛とスタンを愛する桂人に胸打たれます。

読者の魂を導く名作✨

 

 

この記事を書いた人

たこわさ
たこわさ
夜明けの腐女子。樋口美沙緒先生「パブリックスクール」・葵居ゆゆ先生「愛傷コレクション」・伊勢原ささら先生「嫌われ魔物の大好きなひと」が愛読書。スパダリ執着攻め×一途健気受けが死ぬほど好き。