片岡「過去のないαと未来のないΩの永遠」のあらすじ・ネタバレ感想|αの命を奪うΩの未来は?

小説

片岡先生「過去のないαと未来のないΩの永遠」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


人気モデル兼舞台俳優×デザイナー のお話。

<あらすじ>
αで人気俳優の瑛理は大のΩ嫌い。
Ωは短命だが、性交によってαの寿命を奪う忌まわしい存在だからだ。
だが舞台の稽古中に衣装が切り裂かれ、瑛理はΩであるデザイナーの蓮と出会う。

 

こんな人におすすめ

  • 推しカプの最期が見たい👼
  • 健気一途攻め・受けが好き💕
  • 号泣したい😭

 

ネタバレ感想

①「Ωがαの命を奪う」設定が斬新

オメガバース作品はこの世に数多くありますが、「Ωがαの命を奪う」という設定は初めて見ました。それだけで「えっどういうこと?」と興味をそそられますやね。

この作品では、Ωは通常30年程度しか生きられませんが、αと番うと、αの寿命が30年ほど削られる代わりにΩの寿命が30年ほど延びるという設定になっています。

これが作品の中で素晴らしい仕掛けになっているので、実際に読んでみてドキドキハラハラしてほしいです!

 

②受けの「3つの願い」に号泣

受け・蓮には3つの願いごとがあります。最初の1つ「攻め・瑛理の衣装を作る」はすぐに明かされるのですが、残りの2つはなかなか明かされません。

特に3つ目は、明かされた時、私は胸を撃ち抜かれました。3つ目の長いは「自分の作った喪服を着た瑛理に、自分の葬式に参列してほしい」だったのです。

世の中にはいろんな愛の言葉や愛の形が溢れているけれど、「自分の葬式に自分の作った喪服を着て参列してほしい」という愛の形もあるのだと、涙が止まらなかったです。

読後数日経っても、ずっと頭にこびりついて離れません。

 

③常にスリリング!息つく暇もない怒涛の物語

感動、泣く、女性、本

最近のBL小説は溺愛モノが売れるので、どうしても話の内容が甘々ばかりで中だるみしがちです。でも本作は作品全体に秘密やサスペンスの罠が張り巡らされていて、読みながら息つく暇もありませんでした。

これが匂わせられたってことはこんなことが起こるんじゃないか?この秘密には裏があるんじゃないか?など、常にドキドキハラハラの連続なんです。

最後は溺愛エンドなのですが、それに至るまでの起伏が大きくて、感情をとことん揺さぶられました。

 

Amazon限定ショートストーリー

男性、カップル、手を繋ぐ

瑛理と蓮の同棲時代の惚気話です。

同年代のイケメン俳優と蓮が接近することに瑛理が嫉妬してしまう…というお話なんですが、瑛理が素直に嫉妬を隠さないのがかわいいし、過保護な瑛理に呆れながらもどこか嬉しそうな蓮がかわいいです。

少し子供っぽいけれどロマンチストな瑛理と、至ってリアリストな蓮の掛け合いが面白く、フフッと笑ってしまいます。けれど、本編のラストを思い出すと泣けてきて…ううっ😭

 

まとめ

短命Ωがセックスでαの命を奪う世界線、俳優の攻め・瑛理は衣装デザイナーの受け・蓮をΩというだけで憎みますが、差別されようと決して怯まず己の職務を全うしようとする芯の強い彼に惹かれていきます。

物語のあちこちに仕掛けられた秘密が少しずつ明かされていくのが堪りません!中盤まではバッドエンドしか考えられませんでしたが、終盤は大逆転で予想外のハピエン!幸せな最期に大号泣でした😭💐

オメガバースは読み飽きた!と思っている方にこそ読んでほしい、斬新なオメガバ作品です📖✨

過去のないαと未来のないΩの永遠
作者:片岡
αで人気俳優の瑛理は大のΩ嫌い。Ωは短命だが、性交によってαの寿命を奪う忌まわしい存在だからだ。だが舞台の稽古中に衣装が切り裂かれ、瑛理はΩであるデザイナーの蓮と出会う。

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