大人気作「月への吠えかた教えます」(通称「月吠え」シリーズ)に、続編第2弾「ヒトの世界の歩き方」が出ました!!第1弾は、「月への吠えかた教えます」。第3弾は、「星に願いをかけるには」です。
本作では、最愛の飼い主、ジェイムズを亡くし生きる目的を見失ったローマン(攻め)が心身ともにひどく傷つきながら、一途に健気に生きる姿に涙が止まりません。
愛犬家は号泣必至な超名作です!!😭✨
前作のメインカップル、ランスとティムもたくさん登場します!ランス&ティムのファンもお楽しみに☺️
メインカップルとあらすじ
メインカップルは、
×DEA(アメリカ麻薬取締局)職員のマット
です。
前作では、「なぜ彼らは私たちより先に死んでしまうのか」「何のために生きているのか分からない」と飼い主の死という深い悲しみの中にいたローマン。
前作で麻薬組織への襲撃中に救出したDEA職員のマットと再会、距離を縮めますが…?
ローマン→ジェイムズの健気な愛
ローマンがどれほど愛情深い犬だったのか、ページをめくるほど彼の一途で健気な愛情が心に染み入ります。
子犬の頃からジェイムズ(飼い主)とぴったり一緒に暮らしてきて、どんなに苦しい訓練も、ジェイムズによくやったと抱きしめられれば嬉しくて、「自分の身体以上のことだってジェイムズのためならできる」と思うくらいジェイムズを愛していた…純粋無垢な、ただただ慕う愛情。その愛の純度の高さに、どうしてそこまでと胸が苦しくなります。
ほとんどの人間は犬を軍用犬として、ただの道具の一つとして使っているのに、読みながら、ジェイムズのためになりたいとい頑張るかわいいローマンへの罪悪感で胸が張り裂けそうでした。
ジェイムズはきっとローマンを道具などとは思っていなかっただろうけれど、それでも、命を投げうってジェイムズを愛するローマンの姿はいたいけで、熱い涙が溢れます。
雨の中きつい訓練なんかさせずに、あたたかい寝床で、甘いお菓子をあげて、たくさん甘えさせてあげたい。こんなにいい子に、それ以外何を望むんだと辛くなります。
本作では、前作とは異なり、ローマンの犬時代の記憶が頻繁に回想されます。だからか、人間のローマンの言動も全てが、愛らしいジャーマンシェパードの姿で想像されて、「突然人間に生まれ変わらされて辛かったね、怖かったね」と抱きしめて、甘やかしてあげたくなるのです。
頭が切れて、見目が良い色男なローマン。でも、彼の体の中にいるのは小さなジャーマンシェパード。人間という世界に放り込まれた、たった2歳の子犬です。
孤独で、誰にも弱音を吐けないローマン。ジェイムズの後を追いたい気持ちをこらえ、必死でヒトになじもうと頑張る彼への愛おしさで胸が張り裂けそうです。
本作を読んだ人はみんな、ローマンのモンペになってしまうこと間違いなし。
愛すべきマットという人間
マットは優しい男です。ローマンがヒトとしては変な言動をしても「戦場で大変な目にあったんだろうな」と寛容で、自然とローマンの良い面を見ようとしてくれます。
神経質な人なら、ローマンの野生動物っぽさにイライラしたり怯えたりしそうですが、マットはどんと構えてくれる。ローマンを愛する私は、それにとても救われました。
ローマンは元犬で、人間になってからさほど時間が経っていません。だからか、人間でいる時、ローマンがどこか怯えているように私は読みながら感じていました。ヒトとしておかしい言動をしていないか緊張しているような。
でも、ローマンはマットといる時は違う。ジェイムズの面影を追っているわけではなく、ただ一緒にいられて嬉しいという喜びだけがあるような…そんな嬉しそうなローマンを見ていると、マットを愛さずにはいられなくなります。
ローマンを愛おしく思うマット。マットを生涯の番と思い、添い遂げる決心をしているローマン。
マットに、どうかローマンを孤独から救ってほしい、生涯彼を離さないでほしい、愛しぬいてほしいとひたすら願っています。
好きなシーン・セリフ
白いアイシングつきのレーズンドーナツがローマンのお気に入り
厳ついローマンが嬉しそうにドーナツを食べる姿を想像すると微笑ましい☺️🍩
ローマンは元犬だからか、純朴さが表に出ていて…かわいいです。よしよししたくなります。山ほどドーナツを作ってあげたい!犬は甘いものが好きだから、ローマンも甘党なのでしょうか。猫は甘党じゃないのは不思議です。
- お前は世界一の犬だよ、知ってるか?
- 心からジェイムズを愛していた。ジェイムズのためならなんでも──どんなこともできる。自分のこの体でできることなら。もしかしたら、それ以上のことまで。
ジェイムズが訓練終わりのローマンにかけた言葉。怖くて仕方ない訓練も、寒さで足がかじかんでも、ジェイムズの言葉に奮い立ってきたローマン。ジェイムズとローマンの深い深い絆、愛を感じて泣いてしまいます。
ローマンがどれほどジェイムズをかけがえない存在だと感じていたのか…改めて痛感します。自分の身体、それ以上のことまで、ジェイムズのためならできると言い切れるほどの愛、信頼…一体どれほどのものでしょうか。健気なローマンの愛情に号泣します。
思い出がなつかしくよみがえる──ジェイムズやほかの兵たちがローマンのコンディションは最高だとほめながら、なでてくれた日々。だがあの慈しむ手を失って、永遠に埋まらない穴が心にできてしまった。
ローマンの心はまだずっと犬の頃のままなのだと改めて感じました。
ローマンの体は今ここにあるけれど、心はジェイムズと一緒に死んでしまったのかもしれない…それほどローマンはジェイムズの心に寄り添い、もはや二人の魂は二つで一つだったのかもしれません。
セックスに関係するにおいかな、とローマンは気付いた。
かわいいwwww におい、と平仮名表記なのがかわいいです。ローマンの人間としての幼さを感じる。
なぜローマンはマットの発情の香りを心地よく感じるのだろう?と調べてみたら、発情したメスの尿には、フェロモンという特殊な臭いの化学物質が含まれているとか。マットとの出会いがトイレだったのはそれが理由…?🤔
オスは発情期のメスを追いかけるそうだけれど、戦地で戦士の股間の臭いを嗅いでいい臭いと思っていた描写もあったし、ローマンにとって人間の雄は雌認識なのかな?と思ったりしました。
大好き、大好き、大好き。どこにも行かないで、置いていかないで!
息ができなくなるくらい泣きました。この言葉を見るだけで、ジェイムズとの離別のシーンが一気に思い出されて…目の前が涙で霞みます。ただただ辛い。ローマンの悲痛な叫びが、心を切り裂きます。
ローマンが戦火の恐怖の中でもどれほどジェイムズへの愛を支えに生きていたか…「ジェイムズの魂がどこかへ行っても」ずっと舐め続けていたローマン、あまりに辛いです。胸の痛み、苦しさに言葉が追いつきません。
犬を飼ったことのある人、飼っている人は、必ず自分と犬の死別について考えると思います。もし自分が犬を残して死んでしまったら、犬がこんなふうに思っていたらと考えると、私は嗚咽をこらえることができませんでした。
うまく息ができないくらいジェイムズが恋しい
ローマンの気持ちを思うと辛すぎて、心を麻痺させないでは読むことができませんでした。
うまく息ができなくなるくらい人を愛するって、一体どんな気持ちだろう。どれほどの喪失感だろう。なぜ自分は生きているのか、どう生きたらいいのか分からない気持ちを想像して、ただただ泣くことしかできなくなります。
全身がきしむほどジェイムズに会いたくてたまらない。ジェイムズのにおいが、声が、おだやかにローマンを導く存在がなつかしい。もしこの先ずっとこんな日々が続くのなら、それを生きていきたいかどうかローマンにはわからなかった。
何度読んでも、嗚咽するほど号泣してしまいます。ローマンの孤独、喪失の痛み・苦しみが静かな言葉から痛いほど伝わってきて…どうしてこんな試練を神様はお与えになるのだろう。神様なんていないんじゃないか。こんなに優しい、愛することしか知らない純粋無垢なローマンにこんな苦しみを与えるなんてと自分の心にも絶望感が広がります。
「お前は世界一の犬だよ」と一心に愛されて育ったローマン、人間のように知性も愛情も深くある彼にとって、まるで馬鹿に話すように話しかけられたり、戦争での辛い記憶を一人で耐えねばならないのはどれほど辛かったろう。
生きていきたいかどうかさえ分からないと孤独に苦しむローマンを想像して、胸が痛く、苦しかったです。ローマンを孤独という地獄から早く救い出したい。
撃たれて手術を受けたばかりなので、きっと少し弱虫になっても許される。多分、今日はそういう日なのだ。
いつだってもっと弱虫になっていいんだよ…と泣いてしまいました。
ローマンは頑張りすぎる。強すぎる。それは元軍用犬として当たり前の我慢強さかもしれないけれど、戦場ではない今、もっと弱くなって甘えていいよと涙が溢れました。
頑張り屋さんのローマンを、いっぱい甘やかしてあげたい。頭を体をたくさん撫でて、ずっとそばにいてあげたいです。
何やら湿った音で鼻をすすって、ランスは診療室を出て行った。
ランスは、心底ローマンのことが心配だったんだなと泣けました。普段は割と自己中心的でわがままで面倒くさい上司だけど(笑)、ランスは優しい男だなあ…と愛おしくなります。
ランスは不意に、ローマンのいない穴を切実に感じた。
ローマンがこの町ですでにどれほど必要とされているか…それを感じて嬉しかったです。教会にやっとたどり着き、孤独に震えて混乱していたあの頃のローマンを抱き寄せて、こんな未来があると教えてあげたい。
マットには、弱ったローマンがよりかかれる強さがあった。そしてその強さに裏打ちされた優しさが。
ローマンの犬が本能的に感じた、ジェイムズと同じ、強さに裏打ちされた優しさをマットは持っていたんですね。
傷ついたローマンにマットが寄り添ってくれて、本当に良かった。ローマンの傷だらけの心が、少しだけでも癒されるかな…とホッとします。
唯一の問題は、ルーシーがバークレーに帰る時になったらどれだけ激しいパコの争奪戦が起こるか、という点だけだ。
ルーシーとマットがすっかりパコ(ローマン)に骨抜きになってて笑ってしまいました😂
可愛い二人、可愛いローマン。ほのぼのとした風景になんだか嬉しくも切なくなってしまいます。ローマン達のことを思う時、私の心にはいつもジェイムズとの突然の別れ、それでズタズタに傷ついたローマンの心身への不安が横たわっていて、終わりのある幸福、いつまでこの幸福が続くだろう?と悲観的に考えてしまいました。
愛だ、とぬくもりとまばゆさの中で、ローマンは悟った。ヒトとして、誰かを愛することを覚えたのだ。魂の片割れ。肉体を分かち合う、彼のつがい。
美しい、詩的な言葉。うっとりと酔いしれました。なんてきらめいて、幸せに満ちた文章だろう…。ローマンの喜びが隅々まで満ち満ちて感じられます。ローマンが幸せで嬉しい!もっともっと幸せになってほしい!と、喜びで涙が溢れます。
ジェイムズを失ったようにマットを失うなんて、嫌だった。あんなことには二度と耐えられない。だが、今はくよくよ考えていても仕方ない。今はふたりで作った思い出を大切にして、いつかのために、心のどこかにしまいこんでおきたい。だからローマンは毛布をかぶって、思い出を抱きかかえた。
ローマンは最近まで犬だったからか、どんな言動もかわいいシェパードがしてるみたいに感じられて泣けてきます。
クローゼットゲイのマットとローマンは本当に愛し合っていけるのか?マットはそんな覚悟できてない…と辛くなります。
ジェイムズのように離れ離れになりたくないと丸まるローマンが切なくて健気で愛おしくて、体を全部抱きしめたくなる…大丈夫だよ、ローマンのずっとそばにいるよとキスしたくなります。マットがローマンを生涯愛してくれる番だったらいいのに。
どれもたちまちローマンの“大好きなものリスト“のトップ行きだ
マットの股間をペロペロして、好き!!!と思うローマンがかわいいです。わんこだなあ🐶❤️ えっちなシーンなのだけれど、大好きなものいっぱいだね、よかったねえとなんだか胸が温かくなります。
ローマンの心から、ぬくもりが流れ去った。マットはジェイムズではなかった。ジェイムズは、傷ついたローマンを肩にかつぎ上げ、自分の命を賭けてローマンを救おうとしてくれた。だがマットは──マットはただそこに立って血を流すローマンを見ているだけだ。
ジェイムズがどれほどローマンを愛していたか、改めてこの一文から痛いほど感じました。
私もずっと、ジェイムズとローマンは似ていると思っていました。でも違った。
ローマンを本当に心から愛してくれるのはジェイムズだけだった。マットはただの、ただのミツバチに過ぎないんだ。人間のローマンにいっとき惹かれただけのミツバチ。悔しい。悔しくて唇の皮が破れるほど歯を食いしばって泣きました。
ローマンはこんなに純粋に全てをさらけ出してマットを愛したのに、信じたのに、マットは違うんだ。権力やデータを愛して、ローマンを愛してはいなかったんだ…。悔しい。辛い。ローマンを傷つけたマットへの怒りで涙がこみ上げます。
「お前に問題があるのは前から感じていた、マシュー。だがせめて、そういうことなら、バイセクシュアルであってくれと願っていたよ。お前に、せめて一人前にまともな人生を選べるくらいのなけなしの分別があることをな。あんなのは許さん!」
マットの父親は最低のクズでした。ゲイじゃなければ、同性愛者でなければまともだとか、精神病院に行くべきだとか、頭がいかれてる。お前こそ精神病院に行け馬鹿野郎と怒りで号泣しました。頭に血が上って、物に当たり散らしたくなりました。
こんな、こんな糞野郎にローマンは傷つけられたんだ。マットの絶望が身に染みて、辛かったです。
「きみを愛してる。きみが思っていたような男じゃなくて、すまなかった」
ローマンにこんなことを言わせたくなかったです。ありのままローマンを受け入れてくれる人にローマンを愛して欲しかった。辛い。
ローマン以外の誰かになってほしがるような人と番になんてなって欲しくない…とドロドロした気持ちになりました。
強い意志と優しい心を持ったとびぬけた犬だったからこそ、そんなことが実現できたのだろうと、マットは信じる。優しくて、大きな心を持っていたから。何があろうが、そこだけは間違いない。
マットがローマンを信じてくれて良かったです。ただただ安堵しました。
ローマンはもうマットに嫌われるかもしれない、町が壊滅するかもしれないと怯えなくてもいいのだとホッとしました。よかった。本当に良かった。
でもまだどこか私は不安で、マットの言葉を聞きながら「マットがローマンを裏切ったらどうしよう」「DEAにこの街のことを密告していたらどうしよう」と恐怖で心が竦みます。犬は裏切らないけれど、人は裏切るから。
ローマンのかけらがひとつさらけ出されるごとに、マットのかけらもローマンに渡っていく。
泣きました。ローマンが全てをさらけ出すのに、マットが不審がったりDEAに密告したりせずに、真剣に話を聞いて受け止めてくれたのが嬉しかった。
まだ私はマットを信じられないけど、自分のかけら、相手のかけらが渡っていくと感じてくれているこのピュアな人が裏切るはずはないと信じたいです。
(お前は世界一の犬だよ)
本当は、そうではなかった。ジェイムズがああ言ったのは、ローマンを心から愛していてくれたからだ。だがローマンは、世界一幸運な犬だ。それは間違いない。いや──彼は世界一幸運なヒトだ。
ローマンからこんな幸せそうな言葉が出るなんて。良かった…。ローマンが世界一幸せだと感じられてよかった、どうかこの時が永遠に続いてほしいと涙が溢れます。感情に言葉がついてこない…嬉しい、ローマンが幸せだと思うことが、何より嬉しいです。
雑学
- ハンドラー
(犬の)調教師のこと。
- ジェイムズ・キャグニーのような、昔ながらの敵役を目指していた。才能だってあったのだ、『ダイ・ハード』に出てくるような間抜けなドイツ連中や『キングスマン』の舌足らず野郎とは違う。
ジェイムズ・キャグニーは超有名なギャングスター。
”「ダイ・ハード」に出てくるような間抜けなドイツ連中”は、テロリストであるサイモン・ハンスのグルーバー兄弟のこと。悪役です。
”「キングスマン」の舌足らず野郎”は、リッチモンド・ヴァレンタインのこと。テロを計画するIT富豪、こちらも悪役です。
- アビエーターサングラス
西部警察で大門刑事がかけてた古い形のサングラスのこと🕶
- ポレンタ
コーンミールを粥状に煮たイタリア料理のこと。見た目はカール(某スナック菓子)の粉っぽい🌽
- レモネード
レモネード自体は皆さんご存知だと思うのですが、ティムとレモネードの組み合わせがとても家庭的で可愛らしくて…美味しそうなレモネードのレシピを調べてみました。私も作ってみたい🍋
- トム・ブロコウ
アメリカの最も有名なジャーナリストの一人。
読み終えた感想
前作に比べて、自分でも驚くほどずっと泣いていました。あまりに泣き過ぎて、ページをめくるのが怖くなるくらい。
全体の1/4を読み終える頃にはティッシュ箱の半分を鼻水と涙を拭くのに使い切ってしまって、ローマンのこれからを見るのが本当に恐ろしかったです。ローマンが可愛くて可愛くて、だからこそ、少しでも傷つく姿を見るのが怖くて仕方なかった…。
それでも、毎ページ必死で食らいて、泣いて、読み終えて、感じたのは「安堵」です。
読み終えてすぐの時は、ずっと混乱というか…心のほとんどを不安が占めていました。
ローマンを飼い主目線でずっと見ていたので、マットが本当にローマンを、死ぬまで一途に愛してくれるだろうか?とそればかりが頭を占めていたんです。
モンペみたいに「ローマンは大丈夫かな?幸せかな?」と、毎秒不安になる気持ちを抑えられませんでした。
純粋無垢なローマンを誰にも傷つけて欲しくない。マットがどうか、ずっとずっとローマンを愛し続けてくれるようにと祈る気持ちばかりが湧きました。
ローマンが大好きで大好きで、胸が苦しかったです。ローマンへの愛おしさで、読んだ後もいろんなシーンを思い出して泣いていました。
前作は、読後すぐに爽やかな気持ちになって、胸いっぱいに幸せ!!!!という気持ちが広がりました。
マットはティムほど追い詰められた人間ではないし、ローマンはランスほど人間を理解してるわけじゃないから、二人の溝の深さをひしひしと感じてしまったのだと思います。だから、ずっと二人が幸せでいられるのか、特にローマンが裏切られないかが不安で仕方なかった…。
ジェイムズの次に永遠の伴侶と決めたマットに裏切られたら、ローマンは次こそ死んでしまう気がしたんです。
でも、不安はあるけれど、ローマンが今、マットと一緒にいられて幸せならそれでいい。それが全てなのかもしれないと読後、時間が経つほど思えてきました。
どうかマットが心変わりしませんように。ずっとずっとローマンを愛し続けますように。ローマンが死ぬまで幸せでいられますように。という渇望は変わりません。
今はただただ、ローマンの幸せを心から願うばかりです。
大好き、ローマンが大好きです。きっとこれからも何度も読み返しては泣き、ローマンへの愛をかみしめると思います。
ローマンが幸せだと泣いたシーンを、これからもきっと何度も思い出しては泣くと思います。
ローマンがマットとずっと幸せでいられますように。
自分の読んできたBL小説の中でも、TOP3に入るくらい大好きな作品になりました。素晴らしい名作です。
こんな素敵な物語を書いてくれた、イーライ・イーストン氏に心から感謝を伝えたいです。本当に本当にありがとう。大好きです。