N.R.WALKER「BOSSY」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
起業準備中の有名ホテルチェーン御曹司×高級不動産営業マン のお話。
<あらすじ>
シドニーのデキる不動産業者の一人であるマイケルの恋の相手は1夜限り。
一方、2年間海外にいた後、家族のホテル帝国を離れ自分自身のビジネスを始める予定のブライソンは、友人たちと一緒にバーに行き、目の前の美しいブロンドの男性=マイケルと出会う。
お互い深入りしない気楽な関係を楽しんでいた二人だが、関係が深まるにつれ、仕事やプライベートを巻き込み自分達の関係を考えはじめる――。
こんな人におすすめ
- セフレだったのに本気になっちゃう展開に燃える🔥
- 仕事のできる男が好き👔✨
- オーストラリアなど海外の風景を感じる物語に興味がある🇦🇺🐨🦘
ネタバレ感想
①「セフレ関係が一番」と言いながらも、お互いにベタ惚れな二人がかわいい💕
攻めのブライスは、受けのマイケルのことを考えながら、こんなふうに彼を形容します。
肌は夏の雨のようなボディソープの香りで……。おいおい。夏の雨の匂いにたとえたのか、俺が?これまで誰に対しても、夏がどうとかなんて思ったことは一度もない。俺はどうかしてしまったのか。
こんなメロメロな形容をしていて面白いのが、これがマイケルと出会って二度、三度目程度の時点ということです😂セフレが最高とか言いながら、もう初っ端からマイケルのこと大好きじゃん!!とつっこみたくなります😂
ブライスの親友ホアンも
ブライス、よーく聞け。片方がマジになったら、もうゲームじゃないんだよ。
と言っていて、フフッと笑ってしまいました。
一方、マイケルの方も
どうしよう、こいつ無茶苦茶かわいいぞ。僕はうなずきながら、カラダのみの関係というルールを破りたい衝動に蓋をしようとしていた。
なんて心の中でつぶやいていて、早速セフレだけの関係を撤回しようとしています😂
セフレ関係が一番だよな!とお互い言い合った手前、本当は好きになっちゃって…と言い出せない二人。そうモダモダしているところもまた可愛くて、はたから見ているとニヤニヤしてしまいます😁
②濡れ場が丁寧でエッチすぎる…🔞
欲情に黒ずんだ目で、彼が僕をじろりと眺め回す。
割れ目に舌を入れて彼の息を絞り出す。先端を吸い上げ、片手でしごくと、彼が呻いた。
読んでいるだけでドキドキする描写ですよね…!!
特に私が好きなのは「欲望に黒ずんだ目」という表現です。本作ではこういう詩的な表現が濡れ場でよく使われていて、「割れ目に舌を〜」のような読者の欲望を煽るような直接的な表現だけではないことで、濡れ場がとてもロマンティックな雰囲気に仕上がっています。
特に本作は、富豪の御曹司×高級不動産の営業マンということで、かなりゴージャスなカップル。詩的な表現のおかげで、濡れ場もかなり上質な印象です。
③両想いの「その先」を見せてくれる喜び!!
BL小説というのは、基本的に、他人だった二人が「この人だからこそ一緒に生きていきたい」と思える相手と出会い、両想いになるまでを描いた物語です。両想いになってくれたら満足!!ではありますが、欲を言うならば、両想いの「その先」を見せてほしい!!そんな欲望を、本作は華麗に叶えてくれます。
私が本作で一番好きなのは、ブライスがマイケルに跪き言った、この言葉。
俺も誓うよ。お前を永遠に愛する。今の俺は汗まみれでベタベタしてるし、疲れきってるし、コーヒー挽き器みたいな匂いがしてるけど。でも今しかなくて……今夜見ていて、言わずにはいられなかった。正式に結婚するかどうかなんてどうでもいい。指輪がほしいなら好きなやつをどれでも買うから。この誓いがリアルになるように、何だろうとするよ。マイケル・eつきの・ピアソン、お前を愛してるし、この先も永遠に愛するよ。
そしてこれに対して、マイケルはこう答えるんです。
心が二倍の大きさにふくれ上がったようでとても息ができない。またもや、彼に不意打ちされてしまった。ブライソン・シュローダーによってあらゆる方向からなぎ倒されてしまい、僕は前よりも彼が好きになる。
あああ…!!これこそ、両想いの「その先」ですよ…!!
ただ、「好き」と伝え合うだけじゃない。愛していると伝え合う。しかも、永遠に愛してると誓う。
もともとは他人だった二人がここまで想いを交わし合えるようになるなんて…感動です。
まとめ
起業計画中の有名ホテルチェーン御曹司・ブライスと、高級不動産のやり手営業マン・マイケル。何もかも違う二人に共通しているのは、「最高のセフレを探している」ということ。
恋人はいらない!セフレが気楽で一番!そう言って憚らない二人ですが、なんと「最高のセフレ」であるお互いと寝れば寝るほど、相手のことを本気で好きになってしまいます。相手に彼氏の影がちらつけば気になって何も手をつけられないし、名前などパーソナルな情報を知るたびに嬉しくなってしまう。
じわじわと距離を詰めていく二人ですが、二人の間には大きな壁が立ちはだかっていて…?
両想いの「その先」を見せてくれる、稀有なBL小説です。読み終えた後は、幸せいっぱいすぎて、顔がニヤけ顔から元に戻らないほど😂
メンズたちの恋の多幸感に包まれたい方に、ぜひ読んでほしい一冊です!!