Bone Dee/Summer Devon「マイ・ディア・マスター」のネタバレ感想

小説

‪Bone Dee/Summer Devon「マイ・ディア・マスター」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人におすすめなのかなど、ネタバレ感想とともにご紹介します。

‪登場人物とあらすじ


自殺寸前だった天涯孤独の准男爵と好奇心旺盛な男娼 のお話。‬

時は19世紀、戦争で家族全員を失い、生きていく希望を失った元軍人の准男爵・アランは自殺を決意する。

自暴自棄になったアランは、街で目についた男娼ジェムを拾い、一夜を過ごす。生意気で口がうまいジェムとたった一夜を過ごしただけで、アランは自分に起こった変化を感じていた。生きる意欲が湧いてきたのだ。

ジェムを雇い、屋敷に住まわせるようになったある日、アランは戦場でのかつての部下の娘がある危険な男に引き取られていることを知った。彼は死体を解剖するのが趣味の男だった。

アランは嫌な予感を感じていた。ジェムに励まされ、アランはすぐにその少女のもとに向かうのだがー。

 

こんな人におすすめ

  • 中世ヨーロッパの‬貴族と使用人の身分差愛を見たい
  • 心身共に傷を負った男たちの葛藤を見たい
  • ドキドキハラハラするドラマチックな展開が好き

 

感想

自分が同性愛者であることは墓場まで持っていくつもりだったアランが、最期に一度だけ…と買ったジェムに惹かれ、生きる気力を取り戻していくさまにわくわくします🥺✨

ジェムはただの男娼ではありません。芸術品のように美しく、そして強かです。口がうまく、好奇心に溢れています。

ジェムにかかれば、暴力と飢えに耐え忍ぶ毎日でさえ輝く冒険の物語に変身してしまいます。

アランがジェムに惹かれる理由が分かるな…としみじみ思います。だって、文章からでさえジェムの命の輝きが感じられるんです。天性の朗らかさだと思います💫

そして、アランに気に入られ従者として雇われたジェムですが、一度はアランの逆鱗に触れ、2人は別れそうになってしまいます。しかしアランはジェムの魅力に負け、許してしまう。笑

そしてジェムも、お金の問題だけではなく、アランという陰のある美しい男にたまらなく惹かれ、離れられなくなっていました。

物語の視点は、アランだったりジェムだったりとたびたび入れ替わるのですが、ジェムはたしかに自分の話術や外見、セックススキルに自信を持っているけれど、アランへの恋心に関してはか〜な〜りウブです。

正直、これがめっっっちゃくちゃかわいい!!

アランとずっと一緒にいたい、この人を助けたい、愛したいと真剣に願う姿には、胸をぎゅっと掴まれます。普段のおちゃらけた姿とのギャップよ…!!😭❤️❤️❤️(悶)

 

そして、アランの元部下の娘、アンを虐待して楽しむシバーズという医師…こいつの虐待内容が本当に地獄でした。

アンは戦場で看護師をしている女性の娘でした。なので、戦場で傷ついた兵士たちの看病をし、話し相手をする、気丈な女の子だったんです。

でも、シバーズは人体解剖するだけでは飽き足らず、その凛とした女の子の精神を壊すことを「実験」と称して行い続けていました。

彼女に自分を信頼させた後、暴力を振るい、「お前は誰にも助けてもらえない」「お前は人間ではない、家畜だ」と洗脳し、鎖につないで四足で歩かせていました。

シバーズは神経質なほど彼女を徹底的に囲い込んでいて、救い出すことは不可能に思えました。でも、ジェムは違った。無謀とも思える作戦を実行し、そしてアランとともに彼女を救い出すことに成功したんです😭✨✨✨

シバーズはアランの剣に刺されて死んだのですが、この時ほどアランが頼もしく思えた時はありませんでした!!!!本当にかっこよかった!!!!🥺❤️❤️❤️

アンをシバーズの魔の手から救い出すまでは、本当にドキドキハラハラする展開の連続で…!この波乱の部分はぜひ本編で堪能してほしいです。

 

そして、アンの回復期。シバーズに虐待され続けた彼女の心には、深い傷が残っていました。それを、アランとジェムはあたたかく見守りながら、愛をおしみなくあたえながら癒やしていきます。

田舎にあるアランの別荘で、アンを囲んで過ごす彼らを見ていると、まるで昔からずっと一緒だった家族のようで…目頭が熱くなります😭✨

‪読み始めた時は、ジェムがこんなに勇敢で真摯な青年だと思いませんでした。アランも、もっと頑固で悲観的な人かと思っていました。‬‪

でも、何もかもが違う2人が出会って、小さな命を救うために命がけで戦いぬい時、全てが変わった…。

たったひとつの偶然の出会いが、アランとジェム、そしてアンの人生を大きく変えたのだ…と、自然と涙がこぼれます。‬‪

躍動感溢れる、ヒストリカルな愛の物語でした😭❤️‬✨

 

まとめ

素晴らしい冒険譚でした!!!😭👏✨

買春という出会いから、凄惨な事件を2人で解決する中で、お互いがかけがえない存在になっていく過程に震えます。

生きる喜びとは何かを教えてくれる、感動の良作です!!

 

 

この記事を書いた人

たこわさ
たこわさ
夜明けの腐女子。樋口美沙緒先生「パブリックスクール」・葵居ゆゆ先生「愛傷コレクション」・伊勢原ささら先生「嫌われ魔物の大好きなひと」が愛読書。スパダリ執着攻め×一途健気受けが死ぬほど好き。