Patrick Rangsimant「My Imaginary Boyfriend」のあらすじ・ネタバレ感想|僕だけに見える恋人

小説

Patrick Rangsimant先生「My Imaginary Boyfriend」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


受けにしか見えない空想上の友人×平凡な研修医 のお話。

<あらすじ>
父親を亡くしたパーイが子供のころに出会った友達「クロン」。
クロンはなぜかパーイにしか見えない「空想上の友達」だった。
しかし、ある日クロンは忽然といなくなる。

 

こんな人におすすめ

  • ちょっぴりホラー感のある作品が読みたい👻
  • タイBLが好き🇹🇭
  • 攻めと受けが運命的に出会う話が読みたい🥹

 

ネタバレ感想

①受けにしか見えない攻め。彼は何者?

パーイ(受け)には幼い頃、自分だけにしか見えない空想上の友達「クロン(攻め)」がいました。クロンの体は透けていて、誰も触れることはできません。けれど、パーイだけは会話することができます。
寂しい時、ずっとそばにいてくれるクロンに心をすっかり許していたパーイ。二人はいつまでも一緒…のはずでしたが、ある日当然クロンはいなくなってしまいます。

それから22年経ち、クロンは突然またパーイの前に現れます。ただし今度は「時折肉体を持った存在」として。
クロンが現れるたびに起こる異常な現象に、パーイは心を蝕まれていきます。クロンは一体何者なのか?自分の空想上の存在のはずなのに、なぜ肉体があるのか?

その答えは最後に明かされますが、まさかの種明かしに誰もが「想像してなかった!」と驚くはずです。驚くべき結末にたっぷり心揺さぶられてほしいです!😳💥

 

②追い詰められていく受けにドキドキハラハラ

クロンと話した翌日はなぜか体が異常にだるい。アプローチしてくる後輩とキスしそうになった時、なぜか本がひとりでに落ちる。

明らかにクロンが悪霊としてパーイの周りをうろついている、パーイの命を糧に生きているとしか思えない描写が続き、「パーイ、本当にクロンのことを好きでい続けて大丈夫なの?彼は悪霊じゃないの?」とどんどん不安になっていきます😨💦
パーイが追い詰められるほど読者もハラハラさせられ、もう限界!!という時に初めてネタばらしがされます。

真相を知ってみると、全て理論的に説明がつくのですが、それまではクロンの全てが恐ろしく不気味でたまりません。
這い寄ってくるようなおどろおどろしさに、ドキドキハラハラしてください👻✨

 

③濡れ場はあっさりながらも濃密な後味♡

濡れ場はプールサイドでの青姦が2回あるのですが、どちらも具体的な描写はありません。けれど、二人がどれだけ相手を欲しているか、その渇望の度合いはひしひしと文字から伝わってくるので、決して物足りなさを感じることはないです!
パーイとクロン、2人が互いでなければ他の誰も必要ないのだと貪り合うさまは、読みながらたまらなく心が燃え上がります🔥

これは蛇足ですが…青姦はクロンの提案でなされるのですが、日本の映画の影響を受けていると作中で書かれていて、そうなの!?とびっくりしました😂
タイには青姦の文化はないのかな?🤔

 

まとめ

空想上の友達「クロン」を愛していたパーイは、ある日突然彼がいなくなり喪失感を覚える。それから22年後、クロンは突然パーイの前に現れます。一体何の目的で…?

クロンが突然パーイの前にまた姿を現した理由は?普段は体が透けていて誰にも見えないのに、時折肉体があるのはどうして?

クロンのことを知っていくほど、クロンが何者なのか分からなくなります。クロンとは一体何者なのか?そしてそもそも自分は何者なのか?
追い立てるように重なる不気味な出来事の数々に、背筋が震えます😨💦

ホラー風味なBLを読みたい!結末が絶対に想像できないお話を読みたい!そんな時にぜひおすすめの一冊です📖✨

My Imaginary Boyfriend
作者:Patrick Rangsimant
父親を亡くしたパーイが子供のころに出会った友達「クロン」。クロンはなぜかパーイにしか見えない「空想上の友達」だった。しかし、ある日クロンは忽然といなくなる。

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