ケイシー・マクイストン「赤と白とロイヤルブルー」のネタバレ感想|米国大統領候補子息と英国王子が熱愛!?センセーショナルな愛の行方は?

小説

2019年goodreadsベスト・ロマンス賞第1位、王子との恋を描く全米ベストセラー、ケイシー・マクイストン「赤と白とロイヤルブルー」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ

イギリス皇太子×アメリカ大統領の息子 のお話。

<あらすじ>
アメリカ初の女性大統領の長男アレックスは、英国のフィリップ王子のロイヤル・ウエディングへの参列を前に憂鬱だった。
フィリップの弟ヘンリーとアレックスは、女性誌に載る回数を競うライバル同士だと言われるが、いつも冷淡なヘンリーがアレックスは苦手だ。
その夜の晩餐会でも、冷ややかな態度をとる王子と一緒にウエディング・ケーキの上に倒れ込んでしまい、米英戦争勃発かと世間は大騒ぎになり、二人は全世界に向けて仲のよさをアピールすることになるが…。

 

こんな人におすすめ

  • プリンスたちが自らの義務と性嗜好に悩み惑う姿を見たい!!🥺🌈
  • 英米各国のティーンエイジャー(ミレニアル世代)のありのままの姿を観察したい🔍
  • イギリス人らしさ、アメリカ人らしさを感じてニヤけたい🇬🇧🇺🇸

 

ネタバレ感想

①エレンの息子愛に感動

アレックス(攻め)のメールがハッキングされたことによりヘンリー(受け)との交際が公にされた時、アレックスの母・エレンが大統領選で負けるかもしれないことにブチ切れるのではなく、「大丈夫?」とまず息子を案じたシーンには大号泣しました。

大統領としてではなく、まず母として息子の窮地に相対する愛の深さに感激です。母は強し。

 

②四面楚歌のヘンリーを守るためにアレックスが贈った「愛してる」

ゲイ、同性愛、ハグ

自分とヘンリーが付き合っていることがマスコミに報道され始め、これをきっかけに2人の付き合いは真剣なものだと公表したいと思ったアレックス。

急いでイギリス向かうアレックスが飛行機の中でヘンリーにした電話で言った言葉、「愛してる」「僕も愛してる」

たったこれだけのシンプルな愛の言葉が、どうしてこんなに胸に刺さるんでしょうか。

2人とも現在進行形で世界中のゲイフォビアから罵詈雑言を浴びせられ、特にヘンリーはたったひとりでイギリス王室中の人々から謗りを受け続けて苦しんでいました。

そんな地獄の中でも愛を貫こうとする2人の尊さに、読みながら「世界一美しい愛の言葉だ…」と涙が止まりませんでした。

 

③最後の最後まで、愛に溢れた物語

あとがきの文末、「あなたは愛されています。わたしはあなた方のためにこの本を書きました。闘いつづけ、歴史を作りましょう。そしてお互いに助け合いましょう」がまるでアレックスから言われているようで、涙が溢れ心が奮い立ちました。

ヘンリーとアレックスの物語だけでなく、作者からも全ての読者へ向けて「愛はなにものにも屈しない」と伝えてくれたことがとても嬉しく、胸がいっぱいになりました。

 

まとめ

優等生な皮肉屋のイギリス王子・ヘンリー(受け)と、パリピ大学生の大統領子息・アレックス(攻め)のお話です。

ひょんなきっかけから急接近した2人が恋に落ちていく様子はたまらなくロマンチックで、2人のやり取りするメールの中で引用される愛に関する古典の言葉たちには何度もうっとりさせられました。
大統領選の舞台裏、イギリス王室の息苦しさ…上流階級の人々の光と影を垣間見られてとてもワクワクします!

異性愛者でなければ立派な政治家にならない・立派な王子になれない…そんな下らない伝統に抗い、自分たちの心に正直に愛を貫こうとする2人の戦いに大感動させられる一冊です😭👏✨

赤と白とロイヤルブルー
作者:ケイシー・マクイストン
アメリカ初の女性大統領の長男アレックスは、英国のフィリップ王子のロイヤル・ウエディングへの参列を前に憂鬱だった。フィリップの弟ヘンリーとアレックスは、女性誌に載る回数を競うライバル同士だと言われるが、いつも冷淡なヘンリーがアレックスは苦手だ。その夜の晩餐会でも、冷ややかな態度をとる王子と一緒にウエディング・ケーキの上に倒れ込んでしまい、米英戦争勃発かと世間は大騒ぎになり、二人は全世界に向けて仲のよさをアピールすることになるが…。
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