キザキケイ「辛党のオメガ」のネタバレ感想|ピリ辛フェロモンのΩ!?

小説

キザキケイ先生「辛党のオメガ」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


一途なアルファ×ベータに擬態する鈍感オメガ DK同級生同士 のお話。

<あらすじ>
オメガである唐沢は、通常甘い香りであるはずのフェロモンが辛い匂いをしている。
そのおかげで周囲にオメガであることを悟られず、ベータのふりをして友人の奄美、木嶋とのんびりした高校生活を楽しんでいた。
だが、ある日の帰り道、アルファである奄美が「運命の番」に片思いをしていることを知る。

 

こんな人におすすめ

  • 溺愛執着攻めが好き❤️
  • ネガティブ受けが好き❤️
  • オメガバースものが好き❤️

 

ネタバレ感想

①オメガフェロモンがまさかのピリ辛臭!?

オメガが振りまくフェロモンといえば甘いのが普通です。

だいたいのオメガバースものはそういう設定だと思いますが、本作の受け(オメガ)、唐沢深也のフェロモン臭はまさかのピリ辛🌶

発情期でも「食欲をそそるいい香りだなあ」「お前マスタードぶちまけたのか?」と周りに言われる程度という面白設定ですw

いちおうこの世界のオメガたちは一般的には甘い香りのようなので、深也は特異体質なんでしょうね。共にβの両親から生まれた子なので、いろいろ特別なのかな?🤔

 

②受けがβに擬態する理由に涙

深也は中学からの幼馴染であるアルファの奄美廉に自分は恋心を抱いてると自覚するんですが、自分がオメガだからといってそれを利用して彼に迫ろうとは決してしないんですよ。むしろこれまで以上にオメガであることを隠してベータになりきろうとするんです。

なぜそこまで深也がベータになりきろうとするかというと、幼い頃にテレビか何かで「あなたをベータに産んであげられなくてごめんね」と子供を抱いて泣く親の映像を見たからです。(この世界でオメガは卑下されている存在で、社会的地位は低いのです)

大好きな両親にそんなこと言わせたくない、その一心で深也はオメガでも手に職をつける道を選ばず、必死で努力して優秀な成績を収めて進学しようとするんです。

大好きな両親を何の憂いもなく看取りたい、それが願いだと言いきる深也の家族愛の深さに思わず泣いてしまいました😭

 

③受けへの独占欲半端ない攻めの溺愛初夜が最高

添い寝、一緒に寝る、カップル

物語は深也目線で進むので、廉がどれだけの独占欲を持っているかはいまいち分からなかったのですが、最後に2人が大学生になって同棲し始めて、深也からのお誘いで初めてベッドイン❤️するんですね。

その時の廉の甘々言葉責め!溺愛っぷりが伝わる執拗な愛撫!がほんっとうに最高で、ニヤニヤが止まりませんでした///

中学、高校と6年間溜めに溜めてきた深也への愛が一気に噴き出した感じで、その特濃な想いからは2人の幸せな未来しか見えなくて喜びが溢れます。

オメガに生まれたことで深也は思い悩むことも多かったはず。そしてアルファかつ名家の三男として恵まれた環境で育ちながらも運命の番である深也から相手として認識されず切ない日々を送ってきた廉。

2人とも、これからは大好きな恋人とずっと一緒に、そしてもっと幸せになってほしいです❤️

 

まとめ

自分こそが運命の番だと気づいてほしくて必死なアルファ攻め×社会的地位の低いオメガでも自力で生きていくんだと逞しく人生設計する(けどどっか抜けてる天然)受けの、おとぼけなすれ違いがかわいいラブストーリーです。

フェロモン臭がスパイシーな香りという独特の設定に加えて、シリアスになりすぎない攻めと受けの恋の駆け引きがライトな読み心地で◎でした👌✨

辛党のオメガ
作者:キザキケイ
オメガである唐沢は、通常甘い香りであるはずのフェロモンが辛い匂いをしている。そのおかげで周囲にオメガであることを悟られず、ベータのふりをして友人の奄美、木嶋とのんびりした高校生活を楽しんでいた。だが、ある日の帰り道、アルファである奄美が「運命の番」に片思いをしていることを知る。

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