ショーン・マイケル「偽りの夜が終わる時」のネタバレ・あらすじ|濃厚SMプレイに溺れる名短編

小説

ショーン・マイケル「偽りの夜が終わる時」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ


普段はネコ役の大柄なゲイ・殺人課捜査官×強気なチビ・SWAT課員 のお話。

<あらすじ>
BDSMクラブでの潜入任務の後、捜査官ブライアン・ハーリーは、潜入パートナーであったグリフィン・マクマヌスへの思いにとらわれていた。
一方でグリフィンもまた任務の余波で自身の問題を抱えていた。
もう二度と会わないはずだったふたりが再び出会う――。

 

こんな人におすすめ

  • ハードめSMプレイが見たい👀
  • はねっかえりな強気受けが好き😊💕
  • 攻めはどっしりと器のデカい男が好き✊✨

 

ネタバレ感想

①ねっとり濃厚な濡れ場のオンパレード!!言葉選びが絶妙

例えば、このワンシーンを読んでみてください。

芯までなじんだ欲望が湧き上がり、陰嚢でせき止められる。ブライアンは下着を着けていなかった。あの太くて素敵なペニスがグリフの顔をぴしゃりと打つ。ブライアンが漏らした低い呻きに、グリフの陰嚢がますます張りつめた。口を開け、膝立ちでのび上がり、ゆっくりとブライアンの屹立に唇をかぶせていく。一切ふれないように。根元に達するまで。

ついていないはずのちんちんが勃起してイっちゃいそうになる名文です。エロすぎる…!

本作は原作が英語で書かれているので日本語訳をされてるわけですが、翻訳者さん、訳がうますぎませんか!?屹立とか陰嚢とか、言葉の選び方も好きです。
警察ものということもあり、硬派な言葉なのがより禁欲的な彼らの雰囲気を増させているのと、どすけべプレイのギャップを感じさせて、どえろくて最高…!!

しかもこんな濡れ場が作品の8割(体感)を占めています!!ほとんど濡れ場!!
エッチなBL作品が好きだけど、小説はあまりそういうのを見かけないな〜と思われてる方は、ぜひ本作を読んでみてほしいです。

 

②短編とは?と思うほど、心も体もしっかり描写

本作は、たった85ページしかない短編小説。にも関わらず、この少ないページ数の中に、半年間もハードなSMクラブに潜入捜査していたこと、初めはお互いに全く恋愛対象ではなくいがみあっていたこと、けれどプレイをこなすうちに「お互いでしかダメだ」と信頼関係と愛が生まれてきたこと、捜査を終えて数ヶ月も経ったのにまだお互いが忘れられずにいること…が丁寧に描かれます。

濡れ場のプレイ内容、お互いの感じている快感が臨場感たっぷりに描かれるだけでもかなりの文字数を割いているはずなのに、互いの心が近づいていく描写もこれ以上ないほどに丁寧で、こんなに少ないページに一体どうやってそれらが入っているのか不思議になるほどです。

短編なのでサクッと隙間時間で読める。なのに、内容は超濃厚。こんなにコスパの良い買い物はありません!!

 

③個性溢れるキャラが魅力!実写化熱望する一作

普段は殺人課でマイペースに仕事をしているブライアン。対して、SWAT課で頭のおかしい犯罪者に日夜バンバン銃を撃ちまくっている、短気で血の気の多いグリフ。根っからの善人であるSMクラブオーナー、薬を売ろうとしてくる暴力的なメンバー、陽気なピザ屋店員…と、登場するキャラは千差万別。一人として似たキャラはいません。文章を読みながら、それぞれのキャラの口調や背格好、体臭までもが想像できるよう。

実写化、映像化に耐えうるような、文章として噛み砕くだけでなく、目にも楽しい作品です!!ああ、誰か本作をドラマ化、映画化してくれ…!!

 

まとめ

六ヶ月間もSMクラブで潜入捜査していた、ブライアンとグリフ。
パートナーとして過激なプレイもこなしてきた二人ですが、捜査後は精神科医の治療を受け、SMプレイとはおさらば…したはずでした。

けれど、体はお互いを激しく求めます。彼のプレイ以外では射精できない、自分はEDになってしまったのか?そんな焦りと不安を覚え、心の求めるままに、グリフはブライアンの家に向かいます。
そして、衝動のままに抱かれ…。

捜査中を思わせるような主従関係を匂わせる言葉責めや、卑猥なおもちゃたち。高まる射精感とともに、頑ななグリフの唇から溢れる懇願と愛の言葉…。

短編とは思えないほど濃密なプレイ描写、丁寧な心理描写に感動しました。
本場の(?)SMプレイをじっくり堪能したい方、小悪魔強気受けが好きな方、どっしり構えた男前攻めが好きな方、ぜひぜひ本作を読んでみてほしいです!!

偽りの夜が終わる時
作者:ショーン・マイケル
BDSMクラブでの潜入任務の後、捜査官ブライアン・ハーリーは、潜入パートナーであったグリフィン・マクマヌスへの思いにとらわれていた。一方でグリフィンもまた任務の余波で自身の問題を抱えていた。もう二度と会わないはずだったふたりが再び出会う――。

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