葵居ゆゆ先生「黒豹王の寵愛マーマレード」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人におすすめなのかなど、ネタバレ感想とともにご紹介します。
登場人物とあらすじ
天涯孤独のリノ(受け)は、育ての親である叔父に売り飛ばされそうになっていたところを、偶然街案内をした黒豹頭のマウリシオ(攻め)に助けられます。
彼の正体はなんと王様!
リノに一目惚れした彼は後宮にとどまってほしいと求婚してくるけれど、急な話に戸惑うリノ。
彼に押し切られて「二百日間に心変わりしなければ後宮を去る」という約束でマウリシオとともに過ごすことに。
日々真摯に愛をささやくマウリシオに頑なだったリノの心は次第に解けていく……。
黒豹頭の王様が、異国の街で偶然出会った美しい青年と恋に落ちる…というシンデレラストーリーです❤️✨
こんな人におすすめ
- ロマンチックな海外のラブストーリーが好き
- 溺愛モノが好き
- 半獣、もふもふが好き
各書店特典情報
サイン本キャンペーン
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私、生まれてはじめてサイン本をゲットしました…!どうせ当たらないだろうと思いながら応募したんですが、まさかの。物欲センサーってすごいな…!w
感想
・p9〜11 甘いオレンジと苦オレンジのマーマレードを売るシーン
甘オレンジ、苦オレンジのマーマレードがすごく美味しそうに描かれていて、口の中に柑橘の酸味が広がるよう。食べてみたいなあ。
p15〜16 マウリシオに出会うシーン
マウリシオがふんにゃり笑ったり、「ちょっと苦いのがすごくうまい」とか言葉遣いが砕けてたり(幼くも感じる)、市場を見に行きたいと言ったり、言動が無邪気でかわいい。
p28 烏賊の海鮮スープを食べるシーン
美味しそう。トマトたっぷりのスープを想像して喉が鳴る🍅🦑
苦オレンジをこっそりもいで食べてびっくりするマウリシオに笑うリノがかわいい。
p34 リノの「お父さんがいたらこんな感じかなって、思って」
その後の「十七。もう大人だよ」の背伸び感も可愛い。大人だと言いつつも、お父さんがいたらこんなふうに腕の中に入れてくれたのかなと居心地良く感じてるリノの幼さが可愛い。
p39 「明日は何時にする?」
揶揄いやがって、と言いつつも明日また会う約束をしてるリノのツンデレっぷり〜!!!!「愛傷コレクション」の十有くんを思い出す。しかも一時間くらい早くても平気と言いつつ、あんたがよければとか後で付け加えるところがおずおずとしてて…リノは愛されなれてないけど、愛し方は知っているんだなあと目頭が熱くなる。死んだお母さんはリノを愛してくれていたんだな。
p40 マウリシオに髪を撫でてもらうリノ
可愛すギルティ⚰「今度は逃げることもできず」って、リノはもう逃げられないくらいすっかりマウリシオに心を許しているんだな〜とニヤニヤした。リノは心根が無垢だなあ。
p41 「リノは我慢できずに振り返った」
くあ〜離れがたい顔をしてただけじゃなく、さらに振り返って!!もうリノ、マウリシオにメロメロやんけ!!///
マウリシオも「そんな顔をされると離れがたい」なんて言っちゃって、口説いてるみたい。既に雰囲気が激甘だ…🍯🍊
p42 「お茶に入れたら最高で、うっかり使いすぎてしまった」
マウリシオ、かわいいw 家でひとり、うわっ!おいしい!リノすごい!って美味しさにびっくりしてるマウリシオを想像して微笑ましかった。リノお手製の苦オレンジのマーマレード食べたいよおおお!!!!!
p44 照れるリノ
「まさかそんなに照れると思わなくて」で笑ってしまった😂 マウリシオも照れとるやんけ〜!!!照れてないと言いつつ耳まで赤くしているであろうリノと照れてるマウリシオ、まだ恋人になってないのに既にイチャイチャしているww
しかし、私もリノが思ったのと同じく、てっきり口づけされてしまうのかと…でもよく考えたらカモフラージュのためにキスなんてマウリシオはしないですよね。紳士だもん✨
p41-42 「ヴェロナの恋人みたいだな」
くあ〜〜〜甘いい〜〜🥰❤️❤️❤️しかも自然に手を握り返したり、肩に手を回したり!!ヴェロナの恋人になぞらえて、友達と言いつつも親密な仕草をするのほんとマウリシオったら!!罪な男!!///
p49 「ほんとは寂しいよ、と打ち明けられたらよかった。」
甘々ゆるふわだった雰囲気の中、ここでグッと泣きそうになりました。リノはひとりぼっちだもんね…村人にすかれてないって分かってても、辛辣な言葉を投げかけられるのは辛いよねと胸が苦しくなります…。我慢強いリノがかわいそうで、切ない…。マウリシオとずっと一緒にいられたらいいのに。
p50 「そのあいだは精いっぱい、マウリシオの好意に報いられるような、価値ある人間でいたい。」
俺は一週間でも平気、だなんて、リノの孤独を痛感しました。普段は気丈に振る舞っているけれど、短時間でこんなにマウリシオに心を許してしまうくらい、リノは他人の愛に飢えているんだと…。辛いです。
そして、夢みたいに楽しい時間を満喫するだけでなく、その間はマウリシオの好意に報いられる価値ある人間でいたいという言葉が…辛い…。
リノは針の筵のような場所で暮らして、一人で生きていく術を自分なりに見つけていて、すごく生命力のあるすごい青年なのに、孤独ゆえか自己評価がすごく低くて…。マウリシオの好意に報いられるように、と思うなんて、普段は自分にそれだけの価値がないと言っているのと同じこと。リノは本当に、普段自分に生きる価値を全然見出してなくて、ただ父に会いに行くというそのためだけに生きているんだなあとこの一文で改めて感じました。リノの孤独を癒してあげたい。切ないです。
p51 ボリバルがリノを殴るシーン
衝撃でした。突然殴るんだ、しかも顔を…とすっと血の気が引きます。ボリバルは嫌なやつ、と冒頭でリノが話していたけれど、想像以上にクズ野郎でした。
p52-55 ボリバルがリノから金貨をむしりとり、暴力を振るうシーン
ボリバルがリノに体を売らせないのは、本当はどこかに売ろうとしているからでは、となんとなくは予期していました。でも、本当にリノのことを少しは愛しているのかもと期待もしていました。
だからこそ、リノと同じように、裏切られたような…この世に愛があるとしたら、なぜリノには誰も愛をくれないのと涙が出てきました。
「ボリバルを信じたのは、たったひとりでもこの世で愛してくれる人がいると思いたかったからだ」「思い込まずにいれば、こんなことで傷つかずにすんだのに。」
この2行に、胸を抉られます。ボリバルがリノの顔だけでなく血を吐くまで体を殴った上、掃除しろと言うのも胸糞悪かったけれど、暴力を振るう叔父にさえも愛を期待していたリノがかわいそうで、どうして神様はリノにこんな苦難をお与えになるんだろう、リノが何をしたっていうんだ、ただ愛されたいと願ういじらしい男の子じゃないかと涙がぼろぼろ溢れます。
そして、葵居先生のこういう文章構成や文章がやっぱり好きだなあと思いました。
ひとかたまりの文章の最後に、グッと全体を締めるような一文が書かれていて、その一文はすごくシンプルだけど真を突いていて…。大好きな「愛傷コレクション」の、十有くんが監禁されて「愛されたい」と願ったあのシーンを思い出します。あああ、まだ序盤なのに名作の予感しかしないいいいー!!!!(涙)
p56 「リノ、見てくれ、釣りに石貨ももらえた」
一番粗末な貨幣で喜ぶマウリシオがかわいらしいのと、リノがそれに笑ってくれたことにほっとしました。殴られて辛いだろうに、嘘をついてまで必死でマウリシオといようとするリノに目頭が熱くなります。
p57 「マーマレード、本当は作ってこようと思ったんだ。でも昨日は作れなくて…次また会えるなら、そのときは絶対作ってくるから」
切なさで胸が張り裂けそうでした…つらい。涙がこぼれます。ボリバルに金貨を全て奪われて、どうやってマーマレードを作っていけるだろうとも思ったし、ボリバルのせいで動けなかったのに、まるで自分が全て悪いようにごめんと謝るリノが切ないです。次また会えるならと言うところに、マウリシオとまた会いたい、それも生きる希望にしたいと願うリノのすがるような気持ちが滲んでいて…リノを救い出すにはどうしたらいいだろう?リノは辛いけれど、もう体を売ってボリバルのもとから逃げるしかないのでは、でもボリバルから逃げても結局体を売るために仲介所とかが必要だろうから、結局リノを自由にしてあげることはできないのかな…と、八方塞がりな状況を思って、絶望で泣けてきます。
p61 「行けないよ」
リノが安全に自由に生きていくには、どうしたらいい?と頭を抱えてしまいました。リノはマウリシオと気持ちだけでも対等でいたいと言うけれど、ジバの手先がリノを追いかけてきている以上、家に帰ればボリバルに殴られるか、引きずってでもジバの家に連れて行かれるかの二択しかない…リノはマウリシオの申し出に対して「行けないよ」ときっぱり言ったけれど、どうするつもりなんだろう?旅をしながら売春をするつもりなのか?と疑問と不安でいっぱいになります。
p63 街案内を切り上げたリノ
なぜジバ達に追いかけられたすぐ後に家に戻るのか?あんなにマウリシオへの町案内を楽しみにしてたのに、なぜ急に切り上げたのか?と思ったけど、やっぱりマウリシオの家に行きたいと言いたくなる自分をこらえるためと読んで胸が痛くなりました。
惨めで弱いことは価値のない存在と同義じゃないんだから、素直に甘えたらいいのにと悲しい気持ちになります。
でも、これまで一度も甘えたことのないリノは一度でも甘えたらそれに縋ってしまうから不安なんですよね。
甘えられない生き方は孤独だし、何をするにも大変だけど、これまでそうやって生きてきたから、そうでないやり方を選べない気持ちはすごく分かる気がします。甘えた方が楽だと分かっているけど、その後どうしたらいいか分からないというか、甘えたら自由がなくなるような気持ちもするというか…リノがマウリシオに素直に甘えられたらいいのにと切なくなります。
p64 「今まで頑張ってこられたように、これからも、ちゃんとできるはずだ。」
ちゃんとできる、という言葉に泣きました。リノはまだ17歳なのに、リノの世界の17歳の普通がどうなのかはわからないけれど、生まれて17年しか経っていない人間が背負うにはあまりに辛すぎるものをリノは背負いすぎていると思いました。ちゃんとなんてしなくていい、もっと自分を甘やかしていいんだよと抱きしめたくなります。ボリバルも街の人も、誰もがリノに冷たくて、リノのせいではないことでリノを責める…リノがちゃんとしよう、頑張ろう、自分の命に価値はなくてもと思うことが苦しいです。リノの命に価値はあるし、誰にも愛されるべき存在なんだよと言いたい…辛いです。
p64-68 リノをマウリシオが買ったと分かったシーン
ボリバルがクソ野郎なのは当然ながら、マウリシオはリノを救いたかったからこうするしかなかったんだろうな、でもリノは全然嬉しそうじゃない…と胸が苦しかったです。
マウリシオはただ大切な友人を救いたいだけなのに、ほかにどんな方法があった?と思いました。私にもしリノを助けられるお金があったらマウリシオみたいにより高値でリノを買うことで守るだろうし、お金がなければ2人でそれこそヴェロナの恋人みたいに逃避行することしか思いつきませんでした。リノは「絶対に言いなりなんかにならない」「嘘つき」と憎しみを募らせていたけれど、マウリシオの愛情をどうか分かってほしいと苦しくなりました。
p68〜69 街から宮殿への情景
街から宮殿へ向かう様子、宮殿内の美しいモザイク模様の天井や壁、庭がありありと想像できます。なんてロマンチックなんだろう…葵居先生の地の文がやっぱり好きです。難しい言葉や持って回った表現をしているわけではないのに、文章から漂う気品や甘さがあって…不思議です。どうしてそんな風に感じるんだろう?自分が同じ情景を文章で表現してもこんな風に格調高く書けません。しみじみと好き…という気持ちを噛み締めました。
p70-71 ナスーリの言動
ナスーリはリノのことを良くは思ってないんですね。確かにどこの馬の骨ともしれない謎の子供だもんな…。でもリノへの嫌悪感と同じくらい、マウリシオへの尊敬の念を感じるので、根はいい人なのかな…と想像しています。
p70-71 お風呂と湯上りのえっちな服
お風呂のシーンは、「囚われ王子は蜜夜に濡れる」のユーリを思い出しました。この後、リノもえっちな展開になるのだろうか…と少し不安です。まだリノはマウリシオに怒ったままだから、いくら出会った時に好意があったとしても…と、目は目の前の文章を追っているのですが、頭の中ではこの先のことを考えて不安になったり焦ったりしています。
しかし服装えっちすぎませんか!!???//// 下衣は前後に薄い布が垂れてるだけってチャイナドレスのセクシーバージョンみたいな!?とひとりで鼻息荒くなりました。えっちすぎる。胸元も幅の狭い布で胸元を覆うだけだし…ビキニみたいな感じか…?👙と想像を膨らませました。
p74 マウリシオとの再会と最初の会話
踊り子の服やったんか!!!!とちょっと笑ってしまいました。ナスーリなんてやつだ!まったく!ちょっとえっちなリノを見せてくれてありがとね!!!
「腹なんか減っててもどうでもいい」と言いつつお腹が鳴るとこが可愛いリノ。
p74-75 マウリシオが持ってきてくれた料理
食べ物がおいしそうすぎて、ヒェッ…ってなりました。めちゃめちゃ美味しそうすぎる。全部食べたい……。
p75 マウリシオが説明してくれた、リノを助けた背景
リノはしっかりしているようで、結構抜けてるのかもと思いました。商隊は金貨30枚をさらにぼったくって40枚ってふっかけてきてたのに、それでもいいとリノはお願いしてましたもんね…ぼったくられてもそれを受け入れてしまうのは、リノの世界が狭くて、根が純粋だから人を憎んだり疑いきれないところが理由なのかなあと思ったりしました。
マウリシオの、包み込むような労りの思いが言葉の端々から伝わってくるんですが、リノはそれでもマウリシオに甘えるのは嫌なのかなあ…。
p76 後宮に召し上げられた理由を知ったリノ
理由がわかってよかったし、リノがほっとしていて安心した。お金で自由にしようとしてないよ!リノが大事なだけだよ!
p77 トレーダには自分で行くと言うリノ
リノは早々に出ていくつもりだけれど、どうやって生きていくつもりなのでしょう。ずっと厄介になるわけにはいかなくても、トレーダへ行くために何かマウリシオの知恵を借りるくらいは良いのではと思ったり。
マウリシオが耳を寝かせるのがメチャメチャかわいいです。よしよし撫でたくなる。
p77 マウリシオの告白シーン
まじか!!!!????今!!!!!????
このタイミングでリノを抱いてしまったら、マウリシオがやっぱりリノを金で買ったとリノに思われてしまうんじゃ!?とめちゃくちゃ焦りました。確かにリノが扇情的な格好をしてて、かわいい顔してマウリシオに寄り添ってご飯食べてるのは萌えるけど!!マウリシオー!!!なんでー!!!マウリシオ我慢してええ!!!!お願いいいいい!!!!😭😭😭
p78 マウリシオのプロポーズ
と思ったら、無理強いはしないってマウリシオが言っててホッとしました🥺💨あんなに紳士だったのに急に獣になっちゃったら、もともと低いリノの自己評価がさらに低くなって、死んでしまう…と怖かったんですが、想像以上にいろいろマウリシオの決断がスピーディーでした!!
「きみを妻として迎えたい」にはドヒェーーー////(萌)ってなりました。リノ…リノよかったね…マウリシオはリノを一生必要としてくれる…。
あと、挿絵のリノを見て、THE踊り子の服だ…と鼻の下が伸びました。これはえっちすぎる!!!!!////
p81-82 リノがマウリシオの求婚を拒む理由
なぜリノはこんなにマウリシオからの求婚に困っているんだろう?リノも好意を抱いてたはずなのに…と思っていたんですが、リノの「周りに祝福されない恋は不幸だ」という言葉に胸を突かれました。マウリシオも言っていたけれど、リノは本当に聡明だ…。リノは幼いながらに、周りに祝福された恋だったらお母さんも自分も不幸にならなかったと苦しかったんだな…と泣いてしまいます。
p83 マウリシオの提案
マウリシオの提案が絶妙で、マウリシオさすがー!!と感動しました。リノにしばらく滞在させる理由をこんなに華麗に思いつくなんて…さすがスパダリのマウリシオ…✨✨✨
p84 「マウリシオ。…その、ありがとう」「好きだって誰かに言われたの、初めてだから」
帯で目にしていたはずなのに、いざ本文で読むとめちゃくちゃグッときました…。目頭が熱くなります。マウリシオと結ばれるわけにいかないと思っても、それでも感謝や嬉しいという気持ちを素直に伝えられるリノは根っからのいい子だし、こんな子こそ幸せにならなければ誰が幸せになるのだろうと思えます。リノに幸せになってほしい。好きっていっぱい言われてほしい。
p86「っ、しばらくここにいるって言ったけど、最初にそういうことするのは、だ、だめだろ!」
か わ い い 😭😭😭😭😭
ずるい、とか、ぷくっと膨れた顔のリノが想像できて可愛さに悶絶します。マウリシオの鉄の理性、すごい…かっこいい…。でも確かに、リノはつい昨日ボリバルに殴られまくって、身体中痛いはずですもんね。マウリシオがリノを気遣ってくれるのも嬉しいし、リノが普段の元気を取り戻して会話できてるのも嬉しいし、あたたかい寝床で眠れてるのも嬉しいです。
p87 「寝る前の挨拶なんて、うんと小さいころ、母としかしたことがない」
この一文を読んで、一気に涙があふれました。リノの心の中には、ずっとお母さんとの記憶が大切にしまわれているんだなと、リノの無垢さに感動してしまって…。
リノはお母さんを恨むという人生もあったはずだと思います。なぜ産んだんだと母をなじることもできたのに、リノは夫を恋しがる母を見て一緒に悲しめる、そんな優しい心のまま大きくなったんだなと…そうでなければ、自分に生きる苦しみを与えた母親の良い思い出なんてふと思い出せないはずです。ページをめくるほど、文字を追うほど、リノの心根の純粋さと優しさを知って、胸が苦しくなります。
p87-88後宮の情景
後宮の情景描写が美しく、回廊にひとり立つリノを想像してうっとりしました。ラナスルの街を憂い顔で見下ろすリノ、色とりどりのブーゲンビリアと陽の光に照らされてキラキラ光るリノの金色の髪や睫毛の色はどちらも美しかろうなあとときめきます。
p88 カメリアという後宮にいる姫君
リノにお茶を飲もうと声をかけるなんていい人?かと思いきや、その後のやり取りで違うとわかってしょんぼりしました。でもリノも言っていたけれど、後宮でのリノへの悪口は街で言われていたような陰湿なものじゃないのがまだ救いだなあと思いました。今後マウリシオの寵愛を妬んだ姫から毒殺なんて企てられないといいけれど…と想像してひとりぞっとしました。嫌な想像が現実にならないでほしいです。
p91-92 マウリシオとのランチ
めちゃめちゃ美味しそうです…(2回目)料理の簡単な説明だけでも最高に美味しいであろうことが伝わってきます…すごい!!!!!😭❤️✨✨✨
マウリシオとリノの食事を食べてみたいです…うう、お腹が減る…🥺💦
p93 (魔法にでもかけられているみたい…)
マウリシオの求愛に耳まで赤くなるリノの可愛さ、プライスレス!!!!
「私が気を引きたいのは君だけだ」なんて、ストレート過ぎる愛の言葉にドギマギしちゃいます。マウリシオ、素敵過ぎる…!
p94 姫たちのやっかみについて言及するマウリシオ
姫たちにやっかまれていることを認識して声をかけてくれるマウリシオ、優しいなあと嬉しかったです。でも、それと同時にリノが200日後の返事のためにマウリシオには素っ気なくしなきゃと思いつめているのに切なくなったり。リノには夢があるし、祝福されない恋の苦しみは痛いほどよく知っているもんねとなんとも言えない気持ちになります。
p94-95 耳が横向きに寝たままのマウリシオ
か わ い す ぎ る 😭😭😭❤️❤️❤️ほんとにおっきい猫ちゃんみたいです。しっぽでくるまれたり、添い寝したり、マウリシオの全身から溢れるリノ大好きオーラがすごい…!!!リノの「肌の内側が疼くような、震えてしまいそうな心地」がすごくよく分かります。崩れてしまいそうな気持ちも。これまでずっと疎まれてきたのに、突然優しくされて、特別に愛されて、嬉しいけどどうしたらいいかわからないよね…と眩しく思いながら2人の様子を読みました。
p96 甘いオレンジの作り方を教えるリノ
おお〜!リノ、すごいです。オレンジを育てたことはないから真偽はわからないけれど、本当に効きそうな感じがする…🍊
p97 「だって」と駄々をこねるマウリシオ
かわいいwww マウリシオ、時々子供みたいになるのがかわいいです。普段は超絶紳士な大人の男性なのに。ギャップ萌え…❤️マウリシオはカリフでの生活を楽しみにしていたんだなあと思うと、胸が温かくなります☺️🌸
p98 お互いに優しいと言い合う2人
っか〜〜ラブラブ…//// 骨を折ってくれているのはリノの方だとマウリシオは思っていて、そんな無償の優しさを通りすがりの人にも与えられるリノをマウリシオは愛おしく思っているんだな…🥺❤️
p99 服が透けていると指摘されたリノ
えっっちすぎてにやけました😆❤️❤️「や、やらしいこと言うなよ、あと見るな」はもう本当にやばい!!!!!すけべ!!!!!むしろ見たくなっちゃうよリノ!!!!ってなりました😂❤️
p99 「弱いのなんていやなのに、どうしてなんだろう。守るように振る舞われて、心臓がどきどきと鳴りやまないのは。」
少女漫画だ…リノの周りにキラキラしたエフェクトが見えます…/// ああ〜〜かわいいい…嫌だけど嬉しい…かわいい…(悶)
p100-101 マウリシオがリノの容姿を褒める
ふあぁ…腰が抜けそうなくらい甘いぃぃ…甘くて清潔な香りも白い色も似合うとか、白い浜辺から見る夏の海みたいで美しいとか、「吟遊詩人みたいなこと言って恥ずかしくないの」なんてリノに照れ隠しでからかわれても「本当のことを言うのが恥ずかしいと思ったことはない」とかさらりと言っててめちゃくちゃかっこいい…!!!マウリシオ素敵すぎます!!!
容姿を褒められてふにゃふにゃになる前に、「俺だけ特別扱いなのは他の人がかわいそう」と凛としたところを見せてくれたのもとてもよかったです。美しい外見だけじゃなく、心もしなやかな強さを持っていて美しいんだとしみじみと感じられて…心の美しさ→外見の美しさという描写の流れがとても説得力がある感じがして好きでした。(外見は内面の一番外側だから…)
p102 (マウリシオ。…ほんとに、抱きしめてくれる?ひとりにしない?そばに、ずっといてくれるの、マウリシオ)
リノが震えている訳を知って泣きました。ずっとそばにいて欲しいという心からの渇望に飲み込まれそうで怖くて震えていたんだとわかって、リノがこれまで感じてきた孤独を痛感しました。
p103 マウリシオとのキス
優しく包み込むようなマウリシオのキスは逆にすごく官能的で、一文字一文字を追いながらドキドキと心臓が高鳴っていくのがわかりました。リノ、と囁くようにキスの合間に呼ぶのも反則すぎる…!マウリシオの唇は、わんことかみたいにぷにぷにしてるのかと思ったんですが、人間の唇と似てるのかな?と面白い発見がありました。マウリシオの手が腰に伸ばされ、熱さが下半身に向かっていく描写がとても素晴らしくて…ああっこれこそ葵居先生の文章の大好きなところ…!とぞくぞくしました。リノの体の中で起こっている反応をあますところなく情熱的に伝えてくれる艶っぽい文章…!!!過激な濡れ場もよいけれど、過激さだけを求めるならば表現の場としては漫画とかの方が向いていて…こういう、ただのキスシーンに見えて、彼らの心や体の中で起こっていることを繊細にロマンチックに描いて見せていただけるのは、BL小説ならではの素晴らしさだと改めて思いました。好きです…。
p112 カメリアの叱責
ヒェ〜〜…カメリアの言ってることも一部もっともで、言葉を無くしました…。うーん、後宮にいるのにご奉仕の一つもしないで贅沢三昧してるのはカメリアも同じだけどな!と思いつつ、姫たちもマウリシオがダメなら他の貴族に嫁がなきゃと焦ってる中、リノの存在は邪魔だろうなあ…とぼんやり思いました。リノはどう決断するんだろう?この宮殿を出ていくんでしょうか…。
p114 マーマレードとビスケットでお茶
美味しそう〜!!!!ぜひご一緒させていただきたい…リノの苦オレンジのマーマレード食べたいです😭🍯🍊今すぐページの中の世界に入り込みたい…。あまりに食べたすぎて必死で「苦オレンジ マーマレード 作り方」「bitter marmalade recipe」とか調べまくってしまいました…🍊
p114 「だって、明日の朝食べたいじゃないか。頼むよ、リノ」
ンギギギギかわいいいいいい(悶え)
マウリシオ、かわいすぎる…かっこいいのに甘え方も知ってるなんて、なんてずるい大人なんだっ!!!甘えるようにリノを抱きしめる、しかもカメリアがいてもリノしか目に入ってない感じの言動なのがほんとリノ大好き!って気持ちを感じてふふっと笑ってしまいます。
p118 「やり方を間違えれば結ばれないと教えてくれている。ー私は、間違える気はない」
感動で涙が出そうになりました。身の程知らずな恋をするなという教訓ではない、私は間違えないとみんなの前で言いきる漢気に胸を突かれます。マウリシオはリノを愛する責任と覚悟をもう決めているのだと感じました。
p119 「それでも私はリノのがいいよ。愛しているから」
いよいよ泣いてしまいました…この直前の「私は、間違える気はない」でグッときていたのに、トドメが…🤦♀️
人前で宣言するくらい、マウリシオにとってリノへの愛は軽いものやお遊びじゃないのだと改めて感じました。リノとのキス以降、マウリシオの高まっていく本気度を感じます。
p123 「それでも、力になりたいと思うんだ。〜」
泣きました…どうして俺なの、どうしてそんなに愛してくれるのと言い募るリノへの最高の返答でした…。1人でも生きていける強いリノに寄り添いたい、幸せにしたい、ひとりぼっちにしたくない…マウリシオの愛は私が想像していたよりもずっとずっと深くて、マウリシオがこんなにもリノに惹かれるのは、リノが魂の半身だからではないかと思ったりしました。なくしていたものをやっと手に入れたみたいな気持ちになれる人と出会える喜び、本当に素敵で、感動します。よかったね、リノとリノを抱きしめたい。
p124「ー会いたい、よ」
p125「あんたのせいで弱くなったんじゃん」
ひとりじゃだめな自分になってしまうと怯えるリノが切ないです。マウリシオのことは好きだけど、もしまた1人になったら…とリノはずっと怯えている…。
p127-128 母の形見の手紙
この手紙、ずっと不安でした。手紙に何が書かれているんだろう。そして、もし父親に会いに行ったら、またボリバルのようなどうしようもない男だったら…リノはまた絶望してしまうし、そこからどうやって這い上がれるのかと怖かったです。
でも、こんな形で父がどんなひとだったかと彼の行方を知ることになるなんて…。でも、少し疑いの気持ちもあります。ジェラルドは真実を書いているのか?死に引き割かれたと思わせていただけではと新たな疑念が湧きます。ジェラルドが良き人でありますように。どうかこの手紙が嘘ではありませんようにと祈る気持ちが強まります。
p134-135 リノの父親の話
ジェラルドが悪人ではなさそうでよかったと心からほっとしました。マーマレードのレシピはお父さんから伝わったものだったんだと知って、一気に涙があふれました、ジェラルドの言葉からは、リノのお父さんが生きていた頃の姿が生き生きと感じれて…まるでそこにいるようで胸が苦しくなります。
p140 「どうしても愛さずにはいられないほど、フローラを大切に思っていたことだけは、知っておいてください。どんなに困難でも、その愛を貫こうとしていたことを」
リノの容姿が周りと違うことをすっかり忘れていたけれど、リノが金髪碧眼なのはイングラード王族の血を引いていたからなのか…と納得すると同時に、このことが明るみに出たときのカリフ王国とのいざこざを思って気が遠くなりました。ジェラルドは長い間ずっとこれを秘密にしてくれていたんだとありがたい気持ちになる一方、リノの気持ちを思うとなんと言っていいか…喜びと悲しさと驚きと…リノは今何を思っているだろうと思いました。
p140 「喉がみっともない音をたてる」
ここがすごく好きで…リノのこみ上げる涙を想像してもらい泣きしました、目元を隠したけど、こらえきれなくて…というところに、溢れるリノの悲しみを感じて…それに、その直前の「私の妃ならば勉強し放題だぞ」と少しおどけたように言うマウリシオに、リノのそばには自分がいるよと元気付けるような優しさを感じてぐっときました。
p141「いっぱい泣いているリノも偉いよ。両親を愛していた証拠だ」
泣くのも偉いと褒めるマウリシオの姿に、雷に打たれたような気持ちになりました。そうか、泣くのも偉いことだよな…と…。日本で生きていると、泣いたりしちゃダメだ我慢しなきゃいけない…そんな無言の同調圧力や美学を感じることが多いけれど、たくさん泣くことは愛ゆえだよねと胸にジンと響きました。
p141 「会いたかった、と焼けつくように思う」
焼けつくように、という表現が好きです。心を焦がす思いが伝わってくるようで…母にもっと優しくしていればと泣くリノに、「あの時こうしていれば」という後悔の切なさをひしひしと感じて胸が苦しくなります。
p142-4 ジェラルドの前で両想いに
ジェラルドが証人になってくれてよかったな…と読みながら思いました。ジェラルドの隣にお母さんがいるように、私も思えて…3人だけじゃない、リノの愛する人たちに見守られながらの愛の誓いのようで素敵でした。
p150 「ざらりとした酸味のような、苦味のような後味があって、リノはわずかに眉をひそめた」
嫌な予感がします。妙にカメリアが長話してくるのも気になるし、毒か何かが入ってるのかな…リノの気持ちの変化による思い過ごしだと良いのですが…。
p151-152 ナスーリの登場
どこか予期していた展開とはいえ、カメリアがぐるじゃなかったことが救いでした。ナスーリはカメリアをも侮蔑するんだなと意外でした。ナスーリはカメリアを娼婦あがりと言っていたけど、カメリアは良い家のお嬢さんなのではないのかな…?
p156 「血が出れば濡らす必要もなくていい」
ゾッとしました。なんて奴らをナスーリは連れてきやがったんだ…。早くマウリシオ来て、助けてと祈ります。
p157-160 ナスーリとマウリシオの会話
マウリシオがナスーリの存在を重要だと考えていたかを静かに知ります。リノには乱暴を働いたナスーリだけれど、それまではきっとマウリシオの片腕となって活躍していたんだろうなあと寂しい気持ちになります。でも言動の暴力は絶対だめだ。
p160-161 カメリアの密告
カメリアは違う計画を知らされていたのかと納得しつつ、それでもよく後宮の禁忌を犯してまでマウリシオに伝えてくれたとありがたい気持ちです。カメリアは豪胆でいい人だな…。
p163 「な、…んで、白いの、…」
めちゃくちゃびっくりしました。体を売るのも辞さないという話をしてたから、てっきり性の知識は豊富なのかと…めちゃくちゃウブすぎるリノに衝撃です。これからマウリシオに抱かれるだろうけど大丈夫なのだろうか…!?
p165 「先端の小さな孔が口を開けた」
ウウウウえろいっ…!!!!鈴口が開く、とかよりももっとかわいい感じの表現で、なんか読んでいるとえっちさにゾワゾワします//// 孔まわりの愛撫描写は、葵居先生のこれまでの作品でこんなに丁寧に描かれてるの見たことない…!!と興奮しました🥳❤️❤️❤️
p166 「せっかくのリノの初めては、もっと幸せな状況がいい」
紳士…!!!マウリシオの紳士さに泣きそうです。自分の欲望を前面に出すのではなく、まずリノのことを考えて行動してくれる優しさに胸キュンです。
p170 「意識していないのに身体がよじれ、何度も尻が上下してしまう」
ぐうう…じょ、情景が思い浮かぶうう…!!!!最高です!!!!中をやわらかく広げていく描写も、優しくも情熱的でとても素敵なんですが、じゅぼじゅぽかき混ぜられている時のリノの乱れ方もまた!!!ううー!!素晴らしすぎるっ!!!!リノがベッドの上でもだえるさまが映像となって目の前に見えるようです…!!!
「濡れた藁のように重くなった」という表現も、平民のリノならではの発想という感じで素敵です。リノのバックグラウンドも見えるような比喩…✨
p174 「痛いのも、気持ちがいいのもともに味わう。」
ああ〜〜マウリシオォォ〜〜(泣)マウリシオの、寄り添うような言葉にリノの怯えが解けていくのが伝わってくるようです。
p176 「ふわふわした目眩」「虹色の光が視界に舞って」
リノの幸福さを表すような表現にうっとりしました…痛みもあるけれど、マウリシオが相手だという安心感や幸福感に包まれているんだな…と胸があったかくなります。
p180「ん…、がんば、る、…っ」
かわいい……ごりごり抉られるのが怖くてもマウリシオに優しく諭されたら受け入れるリノ…マウリシオへの絶対的な信頼感を感じて愛おしくなります。
p181 「薄い紙に水が滲み通るように」
なんてきれいな表現だろう…とうっとりしました。中出しされた時の感覚をこんなふうに透明感たっぷりに描くって、素敵すぎて…!!!心が震えました。素敵すぎます😭
p182 「どこまでも昇りつめていくような絶頂だった」
射精の時の快感とどう違うのかが表現されていて、なるほど…と思いながら読みました。昇りつめていくような快感と放出する快感、リノの感じているいろんな気持ちよさを想像してじーんと胸が熱くなります。リノの体の中のいろんな感覚を一緒に体感できているようで、すごく楽しいです。
新しい副官シナンに、オレンジの花での祝福、国民に愛される妃…幸せな結婚シーンを読みながら、眩しい気持ちでいっぱいでした。リノとマウリシオが末長く幸せでありますように。
妃は寵愛されて宝を孕む
p196 「いっちゃう…っ、子種、出ないままいっちゃう…っ」
え、え、えっちー!!!!!/// ナカイキするともう一度欲しくなってしまうというのもえっちすぎました…子種出ないままいっちゃう、って言葉も可愛すぎる…切羽詰まった感じと、子種って言い方の堅苦しさがなんだか初々しくて…うう…最高です…ラブラブ…////
p198-201 カメリアとのお茶
「カ、カマかけるの、よくないと思う」が可愛くてにやけました。カメリアを前にすると不思議と幼くなるリノがかわいいです。お姉さんと弟みたい。
p206「俺がずーっと産めなくても、マウリシオ、がっかりしないかな」
悩みは尽きないものだなあ…と切なくなりました。最初は愛されるのに怯えていたリノだけど、愛されたら今度はいろいろ背負い込んで悩んでいる感じ…。リノは生真面目だし、これまで愛されてこなかったから、愛されると義務を果たせと期待されているように感じてつらいのかなと思ったり。
p209 ボリバルの病状
ボリバルに情けをかけてやることはないと思うけれど、唯一の肉親だから突き放せない思いもあるのだろうなと胸が痛くなります。ボリバルが改心することはなさそうだけれど、少しでもまっとうになってくれたらと願わずにはいられません。
p211「きっと、いいことの前触れだよ」
たっぷりと咲いた花にうっとりしました。時期じゃないのに花盛りになったのは確かに何かいいことの前触れみたいな気がします。素敵なシーン…✨
p215 「ーな、…、りた、い、っ」
庭で、というシチュエーションにも大興奮だったのですが、すぐにいってしまうのも可愛いし、ひとつになりたいと初めてリノからすがるように言ったのがかわいくて…🥺ううう、甘い…はちみつみたいに甘々なシーンでにやけます////
p218 「たくさん蜜が出るようになって、発情期を迎えるんだ」
たくさん花をつけたオレンジの花、たっぷりの蜜、発情期…と、どの言葉もがロマンチックに絡み合って、ドキドキがMAXです…!なんて素敵なんだ…スペインの風、満開のオレンジの香りの中で睦み合う2人を想像してドキドキが止まらないです…!!!
p219 潮吹き
くあ〜〜〜潮吹き大好き!!!!!潮吹きも良い徴と知ってさらに大興奮でした。ホワァ…どんどんリノの体が孕む体になっている…あの背表紙で見たかわいい赤ちゃんたちが生まれる準備が整ってきている…🍼
p221「ここがリノの、一番秘密の、愛の場所だ」「気持ちがよくて、溶けそうだろう?苦しいのに、こうして何度でも愛されたい」
くあああああ…この畳み掛けるような言葉責めぇぇ…!!!(悶)
リノが喘ぐしかできなくなっているところが快感の深さを感じるし、結腸に出入りしてる感覚の特別さ、熱さ、快感の深さがマウリシオの言葉からも伝わってくるようです。ぐおおっと体の奥から熱が込み上げるような気持ちになります!!!!
p224「…私の子を、産んでくれるな?」
自信なさげなマウリシオの控えめな言葉が、微笑ましいです。強引に愛を囁いたりすることもあれば、こんなふうに不安げな時もあって…リノが愛されることに慣れて、自分からもいつかマウリシオに愛を囁ける日が来たらいいなあと思いました。
p226-227 エミリオとエリザベス
エミリオとエリザベスのかわいさに、にやけました…2人ともオレンジの花が似合いそうだなあ///
ボリバルが亡くなったのは寂しいけれど、名付け親じゃなくてよかったと少し思ってしまいました…ボリバルに頼んだら嫌がらせみたいな名前をつけられてしまいそうで…。シスリア皇帝たちも祝福してくれてよかった!
p229-230
「リノが最近あまりにも綺麗だから、また恋をしてるんだ」
「月の広場のご利益は必要ないと思う。…ずっと好きだもん」
くあ〜〜〜甘いいいいい!!!!!最後の最後までラブラブ夫夫でにやけました…リノが自分から愛をささやけるようになったのは、マウリシオがリノを溺愛してくれたからですね…ありがとうマウリシオ。リノもマウリシオも幸せそうで、ほっこりします。
p230 「幸せを運ぶオレンジの香りは〜いつまでも、リノの幸せを彩っていた」
最後の一文も素敵でした。最後の最後まで、リノとマウリシオを結びつけてくれたオレンジの香りで彩られていて…まるで紙からオレンジのあの甘酸っぱい香りが漂ってくるようにさえ感じられました。素敵な物語だった…。
寵愛よりも溺愛よりも(黒豹王の寵愛マーマレードおまけSS)
「見ているだけでこちらが幸せにしてもらえるのだから、リノはすごい。」がほほえましい。マウリシオはリノを見ているだけで幸せになれるんだなあ…とニヤニヤが止まりません。
「マウリシオはそれと同じくらい、リノのこともまだ慈しみたかった。妻としてだけでなく、恋人としてだけでもなく――ときには子供のように、甘やかしてやりたいのだ。」の溺愛っぷりがすごい…!街の人々に疎まれ続け、叔父にも愛されずに育ったリノの心の傷を、マウリシオはずっと気遣っているんだなあと目頭が熱くなります。
「彼女たちには早く慣れてもらわないとならない。なにしろ、これからはもっともっと、溺愛以上にリノを愛してやらねばならないのだ。」もっと…!!???リノが溶けちゃう!!///
「愛を与えることに関しては、マウリシオは一生リノに敵わないに違いない。」すごいなあ…そう思えるマウリシオの愛の深さに感動します。マウリシオこそ愛を与えることに関してリノを上回っているように思えるけれど、リノの態度や言葉の端々から滲む不器用な愛情表現をマウリシオは細かに感じ取って、愛と思っているからこう言えるのだなあと思いました。
Amazon特典ペーパー「愛の庭」
エミリオがオレンジに頬擦りするところが可愛すぎて何回も読み返しました…かわいすぎる!尻尾を揺らすのも、かかとで蹴るのもかわいい…蹴られたい(?)
興味深そうに両親のキスを見てるのもかわいいですw
マウリシオが目を閉じてキスを待ってるのも可愛くて笑ってしまいました。しかもリノから誘ってもらった日を数えてるし!えっち!😆
今までの分もこれから私が抱きしめると言ったこと、マウリシオが大切に思っていたことを知って胸が熱くなりました。
「抱きしめるだけできみが震えるから、私はきっとリノに会うために生まれたんだと思った」というのも素敵です…。リノをただのかわいそうな子供だと思って愛したかったのではなく、マウリシオの愛はもっと根本的な…深いものだったんだなあとしみじみ感じました。きみに会うために生まれてきた、なんて、言われたら泣いてしまいそうです。
幸せにしてくれてありがとう、だなんてリノは愛おしいなあ…と胸がいっぱいになりました。夜にリノがマウリシオに素直に伝えられていたらいいな。
雑学
・苦オレンジのマーマレード
苦オレンジ(bitter orange)は直訳すると橙のことだが、seville orangeを指しているようです。
セビルオレンジはスペイン産のとても苦いオレンジで、生で食べることはできない。けれど、イギリスではこれがマーマレードに加工され愛されているのだそう。
まとめ
①情景描写の美しさにうっとり
葵居先生の、ロマンチックで繊細な情景描写と、海外を舞台にしたロマンチックなお話は超絶相性がいい!!としみじみ思いました。
葵居先生の情景描写力は、近年のBL小説家さんの中でもずば抜けて高いと私は思っています。
言葉選びが上品かつ繊細でロマンチック。難しい言葉は使わない、ゴテゴテとたくさんの言葉を並べないのに、優美に感じられる。
言葉の配置がうまい!文章センスが高い!
葵居先生の地の文の美しさが際立った一作だったと感じました。
②毎作パワーアップする濡れ場、今回は「こぶありの性器」
作品ごとに、濡れ場で新しい表現やプレイに挑戦することで有名な葵居先生。
今回は、攻めのちんちんに刺(こぶ?)が生えるという設定でした。
潮吹き、結腸責め、青姦という葵居先生作品ではおなじみのプレイは描きつつも、「また新境地を見せてくださいましたね…先生…」とニヤニヤしました。
こぶありちんちん責め描写、最高でした!!!!
最初は痛みを感じつつも、すぐに気持ちよくなっていく受けが可愛かったなあ。
③口語表現多め。BL初心者がより読みやすい仕様に
本作は基本的に攻めがずっと丁寧語なんですが、ちょくちょくかなり砕けた口語調が混じります。
そのほかにも地の文で、売春を「ウリ」と表現したり、文語表現が抑えられている印象でした。
葵居先生の作品では難しい熟語はこれまでもほぼ使われてきませんでしたが、本作はより、普段小説を読まない人でもとっつきやすい文章を目指されたのかな?という感じがしました。
BL小説は読んだことない!という方におすすめしたい一冊です。