なぜM/Mロマンス小説は最高なのか!?おすすめしたい理由3選

小説

みんな、M/Mロマンス小説を読んでるか〜〜っ!!??

M/Mロマンス小説とは、海外発のBL小説のこと。

最近の私は日本のBL小説よりも、M/Mロマンス小説にすっかりどっぷりハマっているので、M/Mロマンス小説をオススメする理由3選をご紹介したいと思います。

なぜBL小説ではなく、M/Mロマンス小説をオススメするのか?

①同性愛やあらゆる偏見に対する、徹底的な勧善懲悪

M/Mロマンス小説は現代もの・日常ものがとても多く、ゲイである主人公たちがゲイフォビアたち(家族・同僚など)の心ない言動に心折れそうになるシーンがよく出てきます。

でもそういう人たちは必ず幸せなラストを迎えない、もしくは主人公や友人がスパッと小気味良く言い返します。

「人間は皆、肌の色や性嗜好や年齢で決して差別されるべきではない」という強い公平的な思想がどの作家の作品にも根付いていて、読んでいてとても気持ちいいです。

M/Mロマンス小説はどんな肌の色、どんな性思考、どんな年齢の人が読んでも傷つくことがないので、全世界のあらゆる年代のあらゆる性思考のゲイロマンスを愛する人に対して優しいジャンルだと言えるでしょう。

 

②ウィットに富んだ会話にシビれる

M/Mロマンス小説は、海外出身の作家さんが書いたBL小説のこと。

なので、いわゆる「海外ならでは」のウィットに富んだ会話が楽しめます。

例えば、イギリス人作家さんの書いた作品だとパンチの効いた皮肉が多用されていたりとか。

海外の名作映画やドラマ、音楽が好きな方は、そういう作品から引用したセリフを主人公が使ったりするので、「あ!このキャラはあの作品、あのミュージシャンが好きなのね!」とより深い視点で作品を楽しむことができます。

引用された作品や音楽がその場で分からなくても、気になって調べては読んだり聞いたりしているうちに、海外の名作に触れる機会が多くなり、結果的に勉強になる、教養が身についたと感じることが多いです。

 

③まるで映画!ドラマ!ストーリーが重厚

日本のBL小説業界は先細りぎみ。

そのせいか、最近紙で出版される本は「オメガバース」「モフモフ半獣もの」「かわいいショタが登場」「飯テロ」「ファンタジー」など、売れ筋の設定で固定されていることが多いです。

しかし、M/Mロマンス小説は違う!

「どの作家も似たような作品を書いている」感じは全くありません。市場が大きいからでしょうか。

日本のBL小説はあったかくてほっこりする作品が売れ筋ですが、ミステリーやサスペンス、人生節学の要素を判断に取り入れた作品をたくさん供給してくれるのが、M/Mロマンス小説。

次のページをめくるまで、誰がどうなるのか全く想像のつかない衝撃の展開の連続、魂が交わっているような情熱的なラブシーン…M/Mロマンス小説の見どころを挙げればきりがありません。

「日本のBL小説はどれも似た雰囲気で、飽きたな〜」と思い始めたあなた、ぜひM/Mロマンス小説を読んでみませんか?あなたが求めていた刺激的な恋と人生の物語が、待っていますよ。

 

私のオススメM/M小説TOP5は…

①J.L.ラングレー「狼を狩る法則」

海外流 人狼×オメガバース!
差別を乗り越え、愛は成就する!

ゲイ嫌いの親友、白人嫌いの母…そして三度も命を狙われる恋人。

自分の意思で狼になったり人間になったりできる「人狼」である、チェイとキートン。

2人はたまたま出会い、さらにはいわゆる「運命の人」、番だったのですが、チェイはゲイではなかったのでキートンを強く拒絶してしまいます。

そこから始まる、ラブ&サスペンス!

匂い立つような濃厚な濡れ場があったかと思えば、キートンが狙撃されたりとハラハラドキドキのシーンも。

愛と血と感動に溢れる、サスペンスBLの不朽の名作です📖✨

狼を狩る法則
作者:J.L.ラングレー
人狼で獣医のチェイトンは「メイト」に会える日を子どもの頃から楽しみにしていた。そんなある日診療所に一匹の狼が運び込まれ、自分の心と体の共鳴から、チェイはドアの向こうに運命の相手がいると確信する。しかしそこにいたのは傷を負った美しい男だった—。

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1巻「狼を狩る法則」のみ、上下巻でコミカライズされています👇

狼を狩る法則《コミック版》(上)
作者:麻々原絵里依,J・L・ラングレー
人狼の獣医・チェイトンのもとに担ぎ込まれた怪我を負った狼は、チェイトンの運命の相手、メイトだった!? 北米発、人狼たちのスイート・ロマンス、待望のコミカライズ!!

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狼を狩る法則《コミック版》(下)
作者:麻々原絵里依,J・L・ラングレー
キートンの命を狙うのは誰?その目的は――!?そして二人は家族の祝福を得られるのか!?

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恋する狼 狼を狩る法則
作者:J・L・ラングレー
会社移転の調査のためにやってきた街でデヴリンは人狼たちが争っているのを目撃し、レイプされかけていた群れのオメガを助けた。その美しいオメガ、レインに目を奪われたデヴリンだったが、レインの匂いはデヴリンの下半身も刺激する。そうバレンタインデーのその日、メイトの二人は出会った――。

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狼の遠き目覚め 狼を狩る法則
作者:J・L・ラングレー
人狼の私立探偵・ジェイクの伴侶<メイト>・レミは、父親・ダークの暴力に支配されていた。レミの心を自由に解き放ちたいと願う一方で、ジェイクはレミの存在に狂おしいほどの支配欲をかき立てられていた。そんなジェイクの思いに包まれたレミは、勇気を出して封印していた記憶と向き合う。 それは目を背けたくなるような悪夢のような記憶だったーー。

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狼の見る夢は 狼を狩る法則
作者:J・L・ラングレー
大学入学でジョージアにやってきたマットは、友人の兄であるオーブリーの家に同居することになった。二人はメイトだったがオーブリーはホテルチェーン、レイノルズグループの社長で、今後群れの統率者(アルファ)としての責任を負う立場。自分がゲイであることを公にして会社に不利益をもたらすことはできない。

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②C.S.パキャット「叛獄の王子」

殺したいほど憎い宿敵と共闘!
裏切りを乗り越え、闘う王子たち

武の国アキエロスの王子・デイメンは、実兄に陥れられ、父を殺された上、奴隷にさせられ、敵国である美の国ヴァーレの王子・ローレントへの贈り物にされてしまいます。

デイメンもローレントも最初は互いを激しく憎み殺そうとし合いますが、互いの国を陥れたのは、ヴァーレの執政、ローレントの叔父であることが分かり、共闘を決意します。

執政の想像を絶する卑劣さには、読みながら怒りで涙と震えが止まらなかったです。

名君、名将、数えきれない善良な魂が、邪悪な男の罠にかかり殺されました。

でも、どんな窮地に陥っても、デイメンとローレントは、決して正義を貫く信念を曲げなかった。

読後、愛と信頼で堅く結ばれた、真っ直ぐな2人のまばゆい未来に乾杯したくなるはず!!

大号泣必至の作品です😭🏆✨

叛獄の王子(1)
作者:C.S.パキャット
享楽の園、ヴェーレの宮廷で日々繰り広げられる饗宴で、隣国アキエロスの世継ぎの王子デイメンが、腹違いの兄に陥れられ、ヴェーレの王子ローレントの前に奴隷として差し出された。手枷と首枷をはめられ、氷の心をもったローレントから屈辱的な扱いを受けるデイメンだが、心の自由を失ってはいなかった。
そんなある日、デイメンは己のうかつさから鞭打ちという罰を与えられ、ローレントにさらなる憎悪を抱くが、しかし自国の民を救うため、彼はローレントの前に跪くのだった―。
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③L.B.グレッグ「恋のしっぽをつかまえて」

NYの下町を舞台に大騒動!
ポップで楽しいラブ&ミステリー

登場人物それぞれが個性に溢れてて、全員愛さずにはいられません。

例えばロマノの家族。主義主張がぶつかり合っても、お互いに「あいつはどうしようもない奴だ」なんて文句を言つつ受け入れてる。

困った時はみんな全力で助けてくれるし、離れててもちゃんと愛で繋がってる。その懐の深さに、読みながらグッときます🥺

ダンディなおじさんとのスリリングな恋愛は、素敵なスパイス💋✨

ニューヨークでつつましく働き暮らす小市民の生活を体感できる!明るく楽しい、ちょっぴりエッチなラブストーリーです!

あなたも読めばきっと虜になるはず。ぜひ読んでみてください!📖✨

恋のしっぽをつかまえて
作者:L.B.グレッグ
狂乱のギャラリーでのパーティの翌日、従業員のシーザーが目撃したのは、解除されたセキュリティ・システム、消え失せた1万5千ドルの胸像。そして腕時計を「あそこ」に巻き付けられて全裸でトイレに転がる、売り出し中の俳優で元恋人シェプの姿だった!!混乱するシーザーはうさんくさくも魅力的な探偵・ダンとともに調査にとりかかるが―!?
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④T.A.ウェブ「この喝采を彼に」

愛する人にはもう会えない
あの日に戻れたなら…

読みながら、何度も声を抑えきれないほど嗚咽しました。

主人公のマシューは、エイズ対策に100万ドル(約1億930万円)近い寄付金を集めているドラァグクイーン。彼が高校・大学時代に幼馴染のパトリックと付き合っていたことを回想するように物語は展開します。

パトリックは美しく、マシューはずっと片想いをしていましたがなかなか言えず…そんな時、パトリックはたまたまバーで見知らぬ男に誘われ、セックスをしてしまいます。

ネタバレしてしまいますが……その男はエイズ患者でした。

瑞々しく美しい青年は、坂から転がり落ちるように痩せ細り、不調を訴え始めます。必死で看病するマシュー、愛していると言い、涙ながらに抱き合う2人。

この後の2人は、ぜひ本編を読んで確かめてみてください。

正直言って、これほど…感動のあまり言葉が出てこないBL作品にはもう出会えないかもしれません。

人生をかけて推したい、素晴らしい名作です😭🏆✨

この喝采を彼に
作者:T・A・ウェブ
記者のポールは、クラブの楽屋でマシューというドラァグクイーンにインタビューする。大柄で毛むくじゃらのマシューは18歳の時から30年近いドラァグクイーンのキャリアを持ち、エイズ対策に100万ドル近い寄付金を集めている。そのモチベーションは、とたずねられたマシューは、昔の恋の話を始めた…1980年代、それは甘く苦しい運命の恋だった。

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⑤キム・フィールディング「Speechless」

隻眼の工員×失語症の小説家
静かで温かい愛の物語

旋盤オペレーターのトラヴィスは、仕事の帰り道にいつも道端でギターを弾いている男・アンドリューに興味を持ちます。

たまたまトラヴィスがアンドリューに話しかけたことをきっかけに、2人は急速に仲良くなるのですが…トラヴィスが仕事の関係で引っ越さなくてはいけなくなってしまいます。

別れを決意するトラヴィスに、アンドリューは嫌だと必死で伝えます。

その後の2人についてはネタバレしませんが…ひとつだけお伝えするならば、「I love you」という言葉がこんなにも胸に響いた小説はありません。

読むほど2人の愛が心に染み込み、胸がいっぱいになります。

隻眼、失語症…ハンディキャップを持った2人が寄り添い、少しずつお互いに愛し合っていく様子も、離れたくないと苦しむ様子も、全てが狂おしいほど愛おしい。

何度も何度も再読したい、心温まる名作です😭✨

Speechless
作者:キム・フィールディング
工員のトラヴィスが仕事帰りに見かける男は、声を失ったギター弾きだった。仲よくなったふたりはお互いを理解し、互いの存在がかえがえのないものであることに気付く。そんなある日トラヴィスに転勤の話がもちあがり―。

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まとめ

「M/Mロマンス小説をオススメする理由3選」、いかがだったでしょうか?

私の大好きなM/Mロマンス小説5作品もあわせてご紹介しました。

最後に紹介した「この喝采を彼に」は短編なので、たった220円で読めます。

「M/Mロマンス小説の、海外特有の言い回しや雰囲気が好きになれるか分からない…」と不安な方は、ぜひこういった短編をまず読んでみてください。

一冊読めば、きっとあなたもM/Mロマンス小説沼にどっぷりハマるはずです😚❤️