中庭みかな「きみはいつか、ぼくの声をきく」のネタバレ感想|ヤンキー転校生×失語症のDK 痛いほど繊細で、優しい。恋と友情の物語

小説

中庭みかな先生「きみはいつか、ぼくの声をきく」を読みました!

登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨

登場人物とあらすじ

ヤンキー転校生×声が出せない高校生 のお話。

<あらすじ>
真幸は精神的な理由で声が出せない。

幼馴染みの純太に助けられてきたけれど、ある日、「好きで面倒を見ているわけじゃない」という彼の本音を耳にしてしまい激しい喪失感を感じるが、そんな時、不良と噂される転校生の芝山実波から「声を聞かせろ」と迫られて戸惑いながらも距離を縮めていく。

しかし、なぜか辛辣な言葉を吐いたはずの純太は、真幸に近づく実波を許そうとはしなくて―。

 

こんな人におすすめ

  • 中庭みかな先生のお話が好き!
  • 切なくて痛い。でも最後は感動溢れる物語が読みたい!!😭✨
  • 高校生たちのセンシティブな日常を繊細に追いたい!🏃‍♀️✨

 

ネタバレ感想

受け・真幸の幼馴染である純太は異常なほどの世話焼きなんですが、その理由が分かるシーンでは激しい憎悪を感じました…真幸はお許しても私はお前を許さん(呪)

真幸の父親、事件の犯人、不良転校生の実波、純太…と登場人物ほぼ全員に一度は殺意が湧きます😂w

読者の心に爪痕を残す、ハードな作品です。

本当にすごい(語彙力の喪失)

 

まとめ

素晴らしかった!!

幼児虐待など暴力描写が多いのと、PTSD患者である受け・真幸の心理変遷が丁寧に描かれているだけに、感情移入しすぎるとめちゃくちゃ凹みますw

でもその痛々しい事件や人間関係を真幸が攻め・実波との出会いをきっかけに乗り越えてゆくさまに、「こんなにつらい状況でも真幸は頑張れたんだ。私も頑張れる」としんどい時に勇気をもらえます。

痛い、つらい、悲しい。でも決してそれだけでは終わらない。

多感な高校生という時期を舞台にしているからこそ、むき出しの心に響く美しい青春物語です。

きみはいつか、ぼくの声をきく【イラスト付】
作者:中庭みかな
真幸は精神的な理由で声が出せない。幼馴染みの純太に助けられてきたけれど、ある日、「好きで面倒を見ているわけじゃない」という彼の本音を耳にしてしまい激しい喪失感を感じるが、そんな時、不良と噂される転校生の芝山実波から「声を聞かせろ」と迫られて戸惑いながらも距離を縮めていく。しかし、なぜか辛辣な言葉を吐いたはずの純太は、真幸に近づく実波を許そうとはしなくて―。
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