葵居ゆゆ先生「箱庭のうさぎ」に登場する、主人公の響太（受け）が聖（攻め）に作ってもらったお粥＋お守りのロッククッキーを再現しました！
聖が作った、響太への愛情がたっぷり詰まったお粥🍚🥢
本作を知っている方も知らない方も、ぜひ見ていってくださいね😆✨
聖の復縁おかゆって何？
葵居ゆゆ先生「箱庭のうさぎ」の主人公、響太は異食症です。幼馴染の聖が作った食べ物（時々、彼が書き置きしたメモ紙）以外は食べることができません。
理由は、両親のネグレクトです。恋を理由に子を放置する母親を、響太は憎んでいました。「聖以外いらない」という気持ちが強くなりすぎたのか、響太は聖の作るもの以外を食べられなくなってしまいました。
響太は母への嫌悪感から、聖を世界の何よりも大切だと思いながらも、「恋はしたくない」と頑なです。
そんな響太ですが、さまざまな事件を経て、聖への恋心に気づきます。聖のことは大好きだけど、恋したくないと逃げ、何も食べられず死にそうになる響太。
聖は響太を探し出し、お粥を食べさせてあげ、自分の恋心と響太と生きていく覚悟を語るのでした。
この時、響太はどんな味を噛み締めていたんだろうと思うと気になって気になって…早速作ってみることにしました！
ちなみに、響太は聖から逃げる時、聖がおやつに作ってくれていた、響太の好物の、くるみのロッククッキーをお守りがわりに持ち出しています。これもあわせて作ってみます！
レシピの考察
聖から逃げた響太が向かったのは、なんとロンドン（の、バービカンホテル）！
ロンドンで作るお粥、ということで、お米、お水、そしてつけ合わせの昆布の佃煮、それぞれの背景を考察します！
お米
お米は日本のものを持っていったのかな？と思ったのですが、どうもイギリスへの米の持ち込みは厳しめに検査されるようです。
じゃあ現地で買ったのかな？と調べてみると、一番有名な銘柄は「スシライス」だと分かりました。日本で買えるか調べてみましたが、見つからず。
お米は日本から持っていったと仮定して作ります！
お水
作中で、聖がお粥を差し出しながら「水が変わってるから美味しくないかも」と話すシーンがあります。なので、イギリスの水道水を使っているのかな？と想像しました。
ロンドンの水道水は、硬度220度の硬水。市販の水だと「酒蔵の水」が近いのでこれで作ってみます。
でも、過保護な聖が、外国の生水を響太に飲ませるかな？とも思い、東京の水道水の硬度も調べてみました。こちらは、硬度60度の軟水。ボルヴィックは62度なので、かなり近い！
「酒蔵の水」と「ボルヴィック」、2種類のお粥を作って、味を食べ比べてみます！
昆布の佃煮
佃煮は100ml以下なら、イギリスに持ち込んでも大丈夫なようです。1人分なら十分な量です。国内から持ち込んだと仮定します！
以上をふまえて、お粥を作っていきます。作り方はこちらを参考にしました👇
くるみのロッククッキーの作り方はこちらを参考にしました👇
全粥の作り方
材料（2人分）
- 米…1/2合
- 水…500ml
- 塩…少々
手順
１．お米は炊く30分以上前に水洗いし、水につけておく
これが水につけた直後のお米。
これが吸水させて30分後のお米です。お米の粒が大きくなってる！
２．土鍋に水気をきったお米、水を入れて軽く混ぜ、お米を平らにし、土鍋に蓋をして強火にかける
３．ふいてきたらトロ火にして40～45分位炊き、火を止めて10分そのまま蒸らす
ふいてきた時の音がメチャクチャいいので、動画でおすそ分けです。
４．塩で味を調え、器に盛って、完成！
くるみのロッククッキーの作り方
材料（1〜2人分）
- 無塩バター…30g
- 砂糖…45g
- 溶き卵…1/2個
- バニラエッセンス…少々
- 薄力小麦粉…100g
- ベーキングパウダー…小さじ1/3
- くるみ…50g
▼飾り用
- くるみ…適量
手順
０．下準備
- バターは室温に戻して軟らかくします。
- 薄力粉はふるいにかけておきましょう。
- 天板にオーブンシートを敷きます。
- クルミはオーブンを余熱なし150℃にセットし、天板にくるみを重ならないように並べ、10~15分程焼きます。
粗熱が取れたらレーズン大に砕いてください。
１．ボウルにバターを入れて泡立て器で混ぜ、クリーム状になったら砂糖を2～3回に分け白っぽくなるまで混ぜる
２．卵を溶きほぐし、分離しないように2～3回に分けて１に加え滑らかになるまで混ぜる
バニラエッセンスを加えます。
３．２にクルミを加えゴムベラで混ぜる
更に薄力粉を入れて、練らないように混ぜます。
４．オーブンを170℃に予熱し、スプーンで３の生地を山盛り1杯位ずつ天板にのせる
５．４に2つに切ったくるみをのせ、180℃のオーブンで15～20分焼く。焼き上がったらケーキクーラーにのせて熱を冷まして、完成！
感想
全粥
①ロンドンの水ver（酒蔵の水）
食べた後、後味がスッキリします！のどごしがいいです。
硬水と言うだけあって、舌触りが硬いです。米は柔らかいんだけど、シャープな味がします。水に含まれるミネラル分とかがそう感じさせるのかな？🤔💭
初めてちゃんと全粥を作ったけれど、メチャクチャ食べやすくて最高ですね。胃に優しい…。
火がちょっと強かったのか、底の方がちょっとおこげっぽくなってました！もちもちして香ばしくて美味しかったです😋
②東京の水ver（ボルビック）
や、や、やさしい〜！！！！
泣きそうなくらい柔らかくてやさしい口当たりです。なめらかで…胃にスッと入ってきます。やっぱ軟水最高〜！！！！！😭✨一生ついていきます😭✨
最後に足した塩のおかげか、お米の甘みを感じます。そして土鍋、全然冷めない…ありがたい😭❤️
昆布の佃煮もウマーだけど、米だけでも十分美味しく感じました。
硬水はやっぱり飲み慣れていないからか、食べた時に違和感がありました。
同じお粥なんですが、硬水のお粥は舌の上を滑っていく感じ、軟水のお粥はほんわかと米の味が舌を包む感じです。うーん、水でこんなに変わるなんて！😳✨
くるみのロッククッキー
響太は「焼き立てのふかふかした感じが好き」と言っていたので、出来立てを食べたんですが、焼き立てって、たしかにふっかふかだ…！🤭💥
そして、くるみの香ばしさがすごい…！！噛んだ瞬間にふわっと立ち上ります！
冷やしてからもう一度食べると、カリカリサクサクの食感でこちらも美味❤️
飾りのくるみも、スプーンで適当に丸めた凸凹した形も、温かみがあってかわいいです☺️🌸
そういえば、ロッククッキーを作ってるときに、くるみ50gって多くない！？と思ってたんですが、いざ食べてみたら全然多くなかったです👍
優しい甘みとくるみの香ばしさが最高で、どんどん食べちゃう〜！！
まとめ
旨味たっぷりでやわらかなお粥・優しい甘さのロッククッキーは、心身ともに傷だらけの響太を癒やす最高の食べ物だな…としみじみ思いました☺️🌸
皆さんもぜひ、「箱庭のうさぎ」を読んで心震わせつつ、おいしい朝食を食べて萌え悶えてください〜！！✨
作者：葵居ゆゆ
小柄で透き通るような肌のイラストレーター・響太は、中学生の時のある出来事がきっかけで、幼なじみの聖が作ってくれる以外のものを食べられなくなってしまった。そんな自分のためにパティシエになり、ずっとそばで優しく面倒を見てくれている聖の気持ちを嬉しく思いながらも、これ以上迷惑になってはいけないと距離を置こうとする響太。だが聖に「おまえ以上に大事なものなんてない」とまっすぐ告げられて―。
