あす先生「神様ウーと花嫁るー」シリーズを読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
ひとりぼっちの神様×金の眼を持つ天涯孤独の病弱な青年 のお話。
<あらすじ>
流行り病で死を覚悟した孤独な青年るーが山で再会したのは、幼い頃るーを助けてくれた神様のウー。
「このまま死ぬか、それとも俺の花嫁になるか…どっちを選ぶ?」
るーはウーの手を取るが…。
こんな人におすすめ
- あす先生の作品が好き❤️
- 神×人間など異種間BLが好き💑
- 不憫受けがスパダリ攻めに救われて欲しい🥺
ネタバレ感想
第1巻
神様ウーと花嫁るーの出会い編です。
るーは病弱で、幼い頃に最愛の両親も亡くしています。片目だけ金色のオッドアイであることを理由に村の人々からいじめられ、孤独に暮らしてきました。
神様ウーは、そんな不憫なるーを彼が少年の頃から見つめ続けてきました。
頻繁に吐血するほど衰弱したうーを強引に花嫁にして(精を体内に注ぐことで神に近い存在に体を作り替えて)健康を取り戻させるウーですが、甘く激しいセックスや力強い言動とは裏腹にずっと目の奥が寂しそうなのが気になります🥺✨
第2巻
「片目だけ金色なんて気持ち悪い」「不吉だ」「獣みたい」と村の人々に嫌われている、るーに「夜と朝の間の空の色のようで好きだ」と不器用に伝えるウー。そんな彼を「優しくて大好き」とはにかみながら伝える、るー。
ぎこちなくも優しさに満ちた2人のやりとりが愛おしく、自然と温かい涙が溢れます。
あとこれは個人的な萌えポイントなんですが、あす先生のショタめっちゃKAWAII!!!!😭❤️
ぷっくりしたほっぺや唇、まんまるな目があどけないです。
るーのちびっ子時代は村の子供達にいじめられて傷だらけで痛々しいんですが、それでも真っ直ぐな心根を失わずに生きるさまが言動に出ていて…るーが尊くて尊くて…思いきり抱きしめたくなります。
おまけ漫画では、ウーが寝言でるーの名前を呼ぶんですが、その時のるーの反応が超かわいい…!!泣きそうになるくらいキュンとします😭❤️ ぜひ読んでほしいです。
ひとりぼっちで寂しかった2人が、心の欠けたところを補い合うように寄り添う姿が愛おしくてたまらないです。
第3巻
るーに影響されて人間のように食事をとるようになるウー。きのこの炊き込みご飯のおいしさに目覚めるシーンは微笑ましくて、思わず笑みが溢れます。
しかし、2人の幸せは長くは続きません。
神様の世界には「直接人間の命に干渉してはいけない」という掟があるのですが、ウーはそれを破ってるーを助けてしまいました。
ウーの上司であり父であるミト様から「君の存在自体が罪」と宣告されてしまう、るー。
人間として生きていた時も、ウーに助けられて半神となってからも、「要らない存在」だと言われるるーの孤独と苦しみはいかほどかと胸を掻きむしられるような痛みが湧き上がります。
どうかウーとるーを引き離さないでと、必死で祈らずにはいられません…😭
第4巻
神様であるウーの精を受けたるーは、「互いの存在が呼応している状態」つまり「魂ごと2人で1つの状態」になっています。ミト様はウーとるーを殺さない代わりに、るーに自分のもとに嫁ぐように命じます。
ウーより高次な存在であるミト様の精をるーが受け入れれば、るーはウーのものではなくなるので、ミト様は元々計画していた通りウーを自分の後継にできるし、自分のせいでウーを罰して欲しくないるーの願いも叶えられるというわけです。
村でいじめられ続けても耐えていた健気なるーを、ウーはずっとずっと、鹿の姿に変身して見守っていました。
守りたい、愛したいと想いを募らせ続けたウーから、どうかるーを取り上げないでほしい…ミト様に「2人を引き裂かないで」と縋り付きたい気持ちでいっぱいです😭
第5巻
ウーが「肉体と魂を失って私が私でなくなってもいいか」と愛するるーに尋ね、死ぬかもしれないのに思いきり自分の角を折ったシーンはヒッと思わず悲鳴をあげそうになりました。
ウーが自分の肉体や魂を捧げてもいいと思うほど、るーを強く深く愛していた証拠ですよね。
結果的にウーの神格は上がり、るーとお揃いの金の眼を持つことになり、外見が少し変わっただけでミトの後継者として生きていけるようで安心しました。ミトと対立したままだと今後また住処を追われたり、るーを攫われたりするかもしれないって心配ですもんね。
るーの金の眼は北の大地を治める神様に仕える一族のものらしく、そこにもなんだか奥深いストーリーがありそうです。それについては今後ノベライズされるようなのでとっても楽しみ❤️
まとめ
「ひとりぼっちの神様と少年、さびしいふたりの婚姻譚」というキャッチフレーズにぴったりな物語です。
あす先生の温かみある絵柄のおかげで、受け・るーの過酷な人生が少し和らいで感じられます。逆に濃厚甘々な濡れ場のシーンではいけないものを見ているような感覚になって、思わず赤面してしまいますが…🥰💦(照)
ウーとるーの結婚生活はラブラブなのに、どこかずっと切ない。それは2人がこれまで感じてきた孤独の深さゆえだと思います。
今、「自分はひとりぼっちだ」と感じながら生きている、「誰かを、何かを愛したい」と渇望しながら生きている、そんな人にぜひ読んで欲しい物語です。
きっと、ウーとるーの寂しさと喜びが心にじんわりと染み込んでくるはずです。