第21話 元聡の奪還
<あらすじ>
汪植は軍用金の水増し請求について遼東の陳鉞将軍を問い詰めるが、将軍からは役人による官銀の着服が原因だと知らされる。
一方、雲和に着任中の唐泛は、馬林の息子・元聡の失踪事件を自作自演と見抜き、元聡を連れ戻していた。
この一件で馬林からの信頼を得た唐泛は、贅沢三昧の日々を送るだけでなく、鉱夫らが慕う李茂を捕らえて投獄してしまう。
汪植は軍用金の水増し請求について遼東の陳鉞将軍を問い詰めますが、将軍からは役人による官銀の着服が原因だと知らされます。汪植は国庫補填の金銭を調達するために鶏缸杯を質に入れます。その頃万安は銀を金に換え、池に沈めて隠蔽していました。
そんな時、尚明が街で鶏缸杯を見かけたと周太后に差し出し、周太后は万貴妃に宴席で鶏缸杯を使いたいと言ってきます。
一方、雲和に着任中の唐泛は、馬林の息子・元聡の失踪事件を自作自演と見抜き、元聡を連れ戻していました。この一件で馬林からの信頼を得た唐泛は、贅沢三昧の日々を送るだけでなく、鉱夫らが慕う李茂を捕らえて投獄してしまいます。そんな唐泛に対して、隋州は怒りを抑えることができず、雲和を離れる決心をします。しかし唐泛から馬林を欺く演技だと諭され、唐泛を信じることにします。
第22話 盗まれた鶏缸杯
<あらすじ>
唐泛は鉛入りの官銀について探るため、馬林の懐柔策に乗った振りを続けていたが、馬林は一向に尻尾を出そうとしない。
そこで、馬林を信用させるために、唐泛はある策を立てる。
一方、都では、汪植が国庫補填の金銭を調達するために質に入れていた鶏缸杯が、何者かに盗まれてしまう。
唐泛はドゥルラとウユンブラガに羊汁の作り方を教え、ドゥルラたちの店は大繁盛します。
唐泛は鉛入りの官銀について探るため、馬林の懐柔策に乗った振りを続けていましたが、馬林は一向に尻尾を出そうとしません。そこで唐泛は馬林に「私塾を開きたいと言う李茂の願いを聞き入れてやり味方に引き入れ、労働者たちを鉱山に引っ立てよう」と唆します。李茂は馬林を担ごうとする唐泛の真意を見抜きます。
そんな中、唐泛は馬林が偽の官銀の鋳造所(私銀坊)へ連れて行かれ、「皇帝以外は全員買収済み」だと聞かされます。
一方、都では、汪植が国庫補填の金銭を調達するために質に入れていた鶏缸杯が、何者かに盗まれてしまいます。その頃、尚明・万通・万安は雲和という金づるが汪植により絶たれるのを恐れて三人で汪植を害そうと悪巧みをしていました。
汪植は、やむを得ず偽物を携えて万貴妃のもとへ。しかし、宴席で本物の茶杯を取りだした皇太后が、貴妃を問い詰めます。2つの茶杯を手に取った皇帝は、皇太后の出した器を偽物だと池に放り投げます。汪植は理由を成化帝に話し、許されます。
第23話 黒幕の正体
<あらすじ>
唐泛が雲和の富豪・馬林と懇意にしているとの知らせを受けた汪植は、真相を探るべく自身の護衛・賈逵を雲和に送り込む。
その頃、馬林は都からやってきた謎の商人・李子龍を唐泛に引き合わせようと宴席を設けていた。
賑やかに酒を酌み交わしながら、互いに腹を探り合う3人。
唐泛が雲和の富豪・馬林と懇意にしているとの知らせを受けた汪植は、真相を探るべく自身の護衛・賈逵を雲和に送り込みます。
そ
の頃、馬林は李子龍を唐泛に引き合わせようと宴席を設けていました。賑やかに酒を酌み交わしながら、互いに腹を探り合う3人。重臣の半数が馬林と繋がっていることが分かります。狡猾な李子龍は唐泛の真意を見抜き、馬林に唐泛の殺害を迫ります。
唐泛は馬林から万安と繋がっている帳簿を見せられると、すぐさま汪植と成化帝に報告。汪植は万安の池の金をすべて巻き上げますが、万安は汪植と唐泛への復讐を誓います。
第24話 命懸けの帰京
<あらすじ>
唐泛たちの留守中、隋州の屋敷に賊が侵入し、唐泛の姉・唐瑜は息子の澄を抱いて身を隠しながら眠れぬ一夜を明かす。
一方、雲和で無事に官銀の一件を解決した唐泛は、勅命を受けて隋州たちと共に帰途につく。
唐泛の身を気にかける一行は用心しながら険しい悪路を進むが、橋の崩壊や襲撃に遭い、二手に分かれて都へ向かうことに。
唐泛たちの留守中、隋州の屋敷に賊が侵入し、唐泛の姉・唐瑜は息子の澄を抱いて身を隠しながら眠れぬ一夜を明かします。
一方、雲和で無事に官銀の一件を解決した唐泛は、勅命を受けて隋州たちと共に帰途につきます。後任の雲和知県は盧志、唐泛は李茂と引き合わせて一安心します。馬林は李子龍の手先に毒杯を煽らされて死にます。
唐泛の身を気にかける一行は用心しながら険しい悪路を進みますが、橋の崩壊や襲撃に遭い、二手に分かれて都へ向かうことに。唐泛に扮したドゥルラは、隋州やウユンプラガと共に馬を走らせますが、待ち伏せていた暗殺者たちに襲われ、矢を受けます。先に北京についた唐泛は李子龍から銭を投げつけられぞっとします。
第25話 猛毒
<あらすじ>
都では正体不明の2人組が錦衣衛に扮したうえ、隋州と名乗り朝臣たちから金銭を奪うという悪事を働いていた。
被害者のひとりから話を聞いた汪植は、賈逵に裏を探るように命じる。
そんな中、唐泛の身代わりとなって毒矢を受けたドゥルラが、昏睡状態となってしまう。
都では正体不明の2人組(李飛・李游)が錦衣衛に扮したうえ、隋州と名乗り朝臣たちから金銭を奪うという悪事を働いていました。被害者のひとりから話を聞いた汪植は、賈逵に裏を探るように命じます。
そんな中、唐泛の身代わりとなって毒矢を受けたドゥルラが、昏睡状態となってしまいます。丁容が矢尻の毒を調べた結果、何種もの毒素が複雑に絡んでいるため、すぐには解毒薬が作れないといいます。成化帝は丁満に太医を遣わすよう命じます。汪植は成化帝に李子龍という黒幕の存在を報告します。
尚明は万通に錦衣衛の危機を知らせ、隋州を使って汪植に対抗するよう唆します。万通は朝臣たちから金銭を奪った容疑で隋州を投獄します。
隋州はひとまずドゥルラの熱を冷ますため、王室の氷室と闇市へ氷を調達に行きます。
その頃、毒矢を受けたドゥルラを救うため、唐泛は自らの手を矢尻で傷つけ、解毒薬を探そうとしていました。
第26話 隋州と偽の錦衣衛
<あらすじ>
北鎮撫司での取り調べを受けた隋州は、放免後、偶然自身の名を騙りゆすりを繰り返していた2人組と知り合う。
彼が本物の隋州だと知らない2人は、隋州を仲間にしようと誘うが…。
その頃、毒矢を受けたドゥルラを救うため、唐泛は自らの手を矢尻で傷つけ、解毒薬を探そうとしていた。
北鎮撫司での取り調べを受けた隋州は、拷問寸前で同時刻に隋州と名乗る者が役人の家に押し入ったため放免されます。さらにその帰り道、偶然自身の名を騙りゆすりを繰り返していた李飛・李游と知り合います。彼が本物の隋州だと知らない2人は、隋州を仲間にしようと誘います。
その頃、唐泛は数々の湯薬を試しても効果はなく、体は衰弱する一方でした。
そんな中、李子龍が都にいるとの情報を入手した汪植は、歓意楼で彼との交渉に臨みます。汪植は重臣たちを囲い込むその才を朝廷のために活かしてみないかと誘いますが、李子龍は笑顔で断ります。そして「置き土産」として爆薬を汪植に預けて帰ります。
第27話 謎の武器
<あらすじ>
矢の毒に苦しむ唐泛とドゥルラを少しでも延命させようと、隋州は宮中の氷室から氷を調達し、急ぎ帰路に就く。
道中、錦衣衛の兵に行く手を阻まれる隋州だったが、李兄弟が現れて兵たちを撃退し、連行される寸前に難を逃れる。
身の危険を感じた隋州は、己の潔白を証明することを決意する。
矢の毒に苦しむ唐泛とドゥルラを少しでも延命させようと、隋州は宮中の氷室から氷を調達し、急ぎ帰路に就きます。道中、錦衣衛の兵にいちゃもんをつけられ行く手を阻まれる隋州でしたが、李兄弟が現れて兵たちを撃退し、連行される寸前に難を逃れます。身の危険を感じた隋州は、己の潔白を証明することを決意し、彼らが根城にしている「天寧寺」に向かい、彼らに交わります。
一方、汪植は李子龍の使用した武器(爆弾)が3年前の朝廷での大惨事(兵部の武庫司が開発した爆弾が暴発した事件)と関連があると突き止めたものの、捜査は難航していました。武庫司の匠郎である王憲だけは当時の様子を知る唯一の人間ですが、変わり者で全く口を利きません。
李子龍の使用した武器が3年前の朝廷での大惨事と関連があることを成化帝に隠していた汪植でしたが、見破られ口ごもります。
裴淮は唐泛を助けられないことを嘆き悲しみ、唐泛は冬児にいつか来る別れを思って言葉を残します。
その頃、丁満は李子龍に会い何かを手渡します。代わりに彼は解毒薬を受け取り、澄にそれを手渡し消えます。裴淮は1個しかない解毒の丸薬の成分を調査し、2個にできないかと苦心します。
第28話 届かぬ哀歌
<あらすじ>
李飛・李游を捕らえるために賊として潜入した隋州。
2人は仲間を集め、銭荘で強盗を行う計画を立てていた。
昔は辺境を守る兵士だったという賊たちの身の上話を聞き、隋州は彼らを救いたいとの思いを強くする。
李飛・李游を捕らえるために賊として潜入した隋州。2人は仲間を集め、銭荘で強盗を行う計画を立てていました。昔は辺境を守る兵士だったという賊たちの身の上話を聞き、隋州は彼らを救いたいとの思いを強くします。
強盗決行の日、現場には薛凌たち錦衣衛が張り込んでいました。ところが何かあると察知した万通により捕縛作戦は失敗し、隋州はやむなく賊たちと共に逃走することに。賊たちは歓意楼に逃げ込み人質をとりますが、なんとそこには汪植がいました。尚明の提案により歓意楼は火攻めされることに。
隋州の窮地を聞きつけた冬児は唐泛に知らせます。
第29話 火攻め
<あらすじ>
薛凌が歓意楼の火攻めを命じられて困り果てていたところに唐泛が現れ、自ら賊の説得を買って出る。
歓意楼の中へ入った唐泛は、隋州や汪植らと共に機転を利かせて賊たちを制圧するのだが、体内の毒が回った唐泛は、吐血して倒れてしまう。
その籠城事件から1週間後、皇室の氷室を管理している孫達が隋州を訪ねて来た。
薛凌が歓意楼の火攻めを命じられて困り果てていたところに唐泛が現れ、自ら賊の説得を買って出ます。歓意楼の中へ入った唐泛は、隋州や汪植らと共に機転を利かせて賊たちを制圧するのですが、体内の毒が回った唐泛は、吐血して倒れてしまいます。
いざ火がつけられようとしたその時、丁容が「自分が火を付ける」と役を買って出て、その隙に賊たちは汪植・隋州たちに殺されます。
そんな時、裴淮が解毒薬を複製し終えました。ドゥルラと唐泛は1週間ほどで回復しました。その間に隋州は小旗から復職を認められ、また北鎮撫司に戻ります。
その籠城事件から1週間後、皇室の氷室を管理している孫達が隋州を訪ねて来ました。孫達から481個もの氷の盗難事件を捜査するよう依頼された隋州と唐泛は、現場検証を終え、金三と呼ばれる闇市の売人の居場所を突き止めようとします。歓意楼の女将しか金三を知らないものの、彼女は足が痛いと言い出し、代わりに唐泛が女将に変装して金三に会うことになります。
歓意楼では女将が5万両で買ったという芸妓・青歌がお披露目されており、人々が押しかけていました。
第30話 皇帝の氷
<あらすじ>
皇家の氷室から消えた氷について、捜査することになった唐泛と隋州。
唐泛は歓意楼の女将に扮して、氷売りの金三に会う。
商いの交渉を装って話を聞き出した2人は、金三とその仲間たちが氷室の氷泥棒だと確信するが、証拠は掴めずにいた。
唐泛は歓意楼の女将に扮して、氷売りの金三に会います。商いの交渉を装って話を聞き出した2人は、金三とその仲間たちが氷室の氷泥棒だと確信しますが、証拠は掴めずにいました。さらに、彼らが盗んだ氷を売るのは、貧しい民たちを助けるためだと知ります。
隋州は金三たちを守るため、あえて上には報告せず薛凌と少人数の部下だけで捕まえようと計画します。
一方、汪植は李子龍の行方を捜していましたが、一向に消息をつかめずにいました。
その頃、都に潜む李子龍のもとを1人の密偵が、氷室から氷が消えた件について報告していました。