中国ブロマンス時代劇「成化十四年~都に咲く秘密~」の全話ネタバレ・あらすじ一覧|古代中国の華麗なる政争

ドラマ

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中国・明の時代を舞台に、“武術”と“知恵”を駆使する明朝一の名探偵コンビが、数々の謎と陰謀に立ち向かう歴史ドラマ、「成化十四年~都に咲く秘密~」

全話のネタバレ・あらすじ一覧を掲載しています。

早速見てみましょう!

登場人物とあらすじ

引用:『成化十四年~都に咲く秘密~』ドラマ公式サイト|ポニーキャニオン

法を司る推官と秘密警察官が数多の事件の裏にある、宮廷内の覇権争いを探る お話。

<あらすじ>
時は成化帝が世を治める明朝時代・成化十四年。
都の行政機関である順天府で法を司る推官として抜群の推理力を誇る唐泛は、妓楼で起きた死亡事件を調べていた。
事故死に見えたこの事件だったが、唐泛は被害者が何者かによって殺害されたと推察し、捜査を進めていく。

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こんな人におすすめ

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 ネタバレ感想

第1話 都の怪事件

<あらすじ>
順天府の長官・潘賓は山積する事件の審理に頭を抱え、推官・唐泛を呼び出す。
すると唐泛は、いくつもの事件をいとも簡単に解決してしまう。
帰途に就いた唐泛は、武安侯の嫡男・鄭誠と口論になり騒ぎを起こす。

順天府の長官・潘賓は山積する事件の審理に頭を抱え、食事中だった推官・唐泛を呼び出します。すると唐泛は、いくつもの事件のあらましを一度に聞くなり、全てをいとも簡単に解決してしまいます。

一方、秘密警察・錦衣衛の北鎮撫司である隋州は賈逵という指名手配中の男を11年間かけて探し当てたところでした。

帰途に就いた唐泛は、武安侯の嫡男・鄭誠が花売りの女性に乱暴を働こうとしているのを見て口論になり、騒ぎを起こします。

朱祐樘(皇太子)が兄弟同然の学友・韓早が失踪したと成化帝、万貴妃(成化帝の妻)、周太后(成化帝の母)に訴えると、成化帝は侍従である劉向に詳細を伺い、北鎮撫司に任せると言い渡します。

万貴妃は韓早失踪事件が自分を陥れる罠ではと疑い、汪植に対応を一任します。

余府では、西廠(特務機関)の督公・汪植が、立太子についての上奏書で「貴妃が後宮を牛耳り朝政に関与している」と書いたことを追求され、家族を守る代わりに自ら服毒するよう追い詰められていました。

その夜、侍女である冬児は小銭を稼ぐために恋愛小説を書いている唐泛に菓子を持ってきてやります。すると潘賓に再度呼び出され、妓楼・歓意楼で起きた殺人事件に鄭誠が巻き込まれたことを知らされます。医師の裴淮は、腹上死に見えるが①室内はきれいなのに口の中に大量の血があり②爪の間には木くず、布団の下に掻き痕がある ことから、他殺ではないかと疑います。

唐泛は武安侯に事情聴取をします。鄭誠は毎回、清姿という女性を指名していたが断られ、別室で富陽春という強精薬を飲んで休んでいました。子の刻に下男が呼びに行くと歓意楼の者ではない謎の童子が縊死していたのだそう。富陽春は清姿を介して唐洗白街の回春堂で処方してもらっていました。不明な点が多いから遺体はそのままにと唐泛は主張しますが、武安侯は「大事にしたくない。亡骸は武安侯府に安置する」と言って聞きません。

唐泛は詳しく調べたがりますが、潘賓は翰林院で唐泛が冷遇されているのは頭が固いからだと叱ります。

御書房では、汪植と尚明(余と懇意)が功臣である武安侯の嫡男が持病を患って死んだと聞いたが順天府の調査不足ではないかと成化帝は追求します。調査するのは西廠と主張する汪植と東廠と主張する尚明は真っ向からぶつかります。

賈逵を処罰中、居眠りしていた隋州は部下の薛凌から揺り起こされ、韓太傅(皇太子の師)の子息・韓早が失踪した件について捜査しろとの成化帝の命を受けて都へ飛びます。

裴淮は鄭誠が長期的に毒薬を摂取したことにより死に、童子は猛毒により殺され死後首を絞められた可能性があると検死の結果を唐泛に伝えます。しかも鄭誠が妓楼に来る3〜6時前に童子は死んでいたようです。しかも童子は男でした。

隋州は韓早が屋敷を申の刻に出たと聞いて街で聞き込みを開始。唐泛が鄭誠と口喧嘩をしていたため、韓早は用を足したいからと道を遠回りしたそうです。

その頃、刑部と大理寺が連名で順天府を弾劾したと聞いて潘賓は震え上がります。唐泛は本件挽回のため、東廠・西廠・錦衣衛・刑部・大理寺に応援を要請したいと上奏してはどうかと提案します。食事をしていた唐泛は新入りの料理人が作ったという麺にけちをつけます。そこに料理人として現れたのは、隋州。

 

第2話 相棒誕生

<あらすじ>
失踪した韓早の事件を捜査する隋州は、鄭誠と口論した唐泛を探るため身分を偽って接近するが、唐泛は隋州の正体を瞬時に見破ってしまう。
そこへ明朝の特務機関・西廠の汪植も加わる。
妓楼で謎の死を遂げた鄭誠の事件を捜査する唐泛が、韓早の事件に関係していると知った汪植は、唐泛を西廠で取り調べようとするが、隋州は強引に唐泛を北鎮撫司へと連行する。

失踪した韓早の事件を捜査する隋州は、鄭誠と口論した唐泛を探るため料理人と身分を偽って接近しますが、唐泛は彼の靴から隋州の正体を瞬時に見破ってしまいます。そこへ明朝の特務機関・西廠の汪植も加わります。
妓楼で謎の死を遂げた鄭誠の事件を捜査する唐泛が、韓早の事件に関係していると知った汪植は唐泛を西廠で取り調べようとしますが、隋州は強引に唐泛を北鎮撫司へと連行します。唐泛は隋州に自分が鄭誠を殺せるはずがないと論理的に主張します。実はそれが自分を守るためだったと知った唐泛は、隋州と組んで事件を追うことに。

韓早の特徴を聞いた唐泛は、それが鄭誠の横で縊死していた童子と同じだと気づきます。2人は中毒死した鄭誠の死因を探るため富陽春を調合していた回春堂へ向かいますが、調合していた林朝東という男は故郷である河南の衛輝府に戻ったと店員が言います。そこに店主が身分を隠して帰ってきたため、隋州は連行します。

唐泛は汪植に歓意楼へと呼び出され、鄭誠の飲んでいた富陽春から柴胡と西夏の鳥兜という毒薬が発見されたと言われます。唐泛は鄭誠のことを聞き出そうと清姿を呼び出しますが、彼に身請けされたはずの彼女は全く悲しそうではありません。

隋州と汪植は回春堂の店主を尋問。林朝東は2年前から店に勤めていた寡黙な男だそう。身分をとっさに隠した理由を尋ねられると、ここ数年間、鉄市でオイラト人と商売をしているからだと白状します。汪植は鳥兜を売買した理由を尋ねますが店主は知らぬと主張したため、投獄されていた賈逵に店主を殺させ白状させようとさせます。

その頃、帰宅していた唐泛はオイラト人に襲われ、富陽春を奪われます。そこを隋州に助けられ、火事になった東廠から移動させられたという鄭誠の遺体を検分させられます。しかしその遺体には刀傷があり、本物の遺体は武安侯府によってすり替えられていたようです。

薛凌は数日前に消えた韓府の馬車を発見。馬車は鉄市で入手されたもののようです。鉄市ではオイラト人が精鋼で物を売買しているそう。唐泛は馬車の売買元を探るべく隋州と鉄市へ行くと、馬車を売った男を発見。唐泛は隋州とはぐれ、謎の女性から「なぜ戻ってきたの」と突然ビンタを食らわされます。

 

第3話 謎の調剤師

<あらすじ>
北鎮撫司で唐泛と隋州が共に容疑者を尋問したところ、事件の鍵となる人物として林朝東が捜査線上に浮上する。
かつて回春堂の店主に連れられて鉄市を出入りしていた林は、やがて多くの闇取引にも手を染めるようになっていた。
林朝東は、数日前に実行犯を雇い犯行に及んだだけでなく、通行証を不正に入手したことも判明する。

ドゥルラという女に放してもらえない唐泛はウユンブラガという男と出会い、一晩宿を貸してもらいます。

北鎮撫司で隋州が追っていた容疑者を尋問したところ、林朝東から雇われたと白状します。林は数年前から店主とともに鉄市に出入りしていましたが、半年前から鳥兜を買い占めるようになり、数日前にはある男(唐泛)の持っている薬瓶を奪えと指示し、オイラト人の格好をして不正に通行証を入手していました。
韓府の馬車は金目のものを探していた時に偶然見つけたものらしく、韓早の遺体はその時すでに馬車の中にあったそう。林朝東は少女と男の遺体がほしいと尋ねてきましたが、韓早を女の衣装で飾って渡したと言います。

唐泛と隋州は清姿と林朝東が共に殺人を企てたのではと推理し、韓府の馬車の足取りを追うことで犯人の居場所を突き止めようとします。

一方、韓早毒殺に使用された薬の正体は東廠秘伝の毒薬・弾刹散だと部下の丁容に突き止めさせた汪植は、薬の本来の持ち主である尚明に恩を売るため、「韓早の死因は弾刹散だ。私の窮地には手を貸していただきたい」と恩を売りに行っていました。
弾刹散の管理者が福林という太監に薬を手渡したと白状しますが、彼は自害してしまいます。
成化帝は韓擁将軍が逝去した途端韓早が失踪したことで政治に後宮が巻き込まれることを憂いていました。

唐泛と隋州が韓早の殺された日の足取りを追っていると、汪植が乱入してきます。皇太子は毎日「後秦記」を読んでおり、汪植を趙高(秦の宦官)に見立てて殺意を抱いていると報告してきます。
唐泛は、韓早が宮殿を出てから唯一接触した御者は潔白ゆえに毒を盛られたのは宮中だと断言、その後唐泛と隋州は鉄市に行き、変装した清姿と林朝東を発見します。
林朝東を捕まえようとした瞬間、彼は何者かに突然矢で射抜かれます。裴淮のもとに連れていき助けようとしますが、彼は手術中に死んでしまいます。

 

第4話 事の顛末

<あらすじ>
絶命した林朝東の前ですべてを自供した妓女・馮清姿は自害してしまう。
事件の手がかりを失った唐泛は、上司である潘賓に林朝東を捕縛したと嘘の報告をして、真犯人をおびき出す計画を思いつく。
その夜、隋州たちが待ち構える北鎮撫司の牢に襲撃者たちが現れる。

馮清姿は林朝東と許嫁でしたが、父が投獄され教坊司(宮中の音楽教習機関)に送られた後、歓意楼に売られました。朝東はやっとの思いで彼女を探し当てましたが、女将がふっかけてきた500両を用意するため田畑と家財を売るため帰郷。そこに鄭誠が先回りし、楼閣に馮清姿を縛りつけたのでした。2人は一緒に死ぬつもりでしたが、朝東が「鄭誠の死を望む者が訪ねてきた。彼に富陽春を渡せ」と命じたため、複雑な事件になってしまったのだそう。馮清姿は林朝東と一緒に埋葬してほしいと言って、自害します。

事件の手がかりを失った唐泛は、上司である潘賓に林朝東を捕縛したと嘘の報告をして、真犯人をおびき出す計画を思いつきます。潘賓が武安侯に真犯人を捕まえたと言いに行くと、鄭誠の弟が動揺。
その夜、隋州たちが待ち構える北鎮撫司の牢に襲撃者たちが現れました。林朝東に化けた賈逵が襲撃者たちに応酬。騙されたと知った襲撃者が逃げ出す際に落としていった刀を拾うと、それは倭刀でした。

唐泛が帰宅すると、ドゥルラが「外套を引き裂いたのだから500両弁償しろ」とウユンブラガと共に怒鳴り込んできます。潘賓が仲裁し、一旦喧嘩はお預けに。

汪植に頼んで景泰元年からの海防文書を調べ始めた唐泛は、過去の記録に「景泰7年3月武安侯の嫡男、英が海防にあたる」と書いてあるのを見つけ、事件の全貌を推理します。
唐泛が汪植と順天府に向かっていると、2人が乗っていた馬車が何者かに襲われます。しかしどうにか事なきを得ました。

「武安侯府が今晩出棺する」と薛凌から報告を受けた隋州。隋州と唐泛は武安侯府へ向かいます。調査するのは武安侯、鄭英自身です。彼は鄭誠殺害後に次男をかばうために罪を重ねたようです。
そこに汪植が現れ、唐泛に推理を促します。爵位の世襲は一代ごとに降格するため襲爵者が功を成せば維持できます。成化3年、倭国で応仁の乱が勃発し大勢の倭人が明に流入した当時、英は29歳で象州を守る将軍でした。彼は数年で倭人を降伏させ、襲爵後も都に連れ帰り食客として抱えていました。北鎮撫司の牢に襲撃者たちが倭人だったのはそのためだと唐泛は言います。
また、棺の中に証拠があると言い、3人は棺を開かせようとしますが、そこに次男が登場し、罪を自白します。

次男は、鄭誠を殺害した日、清姿が彼と言い争いをしていたため腹上死に見せかけるのは難しいと考えました。そのため、鉄市で女の童子を買ったつもりでしたが、それが偶然にも韓早だったのです。次男は、「兄が無学無能だったのが許せなかった。兄が鄭家を継げば栄光は失われる」と言い募ります。唐泛が鄭英の力も借りただろうと追求すると、次男は自害。鄭英は泣き崩れます。

御書房では、汪植が事件の経緯を報告。成化帝は「鄭英の処罰をここまでとするように」と言い渡します。
北鎮撫司では、賈逵が密かに汪植に買われ、牢から出されていました。

隋州は順天府に協力し事件を解決したため、「百戸に抜擢し、正六品に封ずる」と、万通から皇帝の言葉をいただいていました。それに不服を示す唐泛。それに潘賓がとんでもないことだと顔色を変えます。
隋安瀾とは、先帝の代に幾度も外敵をしりぞけた驍騎将軍のこと。彼が隋州の大叔父だから昇進したのだと教えられます。さらに周太后は隋州にとって大叔母なのです。
やけ食いする唐泛に会いに来た隋州は報奨金の半額を彼に渡す……も、錦衣衛も負傷者が多数出たとのことで、逆に金を出せと言われ唐泛は怒ります。

 

第5話 冬児の身請け

<あらすじ>
唐泛が間借りしている大家の侍女・冬児が、自分は間もなく身売りされると唐泛に告げる。
不憫に思った唐泛は冬児を慰め、必ず自分が身請けすると約束するが、大家の妻は身請け金を大幅に吊り上げてしまう。
冬児の身請けどころか、間借りの部屋もなくした唐泛は、新居を探すと共にその費用も工面するはめになる。

隋州は韓早の毒の詳細を知るため汪植に会いに行きますが、西廠が容疑者たちに非人道的な拷問を繰り返していることを知り憤慨します。

そんな時、唐泛が間借りしている大家の侍女・冬児が、大家が引っ越すため自分は間もなく身売りされると唐泛に告げます。不憫に思った唐泛は冬児を慰め、必ず自分が身請けすると約束しますが、大家の妻は身請け金を50両とふっかけます。しかし、冬児の身請けどころか、間借りの部屋もなくした唐泛は、新居を探すと共にその費用も工面するはめになります。
翌日、事情を知った隋州は、しばらくの間、自分の屋敷に仮住まいをするよう唐泛を誘い、唐泛は大喜びで隋州の屋敷に行き、我が家のようにふんぞり返ります。

順天府に顔を出した唐泛はまたドゥルラとウユンブラガが外套を返せと言いに来たところに出くわします。大事な箸を人質にされ、困惑する唐泛。
翌日大家のところへ50両を持っていくと、先に歓意楼に売ったと言われ、女将には200両で売ってやるとふっかけられます。隋州は早く韓早の事件を解決してほしい一心で、50両貸してやり冬児を身請けします。

唐泛は韓早の報告書を徹夜で読み、参内し、最後に韓早に会った皇太子に謁見したいと隋州に申し出ます。隋州は周太后を通して皇太子に謁見できるよう願い出ます。皇太子は当日の様子を語り始めます。
韓早と読書をした後、万貴妃から緑豆汁の差し入れが届きました。しかし劉向が皇太子の湯薬と緑豆汁は相性が悪いと言い、韓早に飲ませたのでした。
そこに万貴妃が訪れ、緑豆汁に毒を入れたのは自分だと疑っているだろうと周太后に突きつけます。さらにそこに成化帝が登場。なぜ集まっているのかと問われた万貴妃は唐泛が来たことを理由に挙げます。

 

第6話 緑豆汁の毒

<あらすじ>
韓早を死に至らしめた東廠の秘毒・弾刹散の薬性と効果を確かめた結果、毒は貴妃から賜った緑豆汁に盛られていたと判明する。
弾刹散を宮中に持ち込んだ太監の両親から、ある人物の名を聞き出した唐泛と隋州は、それを手がかりに文書を調べ始める。
だが同じ頃、その情報を密かに入手した汪植は、いち早くその人物のもとを訪ねていた。

唐泛と隋州は韓早を毒殺した弾刹散の薬性と効果を裴淮に調べてもらいます。その結果、毒は貴妃から賜った緑豆汁に盛られていたと判明しました。汪植は緑豆汁に触れた者を調べ上げ、どちらもを毒味した劉向に疑いの目を向けます。
唐泛と隋州は弾刹散を宮中に持ち込んだ太監の両親から、「あの子亡き後、劉乾爺(宦官の仮親・劉向)が色々と世話をしてくれた」と聞き出した唐泛と隋州は、それを手がかりに文書を調べ始めます。

しかし同じ頃、その情報を密かに入手した汪植は、いち早く劉向のもとを訪ねていました。15年前、蔵書閣には紀という女官が務めており成化帝との間に子を生みましたが、万貴妃に嫉妬の挙げ句殺されたのでした。劉向は皇太子を守るためにした復讐だと打ち明け、服毒して自害します。

結局、韓早の事件は宮中内の秘事として事件が伏せられることになり、汪植は成化帝に命じられ遼東を鎮圧へ、隋州は刑部郎中・屠勲と巡按御史・并都布とともに吉安府の牢獄査察へと赴くことになります。
隋州は賈逵から「妻子に夫は処刑されたためこの地を去れと伝えてほしい」と乞われます。隋州は賈逵を特赦するという命を帝が出した理由を尋ねますが、理由を聞いたが最後殺さなければならないと言われ口をつぐみます。

唐泛はドゥルラに箸を取られていたことを思い出し外套を交換しにいきますが、破れているのを見て激怒した彼女に箸を折られてしまいます。怒った唐泛は仕返しに行こうと意気込みます。

 

第7話 隋州の危機

<あらすじ>
任務のため、吉安府へ赴いた隋州は、知府・黄景隆に会うなり、公正かつ厳格に事件を審理するその姿に深い感銘を覚える。
獄中死の調査を進める隋州は、正義を守ろうとする黄景隆の姿勢にさらに敬服していく。
だが、一見して平穏に見える吉安府が、実際は黄景隆の厳しすぎる刑罰の上に成り立っていることに隋州は気づいていく。

吉安府の獄中での病死者が激増している理由を調べるため吉安府へ赴いた隋州は、母の薬代が払えず盗みを働いた少年・聶平を庇い、連行されます。しかし知府・黄景隆は隋州の目の前で公正かつ厳格に事件を審理し、彼はその姿に深い感銘を覚えます。

一方、唐泛はドゥルラにこてんぱんにされ、返り討ちをしてやろうと策を練っていました。ドゥルラは呆れ果て、「謝罪はしないが仕返しの機会をやる」と言われ、弾弓で当てさせてもらいます。
唐泛はそれでも気が収まらず、ドゥルラに仕返しをしようと、隋州の帰りを今か今かと待ちます。

汪植は広寧でウリヤンハイ三衛のうち生き残った女真族が馬市の誘致で再起を図ろうとしていることを官吏に知らされます。各部族と賈逵が彼らを出迎えますが、広寧守備の陳鉞だけが来ていませんでした。
その夜、汪植は成化帝が願う馬市の再開を臣下たちに頼みます。翌日、陳鉞は馬市の再開は時期尚早だと汪植に進言しつつも、「馬市に武器の携帯はならぬ」と陛下の命を出していただければと頼み、汪植は許可します。

獄中死の調査を進める隋州は、通常200人程度を収容する牢に500人以上が、しかも1つの牢に閉じ込められていることに驚きます。罪の重い者と軽い者を同じ牢に閉じ込めるのは公平に反すると言う隋州に、黄景隆は罪に重軽はないと言います。
一見して平穏に見える吉安府が、実際は黄景隆の厳しすぎる刑罰の上に成り立っていることに隋州は気づき、都への同行を申し出ます。出発の日、一行の前に現れた黄景隆はなんと隋州を「偽の錦衣衛」と決めつけ捕縛します。
毎日都の薛凌に伝書鳩を送っていた隋州は偽りの書を書くよう脅されますが、「閑噸 夜墟 静邸」という書を見て唐泛は隋州の身の危険を察知します。

 

第8話 消えた馬の謎

<あらすじ>
隋州から届いた密書の暗号を解読し、彼の危機を察知した唐泛は、隋州の部下・薛凌と共に吉安へ赴き、そこで偶然、汪植に瓜二つの男を見かける。
隋州が黄景隆によって牢に入れられていると判断した唐泛は、無事を確かめるために自分も投獄されるように仕向けるが…。
一方、成化帝の命を受けた汪植は、馬市を再開するため遼東を訪れるが、数百頭の馬が何者かに盗まれたことをきっかけに各部族が乱闘を始めてしまい、その対応に苦慮していた。

隋州から届いた密書の暗号を解読し、彼の危機を察知した唐泛は、隋州の部下・薛凌と共に吉安へ赴きます。隋州は獄中で汪植そっくりの男(楊福)から「黄景隆弾劾の上奏はあったが証拠が足りない。密告者の名前を言ってくれ」と言われますが、唐泛の名前を出して難を切り抜けます。隋州は楊福から拷問で痛めつけられます。

一方、成化帝の命を受けた汪植は、馬市を再開するため遼東を訪れますが、一晩で数百頭の馬が何者かに盗まれたことをきっかけに各部族が乱闘を始めてしまい、その対応に苦慮していました。犯人探しより、明に反旗を翻さんとする女真族をまず抑えるべきと言う陳鉞。馬探しは明の官吏がやると宣言した汪植は証拠探しを始めますが、馬の糞も足跡も煙のように消えています。馬泥棒の嫌疑の矛先は女真族に向きますが、汪植は女真族を庇うことで恩を売ります。

唐泛は吉安に着くと早速飯屋で隋州の足取りを見つけますが、そこで汪植そっくりの男に出会います。隋州が黄景隆によって牢に入れられていると判断した唐泛は、無事を確かめるために自分も投獄されるように仕向けますが、牢の中で隋州から「半月以内に黄景隆に消される」と聞いて、急いで薛凌と共に遼東へ向かうことにします。
しかし薛凌は船を盗んだ疑いで捕まってしまったため、唐泛は一人で遼東へ向かうことに。どこで馬を調達すれば良いかと都に戻り悩む唐泛。

 

第9話 いざ遼東へ

<あらすじ>
唐泛は汪植を訪ねて遼東の地に赴き、隋州の救出を訴える。
盗まれた馬の行方を探すことを条件にその要請に応じるという汪植に対し、唐泛は仕方なくそれを受け入れることに。
一方、隋州の身を案じた汪植は、密かに部下の賈逵を吉安に派遣していた。

唐泛はドゥルラに馬を借り、冬児と共に汪植を訪ねて遼東の地に赴くと、隋州の救出を訴えます。盗まれた馬の行方を探すことを条件にその要請に応じるという汪植に対し、唐泛は仕方なくそれを受け入れることに。
一方、隋州の身を案じた汪植は、密かに部下の賈逵を吉安に派遣していました。間違えてドゥルラの天幕に入ってしまった唐泛は、自分の身の上を彼女に話します。唐泛は早くに両親を亡くし、姉と二人きり。遺産は全て嫁ぐ姉に渡し、箸だけが形見でした。ドゥルラの外套を縫ってやった唐泛は彼女にそれを渡すと眠り込みます。

唐泛は汪植から調書を借り、容疑者であるイーレンタイ、モンエン、バトゥールのうち、夜間の走行を提案し星で方角が分かるというバトゥールを尋問したいと言います。また、丁容に81名の騎馬を3隊に分け、大量の馬を見つけます。実は馬は連れ去られたのではなく、男たちは眠らされ偽の野営地に連れ去られていたのでした。汪植は指揮使を呼び出すと、彼の手下が膨大な借金を作っていたことを明らかにして犯人を殺し、ウリヤンハイ三衛に恩を売ります。
唐泛は汪植と共に吉安へと向かいます。

隋州を懐柔しようとして失敗に終わった知府・黄景隆は、部下に命じて隋州の正体を他の罪人たちに暴露します。隋州が役人だと知った囚人たちは怒りの矛先を隋州に向けますが、隋州が掬った少年が彼の盾になったため暴動は収まります。
囚人の一人が牢の一部が土でできているため掘れば脱獄できると隋州を誘いますが、隋州は大罪人たちを脱獄させるわけにはいかないと断ります。しかしその話を大罪人たちは密かに聞いていました。

 

第10話 脱獄、そして告発

<あらすじ>
隋州を救うため、船で吉安へと急ぐ唐泛たち。
その頃、黄景隆は隋州を抹殺するため牢獄に放火するが、隋州は囚人たちと力を合わせて脱出を試みていた。
一方、下船した唐泛たちは、黄景隆の上官らによる合同審理を計画する。

隋州を救うため、船で吉安へと急ぐ唐泛たち。船旅の最中、冬児の囲碁の才能が開花し、汪植たちはこてんぱんにやられます。船旅にはドゥルラとウユンブラガもついてきており、唐泛はまたドゥルラに箸を奪われます。

先に吉安へ着いた賈逵はあえて捕まり、隋州と脱走の計画を立てます。その矢先、黄景隆は隋州を抹殺するため牢獄に放火しますが、隋州は囚人たちと力を合わせて脱出を試みます。

一方、下船した唐泛たちは、汪植が表立って動くことができないため、黄景隆の上官らによる合同審理を計画します。ドゥルラたちとはここでお別れです。彼女に修理した箸を返される唐泛。
単身で役所に乗り込む唐泛でしたが、黄景隆は唐泛による訴えにも怯みません。そこへ、火事で死んだと思っていた囚人たちが現れます。全員で黄景隆の悪逆非道な行いを証明しますが、黄景隆は隋州と唐泛は官吏を語る偽物だと主張し、楊福を切り札として使おうとします。しかし、楊福とすり替わった汪植により罪が暴かれます。
黄景隆は都に連行され、楊福は汪植に拷問を受けさせられます。